札幌ってどんなところ?
札幌は北海道の道庁所在地で、国内のみならず世界各国からも観光客が訪れる観光都市です。交通網が発達し商業施設も豊富で、充実した都市環境のなか、人口200万人近くが生活をしています。その一方で街中には公園や山々があり、自然豊かな面を持ち合わせているのも特徴です。この「都市」と「自然」の両方を兼ね備えている点こそが、札幌の魅力でしょう。
そして、ラーメンやジンギスカンなど、道内のグルメが堪能できる飲食店が集まっていて、札幌といえば「食の宝庫」というイメージを持つ人も少なくありません。また冬の時期には、雪や氷を使ったイベントが開催され、雪国ならではの楽しみも満載です。北海道というと遠くて移動に費用がかかるというイメージがありますが、LCCを使えば格安で訪れることができ、全国各地からの航空便も多く、交通の便は良いです。
札幌旅行の見どころ
自然に触れる
北海道最大の都市である札幌中心部には「大通公園」や「中島公園」といった緑溢れる公園がいくつかあり、観光客はもちろん地元の人々も休憩や散歩をしに訪れます。休日には家族でピクニックをしていたり、友人同士で談笑をしていたりと、にぎやかながらも平和な時間を感じられるはず。
公園以外にも札幌には自然豊かな場所がたくさんあって、「藻岩山(もいわやま)」や「大倉山」は昼間は自然スポットとして、日が暮れてからは美しい夜景が観られるスポットとして人気です。札幌といえば都心のイメージが強いかもしれませんが、都市でありながらも豊かな自然や清んだ空気に触れられるのが魅力でしょう。
グルメやスイーツを堪能する
北海道にはラーメンやジンギスカン、海鮮丼など様々なご当地グルメがあります。札幌にはそれら北海道グルメが集結していて、特に大通やすすきのエリアは食事の美味しい飲食店があふれる激戦区です。ご当地グルメの中でも特にラーメン店の数は多く、道を歩いていれば、安くて美味しい札幌ラーメンのお店があちこち目に入ります。
また北海道に訪れたらぜひ食べたい本場のジンギスカンは、ビアホールのような大きな会場で堪能できるのも特徴です。スイーツも有名で、「シメパフェ」と呼ばれる、飲み会や食事会の後にパフェを食べる文化は、北海道ならではでしょう。北海道グルメの食べ歩きは、札幌旅行の醍醐味の1つです。
独特の文化・歴史を学ぶ
もともとは「アイヌ」と呼ばれる先住民族が住んでいた北海道ですが、その歴史を知ることができる博物館が札幌市内にはいくつかあります。なかでも南区にある「アイヌ文化交流センター」は、アイヌの歴史や文化を学ぶにはピッタリの場所でしょう。
アイヌ文化だけでなく、屯田兵による開拓も、北海道の歴史を語る上で欠かせない出来事です。札幌は、本格的な開拓が進められ、明治時代にはじゃがいもや玉ねぎの一大産地となりました。その後も開拓は進み、ビールや製紙などの産業も盛んとなり、徐々に北海道の経済の中心地としての役割を果たすようになったのです。
現在、「サッポロビール博物館」や「北海道博物館」は、札幌だけでなく北海道の歴史を学べる博物館として、観光客からの人気を集めています。「開拓」という一風変わった過去を持つ北海道の歴史に、観光ついでに少し触れてみるのも面白いです。
温泉に癒される
「温泉天国」とも呼ばれる北海道ですが、札幌にも魅力的な温泉がたくさんあります。大通やすすきのなどの中心エリアには、気軽に入浴できる温泉や銭湯がいくつかあり、地元の人々からも人気です。札幌中心部に滞在する観光客にとってもアクセスが良いため、旅行ついでにフラッと立ち寄ることができます。
また中心部から少し離れた南区には、「定山渓(じょうざんけい)温泉」という道内屈指の規模を誇る温泉街があり人気を集めています。温泉街周辺には散策用の道が舗装され、清んだ空気を浴びながら散歩するにはピッタリです。また秋には紅葉が、冬には雪景色が見られて最高の景色にも出会うことができます。
値段や規模もそれぞれの施設によって様々です。露天風呂付きの温泉施設が数百円から入浴できることも珍しくないので、滞在中に数ヵ所巡ってみるのも良いでしょう。
絶景を堪能する
札幌では「都市」と「自然」が融合した絶景を眺めることができます。公園や川が高層ビルの横に存在する姿からも、うかがい知ることができるはず。札幌の絶景を楽しむには特に夜がおすすめで、「藻岩山」の山頂やテレビ塔など高い場所から眺める夜景は、思わず息をのむ美しさです。ネオンが輝く「すすきの」や広大な「豊平川」など、都会と地方両方の良さを楽しめます。
また街並みや景色だけでなく、冬に開催される「さっぽろ雪まつり」もまた、札幌を代表する絶景でしょう。北海道の雪は他の地域と比べて固いため、一見すると雪で出来ているとは思えないほど細部にこだわった雪像が作れるのです。札幌では街並み、自然、そしてイベントの3つの柱で絶景を堪能することができます。
中央区エリア
札幌の主要な観光スポットが一同に集まる「中央区エリア」。「大通公園」をはじめ、「中島公園」や「円山公園」など、大規模な公園が多いのが特徴です。また「札幌駅」や「狸小路商店街」といった商業施設も豊富で、ショッピングを楽しむには最適なエリアでもあります。JRや地下鉄も通っているため、移動手段に困ることはないでしょう。
大通公園
「大通公園」は札幌の中心にある大規模な公園で、「日本の道100選」や「日本の都市公園100選」など、数々の賞を受賞しています。ガイドブックには必ずといっていいほど取り上げられ、連日多くの観光客が訪れる、札幌の定番観光スポットです。また観光客だけでなく、学校や会社が終わる時間帯には地元の人々も訪れる、札幌市民の憩いの場となっています。
大通公園が人気の理由の1つとして、定期的にイベントが開催されることが挙げられます。「さっぽろ雪まつり」や「YOSAKOIソーラン祭り」など、人気イベントが開催される時期に合わせて、札幌に訪れる人も少なくありません。
