せとうちSEAPLANESとは
せとうちSEAPLANESは、広島県尾道市を拠点とする航空会社の「株式会社せとうちSEAPLANES」による遊覧飛行サービスです。2016年8月にこのサービスが始まってからは、多くの人が水陸両用機での空の旅を楽しんでいます。コースは複数種類の中から選ぶことができ、どのコースも美しい景色に出会えることで人気です。機体が海からふわっと飛び立つ躍動感を味わった後は、上空から瀬戸内の絶景を眺めながら贅沢なひとときを過ごせます。
※2021年1月30日の最終フライトをもって営業休止中。
コース
せとうちSEAPLANESには、以下5つのコースがあります。
- せとうちディスカバリーフライト(しまなみコース)【所要時間:約30分】
- せとうちディスカバリーフライト(鞆の浦・尾道コース)【所要時間:約30分】
- 広島エアポートフライト【所要時間:約40分】
- しまね ジオフライト【所要時間:約30分】
- 広島空港↔オノミチフローティングポート(片道)【所要時間:約30分】
特にせとうちディスカバリーフライトの「しまなみコース」と「鞆の浦・尾道コース」の2つは、瀬戸内の歴史スポットや名勝を堪能できることで人気です。しまなみコースでは、尾道水道や芸予諸島などの古い歴史があるスポットをメインに。鞆の浦・尾道コースでは、名勝鞆の浦や神秘的な仙酔島などの絶景ポイントをメインとしたフライトを楽しめます。
そのほかにも、海道とそれに架かる橋を巡る「広島エアポートフライト」や、リアス式海岸と島根半島を巡る「しまね ジオフライト」、広島空港・オノミチフローティングポート間を移動する「広島空港↔オノミチフローティングポート」のコースがあります。
せとうちディスカバリーフライトの発着地場所はベラビスタマリーナの一角「オノミチフローティングポート」
せとうちディスカバリーフライトの発着地場所は、ホテル「ベラビスタ」が所有するマリーナ「ベラビスタマリーナ」の一角にある「オノミチフローティングポート」です。
オノミチフローティングポート内からは飛行機の離発着の様子がよく見えることから、せとうちディスカバリーフライトを利用する予定がない方も観光として訪れます。
施設内にはカフェやラウンジなどのフードスポットがいくつかあるので、フライトの待ち時間にぜひ利用してみてくださいね。
待合いスペースをご紹介!
入口
お洒落で少し不思議な通路を進むと、フライトの待ち時間に利用する搭乗者専用ラウンジへ。
ラウンジ
ラウンジの窓からは、瀬戸内の広々とした海を望めます。景色に癒されたい方は窓側のチェアを、ゆったりと休憩したい方は広めのソファがおすすめです。
コーヒーや紅茶などの飲み物やスナック類が用意されてあり、自由に頂けます。壁際には海の街らしいお洒落な本やインテリアが飾られているので、興味がある方は覗いてみると面白いかもしれません。フリーWi-Fiも利用できます。
予約から登場の流れ
遊覧飛行の予約は、せとうちSEAPLANES公式サイトからできます。PC・モバイル端末、あるいは電話から予約が可能ですが、Web上から予約すると5%割引になりお得です。ただ、Web上からの予約は搭乗予定日の3日前までとなりますのでご注意ください。
また、予約の際には総重量を計算するため体重を申告します。およその重さを把握しておくようにしましょう。
遅くとも搭乗時間の30分前までにチェックインカウンターで搭乗手続きを済ませます(手続き自体は1時間前から可能)。
事前予約の際に体重を確認されますが、当日も座席を決めるために体重を再度確認されます。受付カウンター近くの体重計に乗って計測します。
遊覧を体験する方は、大きな手荷物がある場合はカウンターに預けることになります。適当な大きさのバッグを持っていない場合は、チェックインの時に専用バッグを借りることが可能です。
チェックインが完了した後は、先ほど紹介したラウンジでくつろぎながら待機しましょう。
フライトの時間が近づいたら移動専用カートで保安検査場へ向かい、セキュリティチェックを受けます。原則、機内には自分の飲食物の持ち込みは不可ですが、保安検査場でもらえるペットボトルの水のみ、持ち込むことができます。
セキュリティチェックが無事に終わった後は、いよいよ搭乗です。すぐ側にある搭乗場所から小型機に乗り込みます。機内に入る前にチケットの提示が必要です。
以上が、予約から搭乗までの一通りの流れです。せとうちディスカバリーフライトは、遊覧飛行だけでなく待ち時間のラウンジも楽しみの1つなので、できれば早めにチェックインを済ませておくことをおすすめします。また、チェックインカウンターの下の階ではカフェレストランが営業しているので、フライトの前後に食事を楽しむのも良いでしょう。
せとうちディスカバリーフライトを体験!
