香川ってどんなところ?
日本で一番面積の小さい県・香川県は、四国にあって、「讃岐」は旧国名となります。
香川といったら、何をおいてもまずは「さぬきうどん」でしょう。コシが強い麺と芳醇なダシが特徴で、安くてメニューが豊富なのも人気の理由です。また、過剰なサービスがなくセルフのものや、「こんな辺鄙なところに?」といった超穴場なお店もあって、「うどん巡り」をするために香川へ行くのも楽しみの一つです。
幸せまいりのパワースポット・こんぴらさん「金刀比羅宮」、日本情緒あふれる特別名勝の「栗林公園」は、香川を代表するスポットです。
また、フェリーですぐにアクセス可能な瀬戸内の島々もあります。瀬戸内海の12の島と2つの港を舞台に、3年に一度開催される「瀬戸内国際芸術祭」は、国内のみならず世界中から注目される現代アートの祭典です。のんびりとした雰囲気で個性豊かなアートに囲まれながら、島で生活する人々とふれあえるのも魅力です。
香川旅行の見どころ
パワースポット・こんぴらさん参りをする
多くの人が「一生に一度はお参りしたい」憧れのパワースポット「金刀比羅宮」には、年間を通して、約400万人以上が訪れます。「こんぴらさん」の愛称で親しまれています。御本宮までの階段は785段あります。一段一段願いを込めて登りましょう。無料で貸し出されている杖を利用するのもおすすめです。
長い石段の途中には、重要文化財やアートスポットも点在していて、見どころもたくさんです。また、オリジナルのお守りや御みくじ、参道のカフェやお土産探しの寄り道も楽しめます。
本場のさぬきうどんを食べ比べる
コシの強い本場の讃岐うどんは、なんといってもリーズナブルな価格と豊富なメニューが魅力で、食べ比べする「うどん巡り」も楽しめます。
茹でた麺を水で締めない「釜揚げ麺」、卵と麺を入れてかき混ぜた「釜玉」や、ゆで汁ごと提供された麺をだし醤油につけて食べる「釜揚げ」があります。一方、水で締めた「水締め麺」は、温かいだしをかけた「かけ」、だし醤油をぶっかける「ぶっかけ」、醤油をかけたシンプルな「生醤油」などがあります。
サイドメニューの定番は、「天ぷら」「あげ」「おでん」に「おにぎり」など、お店によっても異なります。「うどん巡り」の移動手段は、「レンタサイクル」やローカル電車「ことでん」、「うどんタクシー」に「うどんバス」まであるので、自分に合った好みのプランを計画しましょう。
映えるフォトジェニックスポットを巡る
香川にはフォトジェニックなスポットも多く点在しています。日本の侘び寂びを感じることができる美しい景観の「栗林公園」をはじめとして、「津田の松原」「豊稔池堰堤(ほうねんいけえんてい)」「香川のウユニ塩湖」と呼ばれるほどの絶景スポット「父母ヶ浜(ちちぶがはま)」、小豆島の「エンジェルロード(天使の散歩道)」など、気分があがる幻想的かつロマンティックな光景を目の当たりにできます。香川旅の思い出にSNS映えするショットを収めましょう。
瀬戸内海の島々を訪れる
国内の有人島のうち、全国でも5番目に多い24の島々へ、いずれも船で約20分〜1時間程度でアクセスできる香川県は、まさに島旅観光のメッカです。海と山に囲まれて自然が豊かなのはもちろん、各島にそれぞれの魅力を持ち合わせ、アート鑑賞やカフェ巡りが人気です。また、爽快な絶景はドライブにも最適です。
ただし、あくまでも島の人々の生活の場ということを念頭に置いて、マナーを守って観光しましょう。
多彩で個性的なアートの魅力に迫る
香川の玄関口「サンポート高松」周辺には、行きかう大小の船舶や高松城の櫓、大巻伸嗣 の作品「Liminal Air -core-」をはじめとしたパブリックアートなど、魅力的な被写体がたくさんあります。ふらっと歩いているだけで、気軽にアートに触れられるのも魅力です。
また、3年に一度のアートの祭典「瀬戸内国際芸術祭」で盛り上がる島々の随所に、アートスポットが点在しています。特に「アートの島」とまで言われる「直島」は、国外からも人気の美術館やアート作品であふれています。1時間ほどで1周できる「犬島」、コンクリート・ジェル構造の美術館がある「豊島(てしま)」、貝殻を模した巨大アートで有名な「男木島(おぎじま)」も見逃せません。
高松市周辺エリア
香川観光の拠点となるのが高松市周辺エリアです。高松駅前のベイエリアにそびえる、四国一の高さを誇る「高松シンボルタワー」の8階屋上からは、瀬戸内の多島美が一望できます。マストスポット・特別名勝の「栗林公園」観光と合わせて、周辺ではランチやお洒落な雑貨巡り、うどん巡りが楽しめます。また、高松港からアクセスしやすい島々へも足を伸ばしてみましょう。
北浜alley(ありー)
JR高松駅から徒歩約10分、高松港の近くの瀬戸内海を望むレトロな倉庫街です。レストラン、カフェ、雑貨やお土産、またアートに溢れる商業複合施設で、昭和初期に建てられた倉庫や空き家をリノベーションしています。「alley(ありー)」は、「路地裏」という意味です。
レンガ広場では、フリーマーケットやコンサートなどが行われ、目の前に広がる瀬戸内海からの心地よい潮風を感じながら、ショッピングを楽しめます。特にぶらりと散策したり、デートに最適です。
のんびりと長居したくなるカフェ、キッシュ専門店、古道具や古書も扱うブックカフェのほか、雑貨店やセレクトショップも並び、ノスタルジックな雰囲気が漂います。昼間のみならず、夜は一層ロマンティックです。
栗林公園(りつりんこうえん)
国の特別名勝に指定されている庭園の中で、最大の約75haの広さをもつ「栗林公園」は、松の緑濃い紫雲山を背景に、6つの池と13の築山を巧みに配した、江戸時代初期の回遊式大名庭園として、すぐれた地割り、石組みを有し、木石の雅趣に富んでいます。高松市中心にあるとは思えないほど、静寂に包まれている庭園です。
16世紀後半、当時の豪族・佐藤氏が西南地区に築庭したのが始まりと言われています。1745(延享2)年に藩主・松平頼恭(よりたか)によって完成しました。
