ルーマニアってどんなところ?
ルーマニアの基本情報
ルーマニアはヨーロッパ南東部に位置し、日本の本州とほぼ同じ面積を誇る、自然豊かな国です。首都はブカレスト(Bucharest)で、政治および経済の中心地として栄えています。
外務省が公表している基礎データによると、ルーマニアの総人口は約1,976万人であり、日本の人口と比較しても約6分の1程度に留まります。人口の約8割はルーマニア人が占めていますが、同国はウクライナ、モルドバ、ハンガリー、セルビア、ブルガリアと国境を接していることから、ハンガリーを含む周辺国出身の異なる人種や民族も約2割ほど居住しています。
時差
日本との時差は7時間で、現地時間が0時のとき、日本は7時となるので参考にして下さい。サマータイム期間中は通常よりも1時間進んで6時間となります。サマータイムの実施期間は3月最終日曜の午前3時から10月最終日曜の午前4時まで適用されます。
サマータイムの開始および終了時期に現地を訪れる場合は、現地時間の切り替わりに注意が必要です。特に、日本へと帰国する便のチェックイン時間に間に合わない、ツアーの集合時間を間違えるといったケースはよく報告されているので、心配な方は時間に余裕を持って行動すると良いでしょう。
言語
一般的な公用語はルーマニア語ですが、トランシルヴァニア地方の一部ではマジャル語(ハンガリー語)およびドイツ語も話されています。英語をはじめ、イタリア語、フランス語などの外国語が比較的通じやすい環境なので、外国人がよく訪れる観光地やホテル、レストランでのコミュニケーションはスムーズに行える傾向にあります。
ルーマニアの歴史
ルーマニアの地では石器時代から人々が定住していたとされていますが、正式な歴史はギリシア人が黒海沿岸の貿易拠点としてこの地を開拓した、紀元前7〜8世紀頃までさかのぼります。
現在、総人口の約8割を占めるルーマニア人ですが、その起源はこの時代にカルパチア山脈とバルカン半島北部に定着したインド=ヨーロッパ語族であるダキア人またはトラキア人にあるといわれています。現在のルーマニア領土が確立されたのは、今から約2,000年前にあたる紀元1世紀頃で、ダキアの王が支配していました。
様々な異民族による支配
紀元106年になると、トラヤヌス帝率いるローマ帝国がドナウ川を越えてダキアの地へと侵攻し、ローマ帝国の属州として支配下に置いたことでダキア人のラテン化が進み、ルーマニア民族の原形が形成される事となりました。
以降、この地は様々な異民族により数世紀にわたって侵攻が繰り返されたものの、14世紀にようやくハンガリーを宗主国とする「ワラキア公国」、および反ハンガリー派の「モルドヴァ公国」の2ヵ国が誕生しました。
しかしながら、両国の誕生から間もない15世紀末に、当時バルカン半島をほぼ全域にわたり征服していたオスマン朝が侵攻したことを機に、ルーマニアの地は1878年まで再び異民族の支配下へと置かれる事となりました。
ルーマニア王国の誕生から資本主義経済への発展
1881年にはカロル1世率いるルーマニア王国が建国されたものの、第2次世界大戦に敗北したことを理由にソ連の統治下へと組み込まれるなど、他国や異民族による支配が何度も繰り返されてきました。
現在のルーマニアは、1991年12月に発布された新憲法のもとで成り立っており、資本主義経済に基づく「言論」「宗教」「所有の自由」がある共和国として民主的な政治を行っています。
ルーマニアの通貨および両替事情
通貨について
ルーマニアの基本通貨はレウ(RON)で、Leu(複数形はLei)という単位を用いて表記されるのが一般的です。2020年5月現在、1レウあたりの両替レートは約24.5円です。
紙幣は1、5、10、50、100、200、500Leuの7種類、硬貨は1、5、10、50Baniの4種類が存在します。このBani(バニ)という通貨単位は、1Leu=100Baniとみなすので参考までに覚えておきましょう。
両替について
現地では日本円の両替を扱う銀行や両替所が少なく、両替出来る場合でもレートが悪いことが多いので、日本を出国する際に空港などで手持ちの日本円をユーロに両替しておくことをオススメします。
ユーロからレウへ両替を行う場合は街中の両替所、銀行、空港などで行うことが可能ですが、空港での換金率は悪いのでなるべく街中の両替所で行うのが理想です。また、道端で声を掛けてくる偽の両替商による詐欺被害も報告されているので、両替は必ず所定の機関で行うようにしましょう。
その他にも、国際キャッシュカードや海外キャッシング機能付きのクレジットカードを使用してATMから現金を引き出すことも可能です。稀にカード会社が海外での使用を制限している場合があるので、心配な場合は渡航前にクレジットカード会社に連絡して海外での利用を希望する旨を伝えておくとスムーズです。
ルーマニアの気候と服装
ルーマニアは北海道とほぼ同じ緯度に位置し、大陸性気候に属する国で、日本と同様に四季が存在します。その地形は、国土中央部に走るカルパチア山脈を境に、山岳部と平野部の2種類に分けられ、それぞれ大きく異なる気候を持ちます。
一般に、平野部は夏の暑さが厳しいことで知られ、首都ブカレストでは最高気温が35度以上に達する日もあります。ドナウデルタや黒海沿岸のビーチリゾートは、この時期を中心に夏のバカンスを楽しむ人々でとても賑わいます。
一方、モルドヴァ地方やマラムレシュ地方などを含む山岳部では冬の寒さが厳しく、積雪量も多いことから11月から2月にかけてスキーを楽しむことが可能です。
首都ブカレストやブラショフといったルーマニアの人気観光地を訪れるためのベストシーズンは、気候がよく過ごしやすい5〜6月および9〜10月です。特に9〜11月は秋の紅葉がとても美しく、国内各地で様々なイベントが催されるので旅行にオススメです。
春(4〜6月)
春の訪れは地方により異なるものの、4月から5月上旬が目安と日本に比べやや遅いのが特徴です。日中は暖かく過ごしやすい一方、朝晩の冷え込みが厳しいので平野部を訪れる場合でも、薄手のセーターやカーディガンを持ち歩くことを推奨します。
夏(7〜9月)
ドナウデルタや黒海沿岸地域を中心に、気温が35〜40度を記録することもありますが、湿度が低いので比較的過ごしやすいでしょう。山岳部では朝晩を中心に冷え込むので、薄手のジャンパーなどを持参するのが理想です。
平野部では日中の暑さが厳しく、日差しも強いため、熱中症に注意が必要です。観光などで外を出歩く際は、真夏の服装に帽子やサングラスを追加して、水分をこまめに補給しながら無理せず行動するように心がけましょう。
秋(9月下旬〜11月)
9月から11月は降水量が少なく、平均気温も15度前後と安定しているので、一年で最も快適に旅行を楽しむことが出来る時期として知られています。この時期にルーマニアを訪れる服装は、日本の秋服をイメージしていただくと分かりやすいでしょう。
11月に入ると一気に肌寒くなるため、トレンチコートやジャケットがあると便利です。
冬(12〜3月)
ルーマニアの冬は日本に比べ、寒さが非常に厳しく、山間部では最低気温が-30度を記録する日もあります。首都ブカレストの平均気温は東京の平均と比べ、約5度以上も下回るため、厚手のコートやダウンジャケットなど、真冬の寒さにもしっかりと耐えられるような服装をする必要があります。
ルーマニアの文化
ルーマニアは東ヨーロッパで唯一のラテン系民族であり、明るく親しみやすい国民性を有することで知られています。
