宮古島ってどんなところ?
宮古島は、沖縄本島の那覇市から南西約300km、石垣島の東北東約130kmに位置しています。その周りの大小7つの島(池間島、伊良部島、下地島、来間島、大神島、多良間島、水納島)を合わせて、宮古群島と呼ばれています。池間島、伊良部島、来間島とは3つの海上大橋で結ばれていて観光中の移動も便利です。
島全体はほとんど平坦な台地状の地形で、最も高い横竹山地でも標高114m、川はありません。気候は高温多湿で、冬も比較的暖かく、周りが海に囲まれていることから夏は海風が炎暑を和らげてくれます。夏から秋にかけては大型台風がたびたび襲来します。10月ごろになると朝夕過ごしやすくなり、本土から渡り鳥の「サシバ」の大群が飛来する光景は、宮古島の秋の風物詩ともなっています。
真っ白な砂浜、入り組んだ地形によってできる入り江や半島、隆起サンゴ礁が作り出した断崖など、変化に富んだ自然の景観を眺め、透明度が高く「宮古ブルー」とも形容される様々な青の色合いが美しい海では海水浴はもちろんシュノーケリング、ダイビングなどのマリンアクティビティが楽しめます。
風土が育んだ民俗芸能や信仰などの独特の文化や歴史に触れるのもいいでしょう。マンゴーを代表する南国ならではのフルーツやご当地グルメも、旅で訪れたらぜひ味わいたいもの。自然に囲まれたリゾートホテルやバケーションレンタル(貸別荘)といった、滞在型の宿泊施設も充実しているので、普段の生活を離れ、南の島のリゾートを思う存分楽しむこともできます。
宮古島旅行の見どころ
世界屈指の美しい海でマリンアクティビティを楽しむ
「宮古ブルー」とも呼ばれ、世界屈指の透明度と青の美しさを誇る宮古島の海では、気軽にそして本格的なマリンアクティビティまで、思い思いに楽しむことができます。
青空に青い海、そしてキメの細かい砂浜が続く真っ白なビーチは、まさに南の島のイメージにぴったり。宮古島には観光地化されたビーチはもちろん、穴場的なスポットまで、数多く点在しています。ビーチでは、海水浴はもちろん、ジェットスキーやバナナボートといったマリンレジャーも楽しめます。
海岸近くまでサンゴ礁があり、カラフルな熱帯魚たちが間近に見られる場所では、シュノーケリングもいいですね。シーカヤックを漕いで冒険気分を味わいながら海を眺めるのもいいでしょう。憧れのダイビングスポットとしても有名な下地島の「通り池」や日本最大のサンゴ礁群が見られる「八重干瀬(やびじ)」などは、海中の絶景スポットです。
自然が生み出す絶景を堪能する
自然にあふれている宮古島では、それらが生み出す絶景スポットが数多くあります。それぞれの場所で印象に残る絶景が堪能できること間違いなしです。
宮古島東部の「東平安名崎(ひがしへんなざき)」や「七又海岸」では隆起サンゴ礁が作り出した断崖の雄々しい景色、伊良部島の「佐和田の浜」では17世紀に起こった明和の大津波によって遠浅の海に打ち上げられた無数の巨岩が独特の景観を見せてくれます。
夕日の名所も数多くあります。夕日に照らされた周りの景色と大海原に沈む太陽の様子は、昼間とはまた違い、幻想的です。北部にある「島尻のマングローブ林」では、貴重なマングローブの林の中を散策できます。海沿いや高台には展望台も多くあるので、ゆっくりと眺めを楽しむのもいいでしょう。
宮古島本島と周囲の島を結ぶ3つの海上大橋からは、橋の上から間近に宮古島の海を眺めることもできます。
宮古島の歴史・文化を学べるスポットを巡る
集団舞踊の「クイチャー」など、宮古島の風土が育んだ伝統の民俗芸能は、今もなお継承されています。宮古島城辺の友利地区にある美しい入り江の「イムギャーマリンガーデン」は宮古島の代表的な民謡「なりやまあやぐ」の発祥の地で、その歌唱を披露する「なりやまあやぐまつり」の会場となります。
宮古島と石垣島の間に浮かぶ「多良間島」は、「八月踊り」に代表される民俗芸能や御嶽(うたき)信仰が色濃く残る島です。多良間島を訪れれば、独特の歴史や文化の一片に触れられるでしょう。
また、宮古島南部の「うえのドイツ文化村」は、明治時代に宮古島沖合いで座礁したドイツ商船から乗組員を救った島の人々とその後のドイツとの友好の歴史、世界初の地下ダムが見られる「宮古島市地下ダム資料館」や七又海岸の途中にあるムイガー断崖の下にある湧き水周辺の遺跡では、宮古島の水資源確保の歴史を知ることができます。
伊良部島・下地島を訪れれば、1637年に起こった明和の大津波によって海岸沿いに打ち上げられた巨岩を見ることもできます。帯岩と呼ばれる「下地島巨岩」は、信仰の対象としても崇められています。
ビーチを望むホテルに宿泊して、リゾート気分に浸る
宮古島には、その美しい景色をが楽しめるリゾートホテルが数多くあります。宮古島南部の海岸沿いは、豪華で特別感のある全室スイートのプライベートホテルやヴィラタイプのリゾートホテルからファミリーで宿泊できるホテルまで、様々なホテルが立ち並ぶエリアです。また、バケーションレンタル(貸別荘)なら、暮らすように宮古島旅行を楽しめます。
宮古島観光やマリンアクティビティも楽しみつつ、南の島のリゾート気分に浸れるホテルステイもぜひ堪能してください。
宮古島ならではのグルメを味わう
宮古島の豊かな自然が育んだ食材や料理も、旅行で訪れたら、ぜひ味わいたいものです。宮古島産の「マンゴー」は、人気の特産品で、ブランドとしても有名です。アップルマンゴーとも呼ばれるアーヴィンマンゴーや稀少なキーツマンゴーなど、様々な種類のマンゴーが食べられるのも産地ならでは。収穫期にはスムージーやパフェなどのスイーツにも多く使われています。
「宮古牛」は、その稀少性と美味しさからもグルメ好きなら見逃せない逸品です。ご当地グルメの「宮古そば」も訪れたらぜひ体験したい味でしょう。美しい海そのままの「雪塩」は、調味料のほか、お菓子やスキンケア用品などにも使われています。宮古島ならではのお土産として持ち帰るのもいいですね。
宮古島中心部エリア
宮古島市役所などがあり、飲食店やホテルなども多くある市街地で、宮古島の中心部です。宮古島の玄関口「宮古空港」も近く、宮古島を訪れたら、まずは立ち寄るエリアと言えるでしょう。少し足を伸ばすだけで、宮古島の自然が楽しめるスポットに到着です。
海水浴はもちろん海辺の散策もできる「パイナガマビーチ」、パウダーホワイトの砂浜と青い海が広がる宮古島有数のビーチ「砂山ビーチ」、海の上をドライブできる「伊良部大橋」などの絶景スポットが待っています。
