オペラハウスを見学
ユネスコ世界遺産の歌劇場「シドニー・オペラハウス(Sydney Opera House)」は、シドニーだけでなくオーストラリアの象徴的な存在。シドニー湾にあるベネロン岬の突端にある「船の帆」のような個性的なフォルムは、デンマーク人建築家ヨーン・ウツォン設計によるものです。1973年に竣工し、2023年に竣工50年を迎えます。
その独創的なダイナミックな建物は、ウェディング写真をはじめ人気のフォトスポットです。ど定番ではありますが、他にはない唯一無二の、シドニーに訪れたら外せないスポットでしょう。人気観光地のロックス(The Rocks)やロイヤルボタニックガーデン(Royal Botanic Garden)がフェリーからも楽しめます。
建物内にはオペラやコンサート、演劇観覧の際に入場できますが、毎日開催される見学ツアー(日本語ツアーもあり)でも内部見学が可能です。オペラハウス建設の歴史に耳を傾け、複雑なコンクリートシェル構造の美しい建築が堪能できます。
ハーバーブリッジを渡る、登る
世界で一番車線の多い鉄橋としても有名な「ハーバーブリッジ(Sydney Harbour Bridge)」。シドニー・シティとノースシドニーを繋ぐダイナミックな鉄骨のアーチは、オペラハウスと並ぶシドニーの象徴的な存在です。
ハーバーブリッジには自動車道路以外にも、電車の線路、自転車道や歩道もあり、徒歩で渡ることも可能です(ゆっくり歩いても30分かかりません)。下から見上げる迫力ある姿も十分美しいですが、橋から見下ろすシドニー湾やオペラハウス、海を行き交う船の絶景は見る価値ありです。
橋の途中にあるパイロン展望台に行けば更に上からの絶景が楽しめ、さらに高所からエクストリームな体験をしたい方は高さ134mの鉄骨アーチを登る「ブリッジクライム(Bridge Climb)」に挑戦してみては?日の出やサンセットの時間帯を選べば、壮大なシドニーの景色と美しい空が一緒に楽しめます。
フェリーでハーバークルーズ
電車やバス、トラムと並び、海の街・シドニーではフェリーも重要な交通手段の一つ。電車などに比べるとお値段も若干高いですが、電車で行けばたった数分の道のりも、フェリーに乗るだけで海上の様々な角度から、美しい絶景が一緒に楽しめるクルーズ気分も味わえます。
フェリーターミナルがあるサーキュラーキー(Circular Quay)からは、毎日たくさんのフェリーが出航しています。特にタロンガ動物園、マンリービーチ、ワトソンズベイなどは、電車やバスでなくフェリーで行くのがおすすめです。
海を跨いですぐ向こうにあるミルソンズ・ポイント(Milsons Point)やキリビリ(Kirribilli)、西側にあるBarangaroo(バランガルー)なども、時間を気にしなければフェリーに乗って訪れてみてはいかがでしょう。
QVBやストランド・アーケードでショッピング
シドニーでショッピングするなら、歴史ある佇まいのショッピング・アーケードはいかがでしょう。うっとりするような素敵な空間は、ただ中を通り過ぎるだけでも訪れたい美しさです。
タウンホール(Town Hall)駅と直結する「クィーン・ヴィクトリア・ビルディング( Queen Victoria Building / 通称QVB)」は、1898年に英国のビクトリア女王即位50年を記念して建てられたショッピング・アーケード。
南北に190m続くネオ・ロマネスク様式の砂岩の外壁や、内部のドーム天井やアーチ、アンティーク時計やステンドグラスなど、細かいディテールまでがため息の出るような美しさです。
QVBから徒歩5分の「ストランド・アーケード(The Strand Arcade)」は、1892年にオープンしたシドニー最古のショッピング・アーケード。昔ながらの靴磨き屋さんや洋服の仕立屋さんがある店内は、重厚な印象のQVBに対してこぢんまりとしたレトロ可愛いさがあります。
店内には有名店をはじめ数軒のカフェも軒を連ねているので、こんなタイムスリップしたような空間でコーヒーブレイクもいいですね。
ロックス散策
フェリーターミナルのあるサーキュラーキーの西側にある、オーストラリア大陸に英国人が初めて入植した地「ロックス(The Rocks)」。1800年代開拓時の石畳の路地や砂岩積みの建物など、当時の面影が今でも残る歴史感じるエリアです。
英国から島流しにあった囚人達がハンマーとノミだけで手掘りしたトンネル「アーガイルカット」。オーストラリア開拓時の歴史を感じるスポットです。
