宮城県の新型コロナウイルス感染症対策
宮城ってどんなところ?
太平洋と奥羽山脈に接する自然豊かな地域
東北地方の太平洋側に位置する宮城県は、東部は太平洋、西部は奥羽山脈に接している自然が豊かなところです。人口は約230万人と東北のなかでは最も多く、東北地方の文化・経済の中心地として知られています。
気候についても、豪雪地帯の多い東北地方のなかでは比較的温暖で、降雪量が少ないことが特徴です。夏は暑すぎず、冬は寒すぎないため過ごしやすい地域だといえます。
また、かつて宮城県は戦国武将の伊達政宗がおさめていたことでも知られています。大河ドラマで一躍有名になった伊達政宗は歴史ファンからの人気も根強く、県内に点在する伊達家にちなんだ観光スポットは今でも多くの観光客で賑わっています。
都内からのアクセス良好!東北のビジネスの拠点にも
東北の中心地といわれる宮城県は、国内外への定期便が運行されている仙台空港や仙台塩釜港、東北自動車道などのアクセス網が完備されています。
また、毎日約30分おきに運行している東北新幹線を利用すると、東京ー仙台間の片道所要時間が最短で1時間30分となり、日帰りでの出張なども十分に可能となる便利さです。
特に政令指定都市である仙台市は多くの企業が拠点にしていることから、都内とのアクセスが良好であることはビジネスマンにとってもいい環境だといえます。
観光スポットが豊富!歴史・グルメ・絶景巡りなど楽しみ方いろいろ
古くから東北の中心地として発展を続けてきた宮城県は名物や名産品などが豊富で、なおかつ必見の観光スポットも数多くあります。したがって自身の好みや訪れる時期などによって、楽しみ方がたくさんあることもポイントです。
歴史・グルメ・アクティビティ・絶景・カルチャーなど、それぞれに魅力を持つ宮城県は誰と訪れても楽しめるほか、どんなテーマでまわってもその魅力をたっぷり堪能できる地域だといえるでしょう。
農業・漁業・畜産業など自然を生かした産業が盛ん
海・山・穀倉地帯に恵まれた宮城県は、自然を生かした産業が盛んな地域としても知られています。
農業では「ひとめぼれ」「ササニシキ」などのブランドが有名なお米に加え、パプリカやネギなどの作物も全国的なシェアを誇ります。また、塩釜・石巻・気仙沼の特定3種漁港をはじめ142の漁港があることから、漁業・養殖業においても全国有数の生産額を誇ります。
さらに、豊かな沖積平野を活かした畜産業も盛んです。最高級和牛として名を馳せる「仙台牛」も宮城県のブランド牛であるほか、豚肉の「宮城野豚(ミヤギノポーク)」などが全国的に知られています。
このように、恵まれた環境によって絶品食材の宝庫となっている宮城県。旅行で訪れた際にはぜひ、宮城でつくられた美味しい食材も堪能してみましょう。
東北楽天ゴールデンイーグルスの本拠地!
宮城県といえば、プロ野球パ・リーグに所属している「東北楽天ゴールデンイーグルス」の本拠地になっていることでも有名です。仙台市宮城野区にある楽天生命パーク宮城を専用球場としており、シーズン中は地元の人々をはじめとする多くの野球ファンが熱い声援を送ります。
2013年に日本一に輝いた実績を持つ楽天イーグルス。地元に密着した運営を行なってきた結果、今では東北を代表するシンボルとして多くのファンに愛される球団にまで成長しています。仙台空港や仙台駅をはじめ、市内のあちこちで選手たちの広告を目にすることができ、街をあげて応援している様子が伝わってきます。
ほかにも、県内にはスポーツの名門として知られる高校が多数あります。サッカーや野球をはじめ、バレーボールなどが有名で、全国の舞台で学校名を目にすることも少なくありません。宮城県出身で、世界の第一線で活躍している著名なスポーツ選手もたくさんいます。
宮城旅行の見どころ
美しい山々で楽しめるアクティビティが充実
宮城県は奥羽山脈に接していることから、蔵王連峰や泉ヶ岳などをはじめとする美しい山々を活かしたアクティビティが1年を通して充実しています。
春〜秋にかけては登山・トレッキング・ハイキングやパラグライダー、紅葉などを楽しむことができ、冬はスキーや樹氷などをたっぷり満喫できるスポットが満載です。
都会ではなかなか経験できないような自然を活かしたアクティビティを、宮城旅行でぜひ体験してみましょう。
豊富な海の幸をたっぷり堪能できる
太平洋に接しており、漁業においても全国的に知られる宮城県。142の漁港と10の産地魚市場があることから、現地では豊富な海の幸をたっぷりと味わうことができるのもポイントです。
特に全国的にも名高い塩釜・石巻・気仙沼や、牡蠣が有名な松島の魚市場は観光客にも人気です。海鮮丼や牡蠣などを現地で堪能しつつ、お土産として持ち帰ることができる加工品などを買うこともできます。
鮮度抜群の海鮮を使った絶品料理は魚市場ならではともいえますので、宮城旅行の際はぜひプランに取り入れてみてください。
歴史ファン必見!日本の歴史が色濃く残るスポット満載
宮城県は、歴史を感じさせるスポットが多くあることでも知られています。特に有名なのが、大河ドラマで一躍有名になった戦国武将の伊達政宗にちなんだスポット。
仙台藩・初代藩主の伊達政宗が建てた「仙台城」の跡や、伊達政宗の遺命でつくられ、彼を祀っている「瑞鳳殿(ずいほうでん)」などは仙台を訪れるなら必見ともいえます。
また、松島にある県の重要文化財「観瀾亭(かんらんてい)」は政宗が豊臣秀吉から貰い受けた茶室であり、敷地内にあった建物のうち唯一現存している貴重な歴史的建造物です。
ほかにも日本三大史跡のひとつである「多賀城跡」や、国宝に指定されている「大崎八幡宮」など、歴史に触れることができる観光スポットが満載。歴史めぐりをテーマにした宮城旅行は、ファンのみならず誰もが楽しめること間違いなしです。
