パリ旅行は何泊がベスト?
初めてパリを訪れる方には4泊6日がオススメです。もちろん1週間以上滞在してパリジャン
気分を味わうのも良いですが、最初はこれくらいの滞在期間から始めてみては?東京、大阪からの直行便でも片道約12時間もかかるので、たった2泊ではもったいないです!
しかも時差があり帰りの機内で1泊しなければならないケースがほとんどなので、泊数プラス2日になります。夜出発の便なら最終日も十分楽しめますよ。
直行便は全航空会社のフライトがシャルル・ド・ゴール空港に到着します。空港からパリ市内へは、渋滞がなければ車で約1時間。タクシーは、パリ右岸までは53ユーロ、左岸までは58ユーロと一律料金です。それでもぼったくろうとする悪質な運転手がいるのでご注意ください!
オペラ・ガルニエ近くに到着するロワシーバスは、昼間は15分に1本、夜は20分に1本あり、最終バスは24:30。RERという高速郊外鉄道のB線は、パリ市内の7つの駅に止まるので、その中から宿泊先の最寄り駅を選べます。各駅停車や急行などがあるのでまちまちですし、どの駅で降りるかにもよりますが、 所要時間は30分〜60分です。その後メトロに乗り換え可能です。
現金の準備
航空券代・宿泊費を省き、現地で4泊6日過ごすのに必要なお金は、6万〜10万円ほど。1番個人差が出るのは食費でしょう。パリは東京と比べて外食費が高く、カフェやカジュアルなビストロでも1食20ユーロぐらいかかってしまいます。
1つ星レストランでは夜のコース100ユーロ以上がほとんどです。なかには数十ユーロのランチ・コースを出しているお店もあるので、こちらを試してみては?時々お惣菜屋でテイクアウトやサンドイッチを買って節約するのもいいですね。
ショッピングに費やすお金も人それぞれ。とにかくスリが怖いので多額の現金は持ち歩かず、主にクレジットカードを使うようにしましょう。毎回手数料が少しかかりますが、現金の両替にもかかるので、カードの安全性を優先すべき。フランスはキャッシュレス化が進んでいるので、レストランやショッピングはほとんどのお店でカードOKです。
通常1ユーロからカードの使用が可能ですが、稀に10、15ユーロから使用可能なお店があるので、念のため50〜100ユーロぐらいの現金は常に持っておきましょう。50ユーロ札や100ユーロ札を出すと「お釣りがない」と断わられることもあるので、5、10、20ユーロ札を持っていた方が良いです。
チップにも小銭が必要です。サービス料は値段に含まれているので、基本的には必要ありませんが、気持ちの良いサービスを受けた時や、高級ホテルでのポーターやコンシェルジュ、タクシーの運転手に10〜15%もしくは2ユーロぐらい渡せば大丈夫です。
空港や観光名所にある両替所はレートが悪いので避けましょう。銀行が1番安心ですが、両替をしてくれる銀行を見つけるのが困難!旅行中に時間のロスはもったいないですし、パリの空港に到着早々ユーロが必要になったりするので、出発前に日本で両替するのがベストかもしれません。
4泊6日モデルプラン、コース
【1日目】
日本航空や全日空の東京からの直行便は15:30〜16:30にパリ・シャルル・ド・ゴール空港に到着します。エールフランス便はもっと遅く、現在18:45着です。すぐにパリに向かってもパリ市内到着は17:30以降になりますので、ホテルでチェックインを済ませたら、お疲れでもすぐ外に出かけましょう!
レストランのディナー・サービスは19:00、19:30に始まります。ホテル付近のレストランに行き、まだエネルギーが残っていれば、モンマルトルに行きパリの夜景を一望するか、セーヌ川沿いを歩いて、素敵なパリに来たことを実感してみては?