園内随一のビュースポット「飛来峰(ひらいほう)」からは、紫雲山を背景にした南湖を見渡せる光景が広がり、必見です。また、5月頃に開花を迎えるツツジが偶然ハート型のようになっている「恋つつじ」は、見るだけで恋愛運アップが期待できると人気です。茶屋「掬月亭(きくげつてい)」からの景観も素晴らしいです。
春のウメ・サクラ、夏のハナショウブ・ハス、秋のカエデ、そして冬のツバキと、四季折々の風物にも恵まれ、「一歩一景」といわれる変化に富んだ美しさを醸し出します。
船頭の解説を聞きながら、ゆったりと水面から眺める庭園は、また格別です。日常を離れて、お殿様・お姫様気分を楽しめます。映画「男はつらいよ 寅次郎の縁談」や「UDON」などのロケ地にもなりました。
さぬきこどもの国
さまざまな体験型の遊びを通して、子供たちの心と身体の成長をサポートする大型児童館です。美術・科学・音楽・コンピューターの4つの工房「わくわく児童館」、プラネタリウムを楽しめる「スペースシアター」、散策にぴったりの自転車をレンタルできる「サイクルセンター」、そして屋外遊具と設備も幅広く、一日中楽しめます。
また、高松空港に隣接するので、ジェット機の離発着を間近に見ることができ、見ごたえがあります。空港からのアクセスも抜群で、入場無料なのもうれしい、大人も子供もわくわくするスポットです。
史跡高松城跡・玉藻公園
国の指定史跡で、讃岐国領主・生駒家、高松藩主・松平家の居城だった「高松城跡」を整備した公園です。「玉藻」の呼び名は、万葉集で歌人・柿本人麻呂が讃岐の枕詞に「玉藻よし」と詠んだことと、このあたりの海が「玉藻の浦」と呼ばれていたことによるといわれています。
瀬戸内海の海水をお堀に引き込んだ珍しい設計で、日本三大水城として知られています。国の重要文化財「艮櫓(うしとらやぐら)」「月見櫓」「水手御門」「渡櫓」「披雲閣(ひうんかく)」のほか、国の名勝に指定されている「披雲閣の庭園」があります。天守閣の石垣を間近で見学できる「城舟体験」は、料金がワンコインとお手頃で、所要時間約30分ほどです。
春は桜、植木市、秋は菊花展など、季節ごとに賑わいます。歴史を学びながら園内をゆっくり散策しましょう。
あじ竜王山公園
2016年にオープンした「あじ竜王山公園」は、「瀬戸の風景を体感できる公園」「自然とふれあえる公園」「アートと遊べる公園」をコンセプトとした、高松市立の公園です。
「瀬戸内国際芸術祭」のアート作品ともなる展望台や、瀬戸の風景に溶け込んだ様々な彫刻作品が点在しています。また、瀬戸内海を見下ろす絶景も見ものです。
塩江(しおのえ)温泉郷
約1,300年前の奈良時代に名僧・行基によって発見され、弘法大師・空海が湯治の地として伝えたという由緒正しき温泉郷です。県内最古の温泉郷で「高松の奥座敷」として親しまれています。高松空港から車で約15分、JR高松駅からは約1時間20分ほどです。
この温泉郷のシンボルは、春には山を覆う見事な桜、夏には飛び交うホタルと清らかな川の流れ、秋の紅葉です。大自然に包まれた歴史ある温泉郷には、それぞれに趣のある温泉旅館やホテル、美術館、物産センターなどが点在しています。また、四季折々の観光イベントが催されていて、温泉と自然に触れ合える地です。
清流の女王とも呼ばれる「あめご(アマゴ)料理」や、イノシシ料理も名物です。
屋島(山上)(やしま・さんじょう)
高松市街地から車で約30分ほどのところにある「屋島」は、国の史跡天然記念物にも指定されています。源平合戦の古戦場として知られる、屋根の形をした溶岩台地で、山上からは高松の街並みや瀬戸内の多島美が一望できます。
今から約800年前、源平合戦が繰り広げられた「檀ノ浦」周辺には、小山の影を利用して平家が軍船を隠した「船隠し」や、武将・那須与一が扇の的への矢の命中を祈った「祈り岩」など、合戦の逸話を伝える史跡が数多く点在しています。
山上には、四国霊場第84番札所の「屋島寺(やしまじ)」や、世界的にも珍しい山頂の水族館「新屋島水族館」などがあります。「獅子の霊厳(ししのれいがん)展望台」では、屋島名物の「かわらけ投げ」に挑戦できます。源氏が陣笠を投げて勝利を祝った故事にならったもので、特に合格祈願に人気です。
自然に包まれた「屋島スカイウェイ」では、上り坂なのに下っているような錯覚を起こす「ミステリーゾーン」や、途中2つの展望台からの絶景を楽しみながら、爽快なドライブが楽しめます。
新屋島水族館
標高290mの屋島の山上に位置する、全国でも珍しい水族館です。大小約80の水槽に熱帯から冷水系まで150種1,500匹の魚類、水生哺乳類、両生類などを展示しています。
日本では貴重な「アメリカマナティ」の飼育展示をはじめ、前脚が器用な「アザラシの変身」、イルカとスタッフで行う劇仕立ての「イルカライブ」(土日祝限定)などのイベントも開催されていて、家族や仲間で楽しめるスポットです。なお、リニューアル工事が予定されていますので、営業日については事前に確認してください。
中野うどん学校 高松校
「うどん県」ならではの観光スポットが「中野うどん学校 高松校」です。粉を練るところから始まって麺棒でのばし茹でて食べるまで、プロの職人が指導のもと、うどん手打ち体験ができます。自分で作って食べるうどんの味は格別です。
体験終了後には、卒業証書、うどん作りの秘伝帳、麺棒、古地図が一体になった掛け軸がもらえます。仲間や家族で楽しみながら作り方をマスターすれば、自宅でも手作り麺が味わえます。体験するには、事前に申し込みが必要です。なお、「こんぴらさん」の近くには「中野うどん学校 琴平校」もあります。
男木島(おぎじま)
「女木島(めぎじま)」の約1km程度に隣りあう島で、高松港から女木島経由で約40分です。1895(明治28)年に建てられた、全国でも珍しい御影石造りの洋式灯台があって、100年を越えた今も瀬戸内の安全を照らしています。
平坦地が少ない地形で坂が多く、密集した集落、坂道の石段や石畳が、美しい情景を織りなしています。源平合戦で武将・那須与一が射た扇が流れついたことから、「おぎ(扇)」の名がついたといわれています。桃太郎伝説で鬼の副大将が逃げ込んだと言われる岩窟「ジイの穴」には、不老長寿の湧水があります。
