博多ってどんなところ?
コンパクトな街でありながら、グルメ、遊び、歴史など、あらゆる旅の目的が叶う大人気スポットです。古くから外来文化を受け入れる拠点として栄え、茶、麺、饅頭などの食文化、そして博多織などの工芸も、この地が育み発展させてきました。
博多のイメージと言えば、「博多ラーメン」「もつ鍋」などのご当地グルメ。近年博多には、地元の人気店が多数集結し、今まで以上にレベルの高いグルメを味わえるようになりました。
また、博多駅周辺、住吉、中洲・川端、寺社町エリアなど、いつ訪れても楽しめるスポットも多数。他の人気エリアへのアクセスも抜群なことから、効率よく旅を楽しめると、観光客からも高い評価を受けています。
博多旅行の見どころ
快適・便利!充実の都市機能
陸・海・空の玄関口を有する博多は、九州の人・物・情報の交流拠点。連日多くの人が訪れるエリアだからこそ、都市機能も急速に発達していきました。大型駅ビルや空港などの大々的リニューアル、Wi-Fi環境の整備など、日々進化し続けています。
グルメ、ショッピング、エンターテイメントは、大型駅ビル・JR博多シティや周辺商業施設にお任せ。トレンドから定番まで、ここでたっぷりと楽しみましょう。
また、徒歩、バス、地下鉄など、国内屈指の交通アクセスの良さも、旅行を強力にサポートしてくれます。博多の街には、人気エリアや文化、芸術、歴史的スポットも多数存在します。ぜひ、旅を気軽に効率よく楽しんでくださいね。
国内最大級の動員数!博多の祭り
祭り好きで知られる博多っ子たち。博多では年間を通じてさまざまな祭りを開催し、期間中は街中が祭り一色に染まります。
春の風物詩「博多どんたく(5月)」は、毎年約210万人が訪れる大にぎわいの祭り。老若男女が仮装した「どんたく隊」が、シャモジを叩いて街を練り歩きます。どんたく広場パレード(呉服町~天神間)は、どんたく最大の見せ場として大人気です。
また、夏の風物詩「博多祇園山笠(7月)」では、男たちが山笠を担ぎ、博多の街を駆け巡ります。祭りのメインは最終日の早朝に始まる「追い山」。大太鼓の合図と共に「オッショイ、オッショイ!」と山笠を担ぎ、街を全力疾走します。粋で迫力ある姿に、圧倒されることでしょう。
ご当地の「うまかもん(=美味いもの)」グルメを堪能
旅行の楽しみといえば、何といってもご当地グルメ。博多には「博多ラーメン」「もつ鍋」「水炊き」など、数多くの「うまかもん」グルメが揃います。新鮮かつリーズナブルに美味しいものが味わえると、これまで多くの観光客を虜にしてきました。
その豊富な食文化ゆえに、何を食べていいか迷ってしまうこともあるでしょう。事前にネットで行列のできる人気店をチェックするもよし、旅先で博多っ子に地元民が通う店を尋ねてみるもよし、とにかく美味しいものを食べ逃すことがないようにしたいものです。
たくさん観光して、お腹を空かせて、ご当地グルメをたっぷり堪能、そんな心もお腹も大満足のひとときを、ぜひここ博多で叶えてくださいね。
屋台で博多の雰囲気に浸る
「夜の博多も満喫したい」そんな方には、屋台街がおすすめ。美味しい食事とコミュニケーションが楽しめる人気スポットです。3大エリアは、中洲、天神、長浜。最近は新規屋台が参入したり、キャッシュレス対応のお店が増えたりと、屋台街はますます進化し、盛り上がりをみせています。
営業開始は18時頃。お客さんが1人、また1人とのれんをくぐると、狭い店内はあっという間にいっぱいに。そう、この距離感こそが屋台の魅力で、偶然居合わせたお客さん同士が仲良くなる、そんなきっかけを作ってくれるのです。
屋台ごとに、ラーメン、おでん、餃子、天ぷらなど得意ジャンルがあります。ぜひ各店自慢の味や雰囲気をハシゴして楽しんでくださいね。
博多旧市街(オールドタウン)で歴史と文化にふれる
中世に由来する歴史・文化・伝統が多く伝わる博多旧市街は、歴史ある寺社巡り、活気あふれる川端の商店街散策、博多っ子の文化を感じられる体験などができる、人気観光スポットです。
博多駅から10分ほど歩くと、寺社町エリアへと導く門・博多千年門(せんねんのもん)に到着します。門の先には、風情ある落ち着いた景観が広がり、街中とは思えない、ゆったりとした時間が流れます。思わず写真をとりたくなるフォトジェニックなスポットも多数。
また、博多の秋の夜を彩る「博多旧市街ライトアップウォーク」もおすすめ。デザイナーたちによって寺社が幻想的に美しくライトアップされ、毎年多くの感動を呼んでいます。
博多駅周辺・住吉エリア
九州の陸の玄関口・博多駅。国内最大級の駅ビル・JR博多シティを中心に大型商業施設が立ち並び、連日多くの人でにぎわいます。
JR博多シティは、「アミュプラザ博多」「デイトス」「博多阪急」などから成り、グルメ、ショッピング、エンターテイメント等、あらゆるジャンルを網羅。トレンドから定番まで何でも揃うため、老若男女問わず楽しめます。
住吉は、博多駅から徒歩で10分程。キャナルシティ博多やパワースポットとしても有名な神社がある、人気エリアとなっています。
JR博多シティ
アミュプラザ博多、博多阪急、博多デイトスなどから成る、博多駅の複合商業施設。
