思考を整理するのにぴったりなおひとりさまカフェ
さらさ西陣
さらさ西陣はアンティーク感のある和製マジョリカタイルがおしゃれな築80年の銭湯「旧藤の森温泉」をリノベーションしたカフェです。唐破風の門構えが特徴的な外観や、高い天井の店内も銭湯をそのまま活かしながら、開放感のある居心地の良いお店に仕上げられています。
こちらのお店は、京都を舞台とした映画「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」で主人公たちがデートをするシーンのロケ地にも使われました。落ち着いた雰囲気であるために、デートとしての利用だけでなく、一人の時間を満喫する目的で利用している方も店内には多く見られます。
ボリューム満点の週替わりランチセットや自家製のケーキなど豊富にメニューも揃うのでお腹が空いている時でも、ふらっと立ち寄るのにも利用しやすいカフェとなっています。また、銭湯だからこその音響で楽しめる音楽ライブやアートイベントも定期的に開催されています。
器とごはん 賀茂窯
「器とごはん 賀茂窯」は陶芸教室と食堂、雑貨店、さらには二階にレンタルスペースも用意された個性的なスポットとなっています。食堂だけでなく、陶芸教室も併せて利用してみるのもまた新しい京都体験になりそうです。
こちらの食堂では店舗を持たない旅する食堂として始めたcaravan diner Pan Booが提供するマクロビオティック料理や素材にこだわった料理を味わうことが出来ます。週替わりの定食ランチや地元で採れた野菜を使った優しい甘さのパウンドケーキなど、旬の食材をたっぷりと使ったメニューが特徴です。
目の前には賀茂川が流れていて、大きな窓から四季折々の癒しを与えてくれます。さらに食堂で使われている器は全て賀茂窯のスタッフが作ったもので、より一層食事を楽しいものにしてくれます。
knot café
近年メディアやSNSで注目を集めているknot caféは北野天満宮の近くにある「京都とニューヨークをつなぐカフェ」です。"knot"という店名の通り『ヒトとヒト』『モノとモノ』『コトとコト』を結ぶことをコンセプトとし、北野の老舗の和菓子屋や有名なパン屋とコラボレーション商品も多く販売しています。
話題のきっかけとなった「だし巻き玉子サンド」と「あんバターサンド」は、京都を代表するベーカリー「ル・プチメック」のパンを使った本格派のメニューです。インパクトのあるビジュアルでフォトジェニックなだけでなく味もしっかりと美味しいからこそ、リピーターの絶えないメニューとなっています。一人でも二つ両方とも食べられるくらいのサイズになっているので、選べないという方はどちらも頼んでみてください。
古書と茶房 ことばのはおと
「古書と茶房 ことばのはおと」は、ねこ好きにはたまらない「にゃんこパフェ」を提供しているブックカフェです。2017年に移転した今の店舗も、前までと同じく町家の造りで安心感があります。玄関で靴を脱いでから店内へ進むと、本棚やジオラマが店内に置かれ、誰か友人の家に遊びに来たような感覚を受けます。
ランチで一番人気があるのは、お肉や旬の野菜をたっぷりと使用した「プレートごはん」です。メインがお肉であることに加えてボリューム満点で食べ応えがあるので、お腹が空いている時でも十分に満足できるメニューとなっています。
暖簾をはじめとして店内の至る所に描かれているネコのデコレーションが愛らしい「にゃんこパフェ」だけでなく、京都ならではの「お抹茶パフェ」など他のスイーツメニューも用意されているので、ランチだけでなくおやつの時間にも利用するのにぴったりです。
うめぞの茶房
うめぞの茶房は餡を寒天とわらびで練り固めた「かざり羹」を味わうことができるお店です。古民家をリフォームした店内にあるショーケースには、季節ごとに変化するフレーバーと合わせて、抹茶やこしあんといった和のものから、紅茶やフランボワーズ、カカオといった洋菓子に使われるものまで常時8種類ほどが用意されています。
和と洋の要素が調和したかざり羹は、上品さがありながらフォトジェニックです。定番フレーバーは四角い形、月替わりのフレーバーはまるい形となっているので、組み合わせて購入しても可愛らしく仕上がります。
2階にある茶房スペースでは、落ち着いた雰囲気の中で日本茶やコーヒーと一緒にかざり羹を味わうことができます。和菓子ならではの品のあるサイズでありながらも、しっかりと美味しさの詰まったかざり羹は満足感が感じられる美味しさです。見た目もそれぞれ個性のあるかざり羹は他では味わうことのできない特別感のあるスイーツとなっています。