建物自体がアートな「男木交流館」、カラフルなペインティングが施された壁画「男木島 路地壁面プロジェクト wallalley」、島一番のビュースポットでもある「豊玉姫神社」などが見どころです。
島内では動物に餌を与えないこと、また、島で生活する人々に配慮して、写真撮影等は節度をもつことを心がけましょう。
直島
古い町並みと現代アートが調和する島で、高松港からフェリーで約1時間、高速船で約30分ほどです。住所は香川県ですが、位置は岡山県に近いため、「宇野港」からもアクセスしやすいです。「宮ノ浦」「本村(ほんむら)」「積浦(つむうら)」の3つの集落があり、ハマチやノリの養殖が盛んです。
「地中美術館」「ベネッセハウス」などのアート施設のほか、集落の古民家をそのまま利用・作品化した「家プロジェクト」があります。「直島幼児学園」「直島小学校」「直島町体育館」などの学校・体育施設は、建築作品群として特色あるデザインになっています。
特に「直島町役場」は、役場機能はもちろん、周囲の古い家並みとも違和感のない外観を併せ持ち、更には安土桃山時代の名建築の意匠が採用されています。
春は町花でもある「ヤマツツジ」が咲き乱れ、海水浴場、釣り公園、トレーラーハウスやパオの宿泊などで大自然と触れあえるほか、「エコアイランドなおしまプラン」でのエコツアー施設見学や、産業廃棄物等の処理行程でできる無害化された物質「スラグ」を利用した陶芸体験もできます。
直島のシンボル的存在である宮浦港にたたずむ草間彌生の作品「赤かぼちゃ」、宮浦港の浮島を表現したアート「直島パヴィリオン」など、至るところにアート作品が点在しています。島内の移動は、バス・自転車・車・徒歩、いずれでも可能です。全ての施設、屋外作品を制覇しようとすると、1日では回りきれないので、前もって綿密に予定を立てておくといいでしょう。
県東部エリア
歴史的スポットの「引田(ひけた)のまち並み」は、かつて港として栄え、古い醤油蔵などノスタルジックな風情が漂っています。また、手袋生産量日本一を誇ることから、手袋にちなんだスポットも点在しています。
白砂の浜と黒松林のコントラストが美しい景勝地「津田の松原」は、夏には海水浴も楽しめるレジャービーチです。
天体望遠鏡博物館
世界で初めて「天体望遠鏡」を展示品にした博物館です。閉校になった小学校の校舎を再利用しているのも見どころです。展示されている使われなくなった望遠鏡は大小さまざまで、総数は200台を超えています。組織運営や館内の案内などは、すべてボランティアスタッフによるものです。
個人から寄贈された数多くの小型望遠鏡が教室に展示されているほか、各地の天文台に設置されていた大型望遠鏡が屋内プールだった場所にたくさん並べられています。また、展示品の見学だけでなく、収蔵している望遠鏡を使って太陽黒点やプロミネンス(太陽表面の炎)を観察することもできます。リユースが垣間見えるのも楽しい一コマです。
引田のまち並み
港町として栄えた引田には、ノスタルジックな雰囲気が漂っています。もろみ蔵などを見学できる醤油屋「かめびし屋」、酒と醤油造りで栄えた商家を改装し、食事処や手袋工房が並ぶ「讃州井筒屋屋敷」など、閑静な通りにはアンティークな趣きが漂います。昔ながらの景観を今に伝えています。
田の浦海岸
波が穏やかな湾の海水浴場で、子どもでも安心して遊ぶことができます。シャワー、簡易トイレも完備されています。大潮の干潮時には、少し離れたところにある「女郎島」と陸続きになり、歩いて渡ることができます。緑地部分ではBBQやキャンプが無料で楽しめるのも魅力です。
津田の松原・琴林公園
「津田の松原」は、「日本の渚百選」にも選ばれた白砂青松(はくしゃせいしょう)の景勝地です。「琴林(きんりん)公園」の名前で県立公園に指定されたのち、瀬戸内海国立公園として重ねて指定を受けました。江戸時代の初期、「岩清水八幡宮」の防風林として植えられたのが始まりとされています。
白砂の浜と黒松林のコントラストが美しく、樹齢600年を超える老松をはじめ、根上がりの松等が約1kmにわたって続いています。潮風を感じながら、七福神にちなんだ7つの老松や根っこがつながっている「縁むすびの松」も探してみましょう。
夏には県下最大の「津田の松原海水浴場」となり、毎年県内外からの海水浴客で賑わいます。また、温泉やフィットネスが楽しめるスパリゾート「クアタラソさぬき津田」や、全室がオーシャンビューの国民宿舎「クアパーク津田」も隣接しています。ビーチ遊びで疲れた体を癒やすにはピッタリです。
県中部エリア
瀬戸大橋の玄関口「坂出」から電車で約10分ほどの「丸亀」は、昔からの名店が集まるうどん巡りの聖地とも言われています。また、「骨付鳥」も発祥であることから、2大グルメが楽しめるのもうれしいですね。丸亀城や美術館が見どころです。
パワースポット「金刀比羅宮」、歌舞伎小屋「旧金毘羅大芝居」や門前町は、時間をかけてゆっくり回りたいものです。
瀬戸大橋記念公園
岡山県早島と香川県坂出市を結ぶ、瀬戸大橋最高のロケーションにあるのが「瀬戸大橋記念公園」です。吊橋や斜張橋をかたどった噴水、芝生広場、こども広場などもあります。瀬戸大橋架橋記念博覧会の会場跡地を整備した、面積およそ10.2haの海浜公園です。
ほかにも、サッカー場が4面とれる球技場やターゲットバードゴルフ場も整備され、多くのスポーツファンに利用されています。入場無料の「瀬戸大橋記念館」では、架橋工事などの全貌を学べます。さらに、園内にある彫刻家・流政之(ながれまさゆき)の数多くの作品に加えて、隣接地には「香川県立東山魁夷せとうち美術館」もあって、アートにふれることもできます。
丸亀城
築城400年を誇る丸亀のシンボル「丸亀城」は、全国に現存する「木造天守十二城」の一つで石垣の名城と言われています。また、別名「亀山城」と呼ばれています。
内堀から天守にかけて積み重ねられた石垣は、「扇の勾配」と呼ばれ、見事な曲線を描いています。この白亜の三層三階の木造天守は、国指定重要文化財に指定されています。また、「日本100名城」にも選ばれ、花見や散歩など、市民の憩いの場として親しまれています。