名湯ぞろいでリフレッシュ旅にピッタリ
宮城県は歴史やグルメなどのほかに、温泉地が多いことでも知られています。そのため、日頃の疲れを癒す温泉旅行で訪れるのもおすすめの楽しみ方です。
宮城県内には源泉が740カ所以上もあるため、中心街から離れた温泉宿でゆったり過ごすことも、旅の合間に近くの温泉を気軽に利用することもできます。仙台市内からアクセス良好な温泉であれば日帰りでも利用できるため、手軽に疲れを癒しに行くことが可能です。
温泉地は県内各地に点在していますので、旅行のプランやテーマに合わせて選びやすいといえます。主要な温泉地は以下のとおりです。
鳴子温泉(なるこおんせん)
大崎市にある鳴子温泉は、鳴子・東鳴子・川渡・中山平・鬼首という5つの温泉地からなる「鳴子温泉郷」の中心部に位置する温泉地です。仙台市近郊の秋保温泉と、福島県の飯坂温泉とともに「奥州三名湯」に数えられています。
鳴子温泉郷は、日本国内にある11種の泉質のうち9種が集まっている珍しい場所です。なかでも鳴子温泉は温泉郷において最も大きく、近代的な宿や食事処、土産物店なども充実しています。
鳴子温泉は仙台駅から新幹線と鉄道を乗り継いで約1時間ほどと、中心部から少し離れたところにあります。温泉をたっぷり堪能しながら、ゆったりとした時間を過ごすのにぴったりのスポットです。
秋保温泉(あきうおんせん)
奥州三名湯のひとつである秋保温泉は、名取川沿いにある全国的にも有名な名湯です。秋保という名は古くから知られており、古今和歌集や新古今和歌集にも「秋保の里」とうたわれているそうです。
泉質は塩化物泉で、冷え性や疲労回復などのさまざまな効果があります。また、宿泊施設も歴史があるものから豪華なものまで揃っているため、誰と訪れても素敵な時間を過ごすことができます。
自然に囲まれた宿に泊まり、温泉と食事を楽しみながらのんびり過ごすのもおすすめです。また、仙台市内から近く、アクセスが良いので日帰りでの利用もしやすいでしょう。
松島温泉(まつしまおんせん)
日本三景のひとつ、松島にある松島温泉も人気の温泉地です。松島の景色を眺めながら温泉と食事を楽しむという、なんとも贅沢な経験をすることができます。特に月夜に照らされた松島と、朝日がのぼる松島の景色は格別。松島観光をする際はぜひ体験していただきたい絶景です。
また、松島温泉は別名「美肌の湯」ともいわれており、とろりとした湯当たりの良さが特徴です。人間の肌に最も近いアルカリ性のお湯であるため、美肌のほかに保温効果による冷え性の改善も期待できます。
宿泊してゆったり過ごす以外に、日帰り入浴に対応した旅館や施設もあります。松島のグルメや景色と合わせて、旅の疲れを癒す温泉もぜひ堪能してみてください。
遠刈田温泉(とおがったおんせん)
蔵王連峰の東側山麓に位置し、観光名所である「蔵王の御釜」にほど近い温泉地が遠刈田温泉です。蔵王観光の拠点にぴったりの場所であるほか、付近にはスキー場があるため冬場も賑わっているエリアだといえます。
泉質は硫酸温泉で、神経痛や胃腸機能の低下、慢性皮膚病などに効果があるといわれています。茶褐色で少し熱めのお湯のため、冬でも湯冷めしにくいのが特徴です。スノースポーツを楽しんだあとの疲れを癒すのにぴったりだといえます。
もちろん、日帰り温泉施設や日帰り入浴ができるプランを用意した宿泊施設もあります。観光やアクティビティでたっぷり自然を満喫したあとに、蔵王連峰を眺めながら温泉で疲れを癒すのもおすすめです。
日本のアート・カルチャーに触れられるスポットが充実
宮城県内には美術館や博物館などが点在しており、宮城だけでない日本の歴史やアートに触れられる機会がたくさんあります。東北にゆかりのある作品や海外の作品を集めた「宮城県美術館」、世界初の万華鏡だけを扱う美術館「仙台万華鏡美術館」など、アート好きでなくても楽しめる展示が多くあるのが特徴です。
さらに、1年を通して各地で開催されるイベントでは宮城県のカルチャーに触れることができます。宮城の名物グルメを集めたイベントは各地で定期的に開催されているほか、毎年7月の「仙台七夕まつり」や、伊達政宗にちなんだ「仙台・青葉まつり」に足を運んでみるのもおすすめです。
仙台市近郊エリア
宮城県の県庁所在地であり、政令指定都市にもなっている杜の都・仙台市。仙台市の中心部は近代的な建物と植物の緑が融合する美しい街並みが特徴ですが、少し足をのばせば手つかずの自然や歴史ある建物にふれることもできる魅力的な場所です。
交通の便がよく、必見の観光スポットやおいしいグルメが味わえる名店などもたくさんあるため、宮城を訪れるなら外せないエリアだといえるでしょう。
青葉通(あおばどおり)
青葉通は仙台駅西口から仙台城までを繋ぐ通りのことを指します。通り全体がけやきの並木道になっていて、四季折々の美しさを感じられることから地元の人にも愛されているスポットです。
毎年5月に行なわれる「仙台・青葉まつり」や、夏に開催される「仙台七夕まつり」も青葉通付近が会場となっていて、毎年多くの人々で賑わいます。
また、青葉通周辺には一番町アーケードや百貨店などの商業施設、オフィスビルなどがずらりと並び、仙台市のなかでも栄えている場所だといえます。街歩きにもピッタリですし、ショッピングやグルメもこのエリア内で困ることはないでしょう。
宮城旅行において、新幹線や鉄道を利用する際は特に観光しやすい場所ですので、ぜひ美しいけやき並木を実際に眺めてみてください。
定禅寺通(じょうぜんじどおり)
約700mにわたるケヤキ並木が特徴の定禅寺通は、青葉通と並ぶ仙台のメインストリートです。「杜の都」を象徴する定禅寺通にはベンチが設置された遊歩道があり、仙台の中心部ながら四季の美しさを感じつつ散策をすることができます。
