初めての方におすすめ!定番スポット10選
吉野ヶ里(よしのがり)歴史公園
吉野ヶ里遺跡(よしのがりいせき)は、総面積117ヘクタールの、神埼市と吉野ヶ里町にまたがる日本最大級の弥生時代の環濠集落(かんごうしゅうらく)跡です。
中国の史書「魏志倭人伝(ぎしわじんでん)」に記された「邪馬台国」を彷彿(ほうふつ)させるもので、多数の住居跡、高床倉庫群跡、3,000基を超えるかめ棺墓、弥生時代中期の王族の墓である墳丘墓(ふんきゅうぼ)などが発掘されています。
朝鮮半島経由で伝わった米作り文化を取り入れたムラが、クニの中核集落へと発展していく姿をたどることができる貴重な遺跡です。物見やぐら、竪穴住居等が復元され、弥生時代の雰囲気を体験できます。併設の展示室では出土品などを見学できます。
物見やぐらは、外からの侵略者を監視する見張り台の役目をしていたとされ、復元されたものは床高6.5m、高さは12mで佐賀平野を遠くまで見渡せます。また、弥生後期の住居跡は長方形で、復元された住居跡には、炉(ろ)跡やここで寝ていたとも考えられるベッド状遺構などがあります。
高床倉庫(たかゆかそうこ)や出土品が見学できる展示室も見ごたえ十分です。「布つくり体験」や「丸木舟つくり体験」などの弥生なりきり体験もあり、見たり、ふれたり、体験したりして古代の暮らしを知ることができます。
虹の松原
唐津湾沿いの海浜に、およそ5kmにわたって続く虹の松原(にじのまつばら)は、国の特別名勝に指定されており、「三保の松原」「気比の松原」とともに日本三大松原のひとつの景勝地です。
約100万本のクロマツが群生しています。17世紀初め、初代唐津藩主・寺沢広高(てらざわひろたか)が防風・防潮のため、海岸線の砂丘にクロマツを造林したのがはじまりといわれています。また、時の将軍・秀吉がマツが邪魔になり眺望できず、「低くなれ」とにらんだら、高くならない「睨み松」や、百万本の松はクロマツばかりなど、数々の不思議な伝説があることでも有名です。
唐津城(からつじょう)
唐津(からつ)市のシンボルともいえる唐津城は、1608(慶長13)年に築城され、初代唐津藩藩主・寺沢広高が、1602(慶長7)年から7年の歳月をかけて築城しました。
1871(明治4)年、廃藩置県によって廃城となり、その本丸跡は舞鶴公園となりました。現在の姿は1966(昭和41)年に文化観光施設として完成したもので、5層の見事な天守閣が堂々とそびえています。 この天守閣(てんしゅかく)を鶴の頭に見立て、左右に広がる松原が、鶴が翼を広げた形に似ていることから、唐津城は別名舞鶴城(まいづるじょう)ともいわれています。
城内部には、藩制時代を物語る貴重な資料や武具、唐津焼の資料、考古資料などが展示されています。天守閣の5階は展望台になっていて、玄界灘、松浦潟など抜群の眺望が開けています。
唐津城の天守閣までは、石段を歩いて登るほか、エレベーターを利用して登ることができます。 城周辺にある舞鶴公園は、桜やフジの花で彩られる花の名所です。 唐津城は、夜はライトアップされ、美しい天守閣の姿を眺めることができます。
御船山(みふねやま)楽園
御船山(みふねやま)は、その姿が唐船(とうせん)に似ていることから唐船山とも呼ばれています。この山の西麓に広がるのが御船山楽園(みふねやまらくえん)です。
武雄藩第二十八代領主・鍋島茂義(なべしましげよし)公が別荘を設けるため、約3年の歳月を費やしてこの地に造園したといわれています。春は5千本の桜、そして5万本のツツジが中国の山水画を彷彿させる御船山の断崖を背景に見事な景観を作ります。
お茶会や撮影会のほか、多彩な催しも企画されています。また東山麓の御船ケ丘梅林には、2月中旬〜3月上旬にかけて一目1万本もの梅が咲き誇り、観梅まつりが行われ賑わいます。
近年では、アート集団「チームラボ」によるデジタルアートイベントが期間限定で開催され話題になりました。稲荷大明神にある巨岩に滝をプロジェクションした作品の他、ツツジ谷のツツジ約5万本がライトアップされ光り輝き、約15万坪の広大な庭園が幻想的な雰囲気に包まれ、見ごたえ十分です。