石垣に垣間見られる当時の技術、職人の思い、その時代の人々に想いを馳せながら、めぐってみてはいかがでしょう。
丸亀市猪熊弦一郎現代美術館
県出身の世界的洋画家・猪熊弦一郎により寄贈された、2万点を超える作品を所蔵しています。テーマごとの常設展示のほか、年数回の企画展を開催しています。
多感な少年時代を丸亀市で過ごした猪熊氏自らがプロデュースし、ニューヨーク近代美術館の増改築設計でも知られる谷口吉生氏が設計しました。1991年11月、全国にも類を見ないユニークな「駅前美術館」として、JR丸亀駅前に開館しました。
エントランスの彫刻や壁画に吸い寄せられるように、猪熊ワールドが広がります。駅チカなので気軽にアート鑑賞を楽しめます。
※2018年12月25日(火) 〜 2020年3月31日(火)(予定)まで休館中です。
金刀比羅宮(ことひらぐう)
香川屈指のパワースポットで、古くから「さぬきのこんぴらさん」として親しまれている、海の神様です。参道の長い石段は有名で、本宮まで785段、奥社までの合計は1,368段にも及ぶことから、動きやすい服装と歩きやすい靴での参拝をおすすめします。
652段目にある手水舎でお清めをしてから、785段目の御本宮で参拝します。荘厳な雰囲気は、ご利益のパワーがみなぎっているように感じられます。参拝後は、オリジナルの黄色いお守りや金のこんぴら狗付きの御みくじを要チェックです。
参道から奥社までの石段沿いには、総門の「大門」(365段目)、加美代飴のある「五人百姓」(365段目)、そして広い境内には重要文化財「旭社」(628段目)など、由緒ある建造物が点在するほか、「宝物館(ほうもつかん)」(400段)などには第一級の美術品や文化財が陳列されています。
参道の両脇にはお土産物やうどんの店などが並びます。また、周辺には「旧金毘羅大芝居(金丸座)」や日本一高い灯籠の「高灯籠」など、見どころも数多くあります。
旧金毘羅大芝居「金丸座」
1835(天保6)年に建てられた、現存する日本最古の芝居小屋です。年3回の「市立ち」のたびに仮設小屋で歌舞伎興業などを行っていましたが、江戸時代中頃から金毘羅信仰が全国的に高まり、門前町の形態が整うにつれて、常小屋が必要となりました。
「金丸座」の名称は、1900(明治33)年につけられたものです。1970(昭和45)年に国の重要文化財に指定され、1972(昭和47)年から4年間の歳月をかけて現在の場所に移築復元されました。また、竹を格子状に組んだ「ブドウ棚」と演出装置の「かけすじ」 を復元して、より江戸時代の情緒あふれる姿に再現されています。
1895(昭和60)年から「四国こんぴら歌舞伎大芝居」が開催され、全国からファンが集い、今では四国路に春を告げる風物詩となっています。公演がない時期は、客席や舞台裏などの見学が可能です。
国営讃岐まんのう公園
香川県まんのう町にある、公園面積およそ350haを有する四国唯一の国営公園です。空海が改修した日本最大級の溜池「満濃池」に隣接し、四季折々の花々や美しい自然が楽しめます。
自然生態観察園やドッグラン・体験施設・オートキャンプ場など、文化・スポーツ・レクリエーションの一大基地です。季節ごとに、スイセン、チューリップ、コスモスなど、四国最大級の規模で花々が咲き誇ります。週末には、工作や自然に触れ合う体験教室なども開催されます。
ニューレオマワールド
大観覧車やジェットコースター・VRアトラクション、パレードが人気のテーマパークです。
春秋のバラ展やチューリップなど季節の花々が咲き誇る「レオマ花ワールド」、アジアの世界的遺産を忠実に再現した「オリエンタルトリップ」、夏季限定のリゾートプール「レオマウォーターランド」など、一日中楽しめるスポットになっています。
日本夜景遺産に認定された冬の風物詩のイルミネーション「レオマ光ワールド」では、奇跡のオーロラショーや3Dプロジェクションマッピングで、ファンタジックな世界を演出しています。
隣接するオフィシャルホテル「ホテルレオマの森」の、日帰りでも利用できる天然温泉やバイキングでくつろぐのもおすすめです。
県西部エリア
瀬戸内海に面し、美しい風景や美味しいものなど魅力たっぷりのエリアです。浦島太郎伝説が伝わる場所として有名な荘内半島、香川のウユニ塩湖とも言われる「父母ヶ浜」、またフォトジェニックなスポットとして外せない「銭形砂絵」、「天空の鳥居 高屋神社」も見逃せません。「豊稔池堰堤(ほうねんいけえんてい)」の凄まじい迫力は、なかなか見ることのできない光景です。
銭形砂絵(琴弾(ことひき)公園内)
有明浜の砂に巨大な「寛永通宝」を描いた「銭形砂絵」は、観音寺のランドマークです。東西122m南北90m、周囲345mもあって、琴弾山山頂から見るときれいな円形に見えます。
1633(寛永10)年、藩主・生駒高俊公を歓迎するために、一夜にして作られたといわれ、他に類を見ないものといえます。この砂絵を見ると健康で長生きができ、お金に不自由しないとの言い伝えがあります。
また近年、銭形砂絵を見て宝くじを購入した人が高額を当てたことから、金運スポットとしても知られるようになり、人気です。夜はライトアップされ、さらに幻想的な空気に包まれます。
紫雲出山(しうでやま)
荘内半島には浦島伝説の地がいたるところにあります。その一つである標高352mの「紫雲出山」は浦島太郎が玉手箱を開け、出た白煙が紫色の雲になって山にたなびいたという伝説から名付けられました。
春には約1,000本の桜、初夏にはアジサイなど、四季折々の花が美しく山を彩ります。山頂展望台からは、瀬戸内海の素晴らしい多島美が見渡せます。
フラワーパーク浦島
広大な農地に、マーガレット、キンセンカ、ポピー、ゴテチャ(色待宵草)、コスモスなどが植えられ、季節ごとに楽しめる市営の花畑です。
5月頃には花摘みイベントが開催されます。また、満開のマーガレットの美しさは格別で、一面が真っ白い花で埋め尽くされます。花の見頃は、キンセンカ(3月下旬~4月上旬)、マーガレット(4月中旬~5月末まで)、ポピー(5月頃)、ゴテチャ(5月頃)、コスモス(9月中旬~10月中旬)です。
有明浜