また、遊歩道のあちこちにエミリオ・グレコなどによる彫刻作品が並んでいて、アートギャラリーのような雰囲気も魅力です。仙台市のビッグイベントのひとつである「光のページェント」も定禅寺通が会場となっていて、LEDで装飾されたケヤキ並木は仙台の冬の風物詩となっています。
近隣にはショッピング施設や飲食店が数多くあるほか、歓楽街としては東北最大といえる「国分町」の入り口も定禅寺通にあります。昼も夜も、常に多くの人で賑わっている人気スポットです。
秋保大滝(あきうおおたき)
日本の滝百選に選ばれている秋保大滝は、秋保温泉からほど近い人気の観光スポットです。高層も修行したといわれる秋保大滝は幅6m、落差55mの直瀑で迫力満点。栃木県の華厳の滝、和歌山県の那智の滝とあわせて「日本三名瀑」としても知られています。
駐車場から続く「秋保大滝パノラマみち」という遊歩道を進むと滝壺に降りられるため、圧巻の秋保大滝を目の前で堪能することができます。太陽に照らされて輝く水飛沫を全身で浴びながら眺める滝は、よりいっそう美しく感じるはずです。
自然あふれる秋保大滝ですが、仙台市内から比較的近くアクセスしやすいため、週末になると多くの観光客で賑わいます。駐車場やレストハウスが完備されているほか、周辺施設も充実しているため、あわせてグルメを楽しむことも可能です。宮城観光では必見のスポットだといえます。
瑞鳳殿(ずいほうでん)
仙台市青葉区にある「瑞鳳殿」は、仙台藩初代藩主である伊達政宗の遺言により建てられた霊廟です。敷地内には政宗のほかに、二代目藩主の忠宗と三代目藩主の綱宗が眠る霊廟もあります。
1931年には桃山時代の遺風を伝える歴史ある建物として国宝に指定されましたが、1945年の戦争により焼失してしまい、当時の姿は残っていません。しかし、その後行なわれた改修工事によって創建当時の姿がほとんど復元され、現在は焼失前の姿とほぼ同等の豪華なたたずまいを見ることができます。
伊達政宗の遺言により仙台城を向いてつくられた瑞鳳殿は、ひときわ目を引く鮮やかな色使いと豪華な装飾が特徴です。桃山風のきらびやかで絢爛たる廟建築は、きっと見る者を圧倒するでしょう。
また、政宗が眠る瑞鳳殿と向かい合うように、二代目藩主の忠宗が眠る「感仙殿(かんせんでん)」、三代目藩主の綱宗が眠る「善応殿(ぜんのうでん)」があります。いずれも華やかな桃山風の造りになっていますので、あわせて観光してみてください。
仙台市博物館(せんだいしはくぶつかん)
仙台市博物館は、仙台藩主の伊達家にちなんだ資料をメインに展示している博物館です。伊達家から寄贈された資料を保管・展示・研究するため、昭和36年に仙台城三の丸跡にて開館して以降、仙台の観光名所となっています。
博物館内には伊達家からの寄贈資料をはじめ、江戸時代を中心とした仙台藩に関わる歴史・文化・美術工芸資料など約9万7千点を収蔵。なかには、ユネスコ記憶遺産に登録された「国宝 慶長遣欧使節関係資料」や重要文化財の「伊達政宗所用具足・陣羽織」、「豊臣秀吉所用具足」などといった貴重な資料もあります。
季節ごとに展示品を変えたりしながら常時約1000点の展示を見ることができますので、いつ訪れても楽しむことができるでしょう。ここでしか見られないレアな展示の数々は、歴史ファンにはたまらないはずです。
仙台城跡(せんだいじょうあと)
1610年に伊達政宗公が築城した仙台城。当時のお城は残念ながら残っておらず、今あるのは城跡の石垣と再建された大手門脇櫓などとなっています。しかし、のちに建てられた「伊達政宗騎馬像」は、今や仙台の街を見守るシンボル的存在として大人気。地元の人に愛され、観光客も数多く訪れる定番のスポットです。
現在、城跡一帯は「青葉山公園」となっていますが、なかでも本丸跡からは仙台市内と太平洋を一望することができるため、展望スポットとしても人気です。周辺にはお城に関する史料が展示されている「青葉城資料展示館」などもありますので、仙台観光の際には必見です。
松島町近郊エリア
日本三景のひとつ「松島」を有する松島町は、沿岸部ならではの豊富な海の幸や温泉、歴史ある建造物など見どころづくしのエリアでもあります。
また、夜になると月が松島の海に浮かぶ島々を照らし、夜が明けると朝日が海全体を赤く染める様子は、ここでしか見ることのできない絶景といえます。
仙台から電車で40分ほどと比較的アクセスもいいため、観光のスケジュールが立てやすいのも魅力のひとつ。日帰りで温泉やグルメを堪能するのもおすすめの楽しみ方です。
松島(まつしま)
景観が美しいとされる日本三景のひとつ「松島」は、松島湾の内外にある諸島のことを指します。この松島の魅力といえばまず"景色の美しさ"が挙げられます。
春は桜が松島湾を華やかに彩り、秋になれば紅葉が幻想的な雰囲気を演出。1年を通じて四季折々の美しさが感じられるため、いつ訪れても飽きないエリアです。そして1日のなかでも朝日・夕日・月によって違った表情が見られるなど、魅力がたくさんあります。
滞在中は松島湾を眺めながらのんびり散策したり、観光遊覧船で優雅なクルーズを楽しんだり、海を眺めながら温泉を満喫したりと、海を活かしたさまざまな楽しみ方ができるのもポイント。もちろん沿岸部ならではのグルメにも恵まれているため、かきやあさりを使った絶品料理や松島の地酒などもここで存分に味わってみましょう。
瑞巌寺 五大堂(ずいがんじ ごだいどう)
松島のシンボル的存在ともいえる「瑞巌寺 五大堂」は、海に立つ小さな島の上にある仏堂です。堂内には秘仏とされる「大聖不動明王」「東方降三世」「西方大威徳」「南方軍荼利」「北方金剛夜叉」の五大明王像が安置されていることから五大堂と呼ばれており、1700年代以降からは33年おきに御開帳されています。