アミュプラザ博多には、200以上の個性豊かな専門店や日本最大級のレストランゾーン・シティダイニングくうてん、東急ハンズ、映画館、屋上庭園、文化施設などが集まります。
屋上庭園「つばめの杜(もり)ひろば」もおすすめ。福岡市内を一望できる「展望テラス」、一人旅、女子旅、家族旅などの旅の安全を見守る「鉄道神社」、子供たちに大人気の「つばめ電車」など、大人も子供も楽しめます。
博多阪急地下1階の大人気スポット「うまちか!」は、九州最大規模のデパ地下で、行列必至のグルメがここに揃います。また、1階の化粧品売場は、九州ナンバーワンの品揃え。コスメ選びのサポートをしてくれる「きれいきれいステーション」も大好評です。
JRJP博多ビル
JR博多シティ直結の博多の新グルメスポットです。地下1階、1・2階に、誰もが認める行列の絶えない名店、人気店が集まり、「博多ラーメン」「もつ鍋」など、あらゆる博多グルメが味わえます。
地下1階の「駅から三百歩横丁」は駅から300歩くらい。「今日は何を食べようかな・・・」、そう考えながら歩くと、ちょうど良い距離にあるのだとか。行列必至の人気店揃いという魅力に加え、横丁特有の活気あふれる雰囲気が大好評、一度訪れるとやみつきになってしまいます。また、お一人様でも気軽に立ち寄りやすいお店が多いのも、うれしいポイント。
1〜2階には、全国区の有名店「俺のフレンチ」や「河太郎」などがあり、こちらも大人気です。
キャナルシティ博多
広大な敷地内に、ショッピングモール・映画館・劇場・アミューズメント施設・ホテルなどが入る、大型複合施設です。博多駅からは、西鉄バス「福岡都心100円バス」を利用するのがお得で便利です。
曲線的で美しい建物の中央には、約180メートルの運河(キャナル)が流れます。地下1階のサンプラザステージ近くの運河は、音楽に合わせて踊るダイナミックな噴水ショーが行われる人気スポット。夜に開催される、日本最大級の3Dプロジェクションマッピング「キャナルシティ博多アクアパノラマ」もおすすめで、臨場感あふれる体感型エンターテイメントは必見です。
人気エリア「ラーメンスタジアム」もお忘れなく。ラーメン愛好家をもうならせる、日本を代表するラーメン店の味をぜひ楽んでみてください。
住吉神社
博多駅から徒歩10分程の距離にあります。「日本三大住吉」のひとつに数えられ、心身浄化のパワースポットとしても有名です。祭神は、底筒男神(そこつつのをのかみ)、中筒男神(なかつつのをのかみ)、表筒男神(うわつつのをのかみ)の住吉三神です。
住吉三神は、伊弉諾大神(いざなぎおおかみ)が禊祓(みそぎはらえ)をされた際、お生まれになったと古書に記されていることから、「すべての災から身を護る神」として古くから信仰されてきました。
境内は、国指定重要文化財の「本殿」、縁結びのご利益があると云われる「天津神社」、触れる場所によってさまざまなご利益があると伝えられる「恵比寿神像」など、見どころ満載です。
楽水園(らくすいえん)
博多駅から徒歩10分程の場所にある日本庭園。1906年に博多商人の下澤善右衛門親正(しもざわぜんえもんちかまさ)が建てた別荘を、福岡市が整備、その後一般公開されるようになりました。博多商人の「粋」、当時の茶室を復元した「楽水庵」、歴史ある「博多塀(はかたべい)」などを楽しめます。
「博多塀」は、豊臣秀吉が博多の町の戦災復興を行う際、焼け石や焼け瓦などを使い作らせた土塀で、歴史ある佇まいを感じられます。
また、「楽水庵」ではお抹茶をいただくことができます(一服300円、季節のお菓子付)。四季の美しさを感じられる庭を眺めながら、優雅なひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。
中洲・川端エリア
博多駅から地下鉄で3分ほど行くと、中洲川端駅があります。中洲は、言わずと知れた九州一の夜の繁華街。東京の歌舞伎町、札幌のすすきのとともに、「日本三大繁華街」と呼ばれることもあります。川端は、櫛田神社をはじめとする歴史ある寺社、活気あふれる商店街など、博多っ子の粋が感じられるエリアです。
夜は、那珂川沿いを中心に屋台が並び、地元常連客や観光客でにぎわいます。
博多リバレイン
「ゆとり」がコンセプトの博多リバレインは、「博多リバレインモール」「福岡アジア美術館」「博多座」など、文化と商業が融合する施設です。博多の中心部に位置し、地下鉄中洲川端駅にも直結していることから、多くの人が訪れる人気スポットです。
子供たちに大人気の「福岡アンパンマンこどもミュージアムinモール」もこの「博多リバレインモール」内。開園前から多くのファミリーでにぎわう大人気スポットで、特に休日は朝早くから長蛇の列ができます。
リバレイン周辺には、老舗ののれんを守る「リバレイン通り商店街」もあり、今も昔も博多の人々に愛される場所となっています。
また川沿いは景観が良く、地元の人や観光客に人気の散歩コースです。
櫛田神社(くしだじんじゃ)