約2kmにわたって白い砂浜が続く遠浅の海岸です。瀬戸内海国立公園に含まれ、「日本の渚100選」、「日本の白砂青松100選」にも選ばれています。
砂浜はかつて「東洋一の海水浴場」とうたわれ、多くの海水浴客で賑わいました。県内では見ることが少なくなった、たくさんの海浜植物が生育していて、「有明浜の海浜植物群落」として市の指定文化財になっています。春から秋にかけては次々と可憐な花を楽しむことができます。近年は蝶の「アサギマダラ」の飛来する浜としても注目されています。
また、夕陽が「燧灘(ひうちなだ)」に沈む様子は、ため息がでるほどの美しさです。
豊稔池堰堤(ほうねんいけえんてい)
讃岐山脈(阿讃山脈)を分け入るように流れる「柞田川(くにたがわ)」上流にあるアーチダムです。長い年月の風雨にさらされた堰堤は、まるで中世ヨーロッパの古城のようにフォトジェニックです。水をたたえた水面と周囲の山並みとの調和が、四季折々に見事な景観を見せてくれます。
堤長145.5m、堤高30.4m、両端部を重力式、中央部が5個のアーチと6個の扶壁(バットレス)からなるマルチプルアーチ式になっています。貯水量はおよそ160万tにもおよび、建設されて80年近く経過した今もなお、約500haの農地の水がめとして活躍しています。
一年を通じて多くの観光客が訪れ、特に夏に行われる「ユルヌキ(放流)」の風景は季節の風物詩として知られています。ダム好きでなくとも一度は見てみたい光景です。
天空の鳥居 高屋神社
讃岐国延喜式内24社の一つで、インスタ映えすることで知られています。当初、稲積(いなずみ)山頂にあった本殿は山麓に移されましたが、その後再び山頂に造営されました。山の名前から「稲積神社」「稲積さん」 とも呼ばれ、家内安全・商売繁盛などのご利益があると言われています。
標高404mの山頂からは観音寺市が一望でき、眼下には広大な燧灘(ひうちなだ)と「有明浜」が広がり、天気が良ければ「石鎚山(いしづちさん)」までを望める絶好のビュースポットです。
里宮である下宮から本殿までは、270段の急な石段があり、その中段には、指1本で押してもぐらぐら動くという「ゆるぎ岩」がどっしりと座っています。
父母ヶ浜(ちちぶがはま)
一度は見たい絶景で人気の「香川県のウユニ塩湖」です。干潮と夕暮れが重なる時には南米のウユニ塩湖のような写真が撮れると人気のスポットです。「日本の夕日百選」にも選ばれました。
ベストショットには、いくつか天候条件があり、干潮と日の入り時刻の重なる時、風がなく水面が波立たない時、日の入り前後約30分間のマジックアワーが狙い目と言われています。
また、約1kmのロングビーチを誇る穏やかな海水浴場は、毎年夏になると多くの海水浴客が訪れます。
小豆島(しょうどしま)
香川県で一番大きな島で、一年を通じて温暖な気候に恵まれ、特産品の「オリーブ」は国内栽培発祥の地です。また、醤油やそうめんなどの産業も盛んで、400年以上の歴史を誇ります。
島へのアクセスは、香川県、岡山県、兵庫県の各港から船が出ていますが、メインとなる高松港からはフェリーで約1時間、高速船であれば、約35分です。
島内で最大の見どころは、日本三大渓谷美と称される「寒霞渓(かんかけい)」。風雨の浸食によって出来た奇岩と植物が織り成す雄大なパノラマは必見です。そして、壺井栄の名作「二十四の瞳」の舞台としても有名な映画やドラマのロケ地として使われている「二十四の瞳映画村」もインスタ映え間違いなしです。
エンジェルロード(天使の散歩道)
1日2回、潮の満ち引きによって、海の中から小豆島本島と余島を繋ぐ砂の道「エンジェルロード(天使の散歩道)」が現れます。この時、バラバラに浮かんで見える弁天島、中余島、小余島、大余島が陸続きになります。
大切な人と手をつないで渡ると、砂州の真ん中で天使が舞い降りてきて、願いを叶えてくれると言われているロマンティックなスポットで「恋人の聖地」として知られています。
また、丘を登ったところにある「約束の丘展望台」からは、エンジェルロード全景が望めます。
寒霞渓(かんかけい)
日本三大渓谷美のひとつに数えられ、瀬戸内海国立公園を代表する景勝地の一つになっています。約1,300万年前の火山活動で誕生した、日本屈指の迫力ある渓谷美は絶景です。
山頂までは、風雨の浸食によってつくられた奇岩、垂直にそそり立つ大岩壁の間を行く片道約5分のロープウェイがオススメです。春の新緑、夏の深緑、秋の紅葉、冬の雪景色と、四季折々の表情をダイレクトに楽しめます。特に色とりどりの紅葉シーズンは人気です。
また、表十二景、裏八景と2つの登山道があり、長い年月によって創りだされた奇岩怪石の表情や、自生した植物を間近で観察することができます。片道約1時間から1時間半のハイキングです。裏八景にはパワースポット「松茸岩」も。体力を考慮して、片道だけロープウェイを使うのもいいでしょう。
マルキン醤油記念館
1987年に「丸金醤油」の創業80周年を記念して、大正初期に建てられた工場のひとつを記念館として改装・開館しました。国の登録有形文化財にも指定され、国内最大規模を誇る合掌造りの建物です。
小豆島の伝統産業である醤油造り。明治の最盛期には約400軒もの醤油醸造所がありました。館内では、歴史や製造方法を昔の道具やパネルを使って分かりやすく紹介しています。通路にあるトンネルは、実際に使用していた大きな桶をくり抜いたもので、間近で見るとその大きさに驚きます。
隣接する工場では、大きな機械を使って醤油を搾っている様子をガラス越しに見学することもできます。また、物産館では、ここでしか買えない限定商品や造りたての醤油や佃煮などをお土産に買って帰りましょう。天然醸造蔵で仕込んだ、初しぼり生醤油使用のオリジナル「しょうゆソフトクリーム」も人気です。
道の駅 小豆島ふるさと村・手延そうめん館
道の駅「小豆島ふるさと村」は、円錐形の屋根の建物が特徴です。2階に美術館、1階には多目的スペースの「夢想館」、特産品を取り扱う物産館があります。