鳥栖プレミアム・アウトレット
2004年3月に開業した約150ものショップがならぶ、九州屈指のアウトレットモールです。広大な敷地面積は、およそ13万4,400ヘクタールで、園内はカリフォルニア州南部の街並みをイメージして作られ、ファッションやシューズ・化粧品・インテリア・インナー・キッズ・雑貨に至るまで、国内外の有名ブランドショップが集結しています。
広い駐車場完備でドライブ途中の立ち寄りにもピッタリです。またファストフードや中華・洋食・ラーメンなどフードコートも充実しているのも魅力で、子供が遊べる遊具もあり、家族連れで訪れても一日楽しめます。
呼子の朝市
日本三大朝市の一つである「呼子の朝市」は、毎朝7時半から正午まで、呼子港の東側の朝市通りで開かれています。約200mの朝市通りには、多いときは70軒近くの露店が並び、イカの一夜干しはもちろんのこと、地元でとれた魚介類、野菜や花などが販売されています。
露店の元気のいいおばちゃんの声や試食、値段交渉なども楽しい、呼子ならではの名物です。朝ごはんや昼ごはん、ちょっとした食べ歩きにオススメです。
七ツ釜(ななつがま)
国の天然記念物にも指定されている七ツ釜(ななつがま)は、玄界灘(げんかいなだ)の荒波を受け浸食されてできた玄武岩の海蝕洞窟です。断崖は深くえぐられ、その名の通り7つの洞窟が並び、自然の驚異を感じさせてくれます。
最大の穴は間口が3m、奥行きが110m。遊覧船でまぢかで見学できます、七ツ釜の上は草原となっていて展望台や遊歩道が整備され、多くの観光客で賑わっています。また、七ツ釜の近辺は釣人にも人気のフィッシングポイントです。
武雄の大楠
武雄の大楠は、全国巨木ランキング第7位で、樹齢3,000年以上といわれている、武雄神社の御神木です。市の天然記念物に指定されています。樹高30m、幹回り20m、枝張りは東西30m・南北33mの堂々たる存在感です。
武雄市最古の神社のおごそかな雰囲気の中で、悠々と地に根を張った姿は、パワースポットとして人気です。根元にある空洞の広さは12畳もあり、天神様がまつられています。
有明海
有明海は日本一の干満の差6mを誇り、干潮時には全国の干潟面積の約4割を占める広大な干潟が現れます。干満の大きさ・流入河川の多さ・塩分濃度の変化など、特殊な環境を背景に有明海には多種多様な生き物が生息し、その中には日本でも有明海でしか見ることができないめずらしい生き物がいます。
絶滅危惧種を含む水鳥類の国内有数の渡りの中継地、越冬地となっている「東よか干潟」「肥前鹿島干潟」が、ラムサール条約湿地に登録されています。また、日本一の干満の差を利用した潮干狩りが楽しめます。
九年庵(くねんあん)
美しい紅葉で知られる九年庵(くねんあん)は、元々は佐賀の大実業家、伊丹弥太郎(いたみやたろう)の別邸と庭園でした。1900(明治33)年から、9年の歳月をかけて庭園を築かれたことからこの名がつけられました。
庭園には、ツツジやモミジ、自生の木立や一面に生えたスギゴケが美しいコントラストが見どころです。毎年11月中旬の紅葉の時期に、期間限定で9日間のみ一般公開されていましたが、新緑の季節にも公開されるようになりました。
歴史と文化にふれるスポット5選
佐賀城本丸歴史館
佐賀城本丸歴史館は、佐賀市城内の県史跡佐賀城跡に、幕末・維新期の佐賀藩をわかりやすく伝える施設として、佐賀城本丸御殿の一部を忠実に復元した、日本最大級の木造復元物です。
建物周囲には、天守台、城堀、国重要文化財のシャチホコの門などの史跡もあり、佐賀の歴史と当時の雰囲気を味わうことができる魅力的な施設です。
世界文化遺産 三重津海軍所跡
「見えない世界遺産」として話題の、佐賀藩の海軍所跡地「三重津海軍所跡(みえつかいぐんしょあと)」は、幕末に佐賀藩が洋式船による海軍教育を行なうとともに、藩の船の停泊地として、また修船・造船をおこなう場所として機能した施設です。