シーサー作り体験ができる工房「シーサーモノガタリ」や、「宮古島市熱帯植物園」で亜熱帯の植物に囲まれながら、宮古島の伝統に気軽に触れられる「宮古島市体験工芸村」では、旅の思い出にもなる様々な手作り体験を楽しみましょう。
パイナガマビーチ
宮古島の数あるビーチの中でも市街地から最も近い場所にある「パイナガマビーチ」は、地元の人たちの憩いの場としても人気のスポットです。シャワーやトイレも備えていて、海水浴シーズンにはハブクラゲ対策のネットも整備されます。大人はもちろん、小さな子どもが一緒でも安心して遊ぶことができます。
周辺には東屋なども設置されているので、海水浴だけではなく、のんびりと海辺の散策を楽しむのもいいですね。夕日のきれいなスポットとしても有名です。
島の駅みやこ
宮古島の新鮮な食材や特産品が勢ぞろいした「島の駅みやこ」。「わくわく宮古宝島」をキャッチフレーズに、「おいしい」を通じて宮古島の魅力を発信している、旅の途中の休憩やお土産選びにもぴったりのスポットです。
店内には地元の契約農家からの新鮮な野菜やフルーツ、加工品やお菓子、泡盛、出来たてのお惣菜などが並びます。また、宮古漁協の直営店、宮古島産の「雪塩」を使っているパン工房、スイーツカフェ、コクのあるあっさりめのスープが自慢の宮古そばのお店「ちょうじ屋」も併設されていて、テラスでゆっくり食事を楽しむこともできます。
シーサーモノガタリ
宮古空港から車で約10分ほどの国道390号線(バイパス線)沿いにある「シーサーモノガタリ」は、沖縄で招福や魔除けの守り神として家の屋根や門柱に飾られているのをよく見かける「シーサー」を作る工房です。
宮古島の豊かな自然をテーマにオリジナリティあふれるシーサーのほか、器などを製作・販売しています。また、「シーサー作り体験教室」を行っていて、職人さんに基本を教えてもらいながら、大人も子どもも自由にシーサー作りが楽しめます。宮古島旅行の思い出作りにもぴったりです。
宮古島市熱帯植物園・宮古島市体験工芸村
「宮古島市熱帯植物園」は、12万坪もある広大な敷地に、ソウシジュやリュウキュウマツなど、約1,600種の亜熱帯の樹木が生い茂り、ハイビスカスやブーゲンビリアといった南国ならではのカラフルな花が1年中咲いています。約400m続くデイゴ並木は、春先になると真っ赤なデイゴの花が咲き乱れ、まるで花のトンネルのようです。
園内には「宮古市体験工芸村」があります。9つある工房では、チガヤ細工、宮古上布、郷土料理、シーサー陶芸など、宮古島や沖縄の伝統をいろいろ体験できます。また、工房では作品を展示販売もしているので、お土産を探してもいいですね。色鮮やかな沖縄伝統衣装の着付け体験もあって、植物園を散策しながら旅の思い出に記念撮影も楽しめます。
砂山ビーチ
ガイドブックにも必ず掲載されているほどの、宮古島を代表するビーチの1つが「砂山ビーチ」。名前の通り、白い砂山を登ると、その先にパウダー状の白い砂浜と青い海が広がり絶景です。隆起したサンゴ礁でできたアーチのような巨岩は、絶好の撮影スポットとなっています。美しい夕日の望めるビーチとしても有名です。
[アクセス] 宮古空港から車で約20分
伊良部大橋
2015年1月に開通した宮古本島と伊良部島を結ぶ「伊良部大橋」は、全長3,450m、無料で渡れる橋としては日本一の長さを誇ります。橋の両側には見渡す限りのコバルトブルーの海が広がり、海風を感じながらドライブが楽しめます。
与那覇前浜周辺・来間島(くりまじま)エリア
宮古島南西部のこのエリアでも、宮古島の美しい風景が楽しめます。東洋一とも言われる美しい白い砂浜が続く「与那覇前浜ビーチ」、そして海の景色を楽しみながら「来間大橋」を渡ると来間島に到着です。
島の高台にある「竜宮展望台」からは、対岸の与那覇前浜ビーチや遠く伊良部島まで大パノラマで一望できます。来間島西部の「長間浜」は観光地化されていない穴場的スポットで、夕日の名所です。
宮古島ならではのトロピカルフルーツが味わえるスポットも。「まいぱり宮古島熱帯果樹園」では、マンゴーやパイナップル、島バナナなどの畑を見学することができ、フルーツジュースやアイスクリームも堪能できます。「AOSORAパーラー」では、マンゴーをはじめとする沖縄県産の果物や厳選素材を使ったフレッシュなスムージーをおしゃれな空間で味わえます。
与那覇前浜ビーチ
目の前には来間島と「来間大橋」が見える「与那覇前浜ビーチ」は、約7kmものきめの細かいパウダーのような砂浜が続きます。その美しさは「東洋一の白い砂浜」とも言われている、宮古島でもトップクラスの絶景ビーチです。
トイレやシャワーも完備され、近くに売店もあります。有名なイベント「全日本トライアスロン宮古島大会」のスイム競技は、このビーチで争われます。
まいぱり宮古島熱帯果樹園
「まいぱり」とは「まいはま(前浜)」に隣接した「ぱり(畑)」の意味で、宮古島の方言を使っています。その名の通り、前浜与那覇ビーチのそばにあって、特産品のマンゴーはもちろん、宮古島でも珍しいヤシの木やパイナップル畑や島バナナ畑があって南国ムード満点の果樹園です。
園内はガイドの案内を聞きながらカートで巡ることができます。また、沖縄ならではの樹木や季節の花々を眺めながら散策したり、牧場でヤギに餌をあげたり、沖縄の天然記念物「宮古馬」とふれあうこともできます。
カフェで提供される、まいぱりで収穫されたトロピカルフルーツを使ったジュースやアイスクリームも絶品。ショップでは、収穫された旬のフルーツやオリジナル商品の販売もしています。
来間大橋
全長1,690mの宮古本島と来間島を結ぶ「来間大橋」は、透明度が高く遠浅であることからエメラルドグリーンに輝く海と与那覇前浜ビーチの美しい砂浜を見ながら、橋を渡ることができる絶景ドライブスポットです。1995年に日本一の長さを誇る農道橋として開通しました。
竜宮城展望台
対岸の正面にある与那覇前浜ビーチ、そして伊良部島や来間大橋まで見渡せ、来間島でも絶好のロケーションが楽しめる高台にある「竜宮城展望台」。名前の通り、3階建ての建物は竜宮城をイメージしていて、エキゾチックな雰囲気です。眼下に広がる海は、砂地とサンゴ礁による色のグラデーションが、いつまでも眺めていたいほどの美しさです。
長間浜
来間島の西側の約1kmに渡って続く砂浜で、観光地化されていないことから、沖縄諸島本来の海を楽しむことができる穴場的スポットとなっています。夕日の名所としても有名で、晴れて空が澄んだ日に沈む夕日は息を呑む美しさです。