また、イベントが開かれていない時期であっても、屋台で軽食を販売していたりと、公園内はどこか小さなお祭りのような雰囲気を漂わせています。大通公園を訪れた際は、軽食を購入して、芝生や噴水近くでピクニックをするのもおすすめです。
円山公園
「円山公園」は原生林が生い茂り神秘的な雰囲気のある公園で、以前は樹木の試験場だったことから、樹齢150年にのぼる大木がいくつも見られます。大通公園のような明るくてにぎやかな雰囲気ではありませんが、ゆっくりと会話をしながら散策するのには向いているでしょう。広大な敷地内には「円山球場」や「円山競技場」などの運動施設を備え、スポーツの練習や試合をする人々がよく訪れます。
春になると桜が咲き、お花見スポットとしても人気です。混雑しない場所でお花見をしたいなら、落ち着いた雰囲気の円山公園がへ行くことをおすすめします。公園内ではバードウォッチングもでき、運が良ければ可愛らしいリスの姿も見られるかもしれません。
中島公園
札幌の中心部にありながら、大規模で自然豊かなスポットとして存在感を放つのが「中島公園」です。札幌の歓楽街「すすきの」のすぐ近くで、観光をするうえで便利な立地にあります。季節によってまったく雰囲気が変わり、青々とした植物が育つ夏や、紅葉で葉が色づく秋など四季折々の風情が感じられます。
4月から10月までの期間は、池でボートにも乗れるので、友人同士や恋人同士で利用するにはピッタリでしょう。また敷地内には「豊平館」という洋風の建物があり、こちらも観光スポットとして人気です。明治から大正にかけて迎賓館として使われた施設ですので、興味がある人は中に入ってみてはいかがでしょう。
北海道庁旧本舎庁
「北海道庁旧本舎庁」は別名「赤レンガ」と呼ばれ、札幌の象徴として市民から愛され続けています。街の中心に突如現れる赤レンガの建物は、ついつい立ち寄りたくなってしまうインパクトのある外観。北海道の開拓の歴史にかかわる資料が一般公開され、誰でも閲覧できるようになっています。
コロニアル建築の建物の中に入れば、レッドカーペットが敷き詰められ、ヨーロッパの豪邸のような内装が目に入ります。展示室には札幌の歴史や北方領土に関する資料が置かれています。歴史を学ぶだけでなく建物や庭園の並木道などから、異国の雰囲気を感じるのにもおすすめのスポットです。
札幌市時計台
札幌を代表する観光スポットといえば、「札幌市時計台」を真っ先に思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。もともとこの時計台は、「札幌農学校(現・北海道大学)」の演舞場として建てられました。
1階の展示室では塔に時計が取り付けられたいきさつや、演舞場建設の歴史を知ることができ、2階の展示室では時計機械を間近で見学できます。夜の美しくライトアップされる時間に訪れるのが特におすすめです。高層ビルの間でひっそりと時を刻み続けている札幌市時計台は、札幌のシンボルとして、旅行の際は一度は目にしておきたいスポットです。
さっぽろテレビ塔
大通公園に立つ電波塔のことを指します。ただの電波塔ではなく、塔内には商業施設が入っていて観光することもできます。北海道にしかない「雪印パーラー」や、北海道限定の商品がならぶお土産店など、観光客向けのお店が多くあります。
また「さっぽろテレビ塔」といえば展望台が有名で、夜に訪れれば大通公園をはじめとした札幌の街並みを一望することができます。地上90.38mとそこまで高さはありませんが、十分にロマンティックな夜景を楽しむことができます。特に冬の季節には、美しい雪景色がライトアップされた様子を目にすることができて、おすすめです。
北海道神宮
「北海道神宮」は札幌のパワースポットとして知られる由緒ある神社で、北海道で最も格式が高いと言われています。金運や恋愛、学業など、あらゆる面においてご利益があることから連日多くの参拝客が訪れます。「円山公園」に隣接する場所に位置するため、公園と神社をセットで楽しむのが定番のコースです。
まずは鳥居をくぐり抜けると、石灯籠がずらっと並び、厳かな表参道にたどり着きます。この表参道は春になると桜が満開で、歩きながら桜を楽しめるスポットとしても人気です。
北海道神宮の見どころといえば、表参道から少し進んだところにある神門ですが、こちらは夜間は参拝できないので明るいうちに訪れるようにしましょう。参拝をした後は、記念にお守りを購入すると、思い出に残って良いかもしれませんね。
二条市場
札幌で新鮮な海の幸を食べるなら、観光スポットとしても有名な「二条市場」がおすすめです。「すすきの」や「大通」など札幌中心地から近く、ランチ時には多くの観光客が訪れます。市場は少し古ぼけて年季が感じられますが、それも100年以上にわたって続く歴史があるからこそ。今でこそ観光客に人気のスポットとして知られる二条市場ですが、古くは明治時代から地元の主婦たちの台所のような役割を果たしていました。
市場では試食が無料できるので、あえて飲食店には入らず食べ歩きしながら、お目当ての海産物を探すのもおすすめです。ボタンエビやウニ、イクラ、カキなど、札幌でも随一の新鮮な海の幸を堪能できます。
狸小路商店街
「狸小路商店街」は札幌の中心地にある、北海道で最も歴史の長い商店街。明治時代から続くこの商店街には、飲食店やカフェ、ドラッグストア、ゲームセンターなど、様々なお店が並びます。アーケードになっているので、雨の日でも気にせず買い物できるのがうれしいポイントです。
商店街の長さは900mにもおよび、総計で200店舗以上が営業しています。たとえ欲しいものが見つからなかったとしても、ブラブラと散歩しているだけで楽しめるのが、狸小路商店街の面白さでしょう。
暖かい季節にはテラス席を開放する飲食店も増え、外で談笑しながら食事をする人も増えて商店街は更ににぎやかやかになります。「ジンギスカン」や「スープカレー」といったご当地料理が食べられる飲食店も多いので、北海道グルメを食べたい人は歩きながら探してみると良いかもしれません。
