湯河原温泉ってどんなところ?
古く万葉集にも詠まれた歴史ある温泉地「湯河原温泉」は、千歳川の谷を遡るように、古めかしい風情が残る温泉街が続いています。
関東でもっとも古い温泉の一つで、古くは万葉集に詠まれ、江戸時代には湯治場としてにぎわいました。閑静で気候も温暖なことから、国木田独歩、夏目漱石、島崎藤村、芥川龍之介、谷崎潤一郎など、多くの文豪からも愛されました。
名湯と伝えられる湯河原温泉は、弱食塩泉・弱アルカリ性で、一言でいえば「肌にやさしい温泉」です。
例年、1月下旬頃に梅が咲き誇り、春は新緑、6月にはホタルが見られ、夏は海水浴場、秋は紅葉、みかん狩りと年間を通じて楽しむことができます。
湯河原温泉旅行の見どころ
気軽に立ち寄れる日帰り温泉でくつろぐ
「こごめの湯」や「ゆとろ嵯峨沢の湯」など気軽に立ち寄れる日帰り温泉が多く点在しています。日本最大の足湯「独歩の湯」で、いろんなタイプのの湯に足を浸けながら、仲間や恋人とゆったりおしゃべりするのもオススメです。
自然の景観をハイキングで楽しむ
幕山には、生物観察や草花の観察、バードウォッチングをしながらのハイキングコースがあります。自然の中を歩くと、今まで目にすることがなかった植物に出会えたり、鳥のさえずりが聞こえたり。首都圏から少し足を伸ばしただけとは思えない新たな発見が見るかるかもしれません。
アートスポットを楽しむ
ミステリー作家として名高い、小説家・西村京太郎の記念館や「人間国宝美術館」などちょっとユニークなスポットがあります。「木村美術館」は、木村一嘉工学博士夫妻が集めた、炎の芸術作品、古陶磁器・名刀などが見ものです。
周辺エリアに足を伸ばしてみる
少し足を伸ばせば、真鶴、小田原も観光できます。「真鶴岬」からの絶景や定番スポット・小田原城で歴史に触れてみましょう。
人気の観光エリア
湯河原温泉エリア
湯河原駅からバスで約15分ほどと少し離れています。足湯をはじめとした気軽に立ち寄れる日帰り温泉、温泉や料理が自慢の旅館が点在しています。散策で疲れた身体をゆったり癒やしましょう。
こごめの湯
日帰り温泉施設で、旅情漂う優しい安らぎの郷でゆっくりとくつろぐことができます。男湯・女湯それぞれ露天風呂、大浴場があり、また無料休憩室や食堂からは温泉場の町並みを望むことができます。
湯河原温泉は鎌倉時代には「こごめの湯」、室町時代からは「こごみの湯」また江戸時代には「小梅の湯」と呼ばれてきました。
これらの呼び名は「奥地にひそまっている温泉」の意であるとも、また「子込め」「子産め」の意味で、身ごもり、懐妊の温泉として知られていたものであるとも言われています。
町立湯河原美術館
町立湯河原美術館は、郷土の大切な文化遺産を後世に伝えるばかりでなく多くの芸術性に優れた作品を展示しています。温泉街に立つ赤レンガ造りが目印です。
温泉保養地として知られた湯河原は、多くの文化人が静養のため訪れました。
常設館では、晩年この地にアトリエと住居を構え制作活動をしていた日本画家・竹内栖鳳(たけうちせいほう)、洋画家・安井曾太郎(やすいそうたろう)をはじめ、美人画の「伊東深水」や水彩画家の「三宅克己」などの作品を紹介し、日本画家・平松礼二館では本人の協力のもとに、画伯の作品をテーマ毎に常時約20作品を紹介しています。
また、展望休憩室からはモネの睡蓮や四季折々の草花を楽しめる日本庭園を眺めることができます。
1階のフロアはフリースペースとなっており、誰でも自由に入れます。ミュージアムショップと喫茶「やまもも庵」が併設されていますので、のんびりと過ごせます。
万葉公園
駅から車で約10分。温泉街の中心にある万葉公園の中には、数多くの万葉植物が植栽されています。万葉時代の古代建築を模した茶室「万葉亭」、万葉集の中でただ一つの出湯を詠った歌碑「国木田独歩碑」等があります。
また、日本最大の足湯「独歩の湯」、霊験灼(あらたか)なる湯権現「熊野神社」があり、温泉の神様として地元の信仰があつい神社です。
「日本の歴史公園100選」に選ばれています。万葉集の中でも唯一温泉についてうたわれた湯河原を象徴する公園で、文人墨客や多くの人々が訪れていたことが理由です。
独歩(どっぽ)の湯
「独歩の湯」は、万葉公園にある、温泉を利用した「足湯の泉」です。地理風水を応用して日本列島をイメージした園内に、さまざまな効能をもつ9つの泉があります。温泉に足を浸し、さまざまな刺激で足の裏をマッサージする健康回復の泉です。
足の裏からみるみる疲れがとれ全身に元気が蘇ってくるようです。すぐ近くに「こごめの湯」もありますので、ハシゴするのも良いですね。
不動滝
落差15mながら水量は豊かで、滝の左側には身代わり不動尊、右側には出世大黒尊がまつられ、厳かな雰囲気が漂っています。滝の近くにはお茶屋さんもあります。
湯河原沸石が発見されたことでも知られています。湯河原沸石は、伊豆半島で最も古い新第三紀湯ヶ島層から発見されています。湯河原沸石の産地は、湯河原温泉の泉源とほぼ一致している点、沸石は温泉と密接な関係があると考えられます。こぢんまりとした場所で、マイナスイオンに癒やされます。
星ヶ山公園 さつきの郷
相模湾を望む素晴らしい景色と咲き誇る5万株のサツキが見どころです。紺碧の相模灘・新緑の山麓と一面に咲き誇ります。
「友逢(ゆうあい)の鐘」は、「恋人たちが愛を誓い合う、遠く離れた大事な人を思い出す、友人と楽しく語りあったあの頃を想い帰す」といった意味合いがあります。
