岡山ってどんなところ?
全国でも快晴の日が多く、過ごしやすいことから「晴れの国」として親しまれている岡山県。中国地方の南東に位置し、瀬戸内海の約90の島を擁しています。年間を通して、気候が穏やかで、旅行や観光に最適です。また、岡山といったら、昔話「桃太郎」ゆかりの地でもあり、歴史情緒あふれる趣ある街並みも魅力です。
代表的定番観光スポットといえば、日本三名園の「後楽園」をはじめ、レトロな街並みがカワイイ「倉敷美観地区」、また、国の史跡となっている「岡山城」、メディアでも話題の天空の城「備中松山城」などがあります。伝統とモダンが入り混じり、SNS映えも必至です。
また、県内には温泉が点在しており、下湯原温泉、足温泉、真賀温泉、郷緑(ごうろく)温泉の温泉は「湯原(ゆばら)温泉郷」と呼ばれています。加えて、湯郷(ゆのごう)温泉、奥津温泉と併せて「美作三湯(みまさかさんとう)」と呼ばれ、多くの人が訪れています。
そして、旅の楽しみの一つ、ご当地グルメ。「ひるぜん焼きそば」や「津山ホルモンうどん」などお手頃に味わえるB級グルメ。新鮮な海の幸は、特にサワラや牡蠣が絶品です。「くだもの王国」とも言われ、なかでも白桃とマスカットが全国に名を轟かせています。フルーツがたっぷりのったパフェなど、ぜひ現地で味わってみましょう。
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【女ひとりドライブ旅】城巡りは絶景の宝庫だった!岡山の城、グルメ、アートを楽しむよくばり1泊2日の旅
岡山旅行の見どころ
瀬戸内の多島美・島めぐりを満喫する
夕日百景に選ばれている瀬戸内海では、美しいサンセットが見られます。倉敷市街から一足伸ばして、約30kmほどのとのころにある児島・鷲羽山エリアは、岡山屈指のシーサイドエリアです。瀬戸内海と瀬戸大橋の絶景コラボレーションを楽しむなら、「鷲羽山(わしゅうざん)」へ。車があればドライブもおすすめです。
また、瀬戸内海の多島美も魅力。特に、「犬島」は岡山市唯一の有人島です。犬島の集落で展開される「家プロジェクト」など、アートの島として注目を集めています。アクセスは、「宝伝港」から約10分です。日本のエーゲ海・牛窓から船で5分の「前島&黒島ヴィーナスロード」も見逃せません。
歴史とロマンあふれる町並みを散策する
岡山には個性あふれる、倉敷美観地区、児島地区、玉島地区、真備地区などの風情ある町並みが点在しています。
倉敷美観地区は、白壁土蔵の町並み。まるで江戸時代のような風情ある雰囲気が感じられ、岡山観光の外せないスポットになっています。お土産物屋などに立ち寄りながら通りをゆっくり散策したり、舟に乗って川から町並みを眺めてみたり。岡山県産フルーツをふんだんに使用したスイーツも堪能できます。
児島と聞いて、真っ先に「ジーンズ」を思い浮かべる人も多いはず。繊維のまち・児島は国産ジーンズ発祥の地として注目を集め、聖地となっています。
真備は、奈良時代を代表する才人・吉備真備公ゆかりの地。古代中国風の公園「まきび公園」では、異国にいるかのような雰囲気を楽しみながら散策できます。
桃太郎伝説にまつわる名所をめぐる
桃太郎伝説の生まれたまち・岡山。その物語のルーツがある岡山には、伝説にまつわる遺跡や神社などが数多く残っています。2018(平成30)年には、国が認定する「日本遺産」にも選ばれ、伝説の舞台となった多様な遺産は、今も訪れる人々を神秘的な物語へと誘います。
鬼を退治した吉備津彦命を祀る「吉備津(きびつ)神社」、伝説の中で、温羅(うら)と呼ばれた鬼が住んでいたとされる「鬼城山(きのじょうざん)と巨大な古代山城の「鬼ノ城」(きのじょう)。想いを馳せながらめぐってみませんか?
また、おなじみの「きび団子」は、桃太郎に関連するかわいいパッケージもあって、おみやげにぴったりですね。
映えるフォトジェニックスポットを訪れる
どこを撮っても様になる、フォトジェニックなスポットも。赤銅色の石州瓦とベンガラ色の外観で統一された赤い町並みが印象的な「吹屋ふるさと村」、日本を代表する回遊式庭園「岡山後楽園」、LED証明で彩られ一層幻想的な鍾乳洞「満奇洞(まきどう)」など、実際に目で見る美しさはさることながら、写真映えする世界が広がります。
また、雲海に浮かぶ天空の城「備中松山城」、日本一の藤の種類が咲き誇る「藤公園」もタイミングが合えばぜひとも見てみたい光景です。
くだもの王国で旬の味覚を堪能する
「晴れの国」と言われる温暖な岡山は全国屈指のくだもの王国。なかでも、白桃とぶどうは、生産量日本一を誇る3大ブランドを有しています。清水白桃、マスカット・オブ・アレキサンドリア、ニューピオーネ。桃は、7〜8月、ぶどうは4〜11月が旬です。
カフェなどで気軽に味わえる「フルーツパフェ」がおすすめです。特に岡山市は、「フルーツパフェの街」として飲食店などで、季節ごとに様々なフルーツが盛られます。そのほか、ジェラートやカップアイス、かき氷も。ぜひ、お気に入りを見つけてください。
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【せとうち女子旅】デニムまんのお味はいかに?倉敷美観地区で話題のグルメ食べ歩き
岡山中心部・倉敷エリア
岡山後楽園や岡山城など、岡山の定番観光スポットが揃うエリアです。岡山が初めてという人なら、まずは抑えておきたいところです。新幹線の停車駅「岡山駅」や岡山空港も市内にあるので、観光拠点としても便利です。
桃太郎伝説の舞台・吉備路(きびじ)には、史跡や神社が点在します。見ごたえのある「吉備津神社」には、モデルとされる大吉備津彦命(おおきびつひこのみこと)を祀っています。
特に女子旅におすすめなのが「倉敷美観地区」。白壁の街並みは、昼間はもちろん、夜の幻想的な光景も見ものです。また、歴史のある「大原美術館」でアート鑑賞、レトロなカフェや雑貨ショップめぐりも楽しみです。
倉敷美観地区