JRタワー展望室
札幌駅直結のJRタワー38階にある展望室「T38」では、都市と自然が融合した札幌の街を一望できます。札幌で最も高い位置にあり、およそ160mの高さの展望室からは360度パノラマの絶景を楽しむことができます。
札幌で有名な展望スポットとしては、「さっぽろテレビ塔」も挙げられますが、JRタワー展望室はより大人な雰囲気が特徴的です。フロアでは、「惑星音楽」という特殊な音階の、心落ち着くメロディが流されています。
毎月第2・第4金曜日の夜には、ピアノと声楽のコンサートが開かれ、より一層フロアをロマンティックな空間に作り上げます。また、カフェやバーがあるので、昼間はコーヒーを、夜はカクテルを飲みながら、ゆったりとした時間を過ごすのもおすすめです。
札幌大倉山展望台
1972年冬期オリンピックの会場にもなった「札幌大倉山競技場」ですが、現在その施設内には展望台が増設され、観光地化されています。展望台は大倉山の山頂にあり、133.6mの高さから石狩平野まで見渡すことが可能です。
景色が良いだけでなく、山頂までリフトを使って向かうことができるというのも魅力です。リフトの下に広がる大倉山の大自然は、壮大で見応えが抜群。山頂に向かう道中、その景観も楽しんでみてはいかがでしょう。展望台の右手後方には「宮ノ森ジャンプ競技場」が望め、実際にスキー選手が目にする景色そのものを体感できます。
北海道立近代美術館
美術作品や芸術に興味がある人は、「北海道立近代美術館」へ訪れてはいかがでしょう。道内随一の規模を誇り、北海道をテーマに絵画や彫刻など、様々な美術品が展示されています。ほかにも国内外のガラス工芸品や、パリで活躍した芸術家・パスキンの作品など、世界各国でも評価の高い展示物が並び、豪華なラインナップです。
また、美術館の庭に飾られたオブジェは、どれも独特のデザインで芸術に詳しくない人でも楽しめるユニークな作品ばかりです。天気の良い日は庭でくつろぐ人もいて、ゆったりとした平和な雰囲気が漂います。
元祖さっぽろラーメン横丁
札幌のご当地料理であるラーメンは、滞在中一度は食べておくべき定番グルメでしょう。「札幌ラーメン」といえば味噌味が基本ですが、その味噌ラーメン発祥の地がここ「元祖さっぽろラーメン横丁」だと言われています。
1951(昭和26)年に誕生したこの横丁は、今や観光客と地元民の両方に愛されるラーメン好きの聖地。「札幌でラーメンを食べたいけれど、どこに行けば良いのかわからない」という人は、元祖さっぽろラーメン横丁へ訪れれば間違いありません。
全17店舗あるラーメン店は、どれも道内で選りすぐりの人気店で、横丁が誕生した時から営業を続けている老舗店もあります。さっぱり系やこってり系など、種類も豊富なので、店先を歩きながらじっくりと好みのお店を探してみてください。
雪印パーラー
「雪印パーラー」は、北海道で長年愛され続けてきた、老舗の喫茶店です。雪印の象徴である青と白のロゴが、シンプルながらも北海道らしさを感じさせてくれます。ショーウィンドウに並ぶ豪華なパフェにも思わず見とれてしまいますが、こちらでぜひ食べてほしいのが「スノーロイヤル」です。
「スノーロイヤル」は昭和天皇のために作られたアイスクリームで、1968(昭和43)年の北海道百年記念式典の際に献上されました。関係者が一丸となり、約2年間の試作期間を経て作られたものです。。
長い年月を費やした甲斐もあり、アイスクリーム濃厚な乳牛が口の中でふわっと溶ける上品さです。雪印パーラー限定品の北海道最高のアイスクリームを味わってみてはいかがでしょう。
北区エリア
札幌駅の近くに位置しながらも、落ち着いた雰囲気のエリアです。目立った観光スポットは少ないものの、「北海道大学」のポプラ並木や「百合が原公園」のガーデンなど、ゆっくりと自然に触れあえるのが北区の魅力でしょう。また北海道大学周辺は学生向けの安い飲食店が多く、札幌のローカルグルメを楽しむことができる穴場エリアだとも言えます。
北海道大学
歴史や文化、自然をまとめて楽しむなら「北海道大学」がおすすめです。キャンパスを一般公開しているため、学生でなくても自由に立ち入ることができます。東京ドーム約38個分にもわたる広い敷地は緑にあふれ、ポプラ並木の通りは、秋になると葉が色づき情緒深さを感じさせます。
観光の際には、こういった自然を満喫するのも良いですし、北海道大学総合博物館で北海道の歴史を学ぶのも良いでしょう。ここでは北海道大学を築き上げたクラーク博士の個人史や、実際に研究されている学問について知ることができます。また入り口のインフォメーションセンター「エルムの森」では限定の食事を堪能できるなど、多種多様な楽しみ方があります。
札幌農学校第2農場
「札幌農学校第2農場」は北海道大学の施設の1つで、クラーク博士の指導により「大規模有畜農業」を日本に取り入れるために作られた農場です。農場内には「コーンバーン」というトウモロコシの貯蔵庫や、「サイロ」という緑飼貯蔵室など、北海道の風土にあった酪農のモデルがそのままに残されています。
このサイロは道内最古とも言われているので、農業や酪農に興味がある人は見学してみてはいかがでしょう。北海道の農業のルーツを知ることができるスポットとして、国の重要文化財にも登録されています。
百合が原公園
「百合が原公園」は、その名のとおり100種類以上のユリの花を観賞できる、カラフルで可愛らしい公園です。ユリ以外にも約6,400種類の花や植物が育てられ、広大な敷地内は色とりどりの花々で埋めつくされています。花が好きな人にとっては、散策しているだけで明るい気分になれるスポットでしょう。
園内では列車「リリートレイン」に乗ることでき、ゆっくりと走る列車からは公園の花々を眺めることができます。「世界の庭園」や「世界のユリ広場」などテーマによって分かれているので、それぞれのセクションの違いをじっくりと観察してみるのも楽しいはず。またレストランでは、北海道グルメが提供され、公園の美しい景色を眺めながら食事ができます。