現在の建物は天長5年(828年)のものではなく、慶長9年(1604年)に伊達政宗が再建したものです。桃山式建築手法を取り入れてつくられているこの建物は、東北地方に現存する最古の桃山建築物となっています。
五大堂へ行くには赤い透かし橋を渡る必要がありますが、海の青さや木々の緑とのコントラストが美しく、それすらも楽しめてしまいます。観覧無料ですので、ぜひ足を運んでみることをおすすめします。ただし、夕方には閉門してしまうそうなので、暗くなる前に訪れるようにしましょう。
瑞巌寺(ずいがんじ)
正式名称を「松島青龍山瑞巌円福禅寺」という瑞巌寺は、伊達家の菩提寺として知られる禅宗寺院です。もとは天長5年(828年)に慈覚大師円仁によって開創された奥州随一の古刹で、延福寺と呼ばれていた寺院でした。
現在の建物は慶長14年(1609年)に、五大堂と同じく伊達政宗によって再建されたもので、5年もの歳月をかけてつくられたそうです。この建物にも桃山式の建築手法が用いられていて、内部は豪華できらびやかなつくりになっているのが特徴です。
また、現存する本堂・御成玄関、庫裡・回廊は国宝に、御成門・中門・太鼓塀は国の重要文化財に指定されています。時代の重みを感じさせる荘厳な雰囲気につつまれた建物や金箔で飾られた本堂、襖や床の間の豪華な絵画などは必見です。
福浦橋(ふくうらばし)
松島を象徴するシンボルのひとつとして知られるのが、陸地と福浦島とを結んでいる朱塗りの「福浦橋」です。全長252mある橋を歩いて渡ることで、県立自然公園である福浦島へとたどり着くことができます。福浦島では、自生しているアカマツやスギ、モミなどの植物を鑑賞することができます。
また、福浦橋は別名「出会い橋」と呼ばれており、良縁を引き寄せるパワースポットとしても人気です。いい出会いをもたらしてくれるといわれているため、カップル旅行や女子旅で訪れても楽しめそうですね。
夜間には福浦橋全体がライトアップされ、昼間とは違った雰囲気を味わうこともできます。さらに四季やイベントなどに応じてピンクや青、緑などにライトアップの配色が変わるため、いつ訪れても楽しめるでしょう。
蔵王町近郊エリア
霊峰蔵王連峰の東麓に位置し、多彩な高原リゾート地でもある蔵王町エリア。雄大な自然とおいしい食べ物に恵まれた「観光と農業の町」では、自然が作り出した絶景スポットや絶品グルメをたっぷり堪能するのがおすすめです。
特に冬の蔵王町は、スノースポーツをするのにうってつけのスポット。蔵王連峰の良質な雪を思う存分満喫し、おいしい食事と温かい温泉で体を心から温め、癒やすことができる環境はスキーヤー・スノーボーダーにとっては天国だといえるでしょう。
少し足を伸ばせば、冬の蔵王の名物である樹氷を見ることもできます。国内でも限られた場所でしか見られない神秘的な風景は圧巻です。
蔵王の御釜(ざおうのおかま)
「御釜」とは、蔵王連峰の刈田岳・熊野岳・五色岳に囲まれた円型の火口湖です。美しく神秘的なエメラルドグリーンをした湖は蔵王町のシンボルのひとつであり、観光客が必ず訪れるといっても過言ではない人気を誇ります。
この湖は約3000年前の火山活動によって形成されたもので、水を入れた釜のような形をしていることが「御釜(おかま)」の由来です。晴れた日には太平洋を見渡すことができ、よりいっそうの絶景スポットとなります。
滝見台(たきみだい)
「滝見台」は遠刈田温泉から車で10分ほどのところにある、滝が一望できる絶景スポットです。標高700mほどの滝見台からは、日本の滝百選に選ばれた「三階滝」や、蔵王山中で最も大きい「不動滝」などの滝を見ることができます。
新緑の季節に流れる滝を眺めるのはもちろんですが、おすすめはなんといっても紅葉の季節。赤や黄色に彩られた木々と滝のコントラストは一段と美しく、まさに絶景のひとことに尽きます。
新緑の季節や紅葉の季節には、観光客でよりいっそう賑わう滝見台。この時期に旅行を検討している場合にはぜひ訪れてみてください。
大崎市近郊エリア
宮城県の北西部に位置する大崎市は、1つの市と6つの町が合併してできた比較的新しい市です。市内には、鳴子温泉郷をはじめとする自然を生かした有名観光スポットがあります。
したがって美しい自然に癒やされながら、温泉やグルメなどで贅沢な気分を味わいたい場合にはうってつけのスポット。日々の慌ただしさを忘れてゆったり過ごしたいなら、ぜひ訪れてみましょう。
鳴子峡(なるこきょう)
鳴子峡は宮城県の名勝といわれる、深さ100メートルにおよぶ大峡谷です。鳴子峡に架かる大深沢橋は観光のシンボル的存在で、撮影スポットとしても知られています。
新緑の季節には美しい緑に囲まれ、紅葉の季節には一帯が赤や黄色に染まるため、よりいっそうの絶景に。ほかにも、鳴子峡レストハウスを起点につくられた2.2kmの遊歩道を歩くと、清流や紅葉をより間近で眺めることができます。
自然が作り出した美しい峡谷で、のんびり散歩をしてみるのもおすすめの楽しみ方です。
ひまわりの丘
「ひまわりの丘」は、日本で2番目の大きさを誇る丘です。6ヘクタールもの広大な敷地に、春は菜の花、夏はひまわりが咲き乱れます。
栽培しているひまわりはなんと42万本。見渡す限りひまわりが広がる光景は圧巻で、青空とひまわりの美しいコントラストを眺めているとそれだけで元気がもらえます。
また、ひまわりの丘では春になると「菜の花まつり」、夏になると「ひまわりまつり」が行なわれ、毎年多くの人々で賑わいます。美しい花々に囲まれて癒やされたい場合には必見のスポットです。
宮城のご当地グルメ
仙台牛
宮城県のブランド牛である「仙台牛」は、口当たりの良さやまろやかな風味が特徴の牛肉です。厳しい基準をクリアし、最高ランクとなった牛肉だけが仙台牛の名前を得られるとあって、最高級ブランド牛として全国的に知られています。