トイレやシャワー、売店などはなく、駐車場もありませんので、車で訪れた際は駐車場所には配慮しましょう。遊泳する場合も、自己責任です。くれぐれも安全には気をつけて楽しんでください。
AOSORA(あおぞら)パーラー
来間大橋を渡った来間島の入り口にはカフェや雑貨店が集まっています。「AOSORAパーラー」は、橋を渡って坂を登りきった正面にあるカラフルな「虹のはじまりタワー」が目印。小さなコンテナをおしゃれに改造したスムージー専門店です。
20種類以上ものスムージーは、宮古島産マンゴーや多良間産黒糖蜜、石垣島のパイナップル、山原シークァーサー、紅イモなど、できるだけ沖縄の素材を用い、ナチュラルな素材、スーパーフードなどを独自のレシピで配合したスムージー。オーダーが入ってから、高速ブレンダーでパワフルにミキシングして作るので、常にフレッシュで口当たりもなめらかです。
敷地内にはテラスもあって、ハイビスカスやブーゲンビリア、プルメリアなど南国の花々が咲き、ヤシの木にはハンモック、ウッドデッキにはチェアハンモックもあって、ゆっくりくつろぐこともできます。ハンモックに揺られてのんびり旅気分に浸りながら、冷たいスムージーを味わってもいいですね。ドライブのお供にテイクアウトもできます。
南部リゾート周辺エリア
宮古島南部の海岸沿いには、その眺望と自然を活かしてリゾートホテルが集まっています。全室スイートルームのプレミアムなホテルから、ヴィラタイプ、ファミリータイプ、カジュアルなホテルまでバラエティ豊かで、好みに合わせたホテルステイが楽しめます。
滞在を楽しみながら、美しい海でのマリンアクティビティも楽しみましょう。天然温泉スパでリラックスしながらリゾート気分を満喫してもいいですね。「うえのドイツ文化村」では宮古島とドイツの友好の歴史やドイツ文化に触れられます。お酒好きなら酒造蔵元「多良川」を訪れて、宮古島の泡盛や古酒をお土産に選んでみてはいかがでしょう。
シギラビーチ
全室がスイートルームというホテル「シギラベイスウィートアラマンダ」の目の前にあって、ホテルのプライベートビーチのようにくつろぐことができます。ビーチ沖合いにはサンゴ礁が広がり、色とりどりの熱帯魚が泳ぎ、運が良ければウミガメと一緒に泳ぐこともできるというスポットです。
遠浅で穏やかな海は初心者でも泳ぎやすく、シュノーケリングやシーカヤックなどのマリンアクティビティも楽しめます。
シギラ黄金温泉
「シギラ黄金温泉」は、地下1,250mから湧き出る天然温泉スパです。源泉温度は50度、1日に800tもの湯量を誇り、黄金色のお湯が特徴です。この地区には、竜宮の女神が恋人と出会った場所に小さな泉があったという伝説がありました。また、地質学調査によって温泉が出るという調査結果が出たことから、温泉を発掘したということです。
屋外のジャングルプールは水着着用で、仲間やカップル、家族など、みんなで楽しめます。沖縄の天然石で造られた露天風呂や、湯温42度前後の展望風呂、女性専用のアメジストサウナやモンゴル岩塩サウナなどもあります。
ほかにも専用の露天風呂がついたプライベートルームや、サウナ、リラクゼーションサロン、フィットネスジムやカフェもあって、ゆったりとリラックスした時間を満喫できます。
イムギャーマリンガーデン
友利地区の海岸線にある「イムギャーマリンガーデン」は、天然の入り江を生かした海浜公園です。透きとおった内海は、波が穏やかなことからスキューバダイビングの講習などにも適していて、シュノーケリングも楽しめます。
入り江を囲む山には遊歩道が整備され、また、内海と東シナ海へと広がる外海の間には「イムギャー橋」があり、自然の中、散策も楽しめます。山の頂上にある展望台からは、入り江から続く東シナ海の大海原まで一望できます。毎年10月に友利地区で行われる「なりやまあやぐまつり」の舞台ともなっているスポットです。
多良川(たらがわ)
1948(昭和23)年創業で、宮古島の豊かな自然に育まれた琉球泡盛・古酒を製造している「多良川」。時代の風潮に流されない正統の味わいを守り、香りと味、コクとキレにこだわった様々な泡盛を作っています。
多良川がある城辺字砂川は、宮古島の中でも清らかな水に恵まれた地域で、酒造所の地下には上比根杜の麓から湧き出る天然の伏流水が流れていて、泡盛の仕込み水にもその水が使われています。
泡盛は年月を重ねるごとに旨みが増すことから、多良川では出来たての原酒を1年以上熟成させて、旨みや香りに深みを与えていきます。また、3年以上長期熟成したものは「古酒(くーす)]となります。
製造工程を紹介するビデオ鑑賞や熟成のための洞窟貯蔵庫「ういぴゃーうぷうす蔵」の見学も行っています。購入した泡盛を洞窟貯蔵庫で5年間熟成してもらい、届けてもらうこともできます(有料)。
うえのドイツ文化村
南部のリゾートホテルが立ち並ぶ上野宮国の海岸沿いにある「うえのドイツ文化村」は、1876(明治9)年、上野沖で座礁したドイツ商船「ロベルトソン号」の乗組員を宮古島の人々が救助したことから、そのゆかりの地に建てられた施設です。
文化村のシンボルともいえる「博愛記念館」は、ドイツ・ライン川地方の古城「マルクスブルク城」を原寸大で再現したもの。館内の展示室もマルクスブルク城の内部を再現しています。ドイツ貴族の衣装を着て、写真撮影ができるコーナーもあります。
素敵なチャペルでは結婚式も挙げられます。また、8階の展望台からは、宮古島の美しい海はもちろん、天気が良ければ遠く東平安名崎まで見渡せます。
ドイツ語で子供の家という意味の「キンダーハウス」には、くるみ割り人形などドイツのおもちゃを展示しているほか、木のおもちゃのパズルで遊んだり、絵本を読んだりしながら、子どもたちもドイツの文化に触れることができます。高さ3.6m、重さ2.6tの本物のベルリンの壁や関連資料も展示されていて、ドイツの東西分断の歴史もうかがい知ることができます。
東部エリア
宮古島東部には、「七又海岸」、最東端の「東平安名崎(ひがしへんなざき)」など、隆起サンゴ礁が作り出した断崖絶壁の、荒々しくダイナミックな海岸線や岬が続き、絶好のドライブスポットともなっています。
南東部の「保良泉(ぽらがー)ビーチ」、東海岸の「吉野海岸」や「新城(あらぐすく)海岸」では、カラフルな熱帯魚が泳ぐ美しいサンゴ礁の海が待っています。ここでは、シュノーケリング、シーカヤックなどのマリンアクティビティーを思う存分楽しみましょう。
