佐賀ってどんなところ?
九州で一番小さな佐賀県は、東は福岡県、西は長崎県に接し、玄界灘と有明海に面しています。内陸部に佐賀平野を擁し、歴史ある2大温泉「嬉野温泉」「武雄温泉」と3大焼き物「有田焼」「唐津焼」「伊万里焼」が知られています。
代表する観光スポットに、吉野ヶ里遺跡があり、弥生時代の当時の人々の生活を垣間見ることができます。また、別名「舞鶴城」ともいわれる「唐津城」、佐賀市歴史民俗館の建物から佐賀の歴史を伺えます。
400年以上の歴史をもつ秋の大祭「唐津くんち」、熱気球の国際大会「佐賀インターナショナルバルーンフェスタ」、ゴールデンウィーク開催の「有田陶器市」など知名度の高いイベントが開催され、九州のみならず、国内外から多くの人が訪れます。
また旅の楽しみの一つ、グルメも豊富で、呼子のイカをはじめとした海の幸や佐賀牛や伊万里牛などの山の幸、清らかな水だからこそ作ることのできる豆腐やそうめんも味わえます。
佐賀旅行の見どころ
大自然を満喫する
まず、佐賀の魅力はなんといっても溢れる自然です。北には玄界灘と南には有明海、加えて内陸には肥沃な佐賀平野が広がっています。農業や水産業も盛んで、風光明媚な景色がオールシーズン楽しめます。おもいっきり深呼吸したくなるような、心身ともにみなぎるパワーを得られる感覚は訪れるたびに人々を魅了します。
温泉でリラックスする
佐賀を代表する嬉野温泉と武雄温泉。今では全国的にも知名度が高く、名湯と評判です。距離的に近いので、はしごもできます。また風情ある温泉街をお土産探しをしたりして散策するのも楽しみの一つです。佐賀市内にある古湯温泉、熊の川温泉は湯治湯として人気です。それぞれの歴史を知ってから訪れるのもまた違った見方ができて楽しめます。
壮大な歴史ロマンにふれる
弥生時代の遺跡を公園化した吉野ヶ里歴史公園は、佐賀を代表する観光スポットです。古代の暮らしを追体験して、当時の人々の生活に思いを馳せましょう。また、唐津城をはじめとし、佐賀城跡、佐賀出身の大隈重信の旧宅や記念館もあります。佐賀市歴史民俗館の5つの歴史的建物群も見逃せません。佐賀の歴史を知ることのできる貴重なスポットです。
やきものの魅力に迫る
佐賀の3大焼き物といえば、有田焼、唐津焼、伊万里焼でやきもののトップブランドとしても有名です。白磁い赤絵が特徴的な有田焼、素朴な土のぬくもりを感じられる唐津焼、緻密な絵柄が職人技が光る伊万里焼とそれぞれ個性的です。
また、1896(明治29)年からの歴史ある「有田陶器市」をはじめ、各地で新作や掘り出しもの、イベントが開催され盛り上がります。窯元マップ片手に工房巡りやオンリーワンの食器を探すのも楽しんだり、また、絵付けやろくろなどの陶芸体験も気軽にできるところも魅力です。
美食の宝庫・グルメを堪能する
玄界灘と有明海に接する佐賀には多彩な海の幸、広大な佐賀平野から採れる農産物など、おいしいものがたくさんです。有名な呼子のイカは、味もさることながら、身の透き通り具合に感動すら覚えます。イカの一夜干しが並ぶ「呼子の朝市」も必見です。
ステーキやしゃぶしゃぶでシンプルに頂くといっそう美味しい「佐賀牛」、ネーミングが特徴的な「シシリアンライス」もご当地グルメとして定着しています。もっちりとした食感の「ごどうふ」は有田町の名物。焼き物巡りの合間に食べてみましょう。
吉野ヶ里エリア(県東部)
日本最大規模の弥生時代の環境集落遺跡といえば、吉野ヶ里遺跡です。古代の暮らしが体験できるスポットとしても注目されています。また、周辺には、自然と情景にのんびり浸れる庭園や公園なども点在しています。さらに、九州屈指のアウトレットセンターも買い物好きなら要チェックです。
吉野ヶ里歴史公園
神埼市と吉野ヶ里町にまたがる、延長2.5kmの壕に囲まれた日本最大規模の弥生時代の環壕集落(かんごうしゅうらく)跡です。総面積は約117ha、98棟の弥生時代の建物が復元され、往時の暮らしの風景が再現されています。佐賀空港からは車で約30分ほどです。
弥生時代全時期の多数の住居跡、高床倉庫群跡、約3,000基を超えるかめ棺墓、弥生時代中期の王族の墓である墳丘墓(ふんきゅうぼ)などが発掘されています。墳丘墓からは、高度な技術を要する有柄銅剣やガラス製の管玉などが出土し、中国大陸や朝鮮半島との交流をうかがわせます。
中国の史書「魏志倭人伝(ぎしわじんでん)」に記された邪馬台国の姿を彷彿させ、ひときわ大きな注目を集めました。 弥生時代の雰囲気を見たり体験したりしながら、古代の暮らしを知ることができる空間となっています。園内は、広大な敷地を入口ゾーン、古代の森ゾーン、環壕集落ゾーン、古代の原ゾーンと4つに区分けしています。
入口ゾーンでは、吉野ヶ里歴史公園の利用に関わる様々な情報を知ることができ、古代の森ゾーンでは、弥生時代の植生に近い森を再現。環壕集落ゾーンでは、弥生時代の建築物である主祭殿や物見櫓の見学、弥生人の生活や文化なども体験でき、併設の展示室では出土品などを見学できます。
特に、古代の原ゾーンでは、遺跡見学だけではなく、広大な芝生の中に物見櫓風の大型遊具などがあり、子供が楽しむことができてオススメです。2018年から中学生以下の入園料が無料になりました。見どころが多く、所要時間は約3時間くらいを見込んでおいたほうがいいでしょう。
中冨記念くすり博物館
西日本地区で初、あまり聞き慣れないくすりの博物館です。もともと鳥栖は、富山と並ぶ配置売薬(はいちばいやく)が盛んで、製薬業は今や鳥栖の主力産業のひとつです。イタリアの彫刻家「チェッコ・ボナノッテ」による建物は、石とガラスでつくられたモダンなデザインです。
1階では現代のくすりと世界のくすりがテーマです。なかでも、19世紀末の英国ロンドンに実在したアルバン・アトキン薬局を移設、再現しています。人間の健康に貢献してきたくすりの歴史を楽しみながら学べる国内でも珍しい博物館です。
2階には佐賀県重要有形民俗文化財に指定されている「田代売薬(たじろばいやく)」の製薬・行商資料のほか、約70種類の生薬展示があります。