脂の乗ったサーロインやヒレは、レアに焼いてシンプルに食べるのがおすすめ。旅行だからこそ普段味わえないような美味しいお肉とともに、贅沢なひとときを過ごしてみるのもいいですね。
牛タン
仙台のグルメといえば真っ先に思い浮かぶくらい、仙台の名物として知られている牛タン。仙台市内には牛タン専門店が数多くあり、人気店には常に長蛇の列ができています。
焼き肉とは違う、旨味がたっぷり詰まった厚切りの牛タンは超絶品。麦飯やテールスープなどと一緒に、定食スタイルで食べるのがポピュラーな食べ方です。定番中の定番といえるご当地グルメですので、滞在中に1度は食べてみてください。
金華さば
全国有数の漁港である石巻港で穫れるサバのうち、秋から冬にかけて穫れるサバが「金華さば」です。脂がたっぷりのった金華さばは、石巻のブランド魚として全国的に知られています。
身がしっかりしている金華さばは、お寿司や刺し身でシンプルに食べるのがおすすめ。限られた時期にしか穫れないため、ぜひ本場で味わってみましょう。
笹かまぼこ
笹かまぼことは、明治初期に仙台で生まれた笹の葉型の焼きかまぼこです。通常のかまぼことは違い、鰹節で味をつけ、みりん・酒・砂糖・卵白等で練り合わせるため、鰹節のきいたパリッとした食感のかまぼことなっています。
仙台のあちこちで販売されていますので、食べ歩きでお店ごとの味を楽しむのもおすすめです。おみやげとしてもピッタリだといえます。
はらこ飯
鮭のだしをふんだんに使った炊き込みご飯に、鮭の切り身とイクラをたっぷりのせた丼を「はらこ飯」といいます。「はらこ」とは宮城県亘理町で使われる「イクラ」の方言であり、はらこ飯はこの地域の郷土料理として知られています。
脂ののった鮭と新鮮なイクラ、そしてだしの効いた炊き込みご飯の組み合わせは絶品。県内には数多くの名店がありますので、ぜひ一度本場で堪能してみてください。
宮城への主要エリアからのアクセス・所要時間
全国各地からいろいろな交通機関を利用してアクセス可能な宮城県。予算や行き先、スケジュールに応じて最適な手段を選ぶようにしましょう。
北海道から
特急列車・新幹線(新函館北斗で乗り継ぎ)
札幌 → 新函館北斗 → 仙台: 約6時間30分〜
飛行機
新千歳空港 → 仙台空港:片道約1時間10分〜1時間15分
フェリー
札幌 → 仙台:約16時間
東京から
新幹線
東京駅 → 仙台駅:約1時間35分〜
飛行機
成田空港 → 仙台空港:約1時間5分
高速バス
東京駅・バスタ新宿など → 仙台駅など:約5〜6時間
北陸から
新幹線
金沢駅 → 仙台駅:約3時間30分〜4時間
富山駅 → 仙台駅:約3時間〜
福井駅 → 仙台駅:約4時間〜
高速バス
金沢駅・富山駅など → 仙台駅など:約9時間30分
東海・名古屋から
新幹線
名古屋駅 → 仙台駅:約3時間30分〜4時間
高速バス
名古屋 → 仙台:約9時間20分〜
在来線
名古屋駅 → 仙台駅:約12時間
飛行機
中部国際空港 → 仙台空港:約1時間10分〜1時間15分
フェリー
名古屋港 → 仙台港:21時間40分〜
中国・四国から
新幹線
広島駅 → 仙台駅:約5時間30分〜6時間30分
飛行機
広島空港 → 仙台空港:約1時間20分
九州・沖縄から
新幹線
博多駅 → 仙台駅:約7時間〜7時間30分
飛行機
福岡空港 → 仙台空港:約2時間
那覇空港 → 仙台空港:約3時間10分
宮城の空港・新幹線の停車駅を紹介
仙台国際空港
国内線・国際線に加えLCCの発着にも対応している空港です。東北にある空港のなかでは最も便数が多く、運行しているエリアも広いことから、出張や旅行などで多くの人が利用しています。
2011年の東日本大震災の際には、地震と津波によって滑走路の冠水や、アクセス鉄道の地下トンネル水没などの被害を受けました。その後、懸命な復旧作業により約半年後に完全復旧し、現在まで東北の玄関口としての役割を担っています。
ターミナルビルは1つで、1階に到着口、2階に保安検査場があります。仙台空港駅からJR仙台駅の間には仙台空港鉄道が直通運転を行っており、25分(快速17分)でアクセスすることが可能です。このほかに仙台駅や近隣の県との間にバスも運行しているため、アクセスは比較的整っているといえます。
仙台駅
多くの新幹線や在来線が止まり、バスの乗り入れ本数も東北随一である仙台駅は、観光やビジネスなどの移動に欠かせない駅です。
駅ナカをはじめ、周辺には巨大なビルや百貨店などが数多くあり、飲食店・お土産ショップ・書店・雑貨店などが十分すぎるくらい揃っています。駅前を歩いてみるだけでも宮城の雰囲気をたっぷり満喫することができるでしょう。
さらに待合所やカフェなどの休憩できる場所も豊富にあるため、旅の合間に上手く活用するのもおすすめです。
宮城の年間イベント情報
2月 松島かきまつり
冬が旬である「かき」の産地として知られる松島で、毎年2月に開催されているお祭りです。会場では1杯200円で販売されている数量限定の「かき汁」や、むき身・殻かきの販売コーナーなどが設けられています。
蒸しかきのほかにも、かきフライやかきめしなど色々な食べ方ができるとあって、イベント期間中は県内外から多くの観光客が訪れます。宮城のかきの魅力を堪能できる貴重なイベントです。
さらに会場には宮城の海の幸・山の幸が堪能できるコーナーなどもあり、宮城県のグルメを余すことなく満喫することができます。
松島温泉の足湯に無料で浸かることができるコーナーも設置されていて、温かい足湯に浸かって温まりつつ、新鮮な旬のかきを楽しんでみてください。
4月 おおがわら桜まつり
