
雨の日もOK!「メーグル」を利用して大人の名古屋市観光散歩
愛知雨の日もOK!「メーグル」を利用して大人の名古屋市観光散歩
雨が降る日は屋外へ出たくありません。こんな時便利なのが名古屋市の主だった室内型観光地のみを巡るその名も「メーグル」バス。たまにはこのようなお気軽観光ルートバスを利用するのも良いのではないでしょうか。名古屋市観光ビギナーにもオススメ。今回は主に「トヨタ産業技術記念館」を巡り、時間がある限りその他のスポットも巡ってみました。ここで一つ重要な話です。今回使用した土日エコキップは各施設の割引券にもなってます。トヨタ産業記念館2割引きを筆頭に名古屋城、名古屋市科学館、名古屋市美術館、徳川園、二葉館その他名古屋市内の目ぼしい施設で割引を受けることが出来ます。専用パンフをよく確認しておくことをオススメします。
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世界に誇るグローバル企業、トヨタの発祥の地である豊田紡績跡地に建てられたトヨタの産業遺産としての記念館。発展の基となった繊維紡績産業機械開発の歴史から自動車産業に至る現在までの技術の変遷を展示してあります。正直舐めてました。展示物をサラッと流して終わりかと思ったらとんでもなく、広大な面積に機械がぎっしり展示されていて、その多くは動態展示。つまり、きっちり正常に作動するのです。展示コーナーに近づくとコーナー毎にガイドが丁寧な説明と共に実際に動かしてくれるので見応え充分。じっくり魅入るのは子供よりむしろ大人ですね。全て回るのに4時間は欲しいところ。(有料)
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正門です
メーグルバスはこの門から入り、正面テラス前停留所に停まります。赤レンガの建物を見るだけで気分上昇。
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豊田を支えた自動織機
手動式の単純な織機の改良から始まり、様々な改良を加えて到達した自動織機の名品。現在でも現役で使用している織り工場があるみたいです。
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ずらり並ぶ歴代の織機
綿の精製、糸を作る工程、織機の歴史等、最新の織機に至るまで殆ど全て実際に動かしながら解説していただけます。子供達は動く音に、大人は工夫された精密な仕組みに釘付けになりました。
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織機の次は自動車の部へ
ここで一旦休憩を挟み次は自動車の部へ進みます。最初は自動車開発から試作の創業期。かつての工場建物をそのまま移設した展示になっていて雰囲気バッチリ。
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豊田AA型の製作ジオラマ
中央は車の木型で、その方に合わせて板金製作し、フレームに組み上げる工程でしょうね。人形は動きませんが、音がリアル。
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豊田喜一郎の創世記
豊田喜一郎創世記コーナーではいかにしてトヨタ自動車を立ち上げたのか、挙母市(豊田市)に工場を立ち上げたのかという話をパネルとビデオで紹介されています。
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いよいよメインの自動車展示
ここからさきは再び舞台が変わり、自動車の組み立てや部材等の変遷展示になっています。豊田AA型も扉を開けて内部を見せて貰えます。
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エポックな車の展示
AA型やトラック、大ヒットカローラからプリウスに至るまで節目になった車両が展示されています。かつての車って案外コンパクトだったんですよね。
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歴代エンジンがズラリ展示
AA型のエンジンから最新エンジンまで、カッティングして展示してあります。展示してあった2000GTのエンジンにヤマハのマークは見当たりませんでした。
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プレスの実演
鍛造プレスの実演がありました。写真のパーツは元々円柱の鋼材。それが3度のプレスを経て完全に繰り抜かれてしまいました。希望者には実物を頂けます。
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組み立ての実演
実際に組み立てる訳ではないのですが、シャーシにサスペンションを組み立てる工程を完全再現してくれます。この他にもスポット溶接ロボットとか、本物の絶妙な動きを目の前で見ることが出来ます。
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ダメージテストのダミー
毎度大変な目に遭わされる方達です。我々安全のために日夜試験に駆りだされお努めご苦労さまです。
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キッズ専用コーナーも
織機とか、組み立てとか、目を輝かせるのは大人たちだけで、恐らく子供達にはどーでもいいことなんです。ということで、子供達専用の学習施設があり、遊びを通して学べるかもしれないコーナーが用意されています。お子様連れもこれで安心。(入館券共通)
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パートナーロボット
