金シャチ横丁ってどんなところ?
金シャチ横丁は、2018年3月、名古屋城周辺にできたグルメ・観光スポットです。徳川家康が天下普請によって築城した尾張の国の名古屋城。この名古屋城にちなんで「尾張のうまいもの」をテーマに2つのゾーンが名古屋の食文化を発信しています。
この2つのゾーンは、初代尾張藩主徳川義直、7代目徳川将軍宗春の名前からとって義直ゾーン・宗春ゾーンと名付けられています。
直義ゾーンのテーマは「伝統」。昔ながらの定番名古屋めしのお店が軒を連ねます。定番の中にも、金シャチ横丁だけのオリジナルメニューや限定のお土産も充実しています。宗春ゾーンのテーマは「革新」。常に進化し続ける名古屋の最新食文化を代表するグルメが盛りだくさんです。地元の食材を使用した創作料理や今流行りのグルテンフリーのお店もあります。
見どころ
「伝統」義直ゾーンで定番名古屋めしを堪能
初代尾張藩主・徳川直義は尾張の国の法の整備や開墾・治水に力を入れ、この国の基盤を作りあげた将軍です。そんな直義にちなんだこのゾーンは名古屋の伝統をテーマにしています。お店が並ぶ道も尾張の城下町のような装飾で統一されていて、江戸時代のような道並みに名古屋の昔ながらののグルメや和カフェ、地酒のお店が軒を連ねます。
名古屋定番の味噌カツや味噌煮込みうどん、名古屋コーチンを使った鶏肉料理を名古屋城を観光してすぐに立ち寄って食べることができるのは嬉しいですよね。
義直ゾーンの中でも人気の定番名古屋めしのお店をいくつか紹介したいと思います。
矢場とん
名古屋を中心に全国展開しているみそかつのお店「矢場とん」。こってりしているはずなのにくどくなく、最後まで美味しく食べられるみそかつとして定評のある人気のお店です。こってりとしたかつでもくどくならないのは、創業した時から変わらないみそだれが、かつに合うように工夫されているからなんです。
鳥開総本家
日本三大地鶏である名古屋コーチンを堪能することができるお店。日本唐揚協会からあげグランプリ手羽先部門3年連続最高金賞を受賞した「名古屋コーチン手羽先唐揚げ」、全国丼グランプリ4年連続金賞を受賞した「名古屋コーチン親子丼」などを提供している実力派のお店です。ほかにも地元で作られた食材を取り入れた鶏肉料理も楽しむことができます。
ひつまぶし名古屋備長
言わずと知れた名古屋めしの代表格、ひつまぶし。名古屋備長のうなぎは全て備長炭でじっくりと焼かれているので皮は香ばしく、身が柔らかいです。金シャチ横丁限定メニューの金シャチひつまぶしやお持ち帰りメニューの「鰻いなり」もあります。お持ち帰りメニューを名古屋城を見ながらゆっくり楽しむのもいいかもしれません。
尾張那古野 天丼徳川忠兵衛
地産地消を目指して、地元で作られた食材をふんだんに使用している天ぷらのお店です。小麦粉や油、天ぷらにつける調味料までこだわった天ぷらは新鮮な食材の味を際立たせてくれます。
「革新」宗春ゾーンで新しい名古屋グルメ探し
7代目尾張藩主・徳川宗春は大の派手好きで歌舞伎役者のような着物に身を包み、法の緩和や国の活性化に尽力しました。そんな宗春にちなんだ宗春ゾーンは革新をテーマにしています。
どことなくモダンな雰囲気で現代に馴染む街並みに新しい定番になりつつある、あんかけスパのお店や最新スイーツのお店、サラダやグルテンフリーのメニューが豊富なお店が並びます。
SHIROMACHI GRILL
グルテンフリーの食材を使用したメニューを扱うお店。スローフードイタリアンをテーマにした、健康志向のメニューが並びます。地元の酒蔵と協力して日本酒を使ったカクテルなども提供しています。
あんかけ太郎
新定番になりつつある変わり種の名古屋めし、あんかけスパ。その名の通りスパゲッティにとろりとしたあんがかかっている料理で、スパゲッティに合うのかと疑問に思ってしまいますがこれが意外にも合うと話題になっています。名古屋市内に3店舗あり、金シャチ横丁で4店舗目となります。コクと旨味が凝縮されたあんは一度食べるとやみつきになってしまいます。