毎年4月上旬になると、大河原町で「おおがわら桜まつり」が開催されます。名物となっている白石川堤の「一目千本桜」は、大河原町出身の実業家が大正時代に植樹したもの。春の訪れとともに白石川堤に沿って出現する美しい桜並木は、息を呑むほどの美しさです。
また、開催期間中には、会場から下流の韮神堰までの約2kmにわたって「お花見屋形船」が往復30分かけて運航します。水上から見上げる桜も美しく、さらに屋形船の雰囲気も相まって情緒のある素敵な時間が過ごせること間違いなしです。
さらに、期間中は夜になると桜並木をLEDでライトアップします。昼間とは違った幻想的な風景が広がりますので、デートなどで訪れても良いでしょう。白石川のせせらぎと夜桜で、素敵な時間を過ごしてください。
5月 仙台・青葉まつり
仙台3大まつりのひとつに数えられる「仙台・青葉まつり」は、“市民がつくる市民のまつり”として多くの人に親しまれるお祭りです。
青葉まつりの起源は、江戸時代に仙台藩最大の祭りといわれていた「仙台祭」までさかのぼります。そこから長い時を経て、伊達政宗公を祀る青葉神社の例祭に変わり昭和40年代まで盛大に行なわれてきました。
現在の青葉まつりは、昭和40年代後半から交通事情などで途絶えていた「青葉まつり」を、伊達政宗公没後350年(昭和60年)を機に市民のための祭りとして復活させたものです。
開催期間中は街中にお囃子が鳴り響いたり、甲冑姿の武者行列が行なわれたり、城下町のまつりを再現した「伊達縁(だてえん)」が行なわれたりと、とにかくにぎやか。仙台市内がお祭り騒ぎになるこの期間に訪れたら、よりいっそう仙台を楽しめるはずです。
6月 多賀城跡あやめまつり
毎年6月中旬〜下旬になると多賀城市で「多賀城跡あやめまつり」が開催されます。会場は多賀城市の特別史跡である多賀城跡の一角にある、約21,000平方メートルに及ぶ広大なあやめ園です。
期間中は園内に咲き誇る800種300万本のあやめ・カキツバタ・花菖蒲を見ることができ、その数は東北随一ともいわれています。さらにあやめまつりの期間中は、ステージイベントや展示、体験イベントなどが行なわれることから、毎年多くの人で賑わいます。
また、郷土料理をはじめとする軽食、ジュースなどを販売するお祭りバザールや、友好都市の名産品・加工品などを販売する「ご当地グルメフェア」も、あやめまつりの期間に合わせて開催されています。イベントに参加しながら美しく咲き誇るあやめを眺める体験も、このお祭りならではといえるでしょう。
8月 仙台七夕まつり
仙台市で開催される「仙台七夕まつり」は、旧暦7月7日の行事として全国的に知られています。仙台藩の初代藩主である、伊達政宗公の時代から続く行事として受け継がれる伝統的なお祭りで、毎年200万人を超える多くの観光客で賑わいます。
期間中は仙台駅前から中央通り、一番町通りのアーケード街にかけてカラフルで豪華な七夕飾りがびっしりと並んでおり、写真スポットとしても人気です。さらに周辺の地域商店街でも昔ながらの素朴な笹飾りを見ることができ、歩いているだけで華やかな気分が楽しめるでしょう。
また、勾当台公園市民広場では各種ステージイベントや七夕の歴史を学べる展示、短冊記入コーナーなどの七夕ならではイベントも開催されています。宮城の食材を集めた出店も並んでいますので、楽しめること間違いなしです。2日間だけではありますが、仙台がカラフルに彩られるこの期間も、観光におすすめだといえます。
9月 仙台オクトーバーフェスト
「仙台オクトーバーフェスト」は、仙台市の錦町公園で開催されるビールまつりです。毎年9月中旬に開催されるこちらのイベントでは、本場のドイツビールや東北各地の有名ビールなどを味わうことができます。多彩なビールのなかからお気に入りを見つけるのも、ひとつの楽しみ方だといえるでしょう。ビールのほかにはワイン・日本酒などが揃っています。
また、ビールに合うソーセージや名物の牛タン、東北各地のおつまみなどのお酒に合う絶品グルメもバッチリ。もちろんコーヒーやソフトドリンクもありますので、お酒が飲めない場合でもイベントを存分に満喫できます。
さらに、期間中はドイツ楽団や地元のアーティストによる本格的なステージが行なわれるなど、誰もが楽しめる工夫が満載です。ビール好きはもちろん、非日常の雰囲気を味わいたい場合にもぜひ訪れてみてください。
10月 みちのくYOSAKOIまつり
仙台市の地下鉄南北線・東西線沿線の広場・公園・商店街が会場となって開催される「みちのくYOSAKOIまつり」は、よさこい踊りのステージ演舞をはじめとするさまざまな催し物が行なわれるイベントです。
全国各地から数多くのチームが参加し、個性が光るよさこい踊りを披露するのが特徴のひとつ。あわせて行なわれるコンテストでは、3部門に分かれたチームの中から「みちのくYOSAKOI大賞」が決まります。
すべての会場に無料観覧スペースが設けられているので、気軽によさこいを鑑賞できるところもポイント。さらにイベントを存分に楽しみたい場合には、メイン会場に設けられている有料席でゆったりと踊りを鑑賞するのもおすすめです。
また、会場では観客も参加できる「総踊り」の時間が設けられているため、実際に踊って楽しむこともできます。参加チームや地元の人々と一体になって楽しむ感覚は、このイベントならではです。
12月 SENDAI 光のページェント
仙台市の冬のイベントとして知られているのが「SENDAI 光のページェント」です。毎年12月になると、定禅寺通の美しいケヤキ並木が60万球ものLEDで彩られ、イルミネーションによって仙台の街を照らします。
そしてイベントの初日に行なわれる点灯式では、カウントダウンの合図とともに一斉にケヤキ並木に明かりが灯ります。