倉敷市内の中でも、特に人気なのが、白壁と瓦屋根が印象的な建物が軒を連ねる「倉敷美観地区」。古くから観光名所として全国的によく知られ、白壁の蔵屋敷、なまこ壁、柳並木の風景、情緒豊かな町並みが楽しめます。JR倉敷駅から徒歩で10分程でアクセス可能。
伝統的な建物が作り出す町並みや、倉敷川沿いのレトロモダンな風景は、世界中の人を魅了し続けています。倉敷は、豊かな自然環境を背景に、農産物だけでなく、水運にも恵まれて栄えた町。現在でも、中国・四国地方の交通の要衝に変わりはありません。「倉敷」という地名は、物資の中継地として一時的に保管する場としての「倉敷地」であったことから名付けられました。
倉敷川の畔に並ぶ屋敷や蔵は、倉敷が栄華を誇った時代に、商いに奮った豪商らによって建てられたものです。倉敷ブランドである「倉敷帆布」「倉敷デニム」といったおしゃれなショップや町家を改装したカフェなどが軒を連ね、1年中たくさんの観光客で賑わいをみせています。日本初の私立の西洋美術館「大原美術館」、倉敷紡績の工場を改装した「アイビースクエア」などの文化施設も多く集まり、1日中散策しても飽きないエリアです。
大原美術館
倉敷観光のマストスポット「大原美術館」。1930(昭和5)年、倉敷の実業家・大原孫三郎が設立したもので、西洋美術、近代美術を展示する私立美術館としては日本最初のものです。
ツタにおおわれた石垣、門を入るとロダンの彫刻「洗礼者ヨハネ」「カレーの市民」の像が迎えてくれます。ギリシャ神殿風の本館には、エル・グレコ作「受胎告知」、クロード・モネ作「睡蓮」、ルノワール、ゴーギャンなど、有名な西洋の名画が多数展示されています。
ほかにも、エジプト古代美術、西洋現代美術、日本近代・現代美術など約3,000点の美術品を収蔵。隣接して、分館、工芸・東洋館があります。
岡山後楽園
岡山藩2代目藩主・池田綱政(つなまさ)が自ら憩いの場として築いた大庭園。季節の花が彩る広々とした園内は江戸時代さながらの別世界。また、江戸時代の絵図や池田家の記録、文物が数多く残され、歴史的な変遷を知ることのできる、地方では稀な大名庭園です。水戸の偕楽園、金沢の兼六園と共に「日本三名園」の一つとも称され、1952年には歴史的文化遺産として「特別名勝」に指定されました。
広い芝生地や池、築山、茶室は園路や水路で結ばれ、歩きながら移り変わる景色を眺めることができるよう工夫された回遊式庭園です。全長約640mの「曲水」が園内を巡り、池や滝になって優れた水の景色を作り上げています。
四季を通じて茶つみや月見など様々な行事が催されているほか、年3回、昼間とは趣をかえて園内をライトアップする夜間特別開園「幻想庭園」を楽しむことができます。
岡山城
1597(慶長2)年、豊臣家五大老の一人・宇喜多秀家が築城した岡山城天守閣。3層6階の漆黒の堂々たる天守閣は織田信長の安土城天主閣を模して築かれたと伝えられ、全国的にも珍しい不等辺五角形をしています。関ヶ原合戦以前の古式を伝える天守です。
黒い下見板張りの外観は、あたかもカラスの濡れ羽のような美しさであることから、別名「烏城(うじょう)」と呼ばれています。戦前、国宝であった天守閣は戦災で焼失されましたが、現在は再建されています。また、「月見櫓(つきみやぐら)」は本丸内で唯一戦火を免れました。
春・夏・秋に、ライトアップのイベント「烏城灯源郷(うじょうとうげんきょう)」を岡山城天守閣周辺で行っています。提灯や灯篭、ろうそくで彩り、この時期でしか味わえない和の風情を演出。後楽園からの眺めも必見です。
三井アウトレットパーク 倉敷
倉敷市にある、四国最大級の本格アウトレットモール。国内外の有名メーカー&ブランド・セレクトショップから選りすぐりのハイクオリティな商品をアウトレット価格で提供しています。「倉敷駅」北口前に位置し、駅から歩いて行けるのも人気の理由です。
「倉敷みらい公園」や「アリオ倉敷」と自由に行き来でき、ショッピングの合間に子供と遊んだり、食事を楽しんだり、レジャー感覚で1日ゆったりと過ごすことができます。また、県内屈指の観光地である倉敷美観地区からも徒歩約15分の距離にあり、観光とショッピングを兼ねた旅行プランも組めます。混みあう休日は、午前中の早めの時間か夕方遅めに行くのがオススメです。
倉敷デニムストリート
2014年11月に、倉敷美観地区に誕生。倉敷の児島地区が国産ジーンズ発祥の地であることにちなみ、児島産のデニム製品や、デニム製の小物雑貨や装飾品などを取りそろえています。
メンズ館、レディース館、雑貨館、テイクアウトコーナーの4部門があります。数多い県内のデニムブランドの中から10社ほどの製品をセレクトしている上に、独自ブランドも立ち上げています。ジーンズをはじめ扱われている品数は約1,000点。
テイクアウトコーナーでは、デニムにちなんだ、青色でラムネ味の「デニムソフト」、青色の皮に包まれた「デニムまん」など、SNS映えグルメが人気です。
児島ジーンズストリート
美観地区の「倉敷デニムストリート」からは少し離れますが、ジーンズファンにとってのもう1つの聖地。倉敷市の中でも特にデニム及びジーンズの生産が盛んな児島地区にある観光スポットです。
JR児島駅から徒歩15分ほどの味野商店街の中にある、ノースエリアとサウスエリアに分かれた、計約400mの通りです。道の両側に地元のジーンズメーカーが軒を並べていて、デニムファンにはたまらない魅力的な商品がたくさん。世界に誇る「ジャパンデニム」のオリジナリティー溢れるジーンズが購入できるとあって、最近では海外からも多くの観光客が訪れています。
また、駅やその周辺にある、デニムモチーフが見もの。自動改札機の扉やドリンクの自動販売機もジーンズ模様でユニークです。本物のデニム生地でラッピングされたタクシーも。探しながらの散策も楽しいですね。
鷲羽山(わしゅうざん)展望台
瀬戸内海国立公園の代表的な景勝地。国指定名勝にも指定されている、標高133mの「鷲羽山」の山頂付近にある展望台です。「鷲羽山」は、鷲が羽を広げた様子に似ていることから名付けられました。「鷲羽山レストハウス」、「鷲羽山ビジターセンター」付近に、合わせて2ヵ所設置されています。