また、屋外には広さ約800坪、約350種の薬用植物が植えられた「薬木薬草園」が併設され、静かで落ち着いた雰囲気は美術館のようでもあり、家族連れだけでなく、デートスポットにももってこいです。
九年庵(くねんあん)
美しい紅葉で知られる国の名勝・九年庵は、元々は佐賀の大実業家、伊丹弥太郎(いたみやたろう)の別邸でした。1900(明治33)年から、浄土真宗の僧・阿(ほとり)和尚の指導により、9年の歳月をかけて築かれたことからこの名前がつきました。
数寄屋(すきや)造りの邸宅と筑紫平野を借景にした庭園には、多くのツツジやモミジ、自生の木立や一面に生えたスギゴケとのコントラストでさらに美しい風情を漂わせます。毎年春の新緑の時期には3日間、11月中旬の紅葉の時期には9日間だけ一般公開されます。
大興善寺(だいこうぜんじ)
717(養老元)年、僧・行基(ぎょうき)が開山した天台宗のお寺である大興善寺は、別名「つつじ寺」と呼ばれるほどのツツジの名所です。
本堂の裏山一帯の75,000平方メートルの契園(ちぎりえん)は、4月中旬~5月初旬になると約5万本のツツジが咲き誇ります。秋には色とりどりの紅葉の名所としても有名で、四季を通じたくさんの人が訪れます。「お抹茶処」でゆったり風景を眺めてリラックスしましょう。
また、数多くの文化財を所蔵するお寺でもあります。国の重要文化財に指定されている「木造廣目天立像(もくぞうこうもくてんりゅうぞう)」および「木造多聞天立像(もくぞうたもんてんりゅうぞう)」を国宝殿に安置するのをはじめ、行基の作と伝えられ、12年に1度午年にのみ開扉される本尊の「木造十一面観音立像」などの仏像、境内にある中世の石の五重塔などがその代表です。
御手洗の滝(おちょうずのたき)
九千部山(くせんぶざん)の南山麓にある、高さ約22m幅6mの美しい滝です。室町時代からの霊場として知られ、修験者がこの滝に立ち寄り手を洗い身を清めたということから名付けられました。滝の断崖の中ほどには如意輪観音、左手の洞窟には大日如来と不動明王の仏像が祀られており、厳かな雰囲気が漂っているパワースポットです。
冷たくて美しい清流は絶好の避暑地で、カジカやサンショウウオも棲んでいます。この辺りは野鳥が多いため、バードウォッチングも楽しめ、遊歩道や東屋、下流には整備されたキャンプ場や無料の河川プールもあります。
横武クリーク公園
昔ながらのクリーク(水路)をそのままに残した状態で整備されています。公園の中には、佐賀平野でしか見ることのできない「くど造り」の民家が復元されています。見た目が「かまど」に似ていて、別名「くど」ということから名付けられました。
家の中には、当時の農家の様子が再現されており、何か懐かしい感じがして、タイムスリップしたような気になります。緑にあふれ、トンボの産卵場所にも適していることから、秋になると様々な種類のトンボが飛んでいます。日本の原風景はリフレッシュにも最適です。5~6月頃には、菖蒲の花も楽しめます。
トム・ソーヤの森
権現山の一角につくられた公園で、いろいろな遊び方ができる天然のテーマパークで入り口のトム・ソーヤのモニュメントが目印です。アスレチック広場や野外ステージなど、緑を思う存分満喫できます。景色を眺めたり、バードウォッチングを楽しんだり、昆虫採集にチャレンジしたりと、遊び方はさまざまです。
眼下に拡がる佐賀平野と遠く雲仙まで見渡せる眺望は素晴らしく、家族連れやカップルに人気です。
鳥栖プレミアム・アウトレット
2004年に開業、国内外のブランド約150店舗が揃う、九州最大のアウトレットセンターです。さわやかな空気と明るい陽光が似合いアメリカ・カリフォルニア州南部の美しい街並みをイメージした施設は白壁にオレンジの屋根が映え、リゾート気分満点の中で一日中ショッピングが楽しめます。
お腹が空いたら、フードコートで小休憩を兼ねて腹ごしらえ。ラーメン、うどん、唐揚げなど九州名物が揃うラインナップです。県内のみならず、福岡、長崎、熊本、大分などの九州各県からも人気のあるスポットです。
有明海・城下町エリア(県中央部)
干潟差が最大約6mもある有明海。全国に誇る海苔の養殖、竹崎カニなどの漁も盛んです。鍋島36万石の城下町が広がる佐賀市には、歴史的建造物が多く点在しています。
また、澄んだ空気と水に恵まれた三瀬エリアは、ドライブに最適です。景勝地やレジャースポットもあり、子供から大人まで楽しめます。
佐賀城跡
佐賀市のシンボルともいえる鍋島36万石の居城の跡で、定番観光スポットになっています。佐賀城は、戦国末期にもともと佐賀を治めていた龍造寺(りゅうぞうじ)氏の村中城を鍋島直茂・勝茂親子が4年をかけて拡張・整備し、1611(慶長16)年に完成しました。
平地に築かれた典型的な平城で、本丸は東西70間(約126m)、南北68間(約122m)でその西北部に5階構造の天守閣があり、石垣の高さは5間(約9m)だったといわれています。周囲を幅80mにおよぶ濠(ほり)と土手に囲まれ、土手に植えられた松や楠などで、城内を覗くことができないように工夫されていました。
城下には豊前小倉から長崎まで続く長崎街道が通り、宿場町としても栄えました。たび重なる火災で大半を焼失・再建を繰り返し、今では、国の重要文化財に指定されている、本丸の門で重厚感のある鯱(しゃち)の門と続櫓(つづきやぐら)と若干の石垣が残っています。また、城跡をとりまくお濠一帯は県立佐賀城公園となっています。
大隈重信旧宅(生家)・大隈重信記念館
早稲田大学の創設者、そして2度にわたり総理大臣をつとめた大隈重信(おおくましげのぶ)は佐賀出身です。少年時代を過ごした佐賀市の会所小路(かいしょこうじ)は、佐賀藩の家臣の屋敷が集まり、川筋には蔵屋敷や問屋街が並び、小路には役人や商人が集まる会所があったことからその名がつきました。
その一角に、重信の生家である武家屋敷が残っています。天保年間に建てられた武家屋敷が残っている例は非常に貴重で、旧宅は国の史跡にも指定されています。建坪は30坪、葦葺(あしぶき)の2階建。1階は座敷と茶の間と玄関で半間の板縁がめぐらされています。9畳1間の2階が重信の勉強部屋でした。
