ロンドンツアー選びのポイント
ツアーの特徴
イギリスの首都のロンドンは、世界的に有名な都市で魅力的なスポットが多く点在しています。そこで、自分がロンドンで何をしたいか目的を絞ることが、ツアーを選ぶ上でのポイントとなってきます。
例えば、美術館や博物館巡りをゆっくりしたい方や、夜も安全に出かけたい方は、立地を重視しましょう。好きな文学や映画、音楽ゆかりの地を巡りたいのなら、ピックアップされたツアーに参加しましょう。
そして、ロンドンのツアーは、比較的日数が長いものが多いです。6日や7日間のツアーが多く、短くても4日間ほどで、他の国も一緒に旅行するのであれば、10日間以上のものもあります。
また、東京の羽田空港や成田空港からのプランの他にも、大阪や名古屋、福岡や札幌など各地から出発するプランもあります。住んでいる場所から空港までのアクセスのよさもチェックしておきましょう。
ホテル選びのコツ
ロンドンのツアーでは、三つ星、四つ星のホテルを選べるものが多数あります。記念旅行やハネムーンなどにオススメです。五つ星のホテルを選べるプランまであります。もちろん価格重視でお得なビジネスホテルのプランもあります。
そして、立地も大事なポイントです。治安の安心さやアクセスのよさを求めるのなら、できるだけロンドン中心エリアがおすすめです。自分の行きたい観光地へのアクセスも視野にいれましょう。
食事の面では、毎日朝食がつくプランが多いです。昼食は、観光の合間にイギリス料理のファーストフード、「フィッシュアンドチップス」や「ジャケットポテト」を食べるのがオススメです。夜ご飯は、レストランでの豪華な食事や、パブでお酒を嗜むのもいいでしょう。
国内外のエリアも一緒に回るのがオススメ
ロンドンは他の都市へのアクセスがしやすいので、日帰りでロンドン以外の街へ出かけることも十分可能です。プランにくみ込まれたツアーもありますが、プランの終日自由行動の日に行くこともできます。
イギリス国内でロンドンの次に人気な観光都市は「バース」です。街全体がユネスコ世界遺産に登録されていて、18世紀のジョージア王朝時代の街並みが綺麗な場所です。ロンドンから列車に乗って1時間半ほどで行くことができます。
他にも、美しい田園風景が魅力の「コッツウォルズ地方」や、ザ・ビートルズの出身地「リバプール」、シェイクスピアが誕生した街「ストラフォード」などもオススメです。少し足を伸ばして、ロンドン以外の街も楽しみましょう。
そして、ロンドンには「ヒースロー空港」や「セントパンクラス駅」など国際線もある空港や駅がいくつもあるので、他のヨーロッパの国も合わせて回るツアーが多数あります。その国それぞれの色を感じながら、旅行するのもいいですね。
季節の選び方
ロンドンは日本よりも気温が低く、夏が過ごしやすいので、観光に人気の季節です。湿気が少なく、25度前後の日が多いので、避暑地としてもオススメです。そして、22時くらいまで明るいため、安全に1日中楽しむことができる季節でもあります。
ロンドンは日本と同じく四季があります。なので、春はお花、秋は紅葉で彩られた町並みを楽しむことができます。どちらの季節も朝晩は冷え込むので、上着を必ず持ち歩きましょう。
では、冬は観光に向いていないのかといえば、そうではありません。冬は、航空チケットが安く、夏に比べて半額で購入できる便もあり、お得に旅行ができます。また、観光地でも比較的人が空いている季節でもあります。ゆったり観光したい方にもオススメです。
また、イベントも大事なポイントです。春はフラワーショー、夏は世界最大級の音楽のお祭りとして有名な『プロムナード・コンサート』、食欲の秋は『ロンドン・レストラン・フェスティバル』、冬はクリスマスやニューイヤーイベントなどがあります。
お買い物を楽しむなら、夏と冬がオススメです。夏は6月末から、冬は12月末から大々的なセールが始まるので、ぜひチェックしてみてくださいね。
そもそもロンドンってどんなところ?
基本情報
ロンドンは、イギリスの首都です。イギリスとは、グレートブリテン及び北アイルランド連合王国の略称で、イングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドの4つの国が1つの主権国家として成り立っています。
ヨーロッパ内での最大都市で、ローマ帝国のロンディニウム創建が起源といわれ約2,000年以上の歴史を持っています。人口は800万人以上で、イギリス国内の全人口の12パーセント以上を占めています。
イギリスの南東部に位置し、テムズ川河口から約80km上流した場所です。北緯は51度30分、西経は0度11分です。
ロンドンの文化は多様性に富んでいて、民族の割合は白人が6割、黒人が1割、アジア系の人が2割ほどです。なんと言語は300以上使われています。
ロンドンと日本の時差は9時間で、日本の方が早く進んでいます。しかし、イギリスには毎年3月の最終日曜日~10月の最終日曜日に「サマータイム」を導入していて、その期間は時差が8時間になります。
気候
1年を通して霧のような雨が多いロンドンは、日本に比べて気温が低く、突発的な雨が多いのが特徴です。日本と同じように四季があります。
春は、朝晩は冷え込み、天気がコロコロ変わりやすいです。日によっては、冬と同じくらい寒い時もあります。厚手の上着を持っておくのがいいでしょう。
夏は、約23度前後の過ごしやすい日が多く、湿度が低いためカラッとしています。多少肌寒く感じる日もあるので、温度調節できる羽織物が1枚あるといいでしょう。しかし、最近は異常気象による猛暑日が時々あるので、タオルや扇子、帽子、サングラスもあると便利です。
秋は、曇りの日が多く、冷え込むことも多いです。街中でも紅葉が綺麗に見られ、観光客が多い時期でもあります。雨の日も多いので、レインコートや傘を持参するといいでしょう。
冬は、寒さが日本の冬と同じくらいです。厚手の上着、マフラーや手袋、ニット帽などがあると快適に過ごすことができそうです。雪が降ることは滅多にありませんが、重めの雨が降る日が増えてきます。
年間を通して、温度調節ができる服装と、雨対策のものを持参するのがオススメです。ロンドンでは、日本のように突然の雨で傘を買おうとしても売られていないことが多いので、傘も持参するのがいいでしょう。
通貨