機体をご紹介
今回搭乗したのは、2017年8月に導入された特別塗装機(愛称:ラーラロッサ)です。この派手な外観は、塗装デザインをスタジオジブリの宮崎駿監督が、尾翼の社名マークを鈴木敏夫プロデューサーが手がけました。
瀬戸内海の上空を真っ赤な機体が飛ぶ様子は、まさに「紅の豚」そのもので、搭乗時だけでなく地上から見つけたときにも高揚感を与えてくれそうですね。ラーラロッサでは離着陸の際に大きな揺れを感じないため、最初から最後まで快適な空の旅を満喫できるでしょう。
実際に乗ってみた!
注意点とマナー
天候について
フライト予定は天候によって左右されるので事前に運行予定を確認しておく必要があることです。フライト予定は直前に変更になることもあり、たとえ晴天であっても風向きや風速によっては欠航になることがあります。当日、Webサイトで確認するか、もしくは電話で問い合わせると良いでしょう。
天候状況等によりフライトが欠航の場合は、90日以内の再予約か全額返金となります。
手荷物について
機内手荷物の重さが2kgまでと決められているので、荷物が多い場合はカウンターに預ける必要があります。また飛行機同様、持ち込み禁止の品があるので、必ず確認して乗り込みましょう。
飛行中のマナー
飛行中は急に揺れることもあるので、席を立ったりパイロットの邪魔になったりすることはしないようにしましょう。
よくある質問Q&A
1人でも体験できますか?
1人でも体験できます。ただし、8歳以下のお子様の場合はチェックインカウンターで保護者が同意書にサインしなければいけません。
予約方法は?
せとうちディスカバリーフライト公式サイトから予約できます。PC・モバイル端末と電話の両方で予約が可能ですが、Web上から予約すると5%割引になるのでお得です。ただ、Web上からの予約は搭乗予定日の3日前までとなりますのでご注意ください。
いつ体験できますか?
平日・休日問わず体験できます。ただし、広島エアポートフライトとしまね ジオフライトは、運行していない曜日があるので公式サイトでよく確認するようにしましょう。時間帯はコースにもよりますが、午前・午後合わせて3~4便ほど運行しています。
駐車場はありますか?
無料の駐車場が利用できます。
基本情報
せとうちディスカバリーフライト
※2021年1月30日の最終フライトをもって営業休止中。
【アクセス】
電車・バスで行く場合
-
JR福山駅からトモテツバスで約40分(常石下車)
※終点は常石ですが、回転場までと伝えると連れて行ってもらえるのでお願いしてみてください。
※バスの本数が少ないため注意が必要です。 -
JR松永駅からトモテツバスで約20分(境ガ浜下車)
車で行く場合
- JR福山駅から約40分
- JR尾道駅から約50分
- 山陽本線JR松永駅から約25分
- 広島空港から約60分
- 山陽自動車道 福山西I・Cから約25分
【料金】
料金は曜日や時期によって変動しますが、参考程度に2020年8月時点でのしまなみコースと鞆の浦・尾道コースの料金は以下の通りです。
大人・平日:20,000円
大人・休日:25,000円
小人・平日:14,000円
小人・休日:17,500円
【住所】広島県尾道市浦崎町1364-6 オノミチフローティングポート