旧宅に隣接する記念館には、重信にまつわる貴重な遺品や資料が展示されて、足跡や功績を知ることができます。
筑後川昇開橋(ちくごがわしょうかいきょう)
九州一の大河・筑後川に架かる世界でも有数の昇降式可動鉄橋です。全長は約507m、高さ30mの2つの鉄塔にはさまれた中央部が23mの高さまで上昇し、その下を大型船が自在に航行できるようになっています。
当時、頻繁に行き交っていた船の航行を妨げず、かつ潮の満ち引きの差が激しい広大な川に橋を架け、列車を走らせるようにするため、試行錯誤の結果、「昇降式」となりました。しかし、工法・建設は困難を極め、度重なる苦難を乗り越え、1935(昭和10)年、旧国鉄佐賀線の鉄道橋、東洋一の昇開橋が完成し話題となりました。
以来、水陸路両面から交通の要衝として人々の暮らしを支えましたが、1987(昭和62)年、時代の流れに逆らえず佐賀線は廃止、50余年間、鉄道橋としての役割を終えました。
1996(平成8)年、遊歩道として甦り、1日8回、昇降部が降り佐賀市諸富町と対岸の福岡県大川市を結びます。昼間は和やかな散歩道で、夜にはライトアップされた橋が水面に浮かび、一層ロマンティックです。夕陽に映える美しいシルエットも見逃せません。
古湯(ふるゆ)温泉・熊の川温泉
佐賀市富士町の嘉瀬(かせ)川清流沿いにある古湯温泉は、約2,100年前、まだ中国が秦と呼ばれていた時代に、始皇帝の命を受け不老長寿の薬草を求めてやってきた徐福が、神のおつげによって発見したと伝えられている由緒ある温泉です。
ひなびた風情ある温泉街と落ち着いた自然。湯治客だけでなく、青木繁や斎藤茂吉など多くの芸術家を魅了してきました。少しぬめりのあるお湯は無色、無臭、無味で、泉質はアルカリ性単純温泉で、特に関節痛に効く湯として人気です。
熊の川温泉は、古湯温泉からやや下流の嘉瀬川沿いにある小さな温泉郷です。温泉の起源は、821(弘仁12)年、僧・空海が全国行脚の途中、水浴びする水鳥の姿から発見したと伝えられています。
泉質は炭酸ナトリウム、マグネシウム、エマナチオンなどの単純弱放射能泉。特にラドンの含有量は九州でも有数です。リウマチや痛風、毒消しに効果があるといわれています。温度は24.5〜38.7度とややぬるめであることから、「ぬる湯」と呼ばれています。何時間も入っていられそうで、肌にまとわりつく感じは何ともいえず湯上がりはツルツルの肌になると言われています。
川上峡
別名・九州の嵐山と呼ばれ、佐賀を代表する景勝地の一つです。佐賀市内から三瀬(みつせ)方面に向かう途中の山のふもとにあり、一年を通じて行楽客が訪れます。
春の桜、そして川上峡といえば約300匹にものぼる色とりどりの鯉のぼりが毎年4〜5月の名物となっています。 夏は、深緑とともに川遊びの子供たちで賑やかになり、灯籠流しや花火大会も行われます。 秋は、山々の紅葉を背景にしっとりとした趣きを醸し出します。
周辺には、由緒ある寺院や神社、季節の花を楽しめる日本庭園、そして山の中腹に残る巨石群など見所も多く、24時間入浴できる温泉センターもあります。
三瀬ルベール牧場どんぐり村
南フランスの田舎村をイメージした、自然と動物に親しむことができるテーマパークです。広大な敷地に酪農牧場、農園、レストランなどが点在しています。実際に、佐賀市三瀬村はフランスのボルドー地方のクサック村と姉妹都市を結んでいることが所以です。
ワイン展示館では、クサック村から直送されたワインがズラリと並びます。オリジナルワインからお好みを飲むことができ、また、おみやげ用のワインも人気です。できたてのパンとソフトクリームを楽しめる「森のカフェ」も併設しています。
そして、広大な牧草地で日常を忘れてゆったりしたり、思いっきりボール遊びができたり。園内では毎日生キャラメルやウィンナー作り体験もできます。牧場では乗馬もできて過ごし方はいろいろです。
佐賀市歴史民俗館
長崎街道柳町景観形成地区内に点在する7つの歴史的建造物の総称です。洋風建築でハイカラな外観が目を引く旧古河銀行など、それぞれに特色があり、興味深い歴史を感じることができます。後世に伝える市の財産として、整備、公開され、佐賀市重要文化財や佐賀県遺産に指定されています。 一般公開されているほか、コンサートや展示会場としても利用されています。
唐津・玄海エリア(県北部)
玄界灘に面したシーサイドエリア。唐津といえば、「唐津くんち」がまっさきに思いつくほど盛大なお祭りです。また、焼き物・唐津焼も安定した人気で窯元めぐりも楽しめます。虹の松原や七ツ釜、波戸岬、 浜野浦の棚田など自然が生み出したフォトジェニックな光景が数多く、改めて自然のエネルギーを感じずにはいられません。思わず、日常を忘れてのんびり眺めていたくなります。
唐津城
唐津市のシンボルともいえる唐津城は、初代唐津藩藩主・寺沢志摩守広高(てらざわしまのかみひろたか)により1602(慶長7)年から7年の歳月をかけて築城されました。左右に広がる松原が、鶴が翼を広げたように見えることから、別名・舞鶴城(まいづるじょう)ともいわれています。
満島山(みつしまやま)とよばれる陸続きの島にあり、三方を海と川に囲まれたこの満島山を本丸としていました。城内は石垣をめぐらし、濠が掘られていたそうです。 1871(明治4)年、廃藩置県によって廃城となり、その本丸跡は舞鶴公園となりました。現在の姿は1966(昭和41)年に文化観光施設として完成したもので、5層の見事な天守閣が堂々とそびえています。
城内部には、藩制時代を物語る貴重な資料や武具、唐津焼の資料、考古資料などが展示されています。5階の展望台からは、玄界灘、松浦潟など抜群の眺望が楽しめます。また、舞鶴公園は、桜・フジの名所としても知られています。
マリンセンターおさかな村
国道202号、唐津バイパス沿いにあるマリンセンターおさかな村は、海の幸を集めた海産物・お土産・お食事処です。その日にとれた新鮮な魚がところ狭しと並んでいます。直送なので種類も豊富で、お土産にも最適です。
