黒門市場ってどんなところ?
黒門市場は、食い倒れで有名な大阪を代表する大市場です。市場では海鮮や果物、加工食品などなんでも手に入ることから大阪の人々には「大阪の台所」と呼ばれています。少し前は地元の市場で大阪のプロの料理人が仕入れに行く市場というイメージが強かった黒門市場ですが、今は観光客の食べ歩き天国となっています。外国人の観光客も多く訪れ、大阪商売人の威勢のいい掛け声が朝から響きあいます。
黒門市場は1822(文政5)年頃、日本橋の圓明寺の黒い山門あたりで堺港から入ってきた魚を売っていたところから始まりました。当時は圓明寺の近くにあったことから「圓明寺市場」と呼ばれていましたが、象徴的な黒い門からとって次第に「黒門市場」と呼ばれるようになりました。
市場は1912(明治45)年の難波の大火災で圓明寺も黒い門もともに消失してしまいます。また、その前の大戦で市場界隈は焼け野原になってしまいますが、戦後間も無く元の商人が集まり市場は復興していきました。
大阪の台所だった黒門市場は、近年日本人の若者や増えてきた外国人観光客を取り込むために様々な変化を見せています。
以前まで料理人向けに売っていた商品は、食べ歩き用に串にさして提供したり、店先にイートインスペースを設けたことでその手軽さから観光客の心を掴んでいます。また、フリーペーパーに黒門市場の情報を載せたり、英語のパンフレットを配布していくうちに市場にはさらに観光客が集まるようになりました。
活気溢れる大阪の台所「黒門市場」で食いだおれの旅に出かけましょう!
見どころ
新鮮な海鮮グルメを楽しむ
市場と言えば海鮮グルメを思い浮かべる方が多いのではないのでしょうか。ここ黒門市場でも新鮮な海鮮を存分に楽しむことができます。大阪の港から新鮮な魚介が仕入れられ、お刺身や海鮮丼から天ぷらまでバリエーション豊かに取り揃えられています。
鮮魚を取り扱う商店はなんと30店舗!店によってその特徴や人気の商品が違うので、歩きながら気になるお店に入ってみましょう。
多くのお店は、新鮮な魚介をその場で食べられるようにイートインスペースが用意されています。黒門市場の十字路に店を構える「魚福」では、店先に並んでいるウニやホタテを自分で選んで味わうことができます。選んだウニはその場で殻をむいてくれ、ホタテはバターと醤油で炭火焼きにしてくれます。
目の前で焼かれた熱々のホタテバターは絶品!大きさによって値段は違いますが、小ぶりのものだと500円のワンコインで食べることができます。
また、普段なら敷居の高い高級魚も手軽に食べ歩くことができるんです。淡水魚専門の卸である新魚栄では、うなぎやハモを取り扱っており、店頭でうなぎの串焼きや肝串を購入することができます。香ばしい匂いを前にしたら食べずにはいられません。
魚福
【営業時間】9:00〜16:00
【定休日】無休
新魚栄
【営業時間】9:00〜17:00
【定休日】日曜・祝日
フレッシュジュース飲み比べ
海鮮をお腹いっぱい楽しんだあとは、スッキリとフルーツジュースはいかがですか?黒門市場には、生のフルーツを絞ったフレッシュジュースの店舗が多くあり、人気を集めています。
フルーツジュースを提供するのは果物屋さんばかりなので、新鮮で美味しいジュースばかりです。
百貨店にも直営店を展開しているダイワ果園の本店も黒門市場内に本店があり、搾りたての生ジュースをいただくことができます。ジュースの値段は300〜600円ほど。手軽に高級フルーツの味を堪能することができますね。
よりリーズナブルにフルーツジュースを楽しむなら、「なべじ」がおすすめです。創業90余年の老舗のこちらでは、昔ながらの八百屋さんの雰囲気を味わうことができます。定番のミックスジュースやいちごジュース、メロンジュースなどの種類があり、どれも200円前後という激安なお値段で購入できます。
朝から動き回って疲れてきたら、新鮮なフルーツジュースでちょっと休憩して、午後のエネルギーをチャージしましょう!
