多摩動物公園ってどんなところ?
多摩動物公園は東京の中でも自然の豊かな地に位置しています。戦後、上野動物園の入園者数が増加し第2の上野動物園構想として、1958年に造られました。
柵がないことを観覧の基本とした日本初の動物園です。50haを超える敷地にはライオンバスや昆虫生態園などのパイオニアとして知られています。
現在では約300以上の動物たちが暮らしています。園内では野生の動物の姿が見られることも。
園内は4つのエリアに分かれています。入り口にほど近いところに「昆虫園」、馴染みのある動物たちのいる「アジア園」、珍しい動物も多い「オーストラリア園」、子どもも大好きな動物がたくさんいる「アフリカ園」です。
多摩動物公園では、日本国内でここでしか見られない動物や、世界でも珍しいとされる動物たちに会えます。自然の中でそのままの姿で生活する動物たちを見るなら多摩動物公園が最適です!
「アジア園」でオランウータンの迫力ある綱渡りは気分次第?
アジア園は園内西側エリアです。ゾウ、トラ、サル、ウマなどわたしたちに馴染みの深い動物たちやレッサーパンダやオオカミなど子どもたちにも人気の生き物たちがいるエリアになります。
中でも人気なのが、オランウータンのスカイウォーク。木の上で生活しているボルネオオランウータンの生態を実現するために、高い場所にロープを渡してある施設です。頭上を歩く姿を見た瞬間に自分がジャングルの中にいるのではないかという錯覚してしまいます。
11:30にスカイウォークの扉は開放され、オランウータンたちはロープで森の方へと出てきます。しかし13:00頃には舎に戻るのでスカイウォークが見れなくなることが多いようです。
※休止期間もあるためホームページで日程をご確認ください。
公園入口からほど近い場所にシャトルバス臨時バス停が設置されています。それを利用すると、急な坂を登る必要がなく、モウコノウマの前まで行くことができます。現在のシャトルバスの運行はこの路線のみとなっています。
オーストラリアの絶滅危惧種タスマニアデビルやコアラに会おう
オーストラリアといえば、コアラとカンガルー。ここでは、ワラビーやカンガルーたちの広場や、屋内のコアラ館など広い空間で動物たちを観察することができます。また、国内の動物園にはいない絶滅危惧種タスマニアデビルもここで見ることができるのです。
絶滅危惧種の肉食性有袋類。まるまるとしたシルエットで一見可愛いです。でも鳴き声はデビルのように怖いというところからこの名前がつけられたとされています。タスマニアデビルを飼育しているのはアジアでもこの多摩動物公園だけだそうです。
コアラ館内にはまず、モモンガやヨタカなど夜行性の動物たちが展示されています。奥へ進むとコアラたちに会うことができます。寝ていることが多いですが、その寝顔がとても愛らしい。こどもたちに人気のスポットのひとつです。
コアラ館正面にあるコアラ下売店ではコアラの頭が釜飯で作られたコアラ弁当が人気だとか。
子どもたち大好き!動物園の人気者が集結する「アフリカ園」
アフリカ園ではライオンやチーターなどのこどもたちが喜ぶ動物たちが集まっているエリアになります。動物たちとは少し距離のある展示になっていますが、展望デッキから動物たちの動きがじっくり観察できます。
ここの魅力はライオンバス。ライオンたちの目の前を通り、その迫力が体感できるのです。
※2016年4月1日(金)より工事のため、ライオンバスは運行を休止しています。
キリンがかなり近くまで来ることがあります。敷地も広いので走ったり仲間と群れになって行動している姿も見られます。また、同敷地内にペリカンの群れも。餌やりの時間で飼育員さんが投げた魚を大きな口を開けて食べる姿は圧巻です。
チーターやサーバル、フラミンゴやチンパンジーなどアフリカといえば定番の動物たちの自然な姿が観察できる、園内でもかなり広いエリアです。
珍しい展示がたくさん!少年たちのワクワクが抑えられない昆虫園
動物公園の入り口からまず見えてくるのが昆虫園です。昆虫園には「昆虫園本館」と「昆虫生態園」という施設があります。
「昆虫園本館」では、バッタやダンゴムシとふれあえるコーナーや水辺に住む昆虫など身近な昆虫の展示があります。また、ハキリアリやグローワームなど世界でも珍しい昆虫に出会えます。ただし、ケージ内に展示されている昆虫の数が尋常ではないため苦手な方は閲覧注意です。
「昆虫生態園」の中では、優雅に様々な蝶たちが暮らしています。関東ではなかなか見られないオオゴマダラやイシガケチョウと出会うことができます。美しい日本の蝶の飛ぶ姿を眺められる癒やしの空間です。
その他にも、バッタや水辺の生き物たちなど数種類の昆虫たちが共存する空間になっています。
生き物たちのために室温が高く設定されているため、人間のわたしたちは温度調節が必要です。また、足元に虫たちがいることがありますので十分に注意してくださいね。
ユニークなアイディアがいっぱい!近くで観察&触れ合おう
ウォークインバードケージ
ここでは、ケージ内で鳥類を間近に観察することができます。鳥たちの世界にわたしたちがお邪魔しているような感覚になります。目の前をクジャクが通ったりツルが羽を広げたりするので、その瞬間を写真におさめたい人にも人気のスポットになっています。
モグラのいえ
少し分かりづらい場所にありますが、多摩動物公園に来たならば見逃してほしくないのがここ、モグラのいえです。コウベモグラとアズマモグラ、そしてトガリネズミなどが暮らしています。
家の中はトンネルが机や壁、天井に張り巡らされており、モグラたちが自由に行き来できるようになっています。頭上をモグラが行ったり来たりするのが面白くてやみつきになってしまいます。
どんぐり広場 ふれあいコーナー
モルモットとふれあえる広場があります。1回15分、整理券方式です。モルモットたちの行動を間近で観察することができるのでこどもたちに人気です。
おまけ情報になりますが、園内で自由に歩き回っているクジャクもいるので探してみましょう。運が良ければ美しい羽を広げてみせてくれるかもしれません!