ロンドンの通貨はイギリスポンドです。通貨単位はポンドで、補助単位はペンス、100ペンスで1ポンドです。紙幣は、5ポンド、10ポンド、20ポンド、50ポンドがあり、硬貨は、1ペニー、2ペンス、5ペンス、10ペンス、20ペンス、50ペンス、1ポンド、2ポンドがあります。
スコットランド、北アイルランドでは独自通貨があります。ロンドンでは使えない場所もあるので注意してください。また、50ポンド札も使えない場合があります。
両替は、日本では空港や一部の銀行ででき、レートはほぼ同じです。現地では、両替所、銀行、空港、ホテルなどでできます。レートや手数料はそれぞれ違うので確認しましょう。空港は比較的レートがよくないので、余裕があれば避けましょう。
クレジットカードは、VISA、MasterCard、アメリカン・エキスプレス、JCBなどの信用度が高いものが使えます。特にVISA、MasterCard が信用されやすいです。その2つはATMでキャッシングもできますよ。
マーケットでは多くの場合、現金しか使えません。また、コンビニや飲食店などでも現金のみや、カードだと手数料がかかることもあります。現金を持参しておくのがオススメです。公共機関やハイストリートのショッピングでは、ほぼ全てクレジットカードが使えるそうです。
税金
イギリスでは、ほとんどの商品にVATという付加価値税が20%かかっています。旅行者は手続きをすれば、免税ができます。戻ってくるのは、買い物した支払った税金のみで、ホテル代や飲食代の税金は対象外です。
免税の方法は、Tax Free Shopの表示がある店で書類を作成してもらいます。多くの店が30ポンドから免税できます。出国の際、税関にパスポートと一緒にその書類と商品を提示すると、確認スタンプを押してもらえます。
お金の受け取り方法は、空港のキャッシュ・リファンド・カウンターで受け取るか、現地で書類を専用封筒に入れて投函し、自分の銀行口座に振り込んでもらうこともできます。
公用語
ロンドンの公用語は、英語です。英語でもイギリス英語なので、アメリカ英語を学んできた日本人にとっては、難しい点もあります。
アメリカ英語とイギリス英語は、単語の意味が違ったり、スペルが違ったり、文法が違うときもあります。例えば、飛行機はアメリカ英語だと「airplane」ですが、イギリス英語だと「aeroplane」です。また、イギリス訛りが強い英語を聞き取るのは、慣れていない人には難しいです。
しかし、その違いも含めて旅行の醍醐味と楽しみましょう。
治安
イギリスは他のヨーロッパの国よりも比較的安全だといわれています。ロンドンの中には、隠しカメラが街中に多く存在しているので、さらに安全といえます。
エリア別にみると、北側の方が治安はよく、南側に近づくほどあまりよくなくなっていくといいます。人通りの少ない場所や夜は、さらに治安がよくなくなると考えましょう。
特に気をつけたいのは、南側にあるブリクストンで、ロンドンで1番犯罪が起こりやすいエリアといわれています。キングス・クロス駅も昔から治安が悪いといわれていますが、近年は改善してきています。しかし、夜は避け、昼に訪れるのがいいでしょう。
ロンドンで気をつけたい犯罪は、荷物のスリや置き引き、スマホのひったくり、記念撮影をしたがる人や警察に扮した人からのぼったくりや詐欺などの軽犯罪です。観光地で起きやすいこれらの犯罪に気をつけましょう。
ビザ
イギリスは、観光目的であれば、通常6ヵ月以内の滞在までビザが不要です。パスポートの有効残存期間は6ヵ月以上が望ましいですが、滞在日数以上であれば基本的に大丈夫です。
トイレ
ロンドンに旅行に行く際に注意していただきたい1つが、トイレ事情です。日本とは勝手が違うので、心地よく観光するためにぜひ覚えておきたい情報を紹介します。
まず、日本ではトイレがよくある、駅やコンビニには、トイレがない場合も多いです。当てにするのは避けた方がいいでしょう。
次に、ロンドンのトイレは有料なところもあります。使用料はだいたい20ペンス~1ポンドです。コインで支払うので、常備しておきましょう。
また、ロンドン市長が提供しているオフィシャルトイレマップもあります。ダウンロードしておくと、オフラインでも見ることができ、便利です。
オススメなのは、行った先の美術館や博物館、ショッピングモールやデパート、レストランやカフェなどでこまめにトイレを利用しておくことです。店内のトイレには、ドアにパスコードロックがかかっている場合があるので、店員さんにパスコードを聞きましょう。
ちなみに、ロンドンの人気レストラン「スケッチ」では、オシャレな卵形のトイレが名物になっています。機会があれば、ぜひ利用してみてくださいね。
チップ
18世紀のロンドンで始まった「チップ」は、サービスを受けたことへのお礼として渡すお金のことです。いつもチップが必要なわけではないですが、運んでもらったり、個人的なサービスを受けたときには、支払うのが通例となっています。
チップはだいだい金額の10パーセントを払うのが相場です。現金を残していくのが一番簡単な方法です。気持ちのいいサービスを受けたときはもっと多く払ったり、嫌な対応をされたら少なくしても問題ありません。
お店によっては、勘定書にチップが自動加算されている時があります。その場合、それ以上チップを払わなくても大丈夫です。高級レストランやアフタヌーンティーがあるカフェなどを利用するときには、注意してチェックしましょう。
カウンターで注文や会計、料理の受けとりをするお店はチップがいりません。例えば、ファーストフード店やパブなどのお店です。また、1人当たり10ポンド程度のお店でも料理などを運んでもらってもチップはいりません。もちろん、心づけでチップを置いても大丈夫です。
歴史
紀元前4500年には人々が暮らしていたとされるロンドンが、始めに大きく開拓されたのは西暦43年で、ローマ帝国によって行われたといわれています。その後、5世紀にローマに放棄されたロンドンは、次にアングロサクソン人によって開拓されたそうです。
10世紀には国内最大の都市となり、政治にとっても貿易にとっても重要な場所となっていました。11世紀に王族と関係が深い建物「ウェストミンスター寺院」と「ロンドン塔」が建設されています。
