カップル観光におすすめな定番スポット10選
北野天満宮
北野天満宮は、学問の神様として知られている菅原道真公をご祭神として祀っている全国の天満宮、天神社の総本社で、「天神信仰」の発祥の地でもあります。学問にまつわることから学生時代に修学旅行などで訪れたことがあるという方も多いのではないでしょうか。
そんな北野天満宮は季節の楽しみとして、梅と紅葉が有名です。菅原道真公ゆかりの梅50種約1,500本があり、早いものは1月初旬から開花し始めます。咲く時期が様々なため、3月末頃まで長く梅を楽しむことができるとこの時期にはさらに多くの観光客が足を運びます。
豊臣秀吉が洛中洛外の境界として築いた「御土居」という土塁の一部が残る場所は現在「もみじ苑」として約350本もの紅葉が色づくスポットとなっています。こちらのもみじ苑は、新緑の時期にも美しい青もみじを楽しむことができるのでおすすめです。
梅苑やもみじ苑が公開される時期には茶席での茶菓子がふるまわれ、大茶湯やライトアップといったイベントなど、また普段とは違った北野天満宮の魅力が味わえるので今までに訪れたことがあるという方でも改めて足を運んでみてください。
鹿苑寺(金閣寺)
京都の観光名所といえばやはり華やかな魅力のある金閣寺ですよね。舎利殿である「金閣」が有名なため、金閣寺と呼ばれることが多いですが、正式には「鹿苑寺」といい、足利義満によって建立した北山殿が義満の死後に金閣を残して禅寺とされたものです。
四季折々の美しさや鏡湖池に映る「逆さ金閣」や周りを囲む池泉回遊式庭園などいつ訪れても新しい金閣の魅力に気づくことができます。こちらの金閣寺からスタートして西へと進み、龍安寺・仁和寺を巡る「きぬかけの道」と呼ばれている観光コースをたどるのも世界遺産を効率よく満喫することができるのでおすすめです。
knot café
近年メディアやSNSで注目を集めているknot caféは北野天満宮の近くにある「京都とニューヨークをつなぐカフェ」です。"knot"という店名の通り『ヒトとヒト』『モノとモノ』『コトとコト』を結ぶことをコンセプトとし、北野の老舗の和菓子屋や有名なパン屋とコラボレーション商品も多く販売しています。
話題のきっかけとなった「だし巻き玉子サンド」と「あんバターサンド」は、京都を代表するベーカリー「ル・プチメック」のパンを使った本格派のメニュー。インパクトのあるビジュアルでフォトジェニックなだけでなく味もしっかりと美味しいからこそ、リピーターの絶えないメニューとなっています。二つを一人でも食べられるくらいのサイズではありますが、他のお店も回るのであれば、シェアしてどちらの味も楽しむのがいいでしょう。
源光庵
フォトジェニックが求められる昨今、改めて注目されているのが丸い「悟りの窓」と四角い「迷いの窓」が印象的な源光庵です。はるか昔に作られたとは思えないほどにモダンなデザインのこの二つの窓は、込められた仏意と共に多くの人を惹きつけます。四角い「迷いの窓」は「人間の生涯」を表し、自分の人生を見つめるきっかけを与えてくれるものです。そして隣りにある丸い「悟りの窓」は「禅と円通」の心と「大宇宙」を表しているので眺めていると新たな気づきや悟りが得られると言われています。
本堂の血天井は伏見城の遺構と言われていて、徳川家の家臣たちが自刃した歴史を今に残しているものです。くっきりと残る足跡も見つけることができます。窓越しの景色だけでなく、北山を借景とした美しい枯山水の「鶴亀の庭」を縁側からゆったりと眺めることもできるので、時間に捉われることなく京都らしい自然と伝統の融合を楽しむことができます。
老松 北野店
北野天満宮の東側に位置する京都で最も古い花街とされている上七軒に店を構える老舗の和菓子店です。上七軒は通りを歩いているだけでも風情があるので、カップル旅行として訪れるのにはぴったりなのではないでしょうか。
老松名物の「夏柑糖」は、日本原産である夏みかんの甘酸っぱさが口いっぱいに広がる寒天のお菓子です。毎年4月から販売されるこの夏柑糖を求めて老松を訪れる人も多い、人気商品となっています。また、北野天満宮の梅林の梅の実で造られた梅酒羹や代表銘菓の一つでもある御所車など老松ならではの商品も数多く並びます。
さらに、老松の北野店と嵐山店ではどちらも京菓子づくり体験をすることができます。京菓子の歴史や背景を学びながら、季節感のある生菓子をつくり、そのうちの一つはその場で美味しいお茶とともに味わうことができるので京都の思い出作りにはおすすめです。どちらの方がうまく作れるか競い合ってみても面白いでしょう。
