上海ツアー選びのポイント
ツアーの特徴
上海行きのツアーは、往復航空券とホテル込みの完全にフリーなプランが多く設定されています。東京からであれば、飛行機で最長でも3時間30分ほどで行くことができ、直行便も多く就航しています。2泊3日や3泊4日で設定されているツアーが多く、価格設定が手ごろなものもあることから、気軽に訪れることができる海外といえるでしょう。
フリープランの中にも、上海市内1日観光が設定されているものや、上海ディズニーランド1DAYチケットが含まれているもの、上海近郊の蘇州などの観光地を訪れるプランが組みこまれているものなどもあります。
ツアー料金は、時期やホテルのグレード、航空会社、滞在日数によっても違いますので、訪れたい観光スポットや上海で楽しみたいことなど、あらかじめポイントを押さえておくと、希望にそったツアー選びができます。
直行便は多い、航空会社選びのコツ!
日本から上海へは、数多くの航空会社が直行便を運航しています。日本の航空会社では、ANAやJALをはじめ、ジェットスタージャパンやピーチ航空といったLCCも就航しています。機内で普通に日本語が通じるのと充実したサービスが魅力です。その分、価格は若干高めです。
中国の航空会社も多く、中国最大のスターアライアンス加盟航空会社である中国国際航空、上海を拠点とした中国東方航空とその子会社の上海航空、同じく上海が拠点の上海吉祥航空、中国国内で最大規模の中国南方航空、LCCの春秋航空があります。
また、中国と日本の航空会社が共同運行(コードシェア)している航空便も多く、LCCは便数が少ないことから、上海行きのツアーではほとんど設定されていないようです。
そして、上海には「上海浦東国際空港」と「上海虹橋国際空港」があります。羽田空港からのみ上海虹橋国際空港への発着便がありますので、羽田空港から出発する場合は、上海のどちらの空港を利用するかによって、旅の計画も変わってきます。
上海市中心部へは、市街地の東に位置する上海浦東国際空港からは地下鉄で約1時間(途中「広蘭路」駅で乗り換えが必要な場合あり)、タクシーでは約1時間20分、市街地の西に位置する上海虹橋空港からは地下鉄で約30分、タクシーでは30〜40分の所要時間が目安です。
多くのツアーは航空会社とその発着時間があらかじめ指定されていますが、同じ航空会社で発着時間が選べるものもあります。エコノミー・ビジネスなど座席のグレード、並び席設定などによっても、その値段が変わってきますので、予算や旅のプランなどに合わせて最適なツアーを選びましょう。
歴史あるホテルもある!ホテル選びのコツ
パッケージツアーではホテルは指定されているか、同等のグレードでいくつかのホテルの中から選べるプランもあります。グレードは価格に反映されていて、ホテルでの朝食代金は、ほとんどのツアーで料金に含まれています。
旅先では思った以上に移動に時間を取られることもあります。あらかじめ観光したいエリアやスポットをリサーチして、そのエリア内もしくは近隣にあるホテル、また、地下鉄を利用するなら駅近のホテルを選ぶのもコツの1つです。
上海屈指の人気観光スポット「外灘」や「豫園(よえん)」、ショッピングやアートと共に古い街並みも楽しめるスポット「新天地」、「田子坊」などのエリア周辺のホテルは、ツアーで設定されているところも多いです。
また、上海には歴史のある近代建築が多く残っていて、その内部をリノベーションしたクラシックホテルが多いのも特徴です。上海旅行の記念にそういったホテルを選んでみてもいいですね。
「上海ディズニーランド」で遊ぶなら、ディズニーオフィシャルホテルの「トイ・ストーリー・ホテル」もあります。ディズニーリゾート内にあって、パークまでの無料シャトルバスのサービスや、通常の開園時間より早く入園できる優先入園の特典もあって、ディズニーの世界を思う存分、満喫できます。
空港からホテルまでの送迎はカスタムできる
空港から宿泊するホテルまでの送迎は、到着時(往路)のみ、もしくは往復両方がツアーについているプランと、送迎なしで完全フリーなプランがあります。そして送迎車は、他の方たちと同乗して、各ホテルにて順番に降車していく混乗車が基本ですが、1グループのみの専用車を選べるオプションもあります。
専用車送迎の方が金額が高くなりますが、自分が宿泊するホテル以外に寄る混乗車と比べると、時間の短縮になります。
送迎は日本語が話せる現地係員と一緒なので、利用すると安心して移動することができます。ホテルでのチェックインもサポートしてもらえます。プランに含まれていなくても、オプションで追加することもできるので、必要であればツアー申し込み時に追加しましょう。
日帰りオプショナルツアーで上海近隣都市の観光も楽しむ!
大都市上海から一歩足を踏みだすと、その近隣には風光明媚な人気の観光地がたくさんあります。町並みや庭園の多くがユネスコ世界遺産にも登録されている「蘇州」や、同じく世界遺産「西湖」を有する「杭州」は特に人気で、上海ツアーにもともと含まれているプランもあるほどです。オプショナルツアーとして、旅のプランに加えることもできます。
上海から西およそ100kmに位置する「蘇州」は、『東洋のベニス』とも呼ばれ、運河に囲まれた古い町並みの残る市街地に水路が張りめぐらされた古都です。かつての富豪が贅を尽くした「江南式庭園」が有名で、散策すれば中国文化の真髄ともいえるすばらしい景色を眺めることができます。
また、上海の南西およそ150kmに位置する「杭州」は、浙江省の省都で、世界遺産「西湖」が町の中心にあります。北宋時代の詩人「蘇東坡(そとうば)」が春秋時代の美女「西施(せいし)」にたとえたことからその名がつきました。その美しく広大な湖周辺には多くの絶景スポットがあります。
そもそも上海ってどんなところ?