ロボットが実際にバイオリン演奏します。演奏開始時間は決まっているのでお忘れなく。(無料)
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休憩や軽食はこちらで
館内には「きちんとした」レストランもありますが、我々には無理。実はもう一箇所奥に「ミュージアムカフェ」があり、こちらなら比較的リーズナブルにランチやお茶することが出来ます。オープンスペースになってるのでお手軽です。
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限定土産はいかが
展示場出口横にミュージアムショップがあります。ここでしか手に入らないオリジナルグッズがいっぱい。ミニカー等マニアックな品もあって見逃せません。
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今回利用したのは名古屋市の名古屋観光バス「メーグル」。月曜と年末年始以外は毎日運行しています。このバスの良いところは名古屋市内の主だった観光地のみをぐるっと走り、指定された観光地以外は一切停車しない「快速バス」だということ。残念ながら東山や大須へは向かいませんが、気軽に効率よく名古屋市観光するには実に都合がいいバスです。利用のコツは、運行時刻をよく確認しておく事です。※名古屋市営バスは基本前乗り先払いです。
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バス停は観光地のみ
名古屋駅を発着とし、トヨタ産業技術記念館→ノリタケの森→名古屋城→徳川園→文化の道→市政資料館→テレビ塔(オアシス21)→広小路栄→広小路伏見という順に巡り名古屋駅に戻ります。※逆回りはありません。
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土日エコきっぷが便利でお得
「メーグル専用1DAYチケット」が500円(大人)で販売されていますが、文字通りメーグルしか使用できません。土日の場合はむしろバス地下鉄全線使用可能な「土日エコきっぷ」600円(大人)が断然お得。
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バスの屋根がシースルー
使用されているバスが少々変わっていて、屋根の一部がルーフになってます。周囲の風景が上の方までよく見えるようになっているんですね。
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名古屋城は名古屋を代表する観光地であるとともに名古屋のシンボル。晴れていれば広大な庭園を歩きたい所ですが、雨天時は天守閣や本丸御殿、あるいは能楽堂といった施設へどうぞ。メーグルバスは西の丸の正門前が停留所です。(有料)
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絢爛豪華な本丸御殿
戦争で消失した、初代尾張藩主徳川義直の住居と藩の政庁として使用された本丸御殿は現在修復(新築)中。完成したブロックから順に公開されています。さすが新築だけあって豪華な雰囲気を存分に味わえます。
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愛知県体育館
レインボーホールやナゴヤドームが出来るまで、コンサート等のイベントと言えば愛知県体育館でした。建物的にそろそろ老朽化してもなお現役です。
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徳川園というのは有料の庭園、徳川美術館、蓬左文庫を含めた総称。由緒ある門を入った広間までは無料で入ることが出来ます。
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徳川美術館
その名の通り、徳川家ゆかりの貴重な資料が展示されています。最近は刀ブームとかで、特に刀剣の展示が充実しているとか。(有料)
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園内の小路がオススメ
有料庭園の北側をぐるりと囲むように小路が作られていています。昼間よりむしろ早朝あるいは夕刻に歩く方が好きですね。(無料)
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文化のみち二葉館がある白壁、主税町、橦木町の一帯は昔からお屋敷エリアでした。現在では二葉館をはじめてとして旧邸宅内部が公開されています。ちなみに二葉館は、「日本の女優第1号」と言われる川上貞奴が大正時代に住んでいた和洋折衷の建物。電力王と称された福沢桃介が建てたとされています。(有料)
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旧豊田佐助邸
この辺りの邸宅は和洋折衷になっていて、表側が洋風、奥が和風という形式が多いようです。(無料)
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橦木館
橦木館は輸出陶磁器商、井元為三郎の旧邸。洋風のこの部屋で執務を行ったのでしょうか。モダンな建物て良いものです。なお、一階にあるカフェ利用は入館料は不要です。(有料)
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大正11年建造の旧名古屋控訴院地方裁判所。レンガと特長ある外観の建物は国の重要文化財に指定されています。なお、メーグルの「市政資料館南バス停」は少々南の離れた場所にあるので、北へ5分程度歩く必要があります。(無料)
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玄関から入ると別世界に
