そもそもタイってどんなところ?
タイは、東南アジアに属する国の1つで、正式名称はタイ王国です。隣接している国にはラオス、カンボジア、マレーシア、ミャンマーがあり、タイからこれら東南アジアの国々へはアクセスが良く、タイ旅行の際に複数ヵ国周遊する旅行者も少なくありません。
首都はバンコクで、バンコクはタイを南北に分けたときにちょうど中間地点に位置します。急速な経済成長が進むバンコクでは、街中には高層ビルが建設され、大型ショッピングセンターの数も増えつつあるのが現状です。
経済が発展するバンコクは近代的な面も見られる一方、市内のところどころに昔ながらの遺跡や寺院が残っており、古代と現代の両方の雰囲気を楽しめるのが魅力でしょう。
公用語はタイ語ですが、話せなくても観光に支障はありません。また、観光地や都心部では英語が通じることが多いです。タイは「微笑みの国」といわれるほど国民の人柄が良いため、たとえ英語が通じなかったとしても嫌な顔をせず真剣に話を聞いてくれることでしょう。
通貨には「バーツ」が使われ、紙幣によって色が異なりカラフルなのが特徴。バンコクやプーケットのような観光地へ旅行する場合は問題ないですが、もし地方へ旅行するのであれば、現地で両替所が見つからず苦労する可能性があります。タイの空港に着いてから両替をするか、あらかじめ一定金額を日本の空港で両替しておくと安心です。
最後にタイの気候についてですが、タイは亜熱帯性気候のため1年中温暖な気候が続きます。11月から2月は乾期、6月から10月は雨期で時期によって雨量が変わります。旅行中に雨が降るのが不安な人は、乾期を選んで旅行をすれば滞在中は快適に過ごせるでしょう。
タイの歴史
タイを観光していると、街中に遺跡や祠などタイの歴史を表現する建造物がたくさんあることがわかります。バンコクやプーケットのような都市部を観光しているとあまり実感しませんが、タイは「王国」であり、過去の王朝のなごりが街のいたるところに残っているのです。
タイで初めてできたスコータイ王朝には「幸福の夜明け」という意味があり、これは長年のクメール王朝からの支配が終わる喜びをあらわしていると一説では言われています。
スコータイ王朝は、13世紀初頭から約200年にわたり他国との貿易で栄えましたが、後にアユタヤ王朝の属国となることで終焉を迎えました。
またランナータイ王朝という別の王朝も北部チェンマイに築かれていましたが、こちらもミャンマーやアユタヤ王朝の侵略により最終的にはミャンマーの属国となった歴史があります。
アユタヤ王朝は、王朝を交易地点にし他国との国交を盛んにすることで王朝を繁栄させました。ヨーロッパと東アジアを結ぶ国際国交港になるなどして発展を遂げましたが、末期には内乱やミャンマーの侵略により王朝は終焉。約400年に及ぶ長い歴史は幕を閉じました。
その後はトンブリー王朝、そして現在のチャークリー王朝と続き、1932年にタイ王国は絶対王政から民主主義国家に移行。国名を「シャム」から「タイ」に改めました。
過去の王朝時代の建造物は今でも遺跡として残されており、気軽に観光することが可能です。ただ遺跡に訪れなくとも、タイの街中にある寺院からもこういった歴史的背景を読み解くことはできます。ぜひタイを観光するのであれば、街中に自然と溶け込んでいる歴史建造物にも注目してみてください。
タイの宗教
タイには、必ずと言って良いほど街中に寺院があります。金色に輝くストゥーパ(仏塔)や、白くて大きなお釈迦様が街中にまつられ、宗教が生活に根付いている様子がわかるはず。
タイ旅行の目玉イベントでもある寺院巡りをするのであれば、あらかじめタイの宗教事情を学んでおいたほうがきっと楽しめるでしょう。
タイでは国民の95%が仏教徒で、仏教のなかでも上座部仏教を信仰している人が大半です。日本も仏教徒が多いと言われますが、日本で信仰されているのは大乗仏教ですので、この点が日本とタイの仏教の違いだと言えます。
上座部仏教の教えである「タンブン」は、今世で善い行いをすれば来世では良い人生が送れるということを説いています。そのため仏教徒のタイ人は積極的にお寺に寄付をしたり、托鉢(たくはつ)と呼ばれる行為をおこなったりして善い行いをしようと努めているのです。タイでは、早朝から僧侶たちが裸足で整列して托鉢をおこないますが、これもまた徳を積むための行為だと言えます。
タイ人は常に笑顔で他人に優しい人が多いですが、これは上座部仏教の「今世で徳を積めば、来世で良い暮らしができる」という考えが根本にあるとも考えられるでしょう。タイでは、観光開発が進んだ都市部でもこの袈裟を着た僧侶の姿を日常的に見かけます。
日本ではなかなか見かけない僧侶の姿は、タイへ訪れたらこの僧侶の姿を探してみるのも面白いかもしれませんね。
タイ旅行の見どころ
ピリ辛がくせになるタイ料理を堪能
風味豊かな香辛料が魅力のタイ料理は、日本人の口に合いやすいアジア料理の1つです。ピリ辛料理から甘いスイーツまで、幅広い種類の料理をタイでは食べられます。
グリーンカレーやガパオ、トムヤムクンなど、1度は名前を聞いたことのある日本でも人気料理が多いのも特徴。ぜひ現地ではこれらの料理に挑戦して、日本とタイの味の違いを比べてみて欲しいと思います。
おまけにタイは日本と比べて物価が低いため、美味しい絶品料理が日本よりも格安価格で注文できることも。街の露店に並ぶ屋台では、数十円から数百円程度で食事ができることも珍しくありません。パクチーをたっぷり乗せた本場のタイ料理を味わってみてはいかがでしょうか。
情緒あふれる古代遺跡を見てまわる
今では高層ビルが建設され大きなショッピングセンターが建ち並ぶタイですが、もともとは古代文明が栄える壮大な王朝国家でした。今でも昔の王朝時代のなごりで、街中には風情ある遺跡や寺院がそのままに残っています。
バンコク市内にある「ワット・ポー」では、涅槃仏(ねはんぶつ)といわれる巨大な仏様が横になっており、その姿を見るためだけに連日国内外からたくさんの観光客が訪れます。
そのほかバンコクから1時間ほどの距離にあるアユタヤやスコータイなど、タイには趣深い遺跡がたくさん。遺跡群と呼ばれる広大な敷地内に散らばる無数の遺跡は、1つ1つに特徴があり見ていて飽きません。タイを旅行するなら、観光だけでなく歴史も一緒に勉強してみると面白いかもしれませんね。
水上マーケットで掘り出し物を探す
タイ旅行をするなら絶対に欠かせないのが、水上マーケットでのショッピングです。水上マーケットとは、川や運河の両脇で営業している路面店のこと。買い物客は、ボートに乗り水の上を渡りながら商品を選びます。
路面店だけでなくボートの上で商売をしている人もいて、大量の野菜や果物が積まれた様子は、まさにタイならではの光景でしょう。
タイの水上マーケットは1つだけでなく、ダムヌンサドゥアックやタリンチャン、アユタヤなど各地に存在します。バンコクにも水上マーケットはいくつかありますので、観光やショッピングのプランの1つとしてぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。
それぞれのマーケットにより規模や雰囲気が異なるため、複数箇所に足を運んでみてもいいかもしれません。
ネオンが輝くナイトスポットを楽しむ
タイが多くの人を魅了する理由は、遺跡や寺院のようなお堅い観光スポットだけのおかげではありません。タイといえば、世界有数のナイトスポットが有名な国。昼間は遺跡や寺院を観光し、日が暮れてからは夜の街に繰り出す観光客が多くいます。
特にナイトスポットとして有名なのが、バンコクのスクンビットやサイアム周辺です。この周辺にはクラブやバーが集結し、夜になるとネオンが光り輝き怪しいムードを醸し出します。
バンコクだけでなくビーチリゾートであるパタヤも有名で、ウォーキングストリートという通りには数え切れないほどのナイトスポットが並びます。
もちろん通常の飲食店も多く、パタヤで獲れた魚介を使ったシーフード料理は極上の美味しさ。ぜひ夜遊びも満喫しつつ、美味しいタイのシーフードも堪能してほしいと思います。
海や川など豊かな自然に触れる
タイは世界的なビーチリゾートとしても有名ですので、ぜひタイに訪れた際は透明な美しい海も足を運んでほしいと思います。
タイに数あるビーチのなかでも、特に日本人に人気のエリアがプーケットです。プーケットには、まさにわたしたちが想像するような白い砂浜と青い南国の海が広がっているのです。