また、隣接する「手延そうめん館」は、約400年の歴史を持つ小豆島特産そうめんの実演、箸分け体験ができます。目の前で次々と作られているそうめんをその場で食べたりできる体験は、所要時間約30~40分です。コシが強いのが特徴の小豆島のそうめんをおいしく学べます。
小瀬の重岩(こせのかさねいわ)
島の西の端にあって、ひときわ存在感を放つ「小瀬の重岩」は、自然のものか人工のものなのか、地元の人も不思議がる巨岩です。今にも崖から落ちそうで落ちない絶妙なバランスを保ち、「小瀬石鑓神社」のご神体として祀られています。
この付近は、かつて大坂城築城用の大石を採石した場所で、その名残を今に伝えています。また、岩のすき間の祠が神秘的な雰囲気を漂わせています。
重岩からは、眼下に瀬戸内海が広がり、まさに絶景で、自然のエネルギーがみなぎる、小豆島のパワースポットのひとつです。山の上にあるため、ふもとから20分ほど階段を上る必要があり、それなりの体力が必要です。
二十四の瞳映画村
1954(昭和29)年公開の映画「二十四の瞳」を撮影したオープンセットが残されていて、大正・昭和初期の村の通り、岬の分教場、壺井栄文学館、松竹座映画館、四季の花畑など、見どころがいっぱいです。「壺井栄文学館」では、生前、壺井栄が愛用していた調度品や各作品の生原稿などを展示、映画館「松竹座」では「二十四の瞳」を常時上映しています。
また、「Caféシネマ倶楽部」では、レトロな雰囲気の中で、昭和の懐かしい給食セットやコーヒーなどを楽しむことができます。
映画村内では、絣(かすり)の着物をレンタル(1着500円)できます。昭和初期の子どもになったような気持ちで、写真映えスポット満載のレトロな町並みを散策してみましょう。
豊島(てしま)美術館
休耕田となっていた棚田を再生し、その一角に据えられた、アーティスト・内藤礼と建築家・西沢立衛による美術館です。水滴のようなフォルムをした建物が特徴的で、実に風景と溶け込んでいます。豊島港からレンタサイクルで約20分ほどです。
展示作品は「母型」の一点のみ。広さ40×60m、最高の高さが4.5mの空間には柱が1本もないコンクリート・シェル構造で、天井にある2ヵ所の開口部から、風、音、光を内部に直接取り込んでいます。内部空間では、水が湧き出し、一日を通して泉が誕生。その風景は、季節の移り変わりや時間の流れとともに、無限の表情を繰り出します。
小豆島オリーブ園
2019年に開園100周年を迎えました。国産オリーブの栽培は、小豆島オリーブ園から始まりました。試行錯誤の後、栽培を始めてから3年、オリーブの樹から国内で初めて74kgのオリーブの実が収穫されました。
瀬戸内海を見下ろす小高い丘に広がる園内3haの敷地の中に約2,000本のオリーブの他、ジャスミンやミモザなどの南欧植物も栽培してあり、散策するのにもぴったりです。
世界にひとつだけのオイルを作れる「マイオリーブオイルブレンド体験」もできます。また、自家製のオリーブ製品も大人気。入園無料で採油期間の10月上旬~12月上旬は見学も可能です。
香川のご当地グルメ
うどん
香川旅の道中で一度は口にしたいのが「讃岐うどん」です。「うどん県」と呼ばれるだけあって、お店の数は700軒ほどあります。有名店や変わり種、インパクト抜群などカテゴリもさまざまです。あらかじめお店をリサーチしておきましょう。
麺そのものを味わうなら、水締め麺に温かいだしをかけたシンプルな「かけ」でしょう。あつあつ=熱い麺と熱いだし、ひやひや=冷たい麺と冷たいだし、ひやあつ=冷たい麺と熱いだし、といった食べ方に分かれています。香川独自の食べ方「ひやあつ」にチャンレンジしてみては。
ぴっぴ飯
なんとも名前の響きがチャーミングな「ぴっぴ飯」は、うどん玉とご飯を炒めて、味付けにうどんだしを効かせるのが特徴です。「ぴっぴ」とはうどんのことを指します。
ご飯に刻んだうどんやたくあんを混ぜて炒めた焼き飯風の家庭料理が「さかいでぴっぴ飯」です。そもそも坂出市には製麺所が多く、昭和の時代、たくさん買ってきたうどん玉が残ったときに、冷蔵庫の余り物とご飯を加えて、こういったメニューがよく作られていたのが発祥の理由と言われています。
骨付鳥
骨付きの鶏もも肉にニンニクを効かせ、まるごと焼き上げる豪快かつシンプルな調理法ですが、一度食べたら忘れられない香川のソウルフードとして人気です。しっかりした歯ごたえのある親どりと、ふっくらと柔らかい若どりの2種類ありますので、お好みで選びましょう。
手で持ち上げてかぶりつくのが基本の食べ方。皮がパリッと香ばしく、これでもかと肉汁があふれ出ます。ビールのお供にピッタリのイメージですが、ご飯のおかずとしても相性バッチリで、お皿に残ったコラーゲンたっぷりの肉汁におにぎりを浸して食べるのが通です。
かっしゃ焼き
見た目は「たこ焼き」にそっくりな香川のB級グルメです。タコは使用しておらず、カレー風味の鶏肉が入っています。昔はタコが手に入りにくかったこと、鶏肉のことを「かしわ」と呼ぶことから「かしわ焼き」が次第に変化して「かっしゃ焼き」と呼ばれるようになったとか。小腹が空いた時などに、おやつとしても一度は味わってみたいものです。
さぬきうどんバーガー
「讃岐うどん」をハンバーガーの具材にした斬新な一品の「さぬきうどんバーガー」は、「津田の松原サービスエリア」で土日祝日だけの限定販売で、午前中に完売するほどの人気ぶりです。
素揚げしたうどん、とろ~り半熟たまご、県産レタスや鶏つくねハンバーグをバンズで挟み、ショウガ風味のしょうゆダレをかけたら、かつお節やネギをトッピング。具材とタレが絶妙にマッチし、まるで片手で食べられる「ぶっかけうどん」のような味わいです。炭水化物×炭水化物なので、1個でお腹いっぱいになりコスパも抜群です。
あんもち雑煮
香川のお正月の定番となっている郷土料理です。いりこだしの白味噌にあん入りの丸餅が入った一品は、意外な組合せに、聞いただけだとちょっと違和感を覚える人もいるかもしれませんが、食べてみると不思議とマッチします。
家族仲良く円満の願いを込めて、輪切りの野菜を入れた、香川を味わえる一杯です。甘味処などで気軽に食べられますが、季節限定(秋〜春まで)の場合もあるため、事前にお店に確認することをおすすめします。