自社工場で無添加の安心な美味しい干物も勢ぞろい。佐賀といえば、イカ。ふっくら柔らかいいかしゅうまいも人気です。その他唐津・佐賀・九州の銘菓や箱菓子も豊富に揃っています。
1階の「大黒亭」では、揚げたての天ぷらとスープが自慢の美味しいうどんが味わえます。2階の大食堂は300名収容。海の幸を贅沢に使った自慢の海鮮料理を心行くまで堪能できます。
呼子(よぶこ)の朝市
石川県の輪島、岐阜県の高山と並ぶ日本三大朝市の一つで、大正時代から開かれているといわれています。今も地域に根づき、普段の生活に欠かせない呼子のマルシェです。
呼子港の東側の朝市通りで、元旦を除く毎日朝7時30分から12時まで開かれています。約200mの朝市通りには、50軒近くの露店が並び、とれたての魚介類や加工品、野菜や花が販売されています。元気のいい露店のおばちゃんとの会話や値段交渉なども楽しい、呼子ならではの朝の名物です。
大きさもインパクト抜群の「いかプレスせんべい」、イカの一夜干し、その場で食べることができるウニなど旨いものづくし。朝から栄養と元気をもらえるスポットです。
海中展望船「ジーラ」(マリンパル呼子)
呼子の海をゆっくりと回遊する可愛らしいクジラの形が目印の海中展望船「ジーラ」。マリンパル呼子から鷹島までを往復、海面下約1.2mの船窓から気軽に海中遊覧が楽しめます。
潮の流れに乗って、自然のままに泳ぐ魚の姿は、迫力満点で、手にとるように海中の様子が一年中楽しめます。ブルーのジーラと女性の船長さんが舵をとるピンクジーラの2タイプ。所要時間は約40分です。
七ツ釜
国の天然記念物にも指定され、玄武岩がその波の荒々しさで知られる玄界灘の荒波にさらされ浸食されてできた景勝地です。
断崖にポッカリとえぐられた7つの穴。それぞれの洞窟は並列し、自然の驚異を感じずにはいられません。最大の穴で間口が約3m、奥行きが約110m。マリンパル呼子から出航している遊覧船「イカ丸」でじっくり見学できます。また気象条件次第では、乗船したまま洞窟内へ潜入します。
海上ではなく陸からでも展望台や遊歩道が整備されているので、多くの観光客で賑わっています。上から見下ろすとまた違った迫力が楽しめます。また、七ツ釜の近辺は釣人にも人気のフィッシングポイントになっています。
虹の松原
唐津湾の海浜に続く虹の松原は、国の特別名勝で「三保の松原」、「気比の松原」とともに日本三大松原のひとつに数えられる景勝地です。長さ約4.5km、幅約0.5kmにわたり、約100万本のクロマツが群生しています。およそ400年前に唐津藩主・寺沢志摩守が潮風や飛砂から農地を守るために植林したのが始まりとされています。
また、「低くなれ」とグッと一睨みして以来、高くならない「睨み松」、百万本の松はクロマツばかりなど数々の不思議な伝説がある場所でも有名です。
波戸岬(はどみさき)
唐津市鎮西(ちんぜい)町にある東松浦半島に突き出た小さな岬です。美しい風景はもちろん、周辺はハイキング、釣り、キャンプ、海水浴などいろんな楽しみ方ができるリゾートエリアになっています。特に、海中から突き出た白い海中展望塔は必見です。波戸岬の陸地から86mの桟橋でつながれた塔は高さ20m直径9mで、水深7mの室内の24個の窓からは漁の群れや海草など海中観察が楽しめます。
このあたりは、暖流と寒流の接点となっていることから、ソラスズメダイなどの熱帯性魚類やアラメなど珍しい海藻類の棲息が楽しめ、展望塔の海上デッキからは玄界灘の島々を見わたすことができます。
そして波戸岬名物の「サザエのつぼ焼」は絶品です。また、ハートのオブジェが象徴するように恋人の聖地としても人気で、夕暮れ時には、海がオレンジ色に染まり、ロマンティックな雰囲気を演出します。SNS映え間違いなしです。
浜野浦の棚田
玄海町の北西部に位置し、浜野浦川の下流域にあります。「浜野浦」の地名は、急傾斜になっている海岸、緩やかな丘、入り江にある集落ということで名付けられたと考えられています。
玄界灘に面した海岸から駆け上がる階段のように、斜面を幾重にも連なり、自然の景色を映し出します。特に4月中旬から田んぼの水張りが始まり、5月上旬には田植えが終わった頃、夕陽がオレンジ色に染まり海と水田とあぜ道とが描く造形美は一段と魅力的です。その規模は、面積11.5ha、大小283枚です。畦畔は石積みで戦国・江戸時代から延々と受け継がれてきた棚田です。
伊万里・嬉野周辺エリア(県西部)
白く艷やかな磁器といえば「伊万里焼」の生産地で、焼き物に関する資料館やギャラリー、窯元が点在しています。ブランド牛の伊万里牛も堪能できます。
また、嬉野と武雄は佐賀の2大温泉地。共同浴場や日帰り入浴など宿泊施設も多彩に揃っています。嬉野は言わずと知れたお茶どころ。温泉の後に、嬉野茶でほっと一息。武雄にある美しい庭園・御船山楽園も必見です。
佐賀県立九州陶磁文化館
肥前陶磁を中心に九州全域の陶磁器を収集した「やきものの美術館」です。館内には九州陶磁の歴史や各時代の特徴などを分かりやすく展示しているほか、現代作家の作品も紹介しています。
展示室は5つに分かれ、年間を通して様々な企画展、常設展示が実施されています。なかでも「蒲原(かんばら)コレクション」は、江戸時代、長崎からヨーロッパに輸出され、時の王侯貴族を魅了し、きらびやかな装飾を施された古伊万里(有田磁器)の大コレクション。
また、柴田コレクションは、江戸時代の有田磁器約1万点うちの、約1,000点から歴史を知ることができ、どちらも必見です。
展示ホールにある、「有田焼からくりオルゴール時計」は30分ごとに約70cmの文字盤が開き、3分間のボールサーカスのショーが見どころです。建物の外壁には、有田町の姉妹都市であるドイツのマイセン市から贈られた25個の磁器鐘が、1時間ごとに美しく澄んだ音色を辺り一帯に響かせます。
一日いれば九州のやきもの通になれるスポットで入館料、駐車料金ともに無料というのも何だかお得な気分になれます。
飛龍窯(ひりゅうがま)