のどかな瀬戸内の島々と雄大な「瀬戸大橋」、そして対岸の四国までも見渡すことができる人気のビュースポットです。遮るものなく広がる瀬戸内海の景色はまさに絶景。特に夕景の美しさは格別で、「日本の夕陽百選」に選定されています。車がない人は、JR児島駅からバスでアクセスできます。
犬島
岡山市東部、宝伝の沖約3kmに浮かぶ犬島は岡山市唯一の有人島です。犬島の集落で展開される「家プロジェクト」など、アートの島として注目を集めています。古民家に展示されている作品は時々入れ替わるので、何度も足を運びたくなりますね。
島の豊かな自然を満喫しながらのキャンプや海水浴、シーカヤック体験などの楽しみ方はさまざま。島には宿泊施設もあるので、のんびりと島時間を満喫することができます。かつて銅の製錬がさかんだった犬島。その中心だった製錬所の遺構を再生した「犬島精錬所美術館」は、定番の観光スポットです。
アクセスには、「宝伝港」からあけぼの丸で約10分です。料金は、大人 300円、小人 150円となっています。
岡山桃太郎温泉
源泉かけ流しで日帰り入浴をメインにした総合レジャー施設です。1日に出るお湯の量が518tあり、温泉を惜しみなく利用したお風呂です。アルカリ性単純温泉で神経痛、筋肉痛、関節痛などの効果が期待されます。
泉温は約41.2度と高く、冬場以外は加温せず全浴槽かけ流しになっています。床からじんわりと温熱が伝わる韓国式低温サウナもあり、女性に人気です。毎日、大衆演劇や舞踊ショーなどの公演があります。
吉備津(きびつ)神社
吉備国の総鎮守で、県内では最も古く大きな神社です。大吉備津彦命(おおきびつひこ)を祭神としています。昔話の桃太郎伝説の元となった吉備津彦命と温羅(うら)にまつわる伝説が残っています。鬼退治の矢を置いたとされる矢置岩、鬼の首を埋めたと言われる御竈殿(おかまでん)など、伝説の舞台と古代の謎を体感できます。
釜が鳴る音によって吉凶を占う「鳴釜神事」は珍しい神事で、多くの人に親しまれています。1425年に再建された本殿と拝殿は全国で唯一の「吉備津造り」と呼ばれる建築様式を採用し、国宝に指定されています。
また、本殿から続く約360mの美しい廻廊は、土地の勾配に沿って美しい曲線を描き、しかしまっすぐに伸びています。一見の価値がある歴史的建造物です。縁結びや、夫婦円満、安産育児、長寿などのご利益があると言われ、人気のパワースポットになっています。
岡山フルーツ農園
生産者の顔が見える販売を心がける、フルーツ栽培農家。いちごは、約3,000平方mの広さで年間約15tを栽培しています。品種は、あき姫・皆足姫・さがほのか・紅ほっぺなどを栽培しており、 それぞれの味の違いを楽しめます。
ぶどうは、岡山市草ヶ部地区に約10,000平方mの広さで年間約10tを栽培しています。品種は、シャインマスカット・オーロラブラック・瀬戸ジャイアンツ・ピオーネなどを栽培しています。
毎年12月下旬から6月上旬は「いちご狩り」、9月から10月は「シャインマスカット狩り」が楽しめ、家族連れなど多くの人でにぎわいます。期間限定のフルーツかき氷「満点氷果」は、まるで生の果肉を食べているかのような感覚で絶品です。
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【女ひとりバス旅】ジーンズだけじゃない!児島は海も山もグルメも楽しめる最高な観光スポットだった
備前エリア
県南東部で、岡山市中心を除いたエリアには、フォトジェニックなスポットが溢れています。また、日本六古窯の一つ「備前焼」や名刀の産地でもあります。
干潮になると黒島、中ノ小島(なかのこじま)、端ノ小島(はしのこじま)の3つの島がつながって渡ることできる「黒島ヴィーナスロード」、日本一の種類の多さといわれる「藤公園」、「日本のエーゲ海」とも称される景色が広がる「牛窓オリーブ園」など、ベストショットを収めましょう。
藤公園
和気町(わけちょう)を代表する観光地・藤公園。普段は穏やかな町が、藤が満開になると、一気に華やぎます。全国各地から100種類ほどの藤が集められて、種類の多さでは日本一です。花の房を1mも垂らした藤や、総延長が500mもある巨大な藤棚など見ごたえ十分。
花の色も紫の濃いもの薄いもの、ピンクや白などさまざまで見ていて飽きません。うっとりするような香りの中で散策できます。通常は無料開放となっていますが、花の見頃期間(4月下旬~5月上旬)は入園料が必要となります。JR和気駅からタクシー5分、レンタサイクルでも25分程かかるので、バスツアーを利用すると便利です。
黒島ヴィーナスロード
瀬戸内市牛窓沖に浮かぶ黒島。潮がよく引く干潮時にロマンティックな砂の道が現れ、「黒島ヴィーナスロード」と呼ばれています。3つの島が弓形につながった、恋人たちに人気のパワースポットです。自然が作り出す神秘的な全長800mの砂の道を歩いて2人で触ると恋愛が成就すると言われる「ハートの石」を探してみてください。
アクセス方法は、「ザ・ホテルリマーニ&スパ」(※前日までに要予約)または前島フェリーのりば(※大人2名以上で要予約)より、送迎ボートで約10分ほどで行くことができます。渡れる日は「ザ・ホテルリマーニ&スパ」のサイトで確認できます。
おかやまフォレストパーク ドイツの森
ドイツの農村を体験できる自然派テーマパーク。「岡山農業公園ドイツの森」として親しまれていましたが、開園25周年の2020年3月に「おかやまフォレストパークドイツの森」としてリニューアルオープンしました。
菜の花やチューリップ、ネモフィラなど四季折々に彩られます。ポニー乗馬やジャージー牛の乳搾り体験なども動物と触れ合えます。また、西日本最大級のドッグランも備えてあります。
目玉は、「ハイジブランコ」。園内を一望できる高さ10mのブランコは、アルプスの少女ハイジ公認です。お花畑と大空に包まれる大迫力の体験。また、SNS映えするバイキングメニューにも注目です。
瀬戸内温泉 たまの湯