12世紀のロンドンでは、ウェストミンスターが政府機能を果たし、シティはイングランド最大の商業都市に発展していました。しかし、14世紀にペストが流行し、約10万人と大幅に増加していた人口は約3分の1に減少してしまいました。
16世紀、重商主義が進み、貿易は世界的に拡大していきました。ロンドン港は重要性を高め、国内外から移住者がやってきたそうです。17世紀は大変不遇な時代でした。ペストの再流行や大火事の発生などで、またもや人口が大幅に減少し、建物が8割も失われたそうです。
その後18世紀には中心地として栄えていたロンドンは、19世紀半ばから20世紀半ばまで世界最大の都市といわれていました。しかし、あまりに人口密度が高いために感染病は流行りやすく、第二次世界大戦勃発時には多くの人や建物が無くなったそうです。
1940年以降からは大量の移住者がやってきました。そのことがロンドンのヨーロッパ有数の多様性に結びついています。ちなみに、オリンピックが3回も開催されていて、その数は史上最多です。
ロンドンの歴史をもっと詳しく知りたい方は、世界最大級の市立博物館と名高い「ロンドン博物館」に行くのがオススメです。そこでは、旧石器時代から2012年のロンドンオリンピックまでのロンドンに関する貴重な資料が集められています。ぜひ足を運んでみてください。
交通手段
ロンドンでは、地下鉄、バス、タクシー、リバーボートが交通手段として利用できます。ロンドンで数日間、公共交通機関を利用する際に便利なオイスターカードは、旅のお供に必須です。
地下鉄
世界で初めてつくられたロンドンの地下鉄は、市内のほぼ全域に路線が張り巡らされています。駅同士の間隔は約500m、駅数も多いので、ほとんどの観光地へのアクセスに地下鉄が利用できます。本数が多く、渋滞が少ないので、効率良く巡るのに最適です。
地下鉄は、ゾーン1~9に分けられていて、どのゾーン間で移動するかによって値段が違います。「オイスターカード」を使うと、切符よりも半額ほどの料金になります。例えば、観光地が多いゾーン1内での移動は、オイスターカードなら2.4ポンドで、切符は4.9ポンドです。
ホームでは、乗車場所が書かれていないので、特に誰も並びません。電車に乗るときは、ドアの真ん中を降りる人用に開け、優先することだけ注意しましょう。
バス
有名な赤い2階建てのバスは、路線数が多く、様々な観光地へのアクセスに便利です。長い距離でバスに乗るなら、2階席でゆっくりロンドンの町並みを眺めましょう。
現金は使えず、「オイスターカード」で支払いをします。料金は一律1.5ポンドです。1日の上限金額4.50ポンドでそれ以上は無料になります。また、1時間以内にもう1度バスに乗ると、無料で乗車できます。
24時間走行しているナイトバスもあり、こちらは地下鉄の路線に沿って走っています。夜遅くなってしまっても安心です。
タクシー
ロンドンのタクシーは、通称「ブラックキャブ」と呼ばれ、世界中の観光客から親しまれるロンドンの名物です。このタクシーの運転手になるための試験は難関なので、運転手の皆さんはロンドンを知り尽くしたプロフェッショナルです。安心して利用できますよ。
初乗り運賃は、2.4ポンドです。曜日や時間帯により3種類の料金体系があるので、注意しましょう。チップは不要です。
公共交通機関で行けない場所へのアクセスや、道に迷ったとき、時間がないとき、記念のためなどに乗車するのがいいでしょう。
ブラックキャブの他に「ミニキャブ」というタクシーのようなサービスもあるのですが、観光にはオススメしません。ブラックキャブより安いのですが、必ず予約しなければならない面と、安全が心配な面があるからです。
リバーボート
テムズ川を走る船は、観光用の「クルーズ船」と通行メインの「リバーボート」に分けられます。交通手段としては「リバーボート」を利用するのがいいでしょう。
停留所は22あり、基本的にはロンドンの東西の移動になります。地下鉄やバスよりは移動範囲が限られますが、水上の景色を楽しむことができます。5月~9月にはデッキに出て、風を感じるのもオススメです。
料金は、ゾーンによって違います。例えば、セントラルゾーン内では、オイスターカードを使うと7ポンド、切符だと8.7ポンドです。1日乗り放題パスもあり、こちらは19.8ポンドです。
オイスターカード
ロンドンの交通用ICカード「オイスターカード」は、地下鉄やバス、水上バスなど、市内ほとんどの交通機関で使えます。オイスターカードで支払う方が、その都度切符を買うよりも、スムーズに安くアクセスできるので、利用することをオススメします。
オイスターカードは駅内の券売機や窓口で買うことができます。支払いは、現金やクレジットカード、デビットカードが使えます。補償金として5ポンドかかります。この補償金と10ポンド以下のチャージ金は返金可能なので、最後に駅の券売機や窓口で手続きしましょう。
また、このカードは1日の使用限度額が決まっていて、それを超えると自動的に追加料金が発生せずに、自動的に乗り放題になります。オイスターカードを使って、ロンドン旅行を楽しみましょう!
空港
ロンドンは空港が6つもあります。主要な空港は「ロンドン・ヒースロー空港」で、日本の直行便はこの空港のみ使われています。大規模な空港のため、移動に時間がかかるので、余裕を持って行動するのがいいでしょう。地下鉄、バス、電車、タクシーでアクセスできます。
他の「ロンドン・ガトウィック空港」、「ロンドン・スタンステッド空港」、「ロンドン・ルートン空港」、「ロンドン・シティ空港」、「ロンドン・サウスエンド空港」は、ヨーロッパからの便や国内線で使われています。
ロンドン・エアポートと呼ばれているものは、ヒースロー空港と考えて差し支えないでしょう。間違えないように気をつけてくださいね。
ロンドン旅行の見どころ
有名な美術館や博物館を巡る
世界的に有名な「大英博物館」をはじめとして、ロンドンにはたくさんの美術館や博物館があります。そしてなんと、そのほとんどの常設展示を外国人観光客も含め、無料で鑑賞することができます。また、写真撮影できる場所が多いのも魅力です。
ロンドンの街を歩いていると、いろんなところで「ストリートアート」を見つけることができます。完成度が高いものばかりで、アートを至るところで楽しめます。世界的に有名なイギリス出身のアーティストの「バンクシー」の作品にも、出会えるかもしれませんよ!