長い歴史のなかで様々な異民族による侵攻と支配が繰り返されてきたことから、スラヴ系先住民の伝統および周辺国から持ち込まれた多様性に富んだ風習が混在し、独特な文化を形成しているのが特徴です。
実際に現地を訪れてみると、伝統音楽をはじめ、民族舞踊、民族衣装、刺繍や織物を含む民芸などの伝統文化が、現在でも多くの人々によって大切に守られていることが分かります。
また、ルーマニアでは総人口の約9割が、ルーマニア正教やローマ・カトリックを信仰しているため、クリスマスやイースターをはじめとするキリスト教に関連する祝祭日は、国民の休日として指定されています。
チップについて
訪れる国により、大きく異なる「チップ文化」。日本には存在しない価値観であるため実際にいくら渡せば良いか、そもそも渡すべきなのかを迷ってしまうという方が意外と多いと思います。
ルーマニアでは、レストランやホテル、タクシーを利用する際、サービスを提供してくれる方にチップを手渡すのが一般的です。ホテルのベルボーイやルームサービスを利用する場合は1ドル程度、レストランのウエイトレスやタクシードライバーには料金の約5〜10%が目安です。
ルーマニアの治安
ルーマニアは、2012年に日本人女子大生が殺害される事件が発生して以降、東欧諸国のなかでも治安が悪いというイメージがあり、旅行で訪れるのは不安という方が多いと思います。
しかしながら、近年は現地の犯罪発生件数が年々減少しているため、スリや置き引きといった観光客をターゲットにした犯罪を除けば、治安を過度に心配する必要は無く、快適に観光を楽しむことが出来ます。
観光客を狙った犯罪の多くは、首都ブカレストで発生しているので、観光で外出する際は貴重品を含む手荷物の管理を徹底して下さい。また、タクシーをはじめとする密室環境は犯罪の温床となりやすいため、単独での乗車はなるべく避ける必要があります。
空港のほか、ブカレスト・ノルド駅、ブカレスト旧市街など観光客が多い地点から乗車する場合も、不当な料金を請求されやすいので注意して下さい。
ルーマニアの宿泊施設
現地の宿泊施設は、バックパッカー向けのドミトリーや民宿などのリーズナブルなタイプから、1泊あたり100〜300ユーロの高級ホテルまで様々です。ホテルのランクは星の数により格付けされており、一般に4〜5つ星は外国資本のホテルが多い傾向にあります。
なかでも、中級以上のホテルはルーマニアを訪れる観光客によく利用されているため、VISAやMasterなど各種クレジットカードでの支払いが可能である場合がほとんどです。
その他にも、一般家庭の一室を間借りするスタイルや、ホテルよりは規模が小さいものの、シャワーやトイレ付きのプライベートルームを提供しているペンシウネなど、宿泊の予算に応じて選べる様々な選択肢が存在するので、自身のニーズに合った宿泊施設を選びましょう。
人気観光都市
ブカレスト(Bucharest)
人口約188万人を誇るルーマニアの首都で、カルパチア山脈の南に広がるワラキア地方の南東部に位置しています。
共和党による社会主義政権の面影を強く残す町並みは、第二次世界大戦以降に造られたもので、かつては「バルカンの小パリ」と称されるほど美しい街並みを有していたことで知られています。
街を散策してみると、伝統的なルーマニア建築やフランス建築が、旧社会主義国ならではと言える無機質な町並みのなかに、昔ながらの風情を保ちながらひっそりと佇んでいるのを確認することが出来ます。
ブカレストを訪れれば、ヨーロッパおよび旧ソ連の両要素をルーマニアの歴史や文化と共に楽しむことが可能です。
ブラショフ(Brasov)
トランシルヴァニア地方のトゥンパ山とポスタヴァルル山の麓に位置する古都で、ルーマニア第2の都市として知られています。12世紀にドイツ商人により建設された街並みは、中世の面影を色濃く残し、訪れた者全てを魅了します。
この町はドイツ、ルーマニア、ハンガリーの3民族により発展してきた歴史を持つため、その他の都市とは異なる独特の雰囲気を醸し出しているのが特徴です。
シナイア(Sinaia)
カルパチア山脈の山間に位置し、「カルパチアの真珠」の愛称で親しまれる美しい町です。
その歴史は17世紀までさかのぼり、18世紀にはブカレストの王侯貴族たちの別荘地として繁栄しました。シナイアは標高800mの高原にあるため、夏は避暑地、冬はスキーリゾートとして人気の観光地です。
また、首都ブカレストから所要2時間30分でアクセスすることが出来るため、日帰りで足を運んでみるのもオススメです。
シギショアラ(Sighisoara)
トランシルヴァニア地方の中心部に位置する城塞都市で、12世紀に入植してきたザクセン人により建設された中世の街並みが魅力です。
14世紀に築かれた時計塔を中心とする歴史地区は、「トランシルヴァニアの宝石」と呼ばれるほど美しいことで知られ、世界遺産にも登録されています。
ブラショフから2時間〜2時間30分ほどでアクセスすることが出来るので、素敵な街並みをゆっくりと散歩しに訪れてみてはいかがでしょうか。
ルーマニア旅行の見どころ
中世の面影が残る世界遺産を巡る
かつて様々な異民族による侵攻および支配が幾度となく繰り返されたことから、複雑な歴史と運命を歩んできたルーマニア。
緑豊かな自然に囲まれた田舎では、昔ながらの伝統や民族に伝わる文化が大切に受け継がれており、現代の生活様式とうまく調和して新たな趣を醸し出しています。この国には、ヨーロッパ最大の湿原地帯として知られるドナウデルタや2,000年以上の歴史を持つダキア人の要塞をはじめ、合計7つの世界遺産があります。
なかでも、トランシルヴァニアの要塞教会群とシギショアラの歴史地区は、中世の面影を強く残す世界遺産でありルーマニアを代表する観光スポットとして親しまれています。
ルーマニアは歴史的な宗教建築をはじめ、興味深い文化に関連した見どころが非常に多いので、世界遺産巡りを楽しみながら歴史を辿ると旅行をより楽しむことが出来るでしょう。
2,000年以上の長い歴史を誇る温泉保養地を訪れて異国の温泉を楽しむ
ルーマニアは、アンチエイジング発祥地として知られる「美容と健康の先進国」です。
この国では、国立加齢科学研究所によりアンチエイジングの研究が国家プロジェクトとして行われているため、「いつまでも若々しい姿でいたい」と願う美意識の高い人々が数多く訪れることで有名です。
その人気の秘密は、科学的根拠に基づいた美容の先進技術、黒海沿岸の湖で採れる美肌効果の高い泥パック、国内各地に点在する温泉保養地などにあるといわれています。
ルーマニアの温泉は、リウマチや神経性疾患をはじめ、糖尿病、関節炎、高血圧などに高い効果があるとされる泉質で、年間を通じて国内外から多くの人々が療養に訪れています。
なかでも、バイレ・ヘラクレネ(Baile Herculane)およびバイレ・フェリックス(Baile Felix)は、2,000年以上の歴史を持つ有名な温泉でローマ神話による伝説も残されています。私たち日本人にとって欠かせない存在である温泉が、海外でも楽しめるのはとても嬉しいですね。
黒海沿岸のビーチリゾートで贅沢バカンス
ルーマニア南東部のドブロジャ地方には、黒海に面する美しいビーチリゾートがいくつもあり、毎年夏の時期を中心に国内外から訪れる多くの観光客で賑わっています。