プーケットで最も知名度の高いパトンビーチは、エメラルドグリーンの海が美しいことでも人気ですが、ビーチ周辺にホテルやレストランが多いのも人気の理由。ビーチ周辺で一通りの観光ができてしまうのが嬉しいポイントです。
海以外にもタイはメコン川が通っている地域として知られ、メコン川クルーズを楽しむ観光客も多くいます。メコン川が夕日に沈む様子は絶景ともいえる素晴らしさですので、プランに含めてみてはいかがでしょうか。
バンコク周辺エリア
タイの首都バンコクは、遺跡や寺院といったまじめなスポットから夜遊びできるナイトスポットまで、タイを象徴する観光スポットが一通り揃っています。
バンコクの有名観光スポットには「ワット・ポー」、「ワット・プラケオ」、「ワット・アルン」と呼ばれる3つの寺院があり、これらはバンコク3大寺院と呼ばれ観光客から人気です。バンコクを旅行するなら、寺院巡りは欠かせないイベントの1つでしょう。
そのほかの人気スポットとしては、週末しか開かれない「チャトウチャック・ウィークエンドマーケット」が、バンコク最大の市場として観光客と地元民の両方からの人気を集めます。もし週末にバンコクを旅行をするのであれば、足を運んでおきたいスポットだと言えます。
そしてやはりバンコクで堪能してほしいのは、タイのナンプラーや香辛料がふんだんに使われた本場のタイ料理です。高級レストランで食事を楽しむのももちろん良いのですが、旅行中1度は屋台や食堂などローカルのお店に入ってみてはいかがでしょうか。
バンコク市内では路面のそこらに屋台が並び、数百円程度(安いものでは数十円)でパッタイやガパオといったタイ料理が楽しめるのが嬉しいポイント。高級レストランのタイ料理とはまた違った独特の雰囲気も体験できます。
ワット・ポー
バンコクには「3大寺院」と呼ばれる有名な寺院が3つありますが、そのなかでもワット・ポーは外国からの観光客に人気です。ワット・ポーは、ラマ一世によって仏歴2331年にバンコク最古の寺院として建てられました。
このワット・ポーの魅力は2つあり、1つは巨大な涅槃仏を間近で眺められること、そして2つ目が本格的なタイ古式マッサージを受けられることです。
まず巨大な涅槃仏ですが、こちらはサイズが全長46m、高さ15mにも及びます。遠くから眺めればその全貌を把握できますが、近くに寄ってしまえば全身を視界に収めることは不可能。その巨大さにもインパクトがありますが、金色に輝く様子もまた迫力があり見応え抜群です。
涅槃仏を見学する上で最も注目してほしいのが、仏様の足の裏にあたる部分です。足の裏には螺鈿細工(らでんさいく)という細かく砕かれた貝殻がはめ込まれる技法がほどこされ、その緻密で精巧なつくりには思わず目を奪われます。
足の裏に描かれた108の図はすべて仏教の世界観を表現しており、1つ1つ絵柄が異なり見ていて飽きません。涅槃仏を見学する際は、この足の裏のデザインにまで注目してみてください。
またワット・ポーは涅槃仏だけでなく、タイ古式マッサージの総本山としても知られています。ワット・ポー敷地内では本格的なマッサージが受けられますので、観光で疲れた身体をぜひマッサージで癒してはいかがでしょうか。
ワット・アルン
バンコク3大寺院の2つ目が、チャオプラヤーほとりに建てられたワット・アルンです。ワット・アルンの魅力はなんといっても、まばゆいほど真っ白な外観です。元々は、それほど白くはありませんでしたが、2013年から4年間かけた修復工事の結果、現在の外観に進化を遂げました。
このワット・アルンは遠くから見ればただの真っ白な寺院に見えますが、近くで見てみると外壁にほどこされた緻密なデザインに驚きます。寺院の外壁には鬼のような姿をした石像たちが多く並べられていますが、これはラーマヤナ神話にでてくる守護神のヤックとモックです。
そのほかにも神話に登場する神様や悪魔の石像が多数置かれていますので、ぜひ1つ1つの石像にほどこされた細かなデザインを楽しんでほしいと思います。
昼間訪れてももちろん楽しめますが、時間が合えばぜひ夜にも足を運んでみてください。19時から21時の時間帯になると、ライトアップされたワット・アルンが美しい姿を見せてくれます。ライトアップ姿はバンコクおすすめの夜景とも言われていますので、近くの公園で涼みながらこの幻想的な光景に浸ってみてはいかがでしょうか。
ワット・プラケオ
ワット・ポー、ワット・アルンに続き、バンコクの3大寺院として人気を集めるのがワット・プラケオです。通称「エメラルド寺院」とも呼ばれ、本堂やその周囲の建物にもエメラルド色がよく使われています。王族専用の寺院というだけあり、格式高く高級感のある雰囲気が特徴的です。
このワット・プラケオ最大の見どころは、本堂に安置されているエメラルド色の仏陀像でしょう。キラキラと光り輝く仏陀は、他の寺院にまつられている像よりも派手で目を惹きます。ただ安置されているだけでなくライトアップされ後光が差す様子も見事で、ぜひ見ておきたいスポットです。
そのほかにも入り口を通過しすぐ目に入る「回廊の絵」もまた、ワット・プラケオの人気スポットの1つ。壁画にはラーマヤナ神話のストーリーが細かく描写され、躍動的で色鮮やかさが魅力的です。ラーマヤナ神話をよく知らない人でも、この表現力の高い壁画を眺めているだけで楽しめるでしょう。
ほかにも、アンコールワットの模型やグランドパレスなどユニークな建造物がたくさんありますので、複数の建造物をまわって目で見て楽しむのもオススメです。
カオサンストリート
バンコクのカオサンストリートは「バックパッカーの聖地」とも呼ばれ、世界各国から旅人が集まります。カオサンストリート周辺には安宿やローカルの飲食店が多く、値段を気にせず観光を楽しみたい人にはピッタリの場所でしょう。
また宿泊施設や飲食店以外にも洋服屋が多く、安くてカジュアルな洋服が路面に並ぶ様子は、日本でいう原宿のような雰囲気を漂わせます。
カオサンストリートには、現地の人にも愛される安くて美味しいレストランも多く、ショッピングセンターや高級レストランに行くほどの予算がない人にはおすすめ。パッタイやトムヤムクンなど本場のタイ料理が、100円以内で食べられることも珍しくありません。
そのほか、夜になるとバーやクラブが開店し街が盛り上がるのも魅力です。道を歩けば大音量で音楽がかかり、まさに祭りのような賑やかな状態を楽しめます。バンコクで思いっきり楽しめるナイトスポットを探すなら、同時に食事もショッピングもできるのでおすすめです。
サイアムスクエア
洋服やアクセサリーなどのファッションアイテムを探すなら、サイアムスクエアへ足を運んでみてください。
サイアムスクエアはバンコクの中心にある大型ショッピングセンターで、レストランや雑貨屋などあらゆる店舗が入っていますが、特にファッションに関係する商品の品揃えが豊富です。若者向けのカジュアルな洋服が多く、バンコクのおしゃれな若者はサイアムスクエアでショッピングをすると言われています。
ファッションやおしゃれに興味がある人は、サイアムスクエアを訪れればバンコクの最先端ファッションがわかって面白いかもしれませんね。特に日本には置いていないような水着やサングラスなど、南国タイならではの商品が多いのもチェックポイントです。
またファッション関係のお店だけでなく、サイアムスクエアのなかにはタイ料理や多国籍料理が食べられるレストランが多数入っているのも魅力。特に「イサーン料理」といわれるタイ東北地方の家庭料理は、日本ではなかなか食べられないためぜひ挑戦してみてください。
そのほかにもマッサージ屋やカフェなどあらゆる様々なお店があるため、ぜひ散歩がてらいろいろなお店に入ってみてはいかがでしょうか。
タリンチャン水上マーケット
タイで現地の生活を味わってみたいなら、タリンチャン水上マーケットへ訪れるのがおすすめ。タイには水上マーケットがいくつかありますが、そのなかでも有名なのがダムヌンサドゥアック、アンパワー、そしてタリンチャンの3つです。
3つのなかではダムヌンサドゥアックとアンパワーが大規模で観光地化されていますが、タリンチャン水上マーケットはまだあまり観光化されておらず、庶民的な雰囲気が感じられるスポットとして密かに人気です。普段タイ現地の人がどう過ごしているのか、その様子を見ることができるでしょう。