発掘調査によって洋式船の修理のための部品の補修・製造を行った遺構や船を修理するための施設である、現存する国内最古のドライドック遺構が発見されました。日本初の実用蒸気船「凌風丸(りょうふうまる)」の建造も行なわれました。
隣接する佐野常民記念館には、ガイダンスコーナーが設けられ、三重津海軍所跡の価値や近代化を目指した佐賀藩の取り組みなどを学べるパネルや映像・模型などが展示されています。また、「見えなくても」当時の様子をイメージしたCG画像を最新のVR機器で楽しめる「三重津タイムクルーズ」も体験できます。
祐徳稲荷神社(ゆうとくいなりじんじゃ)
祐徳稲荷神社(ゆうとくいなりじんじゃ)は、伏見稲荷と笠間稲荷とともに日本三大稲荷に数えられる神社です。地元では「祐徳(ゆうとく)さん」の愛称で親しまれています。 1687(貞享4)年に創建されました。
木々の緑に映える建物の鮮やかな朱色が印象的で、神殿、拝殿、楼門など主要建物は総漆塗り。山裾の広い境内には楼門、神楽殿が立っています。その美しさから「鎮西日光」とも呼ばれています。五穀豊穣、商売繁盛、家運繁栄、大漁満足、交通安全などの守護神として信仰があつく、参詣者は年間300万人です。
外苑の東山公園はツツジの名所となっており、シーズンには5万本のツツジの美しい花があふれます。隣接する祐徳博物館には、祐徳稲荷神社の宝物などをおさめるほか、鹿島錦の作品、歴代鹿島藩主の鎧、刀、美術品などを展示しています。
名護屋城跡(なごやじょうせき)
唐津市と玄海町に広がる国の特別史跡「名護屋城跡(なごやじょうせき)並びに陣跡」は、豊臣秀吉による文禄・慶長の役(1592年~1598年)の出兵基地であり、本拠地としてわずか5ヶ月で完成したといわれる城です。名護屋城は1591年から1592年にかけて、広さ17万平方メートルの巨大な城で、当時は大坂城に次ぐ全国2番目の大きさでした。
名護屋城跡を中心に半径3キロメートルの範囲にひろがるこの遺跡群は、全国から130を超える大名が集結し陣屋を構築して在陣するという、日本史上にもまれな広域かつ特異な遺跡群です。
隣接する名護屋城博物館は、文禄・慶長の役を侵略戦争と位置づけ、「日本列島と朝鮮半島との交流史」をテーマに、原始から現代までの数千年の交流を示す約220点の資料を常設展示室で展示しています。
旧唐津銀行本店
明治中期以降、唐津市に石炭産業の発達と鉄道の普及は空前の繁栄をもたらした「旧唐津銀行本店」は、市民生活や産業界を財政面で支える金融機関として、唐津市出身の辰野金吾氏が監修した建物です。1912(明治45)年から1997(平成9)年まで実際に利用された後、唐津市に寄贈されました。
赤レンガ調タイルと白御影石(しろみかげいし)の外壁が目をひき、アーチ窓、御影石バルコニーや、歯飾付き銅板製の三角屏風など「辰野様式」の外観を色濃く残しています。地下1階には、唐津市出身のシェフ・吉野好宏さんが手がける「唐津迎賓館」があり、佐賀県産牛や地元でとれた野菜を使った中国料理が味わえます。
家族やカップルで過ごしたいスポット6選
神野公園(こうのこうえん)
桜の名所として有名な神野公園(こうのこうえん)は、およそ5.4ヘクタールの敷地で、遊園地や小動物園、茶室、池があります。園内にある「隔林亭(かくりんてい)」は、佐賀藩十代藩主・鍋島直正(なべしまなおまさ)の茶室として復元されたものです。老朽化のため一時解体されたものの、20数年後「隔林亭文書」の発見により、わずか一枚の写真と古図をもとに、 1993(平成5)年に復元されました。
ゴーカートやモノレールなど、いずれも手頃な100円〜200円で楽しめるこども遊園地もレトロな雰囲気でゆったりできることから、市民の憩いの場として親しまれています。
武雄・嬉野 メルヘン村