フジヤマ55
フジヤマ55は名古屋大須発のつけ麺のお店。濃度の高位濃厚魚介豚骨スープが特徴で、このスープの仕上げに丸2日間もかかるこだわりのスープです。
自家製麺は防腐剤や保湿剤などの添加物を一切使用していないナチュラルな麺で、小麦粉と馬鈴薯だけで作っています。こだわり抜いた一杯を食べられるお店です。
観光の休憩にぴったりな和カフェ
義直ゾーンの人気和カフェ、那古野茶屋は観光の合間の休憩にはぴったりのカフェです。尾張藩の御用達であった御菓子屋、両口屋是清の御茶屋さんで、開業はなんと1634年!2代目尾張藩主徳川光友から「御菓子屋両口屋是清」の看板を拝領したことが始まりの歴史を持つ老舗です。
人気メニューの1つ、金シャチ横丁団子は自分でお団子を焼いて楽しむことができます。醤油とみたらしの2種類のたれをつけて味わいます。香ばしい香りと優しい甘さが口いっぱいに広がるお団子でした。
店内は和風の落ち着いた雰囲気の内装でした。
オススメの周辺スポット
金シャチ横丁から 徒歩10分圏内のランチ
珈琲 門
創業は1957(昭和32)年。上質なコーヒーや手間暇かけたパンメニューなどが楽しめます。一番人気は、「ハーフ&ハーフ」で「門特製カレー」と鶏肉をじっくり煮込んだ「チキンハヤシ」が両サイドにかかっています。どちらも味わえて得した気分です。
もんど
国立病院機構名古屋医療センター1階の喫茶店です。「もんどオムライス」が人気メニュー。名物・あんかけスパをはじめとした名古屋めしメニューも豊富に揃っています。
アンティキ
旬の素材を活かしたイタリア料理と厳選されたイタリアワインが楽しめます。日本ならではの旬の美味しさをふんだんに取り入れ、素材を生かした独創的なシェフ独自の感性が光ります。店内は、センスの良い空間が広がり、デートにもおすすめです。
名古屋市市政資料館 喫茶室
名古屋市営地下鉄 名城線「市役所駅」から徒歩約10分。市政資料館の館内2階にある「喫茶室」。こぢんまりとしていて、昔ながらの喫茶店という雰囲気でサンドイッチが美味しいと評判です。
外堀食堂&NICO
おしゃれなカフェのような外観のうどん屋。カレーうどんをメインとして、きつねうどん、また、カツ丼定食や唐揚げ定食などもあります。女性一人でも気軽に入れるのが嬉しいですね。
金シャチ横丁と合わせて観光におすすめ
金シャチ横丁と合わせて観光におすすめの人気スポットには、市役所駅から徒歩5分のところにある名古屋城や文化のみち 堀美術館、名城公園駅から徒歩3分の名城公園などがあります。
名古屋城
名古屋城は市役所駅から徒歩5分の位置にあり、金シャチ横丁からも徒歩約5分ほどで着きます。
金の鯱といえば、名古屋城。往時の姿をよく伝える国内屈指の城郭として、国の特別史跡に指定されています。名古屋のまちづくりの原点であり、名古屋文化を物語っています。
1610(慶長15)年、徳川家康は大坂の豊臣方への備えとして、名古屋城の築城を開始しました。戦災で焼失しましたが1959(昭和34)年、金のシャチをいただく五層の大天守閣(約48m)と小天守閣(約24m)が再建されました。
大天守閣は重要文化財の障壁画・歴史資料を展示、3階から5階にかけて「実物大金鯱模型」「石引き体験」「駕篭乗り体験」、光・音による「城内、城下の暮らし」をうかがい知ることができ、誰もが楽しみながら名古屋城と名古屋の歴史を学ぶことができます。
名古屋城では毎日、「名古屋おもてなし武将隊」と「徳川家康と服部半蔵忍者隊」が、お出迎え・観光案内・記念撮影などを行い、土日にはサムライ・ニンジャショーも開催しています。本丸御殿を含め城内一円をじっくり見るには、1時間~1時間30分ほどかかります。
文化のみち 堀美術館