そんなアートが親しまれるロンドンの美術館や博物館をテーマ別にご紹介します。ぜひ自分のお気に入りのミュージアムに出会いに行きましょう。
有名中の有名なミュージアム
まず外せないのは「大英博物館」です。常時15万点以上も展示されている世界最大規模の博物館なので、見たい展示をピックアップしておくのがいいでしょう。大英博物館の分館として設立された「自然史博物館」も合わせて見ておきたい場所です。
「トラファルガー広場」の内部にある「ナショナル・ギャラリー」も見逃せません。美術史にとって重要な絵画や、教科書で見たことのある絵画が多数展示されていて、絵画好きでもそうでない人も楽しめます。
現代アートを楽しむミュージアム
現代アートにおいて世界トップクラスの美術館が「テート・モダン」です。この館内で定期的に展示される現役アーティストによる作品の数々は、世界のアートシーンを塗り替えてきたといわれています。2016年にオープンした新館も忘れず鑑賞しましょう。
「テート・ブリテン」は、1500年代から現代にいたるまでイギリスアートが豊富に展示されています。優れたアーティストに送られる「ターナー賞」が開催されるのもこのミュージアムで、現代アートの発信地としても知られています。
あらゆる分野の20世紀以降の産業デザインや建築を展示している「デザイン・ミュージアム」も、人気の博物館の1つです。身近に溢れたデザインをこの機会にじっくり堪能するのも楽しいですよ。
ちょっと変わったミュージアム
世界で1番有名な秘密結社といっても過言ではない「フリーメイソン」。なんとその秘密結社のミュージアム「フリーメイソン博物館」がロンドンにあります。フリーメイソン会員による無料のガイドツアーもあるそうですよ。
おもちゃの玉手箱という異名を持つミュージアムが「ポロックおもちゃ博物館」です。世界中から様々な種類の古いおもちゃたちが集まっています。中には日本のゼンマイ式のおもちゃもあるそうですよ。
人々に愛される王室を感じる
約1,000年もの歴史を持つイギリス王室のゆかりの場所が、たくさんあるのがロンドンです。そんなイギリスの伝統を感じられるスポットを巡るのも楽しいですよ。
現在も使われている王室の住居に行こう
イギリス王室の住居であり、公務を行う場所でもある「バッキンガム宮殿」は、王室のゆかりの場所として外せません。観光客に人気の『衛兵交代式』はこの宮殿前でも行われます。
バッキンガム宮殿の別館である「クイーンズ・ギャラリー」は、500年以上かけて王室がコレクションした美術品を公開しています。館内にあるギャラリーショップでは、オリジナル商品がいろいろ販売されているので、旅の記念やお土産にいかがでしょうか。
「ケンジントン・ガーデンズ」の中にある「ケンジントン宮殿」には、ウィリアム王子とキャサリン妃などが現在、住んでいます。ダイアナ妃もここに住んでいました。宮殿の一部は、17世紀以降の王室の歴史をたどる博物館として公開されています。
王室誕生時からある伝統的な建物を見学しよう
世界遺産に登録されている「ロンドン塔」は、城塞として建築されました。その後、王室の歴史と共に、王の居住地、図書館、銀行、動物園など様々な役割を担ってきました。無料のツアーに参加するのもオススメです。
同じく世界遺産の「ウェストミンスター寺院」は、今もなお王室の公式行事が行われる特別な教会です。イギリス中世のゴシック建築のつくりで、イングランド国教会の教会です。ここでは、エリザベス女王の戴冠式に登場した椅子を見ることもできますよ。
有名な映画や文学ゆかりの地に行く
ロンドンは、様々な有名映画のロケ地や有名文学の舞台として、使われています。なので、その映画や文学のファンがこぞって訪れる街でもあります。
今回は、世界的に有名な「ハリーポッター」と「シャーロック・ホームズ」ゆかりの地をご紹介します。大好きな作品の世界に飛び込んじゃいましょう。
ハリーポッターの世界へ
ロンドンの主要な駅「キングス・クロス駅」には、ホグワーツ魔法魔術学校に向かう列車が発着する「9と3/4番線」があります。マフラーや杖を貸してもらえるので、登場人物になりきってポーズを決めて、思い出の写真を撮りましょう。
9と3/4番線の隣には、公式グッズショップ「ハリー・ポッターショップ」があります。また、キングス・クロス駅のほど近い「セントパンクラス駅」は、映画内でキングス・クロス駅の外観として使われました。こちらも合わせて足を運んでみてください。
ロンドン最古のアーケード付き商店街の「レドンホール・マーケット」は、ダイアゴン横丁近くの場所として撮影されました。きらびやかな装飾が目を惹く、お茶するのにもピッタリなスポットです。ダイアゴン横丁に繋がるパブ「漏れ鍋」の入り口があるお店もありますよ。
イギリス最大規模の市場「バラ・マーケット」の入り口に隣接する「ストーネイ・ストリート」は、ナイトバスのシーンで登場した場所です。また、その通り沿いの角のお店「マーケット・ポーター・パブ」では、「漏れ鍋」の内部が撮影されたそうです。
この他、ロンドン郊外にもハリーポッターゆかりの地がたくさんあります。ちょっと足を伸ばして、ハリーポッターの世界をどっぷり体験するのもオススメですよ。
シャーロック・ホームズの世界へ
ホームズの事務所兼住居をイメージした「シャーロック・ホームズ博物館」は、1階はギフトショップ、2階はホームズとワトソンの書斎と居間、3階は物語の名場面を再現する蝋人形があります。「221B番地」ではなく、239番地にあるのでお間違えないようにしてくださいね。
ホームズの家からの最寄り駅「ベーカー・ストリート駅」は、ホームズ関連のものがいっぱいあります。構内やホームでは物語をイメージしたイラストや、ホームズの横顔のタイルを、マリルボーンロード側の出口ではホームズの銅像を見つけることができます。
度々ホームズが事件現場へ向かうときに登場する「チャリング・クロス駅」の裏には、「シャーロック・ホームズ・パブ」があります。1階がパブで2階がレストランになっていて、ところどころにホームズの小道具が置かれています。