武雄のやきもの発祥の地・武雄市武内町黒牟田地区の「竹古場キルンの森公園」内にあります。全長23m、一度に何と12万個の湯飲みを焼成することができる世界一の巨大な登り窯です。
園内には、電気ロクロ、電気窯、ガス窯ほかを備えた工房があり、陶芸体験ができます。また、工房内の展示室には飛龍窯で焼成した作品が並んでいます。
毎年2月には「光のバレンタイン in 飛龍窯~TAKEO・世界一飛龍窯灯ろう祭り」が開催され、約6,000個の灯ろうやバレンタインイルミネーションの灯りが、幻想的な光の海を演出します。
武雄温泉
「肥前国風土記」に「郡の西に温泉の出づる厳あり。岸峻しくて人跡まれにいたる。」と記された歴史ある古湯です。その起源は、今から1,300年ほど前、神功皇后(じんぐうこうごう)が朝鮮出兵から帰る際に、矛の柄でついて温泉を出したことからと言われています。このことから、別名「柄崎(つかさき)温泉」とも呼ばれています。
武雄温泉のシンボルと言えば、竜宮城を思わせる鮮やかな朱塗りの楼門(ろうもん)です。赤レンガの東京駅を設計した佐賀県唐津市出身の辰野金吾(たつのきんご)氏によるもので、1915(大正4)年に建築されました。源泉の温度は約52度。無色透明で柔らかな湯ざわりは、疲労回復に抜群の効果があると言われています。
また、保湿性にも優れ、肌がしっとりすることから「美人の湯」とも呼ばれています。宿泊のみならず、気軽に入れる立ち寄り湯もあるので、いろんな湯を楽しんでみましょう。
佐賀県立宇宙科学館「ゆめぎんが」
宇宙をテーマとし、「参加や体験」を中心に、科学をおもしろく、楽しく体感できる施設です。武雄温泉保養村の緑の中、湖のほとりに佇む外観は、まるで宇宙基地のようです。武雄温泉駅から車で約10分ほどです。
常設展示は、宇宙への夢とロマンを育む「宇宙発見ゾーン」、奇跡の惑星(ほし)地球について学べる「地球発見ゾーン」、佐賀の自然の多様な生態系を紹介する「佐賀発見ゾーン」に分かれています。宇宙と地球、佐賀をそれぞれ学ぶと同時に、関連が分かるよう工夫されています。
自転車で地上約4.5mの綱渡りができたり、スクリーンに登場する宇宙の小惑星を手でかき集めるミッションなどの体験型ミニシアター、リニアモーターカーのフライトシュミレーターなど、ここでしか体験できない、バラエティに富んだ魅惑的なコンテンツが揃っています。
3階には最新式の投影機器を備えたプラネタリウムがあり、幼児向け、家族向け、一般向けなど各種プログラムが用意され、所要時間は約30〜50分です。
また、天文台からは、迫力ある太陽や惑星、星々を望遠鏡で観察できます。子どもから大人まで幅広い層の「科学する心」を育み、発見や創造のすばらしさに出会え、楽しく学べるスポットです。
嬉野温泉
日本三代美肌の湯として有名で、その歴史は古く、肥前国風土記(713年)に記されています。地名の由来がユニークで、その昔、神功皇后が戦いの帰りにこの地に立ち寄り、川中の温泉で、白鶴が元気に飛びたっているのを発見。その湯が負傷した兵士の傷を癒したのを喜んで「あな、うれしの」といったことから名がついたと言われています。
江戸時代には長崎街道の宿場町として栄え、1826(文政9)年にはシーボルトも訪れたそうです。伝統ある旅館も立ち並び、風情と歴史を感じさせる温泉街をぶらりと散策するのもオススメです。温泉は、源泉温度85~90度、泉質はナトリウム炭酸水素塩・塩化物泉、リウマチや神経痛、皮膚病、飲むと胃腸病に効くと評判です。
湯ざわりもなめらかで、一度味わうと、嬉野から離れなくなると言われるほど。無料で利用できる足湯・足蒸し湯もあります。湯あがりには、特産のとろけるような温泉湯どうふ、嬉野茶や茶葉を使用したソフトクリームで一息するのもいいですね。
武雄・嬉野メルヘン村
花とリスをテーマにした森の遊園地で、各種すべり台など遊具、てんとう虫コースターなどたくさんのアトラクションのほか、大型テントドームやボールプール、チビッコハウスなどがあり、天気を気にせず遊べます。嬉野インターから車で約5分、嬉野温泉からは約10分とアクセスの良さも人気です。
リスやウサギなどの動物たちにエサをあげたり、触れ合うことができる「動物ランド」、夏季限定のチビッコプールやドッグランも備えています。1年中、思いっきり遊べて、特に家族連れには嬉しいレジャースポットです。
有田ポーセリンパーク・のんのこの郷
17世紀以降、ヨーロッパの王侯貴族を魅了し、世界の陶磁器に影響を与えた有田焼の里、有田ならではのパークです。ポーセリンパークのシンボルのツヴィンガー宮殿は、18世紀初頭のドイツ・バロック建築の華といわれた宮殿を見事に再現したものです。内部には幕末から明治期にかけての第二次輸出期の作品が展示されています。
また、施設内には、有田焼の体験工房をはじめ、酒造メーカーの運営であることから、清酒、焼酎、蔵元限定酒の試飲、酒蔵見学のほか、飲食施設もあり、1日ゆっくりとくつろげる施設となっています。入場無料なので気軽に立ち寄りやすく、日本ではないかのような光景はインスタ映えショットも狙えます。
御船山楽園(みふねやまらくえん)
武雄にある標高約210mの御船(みふね)山は、その姿が唐船(とうせん)に似ていることから「唐船山」とも呼ばれています。この山の西麓に広がるのが御船山楽園。武雄藩第28代領主・鍋島茂義(しげよし)公が別荘を設けるため、約3年の歳月を費やしてこの地に造園したといわれています。
春は2千本の桜、そして5万本のツツジ、秋には紅葉が中国の山水画を彷彿させる御船山の断崖を背景に見事な景観となり、特に壮大なライトアップは圧巻です。お茶会や撮影会のほか、多彩な企画も催されます。また、東山麓の御船ケ丘梅林には、2月中旬〜3月上旬にかけて1万本もの梅が咲き誇り、観梅まつりが行われ賑わいます。
アート集団「チームラボ」が毎年テーマを変えて行う巨大なデジタルアート展も見ごたえがあります。約15万坪の広大な庭園がいっそう神秘的な雰囲気に包まれます。
竜門峡(りゅうもんきょう)
