ツアー選びのポイント
ツアーの特徴
アメリカ・イリノイ州の都市、シカゴ行きのツアーは最短でも3泊5日が理想的です。シカゴの面積は約600平方kmで、東京都と大体同じ規模だと考えると想像ができるかと思います。アートや音楽、グルメからショッピングまで様々な魅力があるため、シカゴを満喫するには最低3泊が必要となります。
また日本から直行便だと約12時間、乗り換え便を使うと15時間以上かかるので、飛行機の往復で24時間以上かかります。日本とシカゴの時差は15時間で日本が先を進んでいるため、シカゴツアー最終日の朝に飛行機に乗り、日本には次の日の昼過ぎ以降に到着することとなります。
このように移動に時間がかかるため、シカゴツアーのほとんどは移動時間を含めて、最短5日ツアーからの選択となります。
シカゴは広大なアメリカ合衆国の中心部に位置しているので、2~3都市周遊ツアープランの1都市として含まれていることが多いです。その場合が5泊以上のツアープランとなります。
人気なツアープランは、日本から近い西海岸のサンフランシスコや、同じ東海岸のニューヨークを一緒に巡る周遊ツアーです。また、シカゴで聴けるジャズやブルースが有名なので、ニューヨーク・ニューオリンズ・シカゴと、ジャズにゆかりのある3都市を巡る、ジャズ・音楽・文化好きの方々にはたまらないプランもあります。
時間と予算に余裕がある場合は、シカゴとメキシコのカンクンを巡るツアーや、フロリダ州オーランドでディズニーランドなどのテーマパークを楽しめるプランもあります。シカゴでは建築やアートなどの知的娯楽を楽しみ、カンクンやオーランドではリゾートでリラックスなど、違う楽しみ方を1つのツアーで体験することができます。
シカゴツアーに最適な時期を見極める
シカゴへ行く時期を決めるのに重要なポイントは、天候とイベントです。
シカゴは北緯約41度、北海道の函館とほぼ同じ緯度だと考えると、想像がつきやすいかと思います。春と秋は短く、夏は涼しく、冬場には1月でマイナス5℃、ときにはマイナス18℃まで下がります。「ウィンディーシティ」(風の街)とも呼ばれ、ミシガン湖からの風が摩天楼の合間でビル風となり激しく吹くので、体感温度はさらに低く感じます。
そのため冬場よりも、夏だと湿度が低くさわやかな気候なので、快適に過ごすことができます。また、夏には野外イベントが目白押しで、野外コンサートやエアーショーなどが開かれます。
9月に入ると街中の木々が色づき始め、色とりどりの紅葉が風に揺れる風景はとても綺麗です。しかしこの時期になると数々のコンベンションが開かれ、人の出入りが激しくなるのでホテルの価格も上がります。
冬には寒いですが、12月になると街中がイルミネーションで煌めき、公園にはスケートリンク現れ、クリスマス一色となります。煌びやかなクリスマスを体験したいという方々は、シカゴとニューヨークの両都市を周遊するツアーがおすすめです。
ホテル選びのコツ
シカゴ市内でホテルを手配する際に人気なのが、「マグニフィセント・マイル」と呼ばれるショッピングエリア、シカゴ経済の中心地「ループエリア」、シカゴ美術館周辺の閑静なエリアです。このようなダウンタウンの中心地のホテルは、1泊10,000円~というのが相場となっています。
市内には1泊5,000円ほどの格安の宿から、40,000円以上する高級ホテルまであります。1泊5,000円のものだと古い建物で狭いホテル、またはダウンタウンから距離がある、郊外に位置しているものが大半です。また、アメリカの大都市のひとつでもあるので、ヒルトンやシェラトン、トランプ系列の高級ホテルなどもたくさんあり、ラグジュアリーにシカゴ滞在を楽しむことができます。
また、シカゴは建築で有名な都市でもあるので、100年以上前の建築ブームの際に建てられた建物をリフォームしたデザイナーズホテルもたくさんあります。ノスタルジックな哀愁が漂う内装とともに、エレベーターやジムなどの最新設備を備えたこのようなホテルでは、快適かつお洒落な滞在を演出してくれます。
ホテルを選ぶ際に気をつけていただきたいのが、ホテルの位置しているエリアです。シカゴの南西部はかつてアメリカで一番治安の悪い地域として有名でした。ホテルを手配する際には、ダウンタウン、できるだけ北部のエリアにあるものを選んでいただければ、安全にシカゴ観光を楽しめるかと思います。
そもそもシカゴってどんなところ?