サツキの見頃は、例年5月下旬〜6月初旬です。
郷土資料館
「湯河原観光会館」内にあり、明治時代より湯河原を訪れた国木田独歩、夏目漱石、芥川龍之介、与謝野晶子、島崎藤村、谷崎潤一郎など様々な文士作家の作品や書簡、紹介パネルが展示されてます。
また、湯河原文学散歩地図、湯河原近代文学史要、湯河原今昔写真パネル、神社・仏閣・石仏写真パネルもあり、湯河原の歴史を知ることができます。
大滝ホテル
奥湯河原にあり、敷地内の350m地下からくみ上げている湯河原の源泉が自慢です。
湯河原の温泉には「猟師の放った弓矢に傷ついたタヌキが偶然に谷の岩間から見つけた湯河原の温泉でキズを治した」という言い伝えがあります。
これにちなんで「万葉公園」にはタヌキを祀った全国でもめずらしい神社「狸福(りふく)神社」 が建てられています。 源泉は創業者「石川菊太郎(きくたろう)」が長年の苦心研究の末、1955(昭和30)年、この地で掘り 当てたものです。
毎分約150リットルもの湯が噴出する、湧出口(ゆうしゅつぐち)での温度は88.9度の高温で、効能はきりきず、やけど、慢性皮膚病、動脈硬化症などに効くといわれています。
大浴場、露天風呂については源泉が高温のため加水して温度調整してあります。お部屋のお風呂は全室源泉100%です。
湯河原温泉 ふきや
「ふきや」は、貸切露天風呂など7つの湯巡りと数寄屋の和のしつらいに快適さを兼ね備えた客室、湯河原近海の相模湾の海の幸を使った日本料理が楽しめる宿です。
大浴場には男女共に岩造りの露天風呂があり、時間による女湯と男湯の入れ替え制です。 開放感あふれる風景と湯浴みを堪能できます。3階と屋上にある貸切露天風呂も檜造りでゆったり癒やされます。
また、個室の「岩盤浴」は、天照石からの遠赤外線で体の心から温まり、じんわりと汗が出てきて、心身ともにリラックスできると人気です。
湯河原温泉 ちとせ
建物全体が、川側と山側の2棟の分棟となっており、それぞれ異なる眺望を楽しむことができます。 大浴場は、温泉掛け流しで石のお風呂と木のお風呂の2種類の異なる趣の浴場になっています。それぞれに露天風呂もあり、四季の彩りを楽しみながら湯浴みできます。
なお、大浴場はご宿泊はもちろん、日帰り入浴のご利用も可能です。日帰り入浴は、大人1,489円、小学生902円です。
五所神社エリア
個性あふれるスポットが揃っている五所神社エリアには、伝統ある神社をはじめとし、首大仏で有名な「福泉寺」や唯一無二のアートスポットがあります。ゆっくり時間をかけて回りたいエリアです。
五所神社
創立は古く、天智天皇(626〜672年)の御代、「二見加賀之助重行」らが湯河原を開拓したころにまでさかのぼる由緒ある神社です。源頼朝の伊豆挙兵の際、土地の豪族、土肥次郎實平が主君の戦勝を祈願し、腰につけていた刀を納めたという逸話が残ります。
県道わきで枝を広げるのは御神木の楠。推定樹齢850年以上と古木で、幹の中が一部朽ちてコンクリートで補強されていますが、その中に地蔵尊が安置されています。
西村京太郎記念館
ミステリー作家として名高い、小説家・西村京太郎。静養で訪れた湯河原の気候風土と人柄に魅かれ、この地をついの住居と定めたのをきっかけに、「西村京太郎記念館」が開設されました。
300余点におよぶ全著作をはじめ、生原稿や大ジオラマ、秘蔵コレクションなど、作家生活を象徴する品々が展示されています。
福泉寺(ふくせんじ)
元は名古屋城内にあり、戦後この「福泉寺」に奉納されたという陶製の釈迦像があります。名古屋城主・徳川光友公が、亡き母を弔わうために造ったといわれています。
名古屋にあったときには首から下もあったとそうですが、胴体の方はどこへいってしまったのか、解明されていません。一度見たら忘れられない、インパクト大の大仏です。
人間国宝美術館
重要無形文化財保持者、いわゆる「人間国宝」とよばれる人々の作品を展示しています。陶芸を中心に人形・漆芸・金工等の名品、秀作を展示し、その技の源となった古美術との比較展示も行っています。
また、元内閣総理大臣で陶芸作家・細川護煕(ほそかわもりひろ)の近作を紹介する特別室も常設しています。
鑑賞後は、人間国宝が作ったお茶碗で抹茶を楽しめます。浜田庄司や金重陶陽など常時12碗の中から、好きな茶碗が選べます。
ゆとろ嵯峨沢(さがさわ)の湯
湯河原温泉街から少し離れた小高い丘の上にある日帰り温泉施設です。周囲はみかん畑が連なり、相模湾を見渡す眺望も自慢の一つです。
源泉は、地下約1,110mから汲み上げるアルカリ性単純温泉で、毎分320リットルの豊富な湯量が自慢です。なめらかで優しい肌ざわりの良い天然温泉は、身体の芯から温まり、館内で飲泉もできます。男女日替わりで楽しめます。
真鶴港直送の海鮮や鉄板焼きが楽しめるレストラン、湯河原観光の拠点に便利な宿泊施設「ゆとろコテージ」(全6棟)もあります。
日帰り入浴は、大人(中学生以上)1,350円、小人(小学生)650円、そのほか、バスタオルや浴衣レンタルが付いたセットも備えてあります。
木村美術館
相模湾を望むロケーションに立つ、刀剣と古陶磁など炎によって生み出された芸術品を展示している美術館です。2階には国や県の重要文化財になった刀剣が展示され、名匠五郎正宗作の名刀など13振りが並んでいます。
