滋賀県の新型コロナウイルス感染症対策
滋賀ってどんなところ?
日本のほぼ中央に位置する「滋賀県」は、近畿地方の1つです。北は福井県、東は岐阜県、南東は三重県、西は京都府に面しています。山々に囲まれていて、県の真ん中には日本最大の湖「琵琶湖」があります。
県庁所在地であり、最大の都市である「大津市」や、人気のご当地キャラ「ひこにゃん」がいる「彦根市」、信楽焼で知られる「甲賀市」、水郷や古き良き街並みが有名な「近江八幡市」などがあります。
自然が豊かなのでアウトドアを満喫したり、歴史的に重要な建物や古き良き街並みが多いのでそれらを巡ったり、「近江牛」を始めとしたご当地グルメを食べ歩いたり、いろんな楽しみ方ができる場所です。
滋賀旅行の見どころ
日本最大の湖である琵琶湖を満喫する
日本で1番大きな湖「琵琶湖」は、滋賀県の約6分の1を占めています。それほど大きく迫力のある琵琶湖は、滋賀県では外せない観光スポットになっています。
定番の観光スタイルは、船でクルージングをすることです。食事や音楽ライブを楽しめるプランや、1日中観光できるプランなど、いろんな種類のクルージングがあります。また、琵琶湖に浮かぶパワースポット「竹生島」や「多景島」へのアクセスにはかかせない方法です。
琵琶湖周辺をドライブしながら、観光するのもいいでしょう。綺麗な湖や自然を眺めながら、爽快感のある運転をしたり、自分の好きなペースで人気のスポットからローカルな穴場まで巡ることができます。
琵琶湖に関する観光スポットは、琵琶湖を一望できる「びわ湖バレイ」や、琵琶湖について知ることが出来る総合博物館「琵琶湖博物館」、お寺も神社もある「竹生島」など、たくさんあります。自分のしたいことに合わせて、琵琶湖を満喫できますよ。
お寺や神社からパワーをもらう
滋賀県は、世界遺産である「比叡山延暦寺」を始めとした、貴重なお寺や神社がたくさんあります。国宝や重要文化財に指定されている数が、どちらとも5位以内に入っていて、その中にはお寺や神社がいくつもあります。
お寺や神社を巡りやすいオススメのエリアは、「大津・草津エリア」です。比叡山延暦寺や、国宝や重要文化財に指定されている建物が多い「石山寺」、漫画「ちはやふる」の舞台になった「近江神宮」など、多くの有名なお寺や神社があります。
また、琵琶湖の中にある「浮御堂(満月寺)」や「白鬚神社」、「竹生島」内にある「宝厳寺」と「都久夫須麻神社」などの、滋賀県ならではの珍しいパワースポットもオススメです。
滋賀県のご当地グルメを食べまくる
滋賀県のご当地グルメといえば、三大和牛の1つである「近江牛」が有名ですが、他にも美味しいご当地グルメがたくさんあります。同じ高級料理だと、昔ながらの寿司の一種「鮒寿司」があります。
トロリとしたあんかけがかかった「のっぺいうどん」や、野菜がたっぷり入った和風スープのちゃんぽん「近江ちゃんぽん」、甲賀市の食堂から生まれたシンプルな料理「スヤキ」など、手軽に食べられる麺類のご当地グルメが豊富です。
それぞれのエリアで特に愛されているご当地グルメは、そのエリアのお店で食べるのがオススメです。ここ数年で生み出された、数ヵ所でしか購入できない珍しいご当地グルメもあるので、チェックしてみてください。
古き良き街並みを散策する
情緒ある古き良き街並みがいろんな場所に点在していることも、滋賀県の魅力です。
信楽焼の産地である甲賀市の「窯元散策路」では、登り窯や古い火鉢、狸などの焼き物などを街中で見つけることが出来ます。同じ市内に、「甲賀の里 忍者村」もあり、そこでは忍者屋敷を見学したり、忍者になったりと、タイムスリップしたような体験ができます。
琵琶湖畔の城下町である近江八幡市は、江戸時代の面影を残した街並みで、一部は国の重要伝統的建造物保存地域に指定されています。散策するのもいいですが、昔ながらの水郷を屋台船で巡る「近江八幡水郷めぐり」もオススメです。
他にも、長浜市にある「黒壁スクエア」を中心とした和洋折衷の色合いが感じられる街並みや、石垣が特徴的な大津市の坂本エリアなど、いろんな散策したくなる街があります。歩きながら、自分のお気に入りのスポットを見つけましょう。
自然の中でリフレッシュする
山々に囲まれていて、中央には大きな琵琶湖がある滋賀県では、自然を満喫できるアウトドアのレジャーを満喫するのもいいでしょう。
山頂付近の高原にあるリゾート地「びわ湖バレイ」では、関西で最も高いアスレチックや、ジップライン、冬になればスキーなどを体験できます。緑豊かで広大な敷地に佇む「甲賀の里 忍者村」は、からくり屋敷に入ったり、忍者体験をすることが出来ます。
琵琶湖でキャンプやバーベキューをしたいのなら、「マキノサニービーチ」がオススメです。近くには、フルーツ狩りができる「マキノピックランド」があります。琵琶湖周辺では、釣りをしたり、ドライブやサイクリングをすることもできます。
中世のドイツをコンセプトにした、体験型公園「滋賀農業公園 ブルーメの丘」では、一日中自然を遊び尽くすことができます。八幡山に続く丘にある「ラ コリーナ近江八幡」では、自然に囲まれながら、美味しい食べ物をゆったりと堪能できます。
大津・草津エリア
「大津・草津エリア」は、琵琶湖の南に位置します。
琵琶湖を一望できる「びわ湖バレイ」や、琵琶湖について学べる「琵琶湖博物館」、琵琶湖に浮かんでいる仏堂「浮御堂(満月寺)」など、琵琶湖を満喫するスポットが盛りだくさんです。
また、世界遺産に登録されている「比叡山延暦寺」や、源氏物語ゆかりの地「石山寺」、競技かるたが行われる場所である「近江神宮」など、有名なお寺や神社がいくつもあります。
びわ湖バレイ
琵琶湖を一望できる「びわ湖バレイ」は、大津市の打見山から蓬莱山にかけて広がる高原にあるリゾート地です。冬はスキーを、それ以外の季節は屋外アトラクションを楽しむことができます。ロープウェイで向かうのが一般的ですが、登山も可能です。
2016年にオープンした展望施設兼カフェの「びわ湖テラス」は、びわ湖バレイの中で特に人気な場所です。山と海のコントラストが美しいテラスも、落ち着いた雰囲気でオシャレなカフェも、インスタ映えすることまちがいなしです!