基本情報
「アメリカ建築の聖地」とよばれる、アメリカ第3の都市、シカゴ。シカゴは現在ニューヨーク、ロサンゼルスに次ぐアメリカ合衆国の大都市の一つで、中西部イリノイ州の北側に位置します。
元々ネイティブ・アメリカン達が住んでいた地が、17世紀にフランス人神父と探検家によって発見されたことをきっかけにヨーロッパからの移民が増え、1833年に「シカゴ」という都市として誕生しました。
アメリカの中心部、またミシガン湖が横にあるという地理的優位性により、鉄道・海運・航空が発達し、運輸業の拠点として栄え、金融業も発展していきました。ハリウッドでの映画産業の台頭前は、ロサンゼルスよりも大きな都市として栄えていた時期もありました。
現在ではアメリカ中西部で最大の都市となったシカゴには、「摩天楼発祥の地」、「ウィンディーシティ」(風の街)、「コンベンションシティ」などのたくさん称号がつけられています。
「摩天楼発祥の地」
1871年に起こった「シカゴ大火」で街の3分の2が焼失したことをきっかけに、近代的な高層ビルが建てられるようになりました。この被災からの再起が、シカゴを「摩天楼の発祥地」として世界中にその名をとどろかせるきっかけとなりました。現在では世界最古の高層ビルとされる建造物がシカゴ市内に残っています。
「ウィンディーシティ」
シカゴの真横にあるミシガン湖から吹く風が、摩天楼を通してビル風となるので、「風が吹く街」として知られています。しかしこのニックネームの由来には様々な所説があり、シカゴは「Full of Hot Air」=中身のない話をしたり、口約束ばかりの人が多いと、ある雑誌が批判したことが、元々のきっかけとなっているという説もあります。
「コンベンションシティ」
シカゴはアメリカ合衆国のほぼ中央に位置しているという地理的利点から、アメリカ中から人が集まるコンベンションや会議、産業見本市などが多く開かれることもあり、「コンベンションシティ」とも呼ばれます。ダウンタウンにある「マコーミックプレイス」は北米最大のコンベンションセンターです。
「建築の都市」としての歴史
先述した「シカゴ大火」後に、フランク・ロイド・ライトなどの建築家やアーティストたちがシカゴに集まり、復興という名目で、シカゴを当時の建築業界の「実験場」とするようになりました。
その建築家たちによって数多くの高層ビルが設計され、また市が木造の建築を禁止したことをきっかけに、鉄骨が使われるようになったので、「シカゴ派」とよばれる鉄骨でできた超高層ビル群が実現しました。この「建築ブーム」の産物たちが、のちの名建築とよばれる作品となってゆくのです。
もう一つ、シカゴ建築史のターニングポイントとなったのが、1893年にシカゴで開催された「コロンビア万国博覧会」(シカゴ万博)です。このときに博覧会場の統括を任されたのが、ダニエル・バーナムという建築家です。バーナムはパリで建築を学んだこともあり、近代的で新しい建築様式ではなく、ヨーロッパの古典的な様式建築を博覧会場建設に用いました。
アメリカ独自の新しく近代的な建築様式を切り開いていこうという矢先、古典的な様式を用いたことに批判が向けられましたが、万博以後は超高層ビルがヨーロッパのゴシックデザインをまとうようになり、古と新が調和されるようになりました。
このような経緯があり、近代的な高層ビルと、歴史情緒あふれるゴシック調の建物が現在のシカゴの「都市美」を成しているのです。
シカゴダウンタウンのエリア
ここからは、シカゴ市内の代表的な7つのエリアを紹介させていただきます。
ループエリア
シカゴのダウンタウンの中でも中心地が、「ループエリア」です。シカゴ川の南側にあたる場所で、高架鉄道が中心地をループ(輪)のように囲むように走っていることからこのようによばれています。金融街やウィリス・タワーを筆頭としたビル郡、ミレニアム・パークなど、シカゴの定番観光スポットが集まっているエリアです。
サウスループ
「サウスループ」エリアは名前のとおりループエリアの南側に位置し、ダウンタウンの中心地に比べるとビルなどがなく、閑静な街並みが特徴です。博物館や美術館、イリノイ工科大学などがあり、新しいコンドミニアムやアパートなども建ち、どんどん発展しているエリアです。チャイナタウンがあることで人気で、アジア系の人々のみならず、中華料理店や食材店に多くの地元民たちが集います。
ウェストループ
ループエリアの西側に位置する「ウェストループ」は近年、シカゴ屈指の食のメッカとして発展しました。元々は精肉業でさかえた街で、現在では高級レストランからラーメン屋まであるこのエリアは、常に地元民や観光客などが集まり賑やかなエリアです。
また、このエリアはギリシャ系移民達が多いので、日本ではあまり食べることのできないギリシャ料理が食べれるレストランやベーカリー、デリなどが立ち並びます。
リバーノース
シカゴのダウンタウンは、東西に流れるシカゴ川によって北と南に分かれていて、南側はループエリア、北側をリバーノースと呼びます。ループエリアがシカゴ経済の中心地であるならば、リバーノースはシカゴで一番華やかな場所とも言えます。
リバーノース内の「マグニフィセント・マイル」(魅惑の1マイル)とよばれるエリアは、観光客を引き寄せるシカゴ屈指のショッピング街です。また、有名なレストランやバーも立ち並ぶエリアなので、シカゴでどこへ行くか迷ったら、まずこのエリアへ向かいましょう。
ストリータービル
「ストリータービル」は、シカゴ市民たちにとっての娯楽場である「ネイビー・ピア」やシカゴ近代美術館がある場所で、マグニフィセント・マイルからも徒歩圏内で近く、とても賑やかなエリアです。ネイビー・ピアはレストランやギフトショップ、映画館やアミューズメントパークあり、一日中楽しめる場所です。
日系企業もこのエリアにオフィスを構えていることが多いので、日本料理店の多い地域でもあります。
レイクビュー
観光に疲れ、地元の暮らしに馴染んでみたいと思ったら「レイクビュー」に行くことをお勧めします。