基本情報
上海は、中国の東シナ海沿いの海岸の中心に位置し、中国最長の川「長江」の河口に開けた都市です。市街地には長江の支流の「黄浦江」が曲がりくねって流れています。中国の中央直轄市で、経済と貿易の中心地です。
東京からは約4時間、福岡からは約2時間ほどのフライトで行くことができる海外です。時差はマイナス1時間で、日本が7時のとき、上海では6時なので、時差ボケの心配もほぼありません。
九州の鹿児島や宮崎とほぼ同じ緯度で、日本と同じく四季の変化がはっきりしています。6月から7月上旬には梅雨もあります。7月・8月の夏場の平均気温は約28℃で、時おり夕立がくることもあって、蒸し暑くなります。
台風も通過することから、9月の台風シーズンには注意が必要です。9月下旬から11月にかけては、爽やかで過ごしやすく、上海の名物高級グルメ「上海蟹」の旬の時期とも重なることから、上海旅行のベストシーズンといえるでしょう。
冬場は日本同様、コートなどの防寒着が必要です。大陸性気候の影響で冷えこむ日もありますので、夜間の観光などは特にあたたかい格好で出かけましょう。
公用語は中国語で、北方方言の北京語を基本にしている「普通語」が標準語です。ただし、上海では南方方言の1つである「上海語」が多く使われています。北京語と上海語は別の言語と言ってもいいほど違っていて、全く通じませんが、普通語であれば上海でもたいてい通じます。英語や日本語は、外国人が多く利用するホテルやレストラン以外ではほとんど通じません。
文字も中国語ですが、その漢字は「簡体字(かんたいじ)」となります。これはもともとの漢字をかなり簡略化したもので、日本で使われている漢字とは、形が全く違うものも多いです。
通貨単位は「人民元」で、略号は「元(ユェン、yuan)」です。話し言葉では「クァイ(kuai)」とも言います。通貨の補助単位として、「角(ジァオ、jiao)」や「分(フェン、fen)」もあり、1元=10角=100分です。
15日以内の旅行で、観光・商用・親族訪問・トランジットが目的の場合には、有効な日本のパスポートがあれば観光査証(ビザ)を取得する必要はありません。有効期間が6ヵ月以上残っていないと飛行機に搭乗できないこともありますので、しっかり確認しておきましょう。
旅の注意点や準備しておくと良いこと
中国・上海は、同じアジアでお隣りの国ですが、日本とはさまざまな事情が違います。事前に知っておいて、準備や心がまえをしておきましょう。
まず、上海では、車は日本と違って右側通行です。交通量も多く、また、信号を守っていても必ずしも安全とは言い切れません。道路を横断するときは、左右の確認を念入りにするなど、くれぐれも注意しましょう。
また、中国では国家プロジェクトのインターネット規制があることから、ツイッターやライン・フェイスブック・インスタグラムなどのSNSや、グーグル・ヤフー検索、グーグルマップなど、日本ではおなじみの様々なサービスが利用できません。
不便を感じたり、ビジネスで必要であれば、レンタルのWi-Fiルーターに有料のVPNサービスをオプションでつけましょう。Wi-Fiレンタル各社で、中国のインターネット事情に対応したプランもあります。旅行が決まったら早めの予約がおすすめです。
トイレ事情も日本とは違います。都市部では水洗トイレも増えていますし、街なかに無料の公衆トイレが設置されているところも増えてきています。ただ、トイレットペーパーが常備されていない場合も多いので、ポケットティッシュなどを必ず携帯しましょう。また、水洗トイレにペーパーは流せません。カゴなどが備えつけられていますので、そちらに入れてください。
春の黄砂やPM2.5などの大気汚染にも注意が必要です。対応したマスクやのど飴などをあらかじめ準備しておくと安心です。また、水道水は飲むことができません。現地のコンビニなどでミネラルウォーターを購入してください。
上海の歴史と文化
上海や蘇州のある長江下流の平野部は、気候にも恵まれた豊かな場所として古くから知られていました。上海郊外に点在する「古鎮」とよばれる古い町並みのある水郷はそのなごりで、数千年前から農業や漁業が営まれてきました。
現在、活気にあふれる経済都市となった上海は、19世紀末ごろまでは江南地域(長江の南側の地域)の小都市の1つでした。1842年の南京条約で開港したのちに、もともとから栄えていた旧市街とは別に、欧米列強が租界(外国人居留地)をつくり、移り住むようになりました。
上海の各エリアでは、租界時代の雰囲気を今につたえる建物が数多く残されていて、その歴史や文化を感じることができます。
明(みん)の時代に造られ、400年以上の歴史がある庭園「豫園(よえん)」とその周囲のエリアは、租界ができる前からある上海の旧市街です。とんがり屋根が特徴的な建物からも、中国らしい雰囲気や伝統文化が感じられます。
黄浦江西岸の「外灘」は、英語では「バンド(bund)」とも呼ばれ、かつての租界の玄関口となった場所です。租界時代には各国の商社や銀行が建ちならび、栄えました。当時の豪華な建築は、1940年代に中国が解放され、租界がなくなった後も残されたもので、現在も利用されています。
