広島の汁なし担々麺とは
広島の汁なし担々麺は、2001年にラーメン屋の「きさく」で生まれました。当時は今ほど汁なし担々麺の知名度は高くなく、実際にメディアによく取り上げられるようになったのは2010年頃です。2001年の「きさく」の後は、2010年代に「くにまつ」や「キング軒」などの人気店が続々と誕生し、現在広島市内では数多くの専門店が営業しています。
汁なし担々麺といえば中華料理のイメージがありますが、広島と中国では材料や味付けがまったく異なります。中国四川省の味付けは「7味」と呼ばれる7種の辛味をメインにしている一方で、広島の味付けはラー油と中国山椒の2つをメインにしているのが特徴です。
そのほかにも広島汁なし担々麺の特徴としては、材料には肉味噌や青ネギが使われており、特に青ネギの香りが効いていること。トッピングは温泉卵が人気で、中細麺によく絡み合い相性が抜群であることなどが挙げられます。
また、お店によってはトッピングに白菜やセロリを提供しているところもあり、細かな味付けやトッピングなどはそれぞれのお店で千差万別です。ただ、どのお店も「ピリッと痺れる辛さ」に力を入れているので、特に辛い料理が好きな方はぜひ広島旅行の際にチャレンジしてみてください。
広島の汁なし担々麺の基本の食べ方
広島のほとんどの汁なし担々麺専門店には、「汁なし担々麺の食べ方」と書かれた説明表が置かれており、基本的にはその説明表に従えば問題はありません。ただ、人気店は混雑していることが多いので、事前知識をつけておくことで当日はもたつくことなくスムーズに味わえるでしょう。以下は、広島の汁なし担々麺を美味しく味わうための基本的な食べ方です。
- 食べる前に、麺・タレ・具材を30回以上混ぜる
- 混ぜ終わってから、トッピングの温泉卵を加える
- 麺を食べ終わった後は、タレを少し残して最後にライスと混ぜる
最初の「30回以上混ぜる」は特に重要で、混ぜる回数が少ないと麺・タレ・具材が上手く絡まないため要注意です。麺・タレ・具材のすべてが十分に絡んでから、トッピングの温泉卵を投入しましょう。食べている途中、タレの辛さに耐えられなくなったときは、麺を温泉卵につけると辛さが和らぐので試してみてください。
麺を食べ終わったら、残ったタレと具材にライスを乗せるのが広島流です。汁なし担々麺のタレにライスを合わせたこの料理は、広島では「担々ライス」と呼ばれ親しまれています。上記は汁なし担々麺の基本的な食べ方ですが、お店によって個別のルールを設けているところもあるので、わからないことがあったら店主さんに聞くようにしましょう。
実際に食べてみた!
今回行ったお店は「中華そば くにまつ」
広島電鉄の立松駅より徒歩2分のところにある汁なし坦々麺専門店です。入るとすぐ券売機があるので、こちらで食券を購入して、出来上がりを待ちます。店内にはカウンター席とテーブル席があるので、1人でも気軽に立ち寄れますね。観光客からサラリーマンまで色んな方が訪れていました。
コメント
私はあまり辛いのが得意ではないので、汁なし坦々麺の1辛を注文しました。最初は何も付けずにそのままいただいたのですが、口に入れた瞬間は麺本来のマイルドさが感じられました。時間が経つにつれ徐々に香辛料が舌に痺れるように効いてきます。このピリピリした感覚が病みつきに。
お酢や温泉玉子を入れることによって少しマイルドになるので、辛いのが苦手という方も食べやすいです。また、全く辛さのない坦々麺も用意されているのでご安心ください。ご飯と一緒に注文して辛さを和らげるのも、お店おすすめの食べ方です。
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