文化のみち 堀美術館は高岳駅から徒歩10分の位置にあり、金シャチ横丁からも電車を使って約30分ほどで着きます。
堀美術館は、2006(平成18)年6月にオープンした、株式会社ダイテックグループ創業者・堀 誠のコレクションを一般公開した美術館です。佐伯祐三、藤田嗣治、梅原龍三郎などをはじめ、主として昭和初期にパリに留学し、幾多の困難と闘いながらも、本場の絵画に触れ、学び、日本に帰って日本的な洋画を生み出そうと努力した「熱き芸術の時代」の芸術家たちの作品を展示しています。
そのほか、三岸節子の各年代を代表する大作と近代日本画の巨匠 菱田春草、東山魁夷、平山郁夫などの作品も展示しています。
名城公園
名城公園は名城公園駅から徒歩3分の位置にあり、金シャチ横丁からも徒歩約20分ほどで着きます。
名古屋城を中心に二之丸、三之丸、北園までにあるいくつかの公園の総称で、一般的にはお城の北の北園を指します。緑豊かな樹林地に囲まれた北園では、「せせらぎ」の流れる芝生広場、江戸時代の名残のあるおふけ池、藤の回廊などがあり、四季を通じて散策などが楽しめます。
アトリウムやサニールームでは、自然光を採り込んだ明るい空間で花や緑に関係した様々な展示会を開催。モデルガーデンや花の山、オランダ風車花壇では、四季折々の花々を植えており、また、ナチュラルガーデンでは、自然の林床に近い環境を目指して整備を行っています。
木をベースにした「花カフェ」の店内には、アンティーク調のインテリアと可愛い雑貨が揃っています。花の色と香りが、リラックス効果を高め、心を落ち着かせてくれます。そのほか、野球場や庭球場などの施設があり、スポーツの場ともなっています。
名古屋市市政資料館
巨大なレンガ造りの洋館の中に、貴重な文化遺産である、重要文化財旧名古屋控訴院・地方裁判所・区裁判所庁舎を、保存し、公開しています。建物は、1922(大正11)年に建設されて以来、1979(昭和54)年に名古屋高等・地方裁判所が中区三の丸一丁目に移転するまで、中部地方における司法の中心として60年近い歴史を積み重ねてきました。
愛知県庁本庁舎
隣接する愛知県庁本庁舎とともに国指定重要文化財になっています。銅版葺で、入母屋の櫓のような塔が三方にのっています。壁は褐色のタイル張りですが、1階部は花崗岩を張り、上層は城のような白壁の仕上げで、頂部に瓦屋根をのせています。中央にそびえる高さ53.5mの時計塔が特徴的です。
アクセス
電車で
義直ゾーン
地下鉄名城線「市役所駅」7番出口より約10分
宗春ゾーン
地下鉄名城線「市役所駅」7番出口すぐ
車で
名古屋高速1号楠線「黒川」出口から南へ約8分
名古屋高速都心環状線「丸の内」出口から北へ約5分
よくある質問
金シャチ横丁へは無料で入れますか?
無料で入場できます。
車椅子での見学はできますか?
車椅子での見学は可能です。しかし、お店に入る場合、十分なスペースの確保が難しい場合もあります。
金シャチ横丁は名古屋城の敷地内にあるのですか?
金シャチ横丁は名古屋城外のお堀沿いにあります。名古屋城の敷地内にはありません。義直ゾーンは名古屋城正門も目の前に、宗春ゾーンは地下鉄名城線市役所駅7番出口の目の前にあります。
駐車場はありますか?
金シャチ横丁専用駐車場はありませんが、名古屋城付近に名古屋城正門前駐車場・二の丸東駐車場の2ヵ所の駐車場があります。そちらをご利用ください。
基本情報
【営業時間】
[義直ゾーン]10:30〜21:30
[宗春ゾーン]10:30〜22:30
【定休日】
店舗によって異なります
【住所】
義直ゾーン名古屋市中区三の丸1丁目2番3~5号
宗春ゾーン名古屋市中区二の丸1番2・3号
【TEL】052-297-9011
【駐車場】
名古屋城正門前駐車場
二の丸東駐車場
【問い合わせ先】
[公式HP]http://kinshachi-y.jp/index.html