花とリスをテーマにしたテーマパークです。四季折々の花が咲く花園をはじめ、シマリス、タイワンリス、エゾリスなど、約500匹のリスがゲージ内で飼われています。ヒマワリの種をリス達にあげることができます。人なつっこくかわいらしいしぐさでメルヘン村の人気者です。
そのほか、ウサギ、ヤギ、ガチョウ、七面鳥、プレーリードッグ、アライグマ、モルモット、ハムスター、アヒルなど子どもたちの大好きな動物たちがいっぱいです。草スキー場やアスレチック広場、ミニ遊園地は、ミニジェットコースター、メリーゴーランド、列車、観覧車などいずれも幼児向けで、家族連れでのピクニックにおすすめです。
三瀬ルベール牧場どんぐり村
南フランスの田舎村をイメージした、自然と動物に親しむことができるテーマパークです。佐賀市三瀬村は、実際にフランスのボルドー地方のクサック村と姉妹都市を結んでいます。
ワインづくりの様子がよくわかるワイン展示館では、フランス直送のワインがならびます。1杯300円から、ワインを飲むことができ、おみやげにも好評です。アイスクリームをつくるミルクプラントでは、しぼりたての新鮮なミルクが味わえるイートインスペースもあります。
園内では毎日生キャラメルやウィンナー作り体験もでき、牧場では乗馬も楽しめます。牛舎では人気の乳しぼりの体験でき、レストランでは、みつせ鶏のバーベキューなど、遊んで食べて買い物ができて一日過ごせるスポットです。
佐賀インターナショナルバルーンフェスタ
毎年11月上旬、佐賀市嘉瀬川(かせがわ)河川敷で開催されるアジア最大級の熱気球の大会です。 1980(昭和55)年に第1回目の大会が開催された当時は14機でしたが、今では、100機を超える熱気球が参加しています。
熱気球の競技はタスクと呼ばれ、時間や距離、高度ではなく、あくまでバルーンの操縦力を競います。具体的には、指定されたターゲットに対して、マーカー(小さな砂袋に吹き流しのついたもの)を投下して近づけることを競い、競技者も観客もエキサイティングなものです。
会場の嘉瀬川河川敷を中心とした佐賀平野一帯には、熱気球の離着陸に十分なスペースと安定した気流、そして、様々な向きの風があり、バルーンの国際大会には理想的な土地です。競技は、気流が安定している早朝と夕方に実施され、昼間は目にも楽しい形のシェイプドバルーンなども登場し、フェスタを盛り上げます。
見どころは、早朝と夕方の、100機を超えるカラフルなバルーンが一斉に浮かび上がる圧巻の光景です。期間限定で佐賀でしか見ることができない、貴重なシーンです。
有田ポーセリンパーク
17世紀以降、ヨーロッパの王侯貴族を魅了し、世界の陶磁器に影響を与えた有田焼の里、有田ならではのパークです。ポーセリンパークのシンボル「ツヴィンガー宮殿」は、8世紀初頭のドイツ・バロック建築の華といわれた宮殿を見事に再現したものです。宮殿内部には幕末から明治期にかけての第二次輸出期の作品が展示されています。
また、施設内には、有田焼の体験工房をはじめ、酒造メーカーの運営でもあり、清酒、焼酎、蔵元限定酒の試飲、販売もある他、飲食施設あり、花を見ながら一日ゆっくりとくつろげる施設となっています。
武雄市図書館
九州で人気のスポットとして話題の「武雄市図書館」は、2013(平成25)年、大手レンタルソフト店TSUTAYAを運営する「カルチュア・コンビニエンス・クラブ会社」がリニューアルしたことで注目を浴び、県内外から一年間で100万人もの人が訪れました。
年中無休、図書館の中にTSUTAYAとスターバックスがある、全国共通のポイントカードであるTカードが、図書利用カードとして使え、なんと図書を借りると、Tポイントがつくなど「従来の図書館の概念」をくつがえした話題のスポットです。
観光客が訪れることを想定し、日本に居住している人ならTカードか図書利用カードを作れば、図書を借りられるようになっています。カフェだけの利用や話題の場所を見てみたいという気軽さで訪れられるのも魅力です。
インスタ映え必至!眺望を楽しむスポット4選
波戸岬(はどみさき)