上海の西南にある衡山路や淮海中路のあたりは「旧フランス租界」だった場所で、こちらでも当時の洋館などを見ることができます。現在、ショッピングエリアとしても人気の「新天地」には、1860年代から上海で見られた伝統的な「石庫門」様式の建物が並びます。中国と西洋の建築様式がミックスされたもので、租界時代は中国人の暮らす集合アパートでした。
「虹口」エリアは、アメリカとイギリスの共同租界だった場所で、日本人も多く暮らしていました。20世紀初頭に活躍した中国の偉大な文学者で日本人との交流もあった「魯迅(ろじん)」ゆかりの地です。当時の日本人や魯迅にゆかりのあるスポットも残っています。
外灘の対岸にある「浦東」エリアには、近未来的なデザインの超高層ビルが建ちならびます。中国の開発プロジェクトによってできた新しいエリアで、世界でも有数のオフィス街となっています。2010年には上海国際博覧会(上海万博)もこのエリアで開催されました。川をはさんで外灘の古い建築との対比が、上海の歴史を感じさせます。
上海での移動方法
地下鉄(軌道交通)
上海の中心部では地下鉄がとても発達していて、2018年現在、1〜13・16・17号線、浦江線の計16線が営業しています。上海市内のたいていの場所には地下鉄を乗りついで行くことができるので、上海市民はもちろん観光客にとっても便利な移動手段といえるでしょう。
人口も多い上海では、朝夕、ラッシュ時の地下鉄の混雑もはげしいので、旅行者はその時間は避けるのが無難かもしれません。切符の買い方や乗り方は、日本の地下鉄に乗ったことがあれば、そう難しくはありません。
ちなみに地下鉄のことを中国語では「地鉄(ディーティエ)」といいます。上海の地下鉄は地上も走ることから、正式には「軌道交通」といいますが、日常会話では「地鉄」と呼ばれることがほとんどです。
路線バス
上海の路線バスはとても発達していて約1,000本近くの路線があって、市内をくまなくカバーしています。地下鉄の駅から遠いスポットなどに行く際の移動手段には良いです。運賃は一律で、1元または1.5元(路線による)、空調付きのバスで2元です。
前から乗車して運転席の横にある料金箱に運賃を支払います。おつりは出ないのと両替機もありませんので、前もって小銭を準備してください。また、路線数がとても多いので、利用するつもりであれば、事前に現地の書店などでバスルートマップを入手しておきましょう。混雑時にはスリにも要注意です。
タクシー
上海では地下鉄やバスも発達していますが、乗り換えが多く必要な場所に行くときや荷物が多いときなどは、タクシーが便利です。昼間の上海市内であれば、日本円でだいたい500円未満で乗れるのも魅力です。
おすすめのタクシー会社は「大衆」「強生」「錦江」で、大手のタクシー会社なら優良運転士を抱えていることが多いです。上海語しか話せない運転手も多いので、行き先はガイドブックなどで見たとおりに漢字(簡体字)で紙などに書いて渡すのが確実です。
トラブル防止のためにも深夜に乗車するのは極力避けましょう。また、領収書は必ず受け取ってください。忘れ物やもしもの時の証明にもなります。
空港からタクシーに乗るときは、順番待ちの列に並んでも、必ずタクシー乗り場から正規のタクシーに乗りましょう。乗り場近くには悪質な「白タク」による客引きもありますので、気をつけてください。
リニアモーターカー
上海浦東国際空港から地下鉄2・7・16号線の接続駅「龍陽駅」までの全工程30kmを、わずか8分間で結ぶ「リニアモーターカー(磁浮列車)」は、世界でもっとも早い陸上交通機関として、現在、ギネス世界記録にも認定されている交通システムです。
最高時速はなんと430kmまで達します(時間帯によっては300km/hの場合あり)。運賃はエコノミーで片道50元、往復80元と高めですが、上海でしか体験できない交通手段なので、旅の思い出に空港からの移動の際、利用してみてはいかがでしょう。
上海旅行の見どころ
フォトジェニックなスポットで、旅の思い出を写真に残す
観光客が数多く訪れる上海の人気スポットは、フォトジェニックなスポットもたくさんです。
黄浦江沿いに20世紀初頭の重厚な洋風建築がずらりと並ぶ「外灘」では、それらの建物をバックに記念撮影を楽しんだり、当時流行したネオバロックやアール・デコの様式と中国の建築をミックスした建物の外観を近くから撮影するのもいいです。
対岸の浦東エリアの独特なデザインの「東方明珠電視塔」をはじめとする、超高層ビル群を写真におさめるベストスポットでもあります。外灘の東側に位置することから、朝早く訪れれば、朝日に照らされたビルや黄浦江を撮影することもできます。ライトアップされた建物や浦東エリアの夜景もすばらしいです。
上海の中心部にある「新天地」では、ショッピングやグルメはもちろんですが、町歩きをしながら「石庫門」の小さな石畳の路地へ入ってみても。石壁の建物が軒を連ね、玄関や窓もレトロな雰囲気を、ぜひ写真に残しましょう。
古い町並みを残したアートスポットとして人気の「田子坊(でんしぼう)」エリアは、若手クリエイターのアトリエやおしゃれなカフェ、雑貨店などが密集しています。外国人も多く訪れるエリアなので、上海でありながら、まるで中国ではないような雰囲気です。路地に並ぶカフェのテーブルや椅子もフォトジェニックです。
歴史ある「豫園」とその周辺で、中国の古い時代へタイムトリップ気分に!