瀬戸内海を行き交うフェリーが目の前に見え、直島など瀬戸内の島々を一望することができる温泉施設。塩サウナ、ロウリュウサウナ、棚田の湯など多くの風呂を完備しています。「たまの湯」の湯は、カルシウム・ナトリウム塩化物泉で、保湿・保温効果が高い「温もりの湯」。また、「万病の湯」とも呼ばれる、効能の優れた療養泉です。
建物は庄屋造りの雰囲気で、素朴な穏やかな時間が流れる非日常的な空間を楽しめます。また、穏やかな瀬戸内海と緑あふれる山々に囲まれた玉野市。周辺にも魅力的な観光スポットが点在しています。
熊山英国庭園
赤磐市(あかいわし)にある西日本初の本格的イングリッシュガーデン。特に6月初めに咲き誇るバラは格別です。園内に約250種類、800本のばらのほか多年草やハーブなど色とりどりの草花が植えられています。入園無料です。
牛窓オリーブ園
多島美を見渡せる瀬戸内屈指のビュースポットで、ゆっくり散策するにぴったりのオリーブ園。山頂広場からの眺望は「日本のエーゲ海」と呼ばれています。展望台のすぐそばに建つ「幸福の鐘」は、3回鐘を鳴らすと幸せになるといわれていて、恋人の聖地にも認定されています。
「牛窓町」は、中心部から車で1時間ほど、海の景色が大きく開ける港町で、オリーブ栽培にも取り組んでいます。
備中エリア
県の西部にあり、鳥取県に接している地域で、明治維新までは備中松山藩が納めていました。藩政時代の名残のある山城や文化遺産が点在しています。
現存する天守で唯一の「備中松山城」は、雲海に浮かぶ幻想的な光景が有名です。雲海が発生しやすい9月下旬~11月頃が狙い目です。
ベンガラ色に染まった「吹屋」のレトロな町並みをゆったり散策もおすすめ。「満奇洞(まきどう)」や「井倉洞(いくらどう)」の鍾乳洞もぜひ足を運んでみましょう。
鬼城山(きのじょうざん)(鬼ノ城)(きのじょう)
伝説の中で、温羅(うら)と呼ばれた鬼が住んでいたとされる山です。ここにはかつて、「日本100名城」のひとつで巨大な古代山城「鬼ノ城」がありました。大和朝廷によって国の防衛のため、標高400~600mの吉備高原の南縁に築かれました。現在は、門や角楼などが復元されています。西門から望むパノラマ風景は絶景です。
山頂の手前には、復元の過程や遺跡が出土した時の様子を紹介した「総社市鬼ノ城ビジターセンター」があります。休憩室やトイレ等もあるので、初めに情報収集がてら立ち寄ると良いでしょう。
備中国分寺(びっちゅうこくぶんじ)
奈良時代に聖武天皇の発願によって全国に建立された国分寺のひとつ。岡山県中南部、総社(そうじゃ)市にあります。仏教の力を借りて天災や飢饉(ききん)から国を守ることを目的に建てられました。現在残っている建物は江戸時代に再興されたもの。
境内の高さ約34mの五重塔は、吉備路のシンボルで重要文化財に指定されています。雄大に広がる田園風景の中に建つ五重塔と見頃を迎えた菜の花、レンゲ、ひまわりなどとのコラボが実に美しいです。
六島(むしま)
笠岡港から約40kmにある笠岡諸島最南端の島で、岡山県の最南端でもあります。岡山県で最初に設置された岬に立つ「六島灯台」が島のシンボル。およそ10万本あると言われている水仙が自生し、「灯台と水仙の島」とも呼ばれています。
1月から2月にかけて、白と黄色の可憐な花が咲き乱れ、青空とのコラボが実に美しいです。潮風に乗ってあたりに甘い香りを漂わせます。また、春の桜も絶景です。
近年はビールづくりも。ビアフェス「六島オクトーバーフェスト」は10月開催です。島の面積は、1平方kmほどで、人口約70人の小さな島です。車道が少なく、歩道には階段が多いので、移動は徒歩がおすすめです。島へのアクセスは、笠岡の「住吉港」から三洋汽船が運航する定期旅客船を利用します。
満奇洞(まきどう)
県の天然記念物に指定されている全長約450mの鍾乳洞。1929(昭和4)年に歌人・与謝野晶子が「奇に満ちた洞」と称えたことに由来しています。静寂に包まれた洞内は、カラフルなLEDでライトアップがされ、神秘的な雰囲気で訪れる人々を魅了します。最奥の洞内湖にかかる「竜宮橋」や、日本屈指のリムストーンが広がる「千枚田」が見どころ。
また、ピンク色に照らされた「恋人の泉」は「恋人の聖地」に選定されています。インスタ映え必至です。夏は涼しく、冬は寒くないという適温が保たれているため、季節を問わず楽しめます。映画「八つ墓村」のロケ地としても有名です。近くの「井倉洞」と合わせての観光がおすすめです。
井倉洞(いくらどう)
新見市井倉の石灰岩地帯に雨水等が長年浸食してできた、全長1,200mの巨大鍾乳洞。高低差は90mにおよびます。洞内には「銀すだれ」「水衣」「くらげ岩」などと名づけられた鑑賞スポットが多数点在。長い年月をかけて創り出された自然の芸術は見応えがあります。
ところどころ奇岩がライトアップされています。出口付近には、縁結びの神様として信仰を集めている「阿里佐の宮」があります。恋愛のパワースポットなので立ち寄ってみては。全コースを歩くと所要時間約40分です。
井原デニムストア
デニム生地の工場、ジーンズの縫製や加工工場などが集まる「デニムの聖地・井原」。井原市のジーンズ生地は、世界の有名ブランドの製品にも使用されている最高級品です。終戦後、GHQ(連合国軍最高司令官総司令部)が持ちこんだ米国文化の流入とともに、「裏白」をベースにしたデニム生地を使ったジーンズの生産が始まりました。1970年頃には、国内の75%にあたる、年間1,500万本のジーンズを井原で作るまでになりました。
資料展示のほか、高品質のジーパン、ジャケット、シャツ、デニム生地、コースター・キーホルダーなどの小物類を販売しています。
吹屋ふるさと村
中国山地の山懐に抱かれた吹屋は、ベンガラ製造で莫大な富を得た豪商たちが創り上げた町。赤銅色の石州瓦とベンガラ色の外観で統一された赤い町並みが印象的です。吹屋の特徴は、個々の屋敷が豪華さを纏(まと)うのではなく、旦那衆が相談の上で石州(今の島根県)から宮大工の棟梁たちを招いて、町全体が統一されたコンセプトの下に建てられたという当時としては驚くべき先進的な思想にあります。