他にも、関西で最も高いアスレチック「スカイウォーカー」や、山の中を一気に駆け抜ける「ジップライン」、お子様が楽しめる「遊びの広場」、恋人の聖地として認定されている展望台「湖空の鐘」など、見どころ満載です。老若男女それぞれに合った観光ができますよ。
琵琶湖博物館
琵琶湖についての歴史や生き物、人々の暮らしを学べる「琵琶湖博物館」は、草津市にある全国的にも珍しい総合博物館です。
館内には水族館もあり、琵琶湖にいる魚たちを間近で観察できます。淡水生物の展示としては国内最大級で、琵琶湖の固有種である生き物たちもいます。ロシアのバイカル湖に生息する人気の「バイカルアザラシ」は、大きな黒目が可愛いです。
化石や動物、植物、鉱物などの標本などを実際に触ることができる「ディスカバリールーム」が子供用、大人用とあります。五感で体験できる展示が魅力です。
観覧料は、大人が750円、高校生と大学生が400円、中学生以下が無料です。最寄り駅からは距離があるので、バスか車でアクセスしましょう。
比叡山延暦寺
天台宗の総本山「比叡山延暦寺」は、大津市の比叡山にある約100のお堂の総称です。1994年には世界遺産として登録されました。山内は、延暦寺発祥の地「東堂」、「西塔」、おみくじ発祥の地「横川」の3つのエリアに分かれています。
東堂は、足を運ぶ人が最も多く、アクセスもしやすいです。「根本中堂」は、延暦寺の総本堂で、最大の仏堂です。本尊は薬師如来で、建物が国宝に指定されています。その近くにある「国宝殿」は、延暦寺に伝わる仏像や仏画など文化財を保管するための施設です。
参拝と国宝殿入場にそれぞれ料金がかかります。参拝料は、大人が1,000円、中高生が600円、小学生が300円で、国宝殿拝観料は大人が500円、中高生が300円、小学生が100円です。車やバス、ケーブルカー、ロープウェイなどでアクセスができます。
近江神宮
天智天皇をお祀りしている「近江神宮」は、大津市の近江大津宮跡にあります。近江造りとも昭和造りとも呼ばれる社殿は、近代神社建築の代表として、国の文化財に登録されました。
御祭神である第38代天智天皇は、英知と勇気を持って建国の理想を実現した方で、開運や導きの神として、また産業や文化、学問の神として崇敬されています。
日本で初めて水時計を置かれた場所で、それにちなんで、「時計館宝物館」があります。そこでは、古今東西の時計や、日本最古の懐中時計などを見ることが出来ます。
競技かるたの大会が行われる場所でもあり、「ちはやふる」の舞台としても登場します。
境内は無料で見学でき、時計館宝物館の入場料は、大人が300円、小中学生が150円、幼児が無料です。車やバス、電車などでアクセスできます。
石山寺
真言宗の大本山「石山寺」、琵琶湖から唯一流れる瀬田川の西岸にあります。本尊は日本で唯一の如意輪観音(にょいりんかんのん)です。安産、福徳、縁結び、厄除けにご利益があるとされ、信仰されてきました。
境内には、天然記念物の硅灰石(けいかいせき)が至る所にあり、本堂もその上に建てられています。この石が寺名の由来になっています。
石山寺は、「紫式部」が「源氏物語」の着想を得たという伝説が有名です。また、「蜻蛉日記」「更級日記」「枕草子」などの文学作品にも登場することから、王朝文学ゆかりの地として知られています。
入山料は、中学生以上が600円、小学生が250円で、本堂の拝観料は、中学生以上が500円、小学生が250円です。バスや電車、車でアクセスできます。駐車場は、乗用車が600円です。
浮御堂(満月寺)
「浮御堂」は、琵琶湖に浮かんでいる臨済宗の仏堂です。寺名は海門山満月寺です。境内の観音堂には、重要文化財である聖観音座像が置かれています。さらに、「千体仏」と称して、阿弥陀仏像が1,000体安置されています。
平安時代に湖上安全と衆生済度を祈願して建てられ、それ以来約1,000年間、琵琶湖の安全を守っています。
「堅田の落雁」として室町時代に選定された「近江八景」の1つとしても有名です。その絶景を見ようと、「松尾芭蕉」や「葛飾北斎」をはじめとした多くの俳人や画家などの文化人たちがこの場所を訪れました。そのため、浮御堂をモチーフにした作品がいくつもあります。
拝観料は300円で、車やバスでアクセスできます。パワーをもらえて、美しい景色が堪能できる、一石二鳥の観光スポットですよ。
日吉大社
全国に約3,800社ある日吉、日枝、山王神社の総本宮「日吉大社」は、「八王子山(牛尾山)」の麓にあります。厄除けや縁結び、家内安全、商売繁盛などに利益があるとされ、猿が魔除けの象徴として大切に扱われています。
国の史跡である境内は、「東本宮」と「西本宮」の2つからなっています。日吉造(ひえづくり)といわれる特殊な建築で造られたそれぞれの本殿は、国宝に指定されています。
春は湖国三大祭の1つである山王祭が行なわれ、日吉大社が活気づきます。秋は紅葉の名所として知られ、美しい建築物との風景が人々の心を捉えます。
入場料は、大人が300円、小人が150円です。境内に駐車場がありますが、紅葉の時期などは混み合うので、交通機関でアクセスするといいでしょう。
三井寺(長等山園城寺)
天台寺門宗の総本山である「三井寺」は、琵琶湖の南西に位置する長等山にあります。正式名称は「長等山園城寺」です。近江八景の1つ「三井の晩鐘」で知られていて、映画「るろうに剣心」や「大奥」などのロケ地としても有名です。
三井寺では、静かな空間で自分自身と向き合う「座禅(止観)体験」や「写経・写仏体験」修行体験、山の中で装束を着て6時間修行する「山伏体験」などの修行体験ができます。初めての方でもレベルを合わせてくれるので、安心です。また、宿坊に泊まることも出来ます。
入山料は、大人が600円、中学生と高校生が300円、小学生が200円です。駐車場は普通車が500円で利用できます。「座禅(止観)体験」や「写経・写仏体験」は1,000円、「山伏体験」は10,000円でチャレンジできます。
甲賀・信楽エリア
滋賀県の南に位置するのが、「甲賀・信楽エリア」です。
甲賀町は、有名な甲賀流忍者発祥の地です。「甲賀の里 忍者村」や「甲賀流忍術屋敷」などの観光スポットで、からくり屋敷や忍者体験などを楽しむことができます。
信楽町は、狸の置物が有名で、日本六古窯に数えられる信楽焼発祥の地です。「信楽陶苑 たぬき村」や「窯元散策路」などで、信楽焼の魅力を満喫しましょう。また、桃源郷をイメージした日本有数の私立美術館「Miho Museum」もこのエリアにあります。
甲賀の里 忍者村
かつての隠れ里のような「甲賀の里 忍者村」は、広大な敷地にいくつもの忍者屋敷が点在しています。
甲賀忍者の子孫であった藤林家の旧家屋「からくり屋敷」では、様々な仕掛けを見つけることが出来ます。甲賀忍者の歴史を学べる「甲賀忍術博物館」は、世界一多く忍者の資料が集められています。
「忍者道場」や「手裏剣道場」では、忍者体験が出来ます。忍者服のレンタルを利用すれば、より修行に励めますよ!