黒髪(くろかみ)山県立自然公園の一角をなす竜門峡は、竜門ダムの上流に位置し、神秘的な渓谷美を織りなします。また遊歩道が整備されており、自然に囲まれながら黒髪山までの山歩きが楽しめます。登山道の入口にもあたり、キャンプ場やバンガローも備えられ、キャンプでも日帰りでも満喫できます。
この渓谷を流れる水は「名水百選」「水源の森百選」に選ばれたほど清らかで、名水で仕込んだ地酒と名水にさらした川魚料理を堪能するのも風情があってオススメです。
大魚(おおう)神社の海中鳥居
1693年頃、今から約300年前、島に置き去りにされた代官が大魚(ナミノウオ)に救われ、 感激した代官は魚の名から「大魚神社」を建て、岸から約2丁(約200m)の海中に鳥居も建てたといわれています。以後、海の安全と豊漁祈願が行われ、地区民の暮らしも豊かになったとか。
この鳥居は沖ノ島との間の鳥居であり、30年毎に建立する習わしが今も伝えられています。太良町のフォトジェニックスポットです。
佐賀のご当地グルメ
佐賀牛
全国に約150程あるブランド牛の中でも高級肉として全国に通用するブランドのひとつです。高品質の牛肉を安定して供給できるということで、全国から高い注目を集めています。
柔らかい赤身の中にきめ細かに脂肪の入った見事な霜降り肉はシンプルにステーキとして、また、しゃぶしゃぶにもピッタリ。ギフトにも最適です。
黒毛和牛の甘くてこくのある旨みのある肉質は、穏やかな気候と美味しい水、澄みきった空気のたまものです。子牛のうちから特別の愛情と、熟練した飼育技術でおいしい牛肉がつくられます。また、ストレスがたまらないよう、えさの配合からそのやり方などきめ細かな気配りも欠かせません。
佐賀の恵まれた大自然の中、温かい愛情で育てられた佐賀牛を一度本場で味わってみましょう。
呼子イカ
沿岸漁業のイカ漁が盛んな、唐津市呼子(よぶこ)町の名物といえば「イカの活造り」。注文すると、いけすの中からイカを網ですくい、手早く調理。透明なまま皿に盛られたイカの活造りの美しさとコリッとした食感と甘みが強い美味しさです。
お刺身に満足したら、残った部分は天ぷらなどでいただけます。これを目当てに、県内はもちろん県外からも多くの観光客が訪れます。一年中種類の違うイカが捕れることから、四季を問わず堪能できるのも魅力です。
日本三大朝市の「呼子の朝市」でのイカの一夜干しとイカを乾燥させる「いかぐるぐる」は必見です。
シシリアンライス
佐賀のご当地グルメ。1975(昭和50)年頃、佐賀市中心街にある喫茶店で誕生したといわれています。1枚のプレート皿に温かいライスを敷き、その上に炒めたお肉、そして生野菜を盛って、マヨネーズをかけたものが基本形で、一見、サラダのようにも見えます。
基本はシンプルですが、佐賀牛やみつせ鶏、イノシシを使用したり、レストランやカフェなどのお店ごとにオリジナルを提供しています。手軽に作れることから家庭料理としても親しまれています。
北方ちゃんぽん
隣の長崎県でちゃんぽんが名物ですが、佐賀・武雄の北方ちゃんぽんの特徴は、なんといってもたっぷりの野菜。どんぶりからこぼれそうなくらいの山盛りで麺が見えなくらいのボリュームです。全部食べられるかな?と思っていても、なぜか完食できてしまうのは、野菜の甘みとスープのバランスの絶妙さゆえです。
野菜がたくさんとれてヘルシーなことから、女性にも人気があります。国道34号沿いの「武雄・北方ちゃんぽん街道」に名店が点在しています。
神埼(かんざき)そうめん
神埼そうめんは、今から約390年ほど前、病に倒れた雲水が神埼宿の住民が厚く看病してくれたお礼に、素麺の製法を伝えたことに始まるといわれています。
以来神埼では、脊振(せふり)山系の良質の水と佐賀平野が生んだ小麦、恵まれた気候風土を活かし、製麺業が盛んになりました。コシの強さが特徴で、ツルツルとした喉ごしの良さはいまや神埼ブランドとして全国に知られています。夏は冷やしそうめん、冬はにゅうめんと通年味わえ、老若男女問わず人気です。
ごどうふ
有田の郷土料理「ごどうふ」は、にがりを使わず、くずと澱粉を加えるのでもちもちした食感が特徴です。定番のゴマダレをかければ副菜に、黒蜜ときなこをかけてスイーツとしてもおすすめです。
佐賀への主要エリアからのアクセス・所要時間
飛行機
- 羽田から
約2時間(ANA)1日5便 - 成田から
約2時間15分(春秋航空)1日1便
九州佐賀国際空港から佐賀駅までバスで約40分
鉄道
- 東京から
約5時間15分(九州新幹線利用・新鳥栖駅まで) - 名古屋から
約3時間45分(九州新幹線利用・新鳥栖駅まで) - 新大阪から
約2時間50分(九州新幹線利用・新鳥栖駅まで) - 博多から
約40分(JR利用・佐賀駅まで)
約80分(筑肥線利用・唐津駅まで)
バス
- 福岡空港から
約1時間15分(バス利用・佐賀駅まで)
約2時間20分(バス利用・伊万里駅前まで)
約1時間30分(バス利用・嬉野バスセンター)
九州佐賀国際空港・新幹線の停車駅 新鳥栖駅を紹介
九州佐賀国際空港
佐賀県の各都市からのアクセスはもちろんのこと、隣の福岡県でも特に県南の都市である大川市、柳川市、八女市などからもとても便利な位置にあります。国内線は、羽田、成田の離発着のみとなります。
展望・送迎デッキからは、飛行機はもちろんのこと、有明海や佐賀平野、天気が良い日は雲仙普賢岳も望めます。また、約1,600台の収容できる24時間無料駐車場を完備しています。
新鳥栖駅
佐賀県鳥栖市にある駅で、新幹線さくら(30分〜1時間に1本程度の停車)、九州新幹線・つばめ(各駅停車)の停車駅となっております。在来線の長崎本線も運行し、特急を含めたすべての列車が停車します。長崎・佐世保方面への乗り換えにも便利です。
【さくらの主な停車駅】
- 新大阪
- 新神戸
- 姫路
- 岡山
- 福山
- 広島
- 徳山
- 小倉
- 博多
- 新鳥栖
- 久留米
- 熊本
- 新八代
- 新水俣
- 出水
- 川内
- 鹿児島中央
