御朱印ってなに?
御朱印とは、神社や寺院に参拝した人が頂く証書のことを指します。江戸時代頃までは写経を納めた人だけが御朱印をもらえましたが、現在は写経を納めずとも御朱印を購入できることがほとんどです。
一般的に御朱印には、参拝した日付、寺社名が記され、半紙に朱色の押印がされています。御朱印は文字を崩さない形(楷書)の文字が多く、墨書きは比較的シンプル。その反面、自由度も高く「かわいい御朱印」も多いです。
季節限定のものや、月参りの御朱印などがあり、それぞれを見比べて個性を楽しむのも御朱印集めの醍醐味のひとつです。
御朱印の種類
御朱印の種類は、神社や寺院によって様々です。文字が少ないシンプルなものもあれば、たくさんの文言が書いてあるものもあるでしょう。御朱印を集めるのが好きな人は、デザインのバリエーションを豊かにするよう意識するのも良いかもしれません。
浅草寺の御朱印には、「大黒天」と「聖観世音菩薩(しょうかんぜおんぼさつ)」の2種類ありそれぞれで意味が異なります。詳細な意味については後述しますが、どちらも人気の御朱印ですので気になる方は両方頂いてはいかがでしょうか。
御朱印帳の種類
また御朱印だけでなく、御朱印帳にも種類があります。御朱印帳とは、御朱印をもらうための手帳のようなもの。蛇腹(じゃばら)と和綴じ(わとじ)の2タイプがあり、いずれも寺社で購入可能なことが多いです。
取り扱いがあるかどうかは寺社によっても異なりますので、事前に調べておくことが大切。また御朱印はノートや手帳に頂くのは無礼にあたるため、当日は忘れないようにしましょう。
浅草寺では、以下の3種類6色の御朱印帳が販売されています。
- 「雷門」の御朱印帳:朱色と白色の2タイプ
- 「金龍」の御朱印帳:朱色と紺色の2タイプ
- 「坂東三十三観音霊場」巡礼用の御朱印帳:金色と緑色の2タイプ
詳しくは公式サイトをご参照ください。
浅草寺公式HP
浅草寺の御朱印を解説
浅草寺の御朱印には、「聖観世音菩薩」と「大黒天」の2種類があります。聖観世音菩薩は浅草寺の本尊で、秘仏として崇められているため実際に姿を目にすることはできません。ただ毎年12月13日には、1日だけお前立本尊という秘仏の身代わり像を拝むことが可能です。
大黒天は浅草名所七福神の1つで、参拝客は七福神すべての神様をお参りするとご利益があると言われています。ただ、すべての神様を巡るには大変な時間がかかってしまうのが現実。実際は、この大黒天にだけ足を運ぶ参拝客も少なくありません。興味がある方は、ぜひ浅草寺へ訪れてみてください。
聖観世音菩薩と大黒天の御朱印には、主に以下の内容が書かれています。
(1)奉拝
「奉拝(ほうはい)」とは「つつしんで拝します」という意味です。多くの御朱印に記載されています。
(2)礼所印
大黒天の御朱印には「七福神」の文字が、聖観世音菩薩の御朱印には「坂東拾三番」の文字が記されています。この坂東拾三番とは、それぞれのお寺に与えられた番号のことを指します。
(3)ご宝印
仏を象徴する真言が記されています。印鑑と同様の意味を持つと考えて良いでしょう。
(4)お寺の押印
浅草寺の印が押されています。
(5)お参りした日付
参拝した日付を書いて頂けます。
以上が、聖観世音菩薩と大黒天の御朱印の意味です。上記の5つの項目に加え、聖観世音菩薩はこの他に右下に「金龍」の山号が記されています。山号とは、お寺の名前につく称号のこと。天から金の龍が現れたことを表現しています。
御朱印はどこで入手できるか
御朱印の受付は、本堂西側のる影向堂(ようごうどう)でおこなわれています。「朱印所」と書かれた看板があるので、受付場所を探すのはそう難しくはありません。浅草寺は観光客が多く、御朱印を頂くまでに待ち時間が発生する可能性があります。特にイベント時は大変混雑するので、イベントのない日に訪れるか、あるいは混雑していない時間帯に足を運ぶようにしましょう。
御朱印はどうやって入手できるか
浅草寺で御朱印を頂くには、まずは御朱印帳を準備してから訪れるようにしましょう。浅草寺では御朱印帳が販売されているので、当日に現地で購入することもできます。
浅草寺での御朱印帳のもらい方は、以下の通りです。
1.浅草寺でお参りをする
2.影向堂の御朱印受付に行く
3.御朱印帳に御朱印を押印してもらう
4.御朱印代として300円を渡す
5.御朱印をもらった後は、お礼を伝え出て行く
御朱印の価格・料金
御朱印の値段
300円
御朱印帳
- 「雷門」の御朱印帳:3,000円
- 「金龍」の御朱印帳 大(紺色・朱色):1,500円
- 「金龍」の御朱印帳 小(紺色・朱色):1,300円
- 「坂東三十三観音霊場」巡礼用の御朱印帳(金色):1,700円
- 「坂東三十三観音霊場」巡礼用の御朱印帳(緑色):1,100円
御朱印の販売情報
受付時間
御朱印の受付時間は、午前8時から午後17時までです。正月と四万六千日(浅草寺の本尊である観世音菩薩の縁日)のみ特別時間で受付をしているため、その期間に訪れる場合は別途受付時間の確認が必要です。
待ち時間や混雑している時期
浅草寺は年間を通して参拝客が多く、平日・休日問わず御朱印の受付は混雑しています。特に休日の昼間は、日によっては30分以上待つことも珍しくありません。混雑を避けるなら、受付終了の1時間前である16時頃に足を運ぶのがおすすめです。