この水上マーケットで販売されているのは、野菜や果物、お菓子などの食料品がほとんど。特に南国タイのフルーツは甘くてジューシーですので、ぜひボートに乗りながら味わってみてください。
また水上マーケットの横では水上レストランが営業しており、水の上に浮ぶレストランで本場のタイ料理を堪能できます。水の上で食事を楽しめるという他ではあまりない体験ですので、ぜひ食事をしながらタイのゆるやかな時間に身を任せてみてください。
シリラート病院博物館
シリラート病院博物館は、別名「死体博物館」と呼ばれ、館内で展示されているのは死体にまつわるものがほとんど。あまりガイドブックには取り上げられていませんが、なぜか日本人観光客からの評判を集めている観光スポットです。館内のセクションは法医学、病理学、解剖学などいくつかに分かれ、それぞれの分野に基づいた研究物を拝めることができます。
展示物は、本物の死体がホルマリン漬けにされていたり、モザイク無しの死体の写真が飾られていたりと、かなりグロテスクなものが多いのが特徴。そのためグロテスクなものが苦手な人には、正直おすすめしづらい観光スポットであるとも言えます。
ただシリラート病院はタイ最古の病院としても知られ、2009年にはタイ国王プーミポンが入院した病院でもあります。タイを代表すると言っても過言ではないシリラート病院は、少しでも興味がある人は一度見ておく価値があるスポットだと言えるでしょう。
ソイカウボーイ
ソイカウボーイは、夜のバンコクで最も盛り上がっているナイトスポット。ネオンでギラギラと輝く繁華街には、バーやクラブが軒を連ねます。「バンコクで、とにかくナイトスポットが多い場所に行きたい!」という人は、ぜひ足を運んでみるのが良いでしょう。
またソイカウボーイは、バンコクにいくつかある繁華街のなかでも比較的治安が良いスポットだとされています。そのため初めて夜のバンコクに訪れる人でも、よほど無茶なことをしなければ危ない目に遭うことはないでしょう。スクンビットというバンコクの中心街からも近いため、電車やタクシーなど移動手段にも困ることはありません。
スネークファーム
スネークファームとは、蛇を研究するために作られたタイの専門機関です。タイには180種ほどの蛇が生息し、そのなかでも56種の蛇が毒を持っていると言われています。スネークファームは、これらの蛇から身を助ける解毒剤の開発や、蛇に噛まれた際の対処法を世間に普及させることを目的として活動しているのです。
観光地としてはあまり広く普及はしていなく、知る人ぞ知る穴場スポットとしてリピーターからの密かな人気を集めます。1日2回ほど飼育員と蛇のショーも見ることができ、ショーでは大きなコブラを掴んで見せてくれるなどなかなかエキサイティングです。
爬虫類が好きな人はもちろん、嫌いな人であっても帰る頃には蛇が好きになっているなんてことも珍しくないほど。タイの定番観光スポットに飽きた人は、スネークファームで蛇とたわむれるのもおすすめです。
プーケットエリア
世界中から人が集まるタイのリゾート地といえば、南部エリアにあるプーケットが挙げられます。白い砂浜にエメラルドグリーンの海は、まさにわたしたちが憧れる南国のビーチそのものだと言えるでしょう。
タイは年間を通して暖かい気候が続くため、どの時期に訪れても海に入れるのが魅力。「アンダマン海の真珠」と言われるほど水質の綺麗なプーケットの海では、ダイビングやシュノーケリングなどのマリンスポーツが1年中楽しめます。
真っ青な海に潜れば、そこで見られるのは海の生物たちが生活している様子。プーケットにしか生息しない珍しい海洋生物を見ることもできるため、ダイバーにとって最高の海だとも言えるでしょう。
そのほか自然豊かなので、ゴルフやトレッキングなどのアクティビティが楽しめます。バンコクのような都市部から少し離れて、プーケットの自然の中で軽いスポーツをするのも気持ち良くておすすめです。
観光地化されていて、大型のショッピングセンターも多数あるため、お土産や旅の記念品を買い物するのには十分。プーケットは、自然とショッピングの両方を満喫できる観光向きの地域なのです。
パトンビーチ
プーケットのビーチは海の透明度が高いことで有名で、世界中から観光客が訪れる人気リゾート地です。そんなプーケットのビーチのなかでも、特におすすめなのがパトンビーチ。水の透明度、砂浜の美しさ、リゾート感、パトンビーチはどれをとっても最高のビーチだと言えるでしょう。
パトンビーチはプーケットの中心から近いため、中心部からのアクセスは良好。近隣には飲食店やショッピングセンターも多く、観光には困らないほど商業施設が整っています。
パトンビーチが人気の理由としては、圧倒的に美しいエメラルドグリーンの海が挙げられるでしょう。海は透明度が抜群に高く、ダイビングやシュノーケリングを楽しむには最高のスポットだと言えます。またビーチだけでなく真っ白な砂浜も魅力的で、砂浜で横になりながら美しい海を眺めるのはまさに最高の時間です。
さらに海沿いにはカフェやレストランが建ち並び、リゾート感たっぷりの雰囲気も魅力。夜になればバーやクラブが営業を始め、ナイトスポットとしても楽しめます。南国タイで思いっきりリゾート気分を味わえます。
カロンビーチ
パトンビーチよりも観光客が少なく、静かなビーチがお好みならカロンビーチへ訪れることをおすすめします。パトンビーチからは車で10分ほど南に行った場所にあり、プライベート感があり落ち着いた雰囲気が特徴です。砂の上を歩く度にキュキュッと音が鳴り、これは「鳴き砂」と呼ばれカロンビーチの名物として観光客から楽しまれています。
カロンビーチは全長3kmにも及ぶ、プーケットのなかでも特に規模が大きいビーチ。人が少ないだけでなく歩道も広いため、朝からジョギングを楽しむ人をちらほらと見かけます。道路沿いには大型のリゾートホテルが並び、静かな場所でゆっり滞在したい人が宿泊するにはピッタリです。
カロンビーチではマリンスポーツに挑戦するのも良いですが、静かなビーチで波の音を聞きながら、何も考えずリラックスして過ごすのもおすすめだと言えます。
タイガーキングダムプーケット
タイガーキングダムプーケットは、生きたトラと触れ合えるスリリングなテーマパークです。実際にトラを撫でたり、一緒に記念撮影をしたりできます。
「直接トラに触れるなんて、危なくないの?」と思う人もいるかもしれませんが、トラはしっかりとトレーナーに教育されているため、危ない目に遭う可能性はほぼありません。触れ合うのは鎖で繋がれた小さな子供のトラですので、きっとその可愛らしさに心が奪われるはずです。
また、園内にはレストランが併設され、食事をしながらトラを観賞することも可能。メニューはタイ料理からファーストフードまで様々ですので、お昼の時間帯にタイガーキングダムプーケットへ訪れた際は、レストランで食事も合わせて楽しむことをおすすめします。
プーケット・トリックアイ・ミュージアム
プーケット・トリックアイ・ミュージアムは、タイの写真映えするスポットとして若者からの根強い人気を集めます。館内には様々なトリックアートの絵が描かれているため、それぞれの絵の前でポーズを撮って写真撮影を楽しむことが可能です。
それぞれの絵の近くには、どの位置に立てば良いのかわかるように印がつけられているため、写真撮影が苦手な人やトリックアートに慣れていない人でも戸惑うことなくアトラクション感覚で遊べるでしょう。家族や友人など、複数人での旅行中にわいわい盛り上がりたいのであれば、ピッタリの面白スポットだと言えます。
プーケット・タウン
プーケットで街歩きを楽しむなら、プーケット・タウンがピッタリのスポットです。特に『オールド・タウン』と呼ばれるエリアは、建物がピンクや水色、黄色などカラフルで可愛らしい外観で目を奪われます。
かつてインドと中国の貿易拠点として栄えたオールド・タウンは、その時代の文化が未だそのままに残されているのが特徴。華やかでついつい写真を撮りたくなってしまう建築物が多く、ぶらぶらと街を歩いているだけで十分に楽しめます。
プーケットタウンは老若男女誰でも楽しめるエリアではありますが、おしゃれなカフェや雑貨屋ガ多いことから特に若い女性から人気です。現地タイ人の若者によってリノベーションされた店舗も多く、壁に絵が描かれていたり独特の模様が彫られていたりと、どことなく自由な雰囲気が感じられます。
プロムテープ岬