時差ぼけで眠いと思いますが、初日に早く寝すぎると、夜中3、4時に目が覚めてしまい、翌日以降の夜が満喫出来ません!できれば、22、23時ぐらいまで我慢しましょう。
【2日目】
早速パリを象徴するモニュメント、エッフェル塔に上ってテンション上げてみませんか?出来れば事前にネットでチケットを購入し、待ち時間を短縮しましょう。季節により9:00〜9:30にオープンします。約3時間を目安にしてください。
ランチにオススメなのは、エッフェル塔から徒歩10分のバスク地方料理のお店、ポットカ(Pottoka)。エッフェル塔のすぐ近くにあるカフェやレストランは、観光客用で美味しくないお店が多いので避けましょう。
ポットカの他にも、サン=ドミニク通り(rue Saint-Dominique)に最近定年退職をしてしまった有名シェフ、クリスチャン・コンスタンがオーナーだったお店が幾つかあり、各自の予算によってお店を選べるので便利です。お値段が高い順に、ル・ヴィオロン・ダングル(Le Violon D’Ingres)、レ・ココット(Les cocottes)、カフェ・リニャック(Café Lignac)。最後のお店は、フランスではテレビでおなじみのシェフ、シリル・リニャックが引き継いだお店です。
ランチの後は、黄金のドームが目印のアンヴァリッド(国立廃兵院)に行き、ナポレオンの棺を見学してみては?そしてシャンゼリゼ大通りに向かいましょう。高級ブティックでショッピング、凱旋門に上っても良いですし、ただぶらぶらとシャンゼリゼ大通りを歩いても。
お昼はしっかり食べたので、シャンゼリゼにある2019年にオープンしたギャラリー・ラファイエットの地下でお惣菜を買って、ホテルでゆっくり軽い夕食をとってはいかがでしょうか。イートインも可能です。キャバレー・ショーをご覧になりたい方は、リド(Lido)とクレイジー・ホース(Crazy Horse)が近くにあります。
【3日目】
今日はルーヴル美術館の『モナ・リザ』に会いに行きませんか?こちらも混み合うので、事前にネットでチケットを購入しましょう。1日中いても全てを見ることは出来ないので、あらかじめ見逃したくない作品をチェックしておくと、当日時間の節約になり効率よく回れます。せっかくなので、3、4時間は確保しておきましょう。
ランチは、少し足を伸ばして以前中央市場のあったレ・アール地区のカジュアルなお店、ビストロ・デ・アール(Bistro des Halles)で、気取らないフランス料理と美味しいワインを堪能してみては?
その後、老舗デパート、サマリテーヌ(Samaritaine)でショッピングをして、ポン・ヌフ橋に向かいます。そこからヴデット・デュ・ポン・ヌフ(Vedette du Pont Neuf)でセーヌ川を遊覧すると、ノートルダム大聖堂やオルセー美術館などの外観が楽しめます。座ったまま観光できるので、朝のルーヴル美術館見学で疲れた足を癒してあげましょう。1時間後にポン・ヌフ橋に戻ります。
その後オペラ・ガルニエに行ってみては?館内見学か、チケットが事前に取れればバレエ鑑賞も良いと思います。その場合、19、20時開演になるので、その前か後に近くのカフェで軽食を取るか、日本料理店が並ぶサンタンヌ通り(rue Sainte-Anne)界隈でラーメンなどを素早く食べてから行く手もあります。
【4日目】
午前中はオルセー美術館で印象派の名画鑑賞はどうでしょうか。以前は駅だった建物も必見です。2、3時間見学した後、 シャンデリアや天井画が素敵な館内にあるレストランでランチをすれば、タイムスリップして優雅な時間が過ごせます!