精巧な意匠が施された豪商たちの屋敷は一見の価値あり。ベンガラとは「弁柄」と書き、幕末から明治期にかけて、鉱山から取れる硫化鉄鉱石を使って、生産されました。ベンガラの絵の具を使ってハンカチやバッグを作る体験プランは女性に人気です。美しくノスタルジックな町並みは県内屈指の観光名所です。
備中松山城
現存12天守の一つで、天守が現存する唯一の山城です。 標高430mの付近に建つ天守は、国の重要文化財で、現存天守を持つ山城としては最も高い所にあります。
曲輪(くるわ)や堀切(ほりきり)が残る「中世城郭」と、建物や石垣・土塀が残る「近世城郭」の両方を見学することができます。鎌倉時代から戦国時代には「戦のための城郭」として、江戸時代には「備中松山のシンボル」として、備中の拠点としての役割を果たしてきました。
秋から春にかけて高梁(たかはし)市は雲海が発生しやすくなります。すっぽりと雲海に覆われた城の姿は幻想的で、一度は見てみたい光景です。例年9月下旬から4月上旬の明け方から午前8時頃までが雲海を見るチャンス。特に11月から12月上旬の早朝に濃い霧が発生しやすいです。
美作(みまさか)エリア
県の北部に位置する地域で、緑あふれる豊富な自然が魅力。ドライブにもってこいの爽快な景色が広がります。
蒜山高原は、大山隠岐国立公園に指定され、初夏の新緑、夏のキャンプや登山、秋の紅葉、冬のスキーと四季を通じて自然を楽しむことができます。
また、美作の名湯「湯郷(ゆのごう)温泉」「湯原温泉」「奥津温泉」が点在。天然の大露天風呂「湯原温泉砂湯」は、ダイナミックなダムを横目に、体いっぱいで自然の空気を感じながら温泉に浸かれます。
ご当地グルメで外せないのが「ひるぜんやきそば」や「津山ホルモンうどん」。散策途中で小腹がすいたら、お店を巡って、食べ比べてみるのもいいですね。
蒜山(ひるぜん)高原
西日本有数の高原リゾートである蒜山高原は、上蒜山、中蒜山、下蒜山からなる「蒜山三座(ひるぜんさんざ)」山麓に広がる壮大な高原です。雄大な自然と多彩な観光スポットが集結しています。
ジャージー牛の放牧と牧場体験ができ、レストランやショップを併設した「ひるぜんジャージーランド」が特に人気です。そのほか、自家製ぶどうで作られたオリジナルのワインやジャムなどが購入できる「ひるぜんワイナリー」、ラベンダーなど約200種類のハーブや四季折々の花が栽培されている「蒜山ハーブガーデン ハービル」などのスポットが点在。
乗馬、サイクリング、登山、キャンプといったアクティビティも満喫できます。ジャージー牛乳を使ったスイーツやひるぜん焼そば、ジンギスカンなど多彩な高原グルメも堪能でき、心身のリフレッシュにもってこいです。
ひるぜんジャージーランド
ジャージー乳製品で全国区の「蒜山酪農農業協同組合」直営のレジャー施設です。上蒜山(かみひるぜん)のふもとにあり、蒜山三座の雄大な姿と放牧中のジャージー牛がのんびりと草を食む様子が眺められます。
また施設内では、その名を全国に知らしめたジャージーヨーグルトをはじめとし、コーヒー牛乳、アイスクリーム、クッキーなど、自慢のジャージーミルクたっぷりのお土産が揃います。また、ジャージー牛のステーキ、チーズフォンデュ、濃厚なジャージーソフトクリームなどを現地で味わえるレストランも併設。
休日や夏休み期間中には、期間限定の体験メニューとして乳搾り体験も。子供だけでなく、大人も楽しめます。大自然を体いっぱいに感じられる、蒜山屈指の人気観光スポットです。
トム・ソーヤー冒険村
美作市にある、「冒険の続き」をコンセプトとしたコテージ11棟からなる宿泊施設「トム・ソーヤー冒険村」。野外はもちろん、雨の日でも問題ない屋内アスレチック、目の前の川では、魚のつかみ取りもでき大自然を堪能することができます。日帰りバーベキューも可能で、特に家族連れにおすすめです。
津山城(鶴山(かくざん)公園)
津山市のシンボルとなっている平山城で、「日本100名城」「日本さくら名所100選」に選ばれています。本能寺の変で討死した森蘭丸の弟、森忠政が1616年に13年の歳月をかけて築城。明治の廃城令によって建造物はすべて取り壊されましたが、2005年に築城400周年を記念して備中櫓(びっちゅうやぐら)が復元されています。
大きな見どころは、明治の廃城令後も残された重厚な石垣。幾重にも折り重なる様は壮大です。鶴山公園として整備され、西日本有数の桜の名所になっています。約1,000本の桜は、息を呑むほどに美しく咲き誇ります。石垣の上から眺めるライトアップされた桜も圧巻です。
湯原温泉砂湯
「湯原ダム」の下流に位置し、旭川沿いに広がる人気の温泉。湯量が多く、良質なアルカリ性の高い泉質で肌ざわりがなめらかで、美肌効果が期待できます。
温泉街のシンボルは川底から湧き出る温泉でできた天然の大露天風呂「砂湯」。砂湯には「美人の湯」、「子宝の湯」、「長寿の湯」の3つの温度の異なる湯舟があり、24時間無料で開放されています。眼前には湯原ダムがせまる迫力あるロケーションは圧巻です。男女混浴の為、女性は湯浴み着(レンタル)の利用がおすすめです。
真賀(まが)温泉 真賀温泉館
真賀温泉は湯原温泉郷の一つで、小さいけれど珠玉の温泉。旭川沿い国道313号から階段を少し上がった所にある風情のある木造共同浴場です。天然の岩風呂がある湯治場として古くから知られています。湯ざわりの良さと長時間入れるほどの適温が好評です。
年中無休で、浴室は「普通湯」と「幕湯」の2ヵ所あり、どちらに入るかで料金が異なります。男女別の「普通湯」は大人150円。そしてもう一つの浴室「幕湯」は混浴で、大人250円と格安です。岩盤に直接穴を空け、差し込んだ竹筒から流れ出る温泉は、風情満点です。
神庭(かんば)の滝自然公園
高さ110m、幅20mのスケールを誇る神庭の滝。整備された遊歩道を約5分ほど歩けば、滝下へ行けます。断崖絶壁を流れ落ちる滝の風景に圧倒。特徴は落差の小さい滝が何個も点在する段瀑で、まさに自然が創り出した芸術です。周辺の渓谷美が素晴らしく、特に初夏の新緑と秋の紅葉の季節はおすすめです。
