フィンランドって遠い?寒くて行くのが大変そう?
冒頭にご案内したように、フィンランドは「遠くなく」国としても小さな国なので国内各エリアへの移動距離も短いため、旅行に行くのはとても簡単。日本人が大好きなハワイへの距離が約6,400km、フィンランドへは約7,700kmです。ちなみにフランスへは約9,600km、日本からロサンゼルスは約8,900kmということを考えるととても近いですよね。
また、四季もあり、季節によって全く別の国のように雰囲気が変わっていきます。夏は日によっては30℃前後になることもありますし、冬は北部の北極圏・ラップランドではマイナス20℃を超える日も!とはいえ、真夏といえる時期は短く、冬の気温の時期が若干長いので、旅行の目的やエリアによって旅行時期を決めることが大切!
フィンランドの寒さが気になる!
気になる「寒さ」について、安心して頂けるように先にご案内しておきましょう。冬の気温を数字でみると確かに未体験の寒さでは?!と感じるかもしれませんが、まず根本的に北欧の「寒さ」と日本の「寒さ」は質が違います。
日本は湿度が高いので湿気をはらんだ足元からくる底冷えの寒さ。フィンランドは乾燥して湿度が低いため、どちらかというと「肌が冷たい」という感覚の寒さで日本の通常の防寒服などで対応可能。次の項でも季節感などを詳しくご案内しますので、まずは安心してくださいね。
四季もあり、季節によって全く違う表情がある国
ここでフィンランドの「四季」についてご案内していきましょう。「いつでもずっと寒い」というイメージとは違い、フィンランドは四季がとてもハッキリとしています。
都市よって違いはありますが、平均的に1年を通して季節感としては、
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春 4月後半~5月
5月1日のメーデーが日本のメーデーとは違い、春の到来を祝う「Vappu(ヴァップ)」というお祭りのような日になっていて、この日を境に本格的な春とされています。春はお花もたくさん咲き、とても爽やかですがまだ少し朝晩は肌寒いかも。 -
夏 6月~8月中旬
25℃~30℃近くになり、カラリと乾燥して湿度が低く、とにかくとても爽やか!湿度の高い日本を脱出して避暑をするには最高です。ただし、とても日差しが強くまぶしいのでサングラスがあると良いかもしれません。気になる人は日焼け止めも準備してくださいね。
また、北部である北極圏(ラップランド)では1日中陽が沈まない「白夜」が。南部でも暗くなる時間がとても短くなり、夜遅くまで昼のような時間が続きます。日本では体験できない長い1日を楽しむことができます。
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秋 8月下旬~10月中旬
秋は早く、9月頃には北部のほうからすっかり秋の気配となり、森なども紅葉に彩られとても美しい景色に。南部にある首都ヘルシンキでは9月末頃から紅葉が始まり街中でも紅葉を楽しめるでしょう。 -
冬 10月後半~3月
冬は夏とは逆に日照時間が短くなっていき、北部では太陽が昇らない「極夜」という時期。ヘルシンキでもお昼前にようやく朝日が出て、午後には早々に夕方のようになって明るい時間がとても短くなります。街の景観も夏とは全く違う表情に。
初めて行くならやっぱり初夏~夏のシーズン!
じゃあ「初めて行くならいつがお勧めなの?」ということですが、まずはやはり、初夏~夏がお勧めです。湿気がなく、青空が広がり、風が気持ちよく、緑も太陽もキラキラ輝く時期!最もお勧めできるのは6月頃、8月以降は徐々に秋の気配となりますが、まだまだ気温的には夏日もあるのでラストチャンスという感じでしょうか。
北欧だけではなくヨーロッパ全体的にいえることですが、「天気が変わりやすい」というところがあるため、雨になる事も当然ありますが、概ね安定している6月は特にお勧め!
夏の魅力
ヘルシンキであれば夏は街歩きも長い時間楽しめて、北部ラップランドでは美しい自然や白夜体験など貴重な体験もできるので、どのエリアでも夏は観光旅行としてはベストシーズン。世界中からも多くの観光客がやってくる時期です。
秋・冬の魅力
なお、フィンランド旅行といえば「オーロラ」という方もいらっしゃるかもしれませんね。その場合はやはりオーロラシーズンということになりますが、オーロラは8月下旬~3月頃まで観ることができるので、その場合は秋もお勧め。寒くなり過ぎずオーロラ観測には安定しています。この時期だけにしか観られない景色もあるので、また詳しくは別の機会にご案内できればと思います。
また、フィンランドはクリスマスの国。本場のクリスマスムードを体験できる12月初旬~冬休み前までもお勧めです!