北海道さっぽろ「食と観光」情報館
札幌に到着後、まずどこに行けば良いかわからない人は、旅の初めに札幌駅構内の「北海道さっぽろ「食と観光」情報館」へ足を運ぶと良いでしょう。観光客向けのパンフレットが準備されていたり、北海道グルメのPRがされていたりと、これから札幌を観光する人にとって役に立つ情報が手に入ります。
また館内にある飲食ブースでは、北海道の食材を使った軽食が販売されているので、食事でもしながら観光の予定を練るのも良いかもしれません。
南区エリア
札幌の中心部から離れた南区エリアでは、北海道らしい大自然に出会えます。秋になると観光客が増えるスポットが多く、「藻岩山(もいわやま)」や「豊平峡ダム」は、紅葉シーズンにはぜひ訪れておきたい定番観光スポットでしょう。
また札幌で最も有名な温泉街である「定山渓(じょうざんけい)」は、温泉の質も良く周囲は自然に囲まれ、心身を癒してくれる効果があります。日ごろの疲れを雄大な自然で癒したい人にとって、南区はピッタリのエリアです。
藻岩山
札幌の中心にある「藻岩山」は、標高531mとそこまで高くないため、老若男女問わず地元の人々が気軽に登山に訪れます。春にはピクニックをしたり、冬にはスキー場ができたりと、様々な楽しみ方ができるのが魅力です。また季節によって出会える動植物が異なるので、近郊に住む人の中には年に何回も登山をする人もいるほど。
山登りに自信がない人は、ロープウェイやケーブルカーを利用すると良いでしょう。山頂からは札幌市内はもちろん、少し離れた「石狩湾」まで望め、北海道らしい広大な大地を感じることができます。夜景が見られるビュースポットとしても人気なので、日が暮れてから夜に訪れるのもおすすめです。
ノースサファリサッポロ
「ノースサファリサッポロ」は、北海道初のサファリパークで、2005年にオープンしました。動物の種類はとても多く、ハイエナやウォータードラゴン、アメリカバクなど、通常の動物園ではなかなかお目にかからない動物にも出会えます。もちろんライオンやアライグマといったスタンダードな動物も多数いるので、動物にくわしくない人や小さな子どもたちも楽しめます。
敷地は3つのテーマに分かれ、そのなかでも特に注目を浴びているのが「デンジャラスゾーン」です。ピラニアの入った水槽や、ワニが泳ぐ池など、危険なスポットがいくつかあります。テレビでしか観たことのないような危険な動物たちはスリル満点ですので、勇気がある人はぜひ足を踏み入れてみてはいかがでしょう。
定山渓(じょうざんけい)温泉
年間120万人以上の人々が宿泊する「定山渓温泉」は、札幌のみならず北海道を代表する温泉として有名です。札幌の中心部からは少し離れていて、非日常感を味わいつつ宿でゆっくりと過ごしたい人にとってはおすすめです。お湯はナトリウム塩化物泉で、この塩分が肌に付着することで体をポカポカに温めてくれる作用があります。
質の高いお湯はもちろん魅力ですが、自然に囲まれた温泉街の環境も見逃せません。散策路が整備され、秋には紅葉を見ながら散歩を楽しめます。ほかにもスキーに挑戦したり乗馬体験ができたりと、温泉に入るだけでなく、様々なアクティビティに挑戦できるのも人気を集める理由でしょう。
アイヌ文化交流センター
北海道の歴史を語る上で無視できないのが、先住民族であるアイヌの人々の存在でしょう。北海道で独特の文化や慣習を作り上げたアイヌについて、「アイヌ文化交流センター」ではくわしく学ぶことができます。アイヌ文化交流センターには「ピリカコタン」という名前が付けられています。これはアイヌ語で「札幌の美しい村」という意味です。
ここでは展示物を通してアイヌの生活を知ることでき、伝統衣装や用具は実際に手に取ることも可能です。屋外にはアイヌの人々が住んでいた伝統家屋が再現され、寒冷な北海道の地でどうやって人々が過ごしてきたのか、その知恵や工夫を知ることができます。北海道の歴史を詳しく学んでみたい人は、アイヌ文化を知ることで、より一層理解が深まるでしょう。
札幌芸術の森 野外美術館
「札幌芸術の森 野外美術館」は、広大な土地を活かした「自然」と「芸術」が融合した美術館です。7.5haにおよぶ敷地内には、世界でも著名な彫刻家たちの作品が展示されています。広い敷地に作品がただ単に並べられているのではなく、木陰や芝生の上など「作品の魅力が最大限引き出される位置」を選んで展示されているのが、この美術館の魅力でしょう。
ノルウェーの彫刻家のグスタフ・ヴィーゲランの作品は、本国以外ではここでしか観られないので要チェックです。野外に展示されているので、紅葉や雪など季節によって雰囲気が異なるのもユニークです。
豊平峡ダム
「豊平峡ダム」は、高さ102.5mにもおよぶダムで、札幌ドーム30杯分の水が溜められると言われています。観光地として知られる「支笏湖(しこつこ)」の国立公園内にあり、支笏湖とダムをセットで観光を楽しむ人も少なくありません。
どの季節に訪れてもその壮大さに感動しますが、せっかくなら秋の紅葉シーズンに来てみるのがおすすめ。赤や黄色に色づいた木々と真っ青なダム湖のコラボは、壮大さと美しさの両方を見せつけてくれます。この景色は「水源の森100選」や「ダム湖100選」にも選ばれるほどの絶景ですので、自然に癒されたい人はぜひ訪れてみてください。
西区エリア
北海道の歴史に大きく関係する「屯田兵」が住んでいたエリアです。北海道開拓の歴史が知れる「琴似屯田兵村兵屋跡(ことにとんでんへいそんへいおくあと)」 があり、歴史が好きな人であれば一度は訪れておきたい場所です。
また北海道土産で有名な「白い恋人パーク」があるのもこのエリアで、こちらも観光客から人気のスポットです。歴史やグルメなど、北海道を深いところまで知れる観光スポットが集まっているのが西区の魅力です。
白い恋人パーク
