瓦そばとは
瓦そばとは、山口県のソウルフードとして知られるご当地グルメのこと。最近になって人気ドラマや雑誌で取り上げられる機会が増えたことから、今まであまり知られていなかった瓦そばの存在は全国に広まることになりました。
明治初期の西南戦争が勃発したころ、野戦の合間に兵士達が瓦の上で肉や野菜を焼いて食事を取っていたことが瓦そばのルーツだと言われています。瓦そばの生みの親と言われる高瀬慎一は、当時の兵士達の食事を参考に、肉と野菜に加え茶蕎麦も瓦で焼く調理方法を考案。最終的には、焼き上げた肉、野菜、茶蕎麦をめんつゆに浸けて食べる現在のスタイルが生まれました。
瓦そばが生まれた当時、「蕎麦を焼いてつゆに浸ける」という斬新なスタイルが話題を呼びました。今では山口のソウルフードとして、市内各所にある飲食店で味わうことが可能です。熱した瓦の上に茶蕎麦が乗せられ、さらにその上に野菜や肉が盛られたインパクトのある見た目は県外客の大きな注目を集めていると言えるでしょう。
また、瓦そばといえば材料にこだわりがあることでも知られています。瓦そば発祥のお店「元祖 瓦そば たかせ」では、京都の宇治抹茶と北海道の蕎麦粉を組み合わせた高品質の茶蕎麦を使用しています。
そのほかにも秘伝のつゆや下関安岡産ねぎを使った薬味など、食材への徹底したこだわりは欠かせません。瓦そばの食材や調理方法はお店ごとに特色があるため、複数の店舗を訪れてみると違いが感じられて面白いかもしれませんね。
飲食店で味わえる瓦そばは、瓦で焼かれているのが一般的ですが、家庭料理として味わう場合はホットプレートやフライパンで簡単に調理ができます。地域のスーパーでも販売されているため、興味がある方はお土産に購入してみてはいかがでしょうか。
瓦そばの基本の食べ方
初めて瓦そばを味わう方は、一体どのような手順で食べればよいのかわからないことがほとんどです。以下は瓦そばの基本的な食べ方なので、まずはこの3ステップのみ押えておくようにしましょう。
- 料理が届いたら、お椀につゆを注ぐ
- 麺と具をつゆに浸していただく
- 瓦そばを半分ほど味わい終わったら、茶蕎麦の上に乗っていたレモンともみじおろしもお椀の中に入れる
特に3番目がポイントで、食事の前半はめんつゆのみで蕎麦本来の味を堪能し、後半からはレモンともみじおろしを追加することで2パターンの味を楽しむことができます。レモンともみじおろしのサッパリとした味わいは、パリパリに焼けた茶蕎麦との相性が抜群だと評判なので、ぜひ試してみてください。
瓦そばを実際に食べてみた!
今回行ったお店は「長州屋湯田店」
JR湯田温泉駅から歩いて約15分のところにある、瓦そばが人気のお店です。中には、テーブルごとに仕切りがあったり足が伸ばせる御座敷もあったりと大勢でわいわいと食事を楽しむのにぴったりです。瓦そばの他に、おつまみや山口の地酒も充実していました。
コメント
その名の通り瓦の上に乗った蕎麦が出てきて、見た目のインパクトに圧倒されました。想像以上に瓦が大きく熱されていて、ジュージューと音を立てまるでステーキのよう。濃いめのつゆをかけると、さらに麺や具材が焼かれて香ばしくなります。カリカリでおこげになった麺も出来上がり一度で二度おいしい。もみじおろしやレモンなどの薬味と一緒に食べるとさらにさっぱりして食べやすかったです。