ダイワ果園
【営業時間】9:00〜18:00
【定休日】日曜日
なべじ
【営業時間】9:00〜18:00 9:00〜14:00(日曜)
【定休日】年中無休
大阪の台所で食のお土産探し
せっかく黒門市場にきたのなら、その場で食べ歩くだけじゃなくてその味を帰ってからも楽しみたいですよね。新鮮な果物や海鮮はさすがに持って帰ることはできませんが、大阪の台所「黒門市場」にはお土産にもぴったりな商品もたくさん揃っています。
大阪の食文化といえば「ダシ」
大阪のどの店もどの家庭もこだわると言われているダシ。大阪の食文化はダシの文化とも言われています。
そんな美味しいダシが手に入るのは、昆布とかつお節の店「二葉商店」です。大阪の名だたる有名うどん屋やそば屋を顧客にもつこちらのお店の昆布は羅臼昆布です。乾物といえども、毎日加工したばかりの新鮮なダシは市場でしか買うことができません。
美味しいダシを料理に使えば、いつものワンランク上の美味しさを味わうことができそうですね。
二葉商店
【営業時間】
8:00〜17:00
平日:8:00〜14:00
【定休日】無休
ふぐ専門店のお土産は「さば寿司」
大阪の秋から冬にかけての風物詩といえば、ふぐの「てっちり」。黒門市場には、そんなふぐ専門店が多くあり、ふぐ王国大阪の首都とも言われています。その中でも特に有名なのが、本場下関から空輸した上質なふぐを販売する「太政」です。
でも、さすがに生のふぐはお土産にはできないですよね。そこでおすすめしたいのが太政で購入できるさば寿司です。大阪一と称されるてっちりをだすお店でのさば寿司もまた絶品と評判なんです。
朝から空いている黒門市場の小売り専門店で手に入れることができるので、帰る前に寄ってみてはいかがでしょうか。帰りの新幹線のお弁当にしてもいいですね。
太政 黒門市場店
さば寿司 1本 2,000円
【営業時間】8:00〜17:00
【定休日】
1/1~3、3月中旬~10月中旬の毎週水曜
おすすめの周辺スポット
黒門市場から徒歩10分圏内で行けるランチ
名もなき魚屋
魚屋さんでありながら、イートインスペースもあり、ランチタイムには500円で海鮮丼やマグロ丼を食べることができます。味噌汁と小鉢までついてコスパは抜群!オーダーしてからの提供も早いので、特にさっさと食事を済ませたいという人におすすめです。
麺のようじ
食に対してはこだわりのある大阪人の舌を唸らせる人気ラーメン屋。鶏と野菜をベースにしたこだわりの澄んだスープで、メインは鶏塩と鶏醤油の2タイプになります。「鶏節極醤油らーめん」「鶏ドロつけ麺」などが人気です。行列必至です。
お好み焼き 美津の
1945(昭和20)年創業の老舗店。定番の「美津の焼」や「山芋焼」そして「モダン焼」などがあります。店のロゴと同じように、お好み焼きの上にも、ソースとマヨネーズと青のりがうずまきのようにのっているのが特徴です。店のスタッフが調理してくれるスタイルです。
イタリアンバールスペッロ
「イタリア料理スペッロ」の2号店。料理はイタリアの郷土料理や手づくりパスタ、フォカッチャなどがあります。お昼は、贅沢コースからお手頃価格のパスタランチやリゾットランチなどを食べることができます。
THE BUTCHER
ステーキとハンバーガーの専門店。肉好きには堪らないボリューム満点!アメリカンスタイルのメニューが楽しめます。濃厚な肉の旨味のある牛肉をステーキとハンバーガーに使用し、特注直火グリラーで焼いています。
黒門市場と合わせて観光におすすめ
黒門市場と合わせて観光におすすめの人気スポットには、なんば駅から徒歩約5分にある繁華街の法善寺横丁や大阪の外せない観光スポットの道頓堀、心斎橋駅から徒歩約3分のアメリカ村などがあります。
法善寺横丁
法善寺横丁はなんば駅から徒歩約5分の位置にあり、黒門市場からも徒歩約10分ほどで着きます。
法善寺横丁は、織田作之助の小説「夫婦善哉」や歌謡曲でも有名な大阪を代表する繁華街の石畳の路地で、ミナミの繁華街にありながら、静かななにわ情緒を漂わせています。東西両端にある門にそれぞれ掲げられた「法善寺横丁」の文字は、西は藤山寛美、東は3代目桂春団治によるものです。
長さ80m、幅3mの2本の路地が東西に伸びる横丁内には、老舗の割烹やバー、お好み焼き、串カツ店などがずらりと並びます。もともとこの地は浄土宗天龍山法善寺の境内で、参拝客相手の露店がいつしか横丁に発展したもの。
太平洋戦争の空襲で寺も横丁も焼失しましたが、戦後、盛り場として復活しました。戦火をくぐり抜けた不動尊は、願いを込める人たちがかけた水で、全身に緑の苔がびっしり。旧中座の2回にわたる火災を乗り越え、復活を遂げた法善寺横丁は、かつての風情を残しつつ、浪速の人情も守りつつ、今も活気溢れる街になっています。法善寺横丁の中心、法善寺は一日中、線香の煙が漂っています。