入村料金は、大人が1,100円、中高生が900円、6歳から11歳までが800円、3歳から5歳までが600円、2歳以下が無料です。公式サイトでは割引券が発行されているので、チェックしてみてください。車やバスでアクセスでき、甲賀駅からの無料送迎もあります。
信楽陶苑 たぬき村
「信楽陶苑 たぬき村」は、ドラマ「スカーレット」で話題の信楽焼を身近に感じられる施設です。陶芸体験や信楽焼を買うことができます。
陶芸体験は、一番人気の電動ロクロコースや手びねりコース、絵付けコース、狸作りコースなどがあります。料金が500円から、所要時間が40分から体験することができます。電動ロクロには限りがあるので、祝日は予約するのがオススメです。
狸が10,000匹もいる広場や、日本一大きい狸、狸が飾られた鳥居など、写真スポットがたくさんあります。自分のお気に入りの狸を探してみましょう。
公式サイトでは、割引クーポンが発行されているので、チェックしてみてください。
窯元散策路
「窯元散策路」は、陶芸の街である信楽を散策するのにオススメのエリアです。場所は、信楽駅前に広範囲で分布しており、いくつかのゆるやかな坂道には、多くの窯元があります。
窯元散策路に行くなら、「信楽散策路Wa」というグループの公式サイトを見に行きましょう。こちらに参加している窯元は、工房を公開しています。カフェやギャラリーなどを併設しているところもあります。また、散策コースも紹介されています。
情緒溢れる街中は散歩しているだけでも楽しめます。いろんなところに狸やカエルなどの動物モチーフの焼き物が置かれているので、それらを見つけてみてくださいね。
Miho Museum
1997年11月に開館した「Miho Museum」は、信楽町の美しい自然に囲まれた私立美術館です。玄関口から美術館棟までの桜の並木道、自然光を生かしたトンネル、深い谷にかかる橋の道のりは、「桃源郷」がイメージされたつくりとなっています。
日本、中国、ギリシア、エジプトなど幅広い地域から集められた約3,000点のコレクションは、常に約250~500点が展示されています。これらは、日本の私立美術館として有数のものです。
併設されたレストランとカフェは、農薬や肥料を使用していない食材で作られた、ヘルシーな食事をすることができます。
常設展のみの入場料は、大人が1,100円で、高校生と大学生が800円で、中学生以下が無料です。冬の時期は閉館しているので、ご注意ください。
彦根・湖東エリア
滋賀県の東に位置するのが、「彦根・湖東エリア」です。彦根市は、ご当地ゆるキャラの人気者「ひこにゃん」や、国宝の天守がある「彦根城跡」が有名です。
唯一昔のままの水郷が満喫できる「近江八幡水郷めぐり」や、自然を生かした建物でお菓子を食べられる「ラ コリーナ近江八幡」、中世ドイツをイメージした農業公園「滋賀農業公園 ブルーメの丘」など、自然の中で貴重な体験ができる観光スポットがいくつもあります。
彦根城跡
1622年、彦根山に築かれたお城の跡地が「彦根城跡」です。全国的に見て保存状態が良く、国の特別城跡に指定されました。そして、「天守」は国宝に指定された5城の内の1つで、下屋敷は「玄宮園」と「楽々園」としては国の名勝に指定されています。
天守は、3種の破風様式が取り入れられていて、外観が美しいです。内部には、鉄砲狭間や矢狭間が多く備えられているので、実践的な作りにもなっています。
大名庭園である玄宮園は、力強さと繊細さを兼ね備えた美しさが特徴です。園内にある「鳳翔台」では、抹茶を楽しむことができます。
屋台船に乗ってお堀を巡ったり、人力車を利用して観光することもできます。
料金は、彦根城と玄宮園が一般800円、小中学生200円、彦根城博物館が一般500円、小中学生250円です。セット価格や団体割引などもあります。ペットは建物以外の場所で入場が可能です。
安土城跡
安土山一帯に織田信長が築いたお城の跡地が「安土城跡」です。国内初の天守閣を有した安土城は、完成からわずか3年で焼失したため、幻の城とも呼ばれています。現在は石垣や礎石が残っており、国の特別史跡に指定されています。
城跡内にある「摠見寺(そうけんじ)」は、信長が生前に建立した寺院です。現在は、臨済宗のお寺として、徳川家康の屋敷があったとされる場所を仮の本堂にしています。不定期に内部への特別拝観をしていて、お茶室も開かれます。
拝観料は、大人が700円、高校生以下が200円です。摠見寺の特別拝観料は、別途500円が必要で、抹茶とお菓子が付いてきます。安土駅から徒歩、レンタル自転車、タクシーでアクセスできます。
近江八幡水郷めぐり
「近江八幡水郷めぐり」とは、日本三大水郷の1つにあげられている近江八幡の水郷を屋台船で巡ることです。昔と変わらないままの水郷はここだけといわれていて、国の重要文化的景観第一号に選ばれました。また、時代劇やドラマの撮影場所として人気があります。
網目のように入りくんだ水郷を屋台船がゆっくり進むので、船頭さんが案内を聞きながら、風景をじっくり楽しむことができます。「ヨシ」という植物が群生した自然の原風景が特徴で、いろいろな生き物に出会えるかもしれません。
屋台船には、貸切船と定期船、エンジン船と手こぎ船があり、屋号といわれる運営会社がいくつかあります。所要時間は30分から、料金は大人が1,000円、小学生以下が500円からのコースがあります。季節によって営業時間が変わるので、事前に調べるのがいいでしょう。
ラ コリーナ近江八幡
八幡山から連なる丘にある「ラ コリーナ近江八幡」は、和菓子や洋菓子などを販売する「たねやグループ」のフラッグシップ店です。豊かな自然を感じながら、食べ物を楽しめます。
屋根一面が芝に覆われた「メインショップ」は、和菓子売り場と洋菓子売り場が並んでいます。そこでは、目の前でお菓子作りが見られる「できたて工房」や、バームクーヘン専門店などがあります。
100本もの栗の木が使用されたお店「カステラショップ」では、ふわふわな生地が特徴の店舗限定商品「八幡カステラ」を購入できます。
「フードガレージ」では、車の中で商品が販売されている「ギフトショップ」と、パンやコロッケ、甘味が食べられる「フードコート」があります。
