シドニー旅行は基本は電車が簡単
シドニーの主な公共交通機関には電車、バス、フェリーがあります。特にシティ近郊の主要観光スポットを網羅していて、比較的時間に正確な電車が断然便利です。
人気観光地のブルーマウンテンズをはじめ、ニューキャッスルやウーロンゴンなど地方都市に行く際は、ターミナル駅のセントラル(Central)駅から長距離電車に乗ります。
セントラルのお隣、「タウンホール(Town Hall)駅」もシティ近郊の主要路線が通る大きな駅です。2019年末には路上を走るトラム「ライトレール」がシティの中心まで拡張されたので、セントラルからサーキュラーキーまでがより身近になりました。
路線の多いバスを乗りこなせばかなり便利
ほとんどの主要スポットには電車でアクセスできますが、それでもカバーしきれないシドニーの全域に網羅されているのがバスです。ボンダイをはじめとする各ビーチや人気エリアのパディントンには、公共交通機関ではバス以外アクセスできません。
路線の種類も多くルートも少し複雑、乗車人数が多いと乗車拒否されることもあり、更には時間に遅れるならまだしも、時刻表よりも早く通過してしまうこともあるほど時間に不規則です。初心者には少々ハードル高めですが、それでもバスを攻略すればシドニーを何倍も楽しむことができます。
バスに乗車する際は、バス停で手を上げて到着するバスを停めます。例えバス停に人が立っていても手を上げないと「乗る意思がない」として走り去ってしまうのでご注意を。降車する際は車内の「Bus Stopping」ボタンを押しますが、稀に運転手さんが停まるのを忘れてしまうことも。
お気楽なオージーならではですが、大きな声で「Excuse me!」と言えば停まってくれます。因みに日本のバスと違い車内アナウンスはないので、Google Mapなどの地図アプリで現在位置をチェックするとわかりやすいです。
最後に運転手さんに「Thank you!」と言って降車するのをお忘れなく。オーストラリアではバスを降りる際、ドライバーさんに感謝の気持ちを伝えるのが一般的です。気持ち良くバスを降り、いざ目的地に向かいましょう。
シドニーに訪れたら是非乗りたいフェリー
入り組んだ海岸線に囲まれた街・シドニーでは、フェリーも重要な交通手段の一つ。電車やバスに比べて少々運賃は高いですが、ちょっとしたクルーズ気分で「海の街」を存分に味わえるおすすめの公共交通機関です。
シドニーで一番大きなフェリーターミナルは、オペラハウスなどがあるサーキュラーキー。ここからタロンガ動物園やマンリー・ビーチ、ワトソンズ・ベイなど人気スポットへのフェリーが出ています。シティ西側にあるバランガルーやダーリングハーバー、海を挟んだミルソンズポイントやキリビリなどへもフェリーで訪れることができます。
その他の交通機関
- タクシー/Uber
移動する人数が多ければ、タクシーやUberに乗った方が運賃が安く済む場合もあります。Uber同様、シドニーの各タクシー会社はアプリで配車や決済が可能なので、英語が少し不安でも安心して目的地まで連れて行ってくれます。
タクシーは自動ドアではないので、ドアの開閉はご自分で。また後部座席でもシートベルトの着用が義務付けられているので、シートベルトは忘れずに。因みにオーストラリアではタクシーに1人で乗車する際、何故か助手席に座るのが一般的なのも面白いです。
- レンタルバイク
LimeやMobikeなど、アプリで自由に乗り捨てできるレンタルバイクも街中にあります。ただシドニーは意外に坂が多く、自転車が駐輪できるスペースも限られているので、自転車での移動は思いのほか大変かもしれません。
- レンタカー
オーストラリアで運転する際には、国際免許証が必要です。オーストラリアは日本と同じ左側通行で車は右ハンドルが一般的。全席シートベルト着用が必須、など細かい交通ルールの違いはありますが、他の欧米諸国よりも比較的違和感なく運転ができます。
ただオーストラリアでお馴染みの円形ロータリー「ラウンドアバウト」がシティ郊外にはかなりあるので、簡単なルールはしっかり頭に入れておきましょう。
公共交通機関全線で使える「Opan Car(オパール・カード)」
電車やバス、フェリーなどの公共交通機関の乗車には基本的に切符ではなく、「Opal Card(オーパルカード)」という日本のSuicaのようなプリペイドの交通系ICカードで乗り降りします。「Opal」マークのあるスーパーやコンビニで購入&チャージが可能で、レジで好きな額をチャージします。
各駅の改札近くに設置されている機械では、何故かチャージはできるのにのカード本体の購入はできません。ただ改札近くには大抵コンビニやキオスクがあり、そこで販売しています。
スマホにオパールカードアプリを入れれば、オンラインで残高チェックもできて、さらにクレジットカードでチャージも可能です。オフピーク乗車や日曜日の乗車、一週間に複数回乗車することなどで運賃がお得になるサービスもあります。
また非接触型クレジットカードがあれば、自動改札にカードをかざすだけで公共交通機関に乗車ができます。旅行者の場合はわざわざカードを購入する必要もなく、チャージの使い残しを気にしなくてもいいので、非接触型クレジットカードがあるとかなり便利です。
まとめ
車社会のオーストラリアですが、第一の都市・シドニーでは公共交通機関を上手く使えばどこにでも快適に移動ができます。電車やライトレールをメインに使いつつ、バスで穴場なエリアを攻めたり、フェリーで海沿いのエリアにクルーズしたり、ハンターバレーなどの地方都市に行く際はレンタカーを使うなど、公共交通機関を駆使してシドニー旅行をたっぷり楽しみましょう。