プロムテープ岬は、タイで最も美しい夕日が見られるスポットとして知られています。プーケットはタイの最南端に位置しますが、そのなかでもプロムテープ岬は最南端にあるため、何も邪魔するものがない崖の上から夕日をダイレクトに見ることが可能です。
真っ赤な夕陽が水平線に徐々に沈む様子は、心動かされる感動の光景に感じるでしょう。それにプーケットの真っ青で透き通った海もまた、夕日の美しさをより一層引き立たせてくれます。
夕暮時を狙って訪れるのが良いですが、昼間の時間帯に来ても景色を十分楽しむことは可能。眼前に広がるコバルトブルーの海とタイの島々は、南国らしさを感じさせてくれる絶景だと言えます。もしプロムテープ岬に訪れるなら、3月から5月のベストシーズンが最も海と空が綺麗に映るためおすすめです。
ワット・プラ・トーン
ワット・プラ・トーンには、胸から下が地面に埋まった珍しい仏像が安置されています。なぜこのような珍しいスタイルで仏像が置かれているのか、その理由は諸説ありますが実際のところはまだ誰もわかってはいません。
一説によると、村人が地面から飛び出た金色の突起を見つけ掘り起こそうとしましたが、どうしても深くて胸までしか掘り起こせなかったため、今のような上半身が半分埋まった状態のまま保管されていると言われています。
金箔で覆われたワット・プラ・トーンの顔は、表情こそありませんがどこか神々しさを感じさせる佇まいが印象的。この少し変わった仏像はプーケットの名物とも言えるため、プーケットへ訪れた際は一目見ておく価値があるでしょう。
チェンマイ周辺エリア
タイの北部に位置するチェンマイは、観光地化されすぎていないのどかな中核都市。「北方のバラ」とも呼ばれ、都市部のような喧噪がない気品のある街並みが魅力です。
「古都」とも呼ばれ、とにかく街に寺院が多くあります。「ワット・プラシン」や「ワット・チェディルアン」などの寺院は、チェンマイでも有名な観光スポットでしょう。
「ワット・プラシン」ではランヤー王朝時代の生活ができる限りそのまま残され、ラーイカム礼拝堂に描かれた壁画はタイの芸術作品のなかでも最高傑作だと言われています。
また旧市街や夜市といった、タイの素朴さが感じられるローカルなスポットが多いのも特徴です。観光客で溢れかえるバンコクやプーケットと比べて、チェンマイは地元の人が穏やかに暮らすのどかな街だと言えるでしょう。また、年中を通して様々な祭りが開催されていますので、この祭りの時期に合わせて旅行するのもおすすめです。
別名「水掛け祭」呼ばれる互いに水をかけあうソーンクラーンや、夜空に向かって熱気球を飛ばすコームローイなど、チェンマイの祭りはユニークなものが多く開催されています。昔ながらのタイらしさを感じられ、日頃の疲れを癒してくれるような温かみのある街なのです。
ワット・プラタート・ドイ・ステープ
歴史的建造物の多いチェンマイを観光するなら、複数の寺院を見て回る寺院巡りはかかせません。数ある寺院のなかでも特に、ワット・プラタート・ドイ・ステープはチェンマイを代表する寺院だと言えるでしょう。
ステープ山頂の標高1,080mの位置に建てられているため、寺院へ辿り着くには、300段以上ある石段を歩いて登るか、ケーブルカーを利用する必要があります。
金色に輝く寺院は緻密な装飾が見どころで、近くに寄ってよく見るとその細かさにきっと驚かされるはず。仏塔のなかには仏陀の遺骨が納められているため、観光客以外の仏教徒もここへはお参りに訪れます。
ワット・プラシン
ワット・プラシンはチェンマイで最も大きい寺院で、タイ北部で栄えたランナー王朝を色濃く反映した建造物だと言われています。ランナー王朝時代の国王が、自分の父親の遺骨を納めるためにこの寺院を建てました。
細かな装飾がほどこされた本堂では、多くの人が手を合わせ参拝している様子が目に入ります。ただ、この大きな本堂も見どころではあるものの、ワット・プラシンでぜひ訪れてほしいのは本堂の裏にある小さな礼拝堂です。
礼拝堂の中には、この寺院の名前のもとになったプラシン像がまつられ厳粛な空気が漂います。このプラシン像はスリランカからチェンライを渡り、最終的にチェンマイに辿り着きました。ソンクラーンと呼ばれるチェンマイで有名なお祭りの際には、プラシン象が台に乗せられ市内を巡回などチェンマイの人々から愛されているのです。
ワット・チェディルアン
ワット・チェディルアンは、崩れかかった外観が少しショッキングなチェンマイを代表する寺院。建物の上半分が無いのは、過去に受けた暴風雨の影響で崩壊してしまったのが原因です。
ただ仏塔は廃墟のような崩れかかった形をしていますが、実際に中に入ってみると本堂は意外なほど綺麗なことに驚くでしょう。入り口では金色の龍が迎えてくれ、寺院らしい気品と神々しさが漂います。
本堂の内部は赤と黒をベースにシックにまとめられ、天上にはシャンデリアが吊され気品ある空気を作り上げているのが特徴的です。本堂を奥まで進めばライトアップされた仏陀を拝むことができ、その金色で豪華な姿には崩れかかった仏塔とのギャップがユニーク。この仏塔と本堂の雰囲気のギャップを楽しむと良いかもしれませんね。
メーサー・エレファント・キャンプ
タイのチェンマイといえば、象乗りができるエレファントキャンプが多いことでも知られています。そこでチェンマイでエレファントキャンプ場に行くなら、メーサー・エレファント・キャンプがおすすめです。チェンマイ市内からも車で30分ほどの場所にあり、タクシーやトゥクトゥクと呼ばれる乗り物で簡単に辿り着きます。
キャンプ場では実際に象に乗るだけでなく、餌やり体験や記念撮影などの方法で象と触れ合うことも可能です。また1日に3回ほどショーがおこなわれ、そこでは象が絵を描いたりサッカーボールを蹴ったりといった見事な芸を見られます。メーサー・エレファント・キャンプは、可愛らしい象たちに出会えるチェンマイの癒しスポットだと言えるのです。
チェンマイ・ナイトサファリ
象だけでなく、もっといろいろな動物を見たいという人はチェンマイ・ナイトサファリに参加してみてはいかがでしょうか。チェンマイの国立公園内に作られたナイトサファリには、推定100種類以上の動物たちが生息していると言われています。タイミングが合えば、象はもちろんトラやライオンなど、動物園でしか見たことのないような肉食動物にも出会えるかもしれません。
サファリ内を巡るトラムは窓がないスタイルで、チェンマイの涼しい風を浴びながら動物たちを観察することができます。ガイドは英語とタイ語の2パターンがあるため、どちらかお好みのほうを選ぶと良いでしょう。ただ英語ガイドは観光客から人気ですぐに利用できない可能性が高いため、ガイドの説明にこだわりがない人はあえてタイ語ガイドのトラムに乗るのがおすすめです。
チェンマイ大学アートセンター
チェンマイ大学は優秀な学生が集まる有名大学ですが、キャンパス自体は一般開放されているため誰でも自由に訪れることができます。チェンマイ大学へ訪れるなら、ぜひ美術学部が製作した作品が展示されたアートセンターへ訪れてください。タイらしさが感じられる絵画や彫刻など、ユニークな作品が見られておすすめです。
また学生たちの作品だけでなく、随時海外の芸術家たちによって作られた作品が展示されているのも魅力。海外の大学に足を運ぶ機会はめったにないので、チェンマイ観光の際は旅行プランへ組み込んでみても面白いかもしれませんね。
パタヤ
バンコクから南東へ160km、車で約2時間走らせた場所にパタヤは位置します。もともとはただの漁村だったため観光客はほぼいませんでしたが、1960年以降に観光開発が進められた結果、現在ではタイを代表するリゾート地として賑わいをみせるようになりました。
パタヤに観光客が集まる理由としては、リゾートに必要なスポットや施設が一通り揃っていることが挙げられます。マリンスポーツが楽しめるビーチや、新鮮なシーフードが食べられるレストランなど、アクティビティにもグルメにも困ることはありません。
またパタヤといえばナイトスポットのイメージを持っている人も多く、ウォーキングストリートという繁華街は毎夜多くの観光客や在住者で盛り上がりをみせます。パタヤへ宿泊するのであれば、夜はバーやクラブで思い切り遊び倒すのもおすすめでしょう。朝から晩まで遊びに困らないのが、タイを代表するビーチリゾートであるパタヤの魅力です。
パタヤ・ビーチ
プーケットとはまた雰囲気が異なるビーチリゾートとして、パタヤビーチが挙げられます。パタヤビーチはプーケットほど有名ではありませんが、マリンスポーツが楽しめます。海沿いには高級ホテルが並び、南国ムードがたっぷりと感じられます。