そして、この場所を満喫したい人のために「ラ コリーナツアー」が開催されています。「藤森ミュージアム」や「展望台」は、このツアーでしか訪れることができません。
滋賀農業公園 ブルーメの丘
中世のドイツをコンセプトにした「滋賀農業公園 ブルーメの丘」は、日野町にある体験型農業公園です。様々な体験ができ、1日中いても楽しめます。
1年中、四季折々のお花が咲いている園内では、新鮮な食材を使って料理をしたり、ハーバリウムやオルゴールなどを作ることができます。どうぶつエリアでは、アルパカやカンガルー、カピバラなどの動物たちと触れ合えます。
あそびのエリアでは、西日本初のドイツ製巨大アスレチック「アルプスジム」や「エアジャンパー」、「セグウェイ」、「パターゴルフ」などの遊具で遊ぶことができます。
料金は、中学生以上が1,000円で、4歳以上小学生以下が600円、3歳以下が無料、ワンちゃんが300円です。遊具で遊ぶ際は別途に料金がかかります。
多賀大社
「多賀大社」は、伊邪那岐大命(いざなぎのおおかみ)と伊邪那美大命(いざなみのおおかみ)の夫婦がご祭神の神社です。古くから「お多賀さん」という愛称で多くの人から親しまれていて、延命長寿や縁結び、厄除けのご利益があるといわれています。
境内には、ご神木である「三本杉」や、延命を祈る「延命石」、豊臣秀吉によって寄贈された「太閤橋」と「奥書院庭園」などの見どころがあります。そして、杓子型のお守り「お多賀杓子」は、延命長寿にご利益があるとして有名です。
参道には、お土産屋や飲食店が多く並んでいて、賑やかです。多賀神社の名物である「糸切餅」は、多賀大社を訪れたなら食べておきたいご当地グルメです。
拝観料は無料です。近くに500台ほど利用できる無料駐車場があります。
三井アウトレットパーク 滋賀竜王
「三井アウトレットパーク 滋賀竜王」は、関西最大級のアウトレット施設です。自然を生かしたデザインになっていて、200店舗以上のショップが集まっています。
国内外のファッションや雑貨、コスメ、インテリア、スポーツ用品などが揃い、近江牛を始めとした関西の料理が楽しめるレストランやフードコートもあります。お子様向けの小さな公園も完備しています。また、定期的にイベントやフェアなどを開催しています。
駐車場は無料です。マナーを守れば、ペットも一緒に入場できます。
車で訪れる場合は、高速道路を利用するのが便利です。名神高速道路の竜王ICを降りるとすぐの場所にあります。バスで訪れる場合は、近江八幡駅と野州駅からは30分で、京都駅から50分でアクセスできます。
高島・マキノエリア
「高島・マキノエリア」は、琵琶湖の西に位置します。琵琶湖での湖水浴やキャンプ、バーベキューなどを楽しむことができる「マキノサニービーチ」は、このエリアにあります。
琵琶湖の中に鳥居がある「白鬚神社」や、美しいメタセコイアの並木道などがあるので、山も湖も満喫するドライブができます。
白鬚神社
近江最古の神社といわれる「白鬚神社」は、高島市にあります。琵琶湖の中に朱色の大鳥居が、国道を挟んで社殿があります。全国にある白鬚神社の本社で、約2,000年前に建てられました。御祭神は猿田彦命で、長寿の神や、人の営み全てを導く神として知られています。
沖島を背景に湖に鳥居を浮かべていることから「近江の厳島」と呼ばれています。土日や新年、9月の例大祭などは夜にライトアップがされているので、夕方から夜にかけての観光がオススメです。絶景の写真スポットですよ。
境内には、歌人であった「与謝野鉄幹」「与謝野晶子」夫婦や、「紫式部」、「松尾芭蕉」などが詠んだこの場所にまつわる歌碑があります。
マキノピックランド
「マキノピックランド」は、フルーツ狩りを楽しめる農業公園です。園内では、さくらんぼやブルーベリー、栗、りんごなどを収穫体験できます。
美味しい料理も豊富で、ジェラート売り場では、施設内で作られたジェラートが、「並木カフェ」では、旬のフルーツが使われた手作りスイーツが提供されています。休日には、レストランでバイキング形式のお食事も楽しむことができます。
園内には、メタセコイアの並木道があります。「新・日本の街路樹百景」や「日本の紅葉名所100選」に選定されていて、春は新緑、夏は深緑、秋は紅葉、冬は雪化粧が美しいです。また、韓国ドラマ「冬のソナタ」に出てくるメタセコイアの並木道に似ていることでも有名です。
入園料、駐車場ともに無料です。果樹園収穫体験では、別途に料金がかかります。
マキノサニービーチ
琵琶湖の北側に位置する「マキノサニービーチ」には、琵琶湖で最上級に綺麗な水の水泳場と、オートキャンプ場があります。ビーチは、北側の「高木浜」と知内川河口付近の「知内浜」に分かれていて、どちらの場所でも水泳とキャンプが楽しめます。
なだらかな水際に1kmほど青い松林が並ぶ風景が美しく、「21世紀に引き継ぎたい日本の白砂青松百選」に選ばれました。高木浜の東側にある「湖のテラス」には、13mの高さから琵琶湖の自然を望める展望台があります。
水泳場は7月と8月にオープンしています。オートキャンプ場に併設している駐車場料金は、普通車と軽自動車が1日1,000円、1泊1,500円です。また、キャンプ場以外にも、バーベキュー場やバンガローを借りることもできます。
長浜・米原エリア
「長浜・米原エリア」は、琵琶湖の北に位置します。関西文化圏の最も東にあるといわれています。
城下町である長浜市は、ガラス細工に親しむことができる「黒壁スクエア」などがある、モダンな街並みを散策するのがいいでしょう。豊臣秀吉が築いた「長浜城」や、浅井長政の居城であった「小谷城跡」など、戦国時代に活躍した偉人ゆかりの観光スポットもあります。
また、パワースポットである「竹生島」もこのエリアにあります。
竹生島
琵琶湖の北部に浮かぶ「竹生島」は、「宝厳寺」と「都久夫須麻神社」が祀られている、パワースポットです。
宝厳寺のご本尊は弁才天と千手観音で、日本三弁財天の1つに数えられています。境内には、秀吉が作った大阪城の中で唯一残った「唐門」は国宝に、金色に輝く「観音堂」と五層の仏塔「五重石塔」、都久夫須麻神社へ続く廊下「舟廊下」は重要文化財に指定されています。
都久夫須麻神社は、本堂が国宝に指定されています。崖の上には「龍神拝所」があり、そこでは、名前と願いを書いた陶器のお皿を鳥居に向かって投げる「かわらけ投げ」という願掛けができます。