メジャーリーグ、シカゴ・カブスの本拠地であるリグレーフィールドがあり、周りにはスポーツバーなどがところ狭しと並んでいます。昔ながらのバーや、レストランがいたるところにあり、シカゴのローカル情緒溢れる地域です。また、このエリアの南側にあるボーイズタウンと呼ばれる一角は、LGBTQ+コミュニティの聖地となっていて、ゲイバーなどが軒を連ねます。
オークパーク
「オークパーク」はダウンタウンから車で30分、電車で45分行った郊外の閑静で優美な高級住宅地です。摩天楼がひしめくダウンタウンの喧噪から離れて、緑を楽しめるエリアで、近年は地元の人々に人気のあるエリアです。
オークパークはシカゴを代表する2人の著名人のゆかりの地として有名です。一人は近代建築の3大巨匠の一人、フランク・ロイド・ライトで、彼が設計した邸宅や作品がオークパークに点在しています。もう一人はアメリカ文学を代表する作家であるアーネスト・ヘミングウェイで、彼が生まれた地としても有名です。
シカゴのみどころ
アメリカ中の文化が集まった音楽の街
シカゴは言わずと知れた音楽の街。シカゴスタイルのジャズやブルースなどを筆頭に、ヒップホップやR&B、ハウスミュージックなど様々なジャンルの音楽を楽しむことができます。
ミュージックシーンの形成には、アメリカ合衆国の中心部に位置しているという地理的条件が大きく影響しました。ニューヨークやニューオリンズ、ナッシュビル、そしてロサンゼルスなどの周辺都市からの影響が入り複雑にミックスされたものが、シカゴで聴くことのできる音楽といっても過言ではありません。
アメリカ中の文化が集まった街の音楽を聴くために、アメリカ国内外からの音楽好きが集まります。
ジャズとブルース
ジャズと聞くと、ニューヨークやニューオリンズを思い浮かべる人が多いかと思いますが、シカゴも全米有数のジャズの街です。ニューヨークやニューオリンズにはない、シカゴ派と呼ばれる独自のスタイルを生み出しました。また、「ブルースの聖地」としても世界中のブルースマンの聖地となっています。
シカゴの工業化が進むにつれて、南部の田舎で労働者、またはエンターテイナーとして働いていたアフリカ系アメリカ人たちが職を求めてきたことが、シカゴのジャズ、そしてブルース文化の発祥につながりました。
アメリカ南部での労働と抑圧の苦しみをうたったブルース、またその苦しみをお金や楽しみに変えるために作られたジャズが、シカゴで発展を遂げ、独自のコミュニティをつくり広まりました。
そして現在のシカゴにも多数のジャズやブルースのライブハウスがあり、代表的なのが、「B.L.U.E.S.」「バディ・ガイズ・レジェンズ」、「アンディーズ」、「ハウス・オブ・ブルース」、「ジャズショーケース」などです。
ヒップホップ
工業化や運輸業の拠点となることで経済発展を遂げたシカゴでしたが、その副産物として生まれたのが貧富の差でした。20世紀以降からウエストサイドやサウスサイドと呼ばれる黒人地域で、スラム化が進みました。
1980年代に入り市街地の再開発に努め、治安が改善されたりもしましたが、2010年初期にはアメリカで一番治安の悪い地域とされ、イラク戦争での死者よりも、シカゴのスラム街での殺人事件による死者の数が上回ったことで「シラク(シカゴ+イラク)」とも呼ばれたといいます。
そのスラム街で発展した音楽がシカゴのヒップホップで、後にカニエ・ウエストやコモン、ルーペ・フィアスコなどの有名ラッパー達を生み出しました。現在では治安が著しく改善されましたが、シラク時代の名残として、ヒップホップシーンが今でも盛んで、若手のヒップホップアーティストを生み出しています。代表的なアーティストにチャンス・ザ・ラッパーやチーフ・キーフなどがいます。
ハウスミュージック
ダンスミュージックのひとつのジャンルとして人気のあるハウスミュージックは、シカゴが発祥だということは有名です。
1980年代に「ウェア・ハウス」と呼ばれる黒人のゲイ向けのクラブでかけられるようになったのが、「ハウス」語源となったと言われています。ニューヨークなどで流行っていたディスコミュージックから影響を受け、サンプラー、ドラム、シンセサイザーなどの独自の音を組み入れた、より電子的な音楽を、「シカゴ・ハウス」と呼ばれるようになりました。
現在でも「ザ・アンダーグラウンド・シカゴ」、「スマートバー」、「ビューティーバー」などではハウス・ミュージックをメインに流しています。
歩いてアート鑑賞ができる、街中が美術館
シカゴ美術館やシカゴ現代美術館など、アメリカを越えて世界屈指の美術館や博物館がそろうシカゴ。このように美術館などの施設で作品を鑑賞することも楽しみの一つですが、街中にある公共芸術・野外アートの豊富さでも評判であるシカゴでは、歩いているだけでアート鑑賞ができるという楽しみもあります。
ここからは、市内に点在している野外アートの代表的なものを紹介させていただきます。
シカゴ・ピカソ
名前のとおり、「シカゴ・ピカソ」は世界の誰もが知っている芸術家パブロ・ピカソの作品で、ループエリアにあるリチャード・J・デイリーセンターの南側広場に展示されています。1967年8月に幕開けをした際には、世界的なアーティストの作品とあって、全米中の注目の的となったそうです。
高さ15.2mとスケールの大きい抽象的なデザインは、ピカソのスタイルを彷彿とさせるもので、現在でもダウンタウンの象徴的存在として異彩を放っています。
フラミンゴ
フェデラルセンターの広場にあるもう一つの有名な野外アートが「フラミンゴ」です。黒色を基調とした連邦政府ビル前に、ひときわ目立つ赤色の16.15mにも及ぶ高さオブジェが置かれているため、道行く人々の視線を釘付けにします。
フラミンゴは1974年に公開、風などで動く彫刻「モビール」をつくったことで知られる彫刻家アレキサンダー・カルダーの作品で、フラミンゴの足と、水を飲む際の垂れ下がった首のような曲線が美しい作品です。
ミロのシカゴ