パタヤビーチの面白いところは、海沿いの道にたくさんのお店が並んでいること。カフェやレストランはもちろん、洋服屋や巨大ショッピングセンターなど、海沿いを散歩しているだけで個性的なお店が目に入り楽しめます。
また、夕日がよく見えるサンセットポイントとしても有名ですので、夕暮れの時間はぜひビーチの砂浜に訪れてみましょう。真っ赤な夕陽が徐々に水平線に沈む様子は、旅の疲れを忘れさせてくれるほどの幻想的な光景に感じることでしょう。
それにパタヤはナイトスポットが多く、朝から晩まで1日中遊べる街として知られています。日頃の疲れやストレスを発散したいなら、パタヤビーチでマリンスポーツをしたあと、バーやクラブで思いっきり遊ぶのが最高のプランです。
ウォーキングストリート
ウォーキングストリートは、タイを代表すると言っても過言ではないほどの規模を誇る繁華街です。バーやクラブなどのナイトスポットが多く、タイのなかでも「眠らない街」と呼ばれるほど。ネオンでギラギラと輝く道の両端は、怪しげなお店とおしゃれなレストランが並びカオスな光景に映ります。
ナイトスポットが有名なウォーキングストリートですが、ナイトスポットに興味がない人でも十分に楽しめます。もともとパタヤは漁村として知られるため、シーフードレストランが多いのが特徴。ロブスターや魚介類のお店が多く、タイで海鮮を楽しみたいと考えている人にとっては最高のスポットです。
またレストランに入らなくても食堂や屋台があるため、安いお店で軽食をつまんでお腹を満たすのも良いでしょう。散歩しているだけで楽しめ、パタヤの夜を感じるにはぜひ訪れてほしいスポットの1つです。
アートインパラダイス
アートインパラダイスは、パタヤのショッピングセンター「ジ・エスプラネード」の中にあるテーマパークの1つです。ファンタジーやクラシックなど、10のテーマに分かれた館内には壁一面に3Dの絵が描かれています。
象やトラのようなタイらしさが感じられる絵のほかに、美しい深海やモナリザの絵など、つい立ち止まってじっくり見たくなる作品が多数飾られているのがユニーク。静止しているはずの絵が、動いているように見える不思議体験ができるのが面白いところです。家族や友人同士で盛り上がりながら写真が撮影できて旅の記念になりますね。
シーラチャ・タイガー・ズー
シーラチャ・タイガー・ズーは、タイで最も多くのトラを飼育する動物園です。ここでは赤ちゃんトラにミルクをあげたり、抱き上げたりといった触れあいを楽しむことができます。
そのほかショーを見ることができ、大きくて迫力のあるトラが器用に芸をする様子は見応え抜群。象や猿のショーなら日本でも見る機会は多いですが、トラのショーはめったにありません。この機会にぜひ、トラの生態をしっかりと見てみるのも面白いでしょう。
また、トラだけでなくワニやブタなど、様々な動物たちがショーをおこなっています。そのため気になる動物がいる場合は、あらかじめショーの時間帯を調べておくのがおすすめです。
アユタヤ周辺エリア
タイで最も知名度の高い遺跡といえば、バンコクから2時間ほど車で行ったところにあるアユタヤ遺跡でしょう。約400年という長い年月をかけて繁栄したアユタヤ王朝は、川に囲まれた立地を活かし諸外国との国交で栄えました。
そのためこのアユタヤ遺跡に訪れれば、近くに大きな川があるゆったりとした空気に触れられます。バンコクから車で1時間半ほどというアクセスの良さも、観光客から人気を集める理由です。
ワット・マハタート
アユタヤ遺跡で最も人気のスポットが、ワット・マハタートという木の根に埋もれた仏像の顔です。仏像が木の間から顔を出す様子にはビックリする人もいるかもしれませんが、この少し奇妙な姿をしているのには理由があります。
アユタヤ王朝時代、ミャンマーがタイの仏教の力を弱めようと、あらゆる仏陀の頭を切り落とす残酷な事件が起こっていました。その切り落とされた仏陀の頭を見て不憫に思った村人が、仏陀の頭を広い木に立てかけて弔ったと言われています。村人の優しさに包まれた仏陀の顔は、なんだか少し穏やかに笑っているようにも見えるはずです。
この仏頭は低い位置にあるため、失礼にあたらないようカメラは下から撮るよう気をつける必要があります。
ワット・チャイワッタナラーム
タイにいながらカンボジアの文化に触れられるのが、ワット・チャイワッタナラームという遺跡です。クメール王朝時代の影響を受けたこの遺跡は、その外観はカンボジアの世界遺産アンコールワットにそっくり。タイとカンボジアの文化、両方が混ざり合った少し珍しい見た目をしています。
35mにも及ぶ巨大な主塔の周囲には、塔堂や回廊など複数の建造物が軒を連ね迫力満点。夕方の時間帯になると、ワット・チャイワッタナラームは夕日とコラボレーションして幻想的な光景を見せてくれるのが魅力です。この夕日と寺院の組み合わせは、アユタヤのなかでもトップレベルの美しさを誇ると言われています。
ワット・ロカヤ・スターラーム
ワット・ロカヤ・スターラームは、アユタヤ王朝時代に建設された仏教寺院ですが、現在はミャンマーの侵略によりほぼ昔の面影は残っていません。現在残っているのは、全長28mに及ぶ巨大な涅槃仏のみとなっています。
涅槃仏と言えばバンコクのワット・ポーが有名ですが、ワット・ロカヤ・スターラームにはまた違った迫力があります。白くて少し塗装が剥がれた外観には、金色に輝くワット・ポーのような派手さはありません。しかし静かに微笑みながら足を伸ばして寝転ぶ姿は、どこか訪れる人に安心感を与えてくれるのです。
また周辺はミャンマーの侵略により、他に遺跡や寺院などの建築物は一切なくガランとした場所となっています。何もない広々とした場所で寝そべる涅槃仏は、開放感があり清々しい気持ちにさせてくれます。
サムイ島
サムイ島はタイで3番目に大きい島で、島がココナッツの木で覆われていることから別名「ココナッツ・アイランド」とも呼ばれています。プーケットやパタヤ同様サムイ島も観光開発がされてはいますが、条例によって自然にはあまり手が付けられておらず、タイの大自然がそのままに残っているのが魅力です。
タイを代表するビーチリゾートで、ビーチ沿いに多くの高級ホテルが建ち並びます。バンコクやパタヤなどの大都市と比べて観光客が少ないため、静かな場所で大人のバカンスを楽しむのにはピッタリ。誰にも邪魔されず、家族や恋人、友人同士でまったりと過ごすのにおすすめの島だと言えます。
チャウエン・ビーチ
チャウエン・ビーチは、ホワイトサンドが約7kmに渡って続く遠浅のビーチです。白くてサラサラの砂浜は、寝転がっているだけで気持ち良く、ビーチは遠浅のため小さな子供でも安心して遊べます。
マリンスポーツが楽しめることでも有名で、ここではジェットスキーやバナナボート、サーフィンなどあらゆるアクティビティが楽しめます。サムイ島の綺麗な海でマリンスポーツをしたいなら、チャウエン・ビーチへ訪れると良いでしょう。
またマリンスポーツだけでなく、サンライズが美しいスポットとしても知られています。透明な海から徐々に現れる朝日は、朝1番から見るには贅沢すぎるほどの美しさ。ビーチ沿いにはリゾートホテルが並んでいますので、ホテルからそのままビーチへ直行して朝日を眺めることをおすすめします。
ラマイ・ビーチ
ラマイ・ビーチは、チャウエン・ビーチからさらに南へ下った場所にあります。波が大きくマリンスポーツにはあまり向いていませんが、周囲にはレストランやカフェが多い小洒落たビーチです。
チャウエン・ビーチ同様に海の透明度と砂浜の白さに定評があるため、マリンスポーツをする予定がない人は、あえて1番観光客の多いチャウエン・ビーチではなく静かなラマイ・ビーチで過ごすのもおすすめでしょう。またビーチだけでなく、近くにバーやディスコなどのナイトスポットが集まった歓楽街があるのも魅力の1つです。
ラマイ・ビューポイント
自然豊かなサムイ島をじっくり眺めるには、ラマイ・ビューポイントへ足を運ぶのがおすすめです。サムイ島東側の山の上にあり、ラマイ・ビーチを含む東エリアを上から見下ろせます。ビューポイントまではケーブルカーを利用する必要があるため、小旅行気分で楽しめるでしょう。