「お櫛田さん」の愛称で親しまれる博多の総鎮守は、博多の祭り「博多どんたく」「博多祇園山笠」とも縁が深い神社として有名です。国内外から多くの人が訪れる人気観光スポットで、祭神は大幡主大神(おおはたぬしのおおかみ)・天照皇大神(あまてらすおおみかみ)・素戔嗚大神(すさのおのおおかみ)です。
櫛田神社には多くの神様が祀られていることから、ご利益も、商売繁盛、不老長寿、厄除け、五穀豊穣、縁結び、夫婦円満、子宝などさまざま。
境内にある「櫛田の銀杏(ぎなん)」は、樹齢1000年とも云われる御神木。秋になるとたくさんの黄金色の実をつけ子孫を宿すことから、夫婦円満、縁結びの霊樹として古くから信仰を集めています。
博多の屋台
博多観光の夜の楽しみといえば、屋台。中洲、天神、長浜の3大エリアには、連日多くの人が訪れます。2017年からは新規屋台が続々とオープンし、ますます活気づくエリアで、お一人様や女性でも気軽に入れるお店が増えてきました。
狭い店内は、お客さんが入るとすぐギュウギュウになりますが、肩と肩が触れ合うこの距離感が、お客さん同士の距離を自然と縮めてくれるようです。
屋台初心者には「屋台きっぷ」がおすすめ。提携する約10件の屋台で使える共通きっぷです。チケット1枚(1,100円)で、ドリンク1杯と屋台おすすめメニュー1品が食べられます。どこの屋台を選んでいいかわからない、という方でも安心して楽しめますね。
屋台には、「狭い店内では席を譲り合う」「大人数や長居を控える」「トイレはできるだけ事前に済ませる」など、屋台を楽しむためのルールやマナーがありますので、訪れる前にぜひ情報収集を。
上川端商店街(かみかわばたしょうてんがい)
博多商人の息づく街、上川端商店街。約110軒の老舗をはじめとする店舗が並び、地元の人たちに愛され続ける商店街です。
商店街の一大イベント「せいもん払い」は、1年に1度行われる大売り出しのこと。毎年11月に行われ、博多商人が儲けを払い出し、すべてのお客のために還元しよう、という粋な取り組みです。
ちょっと一休みしたいときには「川端ぜんざい広場」はいかがでしょうか。常時展示される「飾り山笠」を鑑賞しながら、ゆったりとしたひとときを過ごせます。夏は氷ぜんざいが登場し、皆に愛される期間限定メニューです。営業は週末とイベント時で、完売することもあるため、早めに行くのがおすすめです。
博多の港エリア
海の玄関口、博多港。この海辺のベイエリアには、日本有数のアリーナ・ホール機能などを持つ多目的施設「マリンメッセ」、大相撲九州場所などが開催される「福岡国際センター」、博多港隣接の商業施設「ベイサイドプレイス博多」などがあり、イベントや大規模な会議などで多くの人が集まります。
同じく海辺の人気エリア・長浜や海の中道、福岡タワー周辺もご紹介していきます。
博多港
海の玄関口、博多港。この海辺のベイエリアには、日本有数のアリーナ・ホール機能などを持つ多目的施設「マリンメッセ」、大相撲九州場所などが開催される「福岡国際センター」、博多港隣接の商業施設「ベイサイドプレイス博多」などがあり、会議やイベントなどで多くの人が集まります。
「新鮮な海の幸を市場で味わいたい」「人気のアクアリウムを見てみたい」、そんな方には「ベイサイドプレイス博多」がおすすめ。子供連れでも楽しめる人気スポットです。
博多港のシンボル「博多ポートタワー」もお忘れなく。地上70メートルの「展望室」からは、360度の大パノラマで福岡の街と港が一望できます。入場料無料なのもうれしいポイントです。
福岡タワー
全長234メートル、福岡市早良区百道浜(ももちはま)エリアにある、日本一の海浜タワーで、福岡の街並み、海と空が交わる風景を、360度の大パノラマで楽しめます。
最上階、地上123メートルにある展望室からの眺めは圧巻です。博多駅や天神といった九州一の繁華街や福岡PayPayドーム、シーサイドももち海浜公園など、地上からでは味わえない開放感たっぷりの風景が広がります。まるで空を飛んでいるかのような「VR体験」も大人気です(1回3分300円)。
昼だけでなく、夕方には博多湾に沈む美しい夕日を、夜には「夜景100選」にも選ばれた絶景をぜひ堪能しましょう。
福岡の夜空を彩る「アートイルミネーション」も人気。季節の行事をテーマにライトアップされたタワーが、百道の夜をきらびやかに彩ります。
ほかにも、空からカプセルが落ちてくる「天空ガチャ」、仮想現実の世界が楽しめる「ハプニングウィンドウ」、ハートのフォトジェニックスポットなど、見所満載です。
海の中道
国営公園や水族館などがある人気スポットで、家族連れやカップルを中心に多くの人でにぎわいます。
国営の「海の中道海浜公園」は、広大な敷地内に、季節の花々、バラ園、巨大トランポリン、動物の森など、1日中遊べる施設が盛りだくさん。夏季には大型レジャープール「海の中道サンシャインプール」も開放されます。
「マリンワールド海の中道」は、九州の海をテーマにした水族館。博多湾の壮大な景色を背景に行われるイルカショーは必見です。
海の中道へは、ベイサイドプレイス博多発の船「うみなかライン」でも行くことができます。旅の合間に約20分の船旅を楽しんでみてはいかがでしょうか?