約70kmに及ぶ長い海岸線には、ママイア(Mamaia)やエフォリエ・ノルド(Eforie Nord)をはじめとするリゾートタウンが並び、観光客向けのホテルやレストランが密集しているほか、ミネラル豊富な泥パックが楽しめるスパ施設などが充実しています。
夏にルーマニアを訪れる場合は、黒海沿岸のビーチリゾートを訪れて、シュノーケリングやウインドサーフィンなどの各種マリンスポーツを楽しんだり、日頃の自分へのご褒美にスパを満喫したりと、贅沢な時間を過ごすのも選択肢のひとつです。
日本人の口にも合うと評判のルーマニア料理を食べる
農業国らしい素材を活かしたルーマニア料理は、私たち日本人の口によく合うと評判です。
ルーマニアは、ラテン系民族の国でありながら、スラブ系民族が居住する旧ユーゴスラビアやブルガリアと国境を接し、18世紀にはオスマン帝国領からハプスブルク家のハンガリー王国領となった歴史を持つことから、セルビア、オーストリア、ハンガリーなど各国の食文化が見事に融合した郷土料理を持つのが特徴です。
現地の主食は小麦とトウモロコシで、牛、豚、羊を使用した肉料理がよく食べられています。また、バルカン半島に共通する料理も多いですが、周辺に位置する国々と比べるとトルコ料理の影響が少ない傾向にあります。
定番の郷土料理として、サルマレ(Sarmale)、シュニツェル(Snitel)、トキトゥラ(Tochitura)などが挙げられます。
ルーマニアは日本に比べ物価が安く、レストランで食事をする場合でも、1人あたり1,200〜3,500円ほどの予算でフルコースを楽しむことが出来るため、いろいろな料理を気軽に試すことが可能です。
地元のワイナリーを訪れて伝統のルーマニアワインを堪能する
フランスやイタリアと並ぶ、ヨーロッパ有数のワイン生産国として知られるルーマニア。
その歴史は古く、現在から約6,000年以上さかのぼります。国民の約9割がキリスト教を信仰しているこの国では、中世の時代を中心に教会や修道院がワインの生産に携わっていたとされ、その伝統は現在でも盛んに受け継がれています。
ルーマニアが属する大陸性気候はワイン作りに適した気候であり、モルドヴァ、ムンテニア、トランシルヴァニア、ドブロジャ、オルテニア、バナット、クリシャナ地方が主な生産地として知られています。
なかでも、モルドヴァ地方は国内で生産されるワインの3分の1を担っており、「ルーマニア最大の生産地」として有名です。
高品質で美味しいと、ワイン愛好家のあいだで噂されるルーマニアワイン。現地を訪れる際はぜひ地元のワイナリーに足を運んで、ワイン作りの歴史を学びながら、甘口でスッキリとした味わいのワインを堪能しましょう。
ブカレスト・ワラキア地方
ルーマニア観光の玄関口として親しまれる首都ブカレストは、ゆっくりと街歩きをしながらオシャレなカフェを訪ねたり、レストランでローカルグルメを堪能したり、ルーマニアの日常風景を楽しみたい方にとてもオススメです。
ブカレストを含むワラキア地方は、ドナウ川の北側に広がる大平原として知られ「ルーマニア人の土地」を意味しています。中世以降、様々な国家により翻弄されながらも、ルーマニアならではの文化を守り続けた歴史を持つ重要なエリアで、ユネスコの世界文化遺産に指定されているホレズ修道院をはじめ、歴史的に重要な修道院がいくつかあります。
この地域は日本とよく似た気候を持つのが特徴で、夏は35度以上の気温を記録する一方で、冬は寒さが非常に厳しく積雪もあるため、春(4〜6月)または秋(9月下旬〜11月)に旅行することをオススメします。
凱旋門(ブカレスト)
独立戦争に勝利したルーマニア兵士を称える目的で、1878年に築かれた凱旋門です。
当時は、戦争に勝利した軍が凱旋門の下を行進できるよう急いで建設作業が進められた為、木造の漆喰塗りで造られたといわれています。現在、私たちが訪れることが出来る凱旋門は、第1次世界大戦の勝利を記念して1919年に再建されたもので、1930年にはルーマニアの彫刻家たちによって美しいレリーフが施されています。
パリの凱旋門を思わせるような優美な外観は、アンリ・コアンダ国際空港からブカレスト中心部へ向かうバスの車窓からも眺めることができ、かつてこの街が「バルカンの小パリ」と呼ばれていたことを思い出させます。
国民の館(ブカレスト)
国民の館は、19世紀後半に当時のルーマニア共産党書記長であったニコラエ・チャウシェスクが、日本円にして約1,500億円もの予算を投じて造らせたといわれる巨大な宮殿です。
その大きさはワシントンD.C.にあるアメリカ国防総省ペンタゴンに次ぐ、世界第2位の規模であり、宮殿内部の部屋数は3,107の部屋を誇ります。国民を飢餓に追いやる代わりに、贅の限りを尽くして造られた大ホールや回廊は、天井や壁、窓枠に至るまで純金や大理石による見事な装飾が施されており、豪華絢爛そのものです。
現在はルーマニア議会の議事堂として利用されているほか、各政党のオフィスが入居しており、国際会議やコンサートにも使用されています。
内部の見学はツアーでのみ可能で、見学を希望する日時の24時間前までに電話予約が必要です。旅行のスケジュールが決まり次第なるべく早めに連絡をして、ツアーに参加可能な日時を確認することをオススメします。また、主な対応言語はルーマニア語および英語ですが、英語のツアーは予約が埋まるのが早いため、注意が必要です。
大主教教会(ブカレスト)
首都ブカレストの統一広場付近に位置するミトロポリエイ丘の上に建つ教会で、ルーマニア正教の総本山として国民に親しまれています。
3つのドームが特徴的な同教会は、1650年代に領主コンスタンティン・バサラブによりワラキア公の敷地内に建造されたのち、20世紀になってから大主教教会として承認された歴史ある教会です。
教会内部には聖人ディミトリエ・バサラボフのミイラが聖体として安置されているほか、中央には金が贅沢にあしらわれた祭壇、天井には美しいフレスコ画が描かれています。
スタヴロポレオス修道院(ブカレスト)
スタヴロポレオス修道院は、首都ブカレストで最も古い宗教施設のひとつとして知られ、旧市街西部に位置しています。
ルーマニア独特であるブルンコヴェネスク様式の建物は、東方正教会に所属する教会および修道院として1724年に建造されたもので、こじんまりとした外観にも関わらず、圧倒的な趣を放っているのが特徴です。
教会の内部を彩るイコンは必見です。夜には美しくライトアップされるので、現地での滞在時間に余裕がある方は昼夜共に足を運んでみることをオススメします。
トランシルヴァニア地方
トランシルヴァニア地方は、ルーマニア北西部に国土の約3分の1を占める割合で広がる高原地帯で、西を除く3方向がカルパチア山脈に囲まれています。
この地域は「森の彼方の国」という意味を持ち、おとぎ話に登場するような中世の街並みや美しい建造物を多く有することで知られ、少しだけ町を離れてみると鬱蒼(うっそう)とした森に囲まれるのが特徴です。
典型的な大陸性気候に属することから、四季による気候の変化が非常にはっきりとしています。中世の面影を残すブラショフやシギショアラ、シビウをはじめ、アールヌーヴォーな建築物が数多く建ち並ぶオラデア、2,000年以上の歴史を持つクルージ・ナポカなど見どころが非常に多いので、ゆっくりと時間をかけて観光を楽しむことをオススメします。
シナイア僧院(シナイア)
17世紀にワラキア公ミハイ・カンタクジノがこの地を訪れたことを記念して建造された修道院で、ルーマニア中央部の人気観光地であるシナイアに位置しています。