スペイン出身のアーティスト、ジョアン・ミロ作の彫像である「シカゴ」は、シカゴ・ピカソがある広場の通りを隔てたブランズウィック・プラザにあります。高さ12mの女性像で、1981年に公開された当時は、「The Sun, The Moon, and One Star」と題されていましたが、後に「シカゴ」に改名されました。具象と抽象のあいだの画風だといわれるミロ特有のスタイルが、そのまま表現されたアート作品です。
シャガールの四季
シャガールからシカゴ市へ寄贈された「四季」は、ビジネス街であるディアボーンとモンロー通りにある、チェースタワープラザで鑑賞することができます。この高さ4.3m、幅21m、奥行き3.0mの四面で楽しむことができるモザイク画は、イタリア、フランス、ノルウェイ、ベルジン、イスラエルなどから集められた石の破片を使って制作されたそうです。
映画やテレビドラマの撮影場所をめぐる
シカゴはたくさんのアメリカ映画やテレビドラマの舞台として使われています。シカゴの街を歩いていると、「あの映画で見た!」という発見がいくつかあるかもしれません。
バットマンシリーズ「ダークナイト」
映画の撮影地として使われた代表的なものが、バットマンシリーズの「ダークナイト」です。
バットマンシリーズの舞台となる架空の都市「ゴッサム・シティ」は、ニューヨークをモデルにしているという説や、ニュージャージー州にあるという説がありますが、ダークナイトシリーズを手がけた監督は、シカゴをそのままゴッサムシティとして取り上げました。
シカゴの特徴である新旧の高層ビルがひしめく街並みや高架鉄道などは、ニューヨークやロサンゼルスなどでは表現することができない街の雰囲気を醸し出します。
映画の冒頭に出てくるジョーカー一味の銀行強盗シーンに出てくる、ユニオン駅近くの元郵便局のビル、ブルース・ウェインの会社の本社として使われてたトランプ・タワー、そしてカーアクションが繰り広げられた高架下など、シカゴを歩いているとダークナイトの世界に入ったような錯覚に陥ります。
「アンタッチャブル」
もう一つのシカゴを舞台にした代表的な映画には、「アンタッチャブル」があります。1920年代、禁酒法時代とも言われたシカゴで、密造酒で利益を上げるマフィアのボス、アル・カポネとFBIの戦いを描いている映画です。アンタッチャブルの名場面である銃撃戦が行われたユニオン駅は、現在でも出入りすることができるので、映画好きの方はぜひ訪れてみてください。
その他
ダークナイトやアンタッチャブル以外にも、ミュージカル映画「シカゴ」や「Shall We Dance?」、「フェリスはある朝突然に」、「ホーム・アローン」、「スパイダーマン2」、「イルマーレ」などの舞台、背景としてシカゴが使われました。
映画以外にも「シカゴP.D.」や「シカゴ・ファイア」、「シカゴ・メッド」などのシカゴシリーズ、「ER緊急救命室」などの有名シカゴドラマの舞台にもなっています。シカゴ観光に行く前の予習として、これらの映画やドラマを見ていくと、シカゴをもっと楽しめるかもしれません。
地元の人が熱くなるスポーツ
シカゴにはアメリカ4大プロスポーツ(野球・アメフト・バスケ・ホッケー)がすべて揃っており、アメリカの中でも特に人気のあるチームが本拠地を構えています。市民たちのスポーツにかける思いも強く、シカゴのチームを応援する際の熱狂的な盛り上がりは有名で、スポーツを通じて地域の絆が強まってといっても過言ではありません。
プロスポーツ以外にも、大学スポーツやマイナースポーツや独立リーグなども大変盛り上がり、一つのシーズンが終わると、また違うシーズンが始まるので、一年を通してスポーツの熱が冷めることがありません。スポーツ観戦をしながら地元人たちと一緒に熱狂してみるというのも、ひとつのシカゴ観光の楽しみになります。
ここからはシカゴで代表的なプロスポーツチームを紹介させていただきます。
シカゴ・カブス(野球)
シカゴ・ダウンタウンの北側に本拠地をおいているのがMLBチームの「カブス」です。1871年に創設された老舗球団で、創設以来本拠地を変えていない球団としては、全米で一番古いのだそうです。
創設当初から強豪として優勝を繰り返していましたが、1945年から長い間優勝することはなく、その後カブス暗黒の時代が続きます。1945年に山羊を連れて観戦しようとしたファンが入場を拒否された事件後だったので、その暗黒の時代が「ビリー・ゴートの呪い」と呼ばれていたのは有名な話です。その後2016年のリーグ優勝によってその呪いは解かれました。
日本からは上原浩治選手やダルビッシュ有選手が在籍していたことでも有名です。
シカゴ・ホワイトソックス(野球)
シカゴの北がカブスなら、南にはもうひとつのMLB球団、「ホワイトソックス」が本拠地としています。こちらの1901年創設の老舗球団で、人気度を比べるとカブスには劣りますが、チケットを取りやすく安いこともあり、カブスの試合に行けない場合はホワイトソックスの試合を観にいく、という観光客も多いそうです。
シカゴの南側を第2の故郷としている前アメリカ大統領バラク・オバマは、ホワイトソックスファンだということを公言しています。
シカゴ・ベアーズ(アメフト)
日本ではあまり馴染みのないアメフトですが、アメリカでは野球をしのいで最も人気のあるスポーツです。「ベアーズ」はシカゴのNFLチームで、1919年に創設以来、アメリカの名門アメフトチームの一つの座を保っています。ベアーズが本拠地を置くソルジャー・フィールドは、NFLチームの本拠地の中では最も古いスタジアムです。
シカゴ・ブルズ (バスケ)
マイケル・ジョーダンが在籍したことで、日本でも有名な「シカゴ・ブルズ」。ジョーダン在籍時がブルズの黄金期で、その当時シカゴは「ブルズタウン」と呼ばれていたそうです。シカゴに本社を構える航空会社「ユナイテッド航空」が運営するユナイテッドセンターを本拠地としています。過去6度(2回の3連覇)のワールドチャンピオンに輝きました。
シカゴ・ブラックホークス(ホッケー)