1階と3階には中国や朝鮮、東南アジアの青磁、唐三彩など古陶器や現代陶器が合計50点ほど展示されています。玄関は老舗旅館の車寄せを移築したものです。
型染工房たかだ
「型染(かたぞめ)」は、江戸小紋などに用いられた伝統的な技法で、独自の型で日本古来の顔料を用いて色染めする体験ができます。
型染の人間国宝・故「芹沢ケイ介」氏を師とする高田正彦氏のもと、型染の工程を見学し、湯河原のシンボルのみかん、椿、メジロ等をモチーフに、和紙の型紙に顔料で色付けをし、額絵を作成します。
別棟のギャラリーでは、のれん、壁掛け、卓布、手頃なコースターなど、高田氏の作品を展示販売しています。
体験には予約が必須ですが、アトリエ等の見学は予約不要です。
湯河原駅周辺エリア
「土肥実平夫婦像」が目印の湯河原駅周辺には、気軽に立ち寄れるスポットがあります。スイーツ好きならクッキーメーカー「ちぼり」が手がける「湯河原スイーツファクトリー」でお菓子づくしの世界へ。温泉好きなら気軽に日帰り温泉を楽しめる「湯河原ラドンセンター」も要チェックです。
ちぼり湯河原スイーツファクトリー
「ちぼり湯河原スイーツファクトリー」は、贈答用アソートクッキーメーカー「ちぼり」の本社直営店です。五感で楽しむスイーツファクトリーをコンセプトに、カフェや食育体験コーナー、ミニ工場見学コースなどが併設されています。
予約制の「お菓子づくり体験コーナー」では、クッキーにお絵かきができる「ちぼりお絵かきクッキーコース」とオリジナルアイシングクッキーが作れる「ちぼりマイスターコース」があります。湯河原駅から徒歩3分とアクセス抜群なので気軽に立ち寄ってみたいものです。
湯河原海浜公園
湯河原と熱海の境をなす千歳川の河口東側に位置する公園で、相模湾が望める夏期のみのプールも人気です。黒松が美しく茂っていた往時の海岸をイメージした黒松30数本が目印となります。
施設としては、テニスコート4面、プール(子供プール、25mプール、流れるプール)と約7,400平方メートルの芝生広場、遊びに散策、軽スポーツと多様な利用ができます。また、アオリイカ釣りなど釣り場としても有名です。
ホテル城山 湯河原ラドンセンター(日帰り温泉)
湯河原駅から徒歩約2分。「湯河原温泉 ホテル城山」にある、古く万葉集にも謳われた名湯、湯河原温泉と伊豆・箱根唯一のラドン温泉、2つのお湯を楽しめます。
ラドン温泉は、ラジウム鉱石が自然崩壊することにより発生するアルファー線を利用する健康入浴法のことで、自律神経を働かせ血管のまわりに水分が送られ、血管を冷やし汗となって老廃物と一緒に体外に出されます。
この活発な新陳代謝が全身の爽快感と疲労回復させるラドン温泉の特徴で、天然温泉の30倍の温泉効果があると言われています。
お風呂は、ラドン温泉・滝湯・泡風呂・サウナなどがある大浴場・檜の展望露天風呂・貸切り露天風呂と充実していて、美しい眺望とともに心ゆくまで温泉を堪能できます。
日帰り温泉は、11時から22時30分まで利用でき、浴衣・バスタオル付きなので手ぶらでOKです。大広間を11時から16時まで利用でき、湯茶サービス・ロッカーも付いています。食事とセットになったプラン、有料個室利用もあります。
湯河原駅前広場
新国立競技場も手がけた建築家・隈研吾による設計で、「木のぬくもりと湯けむりを感じるあたたかな広場」、「観光客も住民も気軽にふれあえるコミュニティとしての駅前広場」をコンセプトに2017年に整備されました。
新しく陶板レリーフや観光案内板、手湯、ドライミスト、無料Wi-Fiスポット「湯河原Wi-Fi」などが設置されてあります。
改札正面にある「大屋根広場」は夜でも明るく、改札を抜けた先には「手湯」や木のベンチなど、あたたかみのある空間になっています。
京風庭園ポケットパーク(一升石)
京風庭園「ポケットパーク」は、湯河原駅前にある小さな公園です。
京都出身の日本画壇の巨匠・竹内栖鳳(たけうちせいおう)の作品を中心とする収蔵品を展示している「湯河原ゆかりの美術館」の開館、京都仙洞御所の庭園に敷き詰められた石が吉浜海岸で産出した“一升石”と呼ばれる石であることなどがきっかけとなって、湯河原町は、「全国京都会議」へ加盟、「小京都」の仲間入りを記念し、作られました。
一升石(いっしょうせき)とは、1817(文化14)年、京都仙洞御所において、光格上皇が院政を開かれた際、御所の庭に州浜を作るため、小田原藩主・大久保忠真公が、湯河原町吉浜(当時の吉濱村)の海岸から、3寸から4寸の長楕円形の石を米一升与えて集め、海路京都まで運び献上されたと伝えられるところから、その名がついたとされています。
幕山エリア
湯河原駅からはバスで約20分ほどのところにある自然美あふれるエリアです。咲き誇る湯河原梅林は必見です。また、ハイキングコースの1つにもなっている、「土肥城址」や「しとどの窟」を巡って、当時の背景に思いを馳せてみてはいかがでしょう。
幕山公園(湯河原梅林)
小川や池がある散策路には四季の花々が楽しめ、季節を味わいながらのんびりくつろぐことができます。生物観察や草花・植物の観察、バードウォッチングなど、ありのままの自然を感じられます。
毎年2月上旬〜3月中旬にかけて咲き誇る「梅林」は見事で、タイミング次第では菜の花とのコラボも楽しめます。「鍛冶屋」バス停をスタートする、全行程約3時間半ほどのハイキングコースは幕山の自然と景観をあますことなく体感できます。