17世紀建造の旧教会、およびドイツから招かれてルーマニア国王となったカロル1世が19世紀に建造した大教会には、いずれも色鮮やかで美しいフレスコ画が残されており必見です。
ペレシュ城(シナイア)
1875年にカロル1世がルーマニア王室の夏の離宮として、約8年の歳月をかけて建造されたドイツ・ルネッサンス様式の宮殿で、ルーマニアで最も壮麗な城として称えられています。
敷地内には、160以上の部屋数を誇る豪華な宮殿、数多くの彫刻、噴水が配された庭園などがあり、現在は旧王家の意向により博物館として公開されております。館内では、カロル1世が収集した絵画や彫刻、陶器、宝飾品、絨毯、武具などのコレクションが展示されています。
黒の教会(ブラショフ)
トランシルヴァニア地方にあるルーマニア第2の都市ブラショフの旧市街中心部にそびえ立つ、ルーテル派の教会です。同教会は、14世紀後半から15世紀初頭にかけて約80年もの歳月を費やして完成されたトランシルヴァニア最大の後期ゴシック教会で、高さ約65mを誇ります。
「黒の教会」という名称は、ハプスブルク軍とオスマン朝軍との間で勃発した大トルコ戦争の際に、外壁が黒く煤(すす)けたことに由来しています。
教会の内部には、16〜18世紀のトルコ・アナトリア産の絨毯が飾られているほか、1839年に製造されたルーマニア最大級のパイプオルガンが置かれており、夏の時期には定期的にコンサートが行われています。
トゥンパ山(ブラショフ)
ブラショフ南東部に位置する標高865mの山で、山頂から見下ろす旧市街の絶景が人気です。
麓から山頂までは徒歩でアクセスすることも可能ですが、所要わずか2〜3分で山頂まで移動できるロープウエイが便利なので利用をオススメします。
また、ロープウエイのチケットは往復割引が適用されるため、往復利用の際はチケット購入時にその旨を必ず伝えて下さい。
ブラン城(ブラショフ)
ブラン城は、ブラショフの南西約30kmに位置する城砦で、「吸血鬼ドラキュラ」に登場する城のモデルとなったことで知られています。
この城は、ドイツ商人がワラキア平原からブラショフに入ってくるオスマン朝軍をいち早く発見するために築かれたもので、その歴史は1377年までさかのぼります。
14世紀には、ドラキュラのモデルであるヴラド・ツェペシュ(ヴラド3世)の祖父にあたるミルチャ老公(ミルチャ1世)の居城として使用されていました。現在はルーマニア国王フェルディナンド1世の末裔に返還され、博物館として開放されています。
城の内部では、王の執務室をはじめ様々な部屋を見学することが可能で、長年にわたり受け継がれてきた貴重な調度品などを3つのテーマに分けて展示しています。
ブラショフからのアクセスは、町の北西部に位置するアウトガラ・ドイ(Autogara 2)の2番乗り場から運行しているブラン城行きのバスを利用するのが便利です。
ポエナリ要塞(ブラショフ)
ドラキュラのモデルとして知られるヴラド・ツェペシュ(ヴラド3世)が15世紀に建造した要塞で、首都ブカレストから北西に約180km離れた山の上に位置しています。
ブラショフ近郊の人気観光スポットであるブラン城は、ドラキュラのモデルといわれるヴラド3世と直接的な関係はありませんが、ポエナリ要塞は彼にゆかりのある建物として有名なので、その姿を一目見ようと訪れる観光客で密かに人気を集めています。
中世の時代を感じさせる独特な佇まいと串刺しにされた男性の人形は、オカルト好きの気分を最高に盛り上げてくれます。同要塞は年間を通じて見学可能ですが、周辺でクマが出没する恐れがあるため、2018年8月以降から現在に至るまで、グループツアー(10:00/15:00)での見学のみ可能とされています。
要塞が位置しているのは標高2,033mの場所で、1,480段の階段を上って行く必要があるので、訪れる際はなるべく歩きやすい靴を履いていくことをオススメします。
マラムレシュ地方
マラムレシュ地方は、ルーマニア北西部のウクライナ国境付近に広がる地域で、昔ながらの生活様式と民族による伝統が人々の日常にしっかりと定着していることで知られ、民俗学的に高い注目を集めています。
この地方に住む人々は農林と牧畜を主産業としており、現在でも伝統の民族衣装を身にまとって生活をしています。また、マラムレシュ地方に伝わる民族舞踊や音楽を披露するイベント、秋の収穫祭など、年間を通じて様々な行事が開催されているので主要な観光スポットを訪れるついでに、この地方ならではの豊かな文化を覗いてみることをオススメします。
カルパチア山脈北東部に位置し、夏の時期でも気温が低めで比較的過ごしやすいので夏から秋にかけて訪れるのが理想です。一方、冬の時期は寒さが非常に厳しく、村々を巡る道が雪で閉鎖されることもあるので、旅行を計画される際は注意が必要です。
ブルサナ
ブルサナ(Barsana)は、マラムレシュ最大級の木造建築群であるブルサナ修道院を有する小さな村で、シゲット・マルマツィエイ市から17kmに位置しています。
この村には、1720年から80年に及ぶ長い年月を費やして完成させた生神女進殿聖堂があり、1999年に「マラムレシュの木造聖堂群」を構成する教会の一つとして世界文化遺産に登録されました。二重構造の屋根が特徴的な同聖堂の聖壇には、当時の有名画家により描かれた絵が残されており、見学可能です。
イエウド
イエウド(Ieud)は、「マラムレシュ地方最古の木造教会」として知られる、生神女生誕聖堂を有する村です。
この教会の歴史は、今から約650年以上前にあたる、1364年の創建で「聖処女マリアの誕生」という名で長く親しまれています。マラムレシュスタイルともいうべき独特の建築様式は、建設当時の文化や趣を現代にそのまま受け継がれています。
現在は、正教会の所有となっていますが、かつてはギリシア・カトリック教会として利用されていたこともあり、13世紀末にキリル文字で書かれたとされる最古のルーマニア語が見つかったことでも有名です。また、この教会はブルサナに位置する生神女進殿聖堂と同様に、ユネスコの世界文化遺産に登録されており、ブルサナから車で約30分ほどでアクセス出来るので、併せて観光することをオススメします。
ポイエニレ・イゼイ
ポイエニレ・イゼイ(Poienile Izei)は、ブルサナとイエウドの中間付近に位置する小さな村で、ロシアの女性聖人を祭る聖パラスキヴァ教会があることで知られています。
この教会は1604年創建の木造建築で、17〜18世紀に描かれた内装のイコンが見どころです。教会がある高台からは、緑豊かで美しい眺めを楽しむことが出来るので、ブルサナからイエウドへ向かう途中に立ち寄るのが良いでしょう。
ブデシュティ
ブデシュティ(Budesti)は、世界文化遺産に登録されている聖ニコラエ教会を有する村で、シゲット・マルマツィエイ市から26kmに位置しています。
この教会は、1643年に木造で建造されたもので、長さ18m、幅8mの大きさを誇ります。教会内部と外観に施された木彫りの模様、および礼拝堂内に描かれた宗教画が非常に美しく、壁画の保存状態も良好であるのが特徴です。
尖塔の下部に吊るされた大きな鐘は、現在でも毎週日曜日に鳴らされ、村人に祈りの時間を告げています。
デセシュティ
デセシュティ(Desesti)は、シゲット・マルマツィエイ市から25kmに位置する小さな村です。