香川への主要エリアからのアクセス・所要時間
飛行機
羽田から
- 約1時間20分(ANA・JAL)
成田から
- 約1時間20分(ジェットスター)
高松空港からJR高松駅までバスで約40分
鉄道
東京駅から
- 約9時間30分(サンライズ瀬戸)
- 約4時間30分(新幹線のぞみでJR岡山駅まで約3時間30分、マリンライナーで高松駅まで約1時間)
- 約5時間20分(新幹線ひかりでJR岡山駅まで約4時間20分、マリンライナーで高松駅まで約1時間)
名古屋から
- 約2時間40分(新幹線のぞみでJR岡山駅まで約1時間40分、マリンライナーで高松駅まで約1時間)
- 約3時間10分(新幹線ひかりでJR岡山駅まで約2時間10分、マリンライナーで高松駅まで約1時間)
大阪から
- 約1時間50分(新幹線のぞみ、さくら、みずほでJR岡山駅まで約50分、マリンライナーで高松駅まで約1時間)
- 約2時間15分(新幹線ひかり、こだまでJR岡山駅まで約1時間15分、マリンライナーで約1時間)
広島から
- 約1時間40分(新幹線のぞみ、さくら、みずほでJR岡山駅まで約40分、マリンライナーで約1時間)
- 約2時間15分(新幹線ひかり、こだまでJR岡山駅まで約1時間15分、マリンライナーで約1時間)
福岡から
- 約2時間50分(新幹線のぞみ、さくら、みずほでJR岡山駅まで約1時間50分、マリンライナーで約1時間)
- 約4時間10分(新幹線ひかり、こだまでJR岡山駅まで約3時間10分、マリンライナーで約1時間)
バス
東京駅から
- 約10時間30分(ドリーム高松号利用)
- 約11時間40分(コトバス利用)
- 約11時間35分(ハローブリッジ利用:京王八王子駅出発・横浜経由)
名古屋駅から
- 約7時間(さぬきエクスプレス名古屋利用)
- 約7時間40分(オリーブ松山号利用)
大阪から
- 約3時間20分(たかなんフットバス利用)
- 約3時間40分(高松エクスプレス大阪号・さぬきエクスプレス大阪利用)
広島から
- 約3時間15分(高松エクスプレス広島号、もしくは、瀬戸内エクスプレス利用)
福岡から
- 約8時間30分(さぬきエクスプレス福岡利用)
高松空港・高松駅を紹介
高松空港
市街地までは、バスで約40分ほどのところにあり、高松駅や琴平・坂出・丸亀へのアクセスバスが運行しています。
国内線は、羽田、成田、沖縄の離発着とかなり限定されています。また、国際線は、ソウル、台北、香港、上海のアジアにフライトがあります。
高松駅
高松駅は、JR各線が発着し、約250mほどのところには、高松琴平電鉄の高松築港駅があります。香川には新幹線が通っていませんので、新幹線の停車駅は隣県の岡山駅になります。岡山駅からJR高松駅まで、「マリンライナー」を利用します。
駅周辺のエリアは、サンポート高松と名付けられ、駅前には高速バスが発着しています。高知、松山をはじめとし、名古屋、京都、福岡、大阪、新宿方面など運行しています。
香川の年間イベント情報
2月
三味線餅つき
「三味線餅つきを見ないと正月が明けた気がしない」とまでいわれる名物行事で、四国霊場第87番札所の「長尾寺」で開催されます。揃いのはっぴ姿の氏子たちが三味線や太鼓の音色に合わせて、杵で威勢よく餅をつきあげます。餅は7日に開かれる恒例行事「力餅運搬競技」などに使われます。
栗林公園梅まつり
国の特別名勝・栗林公園には、「北梅林」と「南梅林」にそれぞれ約80本の梅の木があり、例年1月下旬から3月上旬に、美しい紅白の花を咲かせます。見頃にあわせて「梅まつり」が2日間開催され、抹茶を振る舞う梅観茶会も行われます。鮮やかな梅と庭園のコラボレーションを堪能しましょう。
引田ひなまつり
かつて引田では女児が誕生すると、地域独特の「引田飾り」と呼ばれる飾りつけを親族や近所に披露する風習がありました。毎年2月下旬〜3月上旬に、この風習を現代によみがえらせた祭りです。
引田の古いまち並みの約70軒で、江戸時代のものから現代のもの、創作雛人形などが飾られます。それぞれに個性があり、レトロでシックな雰囲気に色とりどりのおひなさまが映えます。
4月
四国こんぴら歌舞伎大芝居
旧金毘羅大芝居「金丸座」で行われる歌舞伎公演です。1985(昭和60)年から開催されていて、県内外から多くの歌舞伎ファンが訪れ、四国路に春を告げる風物詩となっています。舞台装置は全て人力で、江戸時代の雰囲気を今に伝えています。役者を間近で見ることができる貴重な機会です。
5月
丸亀お城まつり
丸亀城周辺で開かれる2日間の丸亀市最大のイベントです。大道芸人のパフォーマンスやキャラクターショー、物産展など多彩で大いに盛り上がります。
6月
しおのえホタル祭り
香川県有数の温泉地である、塩江温泉郷で行われる4大まつりの1つです。
香東川周辺を自然に飛び交う源氏蛍や、約2,000匹もの蛍が大乱舞し、幻想的な雰囲気に包まれる「特設ホタル館」など、ホタル鑑賞を楽しめます。その他子どもたちが家族と楽しめるステージイベントやクイズなど盛りだくさんです。
また、塩江温泉郷では、春には「さくらまつり」、8月下旬には「温泉まつり」、11月には「紅葉祭り」も開かれます。
むれ源平石あかりロード(〜9月)
開催地の香川県高松市牟礼町は、御影石のダイヤモンドと言われている世界一高価な花崗岩「庵治石(あじいし)」の産地として有名です。また、この庵治石が採れる山の麓には、隣町の庵治町とあわせ約250軒の石材店が軒を連ね、今でも日本一の石材産地として頑張っています。
イベント開催期間には、源平屋島合戦(1185年)の史跡が数多く点在している牟礼町の旧街道沿いに石灯りが設置され、幻想的なやさしい光が灯ります。
さぬき高松まつり
2019年で54回目を迎える「さぬき高松まつり」は、今や四国の四大祭りの一つとして、また、讃岐路の真夏の夜を彩る祭典として親しまれています。
「ものっそ高松」を合言葉に、ものすごいまつり、創造都市「高松」にふさわしい一大イベントとして、中央公園・中央通り・サンポート高松をメイン会場に開催します。ステージイベントやライブ、子どもから大人まで心を一つにして踊る「総おどり」で盛り上がる3日間です。目玉である花火は、大玉やスターマインなど約8,000発が海上に打ち上げられ、海面を美しく染めます。