願いを込めて自分と向き合える寺・神社
晴明神社
晴明神社は平安時代に陰陽道を確立した安倍晴明公を祀る「魔除け」「厄除け」にご利益がある神社です。社紋である「晴明桔梗」が鳥居や晴明井など境内の各所に散りばめられています。「五芒星」とも呼ばれる晴明桔梗は陰陽道に用いられる祈祷呪符の一つです。他の神社とは全く異なる印象的なデザインが施された境内は、どこか不思議な世界観でフォトジェニックな思い出を残すことができるでしょう。
期間限定で授与される桔梗守や七夕まもり、もみじ守やコロンとしたフォルムが可愛らしい魔除けの土鈴など参拝の記念にぴったりなお守りも並んでいるので授与所もぜひ覗いてみてください。
またこの晴明神社は、フィギュアスケートで活躍している羽生結弦選手が「SEIMEI」というプログラムを演じるにあたって参拝していたことから羽生選手のファンも多く訪れています。羽生選手も触って祈願した厄除桃を撫でてみたり、写真におさめたりといった他の神社とは違った楽しみ方をしてみても良いでしょう。
今宮神社
今宮神社は通称「玉の輿神社」と呼ばれていることで知られています。八百屋に生まれながら、三代将軍である家光公に見初められたことから大奥で権勢をふるうまでになった、徳川の五代目将軍・綱吉公の母である桂昌院が「お玉」と呼ばれていたことが玉の輿の由来。その桂昌院が今宮神社の再興に尽くしたことが玉の輿神社の由縁です。
今宮神社の境内で販売されている「玉の輿守」は加茂茄子・聖護院大根・金時人参といった京野菜のデザインが可愛らしいので、旅の記念に購入してみてはいかがでしょうか。
参拝のあとには今宮神社の参道にある「本家 根元かざりや」と「一文字屋和輔(あぶり餅 一和)」という今宮神社名物のあぶり餅で有名なお店も合わせて訪れてみるのにおすすめです。
源光庵
近年改めて注目されているのが、丸い「悟りの窓」と四角い「迷いの窓」が印象的な源光庵です。はるか昔に作られたとは思えないほどにモダンなデザインのこの二つの窓は、込められた仏意と共に多くの人を惹きつけます。
四角い「迷いの窓」は「人間の生涯」を表し、自分の人生を見つめるきっかけを与えてくれるものです。そして隣りにある丸い「悟りの窓」は「禅と円通」の心と「大宇宙」を表しているので眺めていると新たな気づきや悟りが得られると言われています。
本堂の血天井は伏見城の遺構と言われていて、徳川家の家臣たちが自刃した歴史を今に残しているものです。くっきりと残る足跡も見つけることができます。さらには窓越しの景色だけでなく、北山を借景とした美しい枯山水の「鶴亀の庭」を縁側からゆったりと眺めることもできるので、時間に捉われることなく京都らしい自然と伝統の融合を楽しむことができる魅力たっぷりの一人旅におすすめなスポットです。
上賀茂神社
上賀茂神社は神代の頃から京都を見守り続けてきた、京都で最も古い神社で、世界遺産にも登録されてます。桓武天皇の時代に平安京として都が京都に移されて以来、歴代の天皇が行幸していたほどの歴史ある神社です。
正式名称は「賀茂別雷神社」ですが、下鴨神社とともに賀茂氏の氏神を祀る神社として地元の人からも愛されています。賀茂別雷大神を祭神として厄除けや開運のご利益があるとされているパワースポットです。
上賀茂神社の境内や、その周辺は非常に自然が豊かなので散策を楽しむのにぴったりなスポットとなっています。神社から流れる明神川のせせらぎに耳をすませながら、東側に広がる屋敷町「社家町」を歩くと心も浄化されるような気持ちの良さが感じられるでしょう。
北野天満宮
北野天満宮は、学問の神様として知られている菅原道真公をご祭神として祀っている全国の天満宮、天神社の総本社で、「天神信仰」の発祥の地でもあります。そんな京都観光の定番でもある北野天満宮の今までとは異なった楽しみ方をご紹介します。梅と紅葉が有名な北野天満宮は季節を変えると異なった魅力が感じられるスポットです。
菅原道真公ゆかりの梅50種約1,500本があり、早いものは1月初旬から開花し始めます。咲く時期が様々なため、3月末頃まで長く梅を楽しむことができるとこの時期にはさらに多くの観光客が足を運びます。
豊臣秀吉が洛中洛外の境界として築いた「御土居」という土塁の一部が残る場所は現在「もみじ苑」として約350本もの紅葉が色づくスポットとなっています。こちらのもみじ苑は、新緑の時期にも美しい青もみじを楽しむことができるのでおすすめです。