おすすめの周辺スポット
多摩動物公園から徒歩10分圏内でいけるランチ
ズーカフェ(Zoo Cafe)
多摩動物公園の正門の近くにあるカフェです。軽食や飲み物を販売していて、サンドイッチやパスタ、ソフトクリームなどがあります。ウォッチングセンター内にあるので、席数が多くゆっくりと休むことができます。
ZOO
カレーをメインとした洋食屋さんで、ほかにはビーフシチューやハンバーグなどを提供しています。店内はカウンター席のみで、料理はすべて手作りされています。美味しい洋食を食べたくなったら、ぜひ立ち寄りたいお店です。
パン工房HANA
添加物を使わずに、天然酵母を使用して焼き上げる、体に優しいパンを製造販売しています。菓子パンから惣菜パン、食パンまで素材にこだわり抜いた焼きたてのパンが並びます。イートインは無く、テイクアウトのみとなっています。
周辺のランチ情報をまとめたコラムはこちら
多摩動物公園と合わせて観光におすすめ
多摩動物公園と合わせて観光におすすめの人気スポットには、多摩動物公園駅からすぐのところにある京王あそびの森 HUGHUG(ハグハグ)や「高幡のお不動さん」でお馴染みの高幡不動尊金剛寺、多摩センター駅から徒歩約10分のサンリオキャラクターに会えるサンリオピューロランドなどがあります。
京王あそびの森 HUGHUG(ハグハグ)
京王あそびの森 HUGHUG(ハグハグ)は多摩動物公園駅からすぐの位置にあり、多摩動物公園からも徒歩約10分ほどで着きます。
育み、ハグする。木の温もりにふれながらあそべる屋内施設が、日野市多摩動物公園前にオープンしました。木の温もりにつつまれる遊び場。まるで森の中での探検のように、子供たちの好奇心をさそいます。遊びのゾーンは主に、「木育スペース」「体育スペース」「知育スペース」です。
- 木育スペース:木のおもちゃに触れ合うことで木材や環境への理解が深まります。
- 体育スペース:屋内・外の多彩な遊具で自由に思い切りからだを使って楽しく遊べます。
- 知育スペース:おもちゃを使って、自身で考えながら、さまざまなものをつくり出し学べます。
高幡不動尊金剛寺
高幡不動尊金剛寺は高幡不動駅から徒歩約3分の位置にあり(アクセス)、多摩動物公園からも電車を使って約15分ほどで着きます。
「高幡のお不動さん」と呼ばれて、親しまれています。真言宗智山派別格本山。京都智積院を総本山とする関東屈指の古刹であり、高幡不動として広く知られています。
関東三大不動の一つといわれており、初詣から始まり、毎月28日の縁日をはじめ、節分会、萬灯会などの年中の行事に加え、境内地四千数百坪と、接続する山林を合わせて30,000坪からなる敷地に織り成される四季を彩る自然と景観風情の中で、あじさい祭り、紅葉祭りなどの催しも行われています。
また、毎月第2日曜日はリサイクル市、第3日曜日はござれ市(がらくた市)が行われ、一年を通して参拝客で賑わいます。
その歴史は古文書によれば大宝年間以前に創設された、あるいは奈良時代に行基菩薩が開基したとも伝えられていますが、1100年も前、当時の清和天皇が当地を東関鎮護の霊場とする勅願によって、平安時代初期に慈覚大師円仁が、山中に不動堂を建立し、不動明王を安置したのに始まりました。
1335(建武2)年8月4日夜の大風によって山中の堂宇が倒壊し、時の住僧儀海上人が1342(康永元)年、現在の場所に移し建てたのが、今の不動堂です。関東では特筆する古文化財で、「仁王門」とともに国指定重要文化財に指定されています。「仁王門」や「不動堂」、総重量1,100kgを超える巨像で日本一といわれる「丈六不動三尊」など貴重な文化財・寺宝が約20,000点あります。
サンリオピューロランド
サンリオピューロランドは多摩センター駅から徒歩約10分の位置にあり、多摩動物公園からも電車を使って約20分ほどで着きます。
サンリオピューロランドはハローキティをはじめとする、たくさんのサンリオキャラクターに触れ合えるテーマパークです。全天候型屋内テーマパークなので、天候を気にすることなく思いっきり遊べます。本格的なミュージカルやパレードも見どころです。カラフルで、想像以上の「かわいい」世界が広がっています。