冬が長いシカゴはアイスホッケーの人気が高い街です。そんなシカゴを代表するNHLチームが1924年に創設された「ブラックホークス」です。日本ではあまり馴染みのないアイスホッケーですが、スピード感と選手同士がぶつかり合う音など、迫力があるスポーツです。
ブルズとおなじユナイテッドセンターを本拠地としており、チケットの入手が他のスポーツに比べて比較的容易なので、シカゴを訪れたときはぜひ立ち寄ってみてください。
定番スポット10選
ウィリス・タワー
シカゴ・ダウンタウンの高層ビル群の中でシンボル的存在である「ウィリス・タワー」。
1973年に建てられたウィリス・タワー(当時はシアーズ・タワー)は、1998年まで25年のあいだ世界一の高層ビル、2013年にニューヨークに、新しいワールドトレードセンターが完成するまで、全米で一番高い高層ビルでした。地上高443m、アンテナを入れると全高527mを有するこのタワーは、2019年現在アメリカでは2番目、世界では13番目に高い高層ビルです。
ウィリス・タワーで観光客が必ずと行っていいほど訪れる場所が、ビルの103階にある展望台「スカイ・デッキ・シカゴ」です。展望台では360°のパノラマが広がり、ミシガン湖の輝く水面はもちろん、約80km先、イリノイ州近隣の4つの州まで一望することができます。
その中でも有名なアトラクションが、全面ガラス張りの小部屋「ザ・レッジ」です。地上412mにある小部屋に一歩踏み入れると、足元にはシカゴの摩天楼が広がり、まるで宙に浮いたような体験をすることができます。
ジョン・ハンコック・センター(360シカゴ)
「ジョン・ハンコック・センター」も同じく100階建ての超高層ビルです。
1969年に完成した当初はウィリス・タワーがまだ完成していなかったので、シカゴ一の高さ、ニューヨークの「エンパイア・ステート・ビル」に次いで世界2番目の高さの高層ビルでした。現在では、シカゴで4番目、アメリカで5番目に高いビルで、オフィスやレストラン、人が住むコンドミニアムが入っている複合施設となっています。
ジョン・ハンコック・センターの建築物としての特徴は、「構造表現主義建築」とされるもので、建物を支える構造体がむき出しになった独特の外観となっています。
シカゴの絶景を楽しめる展望台で、ウィリス・タワーと並んで人気なのが、ジョン・ハンコック・センターの94階にある「360CHICAGO」です。360シカゴはウィリス・タワーのスカイデッキより100m低いですが、主にビル群の景色を楽しめるスカイデッキと違い、ミシガン湖により近い場所にあるため、緑と青のグラデーションが美しいミシガン湖とビル群の景色の両方、360°楽しむことができます。
また、2014年春にオープンした「TILT(ティルト)」は、スタッフの操作で壁のガラスが傾き、地上300m地点から下をのぞき込むことができるスリル満点のアトラクションで、観光客から人気を集めています。
ミレニアム・パーク
ミレニアム・パークは、ダウンタウンのループエリア、ミシガン湖沿いにあるグラント・パークに一角にある公園です。
2004年に完成したこの公園には、定番インスタグラムスポットである「ザ・ビーン」などのアートやオブジェと自然を楽しむことができるスポットです。このオブジェは俗に「ザ・ビーン」(豆)と呼ばれますが、正式名称は「クラウド・ゲート」といいます。
インド出身の彫刻家アニッシュ・カプーアによって、168枚のステンレス板をつなぎ合わせて作るよう設計・デザインされ、一時は実現不可能とまで囁かれたそうですが、2006年の完成以来、シカゴの一番の観光スポットとして人気を集めています。
その他にも、クラウン・ファウンテンも人気のアートで、向かい合っている巨大な2つのブロックに、シカゴ市民たちの顔がLEDプロジェクターによって映し出され、時々口から水が吹き出てくるという仕組みもあり、老若男女楽しめる作品となっています。
ミレニアム・パークはアートやオブジェだけではなく、野外音楽祭の会場としても使われることが多く、また緑も多いので地元民や観光客にとって憩いの場所です。
シカゴ美術館
シカゴに来たなら必ず行くべき、といっても過言ではないスポットが「シカゴ美術館」です。メトロポリタン美術館とボストン美術館と並ぶ、アメリカ三大美術館の一つであるシカゴ美術館には、歴史の教科書で見たことがあるような美術品がたくさん展示されています。
特に有名なのが、印象派と20世紀アメリカ美術のコレクションで、スーラの「グランド・ジャット島の日曜日の午後」、ゴッホの「自画像」、またウッドの「アメリカン・ゴシック」などがよく知られています。
そのほかにも2,000点もの展示品と30万点以上の収蔵品がある、世界最大規模の美術館です。そのため、一日ですべてのエリアや部門を周るのは大変なので、あらかじめ行く場所を決めておくことをおすすめします。
ミシガン湖
シカゴのダウンタウンは、アメリカ5大湖である「ミシガン湖」と面しています。ミシガン湖の面積は58,016平方kmで、日本最大の琵琶湖とは比べものにならないくらい広く、日本の九州がすっぽり入るほどの規模です。そのため、一見すると海のようです。
ダウンタウンでミシガン湖を楽しむのにおすすめのスポットが湖岸に沿ったレイク・ショア・ドライブで、建築やアートなどの知的好奇心を満たすものがたくさんあるシカゴで、一息つきたいというときに最適な場所です。
夏になると水遊びやウインドサーフィンを楽しむ人たちで賑わい、夏以外にも湖沿いをサイクリングやランニングをしたりと、地元の人も観光客も集まるスポットです。
シカゴ・ウォーター・タワー
マグニフィセント・マイルエリアにあるシカゴ・ウォーター・タワーは、1869年に建てられ、1871年のシカゴ大火で焼失することなく残った建物、「シカゴ大火で焼け残った唯一の現存する建築物」で、オールド・シカゴを象徴する歴史的建造物です。
全米に2番目に古い給水塔としても有名で、当時はミシガン湖から水をくみ上げ、シカゴ市内に水を供給する役目をはたしていました。現在タワー内はギャラリーとなっており、内部を見学することができます。あまり目立つ建造物ではありませんが、ゴシック様式の外観で夜にはライトアップし、オールド・シカゴが垣間見えるようで美しいです。
