美術館巡り
芸術の都、パリ。様々な美術館がありますが、中でも世界一有名で来場者数も世界一のルーヴル美術館はやはり訪れるべきです。これまた世界一有名な絵画、ダ・ヴィンチの『モナ・リザ』は見逃せません。本当にどこから見ても彼女と目が合うのか確かめてみてください!
他にも必見なのは、『ミロのヴィーナス』、『サモトラケのニケ』やドラクロワの『民衆を率いる自由の女神』など。一日中いても35,000点の美術品全てを見ることは不可能なので、事前に見たい作品を決めておいた方が良いかも。でも1、2時間の滞在時間ではもったいないので、半日ぐらい確保しておきましょう。
オルセー美術館もオススメです。ルーヴルよりは小さいですし、美術の教科書に出てきた印象派の作品(ルノワール、モネ、マネ、ゴッホなど)はこちらにたくさんあります!元は駅舎だった建物も素敵です。近代、現代アートがお好きな方にはポンピドゥー・センターが良いでしょう。
館内にある国立近代美術館では展示作品が定期的に変わりますし、常に話題の期間限定展覧会が行われています。さらに便利なのは、18時に閉まる他の美術館より閉館時間が遅く、21時までやっている点。ブックショップも広く、英語の本も置いてあります。
セーヌ川遊覧船
歩かずに楽にパリの観光名所を見て楽しめます(笑)幾つか種類がありますが、大体同じ道程なので、発着場所で選んで良いかもしれません。
シャンゼリゼ大通り周辺のアルマ橋発着のバトー・ムッシュは、ランチ・ディナークルーズもやっています。シテ島近くのポン・ヌフ橋発着の小型船はヴデット・デュ・ポン・ヌフ。エッフェル塔近くのイエナ橋発着のバトー・パリジャンも、ランチ・ディナークルーズをやっています。
バトー・ビュスは、数ヵ所乗り場があり、バスのように乗り降りができるので、移動手段としても使えて便利。エッフェル塔、ノートル・ダム大聖堂、オルセー美術館、シャイヨー宮などの観光名所はもちろんのこと、橋も見どころです。
ポン・ヌフ、ポン・デザールはシンプルで素敵ですが、アレクサンドル3世橋は逆に金をふんだんに使った豪華な橋です!エッフェル塔近くのビル・アケム橋は2層になっていて、上層はメトロが走り、下層は歩道になっている珍しい構造です。
絶景が楽しめる展望台
パリといえばエッフェル塔!下に広がるシャン・ド・マルス公園から鉄のエッフェル塔を見上げるのも興味深いですが、エッフェル塔に登ってパリの景色を一望するのはいかがでしょうか?
長蛇の列に並んで貴重な時間を費やすのはもったいないので、事前にネットで入場券を購入することをオススメします。エレベーターと階段があり、3つの展望台があります。地上58mにある第1展望台は、階段で360段目。地上123mにある第2展望台は、階段で700段目。地上276mの第3展望台へ上る階段はないので、 第2展望台からエレベーターをご使用ください。
シャンゼリゼ大通りの先端にある凱旋門。高さ50mとエッフェル塔よりだいぶ低いですが、シャンゼリゼを含む12本の街路が放射状に延びているのが良く見え、違った景色が楽しめます。こちらも階段かエレベーターで屋上まで上がれるのですが、入場券はなんとシャンゼリゼ大通りとグランダルメ通りを結ぶ地下道で購入することになります。
建築物の他の2つの展望台とは違い、丘になっているのが、モンマルトル。白亜のサクレ・クール寺院に向かって上る階段は幾つかあり、フュニキュレールというケーブルカーもあります。ここは入場料もなく(ケーブルカーはメトロのチケット1枚)一日中アクセスできるので、昼夜違ったパリの顔を見下ろすことが可能です。
フレンチグルメを堪能
フランスといえばグルメの国!せっかくなので、フランス料理を堪能しましょう。代表する食材は、トリュフ、フォアグラ、エスカルゴ、鴨肉、ジビエなど。バターやパンも美味しいです。もちろん、ワインやチーズもお忘れなく!