北海道の定番のお菓子といえば「白い恋人」が挙げられますが、「白い恋人パーク」ではその製造工程を見学することができます。チョコレートを愛した博士とともに工場を巡る30分のツアーでは、プロジェクションマッピングを利用したチョコレートの歴史の解説など、ワクワクする仕掛けが盛りだくさんです。チョコレート好きにとっては、白い恋人パークは最高のスポットだと言えるでしょう。
またバウムクーヘンの製造工程も見学でき、こちらもチョコレートと合わせて人気です。ほかにもチョコレート作り体験や白い恋人作り体験など、参加型で楽しめる企画も数多くあります。一通り工場をまわった後は、カフェで白い恋人を使ったオリジナルメニューを食べるのもおすすめです。
琴似屯田兵村兵屋跡(ことにとんでんへいそんへいおくあと)
北海道は「屯田兵」と呼ばれる人々によって開拓された歴史がありますが、 屯田兵が生活した住居を実際に見学できるのです。ここでは北海道の寒さをどうしのいで開拓を進めたのか、どういった農機具を使い畑を耕したのかなど、屯田兵たちによる工夫がそのままに残されています。
家屋には囲炉裏や暖炉などの暖房器具がいくつかありますが、現在の北海道の住居とは随分と違うことがわかるはず。屯田兵の仕事内容や1日の流れを示した書物も展示されていて、それを読めば当時の生活を知ることもできます。 無料で見学できる施設ですので、近くに訪れた際はぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
平和の滝
「平和の滝」は、「札幌の観光スポット50」にも選ばれるほど知名度の高いスポットです。滝周辺は開墾するのにかなりの苦労が伴ったことから、その苦労に対する願いの意味も込められて「平和」と名づけられました。
パワースポットとしても有名で、滝から発せられるマイナスイオンを浴びていると、運気が高まるようにも感じられます。夏の暑い時期には避暑に、秋には紅葉など、季節によって違う楽しみ方ができるのも魅力的です。滝の周辺には平和を願う記念碑や平和運動家をしのぶレリーフが置かれ、どこか神聖で厳かな雰囲気が漂います。
東区エリア
札幌で2番目に人口の多い東区は、札幌駅にも比較的近くアクセスの良いエリアです。「モエレ沼公園」は、アートと芸術が一体化した近代的なスポットとして観光客からの人気を集めています。「サッポロビール博物館」は、見学と試飲の両方が楽しめることでも人気。芸術やビールなど、少し大人な観光をしたい人にはピッタリのエリアでしょう。
モエレ沼公園
「モエレ沼公園」は彫刻家のイサム・ノグチによってデザインされ、公園自体が1つの彫刻作品となっています。2005年に、札幌市を公園や緑地の帯で包むことを目的とした「環状グリーンベルト構想」の1つとして作られました。
公園内には、一見すると何を表現しているのかわからないような幾何学的形態のオブジェが数多くあります。その少し変わった現代アートと豊かな緑地の組み合わせからは、都市と自然が融合した札幌らしさを感じられます。
またモエレ沼公園はもともとゴミ処理場の跡地だったことや、冷房システムに自然エネルギーが利用されていることなど、環境に配慮されている点もポイントです。都市、自然、環境の3つがキーワードで、札幌でも随一の近代的なスポットだと言えるでしょう。
サッポロビール博物館
札幌の名産品の1つに「サッポロビール」がありますが、その歴史や成り立ち、製造工程を「サッポロビール博物館」では知ることができます。明治時代に建てられた赤レンガの博物館からは、歴史の長さを感じられます。赤レンガの建物や星マークの煙突など、写真映えするスポットがたくさんあるので、ぜひ記念撮影しましょう。
見学は個人でもできますが、より詳しい説明が聞きたいならツアーを申し込むのもおすすめ。約50分にわたりガイドがサッポロビールの歴史を解説してくれて、最後には試飲のサービスもあります。ビールやお酒が好きな人にとっては、歴史も学べて試飲もできる最高のスポットでしょう。
豊平区
大きな「豊平川」が流れる「豊平区」は、川の周辺に緑が生い茂る自然豊かなエリア。公園でランニングをしている人々や地元の商店街など、観光地化されていない札幌らしい光景を見ることができます。
豊平区の観光スポットといえば、北海道大学の設立に一役買ったクラーク氏の像が飾られる「羊ヶ丘展望台」です。牧歌的な雰囲気は、どこか北海道の雄大さを感じさせてくれます。
羊ヶ丘展望台
「少年よ、大志を抱け」で有名な、クラーク博士の銅像が飾ってあるのが「羊ヶ丘展望台」です。「羊ヶ丘」と名前にある通り、展望台周辺は牧草地になっていて、多くの羊が飼われています。市街地にはない牧歌的な空気が落ち着く、札幌でも随一の平和でのんびりとしたスポットです。
展望台からは「石狩平野」が見渡せ、札幌の持つ雄大な自然を眺められます。また、美味しい「ジンギスカン」を食べることもできます。羊を見た後にラム肉を食べるのは少し気が引けるかもしれませんが、せっかくならのどかな風景に包まれながら、美味しいご当地グルメを食べてみてはいかがでしょうか。
札幌のご当地グルメ
ラーメン
札幌で気軽に食べられるご当地グルメといえば、真っ先に候補に挙がるのが「札幌ラーメン」でしょう。その名の通り、札幌が発祥のラーメンで、味噌味が定番ですが、ほとんどのお店で醤油や塩など、味噌以外の味も提供されています。中太のちぢれ麺は、のどごしが抜群で、具材には山盛りの野菜が使われているのが特徴です。
札幌ラーメンが食べられるお店は、街を歩いていれば簡単に見つけることができるはず。「元祖ラーメン横丁」や「ラーメン共和国」など、複数の店舗が1ヵ所に集まった施設もあるので、訪れて食べ比べを楽しんでもいいでしょう。
海鮮丼
海鮮が美味しいことでも知られている北海道ですが、特に札幌駅周辺や二条市場周辺には「海鮮丼」を専門とした飲食店が多くあります。一般的に海鮮丼といえば、値段が高いイメージがありますが、札幌では比較的安価で食べられるのが魅力でしょう。イクラやカニ、カキなど、大きくて新鮮な魚介類は、札幌を旅行するならぜひ食べてみたいものです。