中国南部地域で見られる、中国の古い庭園建築である「江南式庭園」を上海市内で鑑賞することができるのが「豫園(よえん)」です。中国建築と自然石や池などがみごとに調和した、明(みん)の時代に造られた庭園は、まさに中国らしい雰囲気で、海外からの観光客にもとても人気があります。
豫園の西側には、とんがり屋根の中国建築に狭い路地がレトロな雰囲気を感じさせるショッピングエリア「豫園商城」があります。明・清時代の古い上海の町並みの中で、骨董やお土産、グルメなどさまざまなジャンルのお店をめぐれば、まるで中国の古い時代にタイムトリップしたような気分で町歩きが楽しめます。
上海ディズニーランドで思いきり遊ぶ
2016年オープンの「上海ディズニーランド」では、おなじみのキャラクターに会えるほか、上海にしかないエリアやアトラクション、イベントが楽しめます。園内で楽しめるグルメにも上海ならではのものがあって、ディズニーファンであれば「東京ディズニーランド」との違いを発見するのも楽しいでしょう。
初めてのディズニーランドが海外というのもいいですね。周辺エリアを含めて「上海ディズニーリゾート」となっています。上海にしかない「トイ・ストーリー・ホテル」では、映画「トイ・ストーリー」の世界観の中で宿泊することができます。ディズニーランドで1日思い切り遊んで、そのままリゾートエリアのオフィシャルホテルに泊まって、ディズニーの世界を十分に満喫してください。
博物館や美術館・アートスポットで、上海の歴史や芸術に触れる
上海市内には規模が国家レベルの大きな博物館や美術館から、個性的なテーマの展示が楽しめる施設や現代アートに触れられるスポットがたくさんあります。ツアーで訪れた際は、これらのスポットに足を運んで、中国の長い歴史や変化し続けている上海現代アートの一部にぜひ触れてみましょう。
中国数千年の歴史的文物の膨大なコレクションを一同に展示している「上海博物館」や、2010年に上海万博のパビリオン「中国館」として使われ、その外観も圧巻の大きさを誇る近現代アート美術館「中華芸術宮」は、時間を取ってゆっくり鑑賞したいスポットです。
また、租界時代の西洋建築を利用した「上海工芸美術博物館」では、上海の伝統工芸や現代のクリエイターたちの作品に出会うことができます。ジャッキー・チェンやブルース・リー、オードリー・ヘップバーンといった中国や西洋の映画スターそっくりの「ろう人形」がたくさん展示されている「上海マダム・タッソーろう人形館」も個性的です。
世界的なアートコレクターである劉益謙・王薇夫妻によって設立された私設の「龍美術館」は、黄浦江を挟んで東岸の「浦東館」と、新たなアートスポットとして注目されている黄浦江西岸の中心にある「西岸館」があります。
「西岸館」は、石灰工場をリノベーションして建てられたモダンなデザインで、建物自体がアートといえるでしょう。落ち着いた雰囲気の館内では、中国伝統絵画から現代アートまで、幅広い作品が展示されています。
外灘でレトロな西洋風近代建築を眺める
20世紀初頭の上海では、開港とともに、様々な建築様式・規模のの西洋風建築が、数多く建てられていきました。それらの建物は今も保存・利用されていて、上海を訪れる人々にも当時の面影を感じさせます。
特に「外灘」には、その時代の建築の中でも、各国の商社や銀行が競うように建てた、豪華でレトロな22のビルが、黄浦江西岸沿いに建ち並んでいて、見ごたえがあります。建物の細部をじっくり観察したり、散策してアジアにいながら、西洋の国を訪れた気分に浸ったり、と思い思いに楽しみましょう。
外灘エリアの中央に位置し、最上部にドームがある「上海浦東発展銀行総行大楼(旧香港上海銀行上海支店)」や、イギリスの「ビッグベン」、ロシアの「クレムリン」に続き、世界3番目の大きさを誇る時計塔がある「海関大楼(旧江海関)」は、隣りあわせに建っていて、とても目を引きます。
「蘇州河」にかかる「外白渡橋」を渡ると、「外灘」の建築群と黄浦江を一望できる抜群の立地に、アール・デコ様式の19階建てのビル「上海大廈(ブロードウェイ・マンション)」があります。上海屈指の5つ星ホテルで、宿泊して眺めを楽しむこともできます。
郊外の「水郷古鎮」に行ってみる
上海市はその中心地には超高層ビルが立ち並び、国際的な大都市として超近代的な雰囲気ですが、同じ上海市内でも郊外まで出かければ、古き良き中国の風情ある町並みが残る「水郷古鎮」が点在していて、観光が楽しめます。ここでは、上海市郊外の3つの水郷古鎮をご紹介します。
朱家角
上海市中心部からわずか48kmほど、淀山湖のほとりにある「朱家角」は、町なかを水路が縦横に走り、9本の長い通りが川に沿って伸びています。その歴史は1,700年以上さかのぼる三国時代にはじまったといわれています。
明の時代には水上交通によって、商業の中継地として繁栄しました。水路沿いには明・清時代の白壁と瓦屋根の古い民家が軒を連ねていて、昔ながらの風景が今も残っています。水路を手こぎボートに揺られて観光するのもおすすめです。
七宝
上海市中心部から南西約15kmのところにあって、地下鉄9号線も通っていることから、数ある水郷古鎮の中では行きやすいのが「七宝」です。1,000年以上の歴史があって、小さい町ながら、水路が張りめぐらされ、路地には古い商家に見られる、朱色の軒が特徴の伝統家屋がならびます。
七宝名物として有名な羊肉料理店などのグルメスポットや、お土産・工芸品などのショッピングスポット、さまざまなジャンルの小さな博物館など、レトロな町並みとともにいろいろな楽しみ方があります。
南翔
上海市街地から北西約20kmほどの嘉定区にある「南翔」は、505年に「白鶴南翔寺」がこの地に建てられたことから地名がつけられました。1,500年を超える長い歴史を持つ水郷古鎮です。古くは多くの商人が集まって繁栄を遂げ、また優秀な人材を数多く育んできました。