観光客が集まるショッピングエリアや、ジョン・ハンコック・センターから徒歩圏内なので、ふらっと立ち寄ってシカゴの歴史を味わうことのできるスポットです。
トリビューン・タワー
摩天楼発祥の地と呼ばれるに相応しいほど、近代的なビルが立ちならぶ中、異彩を放っているのが、「トリビューン・タワー」です。マグニフィセント・マイルの南側にあるこのタワーは、ワシントンポストやニューヨークタイムズと並ぶアメリカ屈指の報道紙「シカゴ・トリビューン」の本社です。
周りの近代的なビルとは違い、フランスの「ルーアン大聖堂」のバタータワーをモデルにしたといわれるゴシックデザインで建てられました。1922年に「世界で一番美しいオフィスビルディング」というコンセプトで公募をし、後にニューヨークのクライスラービルディングを手がけることとなる、レイモンド・M・フッドと、ジョン・ミード・ホーウェルのデザイン設計が選ばれました。
当時、ヨーロッパの建築様式を使わず、新しい近代の様式を取り入れようとしていたシカゴの建築家たちからたくさんの批判があったそうですが、現在ではシカゴを象徴する建築物の一つとなっています。タワーの外壁には、トリビューン特派員たちによって集められた、ピラミッドや万里の長城、ベルリンの壁などの有名建造物の破片が埋め込まれていることでも有名です。
ルッカリー
「ルッカリー」は、1888年に完成した世界で最も古い鉄骨ビルの一つです。シカゴ博覧会の設計で有名な建築家ダニエル・バーナムと、彼とともに活動し、シカゴ派建築の創設者であるジョン・ウェルボーン・ルートの設計で、近代の高層建築の原型とも言われています。アメリカ合衆国国家歴史登録財にも指定されるほど、アメリカの歴史の中で大変意義のある建築物として認識されています。
外観は茶色が基調となっており、どっしりとした重量感に溢れています。内装はシカゴを代表する近代建築の巨匠フランク・ロイド・ライトが改装に関わったというロビーが見どころで、「ライトコート」(光の庭)と呼ばれています。このロビーのガラス屋根からは太陽光が差し込み、明るく開放的な空間が広がります。
ジノス・イースト
シカゴの定番グルメといったら、「ディープ・ディッシュ・ピザ」。厚さが5cmほどあり、見た目はキッシュやタルトのようなピザで、シカゴの地元人にとってのソウルフードです。
「ジノス・イースト」はシカゴで1966年に創業されたディープ・ディッシュ・ピザ専門の老舗で、アメリカのPeople誌のNo.1ピザに選ばれたこともある有名店です。ジノス・イーストはチェーン店で、シカゴのダウンタウンだけでも3軒あり、イリノイ州だけではなく、ミシガン州やテキサス州などにも拡大しています。
日本はもちろん、シカゴ以外の都市でディープ・ディッシュ・ピザを提供するレストランを見つけることは難しいので、観光に来た際は、ぜひ立ち寄ってみください。
シカゴ川
ダウンタウンの摩天楼を縫うように流れるシカゴ川。
この川は元々、現在とは反対方向のミシガン湖へと流れていたそうですが、現在から120年ほど前に川を逆流させる工事が行われました。当時の技術からすると考えられない偉業であり、その当時のシカゴの都市としての力を垣間見ることができます。その当時、水の汚染が問題となっていましたが、積極的な美化活動により現在のような美しいシカゴ川への生まれ変わりました。
このシカゴ川での人気のアクティビティが、リバークルーズです。
シカゴ川を下りながら、先ほども紹介したシカゴを代表する建築物、ウィリス・タワーやトリビューン・タワー、またトランプ・タワーやマリーナ・シティなどを一気に鑑賞することができ、またガイドの説明付きということで、観光客に大好評です。特に夜にクルーズで見る煌びやかな摩天楼の光と反射しながらキラキラ光る川のコントラストは圧巻です。
シカゴのおすすめホテル10選
ザ トレモント シカゴ バイ SB ホテルズ
基本情報
【住所】100 East Chestnut, マグニファイセント マイル, シカゴ(IL), アメリカ合衆国, 60611
【WiFi】利用可
【ペット】不可
IVY ブディック ホテル シカゴ
基本情報
【住所】233 East Ontario St., マグニファイセント マイル, シカゴ(IL), アメリカ合衆国, 60611
【WiFi】利用可
【ペット】不可
クラウン プラザ シカゴ オハレ ホテル & カンファレンス センター
基本情報
【住所】5440 North River Road, オヘア インターナショナル エアポート, シカゴ(IL), アメリカ合衆国, 60018
【WiFi】利用可
【ペット】可
フリーハンド シカゴ
基本情報
【住所】19 East Ohio Street, リバー ノース, シカゴ(IL), アメリカ合衆国, 60611
【WiFi】利用可
【ペット】不可
クラブ クオーターズ ホテル セントラル ループ
基本情報
【住所】111 West Adams Street, ループ, シカゴ(IL), アメリカ合衆国, 60603
【WiFi】利用可
【ペット】不可
ヒルトン ガーデン イン シカゴ ダウンタウン マグニフィセント マイル
基本情報
【住所】10 E. Grand Avenue, リバー ノース, シカゴ(IL), アメリカ合衆国, 60611
【WiFi】利用可
【ペット】不可
キンジー ホテル
基本情報
【住所】20 West Kinzie Street, リバー ノース, シカゴ(IL), アメリカ合衆国, 60654
【WiFi】利用可
【ペット】可
コンフォート イン オヘア コンベンション センター
基本情報
【住所】2175 E. Touhy Ave., オヘア インターナショナル エアポート, シカゴ(IL), アメリカ合衆国, 60018
【WiFi】利用可