「日本百景」「日本の滝百選」に選ばれています。滝の中央には黒い岩が突起し、落下する水しぶきに逆らってのぼる鯉に似ていることから「鯉岩」と呼ばれています。また、周辺には200匹近い野猿が群生。そのため、 園内にはペットを同伴しての入場はできません。
岡山のご当地グルメ
サワラ料理
県民に愛される海の幸・サワラ。刺身、たたき、塩焼きなど、岡山では数多くのサワラ料理が楽しめます。特に、上品な甘み、とろけるような食感が特徴の刺身は絶品です。新鮮だからこその味わいをぜひ現地で堪能してみてください。
そのほか、サワラの皮目だけを炙り、 氷水でしめる「たたき」や「塩焼き」。海の幸や旬の野菜を華やかに盛りつけた「岡山ばらずし」にもサワラを使用します。お祭りやお祝い時のハレの日に食べる郷土寿司です。
ひるぜん焼そば
蒜山高原発祥のご当地グルメです。蒜山では、昔から鶏肉(かしわ)を使った、味噌ベースの甘辛タレの焼きそばが一般的。地元・蒜山高原で採れたキャベツを使っているのもポイント。一説では、昔はソースが手に入りにくく、手作りのタレで調味していた名残ではないかということ。タレが決め手で、味は各店様々です。
秋田県横手市の「横手やきそば」と協力し、朝日をイメージさせる目玉焼きと福神漬けをトッピングした「あさぜん焼そば」や、鶏肉のヤゲン軟骨やはらみを使い、辛味やパンチを効かせた「お酒に合う大人味」がテーマの「よるぜん焼そば」など派生メニューも誕生しています。
津山ホルモンうどん
新鮮なミックスホルモンをたっぷり使った「津山ホルモンうどん」。具が肉ではなくホルモンなので、食感が楽しめるのも特徴です。津山地域は古くから牛馬の流通拠点だったことから、ホルモンが簡単に手に入りました。各店オリジナルの味噌や醤油ベースのタレを絡めてうどんと一緒に一気に焼き上げます。
柔らかくてジューシーなホルモンからあふれだすコクと旨み。津山市内には50店舗以上あり、具材や味付け、焼き方などはさまざま。ビールとの相性も抜群です。お店によっていろいろな個性があるので、食べ歩きにはもってこいです。
日生(ひなせ)カキオコ
豊かな自然環境に恵まれ、栄養分が豊富な岡山の海。およそ一年で育った牡蠣は、身が白く柔らかで、臭みがなく、ほんのり甘みもあり、加熱しても縮まないのが特長です。特に、「日生(ひなせ)」と「寄島(よりしま)」が有名どころです。
漁師町の「日生」。漁師やその家族が小さな牡蠣や傷ついた牡蠣をお好み焼きに入れて食べたのが始まりとされているのが「日生カキオコ」です。トロトロの生地に山盛りの千切りキャベツと牡蠣をたっぷりのせて、アツアツの鉄板で焼き上げます。牡蠣のプリプリの食感が楽しい一品です。
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お酒で岡山を堪能する。女ひとりはしご酒【倉敷編】
岡山への主要エリアからのアクセス・所要時間
飛行機で
- 羽田空港から約1時間15分(JAL、ANA)
- 那覇空港から約1時間55分(JTA)
- 新千歳空港から約1時間50分(ANA)
鉄道で
- 東京駅から新幹線のぞみで約3時間10分
- 新大阪駅から新幹線のぞみで約45分
- 名古屋駅から新幹線のぞみで約1時間35分
- 博多駅から新幹線のぞみで約1時間40分
高速バスで
- 東京駅から両備高速バスで約9時間10分
- 大阪駅・なんばから両備高速バス等で約3時間
- 名古屋駅から両備高速バスで約8時間20分
- 東京駅から両備高速バス等で約9時間
車で
- 東京駅から東名高速道路利用で約8時間30分
- 新大阪駅から山陽自動車道利用で約2時間40分
- 名古屋駅から山陽自動車道利用で約4時間30分
- 博多駅から山陽自動車道利用で約6時間
岡山空港・新幹線の停車駅・岡山駅を紹介
岡山空港(岡山桃太郎空港)
岡山桃太郎空港は、国内線は東京・札幌・沖縄の3路線、国際線はソウル・上海・香港・台北の4路線と多くのチャーター便・臨時便が運航しています。
岡山市中心部まで約25分、倉敷まで約35分と、各地に短時間でアクセスできます。岡山市・倉敷市とのバス定期便で近隣主要都市との移動も便利です。そのほか、タクシー、レンタカーなどの手段も充実しているので岡山観光が初めての人でも安心です。
岡山駅
新幹線の停車駅でもある岡山駅。東京駅から約3時間半とストレスなく行くことができます。駅の東口には、有名なイヌにサル、キジを連れた桃太郎像があります。周辺は、県内随一の市街地ということもあり、デパートや飲食店などいろんなお店が立ち並んでいます。
また、JR岡山駅2階の新幹線改札口と中央改札口の間にある「岡山市観光案内所」は、観光施設・イベントなどの情報提供、駅周辺の道案内を行っています。
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岡山の年間イベント情報
2月
西大寺会陽(さいだいじえよう)(はだか祭り)
別名「はだか祭り」と言われ、500年以上の歴史がある、天下の奇祭。国の重要無形民俗文化財に指定されています。毎年2月の第3土曜日の夜に行われます。
当日の22時に、すべての明かりが消され、宝木(しんぎ)が投下されます。2本の宝木をめぐって、約10,000人のまわしを締めた裸の男たちが激しい争奪戦を繰り広げます。その様子は、圧巻で勇壮そのもの。この宝木を取った者は、福男と呼ばれ、その年の幸福が約束されます。
個人でも参加することができ、当日参加も可能です。あまりの凄ましさに怪我人が出ることもあります。また、少年はだか祭りや会陽太鼓、会陽冬花火も行われます。
倉敷雛めぐり
梅の花がほころぶ頃、倉敷の4つの地区がお雛さま一色になります。市内の施設・お店・ギャラリー・旅館などで、雛人形の展示され、華やかなムードに包まれます。各地に残る伝統雛や珍しいお雛様も。また、2エリア以上のスタンプを集めると抽選で素敵な商品が当たるスタンプラリーも実施されます。
4月
岡山さくらカーニバル