仁和寺
仁和寺は世界遺産に指定されているだけでなく、皇室との結びつきも強いために、御室御所とも呼ばれています。広い敷地の中には訪れてすぐ目に入る二王門や、五重塔、国宝の金堂に限らず、見どころが数多くあり、限られた時間では回りきれないほどです。仁和寺の桜は「御室桜」と呼ばれ、京都一遅咲きとされていることで有名です。
桜の時期には多くの観光客が訪れますが、それでもなお世界遺産でありながら落ち着きのある仁和寺はデートにぴったりです。
仁和寺の御殿は、かつて宇多天皇が住んでいたものです。その御殿の価値ある襖絵や対照的な南庭と北庭を趣深い回廊を歩きながら眺めつつ、さらには庭園越しに五重塔を鑑賞することもできます。
龍安寺
侘び寂びといった日本の風流をしみじみと感じたい二人であれば、龍安寺を訪れてみてはいかがでしょうか。世界遺産にも登録されている龍安寺には枯山水の石庭を見に、多くの観光客が訪れています。この龍安寺はイギリスのエリザベス2世が京都を訪れた際に龍安寺の石庭を絶賛したことから世界的にも有名となりました。
その有名な石庭は「虎の子渡しの庭」「七五三の庭」とも呼ばれる大小合わせて15個の石を全て同時に見ることはできない不完全さや石庭の作り手の意図が明確ではない点においてミステリアスな魅力を感じさせます。
境内のほぼ半分を占める鏡容池の周りでは、春は桜、秋はカエデが色を添え、さらに夏には池の水面にピンクや黄色の睡蓮が咲くといったように四季の自然を感じさせてくれるスポットとなっています。
また桃山時代に朝鮮から持ち込まれ、千利休などの茶人たちに愛された「侘助椿」の日本最古のものが龍安寺にはあります。時期になれば美しい花をつける、秀吉も賞賛したという龍安寺の侘助椿も銭の形をした蹲踞などと合わせて方丈から覗いてみてください。
ぱんだの散歩
ぱんだの散歩は、ころんとした可愛らしいぱんだのお団子「ぱんだんご」を味わうことができるお店です。可愛らしいもの好きの彼女ならついつい足を止めてしまうでしょう。おすすめは「ぱんだんご」と「みたらしだんご」が一つずつ入ったセット。注文を受けてから焼くため、出来立ての一番美味しい状態を味わえます。
あまりの愛らしさに食べるのがかわいそうになってしまうかもしれませんね。ぱんだんごのキュートな見た目は食べる前にきちんと写真に残してあげたくなります。
ぱんだんごの黒い部分は竹炭を使い、添加物は一切使用せずに一本ずつ手作りされたもちもちのお団子は、見た目だけでなく優しい甘さのある味でも癒してくれます。ぱんだんごをモチーフにしたキュンとするグッズも販売されているので、ぱんだんごを食べてしまうことなく大切に持ち帰ることもできます。
今宮神社
今宮神社には「玉の輿神社」という別名があります。。今宮神社の境内で販売されている「玉の輿守」は加茂茄子・聖護院大根・金時人参といった京野菜のデザインが可愛らしいので、旅の記念に購入してみてはいかがでしょうか。
玉の輿というのも、縁結びの神が多く祀られているということなのでカップルで訪れてご利益を得るのにも向いています。参拝のあとには今宮神社の参道にある「本家 根元かざりや」と「一文字屋和輔(あぶり餅 一和)」という今宮神社名物のあぶり餅で有名なお店も合わせて訪れてみるのにおすすめです。
一文字屋和輔(あぶり餅 一和)
今宮神社の名物であるあぶり餅のみにこだわって販売し続けているお店です。こちらは平安時代の1000年に創業しているため、現在まで続いている店舗の中では飲食店として最古の老舗と言われています。今宮神社での悪霊退散の祈願のために竹を使って餅を供え、それを参拝者にふるまったというのが一和のあぶり餅のはじまりです。
竹串にきな粉をまぶされて店頭で焼かれた一口大のお餅に優しい甘さの白味噌をからめて味わうあぶり餅は、次々と口に運びたくなる美味しさです。今宮神社を参拝した際には必ず食べておきたい名物となっています。
今宮神社の参道には一文字屋和輔と並んであぶり餅で有名な「本家 根元かざりや」というお店も店を構えています。道を挟んですぐのところにあるので、二軒を食べ比べてみてもいいですね。
ちょっと一息、雰囲気抜群なカフェ5選
Cafe Rhinebeck