特に二条市場や卸売市場では、獲れたての新鮮なネタが堪能できるので、市場の飲食店でゆっくり味わったり、時間に余裕がない人は食べ歩きするのもおすすめです。また札幌では市場や専門の飲食店に足を運ばなくても、地元の居酒屋などでも海鮮を提供しているところも少なくないので、チェックしてみると良いかもしれません。
寿司
「海鮮丼」はもちろんですが、札幌の魚介グルメといえば「寿司」が挙げられます。特に寿司店のなかでも「トリトン」や「まつりや」といったローカルの回転寿司店は、カジュアルで敷居が低く、気兼ねせず入店できておすすめです。
通常の回転寿司は、安い代わりにネタが小さいイメージがありますが、札幌含む北海道では回転寿司でさえネタが大きいのが特徴です。回らない寿司店に出てくるような、豪勢なネタの寿司を堪能できます。値段も比較的リーズナブルなので、低予算でも満腹になるほど食べられるでしょう。
ジンギスカン
「ジンギスカン」とは、マトンやラムを専用の鍋で焼いた、北海道の焼き肉料理です。中央がとがった三角型の鍋は、上部で肉を焼き、その下で野菜を焼く仕様となっています。この形状によって、肉汁が下で焼かれている野菜に流れてしみこみ、野菜もまた濃厚な味わいになるのです。
ジンギスカンは少し臭みがあり苦手な人もいるもしれませんが、そういった人はマトンではなくラム肉でチャレンジしてみてはいかがでしょう。マトンと比べて臭みがなく、焼き上がりはタレに漬けて食べれば臭いはほとんど気になりません。札幌にはジンギスカン専門店が多くあるので、ぜひ気になった店舗へ足を運んでみてください。
スープカレー
「スープカレー」は札幌発祥のグルメの1つで、スープ状のカレーにライスを浸して食べる料理です。通常のカレーよりも香辛料が強く、まろやかさよりも切れ味に重きを置いています。
牛や豚から取ったダシとスパイスを調合したものがスープには使われ、具材は各店によって様々ですが、北海道の名産品であるラム肉やじゃがいも、玉ねぎを使ったメニューが特に人気です。
札幌は北海道内でもスープカレーの名店が集まる激戦区で、それぞれの店舗によってメニューにこだわりがあります。具材が独特だったり、とにかくスープにこだわりがあるなど、それぞれお店によって異なる魅力があるので、事前に調べておくと良いでしょう。
シメパフェ
たびたびメディアでも取りあげられる「シメパフェ」は、北海道が作り上げた独自の食文化でしょう。食事会や飲み会の後、1日の最後にパフェを食べるこの習慣は、札幌の老若男女の間で浸透中です。
フワフワとしたソフトクリームに大きなフルーツが乗ったパフェは、食事の最後に食べることで幸せな気持ちで1日を終えることができます。札幌市内には夜だけ開いている「シメパフェ専門店」もあるので、ぜひ素敵なディナーを楽しんだ後にカフェを訪れて、シメパフェを食べながら贅沢な時間を味わってはいかがでしょう。
札幌への主要エリアからのアクセス・所要時間
札幌までの移動手段は複数ありますが、全国各地から訪れるのであれば、時間や予算を考慮して飛行機がベストです。ただ学生の長期休暇などで、時間をたっぷり使ったローカルな旅行がしたい人は、フェリーを使うのもきっと楽しい思い出になるでしょう。
飛行機で新千歳空港へ向かう所要時間
- 羽田空港から新千歳空港まで:約1時間30分
- 成田空港から新千歳空港まで:約1時間45分
- 関西空港から新千歳空港まで:約2時間
- 福岡空港から新千歳空港まで:約2時間15分
- 中部空港から新千歳空港まで:1時間35分
- 那覇空港から新千歳空港まで:3時間05分
新千歳空港から札幌市内へ向かう方法と所要時間
鉄道(JR)を利用
- 快速エアポート:36分
バスを利用
- 北海道中央バスと北都交通バス:70分
レンタカーやタクシーを利用
- 所要時間は車で1時間ほど(タクシーの金額は10,000円から13,000円)
飛行機で札幌丘珠(おかだま)空港(札幌市東区)へ向かう所要時間
- 函館空港から丘珠空港まで:40分
- 釧路空港から丘珠空港まで:50分
- 利尻空港から丘珠空港まで:55分
- 青森・三沢飛行場から丘珠空港まで:1時間
- 静岡空港から丘珠空港まで:1時間50分
- 長野・松本空港から丘珠空港まで:1時間30分
フェリーを利用する場合の所要時間
小樽フェリーターミナル
- 京都・舞鶴から小樽まで:20時間40分
- 福井・敦賀から小樽まで:20時間30分
- 新潟から小樽まで:18時間
小樽フェリーターミナルから札幌までは車で30分ほど
苫小牧西港フェリーターミナル
- 名古屋から仙台を経由して苫小牧西港まで:40時間
- 茨城・大洗から苫小牧西港まで:19時間
- 青森・八戸から苫小牧西港まで7時間15分
苫小牧西港フェリーターミナルから札幌までは車で1時間ほど
苫小牧東港フェリーターミナル
- 福井・敦賀から苫小牧東港まで:19時間30分
- 福井・敦賀から新潟、秋田を経由して苫小牧東港まで:31時間20分
苫小牧東港フェリーターミナルから札幌までは車で1時間ほど
新千歳空港・新幹線の停車駅札幌駅を紹介
新千歳空港
北海道の玄関口といえる「新千歳空港」には、魅力的な商業施設が数多くあり、観光スポットとしても人気です。全国各地から飛行機を利用して札幌へ向かう人のほとんどが新千歳空港を利用するはずですので、旅の初めや終わりにぜひ軽く散策してみることをおすすめします。
空港内には見どころスポットがたくさんありますが、なかでも特に人気なのが「新千歳空港温泉」です。空港の中にある温泉というだけでも珍しいのですが、露天風呂や岩盤浴と温泉施設の種類も豊富なのも大きなポイントです。旅の締めくくりに体を癒すにはピッタリでしょう。
