名古屋港水族館ってどんなところ?
名古屋港水族館は名古屋港にある人気の水族館です。大きく分けて南館と北館があり、南館は日本から南半球までの海の生物を、5つに分けて展示しています。
北館はイルカや鯨類の生命進化の歴史からみる海洋生物の知性の進化について展示しています。イルカやもちろん、シロイルカという名で知られているベルーガ、ペンギンやアザラシ、シャチなどに会うことができます!特にシャチが飼育が難しく、実は日本の水族館でも展示しているところはごくわずかです。
また、ウミガメの人工孵化を行ったりするカメ類養殖研究所が併設されていたりと、名古屋港水族館は海洋研究の先頭を行く水族館でもあるのです。
家族連れやカップルまで幅広い年齢の方が楽しむことができる施設ですが、どんな展示やイベントがあるのか見どころを詳しく紹介していきます。
見どころ
マイワシの大群にびっくり!黒潮大水槽
南館に入ると目の前にある黒潮の海を再現した大きな水槽です。黒潮とは、日本の湾岸に沿って流れている世界でも有数の大規模な海流のことです。透明度が高く美しい青黒色な海の色が特徴的です。
この黒潮水槽にいるマイワシは外敵から身を守るためおよそ3万5千匹の群れをなして泳いでいます。光を受けて光る鱗の壁が幻想的な光景を生み出しています。
ランチ休憩はしおかぜ広場で
北館を抜けた先にある、名古屋港を一望できる芝生の広場です。水族館にいながら潮風を感じながらのんびりと過ごすことができます。持ち込んだお弁当をここで食べてもいいですね。レジャーシートを持っていけば、水族館にいながらピクニック気分です。
また、ゴマちゃんデッキという間近でゴマアザラシを見ることができる施設もあり、ここでは時間になるとゴマアザラシがエサを食べているところを間近で見ることができます。
白い屋根が特徴のウッド調のデッキです。ゴマアザラシとフーディングタイムにはたくさんのお客さんが集まります。ゴマアザラシの水槽の隣にはケープペンギンの水槽もありそちらもフーディングタイムはとても人気です。
本物の骨格標本が見られる進化の海
海の大型哺乳類として君臨するクジラやシャチやイルカは実はかつて地上に進出していたことがあるのです。彼らがその過程でなぜ再び海に戻る選択をしたのか、その進化の謎を解き明かす骨格標本がおいてあります。
また、「もっと知りたいクジラ・イルカ」というテーマからタッチパネル式のクイズで出題されます。3択のクイズ形式で、海の哺乳類の進化についてさらに理解をすることができます。
「新コーナー」くらげに癒されるくらげなごりうむ
南館に2018年7月にオープンした新しい展示コーナーです。鏡やライトを使用し、クラゲたちのいる専用の水槽を幻想的に演出します。様々な種類のクラゲがライトに照らされながらゆらゆらと泳ぐ姿はなんとも美しく、癒されます。
また、「くらげラボ」と呼ばれるブースではクラゲの飼育や養殖について学ぶことができ嫌いで癒されるだけではない、クラゲの驚きの生態を学ぶことができます。
クラゲにピンセットでエサを与えています。
タッチプールで磯の生物とふれあえる
愛知県周辺の海岸に生息するヒトデやウニやナマコなどの生物を実際に触って観察することができる、タッチタンクがあります。季節によってふれあえる生物が違うのも大きな特徴です。ボランティアの方が常にいるので分からないことや知りたいことなど、たくさん質問することができます。実際の生物に触れながら楽しく磯の生態について学ぶことができます。
海洋生物研究の最先端!カメ類繁殖研究施設
水族館に併設されている研究施設です。水族館と協力してウミガメの繁殖について研究しています。ここではウミガメの各個体の健康状態を記録・管理していたり、ウミガメに卵を産んでもらうための人口の砂浜や人工孵化場があります。また、卵から孵ったばかりのウミガメの赤ちゃんも観察することができます。時期によっては砂から這い出てきたばかりの子ガメを見ることもできるかもしれません。
南極の自然環境を完全再現
4種類のペンギンたちが暮らす南極水槽です。ペンギンたちが安心して暮らせるように、気温・水温・空気など全てに気を配り南極の気候を再現しています。水槽の向かいにはベンチが設置されているので座ってゆっくりとペンギンたちが泳ぐ姿を見ることができます。また、飼育員によるペンギンの生態についてのガイドが聞けたり、ペンギンたちがエサを食べている姿を見ることもできます。
「特別展示」変だけど、カワイイ?へんカワ展
南館入り口にできた特別展示コーナー。少し気持ち悪くてブサイクだけれどどこか愛嬌があってカワイイ、そんな生物を飼育員さん自らが選んで紹介しています。このへんカワと呼ばれる生物たちは見た目もさながら驚きの生態を持つものも多く、お子さんも興味津々になること間違いなしです。
なお、展示は2018年7月14日(土)から2019年1月20日(日)までで終了しました。