Cafe Rhinebeckは、モーニングが人気の松之助のオーナーが受け継いだこだわりのレシピのパンケーキが味わえるパンケーキ専門店です。ホットケーキのようにふんわりとした厚みのあるパンケーキは注文を受けてから一枚ずつ丁寧に焼き上げているこだわりの一品となっています。シンプルなパンケーキでありながらも、そのふんわりと素材を生かした味わいと自家製のメイプルシロップの絶妙な組み合わせを求めて行列ができることもある人気店です。
人気のリコッタチーズの他にも、定番のキャラメルバナナや甘酸っぱいフルーツがたくさん載せられたパンケーキなど様々なトッピングのメニューが揃います。さらには甘いものが得意ではない方でも食べやすい、ソーセージやベーコンエッグを合わせたモーニングにぴったりな食事系パンケーキもあるので、デートにはおすすめです。
さらさ西陣
アンティーク感のある和製マジョリカタイルがおしゃれな築80年の銭湯「旧藤の森温泉」をリノベーションしたカフェです。唐破風の門構えが特徴的な外観や、高い天井の店内も銭湯をそのまま活かしながら、開放感のある居心地の良いお店に仕上げられています。
こちらのお店は、京都を舞台とした映画「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」で主人公たちがデートをするシーンのロケ地にも使われました。それほどに京都デートをするのにはぴったりなスポットになっています。歴史がありながら気取らずに利用することができるのが嬉しいポイントです。
ボリューム満点の週替わりランチセットや自家製のケーキなど豊富にメニューも揃うのでお腹をすかせていっても安心です。銭湯だからこその音響で楽しめる音楽ライブやアートイベントも定期的に開催されています。
うめぞの茶房
餡を寒天とわらびで練り固めた「かざり羹」を味わうことができるお店です。古民家をリフォームした店内にあるショーケースには、季節ごとに変化するフレーバーと合わせて、抹茶やこしあんといった和のものから、紅茶やフランボワーズ、カカオといった洋菓子に使われるものまで常時8種類ほどが用意されています。
和と洋の要素が調和したスイーツは、上品さがありながらフォトジェニックです。定番フレーバーは四角い形、月替わりのフレーバーはまるい形となっているので、組み合わせて購入しても可愛らしく仕上がります。
2階にある茶房スペースでは、落ち着いた雰囲気の中で日本茶やコーヒーと一緒にかざり羹が楽しめます。和菓子ならではの品のあるサイズですが、しっかりと美味しさの詰まったかざり羹は満足感が感じられるでしょう。見た目もそれぞれ個性のあるかざり羹は二人でそれぞれ違う味を注文してシェアするのがおすすめです。
古書と茶房 ことばのはおと
「古書と茶房 ことばのはおと」は、ねこ好きにはたまらない「にゃんこパフェ」を提供しているブックカフェです。2017年に移転した今の店舗も、前までと同じく町家の造りで安心感があります。玄関で靴を脱いでから店内へ進むと、本棚やジオラマが店内に置かれ、誰か友人の家に遊びに来たような感覚にさせられます。
ランチとして一番人気があるのはお肉や旬の野菜をたっぷりと使用した「プレートごはん」です。メインがお肉であることに加えてボリューム満点で食べ応えがあるので、男の人でも満足できるメニューとなっています。
暖簾をはじめとして店内の至る所に描かれているネコのデコレーションが愛らしい「にゃんこパフェ」だけでなく、京都ならではの「お抹茶パフェ」など他のスイーツメニューにも手を入れているので、お茶としての利用にもおすすめです。
EAT LIVES CAFE BY TWOTONE
平野神社の近くにあるシェアハウスの1階がおしゃれなカフェとして2018年2月に新しくオープンしました。大阪や京都で数々の人気店を手がけているROCCA&FRIENDSが監修したコンセプトカフェとして注目を集めています。店内も2つの世界観を大事にするTWO TONEらしく「POP & ART」と「CLASSICAL & WORDS」の2つにテーマ分けされ、それぞれのテーマにあった内装がお洒落でありながらも居心地の良い空間を作ってくれています。
コーヒーゼリーや旬のフルーツを贅沢に使ったパフェはフォトジェニックで、食べるのがもったいなく感じられてしまうほどです。ランチにぴったりな月替りのデリプレートにはレモネードバーも付いてゆったりとした時間を過ごせます。また、マフィンやスコーンなどのドリンクと一緒にテイクアウトするのにぴったりな焼き菓子もカウンターに並んでいるので、気軽に利用するのに便利です。