土肥城址(城山山頂)
箱根古期外輪山南側の主峰「大観山」から相模湾の湯河原方面に下降する尾根の、隆起した部分に設定された連郭形の城郭跡です。
土肥実平の城趾ではないかといわれていますが、歴史考証の決定打はない状況です。しかし、相模湾に沿う山麓部は小田原と伊豆山、熱海、韮山を結ぶいわゆる「熱海道」があり、源頼朝の石橋山の旗揚げにもうかがわれるように、古くからこの地方の重要な交通路、要衝であったとおもわれ、この城趾が旗揚げに加担した実平と何らかの関係があったと思われます。
眺望を楽しみながら、湯河原が土肥郷とよばれていた頃の史跡を辿る「城山ハイキングコース」にも組み込まれています。湯河原と源頼朝の深い結びつきが感じられます。
しとどの窟(いわや)
1180(治承4)年、源頼朝は平家討滅、源氏再興の兵を挙げましたが「石橋山の合戦」にて敗れ、土肥実平に導かれて隠れた洞窟が、この「しとどの窟」です。
流れ落ちる湧水、苔むす岩石、「土肥椙山観音像群」と呼ばれる多くの観音や石塔が立ち並ぶ、夏でも涼しい仙境です。
追手が怪しんで中を覗くと、「シトト」と言われる鳥が舞い出たので、このことから「しとどの窟」と呼ばれるようになったとされています。かつては、高さ2m、深さ10m以上の大きさがあり、波が打ち寄せる岩窟でした。
大観山エリア
富士山を眺めるにはもってこいの「大観山」があります。標高約1,011mの高さから、箱根の山々と芦ノ湖の向こうに富士山全体が浮かび上がります。秋には、池峯「もみじの郷」で紅葉狩りを堪能しましょう。
湯河原駅から大観山まではバスで約35分ほどです。周辺スポットは、車があると移動に便利なエリアです。
アネスト岩田スカイラウンジ
山側に富士山・芦ノ湖、海側には初島・大島、三浦半島・房総半島までをも360度見渡せるプレミアムな絶景スポットです。バイク好きのライダーやドライブが趣味なんて言う人にはたまらないドライブインです。
また、目の前に広がる芦ノ湖と富士山を眺めながらの食事も楽しめ、富士・伊豆・箱根のお土産も取り揃えてあります。
天照山(てんしょうざん)神社
1931(昭和6)年の建立で、祭神は天照皇大神・猿田彦大神・大成大神です。毎年5月22日の例大祭には全国から多数の信者が訪れ、ひとときの賑わいにつつまれます。深い木立と、季節ごとの花に彩られた神社です。
池峯「もみじの郷」
奥湯河原のバス停の近くにある「池峯橋」から徒歩40分、池峯ハイキングコース内に「もみじの郷」はあります。 車で行くことはできませんのでご注意ください。
例年、紅葉時期は11月中旬〜12月上旬頃で、もみじを愛で「お茶室」では風雅なお茶も楽しめます。
ハイキングコースを歩くのは大変という方は、終点「奥湯河原」バス停で下車し、道沿い(お茶席方面)に舗装されたゆるやかな坂道を散策するコースをオススメします。こちらの通りも、もみじが多く大変きれいです。
真鶴(まなづる)エリア
真鶴半島の先端・真鶴岬は、浜辺から約200mに渡って続く岩礁、「三ツ岩」が見える景勝地です。自然が多く残り、「お林展望公園」や「県立真鶴半島自然公園」など自然観察ができます。真鶴町立中川一政美術館も抑えておきたいスポットです。
真鶴岬(三ツ石)
真鶴半島の先端にある景勝地です。浜辺から約200mにわたって続く岩礁の先に3つの巨大な岩が海から顔を出しています。
また、「三ツ石」は、岩の間からご来光を拝むことのできる初日の出のスポットとしても有名で、元旦には多くのカメラマンで賑わいます。
海岸ではサンゴイソギンチャク、ウメボシイソギンチャクといった県指定の天然記念物なども観察することができるので、磯遊びを楽しむことができます。
真鶴半島遊覧船
真鶴半島は、陸からでも十分楽しめますが、海上から見るのも、また格別です。
食事処「魚座」横の発着場から出航するワイドビューが自慢の遊覧船で、海からの真鶴めぐりが楽しめます。発着場を出発し、三ツ石沖でUターンし、再び真鶴港に帰着する、所要時間30分の航海が体験できます。
料金は、大人1,200円、子供(小学生)600円で、歴史と自然の宝庫、ゆたかな真鶴の海をのんびりと眺めることができます。
お林展望公園
風光明美な真鶴半島の先端にある、ヤシの木と海のある南国ムードあふれる公園です。海と森に囲まれ、パークゴルフ場、バーベキュー場が整備されており、自然を感じながら楽しむことができます。
公園の先端にある展望小公園からは、初島や大島を眺めることができます。園内には、さくら・ツツジやベゴニアなどの四季折々の花も楽しめます。
また、管理棟2階には、日本洋画家・中川一政のアトリエを生前のままに復元公開しています。
貴船神社
今からおよそ1,200年ほど前、真鶴岬の笠島(現在の三ツ石)の沖合に、夜ごと不思議な光が現れ、海面を煌々と照らしていました。
ある日「平井の翁」という人が磯辺に出てはるか沖を見渡したところ、光を背にした一隻の楼船が波間に浮かび海岸に近づいてくるので、船内を調べてみると、そこには木像十体余りと、口伝によれば、「この神をお祀りすれば村の発展がある」と記された書状があったとされます。
その夜、神は翁の夢に現れ、自らが大国主神であると告げ、そこで翁は村人と力を合わせて社を建て、村の鎮守の神としてお祀りしたのが、現在の「貴船神社」の起源と伝えられています。