主な見どころは、1770年に建造された聖パラスキヴァ教会で、ブルサナ、イエウド、ポイエニレ・イゼイ、およびブデシュティなどの村に位置する木造教会群と共に、ユネスコの世界文化遺産を構成しています。この教会は、全体的に質素な造りが特徴で、聖堂の壁面に描かれているイコンは保存状態が良く、非常に見応えがあることで有名です。
モルドヴァ・ブコヴィナ地方
モルドヴァ・ブコヴィナ地方は、ルーマニア北東部で隣国ウクライナおよびモルドヴァ共和国と国境を接する地域で、緑豊かな丘陵と平原を有するのが特徴です。
この地域は、15世紀頃から中世ルーマニア文化が花開いたことで知られ、かつてモルドヴァ公国の首都として栄えたスチャヴァ(Suceava)、「モルドヴァの修道院群」として1993年にユネスコの世界遺産に登録された5つの修道院、文化都市ヤシなどの見どころがあります。
カルパチア山脈の東側に位置しているため、夏が極端に短く冬が長いことで有名です。2月頃は積雪で車の通行ができないこともあるので、過ごしやすい気候が広がる5〜6月あたりに訪れるのがオススメです。
アルボレ修道院
モルドヴァ公国の貴族ルカ・アルボーレによって1503年に建造された修道院で、ルーマニア北東部のアルボレ村(Arbore)に位置しています。
この修道院は、ブコヴィナ地方南部にある修道院の中で比較的規模が小さいものの、外壁に描かれたフレスコ画の保存状態が良好であることから、「モルドバ地方の教会群」の一つとしてユネスコの世界文化遺産に登録されています。壁画は西壁によく残っており、主に十字架や聖書の物語に関連したフレスコ画が多く描かれています。
フモル修道院
1530年にモルドヴァ公国のブブイオグ大臣夫妻により建造された修道院で、アルボレ修道院から車で約35分ほどのグラ・フモルルイ村郊外に位置しています。
この修道院はブコヴィナ地方の一般的な様式を基本に、ゴシック様式を一部に交えた美しい建築様式が特徴で、14世紀初頭から建っていた修道院の跡地に築かれています。
主な見どころは、壁面を美しく彩るフレスコ画で、「聖母マリアと子供のイエス」、「聖ニコラエ」、「無駄遣い息子の伝説」など、聖書に関連する物語や人物を中心にキリスト教にまつわるエピソードが多く描かれています。これらの壁画は、スチャバから派遣された宮廷画家として知られるトーマなどの手により描かれたもので、ブコヴィナ地方南部を代表する5つの修道院の中で唯一画家の名前がわかっているとされています。
スチェヴィツァ修道院
1581年にラダウツィ司教ゲオルゲ・モヴィーラの命で着工された後、17世紀に完成した修道院で、「5つの修道院」のなかでも最大規模の聖堂を有することで知られています。
同修道院の内外を彩る壁画は、15世紀末に製作されたと言われており、外壁に描かれたフレスコ画の保存状態はモルドヴァ地方に位置するその他の修道院と比較しても非常に良好であり、図像の数が多いため、とても見応えがあります。
北面外壁には、天国にいたる32段の梯子を境に右が天国、左が地獄で、悪魔と戦いながら梯子を上る修道士が描かれた「天国への梯子」、東面には聖人や天使たちが壁を埋め尽くしている「聖人伝」、南面にはダビデの父エッサイに始まるキリストの系譜を表す「エッサイの樹」、西壁にはキリスト教で有名な「最後の審判」が見事に描かれています。
モルドヴィツァ修道院
モルドヴィツァ修道院は、シュテファン大公の息子ペトゥル・ラレシュ公が1532年に建造した修道院で、標高約1,100mのチュムルナ峠の近くに位置しています。
この修道院は、領主ペトゥル・ラレシュが建てた修道院の中で最も美しいとされ、かつて小さな教会が建っていた跡地に建てられています。聖書を読むことが出来ない農民たちに分かりやすく布教するために描かれたと言われる壁画は、完成までに約5年の歳月が費やされたそうで、その美しさを一目見ようと世界中から多くの観光客が訪れています。
ヴォロネツ修道院
ヴォロネツ修道院は、モルドヴァ公国の領主であったシュテファン大公の命により、聖ゲオルゲに捧げる尼僧院として1488年に完成された修道院です。
グリゴレ・ロシカ大司教の命で1534~1535年に描かれた壁画は、訪れる者を圧倒する強い存在感と迫力を放ち、訪れる者を魅了してやみません。同修道院では、外壁の東面には「聖人伝」、南面には「エッサイの樹」、西面には「最後の審判」、そして内壁にはうるう年を含めた365日カレンダーが繊細に描かれており、「ヨーロッパで最も美しい修道院」の一つに数えられています。
なかでも「最後の審判」は、青の色彩を巧みに使用して精巧に描かれており、世界的な傑作として有名です。
ドブロジャ地方
ドブロジャ地方は、ルーマニア南東部に位置する黒海西岸からドナウ川河岸まで広がる地域で、美しいビーチリゾートをはじめ、国内有数の保養地、ユネスコの世界自然遺産に登録され「ヨーロッパ最後の秘境」として親しまれるドナウデルタ、紀元前の古代遺跡などの見どころがあります。
この地域は国内で最も温暖なことで知られ、7〜9月を中心に多くの観光客で賑わいます。ハイシーズンには、マンガリアとブルガリア国境を結ぶバスが運行されているので、ブルガリアからも気軽に訪れることが可能です。
マンガリア
マンガリア(Mangalia)は、ドブロジャ地方最大の都市であるコンスタンツァから南へ約45kmの場所に位置する、黒海沿岸最南の保養地です。
この町は、紀元前6世紀にギリシア人が建設した植民都市カラティスに起源し、2,000年以上の歴史を持つことで知られています。そのため、ローマ帝国時代の城壁跡をはじめ、石像、棺などローマ時代の様々な遺跡が発掘されています。
夏の時期になると、海辺で多彩なイベントやコンテストが催され、多くの人々で賑わいます。町の規模が小さめなので、ビーチを眺めながらゆっくりと過ごしたい方にオススメです。
ママイア
ママイア(Mamaia)は、コンスタンツァ近郊に約8kmにわたって広がる美しい砂浜が魅力のリゾート地で、黒海とシィウトゥギョル湖に挟まれた細長い砂州上に位置しています。
町には観光客向けのホテルが建ち並び、レストランやバーなども多く、夏の時期を中心にウォータースポーツやスキューバダイビングなどを楽しむ観光客でとても賑わいます。
コンスタンツァからは40番、40C番の市内バスを利用して簡単にアクセスすることができるので、日帰りで足を運んでみると良いでしょう。
エフォリエ・ノルド
エフォリエ・ノルド(Eforie Nord)は、コンスタンツァの南14kmに位置する、黒海沿岸の人気リゾート地です。
黒海のほか、テキルギョル湖という美容効果の高い泥が採れることで有名な湖に面しており、「タラソテラピー」と呼ばれる海洋療法を目当てに美容やアンチエイジングへの関心が高い人々が多く訪れることで知られています。
この湖で採れる泥は、ミネラルの含有量が非常に高く、全身に塗るだけで大量の汗をかくそうです。また、リウマチ、血行障害、皮膚疾患、神経系疾患、および呼吸器系疾患などへの有効成分が豊富に含まれていることから、様々な病気の治療にも用いられています。
町には泥パックが楽しめるスパやサロンが多くありますが、夏季のハイシーズンを中心にとても混雑するので、必ず事前予約しておきましょう。
ヒストリア遺跡
ヒストリア遺跡は、紀元前657年に古代ギリシア人により築かれた古代都市遺跡で、コンスタンツァの北約70kmに位置しています。この辺りは、かつて小アジアとの貿易により繁栄し、古代ローマ時代以降も交易により栄えた歴史を持ち、3世紀にゴート族、6世紀にスラヴ族の侵入を受け、7世紀後半には土砂の堆積による地形の変化などの理由もあり放棄され、衰退することになりました。