吉野ヶ里歴史公園までは車で約30分、佐賀市内までは車で約50分、嬉野温泉までは車で約1時間です。
佐賀の年間イベント情報
1月
十日恵比須大祭
商売繁盛を願い、佐賀市の与賀神社境内「佐賀恵比須神社」で行われます。1904(明治37)年、当時の佐賀の実業家有志が兵庫県の西宮神社に詣で、恵比須大黒の御神像を頂き、恵比須神像を描き祭ったことを起源とする同神社で毎月10日に例会を開いたことが始まりとされ、以降約110年ほど続く歴史ある大祭です。
「宵えびす」と「本えびす」の2日間、初えびす祈願祭や煙火の打ち上げ、福餅投げ大会などが行われます。開運の「恵比須打込み」で力強く祈願しましょう。
2月
佐賀城下ひなまつり(〜3月)
佐賀に春の訪れを告げるイベント。佐賀藩・鍋島家伝来の格調高いもの、鍋島小紋をまとった愛らしいもの、伝統工芸手織り佐賀錦をまとったきらびやかなお雛さまなど、佐賀市歴史民俗館などを会場とし、町中のあちらこちらで見ることができます。佐賀城下に足を運んでみましょう。
見島(みしま)のカセドリ
佐賀市蓮池町の見島地区に伝わる小正月行事(現在は2月の第2土曜日)で、350年以上の伝統があるとされています。神の使いであるカセドリに扮(ふん)した未婚の青年2人が地区の家々を回って新年を祝福。カセドリ役の2人は蓑笠(みのかさ)を身に着け、先端を細かく割った長さ1.8mの青竹を打ち鳴らして悪霊をはらいます。
3月
佐賀城下春の骨董市
毎年、春と秋の2回、松原神社の境内で行われる九州有数の骨董市です。九州一円から約50の骨董屋さんが軒を連ねます。2003(平成15)年に始まりました。掘り出し物を見つけに来た初心者からお目当ての品を探すコレクターまで、たくさんの人々で賑わいます。
古陶磁、西洋アンティーク食器、おもちゃ、古民具、武具、着物、帯、茶器、企業ノベルティ、理科の実験で使うようなガラス機器までいろいろ。見ているだけでワクワクです。
川上峡春まつり
寄贈されたおよそ約300匹のこいのぼりが優雅に泳ぐ様は圧巻!期間中の土・日・祝日には観光屋形舟「よどひめ号」が運行し、船上から眺める光景もまたひとしおです。
エヒメアヤメまつり
エヒメアヤメの自生地として国の天然記念物に指定されている佐賀市久保泉町の帯隈山を一般公開します。ボランティアガイドによる解説やお茶の提供、農産物等の販売などがあります。
4月
大興善寺つつじ祭
717(養老元)年、僧・行基(ぎょうき)が開山した天台宗のお寺「大興善寺(だいこうぜんじ)」は、別名「つつじ寺」と呼ばれるほどのツツジの名所です。
本堂の裏山一帯の75,000平方メートルのツツジ園は、見頃の4月中旬~5月初旬になると約5万本のツツジが咲き誇ります。秋には紅葉も楽しめ、四季を通じたくさんの人が訪れます。また、数多くの文化財を所蔵するお寺でもあります。
有田陶器市
毎年ゴールデンウィークに開催される佐賀を代表するお祭りでです。全国のやきものファンが、静かな山あいのやきものの里・有田を目指し、町は大賑わいを見せます。
1915(大正4)年の「陶磁器品評会」(現在の「九州山口陶磁展」)の協賛行事として行われた「蔵ざらえ大売り出し」が有田陶器市の起源です。しかし、それ以前にも市は行われていたと言われています。
JR有田駅周辺から上有田駅までの約4km、450を超える店が建ち並び、日没までワイワイガヤガヤと賑わいます。掘り出し物や新作が並び、ファンの間では「ブランド品は初日、安さで買うなら最終日」というのが陶器市の常識と言われています。 軍手にスニーカーはマストアイテム、そしてリュックであれば両手が空くので品定めもしやすいです。
5月
麦秋(ばくしゅう)cafe
麦畑が穂を実らせ黄金色に輝く初夏の時季を「麦秋」といいます。佐賀県南部の川副町の麦畑を活用した手作りカフェ、その名も「麦秋cafe」が2日間限定で登場。石釜で焼き上げた麦秋PIZZAや麦秋アイス、麦畑の中で楽しむミニコンサートなど、黄金色の風景に包まれて日頃の喧騒を忘れましょう。
鹿島ガタリンピック
毎年5月下旬〜6月初旬頃に開催される干潟(ひがた)の上のオリンピック。日本一干満の差がある有明海の干潟を利用して、どろんこになりながら、ユニークな競技が催されます。
1985(昭和60)年の第1回目を皮切りに、干潟ならではのドロンコ祭りが評判となり、留学生や海外からの招待選手も参加する佐賀県を代表するイベントのひとつとなるまで大きく成長しました。
有明特有の漁具「ガタスキー」を使ってのガタスキー競争や自転車競走、綱引きのほか、ガタフライやガタの中での宝探しなど奇想天外な競技がいっぱいです。見学は自由ですが、競技への参加は、事前の申し込みが必要となります。めったに体験できない泥んこまみれ、童心にもどってストレス発散できそうです。
6月
呼子大綱引
呼子の最大イベント。「文禄・慶長の役」時代、豊臣秀吉が名護屋城に陣を構えていた頃、将兵の士気を高めるために、加藤清正と福島正則の陣営を東西に分け、軍船の綱を用いて引かせたことから始まった伝統的な祭りです。
もともとは旧端午の節句に行なわれていましたが、現在では6月の第1土・日曜日の2日間にわたって行なっています。町民を岡組と浜組に分け、老若男女が直径15cm、長さ400mの大綱を、ドラと火矢の合図で引き合います。岡組が勝った年は豊作、浜組が勝った年は大漁と伝えられています。
8月
川上峡花火大会
景勝地「川上峡」を舞台に開催される花火大会です。約2,500発もの打上げ花火が官人橋周辺を鮮やかに彩ります。さらに、地元の勇壮な男衆による、火薬が詰まった筒を手に花火を打ち上げる「手筒花火」も見もので、火柱をあげる様は圧巻です。花火大会前には商売繁盛や家内安全を願い1,000個以上の灯籠が川面を幻想的な光で包みます。
10月
佐賀インターナショナルバルーンフェスタ
1980年から続く、毎年10月下旬から11月上旬にかけて、嘉瀬川(かせがわ)河川敷で開催されるアジア最大級の国際熱気球大会です。大空に舞う色とりどりのバルーンで世界トップレベルの競技飛行が繰り広げられ、盛大に盛り上がります。