漁業、海上安全の守り神として知られ、ご利益は、家内安全、商売繁盛、良縁祈願などです。7月におこなわれる「貴船まつり」は、国指定重要民俗文化財に指定されています。
県立真鶴半島自然公園
真鶴半島は、箱根火山の南東縁から3kmほど相模灘に突出しています。魚付保安林および県立自然公園として保護されています。
また、海岸線は特異な景観を有しており、「かながわ景勝50選」にも選ばれています。また黒潮系の沿岸水により海岸動植物の宝庫となっています。
樹齢350年以上と言われるクロマツやクスノキ、スダジイ等の巨木や多くの植物が生い茂っています。いくつもの遊歩道があり、野鳥のさえずりを聴きながら、森林浴や自然観察を楽しむことができます。
また、「魚付き保安林」として魚を育てる森と言われ大切に守られてきました。神奈川県の天然記念物に指定されています。
真鶴町立中川一政(なかがわ かずまさ)美術館
日本洋画壇の重鎮で文化勲章受章者である中川一政氏より、自作の油彩・岩彩・書・陶器等、約600点の作品の寄贈されています。
真鶴半島自然公園の樹林に包まれ、その恵まれた自然環境の中にある建物は、内部には5つの展示室と茶室があり、1990(平成2)年に「第15回吉田五十八賞」(建築設計)、1998(平成10)年には「公共建築百選」(旧建設省)に選ばれています。
常設展示やテーマ展示、その他展覧会を通して、約80から90点の作品があります。油彩のみならず水墨岩彩、書、陶芸、挿画原画、本の装丁等の作品から中川画伯の芸術と、その精神の一端に触ることができます。
美術館に隣接する「お林展望公園」には画伯のアトリエの洋間を生前のままに復元、公開し、画伯の芸術活動を偲ばせるものとなっています。
小田原エリア
城下町や宿場町として栄えた小田原は、定番スポットの小田原城をはじめ、歴史や文化にふれられるスポットが点在しています。湯河原駅から電車で約20分です。
また、漁港ならではの、新鮮な魚介が堪能できる「小田原さかなセンター」や小田原名物のかまぼこを見て作って食べられる「鈴廣かまぼこ博物館」も一度足を運んでみたいものです。
小田原城
小田原を代表する観光スポットです。
天守閣の標高約60mの最上階からは相模湾が一望でき、晴れた日には房総半島まで見渡すことができます。城内を散策する場合は1時間30分~2時間程度が目安です。
戦国時代の北条氏を陰で支えたと言われる風魔忍者をモチーフに据え、忍者の存在が学べ、新鮮な体験・体感ができる展示「歴史見聞館 NINJA館」は、子どもはもちろん、外国人にも人気です。
武士の精神性や武具の美術性にスポットを当てた展示「常盤木門 SAMURAI館」は、プロジェクションマッピングで、デジタル映像と音楽による躍動感に満ちたビジュアルで、武士の世界観を表現します。
桜の季節には、約320本のソメイヨシノが咲き、花見が楽しめます。
鈴廣かまぼこ博物館
小田原名物の「かまぼこ」について見て、触れて、触って楽しみながら学べ、かまぼこのすべてが分かります。「鈴廣」は創業1854年、小田原土産に欠かせない、老舗のかまぼこ店です。
小田原では、その昔、漁業が盛んだったため、豊富な魚で保存のきく加工品としてかまぼこ作りを始めました。
「かまぼこ・ちくわ手づくり体験教室」では、かまぼことちくわを作って、ちくわはアツアツできたてが食べられます。職人による手づくりの様子を見学できたり、小さなかまぼこ板がキャンバスになっている「かまぼこ板柄美術館」も必見です。
小田原さかなセンター
小田原漁港のすぐ隣にあり、見て、買って、食べて、遊べる「市場エンターテイメント」です。新鮮な魚介を買ってすぐ食べられるバーベキューや、豊富なメニューが揃うお食事処、ひものや珍味などお土産まで揃っています。
また、朝ごはんやブランチに、地魚たっぷり市場丼、名物アジフライ、まご茶漬けなどもあります。お土産には、ほろ苦さが癖になる相模湾産の「ほたるいか干し」やそのまま食べるのはもちろん、2枚で2合のタコ飯ができる「タコみりん」もオススメです。
入場無料で、元旦を除き年中無休。活気あふれる雰囲気と新鮮な海鮮を味わってみてください。
神奈川県立生命の星・地球博物館
「生命の星・地球博物館」は、46億年にわたる地球の歴史と生命の多様性を展示した自然系博物館です。巨大な恐竜や隕石から豆粒ほどの昆虫まで、1万点にのぼる実物標本を見ることができます。
年間を通じて特別展や企画展が開催される「特別展示室」、200インチの大型ハイビジョンスクリーンで映画などを上映する「SEISAミュージアムシアター」、実物標本満載の高さ約3mの立体百科事典「ジャンボブック」などが見ものです。
また、館内は撮影自由で、見るだけでなく、触れることもできるスポットもあります。子供のみならず大人も一緒にワクワク楽しめます。
小田原フラワーガーデン
1995(平成7)年、「花と緑の生活文化の創造」をメインテーマに「豊かなライフスタイルを築く"楽しい花園"づくり」を目指してオープンしました。
メイン施設の「トロピカルドーム温室」では約200種の熱帯植物が、公園面積の約半分を占める「渓流の梅園」では、約200種品種480本の紅と白の梅が咲き誇ります。
他にもアルカディア広場周囲に広がる「バラ園」や、渓流沿いから池周囲に広がる「花しょうぶ」など、四季折々の花が年間を通して楽しめる公園です。園内広場では散策したり、夏期限定の「踊る噴水」は子供たちに大人気のスポットです。