予算重視の場合のお勧め時期と避けるべき時期
ヨーロッパ旅行となると、日数的に1週間程度はみる方がほとんどだと思います。その場合はやっぱり予算的にかかる費用も重要…ということで、予算的にみたベストな時期はいつでしょうか?これは当然、日本でいう旅行のピークシーズンである「ゴールデンウィーク」「お盆」「年末年始」などは最も旅行費用は高くなります。
逆に、そこを外した時期であれば概ねあまり大きな差はありませんが、日本での1年の始まり時期である4、5月や夏休み前の6月、連休などが少ない11月などは飛行機なども混みにくいこともあり、安くなる事もあるでしょう。
ピークシーズンしか長期休暇は難しい…という方は、最近は早く予約することで少しでも安い航空券が購入できるので早めに計画することが大切ですね。
ピークシーズン以外の上記のようなオフシーズンであれば、反対に直前でもとても安い航空券運賃になっている場合も。思い立ったら行ける!というのも「近いヨーロッパ」であるフィンランドの良さ!平日などお休みが取れる方にはお勧めです。
また、現地では北部ラップランドは真冬のオーロラシーズンがやはり混みあうシーズンですので、夏のラップランドであればホテルなどもとても料金が下がっていることがあります。のんびりと自然を満喫したり、避暑旅行として楽しむにはとてもコスパがよくなりますよ!
冬の注意点としては、フィンランドでは12月25日のクリスマスは祝日。お店やレストランも閉まることが多いのでこの日の滞在はできれば避ける方がいいでしょう。
どんな旅ができる?タイプ・目的に合わせた旅行スタイル
ここまででご案内してきたように、時期・エリア・目的などによって色々な旅行スタイルができるフィンランド。ヨーロッパの雰囲気を楽しみながら、アクティブな旅も可能です。また、家族旅行、カップルでの旅行、女子旅、1人旅、アクティブ旅など色々なスタイルで楽しめます。
家族旅行
子育てなどにとても手厚いフィンランド。ベビーカーを押しての旅でも心配無し!電車など公共の場では優遇されているし、小さなお子さんがいても大丈夫です。
また、お子さんにとってもフィンランドの自然体験はとても良い経験になるでしょうし、ムーミンワールドなどフィンランドらしいテーマパークを楽しむ事も。国としてもとても安全、海外で心配な「危ないエリア」などもないので、家族で安心して楽しめます。
カップル
洗練された北欧デザインに溢れたフィンランドは、オシャレなカフェ、海や湖などロマンチックな雰囲気ももちろんバッチリです。ハネムーンで旅行する方も多く、デザインやインテリアに興味のあるカップルならさらに楽しめると思いますよ!
女子旅
マリメッコなどを始めとしたフィンランドデザインは全てがフォトジェニック。カフェ、レストランなども食器類からオシャレで、可愛いもの素敵なものが溢れています。インスタ映え間違いなしで、お買い物も沢山楽しめます!
また逆に、日本のせわしなさを離れて、お友達とゆっくりのんびり過ごす旅、ということも。街歩きを楽しむのも、郊外でのんびりも過ごし方は様々!
1人旅
安心安全な国であり、一番近いヨーロッパだからこそ、一人旅へのハードルも低いんです。英語も広く通じ、とても優しい国民性なので1人で行っても気負わず楽しい旅が出来る国。リフレッシュを兼ねての旅や、1人旅初めてだけど挑戦したい!という方にもお勧めです。アパートメントホテルなども多いので「暮らすように」滞在してみるのも楽しいですね。
アクティブ旅
ハイキングやスキー、スノーアクティビティなどを楽しめるのも自然の多いフィンランドの魅力の一つ。流行りのキャンプなどアウトドアな旅を楽しみたい人にもお勧め。フィンランドの森はフィンランド人にとって憩いの場。ハイキングなど日頃しない初心者の方でも楽しめる場所が沢山あるので、気軽にアウトドアを楽しんでみることもぜひお勧めです!
まとめ
「近い」「安全」「色々な旅行スタイルができる」ということで、初ヨーロッパ旅行にも、リピーターにもとてもお勧めできるフィンランド。目的に合わせてベストシーズンも違うので、やりたいことや予算などを考えてぜひ旅行プランをたててみて下さいね!