世界中の貝殻を集めて展示している「宮古島海宝館(かいほうかん)」では、旅の思い出に貝細工アクセサリー作りを体験したり、お土産選びも。世界初という「地下ダム」のことを間近に見て知ることができる「宮古島市地下ダム資料館」では、宮古島での水資源確保の歴史を垣間見ることができます。
七又海岸(ななまたかいがん)
宮古島の最東端である「東平安名崎(ひがしへんなざき)」から国道235号線を西に向かうと、高さ約30mの隆起サンゴ礁の断崖絶壁が続く「七又海岸」があります。途中のムイガー断崖には展望台が設置されていて、海岸線のダイナミックな景色を一望できます。
断崖の下にはムイガーがあります。ムイガーとは、宮古島の方言で「湧き水」のこと。かつて、飲料水として使われていたそうで、当時の人々の生活をうかがい知ることができる貴重な遺跡が残っています。
宮古島市地下ダム資料館
宮古島の地質は、表面には保水力の弱い赤土、その下には水を通しやすい石灰岩、さらにその下には水を島尻層群という水を通しにくい層があります。そのため、地面に浸透した水は湧き水として海に流れ出てしまい、川や湖もないことから、雨が少ないと、たびたび干ばつに見舞われてきました。
近年、地下に壁を造り、水をせき止めるという、世界初の「地下ダム」の建設に成功したことによって、農業用かんがい用水などとして利用できるようになりました。
「宮古島市地下ダム資料館」では、地下ダムの様子を案内板や音声案内などで見学することができます。宮古島の農業発展にもつながった地下ダムの仕組みについて学ぶことができる施設です。
保良泉(ぽらがー)ビーチ・パーク
宮古島の南東部、城辺(ぐすくべ)の周囲を断崖に囲まれた砂浜「保良泉ビーチ」には、ビーチのすぐそばから湧き出る天然の地下水を利用したプールがある「保良泉ビーチ・パーク」があります。ビーチには、スタッフが常駐し、リーフ内に遊泳範囲を設けてあるので、安心して遊ぶことができます。
更衣室、シャワー、トイレ、ロッカーが完備され、パラソル、シュノーケル、ウェットスーツなどのレンタルやフード・ドリンクの提供も行っています。
海水浴はもちろん、シュノーケリングでサンゴや熱帯魚を間近に見ることもできます。また、シーカヤックを漕いで冒険気分を味わえるアクティビティツアーなども開催していて、1日中マリンレジャーを楽しめます。
宮古島海宝館(かいほうかん)
「宮古島海宝館」は、保良泉ビーチ入口の高台にある観光施設です。目の前には大パノラマで空と海が広がり、開放感抜群の眺めが楽しめます。館内の「シェル・ミュージアム」では、館長自らが世界中から集めたという12,000点もの貝殻のコレクションが展示されています。
2階のレストランでは海を眺めながら、料理を味わえます。宮古そばをはじめとする沖縄そば、ラフテーなど沖縄料理を中心としたメニューです。いちおしのタコライスは、シャコ貝の器に盛られて提供されます。
お土産などのショッピングも楽しめます。オリジナルアクセサリーやお菓子などが並びます。泡盛の古酒「島の匠」はここでしか買えない、海宝館限定販売で、試飲もできます。「貝細工工房」では、オリジナルの貝細工アクセサリー作り体験もできます。
吉野海岸
サンゴが多く生育していることから、シュノーケリングポイントとして大人気の宮古島東部にあるビーチです。吉野海岸のサンゴは、波打際近い浅瀬から広がり、その周りをカラフルな熱帯魚が泳ぐ様子は、まるで竜宮城を思わせる美しさです。
沖合いにリーフが発達していることから、波も穏やかで海水浴もしやすいビーチです。潮の干満の影響を受けやすいため、干潮時の前後約2時間ほどは、シュノーケリングは難しくなります。トイレやシャワー、売店もあります。
新城(あらぐすく)海岸
吉野海岸に隣接する「新城海岸」も、美しいサンゴと熱帯魚に出会えると人気のビーチです。遠浅の海なので、海水浴やシュノーケリングが気軽に楽しめます。県道83号線から海岸まで道が伸びていて、駐車場もあります。新城海岸沖のリーフには切れ目があります。外洋は危険ですので沖まで行かないよう注意してください。
東平安名崎(ひがしへんなざき)
宮古島最東端の海に約2km突き出た美しい岬が「東平安名崎」です。岬の断崖に荒波が押し寄せる風景は迫力満点。遊歩道が整備され、散策すると、沖縄県の天然記念物である「天の梅」や「テッポウユリ」などの可憐な花々を目にすることもできます。
岬の突端まで行くと、「東平安名崎灯台」が見えてきます。東平安名崎周辺の海域には暗礁が点在し、地元漁船や大型貨物船の遭難が多かったことから、1967年に灯台が設置されました。97段あるらせん階段を上ると、太平洋と東シナ海を大パノラマで一望できます。
北部・池間島エリア
宮古島北部から海上にかかる「池間大橋」を渡って池間島までのこのエリアは、大自然にあふれています。宮古諸島最大の広さを誇り貴重な植物群落がみられる「島尻のマングローブ林」では、南の島ならではの貴重なマングローブを間近に見ることができます。
池間島の北東にある「八重干瀬(やびじ)」は、青のグラデーションが「八重干瀬ブルー」と呼ばれ、海が美しい宮古島の中でも特別に美しい国内最大のサンゴ礁群で、ぜひ訪れたいスポットの1つでしょう。
また、普段着のまま宮古島の海の中を観察できる「宮古島海中公園」や、宮古島の美しい海水からできる、お土産としても人気の「雪塩」を作るところが見学できる「雪塩製塩所」など、様々な形で宮古島の自然に触れられるスポットもあります。
島尻のマングローブ林
マングローブ林は熱帯から亜熱帯にかけての、海水と淡水が入り混じる水辺に見られる植物林です。日本では鹿児島県から沖縄県にかけての一部の地域でしか見ることのできない貴重なものです。
宮古島北部の池間大橋の南東部にある奥行き約1kmの入り江にあるのが「島尻のマングローブ林」です。その群生面積はおよそ5haもあり宮古諸島でも最大規模です。ヒルギ科のオヒルギ・メヒルギ・ヤエヤマヒルギのほか、キツネノマゴ科のヒルギダマシの世界最北限の群落も見られます。林には島尻橋と遊歩道が整備されていて、気軽に見学できます。
宮古島海中公園
「宮古島海中公園」は、気軽に宮古島の豊かで神秘的な海中世界を体感することができる観光施設です。受付やチケット売り場があるカメの甲羅がモチーフの管理棟から、地下階段を下りていくと、海底4mの「海中観察施設」に到着です。
高さ1.5m、幅50cmの観察窓が24個あり、天候や海の状況で日々変わる海中の様子を見ることができます。色あざやかな熱帯魚やタコ、ウミヘビなど、様々な海の生き物にも出会えます。
