九份ってどんなところ？
九份は、台湾北東部にある新北市瑞芳区の山間の街で、その地名は諸説ありますが、一説によると、清の時代は小さな村で9世帯しかなく、食料品や生活物資は「9つ分」に分けられ運ばれていたのが由来だそうです。
9世紀末に金脈が発見され日本統治時代に採掘が開始されると世帯数も増え、映画館や料理屋もでき、「リトル上海」と呼ばれるほど活気ある場所となりますが、戦後の金採掘量は徐々に減少、1971年に閉山し街の活気も失せてしまいます。
その後、九份は映画のロケ地となり、1989年にここで撮影した映画「悲情城市」が大ヒット、国内で九份が話題となり、茶芸館などが並ぶ観光スポットとなります。
そして、2001年にジブリ作品「千と千尋の神隠し」が上映されると、「九份に湯婆婆の油屋に似ている茶芸館がある」と日本でも注目され、台湾観光の日程にも組み込まれるようになりました。
現在は、多くの人が訪れる人気スポットとなり、再び活気を取り戻しました。
みどころ
レトロな街並みすべてがフォトスポット
九份は山間の小さな街で、傾斜地に所狭しと重なるように建物が建っています。その光景も見ごたえありますが、街は日本統治時代の面影をとどめていて、ぶら下がるたくさんの赤提灯が更にレトロ感を醸し出しています。
夕方になり提灯の明かりが灯ると、街は一瞬にして幻想的になります。
九份のご当地グルメを満喫
九份には人気のご当地グルメがあります。代表的なのは「草仔粿」。台湾式草餅で、餡は「小豆」だけでなく、「干し大根」、「高菜」、「タロイモ」など種類も豊富。「阿蘭草仔粿」が有名店です。
もう一つは「芋圓」。これはさつま芋、タロイモ等の「イモ団子入りぜんざい」で、甘いものがほしい時におすすめ。「頼阿婆芋圓」や「阿柑姨芋圓」が有名で、団子のお持ち帰りパックもあります。
そして、魚つみれスープ「魚丸湯」も、少し寒い日は体が温まる人気ご当地グルメ。「九份傳統魚丸」や「九份伯仔」が人気店です。
茶芸館で景色を見ながら台湾茶を楽しむ
九份には台湾茶を楽しめる、雰囲気がよい茶芸館がたくさんあります。そこからは、遠くに海を臨め、美しい景色を見ながらのティータイムを楽しむことが出来ます。有名な「阿妹茶酒館」の他、「九戸茶語」、「海悦楼」もおすすめです。
阿妹茶酒館（Amei Tea House）
224 台湾 New Taipei City, Ruifang District, 市下巷20號
台湾のお茶の作法を学びながら、食事も楽しめます！
九戸茶語(九枌軽便駅)
No. 300, Qingbian Rd, Ruifang District, New Taipei City, 台湾 224
「九份」で有名な茶芸館はまだあります。 「九戸茶語」は「昇平戯院」前の広場にあり、バス停や駐車場に続く階段「豎崎路」の階段横の便利な所にあります。 店内の裏のテラス席からは海の景色が、表側の窓際の席からは「九份の階段」の景色を見ることが出来ます。 ティータイム楽しめ、お食事もいただける茶芸館です。
海悦楼観景茶坊
224 台湾 New Taipei City, Ruifang District, 九份豎崎路31號千と千尋の神隠しの舞台となったあの茶屋を眺めながらゆっくり過ごせるこちらがおすすめ‼️ 海も見えて絶景ですよ😍リーズナブルなリーフティーを勧められますが一押しは台湾茶。お湯代を払えば2人で1ポット、茶葉は全て買取なので実はかなりお得です‼️
アクセス情報
九份は台北から東に約40キロの場所にあり、一般的なアクセス方法はバスと電車の2つがあります。
バスの場合
MRT忠孝復興駅2番出口を出た所にある「忠孝復興バス停」から、1062番金瓜石行きで九份老街下車中華路一段「國軍文藝活動中心」の前にある「捷運西門バス停」から、965番金瓜石行き九份老街下車ともに所要時間は約90分、高速道路を走るため立ち乗り不可。満席の場合は乗車出来ないのでご留意を！
電車の場合
台鉄「台北駅」や「松山駅」から特急「自強号」や各駅「区間車」に乗り、30～40分で「瑞芳駅」へ。「瑞芳駅」からはバスもしくはタクシーに乗り換え約15分で到着です。
よくある質問
観光の一番良い時間？
提灯が灯った幻想的な街並みを見ることが出来るので日没前がお勧めですが、たくさんの人で混みあいます。人混みを避け、写真を撮りたい場合は、平日の午前中がいいですよ。
どんな服装がいい？
九份には階段が多く、坂もあるので歩きやすい履きなれた靴で。また、雨が降りやすい所なので雨具のご準備を。そして、雨が降ると冷える場合もあるので、上着も準備されることをお勧めします。