道頓堀
道頓堀はなんば駅から徒歩すぐの位置にあり、黒門市場からも徒歩約15分ほどで着きます。
松竹座にカニ道楽、そしてグリコの看板といえば、道頓堀!大阪観光では外せないスポットで、大阪・ミナミの代表的な繁華街です。
道頓堀の名は、1612(慶長17)年に私財をなげうって川を開削した安井道頓(やすい・どうとん)の名前に由来しています。大坂夏の陣で道頓は戦死してしまいますが、いとこの道卜(どうぼく)が工事を引き継ぎ、1615年に運河が完成します。そして、開削者である道頓の功績を伝えるために「道頓堀」と名付けられたのです。
芝居に大勢の人が集まってくると、食べ物屋も自然に繁盛した。現在、芝居小屋は戎橋近くの松竹座だけが残っています。大阪名物の飲食店の他にもカラオケやショッピングなど遊べる施設も増えてきて常ににぎわいを見せています。また近年では、川面の遊歩道・とんぼりリバーウオークも人気です。
アメリカ村
アメリカ村は心斎橋駅から徒歩約3分の位置にあり、黒門市場からも徒歩約20分ほどで着きます。
大阪・ミナミで最も活気があふれ、関西の若者文化をリードしてきた個性的な街「アメリカ村」。地下鉄心斎橋駅の西側、長堀通りから道頓堀までの範囲に広がる一帯を指します。大阪の心斎橋地区にある「アメリカ村」は、大阪の誰もが知る流行発信地です。「アメ村」の呼称で親しまれ、話題のお店が立ち並び、休日には学生や観光客でにぎわいます。
その中心となるのは三角公園では、芸人やミュージシャンを志す若者たちのパフォーマンスや、フリーマーケットなどが行われており、週末には20万の若者が周辺を闊歩します。
「アメリカ村」という名前は百貨店で開かれた「アメリカ村夏の陣」というイベントから命名されたもので、この名にふさわしく、この街に行けば、いつでもアメリカ西海岸の文化に接することができると言われていました。現在も、ファッションだけでなく、音楽なども楽しめる場所として人気のスポットとなっています。
古着屋さんを巡ったり、アメ村ならではの食べ歩きをしてみたり、プチプラ雑貨巡りなど楽しみ方はいろいろです。
国立文楽劇場
人形浄瑠璃「文楽」上演のための舞台機構を備えた劇場。総席数753席の文楽劇場と、総席数159席の小ホールがあり、文楽のほか、舞踊、邦楽、大衆芸能など、さまざまな公演を行っています。公演のほかに文楽鑑賞教室も開催。Osaka Metro堺筋線・千日前線「日本橋駅」より徒歩約1分と好アクセス。
なんばグランド花月
頭文字をとった「NGK」の略称で親しまれています。吉本タレントや芸人による漫才や落語が連日上演。目玉ともいえる「吉本新喜劇」は、主に民宿や商店などでのストーリーで展開され、予期せぬアクシデントに登場人物たちが立ち向かうというもの。そこにアドリブを交えた舞台は、劇場に足を運ぶからこそ味わえるライブ感が長年人気です。
アクセス情報
電車で行く場合
- 地下鉄千日前線「日本橋駅」10番出口すぐ
よくある質問Q&A
お年寄りや小さい子供がいても大丈夫ですか?
休日などはとても人が多いのでベビーカーなどがあると動きにくいかと思います。歩きやすい平日に行くことをおすすめします。また、人通りが多いので迷子にならないよう気をつけましょう。
駐車場はありますか?
近くに提携の駐車場があります。黒門市場の一部店舗でお買い物をすると、発行券を提示された方に限り駐車場無料サービスが受けられます。(サービス内容は各店舗により違います。)また、収容数は32台と少なめなので電車で行くことをおすすめします。
どの時間帯に行けば満喫できますか?
多くのお店が9時前後の開店です。昼時はとても混雑するので10時ごろから目当てのお店をまわるのがおすすめです。昼過ぎでもゆったり観光できますが、お目当てのものが品切れになってしまう可能性もあります。
観光の際の注意点は?
日曜定休の店も多いので、土曜日に行くことをおすすめします。また、カメラ撮影を禁止しているお店もあるので注意しましょう。
基本情報
黒門市場
【営業時間】店舗によって異なる
【定休日】店舗によって異なる
【住所】大阪府大阪市中央区日本橋2丁目4-1
【TEL】06-6631-0007
【駐車場】
- タイムズ日本橋駅前(32台)
※黒門市場の一部店舗でお買い物をすると、発行券を提示された方に限り、ご利用金額に応じて駐車場無料サービスが受けられます。
サービス内容は各店舗により違います。また一部店舗では対応しておりませんので、各店舗でご確認して下さい。
【問い合わせ先】公式ホームページはこちら
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