北海道の特色をエリア別に教えてください。
北海道エリアは、主に「道央」「道北」「道南」「道東」の4つに分けることができます。
まず道央は、札幌や小樽など北海道の主要観光地が集まるエリア。ニセコやルスツなど、ウィンタースポーツのメッカでもあります。次に北海道内でも寒冷な地域である道北は、流氷が見られる稚内や、ラベンダーで有名な富良野など豊かな自然が広がるエリアです。
次に道南ですが、ここは西洋の文化が入り混じるおしゃれなエリアだと言えます。道南の中でも規模の大きい街である函館は、本州と北海道をつなぐ土地として大きな役割を果たしています。最後に道東は、釧路湿原や十勝平野など北海道ならではの広い大地を持つ自然豊かなエリア。酪農や海鮮など、一次産業が発展している点もこのエリアの魅力でしょう。
北海道の観光スポットをエリア別に紹介したコラムはこちら
札幌市内観光はどれくらいの日数あれば満喫できますか?
目的にもよりますが、札幌市内だけであれば最短で1泊から満喫することが可能です。札幌は観光エリアが中心部に集中しているため、移動に時間を取られることはありません。ただウィンタースポーツを楽しみたかったり、郊外にも出かけたりしたい場合は、2泊以上の日数を確保することをおすすめします。
函館市内観光はどれくらいの日数あれば満喫できますか?
函館市内の観光は、最短で1泊から可能です。ただ1泊だと少し急ぎ足になってしまう可能性があるため、日程に余裕があるなら2泊以上確保することをおすすめします。市場や教会、夜景スポットなどの主要観光スポットは中心部に集中しているため、移動に膨大な時間を取られることは少ないはずです。
北海道1周旅行するには、どれくらいの日数がいりますか?
北海道は田舎になればなるほど電車の本数が少なくなるため、1周するなら車かバイクがおすすめです。車やバイクで1周する場合は、1週間は日数が必要だとみておくと安心でしょう。冬場は雪や氷で悪路が多いため、スピードが落ちることを考えると1週間以上の日数を確保しておくと余裕が持てます。
東京から直行便で行ける空港はどこですか?
東京(羽田空港)から直行便で行ける空港は、下記の通りです。
- 新千歳空港(道央)
- 旭川空港(道北)
- 稚内空港(道北)
- 函館空港(道南)
- 帯広空港(道東)
- 釧路空港(道東)
- 女満別空港(道東)
- 紋別空港(道東)
- 中標津空港(道東)
小樽と函館、札幌からどれくらいの時間で行けますか?
札幌から小樽、函館までの所要時間は以下の通りです。
札幌から小樽まで
- 札幌駅発のJR:快速エアポートで32分、いしかりライナーで39分
- 札幌駅発のバス:JR北海道バスあるいは北海道中央バスで65分
- 札幌駅から車:札幌自動車道経由で50分ほど、一般道を使った場合は1時間10分ほど
札幌から函館まで
- 新千歳空港から飛行機:札幌駅から新千歳空港まではJRで1時間から1時間半、新千歳空港から函館までは、飛行機で40分
- 札幌駅発のJR:特急スーパー北斗で3時間50分
- 札幌駅発のバス:高速はこだて号あるいは函館特急ニュースター号で6時間前後
- 札幌駅から車:高速を利用して5時間前後、利用しない場合は6時間前後
北海道観光の際、注意すべきことはありますか?
北海道では、次の3点に注意することでより良い観光ができます。
-
北海道の冬は予想以上に寒いため防寒具が必要です。コートやマフラー、手袋の他に、氷にも滑りにくい靴を用意すると良いでしょう。
-
野生動物に注意しましょう。特に地域によってはヒグマが出没するため、あらかじめ下調べをしておく必要があります。
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札幌や函館などの都市部を除くエリアでは、電車の本数が少ないです。どこか地方へ出かける際は、往復の電車の時間を調べておくことをおすすめします。
北海道の最北端「宗谷岬」へはどのように行くといいですか?
東京から
東京から宗谷岬に行く場合は、「羽田空港」から「稚内空港」までの飛行機直行便を利用するのが最も便利です(フライト1時間55分)。場合によっては直行便でなく「新千歳空港」を経由する便のほうが価格が安いため、両方チェックしておくと良いでしょう。
稚内空港到着後、宗谷岬まではまず空港連絡バスで稚内駅まで行き、そこから浜頓別・音威子府方面行きバスに乗り換えます。また夏季限定であれば、稚内空港から宗谷岬まで直通の観光バスが運行しているため、そちらを利用するのがおすすめです。
札幌から
札幌から宗谷岬に行く場合は下記の通りいくつか方法があります。
- 「 新千歳空港」から「稚内空港」まで飛行機を利用する。(フライト1時間)
- 「札幌駅」から「稚内駅」まで特急を利用する。直行便は朝7時30分の特急宗谷のみ、それ以外は「旭川駅」で乗り換え。(直行便で乗車時間5時間10分)
- 「札幌駅」から「稚内駅」まで高速バス「わっかない号・はまなす号」を利用する。(乗車時間5時間50分)
稚内空港・稚内駅から宗谷岬までは、東京からの行き方で伝えた通りです。費用や時間など、ニーズに合った交通網を選ぶと良いでしょう。
「旭山動物園」へはどのように行くといいですか?