町のシンボル的存在「南翔双塔」は、高さ11mというこじんまりとした宝塔ですが、木材や鉄くぎは一切使わずに、全てがレンガを組み合わせて建られた「レンガ塔」で、その精巧さは、中国の中でも非常に貴重なものです。
江南名園の1つとされる「古猗園(こいえん)」は、中国の国家4Aクラスの観光スポットとされ、南翔を訪れたらぜひ観光したいスポットです。明代の嘉靖年間に建てられ、すでに490年ほどの歴史を持つ名園です。春にはボタン、夏にはスイレンと、花とともに四季の移り変わりも楽しめます。
また「小籠包」の発祥の地といわれています。肉あんを薄い皮で美しく包んだ小さめの饅頭は、かつて、清朝末期の西太后が「天下一の饅頭(点心)」と絶賛したとも伝えられています。今や上海名物の大人気グルメですが、古猗園に隣接する「古猗園餐庁」が、その発祥の店として知られています。
上海グルメを堪能する
「上海料理」は、肉や野菜をはじめ、湖や川、そして海が近いことから海鮮を使ったメニューも多く、四川料理ほど激辛ではなく、甘辛いしょうゆ味やあっさりした味付けが多く、日本人の口に合うものも多いです。
また、大都市である上海には中国の各地方や世界各国のグルメが集まっていて、それらの良さと上海料理の良さをミックスした料理もみられます。高級料理から町歩きでも気軽に味わえるB級グルメまでバラエティー豊かです。
上海料理の代表ともいえるのが「上海蟹」で、年間を通して食べることはできますが、9月〜11月ごろの旬にはブランド産地である蘇州近郊の陽澄湖産のものが流通するので、ちょっと高級ですが、ぜひ堪能してみたいものです。
「小龍包」も「上海料理」の1つで、観光客にも人気です。上海では一般的な小ぶりの蒸したもののほか、肉まんほどの大きめのもの、少し厚めの皮で肉案を包んで焼いた「焼き小龍包」まであります。中のアツアツの肉汁でやけどしないよう、気をつけて味わいましょう。
こってり甘辛味で柔らかい豚の角煮「紅焼肉」は、上海の肉料理の代表といえます。サクサクの揚げパンのような「油条」は、揚げたてを豆乳と一緒に食べるのが、上海の朝食の定番です。「糖葫芦」は、サンザシや季節によってはイチゴを数個串刺しにして、日本の縁日などで見かけるりんご飴のように飴がけしたスイーツです。
定番スポット15選
豫園・豫園商城
「豫園(よえん)」は、明の時代に造られた、400年以上の歴史を誇る古い庭園です。約2万平方mもの敷地には、お堂や楼閣、そして美しい自然石と水を巧みに配置した中国南部の庭園建築芸術の代表ともいえる「江南式庭園」が広がります。
龍壁や曲がりくねった回廊、さまざまな形の花窓など40ヵ所あまりもの見どころがあって、古典中国のすばらしい美の世界を堪能することができます。
そして豫園の西側には、とんがり屋根が特徴的な中国建築が立ちならぶ「豫園商城」があります。明・清時代の町並みを再現したレトロな雰囲気のエリアです。骨董店やお土産店をはじめ、デパート、専門店、上海料理店など、狭い道を挟んで大小さまざまなお店が軒を連ねていて、ショッピングやグルメが楽しめます。
その景観とショッピングが一緒に楽しめることから、豫園と合わせて、連日たくさんの人が訪れる人気の観光スポットとなっています。夜はライトアップされ、昼間とはまた違う雰囲気を味わえるのも魅力です。
上海ディズニーランド
2016年に浦東新区にオープンした「上海ディズニーランド」は、上海市街地から地下鉄11号線に乗って終点の「上海迪士尼駅」で下車し、歩いて約10分と、アクセスしやすい立地です。園内は「ミッキーアベニュー」「ガーデン・オブ・イマジネーション」「ドリーム・ワールド」「アドベンチャー・アイル」「トレジャー・コーブ」「トゥモローランド」そして2018年4月にオープンした「トイ・ストーリーランド」の、計7つのエリアに分かれています。
上海ディズニーランドにしかないエリアやアトラクション、グルメもあって、東京ディズニーランドとはまた違った楽しみ方ができます。また、年間を通じてさまざまなイベントも開催されています。
中国語(簡体字)と英語のみの対応ですが、iPhone用とAndroid用に「上海ディズニーリゾート公式アプリ」もあります。アトラクションの優先乗車券「ファストパス」の取得や、アトラクションの待ち時間、ショーの開始時間などの確認もできるので、出かけるのであれば、スマホのアプリストアで事前にチェックして、インストールしておくことをおすすめします。
メイン施設のディズニーランド周辺は全体が「上海ディズニーリゾート」です。「上海ディズニーランド・ホテル」と「トイ・ストーリー・ホテル」の2つのオフィシャルホテルや、ショップやレストラン、エンターテイメントが集まる「ディズニータウン」、水辺の散策なども楽しめる「ウィッシング・スター・パーク」などがありますので、滞在して、心ゆくまでディズニーの世界を満喫することもできます。
東方明珠電視塔
浦東エリアの超高層ビル群の中でも、大小の球体を11個組み合わせた近未来的なデザインがひときわ目を引くのが「東方明珠電視塔」です。高さ468mを誇るテレビ塔で、球体部分は展望台となっていて、それぞれの展望台からは上海市内を360度のパノラマでぐるりと見渡せます。
1階には、5つのコーナーから構成されていて、上海の移り変わりやその歴史を紹介する「上海都市歴史発展陳列館」があります。ほかにもローラーコースターに乗ってバーチャル体験が楽しめるアトラクションや、床まで透明なガラスでドキドキ感も味わえる地上259mの展望回廊、地上267mにあって2時間でフロアがゆっくりと1回転する展望レストラン、など見どころもたくさんです。
夜になると展望台からの夜景も楽しめ、建物もライトアップされます。浦東エリアの対岸の「外灘」から眺めても、とても幻想的です。
上海タワー