広大な佐賀平野を舞台に、熱気球の離着陸に十分なスペースと安定した気流、様々な向きの風が吹き、バルーン競技には理想的な土地と言われ、世界のバルーニストの間でも好評です。
気流が安定している早朝と夕方に競技が実施されますが、昼間はアニメの人気キャラクターなど楽しい形のシェイプドバルーン(変形気球)など、フェスタを盛り上げます。競技飛行での100機を超えるカラフルなバルーンが一斉に浮かび上がる光景は、佐賀でしか見ることができないものです。
11月
SAGAバルーンチャレンジシリーズ(〜2月)
11月のバルーンフェスタとはひと味違い、河川敷内の競技エリアが来場者に開放される「身近に体感できる」熱気球イベントです。また、紐でつないだ状態を体験できる「熱気球係留体験搭乗(有料)」や、飲食店やハンドメイドショップが並ぶ「バルーン朝市」も行われます。天候にもよりますが、早朝7時過ぎから次々にバルーンが飛び始めます。
唐津くんち
毎年11月の2〜 4日の3日間にわたって開催される、400年以上の歴史がある唐津神社の秋季例大祭。「エンヤ、エンヤ」「ヨイサ、ヨイサ」のかけ声で曳山(ヤマ)が通りを駆け抜ける勇壮なお祭りです。
1819(文政2)年、刀町の石崎嘉兵衛が、お伊勢参りの帰りに京都で見た祇園山笠にヒントを得て、仲間と「赤獅子」を作り奉納したのが曳山行事のはじまりと言われています。11月2日は「宵曳山(よいやま)」とよばれ、刀町の「赤獅子」を先頭に曳山は提灯をつけて巡行。約2時間半ほどかけて唐津市街を1周します。
最大の見せ場は3日の「お旅所神幸(おたびしょしんこう)」です。午前9時30分に唐津神社を出た曳山は、西の浜にあるお旅所へ向かいますが、勇ましいかけ声、街角で急カーブを曲る時は、重さ2〜4tもある曳山の巨体が左右に大きく揺れ動きます。正午、お旅所で「曳き込み」が始まり、砂地で車輪がめりこむ曳山を曳き子たちは所定の位置に曳きこみます。この曳込み、曳出しはとにかく圧巻。勇壮でありながら、極彩色の絵巻のようで、祭りは最高潮に達します。
4日は「町廻り」で、旧城下の東西約8kmを回り、フィナーレを迎えます。曳山は唐津神社横の「曳山展示場」へと格納されます。
12月
吉野ヶ里光の響
太陽を祭祀(さいし)に多く用いた弥生時代、季節が春に向かうはじまりの冬至を祝っていたとされています。一年で一番長い夜の闇を、光と炎、そして音楽で吉野ヶ里歴史公園演出するライトアップイベントです。
弥生時代の復元された環濠集落に、キャンドルの紙灯籠やかがり火が暖かな光を放ち幻想的です。期間中、打上花火と熱気球の夜間係留を毎回開催します。昼間とは違う夜の吉野ヶ里には、いのししや鹿のオブジェも登場します。あまり混んでいないこともあり、静寂な世界を堪能できます。
佐賀観光の移動手段
レンタカー
佐賀県内での移動はレンタカーがあると断然便利です。また、公共交通機関に比べて自由自在にプランを立てやすいのもメリットです。
バス
県内を運行するのは、佐賀市営バス(佐賀市交通局)、昭和バス、祐徳バス、西鉄バスです。バスをメインに移動する場合は、お得な1日乗車券もあります。
佐賀市内
レンタサイクル
ハローサイクリング 佐賀
佐賀県庁をはじめ佐賀市内8ステーションで貸し出し・返却をすることができます。初めての利用にはアプリのダウンロードが必要になります。
【料金】
15分150円、1日上限1,500円
【ステーション】
- 佐賀市役所
- 佐賀バルーンミュージアム
- 柳町入口
- 佐賀県庁駐輪場
- 佐賀駅北口
- 佐賀城本丸歴史館前
- 佐賀県総合運動場
- 佐賀県総合体育館
お得なフリーチケット
佐賀市営バス全線フリー1日乗車券
佐賀駅を中心に運行している佐賀市営バスが1日間乗り降り自由となるフリーきっぷで、全線フリーと佐賀駅を中心とした150円区間限定フリーの2種類があります。
【料金】
大人 1,000円 子供 500円
【販売場所】
- 佐賀駅バスセンター
- 交通局
- 車内
【詳細】
佐賀市営バス全線フリー1日乗車券
呼子地区2daysフリー乗車券
佐賀県唐津市北西に呼子地区を運行している昭和バス呼子地区が2日間乗り降り自由となるフリーきっぷです。
【料金】
500円
【有効期限】
連続2日間
【販売場所】
呼子観光案内所
【詳細】
呼子地区2daysフリー乗車券
唐津2daysフリー乗車券
福岡から佐賀県唐津市までの往復バス乗車券と唐津・呼子地区の路線バスが2日間乗り降り自由となるフリーきっぷです。
【料金】
2,500円
【有効期限】
連続2日間
【販売場所】
- 博多バスターミナル
- 西鉄天神バスターミナル
【詳細】
唐津2daysフリー乗車券
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佐賀のおすすめ旅行プラン10選
よくある質問Q&A
新幹線や電車でどのくらいかかりますか?
- 東京から
約5時間15分(九州新幹線利用・新鳥栖駅まで) - 名古屋から
約3時間45分(九州新幹線利用・新鳥栖駅まで) - 新大阪から
約2時間50分(九州新幹線利用・新鳥栖駅まで) - 博多から
約40分(JR利用・佐賀駅まで)
佐賀の気候はどうですか?
年間の平均気温が16度前後の地域が多く、穏やかな気候です。夏季(6月〜9月)は30度前後と暑くなりますが、冬季(12月〜3月)は10度以下で防寒着が必要です。
何泊くらいが最も楽しめるでしょうか?
佐賀県は面積が小さいので、事前に目的を絞って計画すれば効率よく回れます。定番なのは2泊3日で少ない日数で満喫できるのも魅力です。ちょっと日程に余裕をもたせて、温泉でゆっくりしたり、また隣の福岡県や長崎県に立ち寄ってみるのもオススメです。
また、ゴールデンウィーク開催の有田陶器市、10〜11月の「佐賀インターナショナルバルーンフェスタ」「唐津くんち」など盛大なイベントに合わせて訪れるのもいいですね。
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