入島料は、大人が400円、小人が300円です。かわらけ投げは、2枚で300円です。アクセスは船のみで、「長浜港」「今津港」「彦根港」から出発できます。乗船料は大人が約3,000円です。
黒壁スクエア
長浜市にある北国街道と大手門通りの交差点を中心としたエリアが、「黒壁スクエア」と呼ばれています。町屋や土蔵の名残を持った古い街並みの中に、ガラスショップやギャラリー、カフェ、レストランなどが点在しています。
中心の交差点には、明治時代に「黒壁銀行」と親しまれていた、黒壁で和洋折衷の建物があります。現在は「黒壁ガラス館」として、国内外から集まった、生活用品やアクセサリーなどの綺麗なガラス製品が販売されています。
隣にある「黒壁ガラススタジオ」では、職人さんの制作風景を見学することができます。
他にも、オルゴール館や体験教室など、楽しめるお店が充実しています。伝統と新しさの融合を満喫できる観光スポットを、ぜひ散策してみてください。
長浜城
長浜市の豊公園にある「長浜城」は、豊臣秀吉が初めて築いた居城です。江戸時代に廃城になった時、使われていた資材の多くが彦根城に活用されました。
1983年に再建された天守閣は、現在「長浜城歴史博物館」になっています。そこでは、豊臣秀吉と長浜についての展示や、琵琶湖北部の歴史についての展示がされています。5階の展望台では、ナレーションなどの解説を聞きながら、長浜市を一望できます。
豊公園内には、音楽が流れる洋風庭園や噴水などがあります。春には600本の桜が咲き誇ることが有名で、「日本さくら名所100選」にも選ばれました。
長浜城歴史博物館への入場料は、高校生以上が410円、小学生と中学生は200円です。
滋賀のご当地グルメ
近江牛
三大和牛の1つといわれる「近江牛」とは、黒毛和牛が滋賀県で最も長く飼育された牛とその牛肉のことです。琵琶湖畔の豊かな土地で手間暇をかけて育てられるため、年間6,000頭しか出荷されません。
近江牛は、お肉のきめが細かく、柔らかで、独特の粘りがある良質な脂肪が魅力です。そして、香りがよく、肉と脂肪がいりまじった部分「サシ」が全体的に美しくはいっています。
食べ方は、ステーキ、焼き肉、すき焼き、しゃぶしゃぶなど、多様です。お腹いっぱい食べられる食べ放題や、お得なランチなどを用意しているお店もあります。他にも、近江牛のコロッケやメンチカツなど、手軽に食べられる料理もあります。
鮒寿司(ふなずし)
「鮒寿司」は、琵琶湖でとれるフナをご飯と交互に重ねて塩漬けにし、数ヵ月から数年間かけて発酵させたものです。滋賀県の郷土料理で、寿司の原型といわれている「なれ寿司」の一種です。主に卵を持ったニゴロブナを作るのが一般的です。
発酵することで、アミノ酸のうまみが発生します。その独特な発酵臭がしますが、上手に漬けられた鮒寿司は臭いがあまりきつくないそうです。
お店によって、素材や漬け方、性別の違いで味も違ってきます。実際に店員さんに相談しながら、購入するのがいいでしょう。
のっぺいうどん
全国各地で愛されているご当地うどんの中で、滋賀県では「のっぺいうどん」という長浜市で明治時代から食べられている郷土料理があります。しょうがやしいたけ、かまぼこ、湯葉などをだし汁で煮詰めた後、片栗粉などでとろみをつけたあんかけをうどんにかけたものです。
トロっとしたつゆは、麺によく絡み、最後まで温かいままで食べることができます。しょうがのおかげで体がさらにポカポカしてきます。冬に滋賀県を訪れたら、ぜひ食べたい逸品です。
お店で食べるなら、長浜エリアにある老舗のうどん屋さんがいいでしょう。食べそびれたり、気に入った方には、お家で作ることができるのっぺいうどんのセットもあります。
近江ちゃんぽん
滋賀県のB級グルメとして有名な「近江ちゃんぽん」は、中華麺と、鰹節と昆布のだしがベースである和風スープのコンビネーションが抜群のちゃんぽんです。彦根市にある「麺類をかべ」が発祥のお店です。「彦根ちゃんぽん」と呼ばれることもあります。
長崎ちゃんぽんとは違い、炒めていない野菜がたっぷり入ってるから、ボリュームはありますが、比較的ヘルシーな麺料理です。途中で酢を入れて、味を変えるのが定番です。そのため、最後まで飽きずに美味しく食べることができます。
彦根市のお店が発祥なので、彦根市では近江ちゃんぽんを置いているお店が多数あります。他にも、滋賀県内であれば、十分にお店を見つけることができます。価格がリーズナブルなところも多いので、手軽に楽しめます。
高島とんちゃん
高島市のご当地B級グルメ「高島とんちゃん」は、一口サイズに切った鶏のモモ肉を、甘めの味噌ダレまたは醤油ダレに漬け込んだものです。戦後から地元で愛されてきた逸品です。
そのまま焼いたシンプルなものから、キャベツやニンジン、玉ねぎなどの野菜類と一緒に炒め、最後にうどんで締める「高島とんちゃん焼き」や、ご飯にのせた「高島とんちゃん丼」などがあります。唐揚げや鍋、バーベキューのお供にもなります。
一般的に、高島市北部では醤油ダレを、南部では味噌ダレで味付けすることが多いです。2つの味を食べ比べたり、アレンジ料理を楽しむのもいいでしょう。
バスバーガー
「バスバーガー」とは、スズキ系の白身魚であるブラックバスのフライを、大きめのバンズで挟んで、たっぷりとタルタルソースをかけたハンバーガーです。あまり食べられることのないブラックバスを、臭みを消すように調理して、美味しく食べられるようにした料理です。
琵琶湖博物館内にあるレストランや、大津サービスエリア内のお店などで食べることができます。他にも、天ぷらやコロッケなどのブラックバス料理を提供しているお店もあります。白身魚が好きな方や、釣りが好きな方、珍しい料理が好きな方などにオススメです。
スヤキ
甲賀市のご当地B級グルメである「スヤキ」は、中華麺を、もやしやねぎなどと一緒にラードで焼き、塩で味付けしたシンプルな料理です。甲賀市内にある「谷口食堂」が、学生のために安くて美味しい料理を提供したい、との思いで考案されました。
カリカリした表面と、もっちりとした中身が特徴の麺は、シャキシャキしたもやしと相性抜群です。そのままでも美味しいですが、お好みでソースやこしょうなどで味付けするのもいいでしょう。
糸切餅