ラマイ・ビューポイントに到着したら、ここでぜひ挑戦してほしいのがジップラインです。ジップラインとは、木々に張り巡らされたロープを滑車を使って滑り落ちるアトラクションのこと。それなりに高さがあるため少し怖く感じるかもしれませんが、眼前には緑豊かな木々と青い海が広がり爽快感が抜群です。サムイ島の大自然を体全体で感じてみてください。
タイのご当地グルメ
トムヤムクン
「タイ料理といえば?」と聞かれて、多くの人が思い浮かぶのがトムヤムクンではないでしょうか。トムヤムクンとは、エビをメインの具材とした酸っぱくて辛いスープのこと。ハーブが効いたタイの伝統料理で、世界三大スープの1つとして知られています。
真っ赤な見た目が刺激的ですが、あらかじめお店の人に伝えれば辛さ控えめにしてくれることもあるためぜひ頼んでみてください。現地のタイ人はトムヤムクンにどっさりとパクチーを乗せて食べるのがお好みですので、ぜひパクチーと合わせて挑戦してみてほしいと思います。
ちなみに日本でも人気のPRETZ(プリッツ)というお菓子ですが、タイではトムヤムクン味の商品が販売されていて、お土産としても人気です。
ガパオライス
ガパオライスは、タイ料理のなかでも日本人の口に合いやすい料理だと言われています。日本にあるタイ料理レストランでも提供されているため、食べたことがある人もいるかもしれませんね。
この「ガパオ」というのはハーブのことを指し、ガパオライスとは、ハーブと肉、野菜を炒めてご飯の上に乗せた料理になります。タイの家庭では、この上にさらに目玉焼きを乗せるのが一般的なようです。
レストランや屋台などあらゆる場所で食べられます。またそのお手軽さゆえにコンビニでも販売されているため、小腹が空いたときなんかは購入してみると良いでしょう。お店で提供されるものとは違い、軽食感覚で食べられる気軽さが魅力です。
パッタイ
パッタイとは日本でいう焼きそばに近い料理ですが、日本と違うのが麺にはビーフンが使用されていることと、味付けにタイの香辛料が使われていることが挙げられます。
油で一気に炒めたビーフン、卵、エビ、野菜をナンプラーやパームシュガーなどタイ風の味付けをします。もちもちとした食感が美味しく、日本のビーフンとはまた違ったピリ辛味が病みつきになるはず。お店によって味付けが異なるため、いろいろ回って食べ比べてみるのも楽しいかもしれませんね。
グリーンカレー
カレーといえばインドやスリランカが有名ですが、このグリーンカレーに限ってはタイ発祥の伝統タイ料理です。別名タイカレーとも呼ばれ、通常の黄色いカレーとは違い緑色をしています。
グリーンカレーが緑色の理由は、調理に青唐辛子とココナッツミルクが使われていることが理由です。世界で最も辛いと言われる青唐辛子を、ココナッツミルクの甘さでマイルドにしたのがグリーンカレーなのです。
緑色のカレーのなかに赤や黄色のパプリカが入れられ、カラフルな見た目がが目に鮮やか。タイでピリ辛料理を食べて汗を流したい人は、挑戦してみることをおすすめします。
タイスキ
タイスキとは、しゃぶしゃぶやすき焼きに似たタイの鍋料理です。沸騰した鍋の中に、肉や野菜、キノコなどを投入し、火が通った後は具材にタレをつけて食べます。食べ方は日本のしゃぶしゃぶやすき焼きと似ていますが、日本と違うのは使われているタレ。
タオチオというタイのソースや、オイスターソース、チリソースなど濃い味のものになります。そのためタレが濃すぎて食べられないという人は、鍋に入っている出汁を足して味を薄めると良いでしょう。タレの濃さを自分で調節できるため、辛い料理が苦手な人であってもタイスキなら十分に味わえます。
ソムタム
特に女性におすすめ、タイでヘルシーなサラダを食べたいならソムタムはいかがでしょうか。トムヤムクンやガパオライスほど有名ではありませんが、古くからタイで愛されている野菜料理です。
ソムタムの特徴は、具材に青パパイヤが使われていること。栄養満点のパパイヤは脂質や糖質を分解する力があるとされ、小さな子供から大人まで幅広い年齢層から好まれています。
シャキシャキとした食感は食べ応えがあり、主食を食べなくてもソムタムだけでお腹いっぱいになるほどの満足感があります。味付けには唐辛子やナンプラーなど、タイで定番の香辛料が使われます。
カオマンガイ
カオマンガイとは、タイ米という細くてパラパラしたお米の上に蒸し鶏が乗った料理です。このシンプルな鶏料理は、タイはもちろんシンガポールやマレーシアなど東南アジア各地に広まっています。蒸し鶏は味付けがされていないため、タオチオというタイの辛口ソースにつけて食べます。
蒸し鶏とタイ米のコラボレーションももちろん美味しいのですが、さらに注目してほしいのが一緒に出てくるスープです。このスープには鶏を蒸した時のゆで汁が使われ、ほんのりと鶏の香りがする奥深い味わいが魅力。メインの料理だけでなくスープも忘れず味わって頂けたらと思います。
タイへの主要エリアからのアクセス・所要時間
フライト時間は、日本からタイまでの往路が7時間、タイから日本までの復路が6時間から6時間半程度です。札幌や東京から出発する人は7時間、名古屋や関空からは6時間半。福岡からは6時間程度を目安にしておくと良いでしょう。
航空券を安く済ませたいのであれば経由便を利用できますが、日本からタイへは直行便が数多くありますので、費用と時間どちらを優先するかを考えて選ぶのがおすすめです。
直行便で訪れる場合は、スワンナプーム空港かドンムアン空港のどちらかに到着することになります。空港からバンコク市内までの所要時間は、スワンナプーム空港からは電車で1時間から1時間半程度、ドンムアン空港からは電車で40分程度です。
タイの空港を紹介
スワンナプーム空港
バンコクの玄関口とも呼ばれるスワンナプーム空港は、ただ飛行機の乗り降りをする場所として使うのはもったいないほど見どころがあります。乗り換えの待ち時間はもちろん、日本ヘ帰国する際は少し早めに空港へ着いて、空港内の施設を満喫するのがおすすめです。
3階フロアはレストランやフードコートがある飲食街で、本場のタイ料理やそのほか多国籍料理が楽しめます。特に「マンゴーツリー」という名前のタイ料理レストランが有名で、これは日本にも店舗がある人気店。空港独特の高級なたたずまいが特徴的ですので、旅の最後に贅沢なタイ料理を堪能したい人はぜひマンゴーツリーで食事を楽しんでください。
そのほかにもマッサージ店や巨大スーパーマーケットなど、空港内で楽しめる施設が盛りだくさん。日本へ帰る前に空港で美味しい食事を楽しんで、マッサージで疲れた身体を癒せば、最後の最後までタイ旅行の思い出は楽しいものとして記憶に残ることでしょう。
ドンムアン空港
かつてドンムアン空港は「何も娯楽施設がない」と言われていましたが、ここ数年で大きな成長を遂げました。LCC専用の空港ですので、LCCを利用してタイ旅行をする人は空港もあわせて楽しんでみましょう。
ドンムアン空港の魅力といえば、とにかく安い飲食店が多いということ。通常、空港のレストランやカフェといえばおしゃれで高級感がありますが、一方で価格が高く入店するのに気が引けてしまう人も多いはず。
しかし、ローカルのファーストフード店や気軽に入れるフードコートがあるため、わざわざ高いレストランに入って食事をする必要はありません。
また飲食店だけでなくマッサージ屋もあり、本場のタイマッサージが1,500円前後で受けられます。LCC専用の空港というと「空港内に本当に楽しめるお店があるの?」と思う人もいるかもしれませんが、良心的な価格で空港滞在を楽しめるスポットですので安心してください。
プーケット空港
タイ屈指のリゾート地プーケットの玄関口・プーケット空港も魅力的です。せっかくプーケットへ訪れるなら、到着後や帰国前に少し空港を楽しんではいかがでしょうか。
プーケット空港の魅力は、まずプライオリティパスで使えるラウンジが便利だということが挙げられます。特に2017年に国際線にオープンしたロイヤル・オーキッド・ラウンジが人気で、ANAなどのスターアライアンスメンバーが利用可能です。
ラウンジ内にはタイ料理や洋食だけでなく、ベジタリアン料理やハラール料理が用意され味にも定評があります。お時間に余裕がある人は、ラウンジで贅沢なひとときを過ごしていくのがおすすめでしょう。
そのほか、アパレルショップやお土産屋、飲食店など魅力的なお店がたくさんあります。南国プーケットを満喫するなら、観光だけでなく空港も合わせてお楽しみください。
タイの年間イベント情報
1月
ボーサーン傘祭りとサンカンペーン工芸品祭り