遺跡の発掘作業は20世紀初頭より行われており、ローマ時代の浴場や神殿、町の広場とそれを囲むように残る教会跡などを含む一部が復元されています。また、遺跡の入口にある博物館では、発掘されたレリーフや柱などを見ることが出来るので、是非訪れてみて下さい。
ルーマニアのご当地グルメ
サルマレ(Sarmale)
サルマレは、ルーマニアの代表的な肉料理として親しまれている「ルーマニア風ロールキャベツ」です。
一般に、刻んだタマネギとひき肉を混ぜたものを酸味の効いたキャベツの漬物で包み、トマトスープでじっくりと煮込んで作るのがスタンダードといわれていますが、お肉と一緒にお米を混ぜたり、キャベツの代わりにブドウの葉を使用したり、訪れる地域や家庭によりレシピが若干異なります。
ルーマニアの伝統的な副菜であるママリガと提供されることが多く、ボリューム満点な料理です。キャベツやスープの程よい酸味が、ひき肉の脂をしつこく感じさせないバランスのとれた味わいは、私たち日本人にも親しみやすいと評判です。
ママリガ(mamaliga)
トウモロコシの粉に牛乳とバターを練り込んで蒸して作る、郷土料理の付け合わせの定番です。
日本の主食といえばお米ですが、ルーマニアでは生産高の上位を占める小麦やトウモロコシが主食として食べられています。見た目はマッシュポテトに似ていますが、ふわふわとした食感で主張しない味わいが特徴です。サルマーレをはじめとする肉料理と共に提供されるのが一般的で、スメタナと呼ばれるサワークリームを添えていただくのがオススメです。
パパナシ(Papanasi)
ルーマニア第2の都市であるブラショフ発祥の伝統菓子で、デザートの定番として親しまれています。揚げたてのドーナツにジャムとサワークリームをかけて食べるのがルーマニア流で、国内各地のレストランで食べることが出来ます。
ルーマニアへの主要エリアからのアクセス・所要時間
2020年6月現在、日本ールーマニア間の直行便は就航していません。
そのため、ルーマニアへ向かう場合は第3国を経由してアクセスすることになりますが、主な乗り換え地として中東またはヨーロッパの主要都市が挙げられます。所要時間の目安は、経由地でのトランジットを含めても最低15時間25分以上です。
周辺国からは列車や長距離バスが運行しているほか、ヨーロッパに位置する主要都市からライアンエアやイージージェット、ウィズエアなどのLCCを利用してお手頃な金額でアクセスすることも可能なので、その他の国を旅行で訪れるついでにルーマニアにも足を運んでみたいという方にはオススメです。
ルーマニアの空港を紹介
アンリ・コアンダ国際空港(Bucharest Henri Coandǎ International Airport)
アンリ・コアンダ国際空港は、ルーマニアの首都ブカレスト郊外のオトペニ(Otopeni)に位置する国際空港で、ヨーロッパや中東を中心に様々な国からの便が就航しています。
空港ターミナルは1ヵ所のみで、国際線出発エリア、国際線到着エリア、国内線エリアの区域に分かれています。空港内部には、各航空会社のカウンターや免税店の他に、バーやレストラン、カフェ、ファストフード店、ATM、外貨両替所、薬局、郵便局、および出国者専用のビジネスラウンジなどがあるので、搭乗便の待ち時間もゆっくりと寛ぐことが可能です。
同空港へ就航している主な航空会社
カタール航空/エミレーツ航空/エールフランス航空/アエロフロート・ロシア航空/ルフトハンザ・ドイツ航空/ターキッシュ・エアラインズ/ブリティッシュ・エアウェイズ
空港から市内中心部へのアクセス
市内中心部へのアクセス手段は、バス、鉄道、またはタクシーを利用するのが一般的ですが、深夜に到着する場合は安全面を考慮して、宿泊先のホテルや旅行会社による送迎サービスを利用するのが無難です。
市内中心部までの所要時間は、平均約60分です。ブカレスト観光に便利なエリアとして知られる大学広場や統一広場周辺まで公共交通機関でアクセスする場合は、空港の1階に位置するバス乗り場から24時間運行している783番バスの利用が便利です。また、空港の最寄り駅とブカレスト・ノルド駅の間は、アンリ・コアンダ・エクスプレス(Henri Coanda Express)という列車が運行しており、バスと同じくらいの料金で利用するのことが出来るので、目的地に応じて各種交通手段を使い分けるのがオススメです。
タクシーを利用する場合は、空港の到着エリアに設置されている呼び出し機を利用しましょう。その使い方は、画面に表示されたタクシー会社一覧から希望する会社を選択し、出力された用紙に記載された番号の車両に乗車するだけなので、とても簡単です。基本的には、空港側の認可を受けた公式タクシーのみ利用可能ですが、法外な料金を請求してくる悪質なドライバーがまれに存在するので、乗車の際はメーターがきちんと稼働しているかを必ず確認して下さい。
ルーマニアの年間イベント情報
4月
復活祭
復活祭は、イエス・キリストの復活を祝う重要な宗教行事であり、「イースター」という別名でも親しまれています。一般に春分の日の後に訪れる最初の満月の次の日曜日に祝われているため、毎年日付が異なるのが特徴です。
キリスト教はプロテスタントやローマ・カトリックなど、いくつかの宗派に分けられていますが、ルーマニアでは国民の約8割以上が信仰しているとされるルーマニア正教を国教として定めています。
プロテスタントやローマ・カトリックは、グレゴリオ暦を採用する西方教会に所属している一方で、ルーマニア正教はユリウス暦を採用する東方教会(正教会)に所属しているため、イタリアやポルトガルなどを含む西ヨーロッパ諸国やアメリカに比べ、1週間遅れて復活祭を祝います。
復活祭に関わる3連休は、公共機関やオフィスはもちろん、レストランやカフェなどの飲食店も休業となるところが多い傾向にあります。イースターシーズンに現地を訪れる予定の方は、訪れる観光スポットの営業時間などを事前に調べたうえで行動することをオススメします。
復活祭の翌月曜
復活祭翌日の月曜日で、「イースター休暇」の最終日を指します。イースター休暇は、一般に復活祭の2日前にあたる金曜日から翌月曜までの4日間の日程で祝われていますが、ルーマニアでは、復活祭の前後の日にちを含む3日間が連休となります。
イースター休暇の主な過ごし方は、アメリカやヨーロッパでの過ごし方と似ており、家族や親戚と集まって食紅で色付けされたゆで卵(イースターエッグ)、郷土料理、お酒などを楽しみながら祝います。
また、ルーマニアでは信仰心が強い人を中心に復活祭の約1週間前から、牛乳やチーズを含む全ての動物性食品の摂取を避ける傾向にあります。これは復活祭を迎えるための大切な準備とされ、信仰深い人は約2ヵ月ほど前から断食を始めるといわれています。
日本ではあまり馴染みが無いですが、現地ではクリスマスや聖霊降臨祭と並び、非常に大切にされている行事なので、異文化や伝統に関心のある方はイースター期間中の旅行もしっかりと楽しむことが出来るでしょう。
5月
メーデー
メーデーは毎年5月1日にルーマニアを含む世界80ヵ国以上で祝われている、国際的な労働者の祭典です。元々は、夏の訪れを祝う日として親しまれていたそうですが、産業革命後の社会では「労働者の権利を尊重する」という社会的に重要な意味を持つ日として祝日に定められています。