お大師山の火祭り
大川町田面のお大師山での108ヵ所で「たいまつ」がたかれます。例年午後7時半ごろ、太鼓の合図で一斉に松明が点火され、人の字型に配した火の供養が夜空を焦がす、お盆の行事です。京都の大文字山のかがり火のような壮観な眺めが見ものです。
9月
3万4,000人のキャンドルナイト in 小豆島
瀬戸内海で2番目に大きな島・小豆島で、手作り再生ロウソク約7,000個を用いたキャンドルナイトが開催されます。当日は島内の子どもたちが手作りしたキャンドルカップや、地元協力団体・企業が作成したモニュメントが設置されます。秋の夜長、島全体がやわらかな灯りに包まれます。そのほか、音楽イベントやフリーマーケットなどのイベントも行われます。
10月
金比羅宮例大祭
「例大祭」は金刀比羅宮の特殊神事であり、もっとも重要なお祭りです。その期間は、「祝舎(いわいや)」での神事も含め、8月31日の「口明神事」から10月15日の「焼払神事」まで、46日間にもわたります。
主要な祭典である「宵宮祭(よいみやさい)」「御本宮 例祭」「御神輿渡御(ごしんよとぎょ)」は、10月9日 〜 11日の3日間でとり行われます。特に10月10日は、年に1度、大神様が琴平山の麓の門前町に下りられる「お下がり」の日です。その「御神輿渡御」は、神職、巫女、舞人などおよそ500名ほどが御本宮から町内の御神事場までの約2kmを進む、平安絵巻さながらの美しい大行列です。こんぴらの街中が金色に輝きます。
さぬき豊浜ちょうさ祭り(観音寺市)
10月、第2金曜から日曜日を最終日とする3日間に開催されます。五穀豊穣や豊漁を祈願して、観音寺市をあげて行われる魂の祭典です。掛布団、締、幕で豪華に飾られ、房を揺らし金縄をまわした23台の「ちょうさ(太鼓台)」と、いなせな法被。それぞれの地区の歴史と伝統を受け継ぎ、誇りの象徴として華麗に勇壮に舞い踊ります。迫力あるパフォーマンスは必見です。
11月
善通寺空海まつり
11月3日は弘法大師・空海の父である佐伯善通の御命日と伝えられています。「空海まつり」は、弘法大師が高野山よりお里帰りをしてご両親、ご先祖様へ御法楽をささげる法会が中心となる行事です。
総本山善通寺境内では、さぬき3大カラオケグランプリの一つ「のど自慢大会」や芸能発表などのステージイベントや、市内40団体による獅子舞大会が行われます。
同日、伽藍(東院)では市がひらかれ、奉賛行事として赤ちゃんを対象とした「泣き相撲」や「獅子舞奉納」など、さまざまな催しがおこなわれます。また、宝物館では国宝「一字一仏法華経序品」の特別公開(11月3日のみ)が行われます。
香川観光の移動手段
鉄道
JR線の予讃線、高徳線、土讃線、瀬戸大橋線と、「ことでん」の琴平線、長尾線、志度線があり、県内各地にある観光地への主要な交通手段となっています。
船
島々をめぐる交通手段として、フェリー、連絡船、高速艇などの定期船が運航されています。
レンタカー
鉄道やバスのような公共機関では、行きにくい県内の観光スポットなどを巡るためには、レンタカーが便利です。
レンタサイクル
のどかな田園風景や瀬戸内海の多島美をゆっくりのんびり楽しむには、レンタサイクルもあります。
お得なフリーチケット
ことでん・JRくるり〜んきっぷ
JR四国線の志度~高松~琴平間の快速・普通列車の普通車自由席と、ことでん(高松琴平電気鉄道)の電車全線が1日乗り降り自由です。うどん巡りにも便利です。
【料金】
- 大人 1,960円、子供 980円
JR線区間は、特急券等必要な料金券を別途お買い求めになると、特急列車等もご利用になれます(寝台を除く)。
【発売場所】
- JR四国の駅のみどりの窓口
- ワープ支店
- ワーププラザ及びことでんの主な駅
そのほか、JR高松・坂出・丸亀駅の指定席券売機や「JR四国ツアーWeb」による通信販売も行っています。
【詳細】
ことでん・JRくるり〜んきっぷ
IruCa(イルカ)で運賃割引
「ことでん」のICカード「IruCa」を使って電車とバスを同日中に乗り継ぐと、乗り継ぎ割引が適用されます。電車からバスへ乗り継ぐと、バスの運賃には、回数割引と乗り継ぎ割引の両方が適用されます。「ことでん」は県内に3つの路線、全52駅あります。
【詳細】
電車&バス乗り継ぎ割引について
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香川のおすすめ旅行プラン10選
よくある質問Q&A
新幹線と電車でどのくらいかかりますか?
香川県には新幹線が通っていないので、隣県の岡山・岡山駅で下車し、電車への乗り換えが必要です。この手段を使った場合の最短時間は以下の通りです。
- 東京駅から、約4時間30分(新幹線のぞみでJR岡山駅まで約3時間30分、マリンライナーで高松駅まで約1時間)
- 名古屋から、約2時間40分(新幹線のぞみでJR岡山駅まで約1時間40分、マリンライナーで高松駅まで約1時間)
- 大阪から、約1時間50分(新幹線のぞみ、さくら、みずほでJR岡山駅まで約50分、マリンライナーで高松駅まで約1時間)
- 広島から、約1時間40分(新幹線のぞみ、さくら、みずほでJR岡山駅まで約40分、マリンライナーで約1時間)
- 福岡から、約2時間50分(新幹線のぞみ、さくら、みずほでJR岡山駅まで約1時間50分、マリンライナーで約1時間)
香川の気候はどうですか?
瀬戸内海式気候で、年間を通して比較的天気や湿度が安定しています。晴れの日が多く、日照時間が長いため、温暖な気候で、冬も氷点下になることはほとんどありません。四季を問わず楽しめるので観光にもってこいです。
何泊くらいが最も楽しめるでしょうか?
もっともポピュラーな高松エリアやこんぴらさん、小豆島を巡るのであれば、最低でも2泊3日は必要です。直島などの諸島は、1日に1島の行程で組んだ方がゆっくり楽しめ、かつ体力的にも安心です。日程に余裕をもたせて、うどん巡りに費やしてみるのもおすすめです。