約250本のソメイヨシノが約1.3kmにわたって続く旭川東岸河川敷一帯で「岡山さくらカーニバル」が開花に合わせて開催されます。全国でも有数の花見の名所です。多くの屋台が並ぶほか、夜間ライトアップも行われます。3月下旬から4月上旬にかけて、定番観桜スポットの後楽園や岡山城周辺と合わせて、見応えのある桜が楽しめます。
藤まつり
岡山・和気(わけ)町にある、全国の藤が咲き競う「藤公園」。広さ7,000平米の園内には、幅7m、総延長500mの藤棚を配しています。北海道から鹿児島まで全国46都道府県の著名な藤や中国・韓国の藤が栽培されていて、その数はおよそ150本。「種類日本一」と言われています。
紫・ピンク・白、花房の長いものや八重のものなど色や形は様々。自分のお気に入りの藤を探してみても楽しいですね。
5月
くらしき藤物語~ハートランド倉敷~
倉敷美観地区を舞台に、瀬戸の花嫁や藤娘、かぐや姫による「川舟流し」や音楽パレード、ステージなど多彩なイベントを開催。倉敷を代表するイベントの一つで、毎年ゴールデンウィークを中心に行われます。様々な形の「藤」でおもてなしで、多くの観光客やアマチュアカメラマンで賑わいます。
真鍋島の走り神輿(まなべしまのはしりみこし)
真鍋島の「八幡神社」の行事で、3体の神輿が島の通りを猛烈な勢いで駆け抜ける勇壮な行事。もともと秋祭りとして行われていましたが、近年ではゴールデンウイークに開催されます。
3体の神輿それぞれに、輿守と呼ばれる担ぎ手8人と、まとめ役の警護1人がつきます。約100kgの神輿をかついで走る様は迫力満点。八幡神社から下りた御輿が、前の浜で飾り立てた漁船に乗せられ、海を渡って本浦地区に上陸し、その後、島の狭い路地を駆け抜けるところが最大の見せ場です。
6月
岡山後楽園 お田植え祭
1962(昭和37)年から始まった行事。「さげ」と呼ばれる男衆の打つ太鼓と田植歌に合わせて「早乙女」が田植えをする、伝統のお田植えと田植踊りを県内の保存会の協力で披露します。
「井田(せいでん)」と呼ばれる園内の田んぼを舞台に、紺がすりのひとえに菅笠をかぶった早乙女たちが、テンポよく苗を植える様子は必見です。また、田植え体験も可能です。
7月
倉敷天領夏祭り
倉敷駅前から倉敷市立美術館までの倉敷中央通りがメイン会場となり、「音楽隊パレード」や「倉敷天領太鼓」、「千歳楽(せんざいらく)」、「素隠居(すいんきょ)」といった地元色豊かな催しが繰り広げられ、白壁の町は祭り一色に染まります。
また、18時からは、ゆったりとした「代官ばやし踊り」と、ロック調にアレンジした「OH!代官ばやし踊り」がスタート。総勢3,500人以上の老若男女が息を合わせ、会場を乱舞する姿は壮観です。
8月
おかやま桃太郎まつり
毎年行われる岡山市の祭りで、大きく夏、秋、冬の3つあります。夏は、8月上旬に行われます。うらじゃおどりは「温羅化粧(うらげしょう)」といわれるメイクを施した踊り子が県内外から参加し、市内各所で踊りやパレードを繰り広げます。フィナーレでは、観客も参加できる「総おどり」も。盛大に打ち上げられる花火も華を添えます。
10月
備前焼まつり
1983(昭和58)年から始まった、年に一度開催される「備前焼まつり」。今では2日間で約10万人もの焼物愛好家でにぎわう、国内でも有名なまつりとなりました。
備前焼陶友会員全店舗及び特設会場作品を正札から2割引きで販売されます。普段使いの器や掘り出し物などを見つけながら回るのが楽しいイベントです。
勝山喧嘩だんじり
岡山県の町並み保存地区に指定されている真庭市勝山で、毎年10月19・20日の2日間開催されます。夜には若連によりひかれた山車が勇壮な「喧嘩だんじり」を行います。各地区ごとにだんじりが組まれ、9台の喧嘩だんじりが4ヵ所で激しくぶつかりあいます。江戸時代から約160年に渡り、形を変えながらも受け継がれてきました。普段は静かな街が最も熱く賑わう祭りです。
11月
奥津もみじ祭り
岡山県随一の紅葉名所で知られる奥津渓(おくつけい)。その紅葉と秋の味覚を楽しむお祭りです。モミジを始め、たくさんの種類の木が紅葉し、赤や黄の色とりどりの景色を見ることができます。幻想的なライトアップを始め、地元のグルメが味わえるテントの出店やイベントがあります。
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岡山観光の移動手段
電車
岡山で人気の観光名所といえば、倉敷美観地区です。岡山駅から倉敷駅までは、JR線、バス、タクシーと行き方があります。
岡山駅から倉敷駅までの移動には、JR山陽本線とJR伯備線を利用することができます。JR山陽本線ともに、、所要時間は、各駅電車で16分ほどです。なお、バスであれば、岡倉線を利用しますが、1日6本と少ない本数なので注意が必要です。所要時間は約1時間です。タクシーも同様ですが、料金が6,500円前後ですので、複数人で利用するのであれば便利でしょう。
路面電車
岡山市内を走る路面電車は岡山駅前の電停から岡山城、岡山後楽園方面を走る「東山線」と繁華街・表町周辺を走る「清輝橋(せいきばし)線」と2つの路線があります。後方のドアから乗車し、前方のドアから降車、運賃は降車時に支払います。
運賃は東山線の県庁通り電停、清輝橋線の郵便局前電停までは片道100円、それ以降は140円。日中の時間帯は1時間に12本、5分間隔で運行しています。岡山市内中心の観光であれば、「路面電車1日乗車券」がおすすめです。
車
岡山市以外であれば公共交通機関が少ない岡山県。時間に拘束されることなく、自分のペースで観光しやすく便利なのは、マイカーやレンタカーです。また、蒜山高原や鷲羽山付近では、爽快なドライブが楽しめます。
観光列車
非日常感を味わえる観光列車も観光気分を盛り上げてくれるツールの一つです。限られた区間ですが、目的地までの移動に利用してみるのも良いでしょう。
みまさかスローライフ列車
毎年春・秋だけの期間限定運行。懐かしい客車で美しい山里「美作」をのんびり巡り、地域の人々とふれあえる人気の観光列車です。ノスタルジートレインで因美線(いんびせん)沿線の美しくのどかな風景を眺めながら、1日かけて途中の駅を巡っていきます。