チェンマイに色とりどりの傘が舞う、1年で最も華やかな祭りが ボーサーン傘祭りです。1984年以降、毎年1月の第3金曜日から日曜日までの3日間にわたり開かれます。
ボーサーン傘祭りは、カラフルな唐傘の展示や傘への絵付けコンテストなど、小さな子供も参加できる住民一体化型のイベントが魅力。古くから傘の製造に力をいれてきたチェンマイだからこその、他の地域では見られない珍しい傘を見ることができます。
また当日はボーサーン傘祭りと同時にサンカンペーン工芸品祭りが開催され、チェンマイの工芸品が数々展示されるのも見どころです。
2月
チェンマイ花祭り
毎年2月頃に開かれるチェンマイ花祭りは、カラフルな花々を使った山車でパレードをする可愛らしいイベントです。この山車は「創造性」「美しさ」「伝統文化」の3つの項目を基準に、評価採点され競われます。美しい山車ももちろんですが、華美な衣装を着た住民たちが踊りながら街を歩く様子も見応え抜群です。
このパレードは約5kmにも続くため、道路脇は見学者で混雑するのが特徴。またパレードだけでなく、当日はフードフェアや屋台が開かれるなど祭りムードが楽しめるのも魅力です。
3月
ポイ・サンロン
ポイ・サンロンは、タイの北部に住むタイ・ヤイ族少年たちの出家を祝うセレモニーです。タイ・ヤイ族の少年たちは9歳から10歳になると出家するため、頭を丸刈りにしこのポイ・サンロンという祭りに参加します。
朝4時頃から始まるこの祭りは、子供たちが華やかな格好をして祠や大人たちの家を回ったりと大忙し。「サンロン」とは僧侶になる前に子供たちのことを指し、このサンロンを家に招けば幸福が訪れると言われています。そのためポイ・サンロン当日は、家にいる大人たちはサンロンにお菓子をあげるなどして、子供たちの出家を街全体で祝うのです。
4月
ソンクラーン
毎年4月頃に開かれるソンクラーンは、タイを代表する有名な祭りの1つと言えるでしょう。ソンクラーンは「水掛け祭」とも呼ばれ、もともとは1年で最も暑い季節の暑さしのぎの役割がありました。ただ近年ではそれがアレンジされ、道行く人同士で水を掛け合うユニークなイベントとして形を変えてきているのです。
ソンクラーンはタイの各地でおこなわれ、バンコクやプーケット、チェンマイなど主要都市をメインに盛り上がっています。特にバンコクのソーンクラーンは若者たちにより大音量でBGMがかけられるなど、現代風のイベントとして観光客も一緒に楽しめるため、初めてタイへ訪れた人でも現地の人と一体化して楽しめるのが魅力です。
5月
ブン・バンファイ
ブン・バンファイは「ロケット・フェスティバル」とも呼ばれ、 空中めがけて竹のロケットを打ち上げる祭りです。毎年50から60ほどのロケットが打ち上げられ、上手く空高くまで打ち上げることに成功したら、その年は五穀豊穣になると言われています。
素人が製作したロケットが打ち上げられる様子は少しスリリングですが、日本では不可能なほど間近な距離での打ち上げを見られ、目の前でロケットが宙に舞う瞬間は迫力満点です。タイ東北部のイサーン地方各所でロケットが打ち上がるため、タイミングが合えば覗いていってほしいと思います。
6月
ウボンラーチャターニー・キャンドル・フェスティバル
ウボンラーチャターニー・キャンドル・フェスティバルは、タイ3大祭と言われる大規模な祭りです。カオ・パンサーという僧侶が外出を禁止され寺院に引きこもる期間が毎年7月頃に訪れますが、その期間、僧侶たちのために村人たちがろうそくを寺院まで渡しにいったのがこの祭りの始まりです。
最初は小さなろうそくを僧侶に渡すだけでしたが、今ではろうそくを使った大きな工芸品が作成され、街中をパレードするようになりました。
このキャンドルの山車は仕上がりのクオリティが高く、その精巧なつくりは誰しもが感動する見た目。ウボンラーチャターニーの街を幻想的な光景に仕上げる山車とパレードは、7月にタイに訪れるなら1度は見ておきたい催し物です。
11月
コムローイ
コムローイは、タイで最も人気のイベントだと言っても過言ではありません。コムローイに参加するためだけに、世界各国から観光客がタイへ訪れます。
毎年11月頃チェンマイで開催されるコムローイは、和紙でできた熱気球がいっせいに夜空に上がるロマンティックなイベント。1つ1つの熱気球は「ランタン」と呼ばれ、それぞれ打ち上げる人の願いが込められています。
この祭りは天上にいる仏陀への感謝の気持ちも込められており、ただ美しいだけでなく1年の豊作を祈る意味も込められているのです。タイで最も知名度と満足度の高いコムローイは、旅程を合わせてでも参加してみたいイベントになっています。
スリン・エレファント・ラウンドアップ・ショー
スリン・エレファント・ラウンドアップ・ショーは、タイ全土から象が集結しおこなれる迫力満点のイベントです。毎年11月になると、スリンには200頭以上の象が集まり大きな賑わいをみせます。
象にほどこされた化粧やカラフルな衣装は、目で見て楽しむには十分なほどの華やかさを感じさせてくれます。象たちはただ列になって歩くだけでなく、丸太運びやお絵かきといった芸を披露してくれるのもこのイベントの魅力です。
希望すれば、象に餌をあげたり背中に乗ったりすることもでき、普段めったにかかわる機会のない象たちと間近で交流ができます。象とふれ合えるユニークさが話題のタイでも人気のイベント。この時期のスリンはイベント参加者で街が大騒ぎになるため、事前に余裕をもって宿や交通手段の手配をしておくことが重要です。
タイ観光の移動手段
電車・地下鉄
タイ、特にバンコクなどの都心で最も主要な移動手段は電車と地下鉄です。バンコクの鉄道と地下鉄にはARL(エアポートリンク)、BTS(スカイトレイン)、MRT(地下鉄)の3タイプがあり、バンコクに住む人々は普段この3つをよく利用します。
ARLは、特に空港からバンコク市内へ出るのに便利ですので、空港到着後の移動手段に迷ったらARLを使うと良いでしょう。ただ朝の通勤ラッシュを避けるようにするなど、乗車時間には注意してください。
次にBTSですが、市内の主要観光地をほぼ回ってくれる便利な移動手段です。スクンビットやサイアムなど、ショッピングや食事を楽しみたいならBTSを使うべきだと言えます。
最後に紹介するMRTは、いわゆる地下鉄です。MRTを使えば常夏のタイでも冷房が効いたホームを使えますし、エレベーターやエスカレーターがあるため重い荷物を持っていても苦にはなりません。バンコク市内をメインに観光する人は、この3つの移動手段は絶対に覚えておきましょう。
タクシー
タイのタクシーはどれもカラフルな色合いをしているため、道路を見渡せばすぐに見つかるはず。タイでタクシーに乗る方法は日本とは違うため、あらかじめ事前知識をつけておくとスムーズに乗車できます。
まず乗りたいタクシーを見つけたら、手を下で振ります。日本のように、手を上に大きく上げて運転手に合図を送ることはしません。その後は通常通り目的地を伝え、出発するのを待つだけです。
基本的には大きな問題は起きないとは思いますが、車が発車するときにメーターが動いているかどうかだけはきちんと確認しておきましょう。残念ながら、慣れない観光客を騙そうとする運転手がいるのも事実です。
そのほか運転手のなかには英語が通じない人がいる可能性がありますので、タイ語表記の住所をメモで渡してあげると良心的でしょう。
バス
タイでバスを使うメリットとしては、電車が通っていないエリアまで気軽に足を伸ばせる点、そしてタクシーや電車と比べて比較的安い値段で移動できるという点が挙げられます。ただデメリットとしては、初めてタイに訪れる人や初めてタイでバスに乗る人にとっては少し難易度が高いという点です。
タイのバス車体には「6」や「10」など数字が記載されていて、この番号が行き先を示しています。日本のように具体的な行き先名が車体に記されているわけではないため、この数字を頼りに目的地を目指す必要があるのです。
また、基本的には時刻表がないため、近くにバスがきたら手を挙げて止めなければいけません。タイのバスは日本とは方式が異なり難しいですが「せっかくだし、現地の乗り物にチャレンジしてみたい!」という人は、バスに乗ってみると楽しいかもしれません。
トゥクトゥク
最後に紹介する移動手段は、トゥクトゥクです。トゥクトゥクは日本にはなくタイならではの乗り物ですので、ぜひアトラクション感覚で乗ってみてほしいと思います。