管理棟から展望台まではウッドデッキの遊歩道があって、海を間近に眺めながらの園内散策も楽しめます。園内には海の眺められるカフェも併設されていて、宮古牛やマグロ、宮古島のマンゴーなど、地元の食材をふんだんに使った料理やスイーツを味わうことができます。
雪塩製塩所
平良狩俣の西の浜ビーチ近くにある「雪塩製塩所」では、宮古島のお土産としても人気の「雪塩」の製塩を行っています。沖縄でも透明度が随一と言われている宮古島の海。「雪塩」はその海水を琉球石灰岩の地層を通して地下22mからくみ上げることから、カルシウムなど石灰岩中の成分が多く溶け出しているほか、地層が自然のろ過装置の役割も果たしていています。
そして、通常を取り除くニガリ分もそのまま残しているのが特徴で、まさに宮古島の豊かな海そのままにこだわった塩です。
併設の「雪塩ミュージアム」では、製造工程を無料ガイドの案内で見学することができます。予約なしで、一人からでも受け付けてくれます。また、お土産にもぴったりの雪塩を使ったお菓子やスキンケア用品など様々な商品や、雪塩ソフトクリームなども販売しています。
池間大橋
宮古島の北西にある周囲10kmほどの「池間島」と宮古島とを結ぶ「池間大橋」は、全長1,425mです。開通したのは1992年2月で、池間島にも車で渡れるようになりました。宮古空港からは約35分ほどで、まっすぐ島へと伸びている橋の両側に見える海の色は、形容できないほどの美しさです。ドライブスポットとしても人気です。
西平安名崎(にしへんなざき)
宮古本島の最西端で最北端の岬である「西平安名崎」には、風力発電の風車が立ちならんでいます。最東端の「東平安名崎」の断崖が続く荒々しい様子とは対照的な穏やかな景色が広がる岬からは、青い海とともに池間島と池間島大橋、また伊良部島も望むことができます。
八重干瀬(やびじ)
池間島の北東部の海の中にある、日本で一番大きなサンゴ礁群が「八重干瀬」です。大小100を超えるサンゴ礁が集まっていて、大潮の干潮時には海上にその姿を現すことから「幻の大陸」とも呼ばれています。
その透明度と青のグラデーションの美しさは「八重干瀬ブルー」と呼ばれるほどの絶景で、海中では様々な種類のサンゴや色とりどりの熱帯魚を見ることができます。グラスボートで訪れることができるほか、池間港などからダイビングやシュノーケリングツアーなども開催されています(冬季以外)。
伊良部島・下地島エリア
宮古島の北西約4kmの海上に浮かぶ伊良部島と、水路をはさんで隣接する下地島は、宮古島からは伊良部大橋で結ばれています。海沿いにはドライブしながら絶景を楽しめるスポットがたくさん。そして、「通り池」や「渡口(とぐち)の浜」など、ダイビングや海水浴、シュノーケリングなどのマリンアクティビティが楽しめるスポットが待っています。
また、250年ほど前に起こった明和の大津波によってできた美しい夕景スポット「佐和田の浜」、御神体として信仰されている「下地島巨岩(帯岩)」も大津波によって打ち上げられた巨岩で、自然のエネルギーのすごさを目の当たりにできます。
牧山展望台
伊良部島の南東にある「牧山展望台」は、島の最も高い場所に建っていることから、宮古島はもちろん、来間島、池間島の雄大な景色、そして伊良部大橋の全景も望むことができます。
建物は白い渡り鳥の「サシバ」をイメージしています。毎年10月ごろ、本土から東南アジアで越冬する途中、中継地として伊良部島にやって来るサシバの群れは、宮古島の秋の風物詩となっています。
白鳥崎 西海岸公園
伊良部島の北側に位置する「白鳥崎」から、宮古島の方言で「船を見送る崖」という意味の「フナウサギバナタ」までの一帯は、休憩所や遊歩道がある「西海岸公園」として整備されています。公園を散策しながら広大な海、西平安名崎や池間島を望むことができます。冬場にはマンタが崖近くの海まで泳いでくることも。運が良ければその姿を見られるかもしれません。
渡口(とぐち)の浜
伊良部島の南側の、下地島とを隔てる水路のすぐそばにある、真っ白なサラサラの砂浜が緩やかなアーチ状に続く「渡口の浜」は、伊良部島でも屈指の美しさを誇るビーチです。シャワーをはじめ、トイレ、売店などの設備も整っているので、安心して海水浴やシュノーケリングなどを楽しむことができます。正面には池間島も見え、その景色も楽しめます。
佐和田の浜
「佐和田の浜」では、1771年に石垣島近海で起こった地震によって発生したという「明和の大津波」によって流れついた巨岩が遠浅の海に数多く点在していて、独特な雰囲気の景観が広がっています。
1996(平成8)年には「日本の渚100選」にも認定されました。伊良部島きっての夕日の名所としても有名で、夕暮れ時にはその絶景を写真に収めようと旅行客も多く訪れます。
石垣を積み、潮の満ち引きを利用して魚を追い込む伝統漁法の「魚垣(ながき)」もあります。宮古島市の有形民俗文化財にも指定され、島の昔ながらの風景を今に伝えています。
通り池
宮古空港から「伊良部大橋」を渡り伊良部島から下地島へ車で約45分ほど向かうと、「みやこ下地島空港」の西側の海沿いにあるのが「通り池」です。大小2つの池が並び、大きい池が直径75m、深さ45m、小さい池が直径55m、深さ25mで、水中で1つになり外洋ともつながっています。
池から海中に差し込む光が美しく、人魚伝説の残る神秘的な池は、ダイビングスポットとしても有名で、宮古島を訪れるダイバーたちの憧れの場所となっています。沖縄県の天然記念物にも指定されています。
下地島巨岩(帯岩)
「通り池」の南にある径59.9m、高さ12.5mの「下地島巨岩」は、帯をしたように見えることから宮古島の方言で「オコスクビジー(大きな帯をした岩という意味)」と呼ばれています。1771年の「明和の大津波」の時に打ち上げられたと言われていて、津波のエネルギーの大きさを感じさせます。
信仰の対象として崇められていて、岩の前には赤い鳥居が立てられています。大漁祈願や家内安全祈願にご利益があって、パワースポットとしても知られています。
多良間島(たらまじま)エリア
宮古島から飛行機で約25分、フェリーで約2時間ほどの、宮古島と石垣島の間に位置する「多良間島」。リーフが島を取り囲み、紺碧の海と白い砂浜が美しく、さとうきび畑やフクギの並木など緑豊かで、南の島のおだやかな風景が広がります。昔ながらの信仰にまつわるスポットや伝統芸能からは、島独特の文化を感じることができます。
塩川御嶽(うたき)とフクギ並木