【区間】往路:津山駅発~智頭駅着、復路:智頭駅発~津山駅着
【詳細】JR西日本のホームページで最新情報をご確認ください。
SETOUCHI TRAIN(せとうちトレイン)
2019年3月13日(水)よりスタートした、「ふるさとおこしプロジェクト」の一環として、せとうちエリアの魅力を伝える「SETOUCHI TRAIN(せとうちトレイン)」。
瀬戸内海のおだやかな海と多島美の間を走る列車が印象的な可愛らしいラッピングで沿線を盛り上げるだけでなく、列車内でも情報発信スペースを活用し、せとうちの魅力を発信します。
【運行期間】2019年3月13日(水曜日)から2022年3月ごろまで(予定)
【区間】山陽線(姫路~岡山~三原)、伯備線(岡山~新見)、赤穂線(播州赤穂~岡山)、瀬戸大橋線(岡山~児島)、宇野みなと線(岡山~宇野)、福塩線(福山~府中)
ラ・マル・ド・ボァ
島旅へと誘うアートな港町「宇野(岡山)」、レトロと新しさが共存し様々な表情を持つ「尾道(広島)」、お参りもグルメも華やかに幸せを運ぶ「琴平(香川)」、せとうちエリアを旅する特別な観光列車が「La Malle de Bois(ラ・マル・ド・ボァ)」です。
特別で贅沢な時間を与えてくれる「ラ・マル・ド・ボァ」は、フランス語で「旅のトランク」という意味。車体に描かれてある、たくさんの旅行鞄は、インスタ映えするおしゃれな列車です。
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ラ・マルせとうち
岡山駅〜宇野駅 -
ラ・マルしまなみ
岡山駅〜尾道駅 -
ラ・マルことひら
岡山駅〜琴平駅
【区間】 土曜 岡山-宇野 片道32.8km、日曜 岡山-尾道 片道78.4km、月曜 岡山-琴平 片道73.2km
【時間】 土曜 片道約60分、日曜 片道約1時間30分、月曜 片道約2時間
【運行日】 通年 土日祝 1日1往復
【詳細】JRおでかけネット ラ・マル・ド・ボァ
お得なフリーチケット
路面電車 1日乗車券
岡山駅を起点に岡山城や後楽園を巡ることができる路面電車が、1日間乗り降り自由となるフリーきっぷで、提携施設割引もあります。乗車券面内の銀色の利用日部分をコインで削りとってから利用します。
【金額】
大人 400円 子供 200円
【通用区間】
路面電車全線(東山本線、清輝橋線)
【販売場所】
- 路面電車車内
- 電車事業本部運輸課(東山電停前)
- 岡山駅前バス総合案内所
- 岡電観光センター(岡電バス岡南営業所)
【詳細】http://www.okayama-kido.co.jp/tramway/untin.html#1daypass
両備バス 1Dayフリー乗車券
岡山・倉敷などの岡山南部エリアを運行する両備バスの路線バスが、1日間乗り降り自由となるフリーきっぷです。
【金額】
平日 大人 1,800円/小人 500円
土日祝 大人 1,500円/小人 500円
【利用区間】
両備バス全線
(高速バス・定期観光バス・シーバスを除く。東備バスは利用可能です。)
【販売場所】
- 岡山駅総合案内所
- 倉敷駅案内所
- 玉野観光センター
- 西大寺観光センター
【詳細】https://www.ryobi-holdings.jp/bus/rosen/ticket-2/
下津井電鉄 とこはい号1日乗車券
倉敷市の南部児島地区(旧・児島市)のJR児島駅を起点に瀬戸内海を一望できる、鷲羽山ハイランド・鷲羽山展望台を巡回する「とこはい号」が、1日間乗り降り自由となるフリーきっぷです。
【詳細】http://www.shimoden.net/rosen/rosen/tokohai.html
下津井電鉄 ジーンズパス
「国産ジーンズ発祥の地」の倉敷市児島地区の縫製工場やジーンズショップ、観光施設などを巡り、倉敷・児島の魅力を存分に満喫できる便利なバスです。
【詳細】http://www.shimoden.net/rosen/kikaku/jeans.html#oneday
岡山・倉敷ぐるりんパス(期間限定)
大阪市内、小倉、博多から岡山へアクセスする人へのお得な切符です。往復新幹線と岡山・倉敷地区観光施設入場券、自由周遊区間内3日間乗り放題がセットになっています。
【詳細】https://www.jr-odekake.net/railroad/ticket/tokutoku/gururin/okayama_kurashiki/
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【岡山弾丸グルメ旅】電車乗り放題!周遊パスを使って岡山をぐるっと一周女ひとり旅(前編)
岡山のおすすめ旅行プラン10選
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よくある質問Q&A
新幹線でどのくらいかかりますか?
新幹線であれば、東京からは約3時間ほど。また、大阪や名古屋、福岡からでも新幹線であれば、スムーズにアクセスできます。
- 東京駅から新幹線のぞみで約3時間10分
- 新大阪駅から新幹線のぞみで約45分
- 名古屋駅から新幹線のぞみで約1時間35分
- 博多駅から新幹線のぞみで約1時間40分
岡山の気候はどうですか?
東を兵庫県、北を鳥取県、西を広島県と接する岡山県は、瀬戸内海に約90もの島を擁していて、海と山の自然に囲まれています。南部と北部によって大きな差があります。北部の一部を除き、温暖で過ごしやすい瀬戸内海式気候なので、年間を通して比較的観光しやすいです。北部は山に囲まれ、冬になると雪が降ることも珍しくありません。
梅雨の時期と台風が多い9月ごろは雨量が多くなるので、おすすめの観光シーズンは、新緑が美しい春~初夏と紅葉が美しい晩秋です。
何泊くらいが最も楽しめるでしょうか?
岡山・倉敷のみを中心に回るのであれば、1泊でも楽しめます。それ以外のエリアも回るのであれば、2泊3日のプランが良いでしょう。瀬戸内の島々にアクセスして、ゆったりした島時間を満喫するのもおすすめです。