そのほかドラえもんをテーマにした「ドラえもんわくわくスカイパーク」や映画館の「じゃがぽっくるシアター」など、フライトまでの時間を楽しむことができる施設がたくさんです。旅の最後に寄る場合は、フライト時間より少し前に訪れて、一通り観光すると面白いかもしれませんね。
札幌駅
JR札幌駅は、駅に直結した商業施設に600店舗以上のショップが集まる大規模な駅です。レストランやカフェ、書店、アパレルショップなど、グルメやショッピングを楽しむには最適です。札幌駅のショッピングセンターは「アピア」「エスタ」「パセオ」「ステラプレイス」の4つに分かれていて、全てを見てまわるにはかなりの時間が必要ですので、1つか2つに絞って買い物をすると良いでしょう。
「ジンギスカン」や「札幌ラーメン」といったご当地グルメを提供しているレストランもありますので、電車やバスの待ち時間に食事を楽しむのもおすすめです。また札幌駅直結のJRタワーにある展望室は、札幌が一望できる絶景スポットとしても有名です。札幌駅でディナーを楽しんだ後、夜景を眺めに展望室へ訪れるのもロマンティックですね。
札幌の年間イベント情報
1月
定山渓雪三舞
「定山渓雪三舞」は、札幌の温泉地である定山渓で開催される「気軽に体験できる雪遊びと寒中食の魅力」をテーマにしたイベントです。会場は定山渓の「八剣山(はっけんざん)」で、雪山を利用したスノーラフティングや、雪の大地を颯爽と走る犬ぞりの乗車体験ができます。
また会場ではBBQが楽しめます。熱々のBBQは寒さで冷えた体を温めてくれる効果が抜群。夏の暑い中での BBQとは、また違った面白さが感じられます。イベントに参加した後は、定山渓の温泉街で温かいお湯に浸かるのも良いでしょう。
2月
さっぽろ雪まつり
「さっぽろ雪まつり」は全国的にも有名なイベントで、毎年、この時期に合わせて札幌へ訪れる観光客はとても多いです。そのため雪まつりの時期に札幌へ訪れるのであれば、希望のホテルや旅館に泊まれるよう、早めに宿泊先を確保しておくと良いでしょう。「世界三大雪祭り」にも選出されるほど大規模なお祭りで、会場は「大通公園」「すすきの」「つどーむ」の3ヵ所です。
精巧な雪像や氷の彫刻は迫力があって、その細かさには思わず息を呑んでしまうほど。大通公園に展示される雪で作られた「大雪像」は夜になるとライトアップされ、ステージでは地元の歌手やアイドルがパフォーマンスをして盛り上がります。当日は屋台で温かい食事も販売され、会場で北海道グルメを堪能できるのも魅力です。
札幌国際スキーマラソン
世界各国のスキーヤーが参加する「札幌国際スキーマラソン」は、スキー好きなら一度は参加しておきたいイベントでしょう。マラソンコースは複数あり、体力がある人向けの「スキーマラソン」や、初心者でも参加しやすい「歩くスキー」、そして子供向けの「キッズチャレンジ」など、自身のレベルに合わせて選ぶことできます。
当日は、会場でスノーラフティングやチューブ滑りといったイベントも同時に開催されているので、まだスキーが滑れない小さな子どもも雪遊びを楽しめます。
5月
ライラック祭り
1889年にアメリカから持ち込まれたライラックは、札幌の初夏の訪れを知らせる木として市民から愛されてきました。1960年には「札幌市の木」として選ばれるなど、今やライラックは札幌の象徴だと言っても過言ではありません。そんなライラックが咲き誇る大通公園で、5月に開催されるのが「ライラック祭り」です。
野外ライブやスタンプラリーなど面白いイベントが数多く開かれますが、そのなかでも特に人気があるのは、数十種類の北海道産ワインを楽しめる「ワインガーデン」です。ソムリエが常駐して1人1人に合ったワインを提供してくれるなど、訪れる人たちに喜んでもらえるような工夫がされています。
また祭り当日は隣の会場で「ラーメンショー」も開かれているので、ラーメンが好きな人はこちらも合わせて足を運んでみるのもよいでしょう。
6月
YOSAKOIソーラン祭り
「YOSAKOIソーラン祭り」は、高知県の「よさこい祭」をモデルにはじまったお祭りです。よさこい祭の「鳴子」と北海道の「「ソーラン節」の2つが掛け合わされた、札幌で最も盛り上がるイベントです。
参加ルールはシンプルで、「鳴子を持って踊ること」と「曲にソーラン節のフレーズを入れること」の2つだけ。この自由なルールのなかで、各チームがそれぞれのパフォーマンスを披露するのです。
札幌のほぼすべての市町村でチームが組まれ、当日は老若男女それぞれのチームが個性的な衣装を着て演技にのぞみます。観光客であっても、当日振り付けを軽く練習すれば参加できるプログラムもあるので、地域の人々と一体感を感じる経験がしたい人はぜひ参加してみてください。
7月
さっぽろ夏まつり
「さっぽろ夏まつり」は、7月から8月にかけて約1ヵ月間おこなわれるお祭りで、この期間中はビアガーデンや盆踊り、バザールなど様々なイベントが開催されます。特にビアガーデンは国内でも最大級の規模を誇り、席数が1万を超えることから全国各地からも多くの観光客が訪れるのが特徴です。
そのほか2019年初開催の「サンバ・カーニバル」や毎年恒例の「盆踊り」など、目で見て楽しめるイベントも盛りだくさん。札幌で夏を感じたいなら、ぜひさっぽろ夏まつりへ足を運んでみてください。
9月
モエレ沼芸術花火
「モエレ沼芸術花火」は、北海道で最大級の規模を誇る花火大会です。「大地の彫刻」とも呼ばれる「モエレ沼公園」の土地の起伏を活かした、立体的な花火の打ち上げパフォーマンスを展開します。
音楽とともに打ち上げられる花火は、懐かしい名曲から流行の曲まで幅広く、どの世代でも楽しめるのがポイント。ただ音楽を流すだけでなく、実際に地元の歌手が歌を披露するなど臨場感ある点が魅力です。
花火はノンストップで打ち上げられて、最初から最後まで目が離せません。また打ち上げられる花火は一流の花火師たちによるもので、どれも圧倒的なクオリティです。
さっぽろオータムフェスト