唐津市鎮西(ちんぜい)町波戸岬(はどみさき)は東松浦半島に突き出た小さな岬です。美しい風景はもちろん、周辺はハイキング、釣り、キャンプ、海水浴などいろんな楽しみ方ができます。特に、海中から突き出た白い海中展望塔は必見です。
波戸岬の陸地から86mの桟橋でつながれた塔は高さ20m直径9m、水深7mの海中展望室の24個の窓からは漁の群れや海草など海中観察が楽しめます。このあたりは、暖流と寒流の接点でソラスズメダイやカゴカキダイといった熱帯性魚類やアラメやホンダワラなど珍しい海藻類が見れます。
波戸岬名物の「サザエのつぼ焼」は、とれたてのサザエをおばちゃんたちが美味しく焼いてくれます。周辺には波戸岬国民宿舎も完備しており、ご家族連れの宿泊から、各種研修にと目的と人数にあわせて利用できます。
浜野浦の棚田
玄海町の北西部に位置し、小さな入り江に面した浜野浦地区は、玄界灘に面した海岸から駆け上がる階段のように、斜面を幾重にも連なる棚田が広がっています。「千枚田」、「段々畑」などとも呼ばれ、土地の少ない日本では稲作が始まった時代から続く風景です。
「浜野浦」の地名は、急傾斜になっている海岸、緩やかな丘、入り江にある集落ということで名付けられたと言われています。棚田の規模は、11.5ヘクタール、大小283枚です。
この棚田では主に「コシヒカリ」が栽培され、特に田植えの時期には夕陽がオレンジ色に染まり海と水田とあぜ道とが描く景観は一段とすばらしく、私たちの目を楽しませてくれます。
鏡山(かがみやま)展望台
鏡山(かがみやま)は、標高284mで、眼下に市街地はもちろん、景勝地・虹の松原や唐津湾を望む、絶景を誇る名所です。山頂へ続く、曲がりくねった5キロの道のりは絶好のドライブコースとして人気があります。
また、数々の伝説に彩られ、万葉集に詠まれた歴史ある山でもあります。山の名前は、神功皇后(じんぐうこうごう)が、山頂に鏡をまつったことに由来するともいわれています。
鏡山山頂には、展望台や休憩所、芝生の広場が整備され、春には桜やツツジも楽しめます。ハングライダーのメッカとしても知られ、大空と海原に囲まれて、気持ちよさそうに、空を舞っています。
呼子大橋
唐津市呼子町は天然の良港にめぐまれ、古くは捕鯨の基地として栄えました。現在は、「イカの活造り」や「呼子の朝市」など新鮮な魚介類を求めて、年間を通じて多くの観光客が訪れています。この唐津市呼子町のシンボルといえるのが、1998(平成10)年の「新さが百景」に選ばれた「呼子大橋」です。
呼子本土と加部島をつなぐ美しい橋は、全長約728mです。ハープを2つ並べたようなフォルムから「ハープ橋」とも呼ばれています。歩道が整備されてあり、海を見晴らす景色を眺めながら歩いて渡ることができます。
橋を渡った加部島には、「風の見える丘公園」や松浦佐用姫伝説が残るロマンあふれる「田島神社」、そして数多くのグルメスポットなどみどころがいっぱいです。夕日に沈む海と呼子大橋の美しいシルエットが、旅情をたっぷり感じさせてくれます。
一度は行ってみたい穴場的スポット3選
筑後川昇開橋(ちくごがわしょうかいきょう)
佐賀市諸富(もろどみ)町のシンボル・筑後川昇開橋(ちくごがわしょうかいきょう)は、九州一の大河・筑後川に架かる世界でも有数の昇降式可動鉄橋です。全長約507m、高さ約30mの2つの鉄塔にはさまれた中央部が23mの高さまで上昇、その下を大型船が自在に航行できるようになっています。
当時、頻繁に行き交っていた大型船の航行をさまたげることなく、なおかつ潮の満ち引きの差が激しい広大な川に橋をかけ、列車を走らせることを実現するために、悩み苦しんだ結果、「昇降式」という大胆かつ斬新(ざんしん)なアイデアが生まれました。
しかし、最大6mの干満の差がある有明海は、工法・建設は困難を極め、度重なる苦難を乗り越えた末に、1935(昭和10)年、旧国鉄佐賀線の鉄道橋、東洋一の昇開橋が完成しました。