さらに梅苑やもみじ苑が公開される時期には茶席での茶菓子がふるまわれ、大茶湯やライトアップといったイベントなど、また普段とは違った北野天満宮の魅力が味わえるので今までに訪れたことがあるという方でも改めて足を運んでみてください。
時間を有効に!テイクアウトグルメ
ル・プチメック今出川店
東京にも日比谷店がオープンしたことで話題を呼んでいる「ル・プチメック」、パン好きな方であれば、聞いたこともあるのではないでしょうか。パン消費量日本一を誇る京都にいくつかあるル・プチメックの中でも、外観や内装の色合いから「赤メック」と呼ばれている一号店の今出川店はぜひ訪れておきたいところです。
金・土・日と祝日を除けば週3日しか営業しないお店で、アクセスが良いとは言えないにも関わらず、営業日には利用客の絶えない人気店となっています。ハード系のパンやタルトなどが店内には多く並び、まるでフランスのビストロを訪れたかのような内装に心を躍らせながら京都が誇るとっておきのパンを選ぶことができます。
テイクアウトだけでなく、ゆったりとイートインを利用するのもおすすめです。赤のギンガムチェックのテーブルクロスが可愛らしいイートインスペースで味わうのにぴったりなのが、「クロワッサン・ア・ラ・クレーム」です。人気のクロワッサンでカスタードとホイップを贅沢に挟んだこのメニューはパンでありながらもデザートとして楽しめます。
大正製パン所
大正8年に創業し、約100年を迎える昔ながらのパン屋さんです。低温長時間発酵にこだわった大正製パン所のパンは小麦本来の香り・甘みが活かされ、素朴ながらも味わい深いのが特徴です。イートインすることもできるので、軽くお腹を満たしたい時にもぴったりなお店となっています。
地元の方々に愛されているのはもちろん、メディアでも多く取り上げられている人気のカレーパンは、ピリッと程よい中辛で揚げたてはより一層美味しさが広がります。甘口カレーパンや自家製のヒレカツが入ったひれかつカレーパンも販売されているので好みに合わせて購入してみてください。また、大納言小豆と生クリームがたっぷりと詰まった生あんぱんなど老舗ながらも、新しい魅力のある商品も販売しています。
粟餅所・澤屋
北野天満宮の門前に店を構える「粟餅所・澤屋」は江戸時代から続く、粟餅ひとすじの老舗和菓子屋です。注文を受けてから職人が仕上げる出来立ての粟餅は、ほんのりと温かい美味しさが魅力となっています。当日中に食べるのであれば持ち帰りもできますが、ここを訪れたからには柔らかな出来立てを食べておきたいところです。
甘さを抑えたこしあんに丁寧に包まれた粟餅と、香ばしいきな粉がたっぷりとまぶされた粟餅の二つの味の違いやプチプチとした粟の食感を楽しむことができる粟餅はボリュームがありながらも、1人前を軽く食べてしまう味わいと喉越しです。どこか懐かしさを感じさせつつも、ベテランの職人が作る本物の粟餅の美味しさはわざわざ足を運ぶ価値のあるものとなっています。
雨の日も風の日も
船岡山の近くにあるベーカリー「雨の日も風の日も」には、ゆったりとした温かみのある店内には様々な種類のパンが並びます。あんぱん、クリームパン、たまごパンといった昔ながらの定番メニューも人気ですが、おすすめしたいのがマカデミアナッツやくるみといったナッツを使ったパンの数々。
くるみを練りこんだ生地にチーズとくるみ、ベーコンがたっぷりと入った「クルクルセイバリー」やクロワッサン生地とくるみを組み合わせた「上弦の月」といった人気のメニューはくるみパンのコンテストにおいてもグランプリを取っているほどの美味しさです。
店内には3席ほどですがイートインスペースも用意されているので、「雨の日も風の日も」の温かい雰囲気の中で焼きたてを味わうことができます。
洛叉庵
こじんまりとした隠れ家のような店構えでありながら、口コミによってその美味しさが広まった人気店の洛叉庵。こちらのお店で販売されているのは「四季わらび餅」です。注文を受けてから10分ほど丁寧に練り上げることによって作られる出来立てのわらび餅は、今まで食べてきたわらび餅とは異なるほどに滑らかな口当たりが魅力となっています。お土産として購入するのも良いですが、出来立てを独り占めして味わうというのも贅沢な楽しみ方です。
わらび粉と砂糖、風味づけの一保堂茶舗の抹茶だけというシンプルな材料であるために、より一層わらび餅本来の美味しさが際立つ商品です。完全予約制で、1日に販売される数も決まっているために訪れる際には早めに予約をしておくのがおすすめです。