【ペット】不可
ザ ゴッドフリー ホテル シカゴ
基本情報
【住所】127 West Huron Street, リバー ノース, シカゴ(IL), アメリカ合衆国, 60654
【WiFi】利用可
【ペット】不可
ミレニアム ニッカーボッカー シカゴ
基本情報
【住所】163 East Walton Place, マグニファイセント マイル, シカゴ(IL), アメリカ合衆国, 60611
【WiFi】利用可
【ペット】不可
年間イベント情報
シカゴは「コンベンション・シティ」という異名があるほど、イベントや展示会などが多い街です。特に、夏場には音楽の街にふさわしく、野外でのコンサートがたくさん開かれます。
ここからは月ごとにシカゴ市内で行われる代表的なイベントを紹介させていただきます。
2月: シカゴ・オートショー
「シカゴ・オートショー」は全米最大の自動車展示会で、アメリカのみならず世界中から車好きが集まるイベントです。日本の自動車メーカーからも、毎年新型デザインの自動車たちがのお披露目されます。
3月: セント・パトリック・デイ・パレード
セント・パトリック・デイは、アイルランドにキリスト教を広めた聖人聖パトリックの命日でアイルランドの祝祭日です。アメリカではアイルランドを象徴するクローバーと緑色の装飾がされ、アイルランド人が大好きなビールを飲みながら祝うのが定番です。シカゴでは毎年賑やかなパレードが行われ、シカゴ川は緑に染まります。
5月~6月: ブルース・フェスティバル
「ブルース・フェスティバル」は全米・世界最大のブルースのための音楽祭です。ミレニアム・パークで開催される完全無料の野外音楽祭で、ピクニックをしながら鑑賞する人や、その場で踊りだす人々もいて、とてもロマンチックで開放的な雰囲気に酔いしれることができます。
6月: プライド・パレード
シカゴにはニューヨークやサンフランシスコと並んで、全米屈指のパワフルなLGBTQ+のコミュニティがあります。ボーイズタウンのホルステッドストリートにあるレガシーウォーク付近6.4kmにも渡って行われるパレードは、地元の人のみならず観光客にも人気のあるイベントです。
毎年6月の最後の日曜日に行われるこのパレードには、ドラァグ・クイーン・ショーやマーチングバンド、ゲイバーの店員たちの行進や、地元の演劇団の公演など、200名以上のパフォーマーたちが参加し、数千人もの観客が訪れます。
7月: テイスト・オブ・シカゴ
毎年7月にグラント・パークで開催されるシカゴの食の祭典。レストランや、フードトラック、B級グルメの売店が100以上出店され、入場者数は400万人に及びます。
シカゴ発祥のディープディッシュピザや、シカゴホットドッグをはじめ、中華料理やギリシャ料理なども出品され、色々な種類の料理を堪能することができます。入場無料なので、家族連れなどたくさんの人が集まり、グラント・パークがお祭り騒ぎになります。
6月~8月: グラント・パーク音楽祭
野外音楽祭はシカゴの夏の風物詩。毎年6月から8月にかけて10週にわたって行われるのが「グラント・パーク音楽祭」です。
この音楽祭は、グラミー賞も受賞した世界トップクラスのオーケストラ「グランド・パーク・シンフォニー・オーケストラ」と「グラント・パーク合唱団」が主催しているので、主にクラシックミュージックなどが演奏されます。
ミレニアム・パークやグラント・パークなどで行われる完全無料の野外コンサートなので、観光がてらすこし覗いてみるという楽しみ方もできます。
8月: シカゴ エア&ウォーターショー
シカゴの夏にピッタリのイベントが、毎年8月に2日間行われる「シカゴ エア&ウォーターショー」です。全米最大級の航空イベントで、ミシガン湖付近で行われるこのイベントには毎年200万人を超える観客が押し寄せます。
このイベントは無料で、アメリカ空軍のプロペラ機、ヘリコプター、戦闘機などが大空を飛んでいく姿、中でもイベントの最後を飾る、世界トップクラスのアクロバット飛行のパフォーマンスは圧巻です。飛行機などの機械に興味がない方でも楽しめるイベントです。
9月: シカゴ・ジャズ・フェスティバル
毎年アメリカのレイバーデイ(9月の第1月曜日)の前の週末に開催される、ジャズに特化した世界最大級の音楽祭です。ミレニアム・パークで開催され、入場は無料、ダウンタウンの摩天楼を眺めながらジャズに酔いしれることができます。
この音楽祭は、1974年に亡くなった世界的ジャズミュージシャン、デューク・エリントンを讃える目的で始まりました。独自のジャズスタイルを生み出したシカゴという地に、アメリカ中からのジャズミュージシャンが集まるイベントとあって、地元の人々や観光客にとっても人気のイベントです。
10月: シカゴ・マラソン
毎年10月の第二日曜日に開催されるシカゴ・マラソンは、ワールドマラソンメジャーズの一つでもあるため、世界中のトップランナーや市民ランナーなど、約40,000人が参加します。
グラント・パークからスタートし、ダウンタウンを縫うように走るコースでは、世界的な建築物を楽しみながら走ることができるため、大変人気のマラソン大会です。ロックバンドの生演奏やスピーカーから音楽が流れ、沿道からは陽気なシカゴ地元民たちの応援があるため、常に高揚感を持ちながら走ることができます。
12月: ニューイヤーカウントダウン
シカゴの大晦日、カウントダウンパーティーは、ニューヨークのタイムズスクエアでのカウントダウンと並んで、盛大に行われます。行われる場所はネイビー・ピアがあるウォーターフロントで、0時になると華麗な花火があがります。
他の都市でのカウントダウンパーティーと違う点といえば、水辺で行われるという点です。ミシガン湖に映される逆さの花火も煌びやかで、観光客も地元の人々も湖畔にあつまってカウントダウンまでの時間を楽しみます。
ただ、冬場の水辺はとても寒いので、落ち着いて大晦日を楽しみたいという方々は、シカゴではおなじみのジャズバーやブルースバーに行って、音楽に酔いしれながら新年を迎えるのも悪くないかもしれません。