以来、交通の要衝として人々の暮らしを支え活躍してきましたが、1987(昭和62)年に佐賀線は廃止、橋の昇降部が登りきると同時に、50余年間絶え間なく果たしてきた鉄道橋としての役割を終えましたが、1996(平成8)年、筑後川昇開橋は遊歩道としてよみがえりました。
1日8回、昇降部が降り佐賀市諸富町と対岸の福岡県大川市を結びます。昼間は和やかな散歩道、夜にはライトアップされた橋が水面に浮かびます。夕陽に映える美しいシルエットも必見です。2003(平成15)年、国の重要文化財に指定されました。
佐賀県立宇宙科学館「ゆめぎんが」
宇宙をテーマとし、「参加や体験」を中心に、科学をおもしろく、楽しく体感できる施設が「佐賀県立宇宙科学館 ゆめぎんが」です。武雄温泉から車で約10分ほどにたたずむ外観は、「宇宙基地から離陸を待つスペースシップ」がイメージされています。
開業は1999(平成11)年、2015(平成27)年にリニューアルされました。宇宙への夢とロマンをはぐくむ「宇宙発見ゾーン」、科学のおもしろさと不思議さを伝える「地球発見ゾーン」、佐賀の自然の多様な生態系を紹介する「佐賀発見ゾーン」、不思議な現象を体感できる「科学のおもちゃ箱」、幼児が遊びながら科学に親しめる「子どもの広場」の5つに分かれています。
バラエティに富んだ科学教室やサイエンスショーもみどころです。最新式の投影機器を備えた200名収容のプラネタリウムもあり、無数の星が輝く天空や立体的な宇宙空間が再現できます。また、天文台からは、迫力ある太陽や惑星、星々を観察できます。ゲーム感覚で遊びながら、子どもから大人まで幅広い層に人気があります。
宝当神社(ほうとうじんじゃ)
唐津湾に浮かぶ周囲およそ3km、標高170mの台形の島「高島」の産土神社である塩屋神社の境内社、宝当神社(ほうとうじんじゃ)は、1573(元亀4)年の海賊襲来の際に先頭を立って戦った野崎隠岐守綱吉(のざきおきのかみつなよし)を「大権現」として、まつっています。
縁起の良い神社として人気で、多くの宝くじファンが参拝に訪れます。宝当神社のそばにある「宝当乃館」では縁起グッズがならび、宝くじを入れる「宝当袋」や「宝くじ当選箸」などユニークなものがそろっています。一度ならず、何度も参拝するリピーターの多い人気の神社です。
名湯でゆっくり癒やされたい温泉スポット2選
武雄温泉
武雄温泉は、「肥前国風土記」に「郡の西に温泉の出づる厳あり。岸峻しくて人跡まれにいたる。」と記された古湯です。その起源は、今から約1,300年ほど前、神功皇后が朝鮮出兵からの帰路に立ち寄り、矛の柄でついて温泉を出したことからとも言われています。
武雄温泉のシンボルと言えば、竜宮城を思わせる朱塗りの楼門(ろうもん)です。高さ12.5mの門は、佐賀県唐津市出身の辰野金吾(たつのきんご)氏の設計で、大正4年に建築されました。
源泉の温度は約52度で、泉質はアルカリ性単純温泉でさらっとしています。色は無色透明、疲労回復に効果があると言われています。佐賀藩の殿様、宮本武蔵、シーボルトなど多くの著名人が入ったと言われています。大衆浴場の「元湯」、貸し切りの「家老湯(かろうゆ)」と「殿様湯(とのさまゆ)」などが楽しめます。
嬉野温泉(うれしのおんせん)
江戸時代に長崎街道の宿場町として栄えた嬉野(うれしの)は、九州北部随一の温泉郷です。地名の由来がユニークで、その昔、神功皇后が戦いの帰りに立ち寄り、川中に温泉が湧いているのを発見、その湯が負傷した兵士の傷をいやしたのを喜び「あな、うれしの」といったことからこの地名がついたと言われています。
1826(文政9)年にはシーボルトも訪れたといわれ、伝統ある大旅館も立ち並び、風情と歴史がただよいます。温泉は、温度85~90度、泉質はナトリウム炭酸水素塩・塩化物泉、リウマチや神経痛、胃腸病に効くと言われ、美肌の湯としても人気です。
湯ざわりはなめらかで、一度、体験すると、嬉野から離れられなくなると言われるほどです。湯あがりには、嬉野温泉特産のとろけるような温泉湯豆腐は必食。茶どころらしく、嬉野茶を使った料理やスイーツもオススメです。