市場会館(長浜鮮魚市場内)
長浜エリアにある、全国有数の鮮魚市場。その中、市場会館の飲食店エリアは活気にあふれ、ランチやディナータイム以外にも行列ができる大人気グルメスポットです。新鮮な魚介類を使った、安くて美味しいボリューム満点の定食や寿司、博多名物「ごまさば」などを食べられます。
鮮度の良さを堪能したいなら、ぜひ刺身や海鮮丼、寿司など生でいただきましょう。豊かな漁場で獲れた海の幸は、荒波に揉まれ身が引き締まり絶品で旨味もたっぷりです。
お店の多くは朝から開店しています。早起きして、一日の始まりに美味しいものをお腹いっぱい食べる、そんな贅沢な楽しみ方もいいですね。
寺社町エリア
博多駅から徒歩圏内で行くことのできる人気観光スポット。そこには風情ある景観が広がり、街中ということをつい忘れてしまいます。日本最大の大仏「福岡大仏」や文化の発祥地とされるお寺だけでなく、「地獄極楽巡り」体験ができたり、パワースポットとしても有名な場所があったりと、歴史好きな方もそうでない方も楽しめるエリアとなっています。
福岡市観光案内ボランティアによる「博多・天神まち歩き無料定時ツアー」もおすすめ。ガイドブックだけでは伝わらない、博多の魅力をたっぷりと案内してくれます。
博多千年門(はかたせんねんのもん)
観光客を寺社町エリアへと導くウエルカムゲート。博多の歴史と今後の繁栄を願うシンボルとして2014年に誕生しました。博多駅から徒歩で来れるので、この門をくぐり寺社巡りするのが観光の定番コースとなっています。門の先には風情ある承天寺(じょうてんじ)通りが続きます。
太宰府天満宮より寄贈された、樹齢千年の「千年樟(せんねんぐす)」を用いた門扉は、美しいだけでなく迫力があります。また、夜はライトアップされ、昼間とはまた違った幻想的な一面を見ることができるでしょう。
また、この門には「仙果(桃)の飾り瓦」他、パワースポット的仕掛けもあるそうです。ぜひ探してみてくださいね。
承天寺(じょうてんじ)
博多祇園山笠の発祥の地として知られる承天寺。1242年、宋(そう)出身の貿易商・謝国明(しゃこくめい)が創建、宋から帰国した聖一国師(しょういちこくし)によって開山されました。寺宝の釈迦三尊像、禅家六祖像(ぜんかろくそぞう)、銅鐘(どうしょう)は、国の重要文化財に指定されています。
また、承天寺は日本におけるうどん、そば、饅頭などの小麦粉料理、羊かん、博多織の発祥の地としても知られています。大みそかに食べる年越しそばは、謝国明が貧しい人たちへそばを振る舞ったことが始まりなのだとか。
他にも、明治時代「オッペケペー節」で一世を風靡した川上音二郎や博多織の始祖の墓も、この承天寺にあります。
妙楽寺(みょうらくじ)
1316年、月堂宗規(げつどうそうき)によって開山されました。もともとは博多湾岸の沖の浜にあり、遣明使一行が宿泊するなど重要な外交拠点でしたが、1586(天正14)年に兵火によって焼失。1600年、現在の地に移されました。山門をくぐると、そこにはまるでタイムスリップしたかのような景色が広がり、訪れる人々を魅了します。
名古屋や山口で有名なお菓子「ういろう」の伝来した寺としても有名で、境内には「ういろう伝来之碑(いしぶみ)」が建てられています。
通常一般拝観ができない、本堂、開山堂などは「博多旧市街ライトアップウォーク」時に公開します。美しくライトアップされた寺社は、毎年多くの人の目を楽しませてくれています。
聖福寺(しょうふくじ)
1195年、2度の入宋を果たし帰国した、栄西禅師(ようさいぜんじ)を開山とし創建された、日本最初の禅寺(ぜんでら)です。1204年、後鳥羽上皇より日本で最初の禅寺であることを意味する「扶桑最初禅窟(ふそうさいしょぜんくつ)」の号を賜りました。
境内には、勅使門(ちょくしもん)、仏殿、方丈(ほうじょう)などが建ち、周りに総門、開山堂、経蔵(きょうぞう)、塔頭(たっちゅう)などが建ち並びます。1969年には、この広大な境内一帯が国の史跡に指定されました。
また、栄西禅師は、茶の普及に貢献したことでも有名で、中国より茶の種子を請来(しょうらい)し、茶樹の栽培、喫茶の方法・習慣を伝えました。
東長寺(とうちょうじ)
空海が日本で最初に創建した密教寺院で、本尊の「千手観音菩薩像」は、国の重要文化財に指定されています。
東長寺のシンボル「五重塔」は、2011年完成。5階の瓦のすぐ上にある相輪(そうりん)の伏鉢(ふせばち)には、空海が持ち帰ったと伝わる釈迦の骨が納められています。
木造坐像では日本最大の大仏「福岡大仏」は、1988年に彫刻を開始し、4年の歳月を経て完成しました。高さ10.8メートル、重さ30トン、光背(こうはい)の高さは16.1メートルにも及びます。大仏の台座内には「地獄極楽巡り」があり、地獄から極楽を体感できると人気です。手すりを頼りに歩く真っ暗な通路の途中には「仏の輪」があり、触れると極楽に行けるのだとか。
博多のご当地グルメ
博多ラーメン
博多グルメの定番、博多ラーメン。白濁した豚骨スープ、コシのある細麺が特徴で、お酒のあとのシメとしても大変人気があります。「こってり」から「あっさり」まで、各店こだわりのスープは、最後の一滴まで飲み干したくなるほど。
博多ラーメンは、「やわ」「かた」「バリカタ」「はりがね」など、麺の硬さを細かく選べます。色々試して、自分の好みを見つけてくださいね。
また、麺だけをお替りできる「替え玉」も博多ラーメンの楽しみのひとつ。スープが残ったらぜひ注文してみましょう。
今や博多駅内だけでも、多くの人気店の味を楽しめるようになりました。人気ラーメン店のハシゴを楽しむのも、旅の大きな目的になりそうです。
もつ鍋
今や福岡の名物料理となった、もつ鍋。濃厚な味わい、プリッとしたモツの食感が人気です。鍋といえば、寒い季節に食べるイメージですが、こちらは季節を問わず大人気。夏でも汗をかきながら食します。