現地では「夏のはじまり」としても認識されているため、黒海沿岸のビーチリゾートを中心に休暇を楽しむ人々で賑わいます。
6月
聖霊降臨祭
聖霊降臨祭は、東方教会の復活祭にあたる日から49日後に祝われるキリスト教の重要行事で、国民の休日として親しまれています。
これは、新約聖書のエピソードに由来するもので、イエス・キリストが復活および昇天した後に集まって祈りを捧げいていた120人の信者の上に、神からの聖霊が降ったという出来事を記念しています。
8月
生神女就寝祭
肉体を伴ったまま天国へと召し上げられた聖母マリアの栄光を祝福するお祭りで、毎年8月15日に祝われています。
生神女就寝祭は、「マリア昇天祭」または「聖母被昇天祭」という名でも親しまれ、宗派に関わらずキリスト教を信仰する人々のあいだで大変重要な日として親しまれています。
9月
栗祭り(Sarbatoarea Castanelor)
マラムレシュ地方に位置するバヤ・マーレ村(Baia Mare)で、1992年以来、毎年9月に開催されている伝統の栗祭りです。
ルーマニア北部では1962年以来、栗を栽培している約500ヘクタールにも及ぶ広大な敷地を法律により保護しており、栗栽培に関する伝統を何世紀にもわたって守り続けています。バヤ・マーレ村にとって、「栗」は自治体の紋章にも描くほど大切な象徴的存在です。
祭りの期間は3日間で、国内の人気アーティストによるコンサートをはじめ、劇場公演、コンテスト、花火などが行われます。美味しい栗を堪能するだけでなく、地元の人々と伝統行事を共に祝うのは、忘れられない経験になること間違いなしです。
ジェオルジェエネスク国際クラシック音楽祭(George Enescu Classical Music Festival)
ジェオルジェエネスク国際クラシック音楽祭は、1958年の創設以来、2年に1度開催されている国際的な音楽祭です。
その規模は東ヨーロッパ最大といわれており、欧州各地の著名なオーケストラや音楽アーティストなどが4,000人の観客の収容が可能な宮殿ホール「サラ・パラトゥルイ」やドーム型の屋根が特徴的なコンサートホール「アテネウル・ロマン」などを会場に、連日ステキな演奏を行います。
10月
バッカス(Bacchus)
モルドヴァ地方に位置するヴランチャ県(Vrancea)の中心都市として知られるフォクシャニ市(Focsani)で、毎年10月に開催されるワインとぶどう畑の国際的な祭典です。
イベントは4日間の日程で行われ、ワインコンテスト、ワインソムリエによるテイスティングレッスン、ぶどう農園の見学など、ワイン好きに嬉しいプログラムがいくつも用意されています。
モルドヴァ地方のバラの花(Festivalul Folcloric Trandafir de la Moldova)
ルーマニア北東部に位置するヤシ(lasi)で、毎年10月に開催されているお祭りです。個性的な民族衣装に身を包んだ人々が、様々な伝統音楽のリズムに合わせてダンスを披露します。
11月
聖アンドレイ祭
ルーマニアの守護聖人である聖アンドレイを称える日で、毎年11月30日に国民の休日として祝われています。聖アンドレイは、新約聖書に登場するイエス・キリストの弟子の1人で、ルーマニアで正教を広めた人物として知られています。
故郷のフェスティバル(Cant si Joc pe Plai Strabun)
マラムレシュ地方に位置するドゥンブラヴィツァ村(Dumbravita)で、毎年11月に開催されているお祭りで、地方の伝統的な民族舞踊や歌が披露されることで知られています。
12月
建国記念日
1918年12月1日に、ルーマニア公国とトランシルヴァニア地方が統一されたことを記念する、国民の休日です。国内各地では独立を祝う式典やパレードが催されるほか、街の至るところがルーマニア国旗で飾られ、とても賑やかな祝賀ムードに包まれます。
クリスマス
日本でもお馴染みの毎年12月に開催される一大イベント、クリスマス。一般にキリスト教を信仰する者にとって「イエス・キリストの後誕」を祝う日として親しまれていますが、実際に後誕した日は諸説あるといわれています。
ルーマニアのクリスマスシーズンは24日から26日までの3日間で、家族や親戚と過ごすのが一般的です。街中はクリスマスツリーやきらびやかなイルミネーションで飾られ、ロマンチックな雰囲気が漂います。
また、首都ブカレストを中心に開催されるクリスマスマーケットでは、クリスマスに関連するアイテムや民芸品、ルーマニアの伝統料理を販売する露店が数多く出店するので、観光のついでに足を運んでみるのも良いでしょう。
冬のフェスティバル(Festivalul Obiceiurilor de Iarna)
国土北部のウクライナとの国境付近に位置するマラムレシュ地方で毎年12月下旬に開催されている伝統の祭りで、1969年からの歴史を持ちます。祭りでは、ルーマニア民族舞踊や歌のほか、民族衣装の紹介、牛によるパレードなど様々なイベントが行われ、多くの人々で賑わいます。
ルーマニア観光の移動手段
ルーマニア国内を観光する為の主な移動手段は、国内線、鉄道、およびバスの利用が一般的です。その他にも小型バスやレンタカーなど、利用者のニーズにより異なる様々な選択肢が存在するので、旅行の予算や時間の都合、または状況に応じて使い分けることをオススメします。
国内線
ルーマニアの国内線は、首都ブカレストに位置するブカレスト・アンリ・コアンダ国際空港を拠点にタロム航空をはじめとする航空会社が国内各地へと就航しています。
ルーマニアは国土が広いため、鉄道やバスを利用して長距離を移動する場合、ひと晩近くかかってしまう事もあります。国内線を利用すれば、陸路で移動するのに比べ、非常に短い所要時間で移動可能なので、なるべく効率良く観光を楽しみたいという方には利用をオススメします。
航空券は、インターネット上のウェブサイトもしくは空港のカウンターで購入するのが一般的です。国内線の運賃は、変動制を採用しているため、同じ路線でもフライトを利用する曜日や時間帯により料金が異なります。
移動にかかる費用をなるべく安く抑えたい方は、イースターやクリスマスといった現地の休暇シーズンや週末の利用を避けるのが理想でしょう。
鉄道
ルーマニアでは、CFR(チェフェレ)と呼ばれる国営鉄道が運行しています。その路線は国内各都市を網の目のように結んでおり、多くの主要観光地も網羅しているため、地元の人のみならず、外国から訪れる観光客の移動にもとても重要な役割を果たしています。
国内で運行している列車は2種類のみで、普通列車であるレジオ(R)、および都市間特急列車であるインテルレジオ(IR)に分けられています。車両は1等と2等がありますが、どちらもコンパートメント形式の座席が主流です。
また、一部の路線では寝台列車が運行していますが、通常の列車に乗車するための料金に加え、寝台料金の支払いが必要となるので注意が必要です。
バス
ルーマニアのバスは、首都ブカレストを起点にブラショフ、シビウ、ティミショアラ、コンスタンツァ、ヤシ、バヤ・マーレなど各地を結んでいます。
現地では主に大都市を中心に、アウトガラ(Autogara)と呼ばれるバスターミナルが点在しており、そこからバスに乗車するのが一般的です。首都ブカレスト、ヤシ、ブラショフの3都市には、利用するバス会社や路線により異なる複数のアウトガラが存在するため、自身が利用するバスがどのアウトガラから出発するか、事前に確認しておくことをオススメします。