多賀町にある「多賀大社」の名物和菓子「糸切餅」は、青・赤・青と並ぶ3本のラインが可愛い見た目の小さなお餅です。中には、少ししょっぱいこしあんが入っているので、甘すぎず、次から次へと食べられます。
製造販売しているお店は、多賀大社の周りにある「総本家多賀や」や「元祖莚寿堂本舗」、「本家ひしや」の3店舗のみです。出来たての美味しさを味わってみてください。また、現地では糸切餅の天ぷらも食べることができます。
イートインスペースがあるお店では、抹茶や煎茶などと一緒に楽しむのもいいでしょう。お土産にもオススメです。
アドベリー
高島市の特産品「アドベリー」は、木イチゴの一種です。正式名称は「ボイセンベリー」または「ボイズンベリー」です。ニュージーランドが原産のフルーツで、6月が旬です。
赤紫色や紫色をしていて、ジューシーで甘酸っぱく、スッキリしたとした味わいが特徴です。日持ちせず、日本であまり栽培されていないので、希少価値が高く、「幻の果物」と呼ばれています。
6月に高島市を訪れた際には、生のアドベリーを食べてみるのがいいでしょう。それ以外の時期には、アドベリーを使ったソフトクリームやケーキなどが販売されています。
滋賀への主要エリアからのアクセス・所要時間
滋賀県には、新幹線の停車駅「米原駅」はありますが、空港はありません。そのため、新幹線か電車でのアクセスと、高速バスでのアクセスをご紹介します。
北海道・東北地方から
- 新幹線
新函館北斗駅(北海道)→米原駅(滋賀県):約5時間半~8時間半
仙台駅(宮城県)→米原駅:約4時間~5時間半
東京から
- 新幹線
東京駅→米原駅:約2時間15分~3時間15分
- 高速バス
東京駅→草津駅(滋賀県):約10時間~11時間
金沢(石川県)から
- 電車
金沢駅→米原駅:約2時間~4時間半
名古屋(愛知県)から
- 新幹線
名古屋駅→米原駅:約25分
- 高速バス
名古屋駅→彦根市のバス停:約1時間半
京都から
- 電車
京都駅→草津駅:約25分
- 高速バス
京都駅→滋賀県内のバス停:約30分~1時間
博多(福岡県)から
- 新幹線
博多駅→米原駅:約3時間15分~3時間30分
新幹線の停車駅米原駅を紹介
滋賀県で唯一新幹線が停車する駅が、「米原駅」です。湖北の長浜・米原エリアに位置し、東海道新幹線でアクセスができます。他には、東海道本線、北陸本線などが通っているので、電車で他のエリアへスムーズに移動できます。
駅周辺には、レストランや大型スーパー、ホテルなどがあり、早朝から営業しているところも多いです。比較的に観光スポットは少ないので、電車などで移動して観光を楽しみましょう。
滋賀の年間イベント情報
1月
勝部の火祭り
毎年1月の第2土曜日に守山市の「勝部神社」で、「勝部の火祭り」が開催されます。約800年の歴史を持ち、無病息災を祈るイベントです。1958年に、県の無形民俗文化財に指定されました。
まず、大蛇に見立てた松明(たいまつ)1本ずつに祈祷します。その後、大太鼓を叩きながら街の中を練り歩きます。20時頃になると、境内に揃った松明が、御神火から火をもらい一斉に点火します。
燃え上がっていく松明を背景に、若者たちが鐘や鼓を打ちながら、「ごうよ」「ひょうよ」と掛け声を出して乱舞する光景が圧巻です。
祭りを見に行く際には、火の粉で燃えやすいダウンジャケットなどは避けて、綿や麻などの素材の上着がオススメです。
2月
商家に伝わるひな人形めぐり
毎年2月上旬から3月下旬まで、「商家に伝わるひな人形めぐり」が行われます。東近江市の五個荘地区にある近江商人屋敷4館や、近江商人博物館、金堂まちなみ保存交流館などが会場となっています。
商家に伝わる家宝のひな人形や、現代の創作ひな人形など、江戸から令和までのお雛様が110組展示されています。また、お茶会やひな人形をテーマにした俳句大会などのイベントも合わせて開催されています。
五個荘地区の歴史的ある風景は、国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。モダンな街並みの中で、煌びやかで個性的なひな人形をいろいろ見てみましょう。
3月
左義長まつり
毎年3月中旬に土日の2日間かけて近江八幡市の「日牟禮八幡宮」で、「左義長まつり」が開催されます。織田信長が好んだといわれていて、天下の奇祭とも呼ばれています。国から選択無形民俗文化財に指定されています。
土曜の昼頃に、藁や杉などで作られた高さ6mの左義長が神社へ10基ほど集まります。その後、化粧して半纏(はんてん)を着た人々が「チョウヤレ」のかけ声を出しながら、左義長と一緒に街を練り歩きます。
次の日の日曜日は、朝から再び街を練り歩き、午後には左義長同士をぶつけ合う「ケンカ」が行われます。ケンカがこの祭りの華です。そして夜に、火除けや厄除け、無病息災を願い、左義長が奉火され、祭りが終了します。
4月
長浜曳山まつり
毎年4月9日から17日まで、長浜市街地一帯で、「長浜曳山まつり」が開催されます。長浜八幡宮の祭礼であるこのお祭りは、日本三大山車祭の一つです。ユネスコ無形文化遺産と国の重要無形民俗文化財に指定されています。
様々な行事が行われる中、人気なのが「曳山巡行」です。江戸時代の伝統工芸で彩られた山車「曳山」が街を練り歩きます。その美しさから「動く美術館」とも評されます。また、華やかな姿と熱演に心打たれる「子ども歌舞伎」は、祭り最大の見どころといわれています。
交通規制がかかっている日は、車でアクセスするのは不便です。事前にチェックしておきましょう。
祭り期間以外でも、長浜曳山まつりを紹介している「曳山博物館」で、魅力を知ることができます。
山王祭り
毎年3月の第1日曜日から4月14日までの約1ヵ月半、「日吉大社」で「山王祭り」が開催されます。湖国屈指の大祭であるといわれ、4月12日から14日までに開催されるいくつかの神事がメインのイベントです。
12日の「午の神事」は、夜、松明の火を頼りに、神輿を担ぐ人々が急な坂を下っていきます。神様の結婚式を再現しています。
13日の昼は、甲冑を着た子供たちが夜に出産を控える神様にお花を供える儀式「花渡り式」が行われます。夜は、東本宮の神輿4基を一斉に揺さぶり、落とします。この瞬間に、御子神が誕生するとされ、その後、西本宮へ担ぎ出す豪快な行事が「宵宮落とし神事」です。