「御嶽(うたき)」とは、祈りの場で聖域とされる空間のことで、沖縄地域独特の信仰文化です。多良間島東部にある「塩川御嶽」は、鳥居から650mほど続く大木のフクギ並木の奥にある御嶽で、その昔、霊石が2個この地に飛来して鎮まったところに住民が御嶽を造ったと言われています。
御嶽の周りの広大な森にはフクギの老木やリュウキュウコクタン、テリハボクといった植物群落が見られ、フクギ並木とともに沖縄県の天然記念物に指定されています。
八重山遠見台
周囲約20kmの多良間島には山がありません。北部にある「八重山遠見台」は標高33m、島内の最も高い場所に建てられていて、展望台からは多良間島を遮るものなく360度の大パノラマで一望できます。晴れた日には石垣島や八重山諸島が見えることもある、絶景スポットです。
現在の遠見台の隣には、船舶往来の見張り台として17世紀ごろに造られたという古い石積みの遠見台が村の文化財として残されています。また、周辺には亜熱帯から熱帯に生息する珍しい植物が生い茂り、公園として整備されています。
多良間村 ふるさと民俗学習館
八重山遠見台の近くにある「多良間村 ふるさと民俗学習館」は、伝統や文化への関心がとても高い島民性を反映してできた施設です。伝統行事の「八月踊り」の衣装や台本をはじめ、古文書や15、16世紀の中国陶磁器、生活用具まで、島の歴史と暮らしを知ることができる資料が集められ、展示されています。
宮古島のご当地グルメ
宮古島産マンゴー・楽園の果実
宮古島の気候はマンゴー栽培に適していることから、様々な種類のマンゴーが栽培されています。皮が赤くなりアップルマンゴーとも呼ばれる「アーウィン」種、成熟の見極めが難しいことから幻のマンゴーとも呼ばれ、重さが約1kg前後になる皮が緑色の「キーツ」種は、特に人気のブランドマンゴーです。
来間島にある「楽園の果実」では、マンゴーをはじめ、ドラゴンフルーツ、島バナナ、トマトなどの野菜を有機栽培にこだわって育てて販売しているほか、ジャム、ゼリーなどお土産にもぴったりの加工品なども販売しています。カフェレストランも併設していて、来間島や宮古諸島の旬の食材を中心としたメニューや旬の果物を使ったパフェなどの季節限定のデザートなどが堪能できます。
宮古牛
「宮古牛」は、宮古島の豊かな大地で生まれ育った良質な黒毛和牛で、飼育頭数が多くないことから「幻の和牛」とも呼ばれる稀少な牛肉です。その肉質は脂には甘みがあり、食べるとあっさりとしていて柔らかく、全国各地のブランド牛肉にも引けを取らないおいしさと絶賛を受けています。
焼肉店や宮古島南部のホテル「シギラベイサイドスイート アラマンダ」のレストランなど、宮古牛を専門に取り扱っているグルメスポットで味わうことができます。宮古島を訪れたら、ぜひ稀少なその味わいを堪能してください。
宮古そば・古謝そば屋
「宮古そば」は、そばとは言ってもそば粉は使わず、小麦粉と塩とかん水を使って作った麺で、豚骨とかつお節のダシのスープが特徴です。専門店や地元の食堂などで提供されている宮古島ならではのご当地グルメです。
宮古空港から車で10分ほどの宮古島市平良にある「古謝(こじゃ)そば屋」は、1932(昭和7)年創業の歴史あるお店です。古謝製麺所の自家製麺を使っていて、定番の宮古そばはもちろん、豚肉のスペアリブがトッピングされた「ソーキそば」も人気です。
そば単品のほか、炊き込みご飯の「じゅーしー」やおかず、ドリンクなどがついた「そばセット」もあります。店内は木の香りがする落ち着いた雰囲気で、カウンター席もあるので一人旅でも気軽に立ち寄ることができます。
宮古島への主要エリアからのアクセス・所要時間
宮古島へのアクセス手段は、飛行機のみです。本土からは羽田空港、成田空港、中部国際空港、関西国際空港からは直行便が運航しています。もしくは沖縄本島・那覇空港で飛行機を乗り換えてのアクセスとなります。また、近隣の多良間島、石垣島とを結ぶ航空便もあります。多良間島へはフェリーで行くこともできます。
宮古空港までの所要時間
- 羽田空港から:約3時間20分(ANA、JTA)
- 中部国際空港から:約2時間55分(ANA)
- 関西国際空港から:約2時間45分(ANA)
- 那覇空港から:約55分(ANA)
- 石垣空港から:約30分(琉球エアコミューター)
みやこ下地島空港までの所要時間
- 成田空港から:約3時間40分(ジェットスター)※時期により運航日・発着本数の変動あり
沖縄本島・那覇空港までの所要時間
- 新千歳空港から:約4時間(ANA)
- 仙台空港から:約3時間15分(ANA)
- 羽田空港から:約3時間(ANA、JAL、SKY)
- 成田空港から:約3時間15分(ANA、ピーチ、ジェットスター)
- 中部国際空港から:約2時間30分(ANA、JTA、SKY、ジェットスター、ソラシドエア)
- 大阪国際空港(伊丹空港)から:約2時間20分(ANA、JAL)
- 関西国際空港から:約2時間20分(ANA、JTA、ピーチ、ジェットスター)
- 福岡空港から:約1時間50分(ANA、JTA、SKY、ピーチ)
宮古島から多良間島までの所要時間
- 飛行機で(宮古空港から多良間空港まで):約25分(琉球エアコミューター)
- フェリーで(宮古島平良港第2埠頭から多良間島普天間港まで):約2時間5分(多良間海運)
宮古空港・みやこ下地島空港を紹介
宮古空港
「宮古空港」は、宮古島市街地からも近く、車で約15分ほどの場所にあります。東京・羽田空港、関西国際空港、中部国際空港、那覇空港、多良間空港、石垣空港からの直行便が就航しています。
ターミナルビルは、赤い琉球瓦の屋根が目をひく外観です。施設内の中央には吹き抜けがあり、自然光が差し込み明るく開放的です。1階は、到着ロビー、チェックインカウンターで、観光案内所もあります。
2階は出発ロビーとなっているほか、宮古島のご当地グルメなどが味わえる飲食店やお土産店が並びます。空港限定のお土産もあるので、チェックしてみてください。また、3階の送迎デッキからは、飛行機の離発着を間近に見ることができるのはもちろん、周りの眺望も素晴らしく、晴れの日には遠く伊良部島まで望むことができます。
みやこ下地島空港
伊良部島と水路をはさんで隣り合わせの下地島にある「みやこ下地島空港」は、もともとは国内唯一のパイロットの飛行訓練場でしたが、2019年に新ターミナルが開業し、定期便が就航しました。現在、国内線ではジェットスターの成田空港便が就航しています。