バスチケットの値段はバス会社や運行路線により異なりますが、平均的にお手頃な傾向にあります。アウトガラから乗車する際、チケットの購入は窓口で行いますが、路上のバス停から乗車する場合はバスの運転手から直接購入する必要があります。
また、高額紙幣を使用して精算する場合、運転手の手元にお釣りが無いことが多いので、なるべく小さな額の紙幣に両替して持ち歩くと便利でしょう。
なお、現地の大型バスの多くは最新の車両設備を採用しているので、長距離の移動も快適に過ごすことが可能です。バスは鉄道に比べ、運行本数が多く、安価で利用することが出来るので、非常に人気です。
小型バス
一般的な大型バスのほかに、現地でよく利用されているのがマルシータクシー(Maxi-Taxi)またはミクロブズ(Micro Buz)と呼ばれる小型バスです。小型バスの定員は約20人ほどで、普通列車の2等と同じくらいの運賃で利用することが可能です。
移動距離に関わらず、小型バスを利用する方が早く目的地へとアクセス出来ることが出来るので、移動時間を節約したい方にオススメの交通手段です。一般的なバスと同様に各町のアウトガラを拠点に様々な路線を運行していますが、始発以外の場所から乗車する場合は空席がある時のみ利用することが可能です。
始発以外の場所から乗車する場合、長距離路線を利用する場合には、座席をあらかじめ予約しておくとスムーズでしょう。
レンタカー
公共交通機関でのアクセスが難しい場所には、レンタカーを利用して行くのがオススメです。現地ではハーツやエイビスなどの国際展開しているレンタカー会社がいくつかあるので、モルドヴァ地方やトランシルヴァニア地方に位置する観光スポットを訪れるにはとても便利です。
また、現地の旅行会社ではガイド付きの送迎サービスを手配することも可能なので、運転免許を所持していない方や海外で車を運転するのが不安な方も安心して利用することが出来ます。
お得なフリーチケット
ユーレイル・ルーマニアパス
ユーレイル・ルーマニアパスは、1ヵ月の有効期間内で、あらかじめ指定した使用日数分の列車が乗り放題になる、お得なチケットです。
パスの種類は利用可能な座席クラスにより2種類に分けられており、 3 日間、4 日間、5 日間、6日間 、8 日間から必要な旅行日数を選択することが可能です。
このパスは、ルーマニア鉄道(CFR)の他に対象のフェリー会社や交通機関でも利用可能であるほか、指定のホテルでの宿泊料が3割引および指定の博物館の入場料が半額になるなど、お得なボーナス特典も付随しているので、これらを上手に活用して、お金と時間を上手に節約しながら旅行を楽しみましょう。
パスの料金(使用日数/有効期間1ヵ月)
3日間
大人:1等車138ドル/2等車103ドル
ユース:1等車110ドル/2等車90ドル
4日間有効
大人:1等車170ドル/2等車128ドル
ユース:1等車137ドル/2等車111ドル
5日間有効
大人:1等車200ドル/2等車150ドル
ユース:1等車160ドル/2等車130ドル
6日間有効
大人:1等車230ドル/2等車172ドル
ユース:1等車184ドル/2等車149ドル
8日間有効
大人:1等車283ドル/2等車213ドル
ユース:1等車226ドル/2等車184ドル
※ユースパスは12〜27歳の利用者が対象
ルーマニアのおすすめホテル10選
ラディソン ブル ブカレスト
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【住所】12 Doamnei St, ブカレスト市内中心部, ブカレスト, ルーマニア, 030055
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ホテル リド バイ フェニキア
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【住所】Gral Gheorghe Magheru Bd 5-7, ブカレスト市内中心部, ブカレスト, ルーマニア, 010321
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コンコルド オールド ブカレスト ホテル
基本情報
【住所】Splaiul Independentei 2D, ブカレスト市内中心部, ブカレスト, ルーマニア, 30105
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【住所】Strada Cerbului Nr.1, ブラソフ市内中心地, ブラショヴ, ルーマニア, 500015
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ペントハウス オルキデア
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【住所】145B, Calea Plevnei, グローザベスティ, ブカレスト, ルーマニア, 060012
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BUCUR 9
基本情報
【住所】Strada Bucur 9, ティネレトゥルイ, ブカレスト, ルーマニア, 040291
【WiFi】利用可
【ペット】不可
よくある質問Q&A
ルーマニアまでは飛行機でどのくらいかかりますか?
2020年6月現在、日本とルーマニアの間では直行便は就航されていません。
そのため、ルーマニアへ向かう場合は第3国を経由してアクセスすることになりますが、主な乗り換え地として中東またはヨーロッパの主要都市が挙げられます。所要時間の目安は、経由地でのトランジットを含めても最低15時間25分以上必要なので、ルーマニア旅行の計画を立てる際は日本からの移動時間も考慮したうえで、現地での滞在日数を計算することをオススメします。
ルーマニアの気候はどうですか?
ルーマニアは北海道とほぼ同じ緯度に位置し、大陸性気候に属する国で、日本と同様に四季が存在します。
その地形は国土中央部に走るカルパチア山脈を境に、山岳部と平野部の2種類に分けられ、ドナウデルタや黒海沿岸部を含む平野部では夏の暑さが厳しく首都ブカレストでは最高気温が35度以上に達する日もあることで知られています。
一方、モルドヴァ地方やマラレムシュ地方などを含む山岳部では冬の寒さが厳しく、積雪量が多いのが特徴です。
何泊くらいが最も楽しめるでしょうか?
ルーマニアは国土面積が日本の本州と同じくらいで、国内各地に見どころが点在しているため、主要な都市を巡るだけでも約1週間以上の旅行期間が必要です。
しかしながら、この国では観光客に人気である定番スポットの多くはブカレストとワラキア地方、トランシルヴァニア地方に集中しているので、3泊5日ほどのスケジュールでもブカレストおよびブラショフの2大都市はしっかりと観光を楽しむこと出来ます。
また、首都ブカレスト、ブラショフ、シナイア、シギショアラの4都市を訪れることを希望する際は、日本との往復移動を含めても最低8日以上の旅行期間を設けるのが理想でしょう。なるべく短い旅行日数で複数都市の周遊を希望される場合は、日本から催行されている4泊7日のルーマニア周遊ツアーに参加するのが便利です。