入園料は無料ですが、トロピカルドーム(温室)は大人200円、小・中学生100円です。
湯河原温泉のグルメスポット
担々やきそば
タヌキが見つけた温泉といういわれがある湯河原温泉。親しみやすい歌のフレーズ「たんたんたぬき」から「担々やきそば」のメニューを考案し、町に広めています。町内で食べられるお店は約17店舗あります。
コシのある麺と練りごまやトウバンジャンなどを主原料とした香ばしいピリ辛の味つけが特徴でバリエーション豊かなメニューが楽しめます。
地元で採れたレモンや清美オレンジなどの柑橘類が添えられたり、隠し味として使用されている「湯河原柑橘系」、温泉で賑わう湯河原の地を表現し、温泉玉子や、煮玉子や目玉焼きなどがのっている「温泉玉子系」の大きく2つのタイプに分かれます。
「喫茶 こごめの湯」の坦々やきそばは、目玉焼きがのったタイプで、ボリューム満点です。
ブレッド&サーカス
湯河原駅から徒歩約5分、天然酵母のハード系食事パンや個性的な焼き菓子がある、人気のパン屋さんです。
シンプルなカンパーニュやくるみパンをはじめ、女子が大好きな芋とカボチャ、小豆の蜜煮などが詰まった「芋南瓜小豆ピロウ」や「デーツといちじくの甘めのパン」など種類豊富にそろいます。
営業時間は11:00からで、開店前から行列ができるほどです。日中は比較的空いていますが、パンの種類が少なくなっている可能性も。定休日は毎週 水・木曜日となっていますので、ご注意ください。
しあわせ中華そば にこり
すべてが自家製というこだわりの人気ラーメン店です。プルプルのモチモチののどごしの良い食感の自家製麺、基本の中華そば・味噌そばに使用されている「豚スープ」は、豚ゲンコツ、豚肉、背脂、野菜を中心とした食材を12時間以上炊き出しています。
また、独自の香ばしさがヤミツキになるチャーシューも絶品です。店長イチオシという「チャーシューわんたんそば」を味わってみたいものです。
湯河原温泉への主要エリアからのアクセス・所要時間
電車で湯河原温泉へ行く
最寄りの駅は湯河原駅となります。新幹線と電車の乗り換えが必要です。また、湯河原駅から温泉街まではバスで約15分ほどです。
湯河原駅までの所要時間
- 東京駅から新幹線ひかりで熱海駅で下車、JR東海道本線で湯河原駅まで:約50分
- 新宿駅から小田原駅で下車、JR東海道本線で湯河原駅まで:約1時間30分
- 名古屋駅から新幹線ひかりで小田原駅で下車、JR東海道本線で湯河原駅まで:約1時間40分
- 新大阪駅から新幹線のぞみで名古屋駅で下車、新幹線ひかりで小田原駅で下車、JR東海道本線で湯河原駅まで:約2時間30分
- 広島駅から新幹線のぞみで新大阪駅で下車、新幹線ひかりで熱海駅で下車、JR東海道本線で湯河原駅まで:約3時間50分
飛行機で湯河原温泉へ行く
湯河原温泉のある神奈川県には空港がありませんので、羽田空港からの移動が必要となります。また、湯河原駅から温泉街まではバスで約15分ほどです。
羽田空港までの所要時間
※( )内は利用可能な航空会社です。詳細は羽田空港HP
- 札幌(新千歳)空港からの場合:約1時間35分(ANA、JAL、スカイマーク、AIR DO)
- 大阪(伊丹)空港からの場合:約1時間5分(ANA、JAL)
- 広島空港からの場合:約1時間25分(ANA、JAL)
- 福岡空港からの場合:約1時間55分(ANA、JAL、スカイマーク、スターフライヤー)
- 沖縄からの場合:約2時間45分(ANA、JAL、スカイマーク)
羽田空港から湯河原駅までの移動手段
- 羽田空港から横浜駅までバスで約40分、横浜駅からJR東海道本線で約1時間20分
- 羽田空港から横浜駅まで京急線(京急蒲田駅で乗り換え)で約35分、横浜駅からJR東海道本線で約1時間20分
- 羽田空港から車で首都高速道路を使って約1時間40分
高速バス・夜行バスで湯河原温泉へ行く
三島駅で下車し、電車で熱海駅、湯河原駅を目指します。
高速バス
- 新宿から三島駅まで高速バスで約1時間50分
- 渋谷から三島駅まで高速バスで約2時間
- 横浜から三島駅まで高速バスで約1時間40分
三島駅からJR東海道本線で熱海駅まで約15分、JR上野東京ラインで湯河原駅まで約5分
夜行バス
- 大阪梅田から小田原駅まで約6時間30分、小田原駅からJR東海道本線で湯河原駅まで約20分
車で湯河原温泉へ行く
- 東京方面から東名高速道路を使って厚木ICから小田原厚木道路経由で約2時間
- 名古屋方面から東名高速道路を使って沼津ICから熱函道路経由で約5時間
最寄り駅「JR湯河原駅」・新幹線の停車駅「小田原駅」を紹介
JR湯河原駅
JRの東海道本線が運行し、「特急 踊り子号」と一部の「スーパービュー 踊り子号」の停車駅となっています。また、2017年に、「駅前広場」が整備されました。建築家・隈研吾氏による設計で、木のぬくもりが存分に感じられるコミュニティの場として利用されています。
小田原駅
JRの東海道新幹線と東海道本線など鉄道5社が乗り入れています。新幹線「こだま」の停車駅になっており、小田急電鉄、箱根登山鉄道、伊豆箱根鉄道が接続しています。
また、「小田急ロマンスカー」の停車駅にもなっていますので、都心からのアクセスにも便利です。JRの改札付近には、名物の巨大「小田原ちょうちん」が吊るされています。