「北海道・札幌の食」をテーマにした「さっぽろオータムフェスト」は、約1ヵ月にわたり「大通公園」で北海道グルメが販売されます。札幌だけでなく北海道内の色々な地域のグルメも集まるので、北海道のグルメを味わい尽くしたい人にはピッタリのイベントでしょう。
札幌ラーメンやスープカレーのほか、道産ワインやビールなどアルコールも豊富に用意されています。また、連日、野外ステージでは歌手によるパフォーマンスで盛り上がるので、お祭り気分を味わいたい人は一見の価値ありです。
11月
さっぽろホワイトイルミネーション
「さっぽろホワイトイルミネーション」は、日本で最初にはじまったイルミネーションイベントです。「大通公園」を埋め尽くすほどのキラキラとした電球が、雪景色と交わって幻想的な美しさを見せてくれます。クリスマスツリーや宮殿、札幌を代表するライラックの木など、あらゆるものがイルミネーションで輝き、どれも写真映えするスポットとして人気です。
またイルミネーションと同時に、会場では「ミュンヘン・クリスマス市」という、ドイツのクリスマスマーケットをモチーフにしたお祭りが開かれるのも見どころの1つです。美しいイルミネーションを眺めながら、北海道のグルメを使ったドイツ料理を堪能するのも趣があります。
札幌観光の移動手段
JR・地下鉄
北海道は土地が広大なので移動には車での移動が必須のように思われますが、札幌市内を巡るだけであれば、JRと地下鉄の利用だけでも十分です。大通公園やすすきの、時計台など札幌の有名観光スポットは中心部に集中しているため、札幌駅から徒歩でそれら観光地に足を運ぶことができます。
札幌から少し離れて、小樽やニセコといったエリアに行く場合でも、車を利用せずともJRだけでカバーできるでしょう。また札幌は地下鉄が充実し、南北線、東西線、東豊線の3つのラインが走っています。これらの地下鉄を利用すれば、中心部から少し離れた場所まで足を運ぶことも可能です。札幌のJRや地下鉄ではSuicaなどのICカード乗車券も使えるため、乗り換えもスムーズです。
市電
地元民が愛用する市電は、路面電車にガタゴト揺られながら、札幌の街並みを眺めることができる趣のある乗りものです。市電を使わなくてもほとんどの観光地へは電車だけで足を運べますが、ローカルの乗り物に興味がある人はぜひ1度乗車してみてはいかがでしょう。
北海道博覧会を記念して設置された市電は、昔と比べて本数は減りましたが、地元の人々の足として愛され続けています。「秋野総本店薬局」や「鴨々川」など、JRや地下鉄では見られない落ち着いた札幌の景色を堪能できるのも魅力的です。土曜・日曜・祝日に観光する場合は、「どサンこパス」という乗り放題チケットが使えるので、何度も市電を利用する人はこのチケットを使うとお得です。
バス
バスを利用すれば、電車や地下鉄では足を伸ばせない少しマイナーな場所へ訪れることが可能です。特に循環型バスの「さっぽろうぉーく」は、大通公園やサッポロファクトリーやサッポロビール園などを巡回しているので、電車や地下鉄の駅からでは少し遠いと感じる人は利用すると良いでしょう。
もう1つ札幌で主要な循環バスの「さっぽろ散策バス」は、テレビ塔や円山公園など、こちらも観光地を巡回してくれます。少し歩くのに疲れた時は、電車や地下鉄と併用してバスに乗ることで効率良く観光ができるのでおすすめです。
お得なフリーチケット
地下鉄
地下鉄専用1日乗車券
札幌市営地下鉄を1日乗り放題できる券
- 大人:830円
- 子供:420円
ドニチカキップ
土曜・日曜・祝日の場合に限り、札幌市営地下鉄を1日乗り放題できる券
- 大人:520円
- 子供:260円
市電
路面電車1日乗車券
市電を1日乗り放題できる券
- 大人:500円
- 子供:250円
どサンこパス
土曜・日曜・祝日の場合に限り、市電を1日乗り放題できる券
- 大人:360円(大人1人につき子供1人無料)
バス
さっぽろうぉーく1日乗車券
北海道中央バスを1日乗り放題できる券
大人:800円
子供:400円
1日乗りほーだいきっぷ
ジェイアール北海道バスを1日乗り放題できる券
大人:750円
子供:380円
札幌のおすすめ旅行プラン10選
よくある質問Q&A
飛行機でどのくらいかかりますか?
主要都市から新千歳空港まで飛行機で向かった場合の所要時間は以下の通りです。
- 羽田空港から新千歳空港まで:約1時間30分
- 成田空港から新千歳空港まで:約1時間45分
- 関西空港から新千歳空港まで:約2時間
- 福岡空港から新千歳空港まで:約2時間15分
- 中部空港から新千歳空港まで:1時間35分
- 那覇空港から新千歳空港まで:3時間05分
新千歳空港から札幌駅までは、快速エアポートを利用して36分です。
札幌の気候はどうですか?
まず札幌の春ですが、本州と比べて少し遅い5月頃から始まり、この時期はお花見やライラックの観賞をするのに適しています。ポカポカと陽気な日が多く、観光には適しています。そして6月中旬から徐々に夏が訪れ、8月には時折30度を超える日もあります。ただ暑いのは昼間だけで、夜は比較的涼しいため、野外でビアガーデンなどを楽しむのもいいでしょう。
夏が終わり秋になると、9月頃から安定して20度前後の気温を保つようになります。過ごしやすい反面、近年は台風がよく訪れるため、事前に天気予報をチェックしてから旅程を決めるのがおすすめです。冬は本州と比べてかなり寒く、雪が積もり歩きにくくなるため要注意。冬の時期に札幌へ訪れる場合は、防寒対策をしっかりとする必要があります。
何泊くらいが最も楽しめるでしょうか?
札幌市内だけであれば、1泊2日でも十分に観光をすることができます。観光地は札幌駅から大通公園、すすきの周辺に多く集まっているため、移動に時間を取られることはないでしょう。ただし、市内から離れた場所を観光する場合や、雪まつりなどのイベントに参加する場合は、最低でも2泊は確保したいところです。
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