浦東エリアに建つ超高層ビル群の1つである「上海タワー」は、2016年4月に開業した高さ632m、地下5階地上127階の、中国で1番高いビルです。タワー全体が上に向かってくねるような、らせん状の美しいシルエットが特徴的です。
オフィスやレストラン、ショップが入っているほか、118階にある展望台からは、周りにある超高層ビルと黄浦江を見下ろしながら上海を一望できます。秒速18mという超高速エレベーターに乗れば、わずか55秒で展望台に到着です。
大世界
西藏南路と延安東路の交差点に位置する「大世界」は、中国の無形文化遺産のグルメや伝統芸能、娯楽などが楽しめる施設です。1917年に建設された当時の建物を修繕したもので、クリーム色の壁に12本の円柱で支えられた六角形のタワーが特徴のモダンな外観です。
2008年に修繕工事のため一度閉館しましたが、2016年に再開されました。1階のエントランスには、壁いっぱいに「哈哈鏡」が設置されています。これは、建設当時からあった人気のコーナーで、鏡に写る姿が面白く、笑い声が出るという鏡です。「哈哈(ハーハー)」は、中国語で大きな笑い声の擬音語です。
中国各地から集まった絶技の達人たちによる技の披露を生の舞台で観ることもできます。映画館やショッピングモール、フードコートや中華料理・洋食レストランなどのグルメスポットもあって、ゆっくり楽しめます。
外灘観光隧道
黄浦江の下を通って「外灘」と「浦東」の間を全長646.7mで結ぶ、川底トンネルが「外灘観光隧道」です。ガラス張りの自動無人運転制御システムの車両に乗って片道約5分間で移動します。きらびやかなイルミネーションに照らされ音響効果設備も備えたトンネルは、ちょっとしたアトラクションのようで、上海観光のニュースポットとなっています。
上海博物館
鍋のフタのような外観の「上海博物館」は、中国の数千年にも及ぶ古代芸術の歴史を、総合的に展示する博物館です。その陳列面積は12,000平方mもあり、102万点近くもの文物を所蔵しています。
1階から4階までのフロアには11の展示コーナーがあって、中国古代の青銅器や陶磁器、書画、細やかな彫刻が施された印章、古代からのお金、少数民族の伝統工芸品まで、さまざまなコレクションが並びます。
入場は無料で、1日8,000人までの入場制限があります。日本語対応のイヤホンガイドの貸し出しもあります(1台40元、デポジット(保証金)としてパスポートまたは400元を預ける)。館内にはレストランやカフェ、ミュージアムショップもあります。
南翔饅頭店
「南翔饅頭店」は上海の人気観光スポット「豫園」に本店がある、1900年創業の小籠包の老舗です。日本をはじめとするアジア地域にも支店があります。
豚肉のあんに鶏と野菜のスープで豚皮をじっくり煮込んで作ったゼラチンを混ぜて、薄い皮で包んで蒸し上げます。見た目の形も美しく、あんが多く、肉汁がたっぷりなのが、南翔饅頭店の小籠包の特徴です。
本店は、イギリスのエリザベス女王や、アメリカのクリントン元大統領など、世界の国賓も訪れたという名店で、行列のできる人気店です。テイクアウト専門窓口は、本店の近くに別に設けられています。2・3階はレストランで、窓際の席からは、食事をしながら豫園の美しい景色が眺められます。
テイクアウトメニューは、普通の小籠包のほか、小籠包より大きくて肉まんくらいのサイズの「蟹味噌入りスープ包子」もあります。包子にストローをさして、まずは中のスープを味わいます。上海のご当地グルメの1つですので、豫園を訪れたら、ぜひ味わってみてください。
龍華寺
龍華西路近くの「龍華寺」は、三国時代の紀元242年、呉の王・孫権によって建てられたといわれている、上海最古の禅宗寺院です。その敷地面積は20,000平方m以上もあって、現在の建物は清朝末期の光緒年間のものです。
大雄宝殿、弥勒殿、天皇殿、三聖殿、方丈殿が境内に建ち並びます。建物の中にまつられている、さまざまな黄金色の仏像も見どころの1つです。また、境内では中国の有名な書道家による貴重な肉筆題字が数多く見ることができます。
門前にそびえ立つ「龍華塔」は、高さ40m以上もある、上海では最大規模の古い塔です。広い敷地を散策しながら、中国の伝統建築を眺めたり、日本のお寺や神社とはまた違ったおまいりを体験してみてください。
上海工芸美術博物館
1905年に建てられた白い外観の優雅でおしゃれな西洋風建築で、もともとは旧フランス租界公董局董事(とうじ、中国の役職で日本でいう取締役にあたる)の住宅でした。地元上海の伝統工芸美術品の保護と展示、次世代に伝えるという目的で開設されました。
刺繍や彫刻、民間工芸など300点近くの作品が展示されているほか、上海市公認の一流職人が工房をかまえていて、制作や販売も行なっています。
魯迅公園
公園が開かれた1905年当時は、練兵場や外国人向けのスポーツ施設がおかれていました。長い間「虹口公園」と呼ばれてきましたが、20世紀初頭に活躍した中国の文学者「魯迅(ろじん)」にゆかりのある場所だったことから、「魯迅公園」と改称されました。
広大な公園には魯迅の像や記念館、1956年の没後20周年の際に「万国公墓(現・宋慶齢陵園)」から移された魯迅のお墓もあります。敷地内には池や森もあって、ボート遊びや太極拳を楽しむなど、上海市民の憩いの場となっています。
また公園の南には、魯迅が晩年を過ごした「魯迅故居」もあって一般公開されています。赤レンガの共同住宅で、租界時代の古い建物です。食堂や風呂、トイレ、客間や寝室、そして執筆途中の遺作まで、当時の生活の様子が再現されています。
中華芸術宮
浦東新区にある「中華芸術宮」は、もともとは2010年に開かれた「上海万博」のパビリオン「中国館」だった、鮮やかな朱色の巨大な建造物です。万博が終わった後の2012年10月に「上海美術館」が移転し、新たにオープンしました。
