マカオ旅行はバスが便利
マカオ内の移動は圧倒的にバスが便利です。マカオ市民の足はバスなので、路線がマカオ全土に網目のようにくまなく配置されています。バスに乗れば、マカオ内どこへでも行くことができるので、バスを乗りこなせるようになれば、マカオ上級者です。
ただ運転が荒く、座っていなくても全員乗り込んだ時点で発車されるので、転ばないようにしっかり手すりを持っておきましょう。路線バス移動にベビーカーは向きません。その代わり、未就学児や年配の方にはすぐ席を譲ってくれる方が多いので、小さい子どもと一緒でも乗りやすいです。
また路線が複雑で、やや難しいです。日本と違って行きと帰りのルートが異なる路線があり、下車した場所から反対方向のバスに乗っても、元の場所に戻れない場合があります。バス路線は、DSATなどの無料アプリで確認できるので、旅行前にダウンロードしておくと便利です。バス停の表示は中国語(繁体字)とポルトガル語の併記で、英語や日本語の表記はありません。日本人にとっては見慣れないため、少々見づらく感じます。
バスの本数は、バスの行き先番号によって、3~30分に1本到着します。時刻表はなく、「何分間に1本」という案内のみです。ひんぱんにバスが来る路線は待ち時間3~5分でスムーズに移動できますが、本数の少ない路線は20~30分待つこともあります。時間のロスになるので、前もってバスの運行情報を確認しておくと安心です。
バスの運行時間は、多くの場合朝6~24時頃までです。路線によっては、朝7時半~夜8時半という場合もあります。一方、深夜12時~早朝6時運行の深夜のみ、運行する路線もあります。行き先にもよりますが、マカオでは24時間バスでの移動が可能です。
バスの料金は、マカオ内一律片道6MOP(マカオパタカ、約80円)です。香港ドルや中国元しか持ち合わせがない場合でも、心配いりません。同じく6香港ドル/6元払えばOK。バス車内では両替ができず、おつりが出ないので、前もって多めに小銭を用意しておきましょう。ちょうどの金額がない場合は、多めに支払うルールです。
その他の交通機関
その他、マカオの主な移動手段は、ホテルのシャトルバス、LRT、タクシーです。なかでもホテルのシャトルバスは、無料で本数も多く便利です。中国との国境付近やフェリーターミナル、空港に各リゾート行きのシャトルバス乗り場があります。たいていはカジノに入場できない子どもでも乗ることができるので、家族旅行でも安心です。
LRTは、マカオ空港やタイパフェリーターミナルと直結した電車です。コタイ地区のウィンパレス、MGコタイ、スタジオシティ、ギャラクシーへは交通の便が良く便利に使えます。マカオ半島へはまだ線路がつながっておらず、タイパ島とコタイ地区内だけの運行ですが、上手に使えばかなり役立ちます。
今後の路線拡大にも期待が寄せられます。LRT運賃はおよそ100~150円程度で、自動券売機ではマカオパタカ現金またはLRT専用カードのみ利用可です。香港ドルや中国元で支払う場合は、駅の窓口でチケットを購入しましょう。
タクシーは初乗り200円程度で、日本よりも手頃です。できるだけ小額紙幣を用意しておきましょう。タクシーはあまり台数が多くないため、週末の夜や雨の日、夕方6時頃の運転手交替の時間帯はかなり混み合います。場合によっては1~2時間待つこともあるので、他の選択肢も頭に入れておくといいですね。
これがあればラクラク安心!便利なマカオパス
マカオパス(澳門通)はプリペイドのICカードです。バス乗車の際に、Suicaのようにタッチするだけ。小銭をたくさん用意する必要がなく、便利に利用できます。Suicaと違って、LRTでは利用できないので注意しましょう。
マカオパスを使えば、とてもお得です。バス運賃が通常の6MOP(約80円)から、半額の3MOP(約40円)になります。さらに乗車から45分以内の乗換が1回無料です。
マカオパスは、コンビニなどで買えます。路線バスに乗ってみようと思っている方は早めに買っておくと便利です。コンビニで購入する場合、金額は130MOP(約1,820円)で、100MOP(約1,400円分)が含まれます。10回以上バスに乗る予定があれば、おすすめです。
チャージはコンビニでできます。マカオパスと現金を出して、「チャージ」と言えばOKです。払い戻しは、パスポートを持ってマカオ内2ヵ所のサポートセンターまで行く必要があります。不便なので、残金は買物や食事などに使い切ってしまうのがおすすめです。マカオパスは、コンビニやスーパー、ファーストフードなど、たくさんの場所で電子マネーとして使えます。
注意!悪質タクシー
マカオのタクシーは運転が荒いドライバーが多く、驚く方が多いです。認可のない白タクは、トラブルのもとなので利用はやめましょう。必ずホテルや空港などの決められたタクシー乗り場を利用すれば安心です。
もし忘れ物をしてしまった場合、手元に戻ってくることはほとんどないので、下車する前に必ず手荷物チェックを忘れずに!
10年前に比べるとぼったくり等の被害は少なくなりましたが、なかにはまだ悪質な運転手もいます。走り出した後、料金メーターが上がっているか確認しましょう。
空港やフェリーターミナルから乗ったり、スーツケースを載せた場合など、メーター料金にそれぞれ日本円にして100円程度の追加料金がかかります。これはあらかじめ決められた料金で、ぼったくりではありません。
マカオでは日本語や英語がわからない運転手が多いので、行き先を中国語で書いたメモや、ガイドブックを指差して目的地を伝えると困りません。
まとめ
マカオは路線バスが市民の足です。バスに乗ればどこへでも行けます。ただ日本と違うシステムで、難しいと感じたり戸惑うこともあるかもしれません。バスを乗りこなせればマカオ旅行上級者です。路線バスに挑戦する場合は、1人1枚マカオパスがあると便利でお得です。
マカオ旅行初心者は、ホテルのシャトルバスがおすすめです。行き先が決まっていて必ず座れるので、迷いません。ただ特定の場所にしか行けないことや、場合によっては行列に並ばないといけないのがネックです。
LRTはコタイ地区ホテル巡りやタイパ島散策の際に便利です。日本人にとっては感覚的に乗りやすいですが、マカオ半島やコロアン島には通じていないので、今後の路線延長が期待されます。タクシーは手頃で便利ですが、捕まえるまでに時間がかかったり、言葉が通じない場合が多いので、あまり頼れません。
旅程に合わせて交通手段を使い分けて、上手にマカオ旅行を楽しみましょう!