星付きレストランでは、日本人がイメージする繊細なフランス料理を堪能できますが、もっと気軽なビストロやカフェで食事する場合、がっつりしたお料理が出てきて驚かれるかもしれません・・・大きな肉の塊にどっさりのフライドポテトはよくあるコンビネーションです(笑)
基本的に日本と比べると量が多いので、オーダーの際に気をつけてください。日本のようにシェアする文化ではないので、1人1皿が常識でしたが、最近は居酒屋やタパス・バーが出来たからか、シェア用のお料理を出すワイン・バー風のお店が増えています。
お惣菜屋さんやストリート・フードを持ち帰って、公園やお部屋で食べるのもオススメです。レストランより安いですし、食べる量を調整出来るのは嬉しいですよね。
もちろんスイーツもお忘れなく!幾つか定番のパティスリーがあり、それをお店がそれぞれアレンジしています。リンゴ・タルト、レモン・タルト、ミルフィーユ、シュー生地を使ったサントノーレやルリジューズ、チョコレートケーキの一種のオペラなどがあります。本場フランスのカヌレやマカロンも試してみてください。ただ、日本のパティスリーよりかなり甘めなので、量は控えたほうが良いでしょう。
マレ地区散策
パリ中心部の3区と4区にまたがるマレ地区は、美しい貴族の館が多く残っている歴史的なエリアです。歴史博物館で改装工事を終えたばかりのカルナヴァレ館、ピカソ美術館になっているサレ館、コニャック・ジェイ美術館になっているドノン館、狩猟自然博物館になっているゲネゴー館など、美術館・博物館には中に入ることが出来るので、展示品だけではなく、建物も必見です。
また、4区にあるパリ市庁舎もお見逃しなく。こちらは残念ながら入れませんが、外からでも見事で壮麗な建物です。赤レンガの館に囲まれたパリ最古の広場、ヴォージュ広場にも行ってみてください。暖かい季節には、たくさんの人々が芝生に座ってくつろいでいます。広場を囲む回廊には、カフェやギャラリーがあります。
この地区は、おしゃれな若者たちが集まるエリアでもあります。小さくて可愛いお店でお土産探しをするのも楽しいと思いますよ。それと同時に一部はユダヤ人街でもあるので、美味しいファラフェルを買って、食べながらのお散歩もオススメです。
ショッピング
もちろん町中でお買い物できますが、旅行となると時間に制限があるので、デパートでのショッピングをオススメします。有名ブランドが集まっていますし、免税コーナーもあるので便利です。
一番知られているのは、プランタンとギャラリー・ラファイエットでしょう。しかもこの2店舗は並んでいるので、もし1店目でサイズや好きな色が見つからなければ、もう1店に見にいく、という手も使えます。
他に、パリ中心部にある老舗のサマリテーヌが、2021年6月に16年の改装工事を経て再オープンしたばかりです。上記の2店よりこぢんまりとしていますが、客数も少なく、落ち着いてショッピングできますよ。
もう一軒は、セーヌ川左岸にある、ボン・マルシェ。世界最古の百貨店といわれています。こちらも観光客は少なく、パリのお洒落なマダムが主な客層なので、優雅な雰囲気の中でお買い物できます。併設のグルメ館もお土産探しに便利です。
オペラ・バレエ鑑賞
お時間があれば是非パリのオペラ座で何か鑑賞されてはいかがでしょうか?バロック様式のオペラ・ガルニエでは主にバレエが上演されます。1989年にオープンしたオペラ・バスティーユでは主にオペラが鑑賞できます。
演劇は言葉がわからないと難しいですが、バレエはダンスですし、オペラも歌詞がわからなくても音楽を楽しむことが出来ます。もちろん衣装やセットも注目すべきです。それに加え、オペラ・ガルニエは建物自体が素晴らしいので、その空間にいるだけでタイムスリップしたような気分に・・・金や大理石がふんだんに使われ、宮殿のように豪華です。
カクテルドレスやタキシードは必要ありませんが、せっかくの機会なので、少しだけおしゃれをしてスーツやワンピースを着て行ってみてください。シャガールによる天井画もお見逃しなく!公演を鑑賞する時間はない、もしくはチケットが取れない場合は、有料ですが建物の見学だけすることも出来ます。
移民の街を楽しむ
パリは様々な人種が混ざったメルティング・ポット。中でも旧植民地からの移民が多い街です。特に多いのはモロッコ人、アルジェリア人、チュニジア人など北アフリカのマグリブ出身者。そのため、クスクスやタジン鍋の美味しいお店がたくさんあります。
なんとクスクスはフランス人が好きな料理の第1位に輝いたことも!5区にあるグランド・モスケ・ドゥ・パリは、パリで一番有名なモスクで、異国情緒たっぷり。しかもレストランやカフェでクスクスや和菓子のように甘〜いオリエンタル菓子をミントティーと一緒に頂けるので、パリでエキゾチックな雰囲気を味わえます。
もう1つの旧植民地であるベトナムからの移民も多いので、ベトナム料理を楽しんでも良いと思います。 フォー(Pho)と呼ばれる米でできた幅広な麺、牛肉、もやし、パクチーなどが入ったスープは人気です。
ただ、ベトナム街はなく、パリに幾つかあるチャイナタウンに行かなければなりません。特に南部13区にあるのはヨーロッパ最大のチャイナタウンだとか。移民数は少ないのになぜかインド料理店がぎっしり並んだパサージュ、10区にあるパサージュ・ブラディも面白いですよ。
夜景
絶景が楽しめる展望台の1つとしてご紹介したモンマルトルの夜景はとっても素敵です!パリ北部に位置し、街の光を一望出来ます。夜に見るサクレ・クール寺院も白亜が夜空に映えてとても綺麗ですし、街灯に照らされた階段も雰囲気があります。ヒールより歩きやすいスニーカー等をオススメします。
キラキラ輝くエッフェル塔もお見逃しなく。2000年元旦0時に始まったこのイルミネーションは、日暮れから午前1時まで、毎時間0分から10分間のショー!是非夜のセーヌ川も渡ってみてください。
様々な橋が照明で照らされて、昼間は気にせずスタスタ渡ってしまいますが、夜は思わず足を止めてしまい、「やっぱりパリは素敵な街だなぁ」と実感することがよくあります。夜のセーヌ川遊覧船も、昼間とは違ったいろいろな観光名所を見ることが出来るのでお時間があれば是非!
キャバレー鑑賞
モンマルトルの麓にある「赤い風車」という意味のムーラン・ルージュは、その名の通り風車が目印。名物のフレンチ・カンカンはとても華やかで盛り上がり、ロートレックの絵を思い起こさせます。
なんと1889年創業!もう1つの老舗キャバレー、リドは1946年創業。シャンゼリゼ大通りにあり、たくさんの舞台装置を使った豪華なレヴューを鑑賞出来る高級キャバレーです。同じくシャンゼリゼ大通り付近にあるクレイジー・ホースは、他よりも現代的で洗練されたショーで知られています。
有名人をメイン・ダンサーとして迎えたり、ファッション・デザイナーとのコラボを行ったりとおしゃれなイメージがあり、男性だけではなく、女性にも人気。