毎年、テーマに沿ったイルミネーション装飾が施されるケヤキ並木は写真スポットとしても大人気です。クリスマスを過ごすカップルなどをはじめ、多くの人々が幻想的なイルミネーションをひと目見ようと定禅寺通を訪れます。
また、点灯期間中は特設屋外スケートリンク(有料)や、グルメを楽しめるクリスマスマーケットなどが設置されますので、仙台の冬を満喫するのにはピッタリのイベントです。
宮城観光の移動手段
電車
東北のなかでは交通の便が発達している宮城県。したがって観光で訪れる際も電車を活用することで、仙台市内をはじめ主要な観光地ならば十分にまわれるでしょう。
仙台空港や仙台市内近郊、温泉地や魚市場などであればJR線、松島へ行くなら私鉄の仙石線が便利です。
地下鉄
仙台市内には泉中央駅と富沢駅を結ぶ「地下鉄南北線」と、八木山動物公園駅と新井駅を結ぶ「地下鉄東西線」が走っています。
仙台市内をメインに観光する場合など、近距離を移動するのであれば地下鉄の利用がおすすめです。
路線バス・高速バス
宮城県内には「宮城交通」や「仙台市営バス」をはじめとする7つの路線バスが走っています。電車や地下鉄で行くことが難しいスポットへ行く際には利用してみると良いでしょう。
また、郊外へ観光に行く場合には高速バスもひとつの移動手段となります。仙台発のバスがほとんどで、仙台市内から蔵王町などへ行く際には便利です。車窓からの景色を楽しみながら、快適に移動することができます。
タクシー
荷物が多く移動が大変なときや、公共交通機関が動いていない時間帯の移動、さらに緊急時などに利用することが多いタクシー。仙台市内や観光地はもちろん、県内どこでも走っているためいざというときの移動手段として考えておくと良いでしょう。
指定した場所まで来てくれて、行き先をピンポイントで指定できる便利さもタクシーならではのポイントですので、賢く利用して効率的に観光しましょう。
レンタカー
小さい子供がいる家族や荷物が多いとき、大人数での観光などの際にはレンタカーを利用するのもおすすめです。
タクシーを利用するよりも費用を抑えることができるほか、公共交通機関を利用するよりも楽に移動できるでしょう。さらに、郊外などのあまり交通網が発達していないエリアに行く場合にも活用することができます。
宮城県のレンタカーサービスは時間貸しから1日単位まで色々なプランがありますので、旅行計画や行き先、体調などに合わせて賢く利用しましょう。
周遊バス
仙台市内には、中心部の観光スポットを結ぶ循環バス「るーぷる仙台」が走っています。大崎八幡宮や仙台城跡をはじめとする主要な観光スポットを案内してくれるため、仙台をまわる際にはおすすめです。観光時に嬉しい、乗り降り自由な1日乗車券も販売しています。
バスが一周するまでの所要時間は約70分。目当てのスポットで途中下車したり、杜の都といわれる仙台の景色を車窓から眺めたりといろいろな楽しみ方ができます。平日は20分間隔、土日は15分間隔の運行でいつでも気軽に利用できるほか、自分のペースで観光ができるおすすめの手段です。
お得なフリーチケット
仙台まるごとパス
「仙台まるごとパス」は、下記のエリアが2日間乗り放題になるフリーチケットです。
【対象のエリア】
- 仙台・松島・松島海岸・山寺・白石駅区間のJR
- 仙台空港鉄道
- るーぷる仙台
- 仙台市営バス・仙台市地下鉄の全線
- 宮城交通の仙台~秋保大滝路線
- 阿武隈急行の槻木~あぶくま駅区間
【料金】
- おとな:2,720円
- こども(小学生):1,350円
【有効期間】
連続する2日間
【購入できる場所】
- JR東日本みどりの窓口
- 指定席券売機
- びゅうプラザ
- 主な旅行会社
- 仙台空港駅券売機
- 仙台空港1Fみちのく観光案内
【特典】
仙台の観光施設や飲食店等の特典・サービスなどが記載された「仙台まるごとパスクーポンブック」付き
るーぷる仙台・地下鉄共通一日乗車券
仙台市内の観光スポットを結ぶ循環バス「るーぷる仙台」と、仙台市営地下鉄が運行する「地下鉄南北線・東西線」が1日乗り放題になるフリーチケット。仙台市内をメインに観光するなら、このパスがあると便利です。
【対象のエリア】
- るーぷる仙台
- 仙台市営地下鉄「地下鉄南北線・東西線」
【料金】
- おとな:920円
- こども(小学生):460円
【有効期限】
利用日当日
【購入できる場所】
- 仙台駅西口バスターミナル案内所
- 仙台市交通局各営業所・出張所・乗車券発売所
- るーぷる仙台沿線の施設
- 仙台市内22ヵ所の宿泊施設
- るーぷる仙台車内
- 地下鉄東西線・南北線各駅の窓口
【特典】
- 対象の飲食店の代金・美術館の入館料などの割引
- 地下鉄沿線施設の割引
るーぷる仙台一日乗車券
仙台市内の観光スポットを結ぶ循環バス「るーぷる仙台」が1日乗り放題になるフリーチケットです。
【対象のエリア】
- るーぷる仙台
【料金】
- おとな:630円
- こども(小学生):320円
【有効期限】
利用日当日
【購入できる場所】
- 仙台駅西口バスターミナル案内所
- 仙台市交通局各営業所・出張所・乗車券発売所
- るーぷる仙台沿線の施設
- 仙台市内22ヵ所の宿泊施設
- るーぷる仙台車内
【特典】
- 対象の飲食店の代金・美術館の入館料などの割引
仙台市営地下鉄一日乗車券
仙台市営地下鉄「地下鉄南北線・東西線」が1日乗り放題になるフリーチケットです。
【対象のエリア】
- 仙台市営地下鉄全線
【料金】
- おとな:平日840円、土曜・休日ダイヤ620円
- こども(小学生):平日420円、土曜・休日ダイヤ310円
【有効期限】
利用日当日
【購入できる場所】
- 地下鉄東西線・南北線各駅の自動券売機
【特典】
- 観光施設などの割引特典付
仙台市営バス 市バス一日乗車券