湯河原温泉の年間イベント情報
1月
みかんグルメ&スイーツサミット2019in湯河原
神奈川県・静岡県においては、みかんが多く栽培されており、みかん(柑橘類)そのもののみならず、みかんを加工したグルメやスイーツが数多く存在します。
こうしたご当地みかんグルメやスイーツの魅力を多くの人に知ってもらい、食による地域活性化を図るイベントです。
蕎麦とコラボした「みかん蕎麦」やマーマレードを練り込んだ「湯河原オレンジメンチ」、みかんゼリーを挟んだ「みかんバーガー」などオリジナルのユニークメニューが盛りだくさんです。美味しいみかんグルメとスイーツを堪能しましょう。会場:湯河原海浜公園
2月
湯河原梅林 梅の宴(〜3月)
約4,000本の紅梅・白梅がさながらふわふわの「梅のじゅうたん」のように咲き誇り、園内はほのかな梅の香りに包まれます。会場:幕山公園(梅林)
五所神社 節分祭
奏×狂言ーKATARI
古より伝承される「狂言」に湯河原にゆかりの物語、映像、音楽を付けて現代アレンジし、生ライブするエンターテイメントです。会場:湯河原観光会館3階大ホール
3月
湯の里ゆがわら 東洋蘭展示大会
「洋ラン」とは一味違う「東洋蘭」が約200点集まる展示大会です。高価で作り方も難しいと言われている春蘭(シュンラン)をはじめとした「東洋蘭」は、昔は一部の裕福な人だけが楽しんだ古典植物でした。今では割と求めやすい価格になり、作り方も知られるようになっています。
特に、「春蘭」は言い知れぬ気品と美観を備え、人の心を引きつけます。出展作品の中には日本で第一人者が育てた珍しい作品もあります。会場:湯河原観光会館
4月
見番寄席(〜5月、6〜7月、9〜11月)
4/6〜5/19、6/15〜7/21(7/6・7は休演)、9/7〜11/24までの毎週土・日は湯河原温泉で落語をワンコイン(500円)で気軽に楽しめます。会場:湯河原芸妓屋組合3階
土肥祭・武者パレード
悠久の歴史を偲ぶ頼朝挙兵の武者行列です。「五所神社」にて神事が行われ、武者行列のパレード後は「城願寺」で実平と頼朝主従の法要が営まれます。
【武者パレード】五所神社11時出発〜湯河原駅11時30分着
【土肥祭(式典・法要・墓参)】城願寺境内 13時30分より
5月
湯かけまつり
「湯かけまつり」は、神奈川県と熱海市の境に流れる千歳川の上流「藤木川」の「不動滝」から「泉公園」までの約2kmの道を、神輿が温泉の「湯」を浴びながら温泉街を練り歩くお祭りです。
沿道には温泉の「湯」が入った樽が用意され、観客が神輿めがけて威勢良く「湯」をかけます。メイン会場となる「湯河原観光会館前広場」とフィナーレ会場の「泉公園」では、神輿が甚句にあわせて会場内を練り歩き、さらに盛大に「湯」がかけられ、迫力満点です。
江戸時代にお湯を樽詰にして将軍家に献上する「献湯神輿」の出発の際、道中の安全を祈願して湯をかけた儀式を再現した行事です。事前申し込みで一般でも参加可能です。
さつきの郷(〜6月)
相模湾が一望できる素晴らしい景色の中、50,000株のサツキが咲き誇ります。期間中、地場産品の販売コーナーが設けられ、臨時バスも運行しています。会場:星ケ山公園さつきの郷
ほたるの宴・花菖蒲展(〜6月)
水の清らかな湯河原ならではの初夏のイベントです。夜のとばりがおりるころ、「万葉公園」の水際にゲンジボタルが舞い踊ります。
万葉公園のほたるは、幼虫まで万葉公園内の「ほたる小屋」で飼育、3月中旬湯河原小学生によって放流され、その後自然発生するほたるを見ることができます。
その他、藤木川、千歳川・新崎川沿いにも天然のほたるが数多く生息しほたる発生期間中には、湯河原町全体でほたるを楽しむ事ができます。暗闇の木々の中にほたるが舞う、幻想的な光景はこの時期だけのものです。
7月
湯河原海水浴場 開設(〜8月)
遠浅で波靜かな海水浴場です。開設期間中は約20軒ほどの海の家が並び、家族連れなどで賑わいます。
ゆがわらサンバパレード&伊豆湯河原温泉納涼花火大会
毎年夏に湯河原温泉街を舞台にサンバパレードが行われます。きらびやかな衣装を身にまとったサンバチームのパフォーマンスは圧巻です。
パレードの終了地点「泉公園」では、遠州手筒花火と打ち上げ花火が迫力満点の「伊豆湯河原温泉納涼花火大会」が開催されます。
湯のまち 骨董蚤の市
約35店舗の骨董品店が湯河原温泉に大集合。目利きがお宝を鑑定するイベントもあります。会場:泉公園
8月
湯河原やっさまつり
湯河原温泉最大のイベントの「やっさまつり」は、源頼朝の源氏復興の一大原動力となった、土肥郷(湯河原)の領主・土肥次郎實平が領民の人身安定のために始めた「實平踊り」が起源であるといわれています。
鎌倉幕府成立後、その手腕を高くかわれた實平は、瀬戸内海の治安確保のため、安芸国(広島県)に派遣され、数々の事績を残しました。彼の死後、領民がその遺徳を偲んで生まれたのが現在の「三原やっさ」です。
湯河原の「實平踊り」は長らく途絶えていましたが、「三原やっさ」を取り入れた「湯河原やっさ」として復活しました。パレードや「やっさ踊りコンテスト」など「やっさ、もっさ」の掛け声が響きわたり、盛大に賑わいます。会場:湯河原小学校~桜木公園、幕山公園通り
湯河原温泉海上花火大会(そのほか、10月)
湯河原の夏本番を知らせる、夜空に咲く色鮮やかな炎のページェントは湯河原の一大イベントです。約6,000発の花火が打ち上げられます。会場:湯河原海水浴場沖合