1階建てのコンパクトな造りで、チェックインエリアと国内線・国際線出発エリア、国内線と国際線それぞれの到着エリアに分かれています。チェックインエリアには宮古島の食材を使ったサンドイッチやソフトクリームなど軽食を提供しているカフェ、保安検査場通過後の出発エリアにはカクテルや宮古そばや定食などを味わえるラウンジもあって、旅の終わりまで宮古島を満喫できます。2つのエリアには空港のオリジナル商品や空港限定のお土産などを販売するショップもあります。
宮古島市街地から空港までは車やタクシーで約25分の所要時間です。みやこ下地島空港と市街地、宮古空港、南部リゾートエリアのホテル「ブリーズベイオーシャン」などを結ぶ「みやこ下地島空港リゾート線」「みやこ下地島エアポートライナー」といった空港連絡バスもありますが、本数が少ないのでご注意ください。
宮古島の年間イベント情報
1月
宮古島100kmワイドーマラソン
毎年1月に開催される「宮古島100kmワイドーマラソン」は、来間大橋近くの「下地公園」を発着点に、海岸沿いの美しいコースを駆け抜けます。100kmコースは、伊良部大橋・来間大橋・池間大橋の3つの橋を渡り、宮古島を一周できる長距離コースです。
50km、22kmコースもあり、こちらも宮古島最東端の東平安名崎など風光明媚な景色を楽しみながら走ることができます。ちなみに「ワイドー」とは宮古島の方言で「がんばれ」という意味。毎年、国内はもちろん海外からも約1,000名の選手が集まり、春の宮古島を駆け抜けます。
2月
ロマン海道・伊良部島マラソン
伊良部島の佐和田の浜近くにある平成の森公園を発着点に、伊良部島と下地島の雄大な自然を堪能しながら駆け抜けるマラソン大会で、年齢別の5つのコースから選べます。
21.1kmのハーフマラソンコースは19歳以上、13.5kmコースは高校生以上、7.0kmコースは小学生以上、そして1.6kmは小学生以下のコースと18歳以上の保護者と小学生以下の子どもの親子ペアのコースです。自分の体力に合わせて走れることから、友人、カップル、家族での参加もできます。
4月
宮古島海びらき
南国・沖縄の海でも特に透明度が高い宮古島の海では、4月には海開きとなります。毎年4月第一日曜日には、東洋一美しいと言われる「与那覇前浜ビーチ」で海びらきイベントが開催されます。「サンゴの楽園未来まで 集まれ遊ぼう」をキャッチフレーズに、地元の人はもちろん観光客まで多くの人でにぎわいます。
はじめに海の安全祈願を行った後、初泳ぎを楽しみます。そして砂浜ではビーチ相撲や宝探しなど様々なイベントも行われます。
全日本トライアスロン宮古島大会
年間を通じて多く開催される宮古島のスポーツイベントの中でも、特に有名なのが「全日本トライアスロン宮古島大会」です。毎年国内外から1,500名以上のアスリートが集まり、熱戦が繰り広げられます。
スイム(3km)は、与那覇前浜ビーチ前の海で競われます。バイク(157km)は与那覇前浜から北上し、池間大橋、池間島そして最東端の東平安名崎、来間大橋を渡って折り返し、宮古島市陸上競技場までと、宮古島を1周半ほどめぐるコースです。そして、ラン(42.195km)は、陸上競技場から宮古島の中央を走り、城辺で折り返して再び陸上競技場でフィニッシュをむかえます。
宮古島の自然豊かなコースでは、5,000人以上の地元ボランティアの方々の熱い応援も、大会を盛り上げます。
5月
MIYAKO ISLAND ROCKFESTIVAL
「MIYAKO ISLAND ROCKFESTIVAL」は、毎年5月ごろに開催される大規模ロックフェスティバルです。全国的にもメジャーなバンドが音を奏で、毎年5,000人もの観客が全国から集い、盛り上がります。宮古島平良地区の海に向かって作られた特設会場で、宮古島の自然を全身で体感しながら音楽を楽しむことができます。
うえのドイツ文化村鯉のぼりフェスト
毎年5月5日のこどもの日を中心にゴールデンウィークの後半の期間中に「うえのドイツ文化村」で開催される「うえのドイツ文化村鯉のぼりフェスト」。空には1,000匹もの鯉のぼりが泳ぎ、ステージイベントのほか、ちびっこのど自慢大会、移動遊園地など、子供と一緒に楽しめる様々なイベントが行われます。
7月
オリオンビアフェストin宮古
沖縄のビールといえば「オリオンビール」ではないでしょうか。オリオンビールが毎年、真夏のビールがおいしい時期に開催する「オリオンビアフェスト」。沖縄本島、石垣島、宮古島、台湾・台北、それぞれの会場で行われる音楽フェスで、宮古島では市街地近くの「パイナガマ海空すこやか公園(多目的広場)」で例年7月に開催されます。
ゲストアーティストによるライブステージのほか、琉球國踊り太鼓の披露、そして打ち上げ花火が祭りのフィナーレを飾り、会場は熱気に包まれます。会場内には飲食テナントも並びます。もちろん、オリオンビール販売コーナーも設置され、謝恩価格で提供されます。ビール片手に南の島の真夏のフェスを満喫してはいかがでしょう。
9月
多良間の八月踊り
旧暦の8月8日、9日、10日の3日間行われる「豊年祭」で演じられる「多良間の八月踊り」は、国の重要無形民俗文化財にも指定されている多良間島の伝統行事です。
1637年から宮古・八重山に課せられた人頭税は、長い間この地の人々を苦しめてきました。八月踊りは、毎年7月までに納税が定められていた重税を果たせた喜びと来年の豊年祈願のために行われるようになったと言われています。
古くは獅子舞、棒踊りなどの島独自の「民俗踊り」のみでしたが、明治に入ってから、首里を中心とした沖縄本島から伝わった「古典踊り」と「組踊り」も演じられるようになりました。朝10時ごろから夜9時ごろまで、途切れることなく演目を踊っていきます。
初日は仲筋の「土原ウガム」、二日目は塩川の「ピトゥマタウガム」で踊りを披露します。そして、3日目は「ワカレ」といって、両方のウガム(御願所)で演じられます。2ヵ所のウガムは、どちらも古木が茂り、普段から人々に崇められている聖域です。
10月
なりやまあやぐまつり
宮古島を代表する民謡「なりやまあやぐ」を未来へと継承していくため、その発祥の地である城辺友利の「イムギャーマリンガーデン」を舞台に、毎年10月に開催される「なりやまあやぐまつり」。「なりやまあやぐ」は、妻が夫を諭す教訓歌で、宮古島ではなじみの深い民謡です。即興で歌い上げるのもその魅力となっています。
当日は、入り江に浮き桟橋の特設舞台が作られ、水中照明とロウソクが舞台を照らす幻想的な雰囲気の中、三線の響きとともに美しい歌声が披露されます。宮古島の伝統芸能に触れられるイベントです。
11月
宮古の産業まつり