食べるのがもったいない!かわいい海の生物パン
南館3階にあるフードコートで販売されている海の生物パン。へんカワ展に展示されているウーパールーパーにちなんで販売されています。このパンの名前はずばりウーパールーパン!中にはクリームがたっぷり入っていて優しい甘さが印象的でした。他にもクラゲなごりうむにちなんでクラゲパンも販売されています。こちらは中にチョコクリームが入っています。
小腹が空いたらぜひ食べてみてはいかがでしょうか。
※こちらはすでに販売終了となっている可能性があります。
イベント
名古屋港水族館ではイルカショーや公開トレーニング、フーディングタイムなど、他にも色々な生物の生態を学ぶことができるイベントが毎日たくさん行われています。イベントスケジュールは日によって異なりますがパンフレットにスケジュールが記載された案内が入っているので参考にしてみてくださいね。ここでは北館と南館に分けて、各イベントを紹介したいと思います。
北館
イルカやシャチなどの海洋生物が展示されている北館では海に住む動物たちのショーや公開トレーニングを見ることができます。特にイルカショーやシャチの公開トレーニングは必見です。
イルカパフォーマンス
メインプールでほぼ毎日行われているイルカのパフォーマンスショーです。メインプールの大きさはなんと日本最大で、まるで海そのもののような広さを誇るプールと、それを囲む約3,000人が収容できるスタジアムがあります。広いプールで躍動感溢れるパフォーマンスを楽しむことができます。スタンド周辺にはドリンクや軽食を販売している売店がいくつかあり、飲食しながらの観覧が可能です。
シャチの公開トレーニング
メインプールの奥に位置するシャチプールでは、飼育員さんがシャチの生態についての解説とボールなどを用いたトレーニングを見ることができます。何トンもの重さのあるシャチが飛び跳ねる様子は迫力満点です。
館内の水槽から水中のシャチを見たり、シャチプールの上から覗き込むように見ることもできますが、シャチプールは少し奥まった場所にあるので、直接見ることにこだわらなければメインスタジアムのモニター越しに見ることをおすすめします。
ベルーガの公開トレーニング
ベルーガが健康でいられるよう、毎日の運動の一環としてのトレーニングを公開しています。健康チェックから始まり、ボールを運んだり水を飛ばしたりするアクティビティを行います。ベルーガはとても賢いので飼育員さんの指示を1度聞けばしっかり行動することができるのです。愛らしい白い体で泳いだり、鳴いたりする姿は見る人に癒しを与えてくれます。
ゴマアザラシのフーディングタイム
ゴマアザラシの食事風景をゴマちゃんデッキで見ることができます。飼育員さんがアザラシの体のつくりを解説しながらエサの魚を与えていきます。途中でボールやフラフープで芸をしてくれたり、水槽の中を速く泳いでくれたりとサービス精神旺盛なゴマアザラシから目が離せませんでした。隣の水槽にいるケープペンギンのフーディングタイムも一緒に行っているのでそちらも見てみることをおすすめします。
ペンギンのフーディングタイム
ゴマアザラシの隣にいるペンギンのフーディングタイムも一緒に行います。こちらは飼育員さんがペンギンの檻を開けて、ペンギンを外まで出します。すると目の前までペンギンが歩いてきてくれるので、間近でエサの魚を食べているところを見ることができるのです。器用に魚を飲み込む姿や魚を取り合う姿はとっても可愛らしくて微笑ましい光景です。
南館
日本から南半球にかけての海が展示されている南館では魚の織りなすや南極に住むペンギンたちの生態を紹介してくれるイベントがあります。
マイワシのトルネード
群れで泳ぐマイワシの特性を活かしたイベントです。水槽の上からエサを撒いてイワシたちを誘導することで泳ぐたびに鱗が光り、水槽の中がキラキラと輝き幻想的な雰囲気を作り上げています。3万5千匹のイワシがエサを求めてまるで1つの生き物のように泳ぐ様子は見ていて圧巻です。
ダイバーコミュニケーション
南館1階、カラフルな魚が集まるサンゴ礁水槽の中にダイバーが水中カメラを持って潜ります。モニターにカメラの映像が映し出されるので、ダイバーの目線を体感しながら水槽の中を見ることができます。水槽の前で飼育員さんが解説もしてくれます。
カメラを通して見る綺麗なサンゴ礁はまるで目の前にあるかのように錯覚してしまいます。
ペンギンコミュニケーション
飼育員さんがペンギンの紹介や、その日のテーマに沿ってペンギンのことについて詳しく解説してくれるイベントです。
ペンギンの中で世界最大のエンペラーペンギン、パキッとした白と黒のアデリーペンギン、ヒゲのような模様があるヒゲペンギン、頭の形が特徴的なジェンツーペンギンの4種類の生態や性格を詳しく説明してくれます。
おすすめの周辺スポット
名古屋港水族館から徒歩10分圏内で行けるランチ
名古屋港水族館と合わせて観光におすすめ