ランチの後は、サン・ジェルマン・デ・プレ界隈に行きましょう。この地区でショッピングをしたり、有名なサン・ジェルマン・デ・プレ教会やサン・シュルピス教会を訪れた後、ディナーをしましょう。
老舗ブラッスリー・リップ(Brasserie Lipp)や、マルシェ・サン・ジェルマンという屋根付きマルシェの外側にあるモルデュ(Mordu)やル・コントワール・デュ・マルシェ(Le Comptoir du marché)がオススメです。
【5日目】
夜出発のフライトなら午後までまだパリを楽しめます! まずマレ地区で歴史ある建造物を見ながら、お洒落なお店で最後のお土産探しをしてみては?ネオ・ルネサンス様式のパリ市庁舎を外から眺めても良いでしょう。
ランチは、「パリ料理」のお店、グラム(Gramme)かビストロ・ボブール(Bistro Beaubourg)がオススメです。どちらもお安く、グラムはお洒落な若者に人気があり、ビストロ・ボブールは地元民が通うお店です。ランチの後は、ポンピドゥー・センターで近代・現代アートを堪能しましょう。こちらのミュージアム・ショップでも素敵なお土産が見つかるかもしれません。
少し足を伸ばして楽しみたい方
少し時間に余裕がありそう、もしくはもう1泊追加できる方には、パリ郊外にあるヴェルサイユ宮殿行きをオススメします。パリの西方約20kmに位置していて、幾つか移動手段があるので、滞在先の最寄り駅からアクセスしやすい方法で行きましょう。
高速郊外鉄道RERのC5線でヴェルサイユ・リヴ・ゴーシュ駅まで行くか、 サン・ラザール駅からフランス国鉄SNCFでヴェルサイユ・リヴ・ドロワット駅まで行く、もしくはモンパルナス駅からSNCFでヴェルサイユ・シャンティエ駅に行くことができます。
所要時間は、どの移動手段でもトータル40〜50分です。せっかくなので、朝から出かけてヴェルサイユで1日を過ごしましょう。チケット売り場は並ぶので、事前にオンラインやプレイガイドで購入すれば時間のロスがなくなります。
太陽王ルイ14世が造り上げた絢爛豪華な宮殿と庭園は、1979年にユネスコの世界遺産に登録され、年間600万人以上が訪れる巨大な観光スポットです。総面積は800万平方メートルもあるので、歩きやすい靴を履いて行き、まず宮殿見学し、その後余力で庭園を訪ねてみては?庭園内に幾つかレストランがあるので、途中でランチしても。
離宮のプティ・トリアノンやグラン・トリアノンもあります。庭園の大噴水ショーや夏には夜間噴水ショー&花火もあります。事前にスケジュールをチェックし、 夜間噴水ショー&花火は予約が必要です。
お子様連れにはヴェルサイユよりディズニーランド・リゾート・パリが良いでしょう。こちらもパリ郊外にあり、リヨン駅から高速郊外鉄道RERのA4線でマルヌ・ラ・ヴァレ駅まで約40分で行けます。ディズニーランド・パークとウォルト・ディズニー・スタジオ・パークの2つがあります。1つのパークだけか2つのパークにするかで入場料が変わるので、お時間があるかないか、どのアトラクションに乗りたいか、で決めましょう。
そんなに時間がとれない!という方
2泊4日でのパリ旅行は不可能ではないと思います。ただ、時間がかかる美術館見学は諦めた方が良いかもです。ショッピングだけに集中するとか、気になるエリアの散策やレストランでの食事を中心にスケジュールを考えましょう。
まとめ
往復のフライトに約24時間費やさなければならないのは残念ですが、事前に行きたいエリアやお店をチェックしておけば、現地での時間が節約できます。特に美術館やモニュメントは事前にチケットを購入しておきましょう。パリ・ミュージアム・パス(Paris Museum Pass)という主な観光スポットで使用可能なパスもあります。
2日券、4日券、6日券があり、使えば使うほどお得ですが、2日券なら2日連続で使用しなければならず、使えない場所もあるので、滞在期間の計画を立てたら購入すべきかどうか決めましょう。レストランも事前に予約をしておいた方が確実です。予約を受け付けないお店もあるので、ご注意ください。