仙台市営バスの特定の区間が1日乗り放題になるフリーチケットです。購入する区間は「市内区域券」または「近郊区域券」から選ぶことができます。
【対象のエリア】
- 市内区域券 : 仙台駅から260円区間内全線
- 近郊区域券 : 仙台駅から360円区間内全線
【料金】
市内区域券
- おとな:650円
- こども(小学生):330円
近郊区域券
- おとな:1,000円
- こども(小学生):500円
【有効期限】
指定した日に限り、1日中利用可能
【購入できる場所】
- 交通局定期券発売所
- 仙台駅西口バスターミナル案内所
- バス営業所
【特典】
- 観光施設などの割引特典付
宮城のおすすめホテル10選
秋保温泉 ホテル瑞鳳
基本情報
【住所】宮城県仙台市太白区秋保町湯元字除26-1
【価格帯】税込 16,363円~/1泊2名
【子供連れ】利用可
【ペット】不可
ホテル メトロポリタン仙台
基本情報
【住所】宮城県仙台市青葉区中央1-1-1
【価格帯】税込 12,000円~/1泊2名
【子供連れ】利用可
【ペット】不可
ウェスティンホテル仙台
基本情報
【住所】宮城県仙台市青葉区一番町1-9-1
【価格帯】税込 16,940円~/1泊2名
【子供連れ】利用可
【ペット】不可
松島一の坊
基本情報
【住所】宮城県宮城郡松島町高城字浜1-4
【価格帯】税込 44,000円~/1泊2名
【子供連れ】利用可
【ペット】不可
温泉山荘 だいこんの花
基本情報
【住所】宮城県刈田郡蔵王町遠刈田温泉北山21-7
【価格帯】税込 44,000円~/1泊2名
【子供連れ】不可
【ペット】不可
鳴子ホテル
基本情報
【住所】宮城県大崎市鳴子温泉字湯元36
【価格帯】税込 20,800円~/1泊2名
【子供連れ】利用可
【ペット】不可
ホテル 松島大観荘
基本情報
【住所】宮城県宮城郡松島町松島字犬田10-76
【価格帯】税込 19,800円~/1泊2名
【子供連れ】利用可
【ペット】不可
仙台 秋保温泉 篝火の湯 緑水亭
基本情報
【住所】宮城県仙台市太白区秋保町湯元上原27
【価格帯】税込 22,000円~/1泊2名
【子供連れ】利用可
【ペット】不可
松島温泉 小松館 好風亭
基本情報
【住所】宮城県松島町松島字仙随35-2
【価格帯】税込 18,920円~/1泊2名
【子供連れ】利用可
【ペット】不可
「蔵王の森」がつくる美と健康の温泉宿 ゆと森倶楽部
基本情報
【住所】宮城県刈田郡蔵王町遠刈田温泉字上ノ原128
【価格帯】税込 40,368円~/1泊2名
【子供連れ】利用可
【ペット】不可
宮城のおすすめ旅行プラン10選
よくある質問Q&A
東京から行く場合、時間はどのくらいかかりますか?
東京から仙台まで飛行機を使うと、直行便で約1時間5分で到着します。価格は安い時期の安い時間帯であれば8,000円程度から、平均価格は20,000円ほどとなっています。
また、東京から宮城県には新幹線・高速バスで行くことも可能です。新幹線であれば所要時間1時間30分ほどで、料金は片道7,070円〜(割引きっぷ含む)。高速バスであれば所要時間約5〜6時間ほどで、料金は片道1,900円〜と安く行くことができます。予算や体力、スケジュールなどに合わせて交通費を節約するなど、柔軟に移動手段を変えられるのはメリットだといえるでしょう。
宮城の気候はどうですか?
四季の特徴は、平野が広がる東部と山地が多い西部で少し異なります。東部は海風が入りやすいため、夏の暑さはそこまで厳しくありません。東北地方のなかでも冬は比較的暖かく降雪も少ないことから、1年を通して過ごしやすい気候だといえます。街歩きや夏のアクティビティなども、気持ちのいい天気のもとで楽しめるはずです。
一方で西部は奥羽山脈の裾野にあたります。したがって夏の暑さは厳しくないものの、冬は奥羽山脈をこえる季節風の影響により比較的降雪量の多い地域です。そのため、西部には自然を活かしたレジャー施設などが集中しています。温泉やスキーなどがメインの旅行を楽しみたい場合には、西部への滞在がおすすめです。
とはいえ、仙台市などの中心部はビルや建物が非常に多く、車やバスも多く行き交います。これにより、コンクリートや排気の影響で体感温度が高まる「都市熱」を感じる可能性もありますので、夏の観光時には体調管理に十分気をつけましょう。
何泊くらいが最も楽しめるでしょうか?
仙台市内の観光名所に絞ってまわるのであれば、1泊2日でも十分に楽しむことができるでしょう。
しかし、郊外の観光名所まで足を運んだり、温泉やグルメ、スノースポーツやマリンスポーツなどを楽しんだりするようであれば、2泊〜3泊分はスケジュールを確保しておくことがおすすめです。
宮城県は面積の広い県ではありますが、県内をまわる交通手段は比較的充実していますので、スケジュールに合わせて効率のいい観光ができるはずです。
街歩きをするのに適した時期はいつごろなのでしょうか?
仙台市内の観光地周辺にはショッピング施設やアミューズメント系の施設などが充実しているほか、沿岸部の地域についても比較的穏やかな気候ですので、これといって街歩きを控えるべき時期などはありません。
動きやすい気候の春と秋はより観光がしやすくなり、夏はメインストリートで行なわれるお祭りなどのイベント、冬は東北随一の豪華なイルミネーションが楽しめます。
しかし山地が多い西部は冬の寒さが厳しいため、外に長時間いるような観光はあまり向かないでしょう。
宮城観光において気をつけておきたいポイントはありますか?
比較的穏やかな気候とはいえ、暖かい時期でも昼間と夜の気温差には注意が必要です。
夜になると、夏でも肌寒いと感じることが多いといえます。特に、外で過ごすことも多い観光時には、薄手のカーディガンや長袖などの羽織物を1枚持っておくと安心でしょう。