敷地面積は2,200平方m、その床面積は16万平方mを超える広さです。「上海美術館」は、1965年の創立以来、中国の近現代美術のほか書道、写真、海外の作品まで、さまざまな展覧会を開催しています。30万人から多いときには130万人もの来館者が訪れるアジア最大規模の美術館です。
特別展は別途入場料が必要ですが、常設展は無料です。ぜひ、巨大建築の見学とともに、美術鑑賞を楽しんでください。
上海動物園
上海市西郊外にある「上海動物園」は、租界時代にはゴルフ場だった場所で、敷地面積は約70万平方mと巨大です。世界中の600種類以上の動物を飼育・展示しています。
中国の国家保護動物の「東北虎(アムールトラ)」や「揚子ワニ」、そして人気者の「ジャイアントパンダ」や「レッサーパンダ」、孫悟空のモデルとされている「金絲猴(きんしこう)」など、中国にしか生息していない珍しい動物の様子も見ることができます。
放生橋
上海市郊外の水郷「朱家角」では、町なかを流れる水路に、36もの古い趣のある石橋が架かっています。その中でも「放生橋」はひときわ目立つ存在で、今から約450年前に架けられたという5つのアーチをもつ石橋です。
全長72m、幅5.8m、高さ7.4mという大型の石橋は、上海地区で最長、最大といわれていて、朱家角のシンボル的存在となっています。橋の上からは、漕港河沿いに家々が立ち並ぶ、情緒あふれる風景を眺めることができます。
七宝教寺
水郷古鎮「七宝」の水路が十字に交差した場所の北東に立っている古いお寺です。創建された年は定かではありませんが、1,000年以上の歴史を持つといわれています。現在の建物は新しいもので、高さ47m、7層8面の色鮮やかな「七宝塔」は、町のランドマークとなっています。
上海のおすすめホテル10選
オークラ ガーデン ホテル (Okura Garden Hotel)
基本情報
【住所】58 Mao Ming South Rd, 新天地&淮海路(シンティエンディ&ホワイハイ ロード), 上海(シャンハイ), 中国
【Wi-Fi】全室Wi-Fi無料
【ペット】不可
ホリデイ イン 上海 ビスタ (Holiday Inn Shanghai Vista)
基本情報
【住所】700 Chang Shou Road, 静安(ジンアン)/SHA レイルウェイ ステーション, 上海(シャンハイ), 中国, 200060
【Wi-Fi】全室Wi-Fi無料
【ペット】不可
ダ ゾン プドン エアポート ホテル シャンハイ (Da Zhong Pudong Airport Hotel Shanghai)
基本情報
【住所】No.6001 Yingbin Ave Pudong Airport, 浦東(プートン)インターナショナル エアポート/ニュー ディストリクト, 上海(シャンハイ), 中国, 201202
【Wi-Fi】全室Wi-Fi無料
【ペット】不可
グシアン ホテル シャンハイ (Guxiang Hotel Shanghai)
基本情報
【住所】595 Jiu Jiang Road, 黄浦 人民広場&南外難, 上海(シャンハイ), 中国, 200001
【Wi-Fi】全室Wi-Fi無料
【ペット】不可
グーベイ ガーデン ホテル シャンハイ (Gubei Garden Hotel Shanghai)
基本情報
【住所】No.1446 Hongqiao Road, ニュー 虹橋(ホンチャオ)コマーシャル センター/長寧(チャンニン), 上海(シャンハイ), 中国
【Wi-Fi】全室Wi-Fi無料
【ペット】不可
ジン ジャン ホテル (Jin Jiang Hotel)
基本情報
【住所】59 Mao Ming South Road, 新天地&淮海路(シンティエンディ&ホワイハイ ロード), 上海(シャンハイ), 中国
【Wi-Fi】全室Wi-Fi無料
【ペット】不可
ハイアット プレイス シャンハイ ティエンシャン プラザ (Hyatt Place Shanghai Tianshan Plaza)
基本情報
【住所】02 Tower 1 SOHO Tianshan Plaza, 421 ZiYun Road, ニュー 虹橋(ホンチャオ)コマーシャル センター/長寧(チャンニン), 上海(シャンハイ), 中国, 200051
【Wi-Fi】全室Wi-Fi無料
【ペット】不可
グランド セントラル ホテル シャンハイ (Grand Central Hotel Shanghai)
基本情報
【住所】No 505, Jiujiang Road, 黄浦 人民広場&南外難, 上海(シャンハイ), 中国, 200001
【Wi-Fi】全室Wi-Fi無料
【ペット】不可
ホテル ニッコー 上海 (Hotel Nikko Shanghai)
基本情報
【住所】No. 488 West Yan'an Road, 静安(ジンアン)/SHA レイルウェイ ステーション, 上海(シャンハイ), 中国, 200050
【Wi-Fi】全室Wi-Fi無料
【ペット】不可
ゴールデン チューリップ シャンハイ レインボー (Golden Tulip Shanghai Rainbow)
基本情報
【住所】2000 Yanan Road West, Chang Ning District, ニュー 虹橋(ホンチャオ)コマーシャル センター/長寧(チャンニン), 上海(シャンハイ), 中国
【Wi-Fi】全室Wi-Fi無料
【ペット】不可
上海の年間イベント情報
4月
上海コウシンバラ展(〜5月)(2年に1回開催、次は2021年)
「上海辰山植物園」では、毎年4月末から5月にかけて、中国原産の「コウシンバラ」の花が見ごろをむかえます。中国では「月季花」とも呼ばれ、花がよく咲くのが特徴のバラです。
そして、花が咲くこの時期に合わせて2年に一度「上海コウシンバラ展(月季展)」が開催されます。切り花や盆栽、樹木状のコウシンバラのほか、欧州コウシンバラ、新品種のコウシンバラなどさまざまな種類のコウシンバラが展示公開されます。