納涼縁日
昔懐かしい縁日の楽しさを満喫できる夏祭りは、もう40年近くも続いている大人気の手作りイベントです。鬼なかせ、スーパーボールすくい、ヨーヨーすくいなどがあります。 他にも、大道芸ショーや地元子供会による太鼓の競演など日替わりイベントが盛りだくさんです。
所狭しと並んだ夜店の雰囲気に、子供はもちろん大人も楽しめます。会場:湯河原観光会館前広場
納涼盆踊り大会
午後7時30分、午後8時30分の2回、盆踊りを実施します。踊り方がわからない人には、芸妓衆がやさしく教えてくれます。参加は自由(参加無料)です。
9月
観月会 十五夜の宴
日本の情緒あふれる行事「十五夜」。「観光会館前広場」では、かがり火をたき、琴の演奏を行います。また、おだんご等の飲食ブースや土産品もあります。
狸福神社では、十五夜の飾りつけにライトアップがされます。「独歩の湯」は夜間営業するので、お月見をしながら足湯でほっこりなんて贅沢ですね。会場:湯河原観光会館前広場ほか
灯りの祭典
花火と竹灯籠が秋の夜長を彩ります。万葉集にゆかり深い湯河原温泉。約1,300年前に書かれた万葉集の中には「温泉」や「竹」を題材にした歌が多く見られます。
1,300年の時を超えて、歌人たちもきっと見たであろう川のせせらぎと照らす月明かりをイメージしたロマンあふれるイベントです。静寂な灯りと躍動する灯りの競演です。会場:町立湯河原美術館/MUSEUM CAFE and garden、富士屋旅館、泉公園
10月
みかん狩り(〜12月下旬)
奥湯河原から箱根にかけての山々が色とりどりの紅葉で彩られる頃、海沿いの斜面では潮風をいっぱいに含んだ黄金色のみかんが最盛期を迎えます。
湯河原のみかんのおいしさの秘密は、陽当たりの良い斜面と暖かな海です。すくすくと育った湯河原のみかん。新鮮なもぎたての味を堪能してみてください。
ゆがわらハロウィン
仮装コンテストをメインとし2日間盛り上がります。エンディングにはドキドキわくわく迫力満点、6,000発ものハロウィン花火で夜空を彩ります。会場:湯河原町民体育館、湯河原海水浴場
11月
町立湯河原美術館 もみじライトアップ&ナイトミュージアム(〜12月)
美術館の庭園のもみじをライトアップし、昼間とは違った、夜の美術館の新たな魅力を限定公開します。また、MUSEUM CAFE「and garden」では期間中、夜も営業します。日本酒の飲み比べや珍しいお酒が楽しめます。
湯河原温泉観光の移動手段
バス
湯河原駅を拠点に路線バスが運行しています。
- 箱根登山バス
不動滝、幕山公園ほか、真鶴方面
【公式サイト】
箱根登山バス
- 伊豆箱根バス
五所神社、不動滝、大観山ほか、真鶴方面
【公式サイト】
伊豆箱根バス
自転車(レンタサイクル)
湯河原は谷あいの街で、比較的勾配の大きな土地柄です。上り坂で威力を発揮する「電動アシスト付自転車」はそんな湯河原を散策するのにピッタリです。クルマは無いけれど、たくさん歩いたり乗り換えするのはちょっと疲れる、という方にオススメです。
【公式サイト】
湯河原町 旅チャリ
お得なフリーチケット
箱根バスフリー ワンデーバスフリー・ツーデーバスフリー
ワンデーパスフリー
小田原・熱海・湯河原の指定区間内での伊豆箱根バスが乗り降り自由です。また、パスを提示すると、一部の施設が割引料金で利用できます。
【料金】
- 大人 1,700円
- 小学生 850円
【有効期間】
当日限り
ツーデーパスフリー
【料金】
- 大人 2,000円
- 小学生 1,000円
【有効期間】
2日間
箱根旅助け
小田原・熱海・湯河原の指定区間内での伊豆箱根バスが2日間乗り降り自由です。また、箱根駒ヶ岳ロープウェー・箱根十国峠ケーブルカー・箱根芦ノ湖遊覧船(双胴船)・箱根園水族館(1回)が利用できます。
【料金】
- 大人 3,000円
- 小学生 1,500円
【有効期間】
2日間
【販売場所】(箱根バスフリー ワンデーバスフリー・ツーデーバスフリー、箱根旅助け)
- 小田原駅前案内所
- 湯河原駅前案内所
- 熱海駅前案内所
- 元箱根案内所
- 箱根園案内所
そのほか、JTB、日本旅行などの旅行代理店、コンビニエンスストア(ローソン・ミニストップ)のマルチメディア端末・マルチメディアコピー機、セブンオンラインチケット
【公式サイト】
伊豆箱根バス お得な乗車券
湯河原温泉のおすすめ旅行プラン10選
よくある質問Q&A
新幹線と電車でどのくらいかかりますか?
神奈川県にある湯河原温泉は、東京駅から新幹線ひかりとJR東海道本線を使って、約50分で行けるので思い立ったら気軽に行ける範囲です。
また、名古屋駅から新幹線ひかりとJR東海道本線を使って、約1時間40分、新大阪駅からは新幹線のぞみと新幹線ひかり、JR東海道本線を使って約2時間30分です。
湯河原温泉の気候はどうですか?
年間を通して比較的温暖です。夏はさほど蒸し暑さを感じることは少なく、比較的過ごしやすいでしょう。冬も温暖ですが、山間部では時折、積雪が見られることがあります。
何泊くらいが最も楽しめるでしょうか?
湯河原温泉は、こじんまりとしていますので、1泊で十分楽しめます。初日は観光メインで、翌日は、真鶴や小田原まで足を伸ばしてみるのもいいでしょう。日帰り温泉のはしごも魅力的ですね。