トゥクトゥクとは3輪のバイクタクシーで、屋根がついているため雨の日でも乗ること可能です。赤や緑、青などカラフルなデザインが可愛らしく、最もタイらしさが感じられる乗り物だと言えるでしょう。
トゥクトゥクは街中をどこでも走っていますので、まずは近くに来たら手を挙げて運転手に止まってもらいます。乗車料金は価格交渉によって決まるので、まずは運転手にいくらで乗せてくれるのかを聞いてみてください。その値段に納得がいけば、乗車して目的地を目指します。
外国人観光客であると分かれば少し高めに値段を設定してくることもありますが、そのときはしっかりと値段交渉しましょう。このやりとりこそ、旅行の醍醐味と言えます。
タイでお得なフリーチケット
Rabbit Card(ラビット・カード)
バンコクでBTSを利用する際は、ラビット・カードというICカードを利用できます。初めてカードを作る場合は、発行手数料100タイバーツ、運賃チャージ料100タイバーツの計200バーツがかかります。
種類が2つあり、1つが回数券でもう1つがプリペイド式です。回数券は、駅の改札を入ってから目的地の改札を出るまでを1カウントとして数えます。そのため何度もBTSを利用する人や、BTSで長距離移動をする人はこの回数券を購入すると便利でしょう。
一方プリペイド式は、自分の好きな額だけチャージする使い方をします。プリペイド式のメリットは、運賃の端数が切り捨てられるため金額的にお得だということ。BTSの窓口でパスポートを提示すれば購入できます。
One Day Pass(ワン・デイ・パス)
ワン・デイ・パスは、140タイバーツで購入できるBTS1日乗り放題の乗車券です。そのため1日で140タイバーツ以上の距離を移動する人は、ワン・デイ・パスを購入するとお得でしょう。
メトロやタクシーなど他の交通手段とは併用できないため、BTSしか使用する予定がない人におすすめです。利用可能なのは購入日の24時までのため、それ以降は使えないことに留意する必要があります。
タイのおすすめホテル10選
Eleven Hotel Bangkok
基本情報
【住所】11 Sukhumvit Soi 11, Klongtoey-Nua, Wattana, スクンビット, バンコク, タイ, 10110
【Wi-Fi】全室Wi-Fi無料
【ペット】不可
アライズホテル スクンビット (Arize Hotel Sukhumvit)
基本情報
【住所】8/8 Sukhumvit 26 Rd., Klong Toey, スクンビット, バンコク, タイ, 10110
【Wi-Fi】全室Wi-Fi無料
【ペット】不可
スクンビット スイーツ ホテル (Sukhumvit Suites Hotel)
基本情報
【住所】403-403/1, 407-407/1 Sukhumvit Road (Between Sukhumvit 21-23), Klongtoeynuea, Wattana,, スクンビット, バンコク, タイ, 10110
【Wi-Fi】全室Wi-Fi無料
【ペット】不可
アーノマ グランド (Arnoma Grand)
基本情報
【住所】99 Rajdamri Road, Pathumwan, サイアム, バンコク, タイ
【Wi-Fi】全室Wi-Fi無料
【ペット】不可
バイヨーク スカイ ホテル (Baiyoke Sky Hotel)
基本情報
【住所】222 Ratchaprarop Road, Ratchathewi, プラトゥーナム, バンコク, タイ, 10400
【Wi-Fi】全室Wi-Fi無料
【ペット】不可
グランデ センター ポイント スクンビット 55 トンロー (Grande Centre Point Sukhumvit 55 Thong Lo)
基本情報
【住所】300 Sukhumvit 55 (Thonglor), Sukhumvit Rd., Klongton Nua, Wattana , Bangkok, スクンビット, バンコク, タイ, 10110
【Wi-Fi】全室Wi-Fi無料
【ペット】不可
グランド センター ポイント ホテル ターミナル 21(Grande Centre Point Hotel Terminal 21)
基本情報
【住所】2, Sukhumvit Soi 19 (Wattana), Sukhumvit Road, Klongtoey Nua, Wattana, スクンビット, バンコク, タイ
【Wi-Fi】全室Wi-Fi無料
【ペット】不可
デワ プーケット(ビーチ リゾート, ヴィラズ アンド スイーツ) (Dewa Phuket (Beach Resort, Villas and Suites))
基本情報
【住所】65 Moo 1 Sakoo, Naiyang Beach & National Park Thalang, ナイヤン, プーケット, タイ, 83110
【Wi-Fi】全室Wi-Fi無料
【ペット】不可
タボン パーム ビーチ リゾート カロン ビーチ (Thavorn Palm Beach Resort Phuket)
基本情報
【住所】311 Patak Road, Karon Beach, Amphur Muang, カロン, プーケット, タイ, 83100
【Wi-Fi】全室Wi-Fi無料
【ペット】不可
ビヨンド ホテル パトン (Beyond Patong)
タイのおすすめ旅行プラン10選
よくある質問Q&A
タイまでは飛行機でどのくらいかかりますか?
日本から直行便があるのはスワンナプーム空港とドンムアン空港の2つのみで、その両方のフライト時間は6時間から7時間程度です。東京や札幌からは7時間程度、大阪、名古屋からは6.5時間、そして福岡からは6時間程度だと考えておいて問題ないでしょう。
フライトが7時間となると、少し長く感じてしまうかもしれませんが、航空会社によっては機内席にモニターが設置されているケースも少なくありません。フライト中に映画を見たりゲームをしながら時間をつぶしたい人は、LCC以外の航空会社を選ぶことをおすすめします。
何泊くらいが最も楽しめるでしょうか?
ヨーロッパやアメリカの国々と比べてタイは日本から近いため、最低でも2泊あれば十分に楽しむことができます。ただ2泊の場合だと1都市しか旅行できないため、複数都市を見てまわりたい人には物足りなく感じるかもしれません。そんなときは3泊以上のツアーに申し込めば、バンコクやプーケット、チェンマイなど人気の都市を周遊することも可能です。
また1週間程度のツアーを利用すれば、タイだけでなくマレーシアやカンボジアへの旅行をすることも不可能ではありません。もし旅行日数に余裕があるのなら、複数の国を周遊することをおすすめします。タイ旅行を楽しむのであれば、最低でも2泊、周遊するなら3泊から1週間程度が最も楽しめるでしょう。
マリンスポーツをするのに適した時期はいつごろなのでしょうか?
エリアによって、マリンスポーツに適した時期は変わります。タイで最も有名なビーチリゾートであるプーケットは、通年を通してマリンスポーツを楽しむことは可能。ただ11月から5月が最も天候が良く風の影響を受けにくいため、最高のコンディションでマリンスポーツに挑戦したいならこの時期を狙うと良いでしょう。
一方、タイ南部のタイ湾側に位置するエリアは、ダイビングスポットとしても人気が高いものの、プーケットと比べて季節風の影響を受けやすいのが難点です。そのためタイ湾でマリンスポーツに挑戦するのであれば、2月上旬から10月下旬のベストシーズンを狙って訪れることをおすすめします。
雨期はどのように楽しむのがおすすめですか?
タイの雨期はジトジトとした雨が1日中降るのではなく、スコールと呼ばれる土砂降り雨が一気に降るのが特徴。たいていの場合、雨は大体1時間ほどで止んでしまうため、雨期に訪れたからといってまったく楽しめないわけではありません。雨が降っている間だけ、カフェやショッピングセンターなどの屋内施設をメインに楽しむのが良いでしょう。
安くてクオリティの高いマッサージ屋が多くあるため、小一時間マッサージを受けながら時間をつぶすのもおすすめです。また、雨期のタイは、フルーツが甘くて美味しいのも魅力。スイーツ屋でタイの甘いフルーツを堪能しながら、雨が止むのをゆったり待ってはいかがでしょうか。