正面玄関から入ると正面に階段があり、階段上のステンドグラスは必見。この素晴らしい内装の施設の入館は無料。内部での撮影は基本的に何処でもOK。太っ腹です。(無料)
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リアルな裁判風景を再現
元々裁判所ですから、法廷があるわけです。設置されたリアルな人形が臨場感たっぷり。その他に控室や地下には一時拘置所もあり、全て見学できます。(無料)
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この場所は元々愛知県美術館と東図書館とNHKがあった場所。現在の形に整備されたのは2002年。下階は地下街から直結され、広場では常時何かしらの各種イベントが行われています。大きなガラスの屋根のおかげで雨の日でも安心して利用できます。(無料)
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屋根の上がオススメ
屋根の中央は透明のガラス状で、薄く水が張られています。特に夜間は回廊が下側からライトアップされ光る廊下になり、水面に周囲の光が映り込んでデートに最適。(無料)
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セントラルパークとテレビ塔
オアシス21のすぐ西側、テレビ塔の真下を南北に通っている巨大地下街。その南端は地上から直接出入りすることが出来ます。地上より地下が賑わってるのが名古屋の特徴。(無料)
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愛知芸術文化センター
愛知県美術館、愛知県芸術劇場、各種アートスペースがある総合的な芸術の拠点。かつては北側のNHKと共に現在のオアシス21の位置にあった。無料スペースが多いので結構楽しめます。
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広小路伏見から北へ少し歩いた桜通伏見には日本銀行があり、平日は一般の方も入れます。あえて「両替」という用事を作って入ってみてはいかがでしょう。(無料)
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名古屋市科学館
広小路伏見から少し南に歩くと名古屋市科学館があります。科学館自体は1962年オープンですが、2010年に現在のプラネタリウムが改築されました。プラネタリウムを北側から眺めるとご覧のとおり、ビルの間に巨大な球が挟まった異様な光景が見られます。(有料)
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名古屋市美術館
名古屋市科学館同様白川公園内にある名古屋市美術館は名古屋市内では比較的新しく新設された美術館。設計は黒川紀章氏。展示品は勿論ですが、建物や庭自体が美術品ですね。ちなみに白川公園から南に少し歩くと名古屋市屈指の商店街「大須」があります。(有料)
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トヨタつながりという事で、最初に登場は46階建て「ミッドランドスクエア」。旧豊田ビルのリニューアルです。上層階は主に事務所になっていて、下層部分にショップやレストランが入っています。なお、1Fと2Fにトヨタ自動車ショールームがあり、常に最新の車をここで見ることが出来る。建物の形が案外フツーで特徴無いなと思ったのはナイショ。
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JRセントラルタワーズ
名古屋駅前に一番最初に出現した52階建ての高層ビル。その名前の通りJR東海名古屋駅とセットになっていて、大阪のあべのハルカスが出来るまでは世界一背の高い駅ビルとしてギネス・ワールド・レコーズに登録されていた。
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モード学園スパイラルタワーズ
まるで巨大なドリルの歯のような造形の建物。高さでは周囲の高層ビルとしては負けるが造形として一番目立っている。
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大名古屋ビルヂング
現在リニューアル工事中。完成後のビルの名前はどうやらそのままらしい。写真は工事前の姿。このままの形で上に伸びてくれるのかと思ったら、上に細長い建物が乗っかる形になるみたい。
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今回のバスプランから少々外れるのですが、室内型展示館としてリニア鉄道館は外せません。電車での行き方は簡単。名古屋駅から「あおなみ線」に乗って終点まで行くだけ。オープン当初の混雑は既にありませんので安心を。親子向けの施設もあるし、レストランの限定メニューもあるし。じっくり見ると半日では足りないですね。なお、屋外展示で「117系」が開放されています。座席で弁当を食べると駅弁の気分です。(有料)
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歴代オールド型新幹線の見比べ
実際に山梨で使用されていたリニア車両は勿論、歴代オールド型新幹線車両やテスト用試作車両を一同に展示されています。
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意外に豊富な展示車両数が
メインはリニアと新幹線ですが、いわゆる旧型の国鉄型車両も豊富に展示されています。ただ、車両数に対して展示室が狭いんですよ。もっと隅々まで見せろーってのはファンの叫びです。
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