札幌駅、新千歳空港、旭川空港から旭山動物園への行き方は下記の通りです。
札幌駅から旭山動物園まで
- 札幌駅から旭川駅までJRの特急を利用する。(乗車時間1時間25分)
- 札幌駅から旭川駅まで高速バスを利用する。(乗車時間約2時間)
旭川駅から旭山動物園までは、「旭山動物園線41・47番線」に乗車後40分ほどで辿り着きます。また札幌から旭川まではドライブ感覚で行ける距離ですので、レンタカーを借りて行くのも旅行らしくておすすめです。
新千歳空港から旭山動物園まで
- 新千歳空港から札幌駅へ行き、そこから特急あるいは高速バスを利用する。新千歳空港から札幌駅までは、快速エアポートで37分です。
- 新千歳空港から旭川駅まで高速バスを利用する。(乗車時間3時間15分)その後、旭川駅から旭山動物園まで旭山動物園線41・47番線に乗車。
旭川空港から旭山動物園まで
- 路線バス旭川空港旭山動物園線78番線に乗車する(乗車時間約35分)
観光名所を回るにはどの交通手段が便利ですか?
北海道は土地が広いため、各エリアによって理想の交通手段が異なります。札幌や小樽、函館などの主要観光地を巡る場合は、市内の電車やバスだけで対応可能です。
ただ、札幌や小樽、函館から別のエリアへ行く場合は、電車やバスの本数をあらかじめしっかりと調べておくことをおすすめします。北海道は都市部を除いて電車やバスの本数が少ないため、下調べしておかなければ交通手段に困窮する可能性が高いです。もし札幌のような都心部を観光しないのであれば、時間を気にせず観光できる車が最もおすすめの交通手段でしょう。
北海道の世界遺産はいくつありますか?
北海道にある世界遺産は、道東の端にある「知床」のみです。知床は手つかずの自然がそのままに残された土地で、ここにはエゾヒグマやエゾシカ、シャチなどの野生動物が生息します。また美しい滝や湖も観光名所として人気で、野生動物と自然の両方を見ようと世界中から多くの観光客が訪れます。
ベストシーズンはいつですか?
航空券や宿の費用が高いのは、お盆やゴールデンウィーク、年末年始など長期連休の時期です。そのため価格面でのベストシーズンはこれらの期間を外した時期になるでしょう。
観光に最も適したシーズンというのであれば、北海道は年間を通してベストシーズンだと言えます。春は札幌でライラックの花が咲き誇り、夏の道東エリアは避暑にピッタリの涼しさ。秋は紅葉が美しく、冬は雪まつりが開催されます。どのシーズンに北海道に訪れるかは、旅の目的に合わせて決めるようにしてください。
北海道の各季節の気候を教えてください。
北海道はエリアによって気候が変わりますが、大まかには以下の通りです。
春(4月下旬から6月まで)
4月はまだ道北や道東で雪が残るところもありますが、それ以外のエリアは陽気な日が増えます。桜の開花は日本で最も遅く、5月頃が目安です。
夏(7月から8月まで)
8月に何日か30度に達する日があるものの、暑い日々は数週間で終わり長くは続きません。夜は気温が下がり涼しく、梅雨もないため本州と比べると過ごしやすいと言えるでしょう。また道東は気温があまり上がらないことから、夏場は避暑に訪れる人が多くいます。
秋(9月から11月初旬まで)
9月上旬から徐々に秋の気配が感じられ、10月初旬には紅葉を楽しむことができます。寒さが厳しくなりつつあるため、本州から訪れる人は厚手の上着を用意しておくと良いでしょう。
冬(11月下旬から4月中旬まで)
北海道の冬は長く、11月中旬から4月頃まで続きます。一面雪が積もり地面には氷が張るため、足元には気を付ける必要があるでしょう。雪まつりや氷祭りが各地で開かれ、イベントを楽しむには最高の季節だと言えます。
北海道の各季節ごとの楽しみ方教えてください。
北海道の春は、エゾザクラやライラックの花が鑑賞できることで観光客から人気です。春の北海道では、こういった北海道ならではの植物や花々を楽しむと良いでしょう。夏は涼しく過ごしやすく、各地を旅行するにはピッタリの季節。特に富良野はラベンダー畑が有名なため、ぜひ夏の季節に訪れてみてください。
秋は紅葉が美しいだけでなく、道内各地でグルメイベントが開催されます。海鮮料理や郷土料理など、北海道のグルメを堪能するなら秋が最高です。最後に冬ですが、冬は最も北海道の魅力を満喫できる季節。スキーやスノボーなどのウィンタースポーツが楽しめるほかに、札幌では日本最大級のイベント雪まつりが開催されます。