野菜をたくさん食べられることも、人気の秘密。名脇役のキャベツ、ニラなどがうま味たっぷりのスープと良く絡み、箸の勢いが止まりません。最近は、お一人様歓迎の「一人鍋」を推奨するお店も登場し、女性1人でも気軽に入れるお店が増えてきました。
スープの味は、醤油や味噌など各店自慢の味を選べます。最後にはしっかりと「シメ」も楽しみましょう。おすすめはちゃんぽん麺。うま味が溶け込んだスープとの相性は最高です。
水炊き
博多っ子に愛される郷土料理。鍋料理でありながら、冬だけでなく、季節を通して博多っ子や観光客に親しまれ、じっくりと炊き込まれた鶏のうま味引き立つスープは、一度食べたらやみつきに。多くの人が魅了され続けるこの味に、100年以上もの歴史があるのもうなずけます。
水炊きの食べ方の定番、それはまずスープを味わうこと。器にスープを入れたら少し塩を足し、鶏の旨みをじっくりと味わいましょう。深い味わいが口いっぱいに広がります。それから、鶏肉、キャベツ、つみれ、と各店こだわりの素材を食べ進め、最後に雑炊でしめくくります。食べ終わる頃には、気持ちもお腹も大満足です。
海の幸
博多に来たら、美味しい海の幸を味わいましょう。海に面する福岡県には、玄界灘(げんかいなだ)をはじめとする、新鮮な海の幸が集まります。さらに、価格もリーズナブルとくれば、食べない理由はありません。
鮮度の良さは、刺身、寿司、海鮮丼など、生でいただくとすぐにわかるでしょう。脂ののった旬の魚はうま味たっぷりで大満足です。
名物「ごまさば」も忘れずに。その日獲れた新鮮な真サバの刺身に、たっぷりのごまと特製のタレをかけていただきます。「さばは苦手」という人も、食べたらやみつきの一品です。
新鮮な海の幸は、調理してももちろん美味。焼き魚、煮魚、フライなど、博多に来たら海の幸を存分に楽しんでくださいね。
鉄鍋餃子
焼くときに使う鉄鍋ごと出すから、鉄鍋餃子。そんな博多スタイルで提供される餃子は、鉄鍋で焼くことで皮はパリパリ、具はふっくらジューシーに仕上がります。各店には今日も、ビール片手にこのアツアツ餃子を楽しむ人たちでいっぱいです。
アツアツの鉄鍋に美しく敷き詰められた餃子は、フォトジェニックグルメそのもの。ひと口サイズの小ぶりな餃子がこんがりと焼かれ、食欲をそそります。見た目だけではなく、そのあまりの美味しさに皆、2〜3人前ペロリと食べてしまうほど。話を楽しみながら食べても、アツアツの餃子が食べ続けられるのは、鉄鍋餃子の魅力の一つかもしれませんね。
焼き鳥
博多に来たら、焼き鳥もはずせません。素材の状態を見極めながら丁寧に焼かれる串は、「美味い」の一言。ビール片手に、1本、もう1本と手が伸びます。
「焼き鳥」といえど、鳥以外のメニューも豊富。牛、豚、魚介類はもちろん、最近はフルーツ串や野菜串を名物とするお店も続々登場し、予約の取れない人気店も増えてきました。
お通しで出されることの多いタレのかかったキャベツは、博多の焼き鳥屋ならでは。そのさっぱりとした味は、口直しだけでなく、酒の肴としても人気です。
隠れ名物、「とり皮」もお忘れなく。とり皮専門店では、何度も下焼きを重ね、うま味を凝縮させていきます。女性でも10本ペロリと食べてしまう、地元の愛されグルメです。
博多うどん
実はうどんは博多生まれ、ということをご存じでしょうか?聖一国師(しょういちこくし)が開山した承天寺には、その証である石碑が建てられています。
博多うどんの特徴といえば、麺の柔らかさ。コシのない、柔らかな麺に物足りなさを感じると思いきや、「出汁をよく吸う食べ応えある麺」と、クセになってしまう人続出なのです。最近は、お酒も楽しめる「うどん居酒屋」も増え、その人気は高まるばかりです。
トッピングの定番は、ごぼ天(ごぼうの天ぷら)。ごぼうのシャキシャキの食感が、やわらかい麺に良く合うと大人気です。他にも、鶏肉、ごぼう、人参などが炊き込まれた地元ソウルフード「かしわおにぎり」もぜひ味わってみてください。
博多への主要エリアからのアクセス・所要時間
北海道から
- 飛行機で
新千歳空港→福岡空港:約2時間30分(ANA、JAL、SKY、Peach)
東京から
- 飛行機で
羽田空港→福岡空港:約2時間(ANA、JAL、SKY、SFJ)
成田空港→福岡空港:約2時間(JAL、Peach、Jetstar)
- 電車で
東京駅→博多駅:約5時間
- バスで
バスタ新宿→西鉄天神高速BT→博多BT:約14時間20分
名古屋から
- 飛行機で
中部国際空港→福岡空港:約1時間30分(ANA、SFJ、Jetstar、IBEX)
- 電車で
名古屋駅→博多駅:約3時間30分
- バスで
名鉄BT→博多BT:約11時間
大阪から
- 飛行機で
伊丹空港→福岡空港:約1時間15分(ANA、JAL、IBEX)
関西国際空港→福岡空港:約1時間15分(ANA、Peach、Jetstar)
- 電車で
新大阪駅→博多駅:約2時間30分
鹿児島から
- 飛行機で
鹿児島空港→福岡空港:約55分(JAC)
- 電車で
鹿児島中央駅→博多駅:約1時間30分
沖縄から
- 飛行機で
那覇空港→福岡空港:約1時間45分(ANA、SKY、Peach、JTA)
福岡空港・新幹線の停車駅・博多駅を紹介
福岡空港
九州の空の玄関口で、年間の利用客数国内第4位。また、朝鮮半島やアジア大陸に近く利用者が多いことから「アジアの玄関口」とも呼ばれています。
福岡空港は、日本で唯一地下鉄が乗り入れており、博多駅までの移動時間はわずか5分。都市部へのアクセスが抜群のため、連日多くの人に利用されています。
また、国内線ターミナルは、部分ごとにリニューアル中。2020年全面完成を迎えます。選りすぐりのラーメン店が集まる「ラーメン滑走路」、地元グルメが味わえる飲食エリア「ザ フードタイムズ」、他にも滑走路に開かれた公園を配置するなど、都市部に近い立地を生かし、旅以外での目的も叶える空港として、進化し続けています。