ギネスブックに最も多く映画化された主人公として登録されている、シャーロック・ホームズは、そのロケ地がロンドン各所にあります。自分の好きなシャーロック・ホームズのロケ地に行ってみるのもいいですね。
本場のイギリス料理や紅茶をする
本場の料理を食べることは、旅行の醍醐味の1つですよね。イギリス料理は美味しくない、というイメージもありますが、近年の食ブームや多文化の流入なので、美味しい料理が食べられるお店も増えています。
気軽に食べられるイギリス料理
「フィッシュアンドチップス」は、白身のフライにポテトフライを添えた、イギリス料理のファーストフードです。英国人の定番の食べ方は、塩を軽くふった後にモルトビネガーをたっぷりかけていただきます。専門のレストランやパブなどもありますよ。
「ジャケットポテト」は、焼いた大きなじゃがいもに、バターやチーズ、豆、野菜、サワークリームなどの様々なトッピングをのった食べ物です。お手頃な価格でいただけます。英国人はランチや軽食で食べることが多いそうです。
「スコッチエッグ」は、ゆで卵を挽肉で包んで衣をつけて揚げたものです。イギリスのピクニック料理の1つで、基本的には冷めた状態で食べるそうです。レストランによっては、卵が半熟だったり、トマトソースやマヨネーズが添えられていることもあります。
本場のアフタヌーンティーで優雅なティータイム
ティータイムが習慣づいているロンドンは、アフタヌーンティーができるお店がたくさんあります。「アフタヌーンティー」は、紅茶をスコーンやサンドイッチ、ケーキなどと一緒に食します。見るだけでも満足するくらい、素敵な食事が並びますよ。
その中でもぜひ楽しんでいただきたいのが「クロテッドクリーム」です。バターと生クリームの間くらいのクリームで、スコーンにたっぷりつけて食べると、とっても美味しいです。
英国王室御用達の老舗百貨店「フォートナムアンドメイソン」の最上階では、ティーサロンが併設されています。そこでのアフタヌーンティーは値が張りますが、一生の思い出になります。たくさんお料理が出てくるので、お腹を空かせて行きましょう。
2階建ての赤いロンドンバスで1時間半観光しながら、かわいらしい車内でアフタヌーンティーを楽しめる「アフタヌーンティー・バスツアー」というのもあります。アフタヌーンティーは、ロンドンの人気カフェ「BB Bakery」が手がけているので、美味しいと評判です。
イギリス文化を感じながら、贅沢な空間で格別な時間を過ごしましょう。
古きよき伝統ある建築物を見る
ロンドンは、約2,000年前のローマ帝国時代からの歴史を持つ街です。そのため、重要な歴史的建造物が数多く残されています。
ロンドンを象徴する建物の1つ「ビッグ・ベン」と「国会議事堂」は、14世紀ごろに建てられました。館内を一部見学でき、かつて裁判所として使用された「ウェストミンスターホール」も見ることができます。
王族との関係も深い「ロンドン塔」や「ウェストミンスター寺院」も、約1,000年前に建てられた歴史ある建造物です。そちらも合わせて見ていただいたいです。
また、17世紀から社交の場として流行した「コーヒーハウス」のロンドン初めての「ジャマイカ・ワイン・ハウス」も歴史深い場所です。今はヴィクトリア建築のパブになっています。店内では、お酒を飲みながら、当時のコーヒー関連の展示を楽しむことができますよ。
定番スポット10選
大英博物館
世界最大級の博物館の1つである「大英博物館」は、世界各国から集まった貴重な美術品など約800万点が収蔵されています。見学は無料で、毎日開館しています。
見所は、古代エジプトの石碑「ロゼッタ・ストーン」です。こちらは、教科書にも掲載されている歴史あるお宝です。ヒエログリフ、デモティック、ギリシャ文字の3つの言語が敷き詰められた姿が、2,000年前につくられたと思うと、なんとも興味深いです。
全ての展示品を見終わるためには何日も必要です。自分の予定に合わせて、時間や必ず見たい展示物をあらかじめ決めておくのがいいでしょう。
また、自然史関係の収集物は分館の「自然史博物館」にて鑑賞することができます。
ロンドン塔
1,000年もの歴史ある建造物「ロンドン塔」は、中世時代に城塞(じょうさい)として築かれ、今もなお、礼拝所や儀礼につかわれる品々をしまっておく保管庫などとして利用されています。塔内は広いので、満喫したい人は時間を多めにとりましょう。
イギリスに留学経験のある、かの夏目漱石は、ロンドン塔を英国の歴史が詰まった場所と評しています。イギリスの歴史、特に王室の歴史を感じたい人には見逃せない観光地です。
見所は、20,000個以上の宝石や宝飾品が集められた「クラウン・ジュエル」です。今日でも儀式の際に実際使われているものも展示されています。世界最大級のダイヤモンド「アフリカの星」を使った王笏(おうしゃく)は必見です!
バッキンガム宮殿
「バッキンガム宮殿」は、エリザベス女王を含めたイギリス王室の住居であり、公務を行う場所でもあります。現在も使われている宮殿は世界的に見ても珍しいです。なので、内部には入ることはできません。
見所は、やはり「衛兵交代式」です。伝統を守る英国の文化を感じられます。人気の儀式なので、観光に来る人がたくさんいます。確実に見るためには、ウェブサイトで事前確認した上で早めに場所取りをすることをオススメします。
また、8月~9月の約1ヵ月のみ、豪華な内部の一部を見学することができます。興味のある方は、ぜひ日にちを合わせて旅行してみてくださいね。
ウェストミンスター寺院
11世紀に建設された、イギリス中世のゴシック建築「ウェストミンスター寺院」は、イングランド国教会の教会です。世界文化遺産に登録されています。
館内の床や壁には、ニュートンをはじめとした多くの著名人や、13世紀~18世紀の歴代の王様が多く埋葬されています。シェイクスピアやT.S. エリオットなどの有名詩人たちが眠る追悼碑も並んでおり、世界中から文学を愛する人々が訪れています。
他にもこの寺院は、ウィリアム王子とキャサリン妃が結婚式を執り行われたことや、「ハリー・ポッター」の映画のロケ地として使われたことで、有名ですよ!