14日の10時から、比叡山延暦寺の天台座主が般若心経を奉納される「例祭」が行われます。神仏習合の名残を色濃く残している貴重な、日吉大社最大の神事です。その後、神輿は町内を巡り、琵琶湖を船で渡ります。これは、「神輿渡御」といい、華やかな行事です。
5月
篠田の花火
毎年5月の4日に、「篠田神社」で「篠田の花火」が行われます。この祭りは、国の選択無形民俗文化財に選択されています。このことは、伝統的な花火大会の中でも珍しいことです。
花火のメインは、日本古式の仕掛け花火「和火仕掛け」です。毎年話題を呼んだテーマに沿った絵柄が、淡い青紫色で描き出され、幻想的な光景が美しいです。他にも、よく知られる打ち上げ花火や、三河地方の伝統花火「手筒花火」などを見ることができます。
料金は無料です。始まりは20時頃です。駐車場はありますが、数は多くないので、早めに来るか、交通機関を利用しましょう。
7月
鳥人間コンテスト
7月下旬から8月上旬までの約2日間、琵琶湖の東にある彦根市の「松原水泳場」で、「鳥人間コンテスト」が開催されます。出場者がそれぞれ作った人力の飛行機を飛ばして、飛行距離と飛行時間を競う大会です。その後、イベントの模様はテレビで放送されます。
毎年行われている「滑空機部門」や、「人力プロペラ機部門」などの種類があります。全国に出場希望者がいる人気の高いイベントです。
観覧は無料です。天候に左右される大会なので、行く前に開催されるかどうか確認しましょう。駐車場は例年すぐに埋まってしまうので、交通機関でアクセスするのがオススメです。炎天下の中で長時間過ごすので、熱中症対策をしましょう。
8月
びわ湖大花火大会
毎年8月上旬に、大津市の大津港沖一帯で、「びわ湖大花火大会」が行われます。約10,000発の花火が、琵琶湖の水面に反射する風景が綺麗です。
早くて連発する花火「スターマイン」の種類が豊富なのが特徴です。その中でも、水上で扇形に開く「水中スターマイン」は迫力満点です。また、人気キャラクターをかたどった花火など、変わり種の花火もあります。
観覧席は、有料の場所と無料の場所があります。とても混雑する人気イベントなので、交通機関を利用するのがいいでしょう。花火大会をゆっくり満喫したい方は、大津港が見えるホテルに宿泊するのがオススメです。
万灯祭
毎年8月3日から5日までの3日間、「多賀大社」で「万灯祭」が開催されます。黄泉の国の守護神である伊弉冉尊(いざなみのみこと)が祭神で、あの世にいるご先祖など大切な霊の守護を祈る儀式となっています。
初日の8月3日に、杉坂山で行われる御神火祭の中で浄火が取り出され、その後、ご本社に運ばれて、10,000以上の提灯に火が灯ります。その光景は、幻想的で美しく、滋賀県の夏の風物詩として有名です。
5日まで灯りが綺麗な風景を見ることができる多賀大社では、音楽ライブや猿楽、ちんどん屋、音頭など様々なイベントが行われます。また、1,500円から提灯を献灯することもできます。
9月
イナズマロックフェス
毎年9月中旬の土日の2日間、琵琶湖に面した草津市の「烏丸半島芝生広場」で、「イナズマロックフェス」が開催されます。西日本最大級の野外音楽イベントで、滋賀県出身であり、初代滋賀ふるさと大使である、アーティストの西川貴教さんが発案しました。
会場は、チケットが必要な「LIVE AREA」と、入場無料の「FREE AREA」に分かれています。
LIVE AREAでは、音楽はもちろん、お笑いやパフォーマンスなどを3つのステージで楽しむことができます。FREE AREAでは、たくさんの美味しい食べ物が販売されています。また、滋賀県にまつわる体験ができる「おいで~な滋賀」コーナーなどがあります。
ここでしか買えないグッズや食べ物などもあります。会場に駐車場はありません。臨時のシャトルバスなどを利用して、アクセスしましょう。1日いても飽きないイベントですよ。
10月
大津祭
毎年10月に、天孫神社を始めとした旧大津町内一帯で、「大津祭」が行われます。湖国三大祭の1つであり、国の重要無形民俗文化財として指定されています。
メインのイベントは、土曜日の「宵宮」と日曜日の「本祭」です。宵宮は、夜に提灯が灯された山車「曳山」が、町内を練り歩きます。大太鼓の力強いリズムと、笛の心地いい音色でお囃子が奏でられ、美しい曳山がさらに活気づきます。
本祭は、からくりが設置された煌びやかな曳山が朝から1日かけて街中を巡ります。このからくりは、全国的にみても歴史のあるもので、大津祭1番の目玉といわれています。また、「厄除けちまき」というお守りや手ぬぐいが曳山からばらまかれるのも、珍しいイベントです。
大津祭が行なわれていないときでも、「大津祭曳山展示館」で、祭りの魅力を知ることが出来ます。入場は無料です。
アートインナガハマ
毎年10月の第1土曜日と日曜日に、黒壁スクエアを含めた長浜市街地一帯で、「アートインナガハマ」が開催されます。1989年から続く、国内最大級のアートイベントです。
全国から様々なジャンルのアーティスト、約200組が集まって、絵画や陶芸などの作品を展示、販売、実演します。訪れた人と交流することでアーティストのファンが増えることや、イベントだけで終わらずアートによるムーブメントを作ることなどが、目標とされています。
一般的なフリーマーケットより、芸術性が高く、体験できるコーナーなども設けられています。また、このイベントで生まれるアートもあります。アート好きの方に、オススメのイベントです。
11月
教林坊ライトアップ
毎年11月中旬から12月上旬まで、「石の寺 教林坊」で、「教林坊ライトアップ」が行なわれます。
この期間は紅葉が見頃になる時期で、境内に植えられている300本の紅葉と、数千本の竹林が150個ほどのライトで照らし出されます。紅葉の赤さと竹林の青白さのコントラストが美しく、多くの人々を魅了します。また、池に映る紅葉も綺麗と評判です。
料金は、大人が700円、小学生と中学生が200円です。教林坊は、「春の公開」である4月と5月の土曜日、日曜日、祝日と、「秋の公開」である11月1日から12月10日までの毎日のみ、入場できます。
駐車場はありますが、土曜日、日曜日、祝日は混雑します。車で訪れたい方は平日に、土曜日、日曜日、祝日に訪れたい方は、交通機関でアクセスすることをオススメします。