博多駅
九州の陸の玄関口。国内最大級の駅ビル・JR博多シティの中にあり、JR、新幹線、地下鉄などの交通機関だけでなく、グルメ、ショッピング、エンターテイメントなど、あらゆるものが揃います。地下1階から地上10階、屋上まで楽しめ、この駅だけでも1日中過ごせてしまいそうです。
博多駅は、国内屈指の交通アクセスの良さでも有名。他の人気エリアや、文化、芸術、歴史的スポットへの旅を強力にサポートしてくれます。ぜひ、旅を気軽に効率よく楽しみましょう。
博多の年間イベント情報
1月
正月大祭(十日恵比須神社)
一年の商売繁昌、家内安全、交通安全、漁業繁栄などを願う祭りで、毎年1月8日 〜 11日にかけて執り行われます。そのご利益に授かろうと約100万人もの人が訪れる、博多商人の正月にはなくてはならない祭り。8日は「初えびす」、9日は「宵えびす」、10日は「正大祭」、11日は「残りえびす」と呼ばれています。その年の運試しができる「福引き」は必ず福が当たるようになっており、「大当たり~」の声が境内に響く、名物イベントとなっています。
なお、こちらの神社に祀られている縁結びの神・だいこく様は、今では大変珍しい出雲大社からの御分霊で、商売繁盛の神・えびす様とともに祀られています。
2月
節分大祭
立春の前日である2月3日に、博多の寺社では節分祭が執り行われ、多くの人でにぎわいます。
博多の総鎮守・櫛田神社の節分大祭は特に有名で、江戸時代末頃から厄よけ祈願の祭りとして、博多っ子たちに親しまれてきました。祭りの期間中、その大きな口を通って参拝すると福をもたらすといわれる、高さ約5メートルの日本一巨大なお面「大お多福面」は、フォトジェニックスポットとしても人気があります。
節分大祭当日には、年男、年女、福岡・博多の知名士による豆まき神事が盛大に行われます。また、境内には、櫛田の赤鬼・青鬼が放たれ、抱きつかれると厄落としになるといわれるイベントも毎年大人気です。
博多のもちつき
「博多町家」ふるさと館で行われる、毎年恒例の旧正月を祝うもちつきイベントです。大型の博多七輪でもち米を蒸し、おはやしと太鼓に合わせ、杵と臼でリズミカルにもちをつき上げます。飛び込みでもちをつくこともでき、大人も子供もそして海外の方もイベントを一緒に楽しめます。先着で振る舞われる、つきたての紅白もちもぜひ味わいましょう。つきたては格別、と毎年大好評です。また、もちつき前に行われる、博多消防団4分団による「纏振り(まといふり)」も必見です。
5月
博多どんたく港まつり
「博多松ばやし」が起源とされる、830年以上続く伝統行事。毎年5月3日 〜 4日の2日間で、老若男女が仮装し、シャモジを叩いて街を練り歩きます。参加どんたく隊約650団体、出場者約3万3千人、見物客約200万人を誇る国内最大級の祭りで、どんたくストリート(明治通りやはかた駅前通り)や、街に作られた舞台や広場で踊りが披露され、博多の街はどんたく一色に染まります。
圧巻のパレードを特等席で楽しむことのできる「観光桟敷(さじき)券」もおすすめ。「どんたく焼き印しゃもじ」1セットが特典として付く、完売必至の人気チケットです。
博多座大歌舞伎「船(ふな)乗り込み」
博多の初夏の風物詩としてお馴染みの船乗り込み。博多座「六月博多座大歌舞伎」の出演者が、ご当地到着を船に乗ってお披露目します。歌舞伎俳優たちが、清流公園から博多リバレインまでの約800メートルをゆっくりと進んでいく様子はとても優雅で華やか。「川端ぜんざい広場」前では、狂言名題を読み上げる「口上」や、下船後の式典では、出演者挨拶も行われます。沿岸や橋の上からは、出演者や歌舞伎ファンの絶え間ない「〇〇屋~!」の掛け声や、紙吹雪が降り注ぐ、大にぎわいのイベントです。
7月
博多祇園山笠
770年以上の伝統を誇る櫛田神社の奉納神事。毎年7月1日 〜 15日に開催され、毎年約100万人もの見物客でにぎわう博多を代表する祭りです。国の重要無形民俗文化財にも指定されています。
祭りは、7月1日の初日に舁(か)き山笠の流区域を清める「注連(しめ)下ろし」に始まり、7月15日のクライマックス「追い山」で締めくくります。大太鼓の合図とともに、一番山笠から順に「櫛田入り」、その後約5キロの「追い山笠コース」を舁き、それぞれのタイムを競います。男たちの迫力ある勇ましい姿や、掛け声、美しい山笠に魅了されること間違いなしのイベントです。
8月
「博多町家」ふるさと館夏まつり
どこか懐かしい雰囲気漂う「博多町家」ふるさと館で行われる夏祭りです。縁日やビアガーデン、ステージイベントなどが開催され、子供から大人まで一緒に博多の夏を楽しめます。
縁日では、かき氷、流しそうめん、ヨーヨー釣り、スーパーボールすくいなどの楽しい催しが盛りだくさん。櫛田神社でのビアガーデン、博多町家ふるさと館の「町家棟」の演舞台でのステージイベントも祭りを大いに盛り上げます。
また、夏祭り期間中は「博多町家」ふるさと館展示棟が無料開放されます(9~20時)。明治・大正期を中心とした、古き良き時代の博多の暮らしをぜひ覗いてみてください。
大浜流灌頂(おおはまながれかんじょう)
江戸時代中期から260年以上続く、博多の夏祭りの最後を締めくくる祭りで、毎年8月24日 〜 26日に行われます。1755年の大風雨による被災や、その翌年の疫病流行で亡くなった人々の霊を施餓鬼(せがき)供養するため、始まったと伝えられるこの祭りは、岡の「山笠」に対して、浜の「流灌頂」と呼ばれ、地元の人々に親しまれています。期間中は、博多最後の絵師と言われる海老崎雪溪(えびすざきせっけい)作の武者絵大灯篭が飾られるほか、さまざまな夜店が並び、地域の人々を中心に多くの人でにぎわいます。