シカゴへの主要エリアからのアクセス
日本からは、成田と羽田からシカゴ・オヘア国際空港まで直行便がでています。成田・羽田からだと、直行便で平均11時間50分を要します。大阪など東京以外の日本の都市からは成田・羽田か、アメリカ内やほかの国の都市を経由する必要があります。乗り継ぎ便だと、最短でも15時間以上を要します。
シカゴ・オヘア国際空港
シカゴ・オヘア国際空港はシカゴ郊外に位置しており、ちょうどアメリカの中心部分にある一番大きな都市なので、アメリカ内での空のハブとして役割を果たしています。2005年までは離着陸回数世界一を誇っていました。現在でもアメリカの150都市、世界中の60都市を繋いでおり、年間約7,000万人もの旅行客が利用する巨大空港です。
オヘア国際空港には4つのターミナル(1、2、3、5でターミナル4はない)があり、カナダ以外の国際線はすべてターミナル5に到着します。そのため、日本からの飛行機も例外なくすべてターミナル5に到着です。その他、ターミナル1、2、3には国内線とカナダからの飛行機が到着します。
空港での過ごし方
空港内にはレストランやお土産屋さん、免税店などが豊富に揃っているため、シカゴを出る際に念のため早く空港に着いたとしても、十分に時間を有効に使うことができます。
空港内で購入できる人気のお土産は、やはりシカゴを本拠地としているスポーツチームグッズです。その他にも、日本でも人気のあるシカゴ発祥のポップコーンショップ「ギャレットポップコーンショップス」や、こちらもシカゴ発祥の高級チョコレートショップ「ボージュオーショコラ」などが揃っています。
また空港内には、先ほど紹介したディープディッシュピザの老舗「ジノス・イースト」や、世界の空港レストラン第3位にも輝いた「TORTAS FRONTERA(トルタスフロンテア)」などがあるため、十分に食事を楽しむことができます。
ダウンタウンへのアクセス方法
シカゴ・オヘア国際空港からダウンタウンへのアクセス方法と料金は下記です。
- Uber(オンライン配車サービス):所要時間は約30分~(渋滞時は1時間以上かかる可能性あり)、料金は$35~
- 正規タクシー:所要時間は約30分~、料金は$40~+チップ
- Go Airport Express(シャトルバス):所要時間は約40分~、料金は$30、朝4時から夜23時半まで10から15分間隔で運行
- CTAトレインのブルーライン(電車): 所要時間は約1時間~、料金は$5
就航している航空会社
日本からの直行便を運航する航空会社
全日空(ANA)
日本航空(JAL)
ユナイテッド航空
アメリカン航空
乗り継ぎ便・その他シカゴまで就航している航空会社
デルタ航空
大韓航空
中国国際航空(エア・チャイナ)
エールフランス
エミレーツ航空
ターキッシュ・エアラインズ(トルコ航空)
など
ツアーを選ぶときのTips集
シカゴの治安はどうでしょうか?
シカゴというと、昔からマフィアやギャングの街として治安が悪いことで有名でした。2010年初期までみても、シカゴの南側では傷害事件が絶えなく、アメリカ全土で一番危険な地域ともされていたほどです。現在の統計を見てみると、殺人や強盗は以前と比べると大幅に減っていますが、スリなどの窃盗などは現在でも横行しています。
シカゴ内でも治安の良いエリアと悪いエリアで安全性は大きく変わります。観光客は大抵ダウンタウン周辺に滞在しますが、このエリアではやはり観光客をねらった窃盗などが多いです。観光をする際には、高価なものは身に着けず、必要最低限の荷物を持ち歩くようにしましょう。
シカゴの北部にいくと、高級住宅街などがあるため、比較的に治安はいいです。ただ、夜に一人で出歩くのは避けましょう。
一番注意をする必要のあるエリアがシカゴ南部です。南部の中でもハイドパークとよばれる地域にはシカゴ大学があるので、学生の街として閑静で安全なエリアですが、シカゴ大学より南、シカゴブルズとブラックホークスの本拠地であるユナイテッドセンターより西側は、シカゴ内でも最も危険なエリアになります。
下記がシカゴ内で一番治安の悪いとされるエリアなので、極力近づかないようにしましょう。
- リバーデール(Reverdale)
- エングルウッド(Englewood)
- ワシントンパーク(Washington Park)
- フォラーパーク(Fuller Park)
- バーンサイド(Burnside)
英語が話せないのですが、日本語が通じますか?
シカゴで日本語を話せる人をさがすのは、難しいです。ただ、シカゴの地元の人々はフレンドリーなので、頑張って伝えようとすれば助けてくれるケースが多いかと思います。観光などに必要な英単語やフレーズは覚えておき、グーグル翻訳などのツールを常時使える使えるようにしましょう。
シカゴの交通事情はどうですか?どのような移動手段を使えますか?
シカゴではレンタカーやUberなどを利用する観光客もたくさんいますが、観光地周辺には地下鉄やバスなどがきちんと機能しています。そのような公共交通機関を管理しているのがCTA(Chicago Transit Authority)で、バスと電車が連携しています。
電車・地下鉄はBlue、Orange、Red、Brown、Green、Purple、Pink、Yellowと色で分かれていて、比較的路線が多いです。料金は、電車・地下鉄が$2.25、バスが$2(現金の場合は$2.25)、乗り換えは$0.25で、お手軽です。
シカゴで便利なチケットが「Ventra Card」で、日本の交通ICカードのようなもので、交通手段だけではなくデビットカードのように取り扱っているお店ではVentra Cardで支払うことができます。
もう一つ便利なチケットが、「Unlimited Ride Pass」で、1日$10 、3日$20、7日$28でCTAの交通手段に乗り放題なので、電車やバス移動がメインとなる観光の場合は、このパスを買うと断然お得です。