毎年11月ごろ、宮古空港近くの「JTAドーム宮古島」を会場に開催される「宮古の産業まつり」では、宮古上布をはじめとする織物や藍染といった島の特産品などが展示・販売されるほか、体験コーナーも設置されます。また、宮古島産のサトウキビで作った黒糖の振る舞いやファッションショーなど、趣向を凝らした企画イベントが催されます。
イベント期間中には、農業と商業のコラボによって宮古島の新たな産業の創出とお土産品の開発や販路開拓のため推進されている「宮古の宝物発掘発信プロジェクト」の審査も行われ、グランプリが決定します。
クイチャーフェスティバル
「クイチャー」は、宮古島に古くから伝わる民俗芸能です。雨乞い祈願がその起源とされ、もともとは神様に捧げる踊りでしたが、年中行事や月夜に若い男女が輪になって踊る娯楽として、次第に民衆にも親しまれるようになりました。
現在のクイチャーは、ほとんどの集落で三線などによる生演奏や歌に合わせて踊り、衣装も昔と比べると派手なものとなっています。「クイチャーフェスティバル」では、各地区の保存会や子どもたちが参加するクイチャー踊り隊など、幅広い年齢層の様々な団体による踊りの披露が行われ、観客も一緒になって楽しみます。
12月
うえのドイツ文化村 イルミネーションフェスト
「うえのドイツ文化村」では毎年12月のクリスマス前になると「イルミネーションフェスト」が開催されます。初日にはイルミネーション点灯セレモニーが行われ、入り口からドイツのマルクスブルク城を模した博愛記念館までの建物や木々など、文化村全体が幻想的な光に照らされます。
芝生広場では屋台も出店し、期間中はゲーム大会など様々なイベントも企画されます。南国宮古島のあたたかい冬のイルミネーションを、波の音をバックに楽しんでください。
宮古島観光の移動手段
レンタカー
電車などの交通機関がない宮古島では、車の運転ができるのであれば、レンタカーでの移動が便利でおすすめです。宮古空港近くには多くのレンタカーショップもあります。また、空港とレンタカーショップの無料送迎サービスや、空港やホテルへの配車対応など、各社で様々なサービスが設定されています。
車種も軽自動車・普通車、またカーナビ付きなど、お好みや利用人数などで選ぶことができます。旅行プランが決まったら、あらかじめ予約しておくと良いでしょう。運転免許証を忘れずに、出発してください。
宮古島は、市街地では道幅が狭い道路や一方通行が多く見られます。郊外に行くと信号が少なくなりますが、一時停止など分かりにくい場所もありますので、安全運転を心がけましょう。また、景色を撮影するために駐停車する場合は、安全な場所を選ぶなど、事故の原因とならないよう気をつけてください。
タクシー
車の運転ができないのであれば、タクシーを利用するのもいいでしょう。市街地や近距離での移動の際や、ほかの移動手段が難しい場所に行く場合などもタクシーが便利です。少人数の旅行であれば貸切タクシーもあります。また、観光タクシーを設定しているタクシー会社もあります。ドライバーさんが案内をしながら主要な観光スポットを効率良くめぐってくれるので、安心です。
路線バス・空港連絡バス
宮古島では4つのバス会社が運営する路線バスが運行していて、各バス会社によって運行エリアに違いがあります。便数が少ないので路線と時刻表をしっかり確認して利用するとよいでしょう。
宮古協栄バスは、平良港、宮古島市役所などがある市街地から来間島方面、南部のシギラリゾート方面など、宮古島南部を中心に路線があるほか、みやこ下地島空港と市街地、宮古空港、南部リゾートエリアのホテル「ブリーズベイオーシャン」とを結ぶ「みやこ下地島空港リゾート線」を運行しています。
八千代バスは市街地と池間島を結ぶ路線を運行、共和バスは宮古島・平良港と伊良部島を結び、伊良部島内を走っています。中央交通は「みやこ下地島エアポートライナー」を運行、こちらもみやこ下地島空港と市街地、宮古空港、ホテル「ブリーズベイオーシャン」とを結んでいます。
宮古協栄バス・協栄タクシーHP
八千代バス・タクシーHP
中央交通 みやこ下地島空港エアポートライナー
レンタルバイク
バイクが運転できるのであれば、レンタルバイクを利用しても。様々な排気量のバイクを準備しているレンタルバイクショップもあり、自動二輪の免許を取っていなくても自動車免許で乗れるスクーター(原付き自転車)をレンタルしているお店もあります。景色を目にしつつ、風を感じながら、気軽に宮古島観光が楽しめます。
レンタサイクル
宮古島は島全体がおおむね平坦で、低い台地状になっていますので、自転車でも比較的移動しやすいことから、自転車に乗るのが好きだったり、体力に自信があるのであれば、レンタサイクルでの観光も楽しめます。
普通の自転車やスポーツタイプ、電動サイクルなど、種類も様々で、目的地や用途に応じて選べます。利用する際は、事前に予約しておくとスムーズです。夏の暑い時期などに利用する際は、こまめな水分補給や休憩を挟むなど、無理のない範囲で利用することをおすすめします。
宮古島のおすすめ旅行プラン10選
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よくある質問Q&A
宮古島まで飛行機でどのくらいかかりますか?
宮古空港までの直行便の場合、羽田空港からは約3時間20分、関西国際空港からは約2時間45分ほどかかります。また、ジェットスターが成田空港からみやこ下地島空港までの直行便を運航していて、約3時間40分の所要時間です。
宮古島の気候はどうですか?
宮古島は高温多湿な亜熱帯海洋性気候で、年間の平均気温は23度、平均湿度は約80%です。冬でも比較的暖かく、1〜2月の平均最低気温は15度前後です。5月上旬から6月下旬にかけては梅雨をむかえ、梅雨が明けると9月ごろまでは真夏日や熱帯夜が多くなりますが、海に囲まれていることから海風によって炎暑を和らげてくれます。
8〜10月ごろの台風シーズンには、その進路に当たると、外出が難しくなり、飛行機や船舶など交通機関にも大きな影響が出るので注意が必要です。10月をすぎると朝夕も過ごしやすくなってきます。
何泊くらいが最も楽しめるでしょうか?
宮古島は面積がさほど広くはないので、観光で島内を巡るのに多くの移動時間は要しません。ただ、せっかく南の島を訪れるのであれば、時間を気にせずマリンアクティビティやホテルでのリゾート気分を存分に満喫したいものです。旅行プランにもよりますが、最低でも2泊3日、できれば3泊4日以上の滞在をおすすめします。