名古屋港水族館と合わせて観光におすすめの人気スポットには、徒歩圏内にある遊園地のシートレインランドや名古屋海洋博物館、市役所駅から徒歩5分の場所にある観光の定番・名古屋城などがあります。
シートレインランド
シートレインランドは名古屋港駅から徒歩5分の位置にあり、名古屋港水族館からも徒歩2分ほどで着きます。
名古屋港のJR貨物名古屋港駅跡地に作られた遊園地で家族連れに人気のスポットです。
メリーゴーランドや4Dの超立体シアター、迷路などをはじめとするアトラクションがたくさんあり子供から大人まで楽しめる遊園地です。中でも観覧車は東海地区最大級の高さ85mの観覧車が人気です。そんなシートレインランドは毎年冬になると期間限定でライトアップされています。
観覧車からは遊園地や名古屋港が一望できるようになっているので夜景を見ながらロマンチックな時間を過ごすことができます。入場は無料でアトラクションごとに料金が発生するのでライトアップだけ楽しみたいという方でも大丈夫です。
名古屋海洋博物館
名古屋海洋博物館は名古屋港駅から徒歩5分の位置にあり、名古屋港水族館からも徒歩5分ほどで着きます。
実物やパノラマ模型の展示のほか、シミュレーターでは港の臨場感をたっぷりと体感できる人気のスポットです。
名古屋港ポートビルの3~4階に設けられており、テーマは「日本一の国際貿易港・名古屋港」です。港の役割や私たちの暮らしとの関わりなどが分かりやすく紹介されています。
光と映像で迎えてくれるエントランスを入っていくと、飛島ふ頭にある日本初の自働化コンテナターミナルの100分の1の電動模型や日本一の規模を誇る名古屋港のパノラマ模型などが展示してあります。
CGで名古屋港をリアルに再現した操船シミュレータのコーナーでは映像の中で船を操縦することができ、船舶のブリッジを再現した空間もあります。ここでは船長の制服と帽子も貸し出されているので、より本格的な気分で楽しむことができそうです。
フリースペースでは毎月第2、第4土曜日に工作教室も開催されています。入館料は高校生以上300円、小中学生200円、幼児は無料となっています。水族館とのお得な共通券も販売されていますので、合わせて訪れてみてはいかがでしょうか。
名古屋城
名古屋城は市役所駅から徒歩5分の位置にあり、名古屋港水族館からも車で30分ほどで着きます。
名古屋市街地の中心にそびえ立つシンボル「名古屋城」は、名古屋を代表する観光スポットです。
1610年、徳川家康は我が子義直(よしなお)の居城として名古屋城を建てました。その後、徳川御三家のひとつの尾張徳川家の居城となりました。第二次世界大戦中の1945(昭和20)年5月の空襲で、天守閣と本丸御殿を焼失してしまいましたが、1959(昭和34)年、金のシャチをいただく五層の大天守閣と小天守閣が再建されました。
空襲での焼失がもっとも惜しまれたのが、天守閣の南側にあった「本丸御殿」です。近世城郭御殿の最高傑作と言われ、城郭としては国宝第1号に指定された建物でした。本丸御殿についても、江戸時代の文献や写真、実測図、障壁画などが残されていたことから、これらに忠実に従うかたちで2009(平成21)年より復元工事が始まり、2018(平成30)年6月に完成し、現在公開中です。
城門では、全国の武将隊ブームのさきがけとなった「名古屋おもてなし武将隊」が毎日お出迎えしてくれます。また、名古屋城正門と南門の2つのエリアにある「金シャチ横丁」は、19店が並ぶグルメ施設で、新旧名古屋めしグルメが楽しめます。
さらにおすすめ
アクセス
電車で行く場合
名古屋港駅から徒歩約5分
よくある質問
再入館はできますか?
当日であれば、何度でも再入館できます。各出口に設置してあります再入館スタンプを手の甲に押してください。ただし、再入館は閉館時間の1時間前までです。
クレジットカードは使えますか?
入館券の購入、ミュージアムショップでは使うことができます。しかし、館内レストランや軽食コーナー、写真スタジオなどでは使えません。
Wi-Fiはありますか?
フリーWi-Fiがあるので館内で使うことができます。
お弁当は持ち込めますか?
持ち込みすることができます。ただし北館しおかぜ広場・北館3階スタジアム観覧席にてお召し上がりください。
基本情報
【営業時間】
- 9:30〜17:30
※最終⼊館は閉館の1時間前まで。
※季節により営業時間が変更になる場合があります。
【休館日】
- 月曜日
※祝日の場合は翌日が休館日。
※臨時休館あり。
【料金】
- 大人:2,030円
- 高校生:2,030円
- 小・中学生:1,010円
- 幼児(4才以上):500円
*時間帯や人数によって料金が異なります。
【住所】名古屋市港区港町1番3号
【TEL】052-654-7080
【問い合わせ先】
- [公式ホームページはこちら] http://www.nagoyaaqua.jp/