サンリオの世界をより体験できるエリア「サンリオタウン」では、ハローキティ、マイメロディ、リトルツインスターズのそれぞれの世界を体験できます。9種類あるライドは、小さなお子さんでも楽しめ、ハローキティのショーやアニメ、パレードもおすすめです。ハローキティのお家では、キティの生活を知ることができます。
家族連れで楽しめるのはもちろん、友達同士やデートでも、子どもから大人まで楽しめます。アトラクションで遊んだり、好きなキャラクターと写真を撮ったり、パレードを見たり。お腹が空いたら、レストランやカフェでひと息。もちろん、フードにもキャラクターをイメージしたメニューがあり、映えること間違いなしです。
さらにおすすめ
アクセス情報
電車で行く場合
- 京王線「多摩動物公園駅」徒歩約1分
- 多摩モノレール「多摩動物公園駅」徒歩約1分
車で行く場合
- 中央自動車道国立府中ICから約20分
よくある質問Q&A
入園できるのは何時までですか?
16:00まで可能です。ですが、昆虫園、コアラ館、ウォッチングセンター、ウォークインバードケージやもぐらの家は16:30となりますのでご注意ください。閉園は17:00です。
シャトルバスについての詳細は?
現在シャトルバスは1コースのみの運行です。アジア園ソデグロヅル舎前〜サイ舎前〜オランウータン舎前〜動物慰霊碑前〜アジアの平原前〜ソデグロヅル舎前を循環しています。
多摩動物公園は坂が多いので、はじめにこのバスを利用して坂の上まで登り、展示を見ながら降りていくのが体力的にも無理なく回れるためおすすめです。シャトルバスは無料で便利です。
レストランはありますか?
入り口を入って左手にあるウォッチングセンター内には「ズーカフェ」が入っており、サンドイッチやスパゲッティなど食べることができます。
その他各エリアに飲み物やアイスの自動販売機、またお弁当やカレー、フライドポテトなどボリュームのある食事からスナックなどの軽食までメニューが豊富な売店があります。
喫煙スペースはありますか?
園内は禁煙のため、購入も不可となっています。
どのような服装で行くのが良いでしょうか?
新宿や都内から行く方は特に1枚上着を持って訪れることをおすすめします。また、雨上がりなどは土がぬかるんでいることもありますので、汚れてもよい靴で行くのがおすすめです。
お弁当を食べられる場所はありますか?
無料休憩所で食べることができます。
- アフリカ園無料休憩所
- ズーカフェ(ウォッチングセンター内)
- コアラ下売店
また雨の日でも安心の屋根付き広場が数ヵ所あります。ただし場所により、いすがないところもありますので、レジャーシートを持参することをおすすめします。
補助犬の入園はできますか?
可能ですが、その他ペット同伴の入園はできません。
授乳室はありますか?
以下の場所にあります。
- ウォッチングセンター
- 昆虫園本館
- コアラ下売店休憩所内
- アフリカ園無料休憩所内
コインロッカーはありますか?
園内数箇所に設置されています。
- 小 100円
- 中 200円
- 大 300円
基本情報
多摩動物公園
【開園時間】9:30〜17:00
※開園時間は変更することがあります。
詳細はホームページにて
【休園日】
- 水曜日
※水曜日が国民の祝日や振替休日、都民の日の場合は、その翌日が休園日。
※一部の水曜日を開園することもあります。 - 年末年始(12月29日 〜 1月1日)
【無料公開日】
- みどりの日(5月4日)
- 開園記念日(5月5日)
- 都民の日(10月1日)
※老人週間(9月15日 〜 21日)期間中の開園日は60歳以上の方の入場は無料です(付添者1名無料)
【入園料】
- 一般 600円 / 団体 480円 / 年間パスポート2,400円
- 中学生 200円 / 団体 160円
- 65歳以上 300円 / 団体 240円 / 年間パスポート 1,200円
※小学生以下、都内在住・在学の中学生は無料
【問い合わせ先】
住所:東京都日野市程久保7-1-1 多摩動物公園 案内係
電話:042-591-1611(9:30〜17:00、水曜休)
駐車場情報
正門周辺に京王ストア運営の駐車場があります。また、その周辺にもいくつか有料駐車場があります。
休日は道路が混雑します。特にGWや秋の行楽シーズンには駐車場が混みやすいです。その際には公共交通機関を利用することをおすすめします。