9月
赤ちゃんの土俵入り
毎年、博多の住吉神社で行われる、子供の健やかな成長と無病息災を願う行事です。紅白のねじり鉢巻きや化粧まわしを付けた赤ちゃんが、相撲選手に抱かれて土俵入りを行います。毎年約300~500名の赤ちゃんが参加する大人気イベントで、お父さんお母さんだけでなく、おじいちゃんやおばあちゃんも総出の、ファミリーで楽しむイベントとして親しまれています。住吉神社は、古くから相撲との結びつきが強く、2013年に建てられた「古代力士像」はパワースポットとしても有名。ぜひ祭りの合間に訪れてみましょう。
10月
博多情緒めぐり
2000年の歴史を持つ博多の街には、歴史を伝える寺社や名所や旧跡が多くあります。博多情緒めぐりでは、これらのスポットを魅力的な物語を交えながら語る「博多ん語り部」と一緒に街歩きして楽しみます。コースは「博多旧市街の寺社を巡る」「今に残る博多の伝統と文化を訪ねる」など、体験コースを含む全5コース。気軽に気になるコースだけでも、また、博多を深く知りたいなら全コース制覇もおすすめです。博多のあちこちに隠れる歴史の面影を探しながら、ここでしか聞くことができない物語を、ぜひ聞いてみませんか。
博多おくんち
博多の総鎮守・櫛田神社で行われる、五穀豊穣を祈念する秋の大祭。長崎・唐津と並ぶ「日本三大くんち」で、1200年以上の歴史があります。期間中、さまざまな神事やイベントが開催され、牛車にひかれた御輿(みこし)を先頭に、立烏帽子(たてえぼし)や天冠(てんかん)をかぶった子供たちによる稚児行列や獅子頭などの御神幸(ごしんこう)パレードが、博多の町を華やかに一巡します。10月23日夕刻より境内で行われる、2,000個以上の灯明(とうみょう)を使って地上絵を描く「千灯明(せんとうみょう)」も必見。ほかにも、奉納相撲やブラスバンドの演奏、五穀豊穣市などが行われ、祭りを盛り上げます。
博多旧市街ライトアップウォーク
毎年10・11月頃、多くの寺社が立ち並ぶ博多旧市街が美しくライトアップされます。普段できない夜の寺社巡りはなんだかワクワク。デザイナーたちが生み出す幻想的な照明は、アートそのものです。まだ誰も見たことのない新しい旧市街の姿を見ることができると、毎年多くの感動を呼んでいます。過去の祭りでは、夜市やスタンプラリーのほか、和のエンターテイメントなどさまざまな催しがあり、大いに盛り上がりを見せました。歩いて、見て、食べて、お参りして、博多の秋の夜をたっぷりと堪能できるイベントです。
11月
川上音二郎忌
1864年生まれの明治の演劇家、川上音二郎。「オッペケペー節」で一世を風靡し、2度の世界ツアーも成功させました。西洋演劇を日本に紹介したその功績を称え、命日にあたる11月11日に音二郎の墓がある承天寺で法要が営まれます。有志によるオッペケペー節の披露や墓参りなどが行われます。
博多織求評会
承天寺で毎年11月に行われる、博多織業界最大のイベントです。博多の伝統工芸品である博多織は、鎌倉時代、中国・宋から聖一国師(しょういちこくし)とともに、博多商人・満田弥三右衛門(みつたやざえもん)が織物の製法を持ち帰ったことが始まりとされます。品評会は、博多織発祥の地といわれる承天寺で行われ、期間中は普段拝観できない境内も開放され、多くの人でにぎわいます。美しい日本庭園を眺めながら抹茶やお菓子(有料)をいただくこともでき、優雅なひとときを過ごすことができます。
せいもん払い
せいもん払いとは、1年に1度、川端の商店街で行われる大売り出しのことです。毎年11月15日 〜 20日の6日間行われ、博多商人がお客様への感謝の気持ちをこめて、儲け度外視で大売り出しを行います。1879年、今のようにバーゲンが無かった時代に、数多くのアイデアで博多の町を元気にした博多商人・八尋利兵衛(やひろりへえ)の発案によって始まりました。
期間中、上川端商店街・川端中央商店街では、毎日先着20名に「えびすくじ」が引ける抽選券がもらえます。米や「川端ぜんざい」の引換券などが当たる、空くじなしの大人気くじです。
博多観光の移動手段
電車
福岡県内は、JR・地下鉄・私鉄の3つの電車が走っています。
博多観光に利用することの多い地下鉄は、空港線(姪浜〜福岡空港)、箱崎線(中洲川端〜貝塚)、七隈線(橋本〜天神南)と、3つの路線に分かれており、空港~博多駅~天神間は空港線を利用します。地下鉄路線は割とシンプルですが、わからないことがあれば駅員に尋ねて教えてもらいましょう。移動時間は、博多〜空港間は約5分、博多~天神間は約5分、博多~中洲川端間は約3分と、早くて便利です。
【公式サイト】
https://subway.city.fukuoka.lg.jp/
バス
博多観光に特に便利なのが、博多駅~キャナルシティ博多~天神間を循環する「キャナルシティラインバス」、博多駅~天神などを結ぶ「都心100円エリア」バス。その他、福岡市内をくまなく走る路線バスもあります。いずれも駅を起点としてバスに乗る際は、乗り場が複数あるため、事前にしっかりとチェックしておきましょう。
市内の人気観光スポットを効率よく回りたいなら「福岡オープントップバス」もおすすめ(安全のため4歳未満の小児は乗車不可)。屋根のない2階建てバスは開放感たっぷり、乗るだけで楽しい大人気バスです。しかも乗車当日は、運営会社が指定する「福岡都心フリーエリア」のバスが無料利用できたり、観光施設の割引やサービスが受けられたりと特典も満載です。
【公式サイト】
http://www.nishitetsu.jp/bus/
タクシー
「目的地へ直行したい」「荷物が多い」「下調べしてないけど博多を楽しみたい」そんなときにはタクシーが便利です。賢く利用して、旅を効率よく楽しみましょう。