オーストラリア現代美術館(Museum of Contemporary Art) をはじめ、オーストラリア最古の有名パブ「ロードネルソン・ブリュワリー(Lord Nelson Brewery Hotel)」やレストラン、カフェやショップも並び、週末にはお土産ショッピングにも最適な「ロックスマーケット(Rocks Market)」も行われます。
少し足を伸ばして丘を登れば、絶景が楽しめるシドニー天文台やオブザーバトリー・ヒル・パークもあり見所満載です。
パブ巡り
オーストラリアの街中には英国文化を彷彿とさせるパブがたくさんあり、大人の社交場として昼過ぎからビールグラスを傾ける人で賑わいます。最近人気のクラフトビールを扱う店も多いので、パブ巡りしながら話題のオーストラリア産クラフトビールを飲み比べするのもいいですね。
美味しいビールはもちろん、定番のフィッシュ&チップスやステーキから、モダン・オーストラリアン料理などの本格的なグルメが楽しめるお店もあります。洗練されたインテリアやおしゃれで眺望のいいルーフトップバーなどを併設して、女性同士でも入りやすいお店も多いです。気軽に美味しいビールやワインが飲めて、グルメも楽しめるパブはディナースポットとしてもオススメです。
カフェ巡り
イタリアなど欧州系移民からコーヒーが広まり、今ではオーストラリア人の生活にはなくてはならない存在のカフェ。朝の通勤途中やランチの休憩時だけでなく、コーヒーを求めるお客さんでカフェに長蛇の列ができるのは「オーストラリアあるある」です。豆にこだわるロースタリーやこだわりのインテリア、レストラン顔負けの美味しい食事が食べられるなど、個性的なお店が軒を連ねています。
オーストラリアのコーヒーの主流は、濃く抽出されたエスプレッソにミルクを入れたもの。ラテやカプチーノ、モカだけでなく、メニューのバリエーションも豊富です。特にコーヒーのコクとミルクのクリーミーさが楽しめる「Flat White(フラット・ホワイト)」は、オーストラリアならではの飲み方なので是非トライしてみましょう。
因みにシドニーのカフェは早い所では6〜7時過ぎからオープンしているので、閉店も15時前後と早め。夕方にカフェで一杯‥‥と思う頃には閉店してしまうお店がほとんどなのでご注意ください。
タロンガ動物園
シティからアクセス抜群の「タロンガ動物園(Taronga Zoo)」は、100年以上の歴史がある人気の動物園。28haある敷地内には、オーストラリアの固有種のコアラやカンガルーをはじめ、350種類、4,000頭以上の様々な動物達が生息しています。
シドニー湾に面した小高い丘の上にあるので、ハーバーブリッジやオペラハウス、美しい海が見渡せます。バスでのアクセスも可能ですが、オススメはサーキュラーキーから出ているフェリーで向かう方法。ハーバークルーズ気分も楽しめますし、フェリー乗り場から動物園入口へ向かうゴンドラからは、シティや海、動物達を眺める絶景が楽しめます。
また、誕生日には入場料が1ドルになるという特典もあるので、旅行の際に誕生日を迎える方はパスポートなど身分証明書を持って訪れましょう。
シドニー・フィッシュ・マーケット
海に囲まれたオーストラリアに訪れたら、「シドニー・フィッシュ・マーケット(Sydney Fish Market)」のシーフードは外せません。南半球最大(世界第3位)の水揚げ量を誇る魚市場は、プロのシェフ達から地元民までの食を支える「市民の台所」的な存在です。
鮮魚を扱うお店が多い中、シドニーの定番「シドニーロックオイスター」をはじめとする生牡蠣や、お刺身やお寿司、グリルしたロブスターやフィッシュ&チップスなど、その場で食べられるシーフードも充実しています。ハーバーサイドにはテラス席もあるので、敷地内にある酒屋さんで手に入れたワインと一緒に、新鮮な魚介をいただきましょう。
ボンダイ・ビーチ
シドニーの人気ビーチと言えば必ず名前があがる「ボンダイ・ビーチ(Bondi Beach)」。シティからも車で20分程度とアクセス抜群で、Appleの初代iMacのカラー「ボンダイブルー」の名称にも使用された美しい海は、波が高くサーフィンやライフガードのメッカと言われています。
ビーチ沿いに並ぶスケートボードパークやヨガやワークアウトなどのウェルネス系、オーガニックなカフェやナチュラル系のショップも立ち並び、「ボンダイ」というキーワード自体が、「クール」「ナチュラル」「ヘルシー」「オシャレ」といった意味も表しています。
クージービーチ(Coogee Beach)まで続く約6kmの遊歩道「ボンダイ・トゥ・クージー・コースタル・ウォーク(Bondi to Coogee Coastal Walk)」での絶景散歩もオススメ。遊歩道沿いに様々な彫刻が並ぶ「スカルプチャーバイザシー(Sculpture by the Sea)」は、海の絶景と彫刻が楽しめる春先(10月末~11月初)の人気イベントです。