真冬に北海道観光する際の服装を教えてください。
北海道の真冬は本州よりも断然寒いため、厚手のコートは必須でしょう。手袋やマフラーなど、防寒具を用意できる人は持参することをおすすめします。また雪が靴の中に入らないよう、ブーツや冬専用の靴を履いておくと快適に過ごせます。
北海道の有名なイベントを教えてください。
北海道の有名なイベントは、エリア別に下記の通りです。
道央
- 登別地獄祭り(登別)
- よさこいソーラン祭り(札幌)
- さっぽろ夏祭り(札幌)
- さっぽろ雪まつり(札幌)
道北
- 北海へそ祭り(富良野)
- “音と光のファンタジー” 花火 in KAGURA 31(旭川)
- 北の恵み 食べマルシェ(旭川)
- 旭川冬まつり(旭川)
道南
- 函館さくらまつり(函館)
- 函館港祭り(函館)
- はこだてクリスマスファンタジー(函館)
道東
- 金刀比羅(こんぴら)神社例大祭(根室)
- 勝毎花火大会(帯広)
- 根室さんま祭り(根室)
- 厚岸牡蠣祭り(厚岸)
話題のフォトジェニックスポットを教えてください。
道北であれば旭川にある「雪の美術館」が人気で、ここはディズニー映画『アナと雪の女王』が放送されてから注目を集めています。道南では、「函館山からの夜景」がロマンティックなフォトジェニックスポとして人気です。さらに道央札幌の「白い恋人パーク」や、道東の摩周湖近くにある「神の子池」など、北海道にはテーマパークや自然など様々なフォトジェニックスポットがあります。
北海道の話題のお土産を教えてください。
北海道のお土産は、エリアによって目玉商品が異なります。まず小樽がある道央エリアでは、「ドゥーブルフロマージュ」というチーズケーキがおすすめ。北海道で人気のお菓子メーカー、LeTAO(ルタオ)の商品です。
さらに富良野や美瑛など自然豊かな道北エリアに行くなら、ぜひお土産に購入したいのが「ふらの雪どけチーズケーキ」。こちらもドゥーブルフロマージュ同様にチーズケーキですが、サックとしたタルト生地が甘さを緩和してくれる食べやすい商品です。
また道南の函館はご当地土産の種類が多く、函館ラスクや函館スフレなど甘くて美味しい洋菓子がたくさん販売されています。市内のお土産屋で手に入るため、ぜひチェックしてみてください。
最後に道東ですが、釧路のシンボルでもある鶴をモチーフにした「丹頂鶴の卵」や白樺の木に見立てた「三方六」など少し渋い商品が購入できます。それぞれのエリアによってお土産の種類も異なるので、ぜひ道の駅や空港のお土産屋は注目してみてください。
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北海道で食べるべき名物グルメはありますか?
北海道には名物グルメが多くありますが、その中でも特にこれだけは外せないというグルメは以下の通りです。
道央
- 夕張メロン(夕張)
- 札幌ラーメン(札幌)
- スープカレー(札幌)
- ジンギスカン(札幌)
道北
- 旭川ラーメン(旭川)
- オムカレー(富良野)
- ラベンダーソフト(富良野)
道南
- 海鮮丼(函館の朝市)
- いかめし(函館)
- ハンバーガー(函館ラッキーピエロ)
- 松前漬け(松前)
道東
- 豚丼(帯広)
- ザンギ(釧路)
- 勝手丼(釧路の和商市場)
- スパカツ(釧路)
- 十勝清水牛とろ丼(清水町)
北海道で人気のアクティビティはなんですか?
北海道で人気のアクティビティといえば、富良野の「熱気球」がその1つです。気球の上から眺める富良野の大自然には、きっと感動することでしょう。また大自然を堪能するなら、知床の「トレッキングツアー」もおすすめです。その他にも小樽の「クルージング」や支笏湖の「カヌー」など、自然豊かな北海道ならではのアクティビティに挑戦することができます。
そして忘れてはいけないのが、雪国北海道ならではの「ウィンタースポーツ」でしょう。特にニセコはスキー・スノボーの聖地として、世界各国から人々が訪れます。冬に北海道に訪れるなら、ぜひゲレンデでウィンタースポーツにも挑戦してみてください。