福岡限定の観光タクシー「プレミアムタクシー」は、専属ドライバーが福岡の旬なスポットや歴史・文化・伝統を案内してくれます。ワンランク上の接客、興味深いガイドは、博多の旅をより思い出深いものにしてくれるでしょう。
【福岡市タクシー協会・公式サイト】
http://www.taxi-fukcty.or.jp/sightseeing.html
船
博多の見どころを船の上から楽しむこともできます。九州一の繁華街・中洲や川沿いの屋台、キャナルシティ博多を巡る中洲クルーズ、博多湾と那珂川の景色を楽しめる博多湾クルーズなど、ゆったりと博多の街を周遊できます。時間は40分程度、料金も大人1人1,000円~とお手頃です。
食事も楽しみたいなら、博多湾で唯一のレストラン船「マリエラ」もおすすめです。優雅な生演奏や美しい景色とともに、おいしい料理がいただけます。
【リバークルーズ・公式サイト】
https://river-cruise.jp/
【マリエラ・公式サイト】
https://www.mariera.jp/guide
レンタカー
博多の移動には電車やバスが便利ですが、少し郊外へ足を伸ばしたいときはレンタカーも便利です。福岡空港周辺や博多駅周辺を中心に借りれます。
お得なフリーチケット
福岡市地下鉄1日乗車券
- 地下鉄線内が、1日乗り放題になる乗車券
- 利用日当日に限り、さまざまな特典あり
【料金】
- 大人640円/小人320円
【発売場所】
- 地下鉄各駅券売機
【公式サイト】
https://subway.city.fukuoka.lg.jp/fare/card/
ファミちかきっぷ
- 1,000円で家族みんなが福岡市地下鉄全線乗り放題になるお得な「1日乗車券」(対象は小児または幼児がいる家族で、大人は2名まで、小児・幼児(12才未満)は人数制限なし。大人または小児・幼児だけでの利用不可。家族で同一行程を利用。)
- 利用日当日に限り、さまざまな特典あり
【料金】
- 1,000円/家族
【発売場所】
- 駅窓口、お客様サービスセンター(定期券うりば)
(姪浜駅えきマチ1丁目姪浜口の駅窓口では販売なし)
【公式サイト】
https://subway.city.fukuoka.lg.jp/fare/card/fami.php
西鉄バス 福岡市内1日フリー乗車券
- 福岡市内を走る路線バスに1日乗り放題の乗車券
- 利用する大人1名に対し、同伴する小児1名分の運賃を無料とする「Kids FREEサービス」あり
【料金】
大人900円/小人450円
【発売場所】
- 市内バス車内
- 西鉄天神高速バスターミナル
- 博多バスターミナル他
【公式サイト】
http://www.nishitetsu.jp/bus/jyousha/cityfree/
FUKUOKA 1DAY PASS
- にしてつ電車・バスの共通1日フリー乗車券
乗り放題エリア
電車:西鉄天神大牟田線 福岡(天神)駅~柳川駅間、および太宰府線、甘木線
バス:福岡・久留米・佐賀・筑豊地区の西鉄グループ一般路線バス全線(ただし一部区間を除く)
【料金】
大人2,650円/小人1,330円
【発売場所】
- 天神観光案内所
- 西鉄福岡(天神)駅
- 博多バスターミナル他
【公式サイト】
http://www.ensen24.jp/kippu/32/
SUNQパス
- 九州島内および山口県下関市周辺の高速バス、および一般路線バスのほぼ全線と一部の船舶が乗り放題になるフリーパスチケット
- 各地で人気の観光施設、飲食店、宿泊施設などをお得に利用できるクーポン付き
【料金】
①「北部九州」:下関、福岡、佐賀、長崎、大分、熊本
→3日間 9,000円
②「全九州」:九州全7県+下関
→3日間 11,000円
→4日間 14,000円
【発売場所】
- 西鉄天神高速バスターミナル
- 博多バスターミナル
- 福岡空港バスターミナル(国際線ターミナル)他
【公式サイト】
http://www.sunqpass.jp/
FUKUOKA体験バスTICKET
- バスの1日フリー乗車券と、選べるプログラムがお得に楽しめる体験チケットが
セットになったチケット - 体験チケットが余ったら、対象のお土産と交換できる
- 利用日当日のみ、1日フリー乗車券提示で対象施設の割引あり
【料金】
体験チケット2枚
福岡都市圏西鉄バス1日フリー乗車券
2,620円
【発売場所】
西鉄天神高速バスターミナル
博多バスターミナル
観光案内所(天神・博多駅)他
【公式サイト】
http://www.taiken-bus.com/
福岡屋台きっぷ
- 提携の屋台で使える共通チケット
- チケット1枚で、ドリンク1杯と屋台おすすめの1品が食べられる
【料金】
チケット1枚1,100円
【発売場所】
観光案内所(天神・博多駅)他
【公式サイト】
https://yatai.chikets.com/
博多のおすすめ旅行プラン10選
よくある質問Q&A
飛行機や新幹線でどのくらいかかりますか?
飛行機:東京からは約2時間、大阪からは約1時間15分。
新幹線:東京からは約5時間、大阪からは約2時間30分、鹿児島からは約1時間30分。
博多は各エリアへのアクセスが抜群なため、日帰りで効率よく回ることも可能。ただ、見どころもグルメスポットもたくさんあるため、1泊2日あるとゆっくりと旅を楽しめそうです。
博多の気候はどうですか?
年間平均気温は約17度ですが、真夏は30度を超える日がありますので、熱中症対策をしっかりと行いましょう。冬は氷点下を下回ることはまれですが、経度は関西とほぼ同じであるため、「それなりに寒い」印象です。また、7~9月頃は台風シーズンのため、事前にしっかりと情報収集してから旅の計画を立てましょう。
何泊くらいが最も楽しめるでしょうか?
日帰りでも楽しめます。ゆっくり観光したい場合は1泊2日がおすすめです。