タワー・ブリッジ
ロンドン塔のすぐ横にある「タワー・ブリッジ」は、テムズ川に架かっている鉄橋です。1984年に建設されたこの橋は、長さは244mで、象徴的な2本のタワーはゴシック様式です。イギリスから第一級指定建築物に指定されています。
昼は白と青のコントラストが綺麗ですが、夜のライトアップされた姿もこれまた美しいです。近くの海辺のレストランからタワー・ブリッジを眺めながら、ディナーを楽しむのもいいですね。
ナショナル・ギャラリー
「トラファルガー広場」の北に位置する「ナショナル・ギャラリー」は、年間約500万もの人々が訪れる世界的に有名な美術館です。館内は広すぎないので、2時間半ほどあれば、十分に楽しめます。
素晴らしいヨーロッパの絵画を多数展示しているこの美術館では、ゴッホの「ひまわり」やモネの「睡蓮の池」を見ることができます!また、絵画史も8世紀にわたって網羅しているので、特に絵画に関心がある人は見逃せない場所になっています。
入場料は無料ですが、何ポンドかの寄付が推奨されています。ショップで絵はがきなどを購入してもいいでしょう。
バラ・マーケット
ロンドン・ブリッジからほど近い場所に位置する「バラ・マーケット」は、1,000年以上続く、イギリス国内最大規模の食品市場です。オーガニック商品を中心に、パンやチーズ、ワインやお茶など、いろんな食べ物を手に入れることができます。
屋台の食べ物は5~10ポンドほどで買うことができ、レストランよりも安価で食事ができます。イギリス料理のフィッシュアンドチップスも、この市場内にありますよ。
ゆっくり楽しみたい人は朝に、活気あふれる賑やかな雰囲気を感じたい人は昼に行くのがオススメです。
トラファルガー広場
ロンドンの真ん中に位置する「トラファルガー広場」は、ナポレオン戦争の中で最大の海戦といわれている「トラファルガーの海戦」の勝利を記念してつくられた広場です。敷地内には、「ナショナル・ギャラリー」があります。
広場内で一際目立つのが、「ネルソン提督の像」です。トラファルガーの海戦で殉職したネルソン海軍提督を称えたもので、ロンドンのランドマークの1つになっています。
中央には大きな噴水があって、その周りでは多くのストリートアーティスト達がパフォーマンスしています。彼らの絵を眺めたり、音楽を聞いたりしながら、ロンドンのひとときを楽しみましょう。
テート・モダン
テムズ川沿いにある「テート・モダン」は、20世紀以降の近現代アートが集まった美術館です。元々は発電所だった建物内には巨大な吹き抜けの『タービン・ホール』があり、圧倒的な空間です。入場は無料です。
有名な作品としては、パブロ・ピカソの「泣く女」やモネの「睡蓮」などがあります。また、草間彌生の作品もあります。
2016年にオープンした新館は、1960年代から現在までの最新アートが展示されています。最上階の展望台では、ロンドンが一望できますよ。
キングス・クロス駅
「キングス・クロス駅」は、ロンドンやイギリス国内はもちろん、ヨーロッパ各地も結ぶ主要な駅です。
カフェやレストラン、お土産も買えるお店や、ATMや外貨両替所があったり、手荷物を預かってもらえたり、シャワーが浴びれるなど、何かと便利な場所です。大英図書館がすぐそばにあります。
この駅の見所は、「9と3/4番線」です。小説や映画の「ハリーポッター」で、ホグワーツ魔法魔術学校に向かう列車が発着するということで、一躍人気の観光名所となりました。
なんと、ハリーポッターのマフラーや杖などが無料で貸してもらえます。インスタ映えを狙っちゃいましょう!
ロンドンのおすすめホテル10選
ベルジャヤ キャッスルトン ホテル(Berjaya Castleton Hotel)
基本情報
【住所】164-166 Sussex Gardens, ハイド パーク, ロンドン, イギリス, W2 1UD
【Wi-Fi】全室Wi-Fi無料
【ペット】不可
1 レクスハム ガーデンズ ホテル(1 Lexham Gardens Hotel)
基本情報
【住所】1 Lexham gardens, チェルシー, ロンドン, イギリス, W8 5JL
【Wi-Fi】全室Wi-Fi無料
【ペット】不可
マーリン ウォータールー (Marlin Waterloo)
基本情報
【住所】111 Westminster Bridge Rd, ウォータールー&サウスワーク, ロンドン, イギリス, SE17HR
【Wi-Fi】全室Wi-Fi無料
【ペット】不可
ロンドン ハウス ホテル (London House Hotel)
基本情報
【住所】111 Westminster Bridge Rd, ウォータールー&サウスワーク, ロンドン, イギリス, SE17HR
【Wi-Fi】全室Wi-Fi無料
【ペット】不可
パーク プラザ ウェストミンスター ブリッジ ホテル (Park Plaza Westminster Bridge Hotel)
基本情報
【住所】200 Westminster Bridge Road, ウォータールー&サウスワーク, ロンドン, イギリス, SE1 7UT
【Wi-Fi】全室Wi-Fi無料
【ペット】不可
オックスフォード ホテル (Oxford Hotel)
基本情報
【住所】16-18 & 24 Penywern Road, チェルシー, ロンドン, イギリス, SW5 9SU
【Wi-Fi】全室Wi-Fi無料
【ペット】不可
ザ ロイヤル チュラン ハイド パーク ホテル (The Royale Chulan Hyde Park Hotel)
基本情報
【住所】23-25 Leinster Square, ハイド パーク, ロンドン, イギリス, W2 4NE
【Wi-Fi】全室Wi-Fi無料
【ペット】不可
ハイアット プレイス ロンドン ヒースロー エアポート (Hyatt Place London Heathrow Airport)
基本情報
【住所】The Grove, Bath Road, West Drayton, ヒースロー, ロンドン, イギリス, UB7 0DG
【Wi-Fi】全室Wi-Fi無料
【ペット】不可
ベストウェスタン モーニングトン ホテル (Best Western Mornington Hotel)
基本情報
【住所】12, Lancaster Gate, ハイド パーク, ロンドン, イギリス, W2 3LG
【Wi-Fi】全室Wi-Fi無料
【ペット】不可
チェスター ホテル (Chester Hotel)
基本情報
【住所】27-29 Longmoore Street, ウェストミンスター, ロンドン, イギリス, SW1V 1JQ
【Wi-Fi】全室Wi-Fi無料
【ペット】不可
ロンドンの年間イベント情報
1月
ニュー・イヤーズ・デー・パレード
元日に行われる「ニュー・イヤーズ・デー・パレード」は、新年のパレードの中では世界一の規模を誇ります。