F1中国グランプリ
上海市嘉定区にある「上海・インターナショナル・サーキット」は、全長1.2kmほどの超ロングストレートを有するテクニカルサーキットで、国際サーキットコースです。毎年4月開催される「F1(フォーミュラ1)中国グランプリ」では、各国のF1レースチームとトップドライバーたちによる白熱のレースが繰り広げられます。
5月
辰山草地広播音楽祭(辰山芝生ラジオ音楽祭)
「上海辰山植物園」では、コウシンバラの満開の時期を迎える5月には、中国でのチケット販売量最大の野外クラシック音楽祭である「辰山草地広播音楽祭」も開催されます。2012年から開かれているこのイベントでは、大小さまざまなステージで見ごたえのあるクラシック演奏を自然に囲まれて鑑賞することができます。
6月(〜8月)
古猗園 蓮の花展
6月から8月にかけて美しく咲くスイレン(蓮の花)は、上海市内の大きな公園で多く目にすることができますが、上海市郊外の水郷「南翔」にある「古猗園」の庭に咲くスイレンは、その規模の大きさ、品種の多さでいっても上海一といえるでしょう。中国の古典庭園の中に咲く景色は、また格別の趣きがあって、人々の目を惹きつけています。
10月
上海ロレックスマスターズ
「海旗忠森林体育城網球中心(海旗忠森林体育城テニスセンター)」では、毎年10月、テニス4大大会(全豪・全仏・全英・全米オープン)に次ぐ男子プロテニストーナメント「ATPワールドツアー・マスターズ1000」の1つ「上海ロレックスマスターズ」が開催されます。
世界ランキングトップ20に入る選手は必ず参戦することが決められていることから、世界レベルのテニスマッチの観戦が楽しめます。
11月
上海国際マラソン
「上海国際マラソン」は、外灘の「金牛広場」からスタートして、市街地をめぐり「上海体育場」までの42.195kmを駆けぬけるフルマラソンのほか、「復興公園」までの10kmラン、「上海展覧中心(上海展覧センター)」までの健康ラン(ミニマラソン)の3つのコースで、毎年11月に開催されます。国際選手をはじめ、国内外からマラソン愛好家が大勢集まる大規模なマラソン大会です。
12月
カウントダウン迎春鐘つき「龍華」年越しイベント
上海最古の禅宗寺院の「龍華寺」では、12月31日の大晦日には、年越しイベントが開催されます。歴史ある「梵鐘(ぼんしょう)」の鐘つきも行われます。鐘の音色とともに、熱々の年越し麺を食べて、上海での年越しを楽しんで、新たな気持ちで新年をむかえましょう。
上海への主要エリアからのアクセス・所要時間
上海へは日本各地の空港から直行便が就航しています。日本の主要エリアの空港からであれば便数も1日数便〜十数便と多く、アクセスも便利です。
なお、上海には2つの空港があり、日本からはほとんどが「上海浦東国際空港」への発着便ですが、羽田空港からの便のみ「上海虹橋国際空港」への発着便もあります。日本の主要エリアの空港からの所要時間は以下の通りです。
- 新千歳→浦東:4時間〜4時間5分
- 羽田→浦東:2時間50分〜3時間25分
- 羽田→虹橋:3時間5分〜3時間40分
- 成田→浦東:3時間5分〜3時間40分
- 名古屋→浦東:2時間15分〜3時間
- 関西→浦東:2時間15分〜3時間10分
- 福岡→浦東:1時間45分〜2時間5分
就航している航空会社
日本の各空港で就航している航空会社が若干違います。
- 札幌(新千歳)→浦東:中国東方航空・JAL共同、春秋航空、上海吉祥航空
- 羽田→浦東:ANA、JAL、ピーチ、中国東方航空、春秋航空(週4回)、上海吉祥航空(週3回)、上海航空(週3回)
- 羽田→虹橋:ANA、JAL、中国東方航空、上海航空
- 成田→浦東:ANA、JAL、中国東方航空、上海航空、ジェットスタージャパン(週4回)
- 名古屋→浦東:ANA、JAL、中国東方航空、中国国際航空、春秋航空、上海吉祥航空、中国南方航空・廈門航空共同
- 関西→浦東:ANA、JAL、中国東方航空、中国国際航空、中国南方航空、春秋航空、、上海吉祥航空、上海航空、ピーチ
- 福岡→浦東:中国東方航空、中国国際航空
上海ツアーを選ぶときのTips集
上海までは飛行機でどのくらいかかりますか?
東京(羽田・成田)からの直行便であれば約3時間半ほど、福岡からは約2時間ほどです。
何泊くらいのツアーが最も楽しめるでしょうか?
上海市街地を中心に観光するのであれば、2泊3日あれば十分楽しめます。上海ディズニーランドを満喫したり、上海郊外の水郷や蘇州、杭州まで足を伸ばしたいのであれば、4泊以上のツアーを選ぶとよいでしょう。
上海の気候は?行くのにいい時期はいつ?
上海は、九州の鹿児島や宮崎とほぼ同じ緯度で、日本と同じく四季の変化がはっきりしています。日本同様、梅雨もあり、台風シーズンには注意が必要です。夏場には、時おり夕立がくることもあって、蒸し暑くなります。冬場には、日本同様、コートなどの防寒着が必要で、冷え込む日もあります。
行くのにベストなのは、9月下旬から11月にかけての秋の時期です。気候もさわやかで過ごしやすいことと、上海名物の「上海蟹」はこの時期が旬で、特においしいです。
中国語が話せないのですが、英語や日本語が通じますか?
残念ながら、英語や日本語は、外国人が多く利用するホテルやレストラン、ショッピングスポット以外ではほとんど通じません。
文字も中国語ですが、「簡体字(かんたいじ)」といって、漢字をかなり簡略化したものです。これは、日本で使われている漢字とは、形が全く違うものも多いです。タクシーなどで行き先を伝えたいときは筆談も可能です。その時は、ガイドブックなどで簡体字を見て、そのまま書いて伝えましょう。
レンタカーは借りられますか?
中国では、国際運転免許証による運転は認められていませんので、旅行者が自分で運転することはできません。旅行者が気軽に利用できるようなレンタカーシステムもありません。