滋賀観光の移動手段
電車
滋賀県内には、JR、京阪電車、信楽高原鐵道、近江鉄道の電車が走っています。県内を大きく移動する時に便利です。電車だけではたどり着けない観光スポットもあるので、事前に調べておくのがいいでしょう。
バス
滋賀県の有名な観光スポットは、電車だけではたどり着けない場所も比較的多いです。そんな時は、バスを利用しましょう。市や町によって、観光バスが運行している場合もあります。
水上バス・観光船
滋賀県では、琵琶湖と近江八幡の水郷で水上バスや観光船が運行しています。それらに乗っているだけでも、観光になります。竹生島へ行く時には必須の移動手段です。ゆったりと観光したい方などにいいでしょう。
レンタカー
自分のペースで観光したい方や、大人数で旅する方には、レンタカーがオススメです。滋賀県は車を利用する人が多いので、観光スポットにも十分アクセスしやすいです。琵琶湖沿いをドライブしたり、穴場スポットを訪れるのもいいでしょう。
お得なフリーチケット
びわ湖1日観光チケット
京阪電車の大津線が全線、1日乗り降り自由になるフリーチケットです。そして、「琵琶湖汽船」や「比叡山延暦寺」などの京阪沿線のお寺や神社、施設でお得な特典を利用することができます。
【料金】
- 大人:700円
- 小児:350円
【利用期間】
通年
【有効期間】
購入した翌月の末日までの1日間
【発売場所】
京阪山科駅、四宮駅、石山寺駅、京阪石山駅、京阪膳所駅、びわ湖浜大津駅、京阪大津京駅、近江神宮前駅、坂本比叡山口駅
お~み満喫パス
近江鉄道全線と近江鉄道バス全線、湖国バス全線(定期観光バスや期間限定の路線バス以外)が1日乗り降り自由になるフリーチケットです。そして、八幡山ロープウェイの往復にも利用できます。
また、「彦根城跡」や「滋賀農業公園ブルーメの丘」、「糸切餅総本家 多賀や」などのお店や施設で利用できる特典もついています。
【料金】
一律2,000円
【利用期間】
通年
【有効期間】
販売当日のみ
【発売場所】
- 近江鉄道の米原駅、彦根駅、八日市駅、貴生川駅、近江八幡駅
- 近江トラベルのお店(長浜支店・彦根支店・八日市支店・近江八幡支店・守山支店)
大阪・京都・びわ湖1日観光チケット
京阪電車の京阪線と大津線の全線と石清水八幡宮参道ケーブル、京都市営地下鉄の三条京阪駅から御陵駅の間を、1日乗り降り自由になるフリーチケットです。大阪と京都も合わせて観光したい人にオススメです。
また、「琵琶湖汽船」や「比叡山延暦寺」などの京阪沿線のお寺や神社、施設でお得な特典を利用することができます。
【料金】
- 大人:1,800円
- 小児:900円
【利用期間】
通年
【有効期間】
- 大津線の駅で買った場合:翌年の3月末日までの1日間
- 京阪線の駅で買った場合:販売当日のみ
【発売場所】
- 大津線:京阪山科駅、京阪石山駅、京阪膳所駅、びわ湖浜大津駅、京阪大津京駅、坂本比叡山駅
- 京阪線:各駅(石清水八幡宮参道ケーブルを除く)
滋賀のおすすめホテル10選
琵琶湖ホテル
基本情報
【住所】〒520-0041 滋賀県大津市浜町2-40
【価格帯】税込 10,240円~/1泊2名
【子供連れ】利用可
【ペット】不可
オーベルジュ メソン
基本情報
【住所】〒520-0503 滋賀県 大津市北比良1039-45
【価格帯】税込 46,200円~/1泊2名
【子供連れ】利用可
【ペット】可
大河原温泉 かもしか荘
基本情報
【住所】〒528-0201 滋賀県 甲賀市土山町大河原1104
【価格帯】税込 19,140円~/1泊2名
【子供連れ】利用可
【ペット】不可
彦根キャッスル リゾート&スパ
基本情報
【住所】〒522-0075 滋賀県 彦根市佐和町1-8
【価格帯】税込 17,280円~/1泊2名
【子供連れ】利用可
【ペット】不可
びわ湖畔 味覚の宿 双葉荘
基本情報
【住所】〒522-0002 滋賀県 彦根市松原町1377
【価格帯】税込 17,600円~/1泊2名
【子供連れ】利用可
【ペット】不可
奥琵琶湖マキノグランドパークホテル
基本情報
【住所】〒520-1812 滋賀県 高島市マキノ町西浜763-2
【価格帯】税込 3,278円~/1泊2名
【子供連れ】利用可
【ペット】不可
愛犬とフレンチデイナーを楽しむ宿 GUZU
基本情報
【住所】〒520-1825 滋賀県 高島市マキノ町森西547-7
【価格帯】税込 37,400円~/1泊2名
【子供連れ】不可
【ペット】可
まちやの宿 いろは
基本情報
【住所】〒526-0059 滋賀県 長浜市元浜町14-2
【価格帯】税込 12,000円~/1泊2名
【子供連れ】利用可
【ペット】不可
ロテル・デュ・ラク ~奥琵琶湖のエルミタージュ&オーベルジュ~
基本情報
【住所】 〒529-0721 滋賀県 長浜市西浅井町大浦2064
【価格帯】税込 36,300円~/1泊2名
【子供連れ】利用可
【ペット】可
HOTEL 講 大津百町
基本情報
【住所】〒520-0043 滋賀県 大津市中央1-2-6
【価格帯】税込 16,336円~/1泊2名
【子供連れ】利用可
【ペット】不可
滋賀のおすすめ旅行プラン10選
よくある質問Q&A
滋賀まで新幹線でどのくらいかかりますか?
東京駅から滋賀県唯一の新幹線停車駅である米原駅まで、約2時間15分~3時間15分かかります。また、宮城県の仙台駅から米原駅までは、約4時間~5時間半、博多駅から米原駅までは、約3時間15分~3時間30分かかります。
滋賀の気候はどうですか?
盆地である滋賀県は、全体的に比較的気候は温和です。琵琶湖があることによって、夏は暑さが冬は寒さが少し穏やかです。
滋賀県は、山々に囲まれているため、エリアによって天候に違いがあります。県内を大きく移動する旅を予定している方は、体温調節できる服装で出かけるのがいいでしょう。
何泊くらいが最も楽しめるでしょうか?
1つのエリアだけを楽しみたい方には、1泊2日でもいいでしょう。2つ以上のエリアを楽しみたい方や、時間に余裕を持って行動したい方は、2泊3日以上を確保すると、十分楽しめることができます。
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