女王陛下の馬を先頭に、国内外の参加者、約8,000名がマーチングバンドやチアリーディング、ジャズバンド、オーケストラなど、多種多様なパフォーマンスを見せてくれます。
ルートは、グリーン・パーク駅近くの「リッツホテル」前からスタートし、「ピカデリーサーカス」、「トラファルガー広場」、「ウェストミンスター寺院」などを通ります。公式サイトで事前にルートを知ることもできます。
開催時間は、12:00〜15:30頃です。見学料は無料です。座ってゆっくり見たいという方は、ホワイトホールとピカデリーの間にある特別観覧席を利用するといいでしょう。大晦日の「ニュー・イヤーズ・イヴ」と合わせて楽しむのがオススメですよ。
3月
ザ・ボート・レース
3月末または4月の第1週目の土曜日に開催される「ザ・ボート・レース」は、テムズ川でオックスフォード大学とケンブリッジ大学がボート競技で競い合う大会です。
男子の部、女子の部共に、テムズ川沿いにて無料で観戦できます。レースのスタートを見たい方はパトニー橋で、ゴールを見届けたい方はチジック橋で見るといいでしょう。
180年以上も続くこの大会は、ロンドンの春の風物詩として知られています。テレビ中継を通して、なんと世界160ヵ国で約4億もの人々が観戦しているそうです。
両校のユニフォームとオールの色は決まっており、ケンブリッジ大学がライトブルーで、オックスフォード大学がダークブルーです。初めて見ても、混乱せずに楽しむことができますよ。
4月
ロンドンマラソン
五大マラソンの1つに数えられる「ロンドンマラソン」は、35,000人以上が参加する世界最大規模の市民マラソン大会です。ロンドンの観光名所をめぐるコースや100万人の声援などが魅力です。
世界的なトップランナーや、車椅子競技者の方などの力強い走りは、一見の価値があります。また、着ぐるみや民族衣装などいろんなコスプレをしている人々もいて、楽しいですよ。カフェやパブなどでゆっくり観戦するのもオススメです。
走者としてのエントリー枠は、とても倍率が高く、もし走ることができたら、一生の記念になります。応募期間は、前年のゴールデンウィーク中の5日間です。
5月
チェルシー・フラワー・ショー
イギリスの王立園芸協会が主催する「チェルシー・フラワー・ショー」は、ロンドンのチェルシー王立病院で行われる世界的に有名なガーデン・ショーです。100年以上続く歴史あるイベントで、「グレート・スプリング・ショー」とも呼ばれています。
エリアは、いくつものガーデンが展示されている「ショーガーデン」と、様々な植物の品種を発表している「パビリオン」に分かれています。
「ショーガーデン」は、ガーデンデザイナーにとって世界一といっても過言ではないコンテストガーデンです。世界各国から指折りのデザイナーが手がけるガーデンを堪能できます。
他にも飲食やグッズ販売、ステージでの演奏などを楽しむことができますよ。チケットは売り切れることもあるそうなので、予約しておくのがオススメです。
6月
トゥルーピング・ザ・カラー
6月の土曜日に行われる「トゥルーピング・ザ・カラー」は、エリザベス女王の公式誕生日を祝う式典です。
バッキンガム宮殿とホース・ガーズ・パレードの間を往復するパレードは、1,300人以上の近衛隊や400人以上のブラスバンド隊が行進します。
バッキンガム宮殿のバルコニーには、女王を含めたロイヤルファミリーを生で見ることができます。王室メンバーが勢揃いするのは、1年間でこの日だけだそうなので、必見です!
実は女王の誕生日は4月21日なのですが、4月のロンドンは寒い上に曇りや雨の日が多いので、6月が公式誕生日となっています。
9時から場所取りができ、10時からパレードが始まります。いいポジションを確保するなら、9時から場所取りをしましょう。有料エリアで鑑賞したい方は、事前に予約してくださいね。
7月
リージェント・ストリート・サマー・ストリート
7月の第1〜 4日曜日に行われる「リージェント・ストリート・サマー・ストリート」は、リージェント・ストリートで様々な催しを楽しめるフェスティバルです。「リージェント・ストリート」は、ロンドンの中心部にある有名なショッピング通りです。
3つほどあるステージでは、音楽ライブを開催しています。イギリスのヨークシャープディングやデンマークのパン、ラーメンなど、世界各国から集まった食べ物や飲み物を食べながら、歩くのもいいですよ。
また、古着をアップリサイクルしてよみがえらせたり、ロクシタンの贅沢なハンドマッサージが受けられたりと、様々なワークショップもあります。周りには観光スポットもたくさんあるので、ゆっくり観光がてら楽しみましょう。
8月
プロムナード・コンサート
7月中旬~9月中旬まで行われる「プロムナード・コンサート」は、世界最大級のクラシック音楽のお祭りです。メイン会場は「ロイヤル・アルバート・ホール」です。クラシック音楽の他にも、ジャズや映画音楽、ミュージカル、子供のためのコンサートなどもあります。
1895年から続くこの祭典は、安価でリラックスした雰囲気で楽しめるのが魅力です。当日券の立ち見席は、ステージの一番近くのアリーナか、最上階のギャラリーが選べ、価格はなんとたったの6ポンドから購入できます。
また、事前にオンライン予約も可能です。コンサートや座席ごとに値段が変わりますが、だいたい9ポンド~60ポンドで購入できます。
服装はカジュアルなものでも大丈夫です。立ち見席は地べたに座ることもあるそうなので、汚れてもいい服か、敷物を持って行くのがオススメですよ。
9月
ハグレッツ・テディベア・フェスティバル
「ハグレッツ・テディベア・フェスティバル」は、ロンドンの西側にある「ケンジントン・タウンホール」で開催される大規模なテディベアの展示即売会です。
このイベントは、約170人のテディベア制作者によって、アンティークから最新作のテディベア約10,000匹が展示されています。また、テディベアの洋服やアクセサリーなども豊富にありますよ。
入場料は1人4ポンドで、16歳以下の方は無料です。ガイドブックの「UK Teddy Bear Guide」には、こちらのイベントの無料入場券がついています。開場時間は、10時30分~16時です。2月と9月の毎年2回、行われています
イギリスの人々に愛され続けるテディベアをぜひ一目見に行ってみましょう。
10月
ロンドン・レストラン・フェスティバル
10月通して行われる「ロンドン・レストラン・フェスティバル」は、各レストラン独自のイベントを体験したり、フェスティバル特別メニューを食べることができるイベントです。ロンドンにある多くのレストランが参加しています。
フェスティバル特別メニューは、高級レストランの食事を手頃な値段で楽しむことができます。イベントサイトから好みのレストランを、事前に予約しておくのがオススメです。
独自のイベントとしては、「ロンドンアイ」の中で有名シェフがつくる料理を堪能するものや、映画鑑賞しながら食事をするものなどがあります。スペシャルな食事を旅の記念にするのもいいですね。
こちらのイベントを利用して、ロンドンでの食欲の秋を満喫しましょう!
11月
ガイ・フォークス・ナイト
毎年11月5日に行われる「ガイ・フォークス・ナイト」は、各地で人形をかがり火で燃やしたり、花火が打ち上げられたりするイギリスの風習です。冬の風物詩とも言われていて、様々なイベントが開催されます。
例えば、古い歴史を持つ「クリスタル・パレス・パーク」での花火大会は、アルコールが禁止されているので、他の開場よりも安心して鑑賞できます。子供連れも多い場所なので、可愛いコスプレ姿で、花火を持った子供たちを見ることができるかもしれません。
サウスワーク地区では1、2を争うほどたくさんの花火が打ち上げられるのを見ることができます。テムズ川沿いの屋台やイベントも合わせて楽しめます。ウォレサム・フォレスト地区の花火大会では、仮装遊園地もありますよ。入場料は無料です。
自分のペースに合わせて、ガイ・フォークス・ナイトを満喫してくださいね。
12月
ウィンター・ワンダーランド
「ウィンター・ワンダーランド」は、11月中旬~1月上旬の期間限定で開催される巨大遊園地とクリスマスマーケットです。場所は広大な王立公園の「ハイドパーク」です。入場は無料なので、気軽にふらっと入れます。開演時間は10時~22時です。
「遊園地」は、観覧車やメリーゴーラウンド、ジェットコースターなど臨時とは思えないクオリティーのアトラクションが満載です。1つだいたい5~10ポンドで楽しむことができます。
「クリスマスマーケット」は、スノードームやキャンドル、ランプなど可愛いクリスマスのものがたくさん売られています。
園内には、パブやフードコーナーがたくさんあります。ワインにスパイスや果物をいれて煮込んだホットワインは、ヨーロッパでクリスマスに飲むお酒として定番です。寒い園内でぜひ飲んでいただきたい一品です!
ニュー・イヤーズ・イヴ・ファイヤーワークス
大晦日にテムズ川で行われる「ニュー・イヤーズ・イヴ・ファイヤーワークス」は、毎年恒例の花火大会です。開場は大観覧車「ロンドン・アイ」周辺で、「ビッグ・ベン」の時計が12時を指したら、花火の打ち上げが始まります。
ロンドンのイベントの中でとても人気が高いので、確実に楽しみしたい方は、鑑賞エリアのチケットの事前予約が必須です。1人10ポンドで購入できます。また、こちらのイベントに合わせた遊覧船やレストランでのディナーコースもあるそうですよ。
鑑賞エリアは人がとても多くなるので、食事やトイレは済ませておくのがいいでしょう。全世界的に有名なイベントで過ごす大晦日と新年は、一生忘れられない特別な1日になること間違いなしです。
ロンドンへの主要エリアからのアクセス・所要時間
- 羽田空港(東京)~ヒースロー空港(ロンドン):約12時間10分
- 成田空港(東京)~ヒースロー空港(ロンドン):約12時間10分
- 関西国際空港(大阪)~ヒースロー空港(ロンドン):約11時間50分
上記全ての便が、直行便で毎日運航しています。
その他、乗り継ぎ便も多く運航しています。
就航している航空会社
ロンドンへの直行便を就航している航空会社は、日本航空(JAL)、全日空(ANA)、ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)の3社になります。
羽田空港(東京)とヒースロー空港(ロンドン)間は、ブリティッシュ・エアウェイズ(JALと共同運航)、JAL(ブリティッシュ・エアウェイズと共同運航)、ANAが毎日運航しています。ブリティッシュ・エアウェイズとANAは各往復1回ずつ、JALは往復2回ずつです。
成田空港(東京)とヒースロー空港間は、ブリティッシュ・エアウェイズがJALと共同運航していて、毎日往復1回ずつフライトがあります。
関西国際空港(大阪)とヒースロー空港間は、ブリティッシュ・エアウェイズがJALと共同運航しています。ヒースロー空港行きは月・火・木・土曜日に各1回、関西国際空港行きは月・水・金・日曜日に各1回、フライトがあります。
その他、地方の空港からロンドンへ向かう場合は、一度上記3つの内の空港まで行き、乗り換える必要があります。
ロンドンへの乗り継ぎ便は、KLMオランダ航空、エールフランス、エミレーツ航空、中国国際航空など、多くの航空会社を利用できます。
ツアーを選ぶときのTips集
ロンドンまでは飛行機でどのくらいかかりますか?
日本からロンドンまでの直行便は約12時間かかります。乗り継ぎ便は多くの便が出ており、所要時間はそれぞれ異なります。ツアーでの乗り継ぎ便は、比較的早いものが多いです。ちなみに時差は9時間で、日本の方が早く進んでいます
何泊くらいのツアーが最も楽しめるでしょうか?
ロンドンは観光地がたくさんあり、その近隣の街や国も魅力的です。そして、ロンドンまでの所要時間が長いです。そのため、ロンドンのみを楽しむなら5日間、近隣の街まで楽しむなら1週間、近隣の国まで楽しむなら9日間ほど確保するのがオススメです。
ロンドンの気候は?行くのにいい時期はいつでしょう?
ロンドンの気候は、日本に比べて気温が低く、1年を通して霧のような雨が多いのが特徴です。なので、温度調節ができる服装と、雨対策のものを持参するのがオススメです。また、日本と同じように四季があります。
ロンドン観光で人気の季節は夏です。湿気が少なく、25度前後の日が多いので、過ごしやすいです。また日照時間が長く、22時くらいまで明るいため、一日中観光しやすいです。
お得に観光したい人は、冬がオススメです。航空チケットは、なんと夏に比べて半額で購入できる便もあります。クリスマスやニューイヤーイベントなど、人気のイベントが多いのもこの季節ですよ。
チップはどんな時にどれくらいあげれば良いですか?
チップは、サービスを受けたことへのお礼として渡すお金です。いつも必要ではないですが、運んでもらったり、個人的なサービスを受けたときには、支払いましょう。
チップはだいだい金額の10パーセントを払うのが相場です。カードで支払うこともできますが、現金を置いていくのが1番簡単な方法です。
勘定書にチップが自動加算されている時もあります。その場合、それ以上チップを払わなくても大丈夫です。
気持ちのいいサービスを受けたときは大目に払ったり、嫌な対応をされたら少なくしたりして、自分の心づけとしてチップをしましょう。