「うみがたり」ってどんなところ?
上越で親しまれてきた水族館が丸ごとリニューアルし、「うみがたり」として生まれ変わりました!
「うみがたり」は、日本海に面した新潟県の直江津海岸にリニューアルオープンした水族博物館です。
これまでの上越市立水族博物館は1980年代にオープンし、多くの人に親しまれていました。そんな水族館が2018年6月26日(火)、建物を丸ごと建て替えてリニューアルオープン。
果たしてどのように生まれ変わったのでしょうか。3つのポイントに分けて着目してみました。
愛称が「うみがたり」となった
「うみがたり」という愛称がつけられたのは、日本海を舞台に繰り広げられる海の生き物・そして訪れる人々がうみの「ものがたり」を語り継ぎ、そして新しい「ものがたり」を生み出していこうという意味が込められているそうです。
一般的な水族館とは違い、上越の日本海沿岸にあるからこその個性を生かしている点、多くの方に海の世界を楽しみ、知ってもらおうという想いが素敵ですね。
テーマのひとつが「日本海の海を知り、語ること」になった
水族博物館の館内は、大きく3つのエリアに分かれています。その中の一つ目のテーマは「日本海が語る」(3階〜2階エリア)です。イワシの群れやマンボウなど50種38,000の生き物たちが飼育される「うみがたり大水槽」は、日本海の魅力を存分に詰め込んでいます。
海の中の不思議な世界に夢中になれる新しい展示デザイン
丸ごと建て替えが行われた3階建ての大きな建物は、現在日本で最も新しい水族館施設。近代的な外観と、館内の展示の数々は随所のデザインにもこだわりが見られ、写真を撮影するのにも最適なスポットが多くありました。
建築・デザインに興味のある方にもおすすめです。なかでも「イルカスタジアム」のイルカのプールは日本海の水面とプールの水面が一体となっており、一番の見どころです。
見どころ
「うみがたり」の見どころは大きく2つに分類することができます。
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生き物たちが繰り広げるエンターテイメントを楽しむ
水族館の一番の楽しみといえば、イルカショーや餌やり時間などの生き物たちが繰り広げるエンターテイメントを観覧することなのではないでしょうか。 -
生き物たちをじっくり観て楽しむ
水槽の中の生き物をじっくりと観察して、心を通じ合わせましょう。
「うみがたり大水槽」は一番の見どころです。
華麗なドルフィンパフォーマンス
日本海を望むスタジアムでイルカの華麗なジャンプに盛り上がりましょう。「うみがたり」の目玉ショーはやはり「イルカショー」なのではないでしょうか。
新しくなったイルカスタジアムは広大な日本海に面しており、水平線も見ることができる他、イルカショーのプールは日本海側に柵がないので水面が一体になって見えるのです。
オープン日は厚い雲で覆われていましたが、青空の日を狙って行ってみるといいかもしれません。
子供も一緒に楽しめるダンスの催しもあり、子供はイルカたちのプールの目の前に立って踊ることができます。親御さんには絶好のシャッターチャンスです。
可愛い四頭のイルカたちと愉快な曲に合わせてダンスを踊れば、会場が一体となってとても楽しい雰囲気に包まれました。
夏季期間に上演されるサンセットバージョンのイルカショーにも注目。
ショー中にフォトセッションと称した、日本海とイルカのハイジャンプを写真に収めるコーナーがあります。イルカが飛ぶタイミングを知らせてくれるので、イルカショーの写真を綺麗に収めたいという方は、背景に日本海を写して撮ることができる絶好の機会となります。
ペンギンのフィーディングタイム
「うみがたり」はマゼランペンギンの飼育数が世界一の水族館です。餌やりの時間には120羽のペンギンたちが元気に魚を頬張る姿を間近で見ることができます。マゼランペンギンは屋内と屋外どちらからも見ることができ、餌やりショーも2箇所で行います。
屋内ではダイバーさんがプールに潜って餌をあげる姿をみることができ、屋外では飼育員さんたちがペンギンを紹介しながら餌やりパフォーマンスをしてくれます。
屋内でダイバーさんが餌をあげる場面では泳ぎながら魚に飛びつく水の中でのペンギンの姿を間近で見ることができます。何匹ものペンギンたちが餌に飛びつく瞬間は想像以上に荒々しく、可愛いペンギンたちの姿からは想像もできないほど衝撃的です。
シロイルカについて知る
新潟県内では初めてとなるシロイルカたちの生態について飼育員さんがレクチャーを行ってくれます。
シロイルカを観察しているとショーに出場するバンドウイルカのように活動的な印象ではないですが、なんとこのシロイルカがジャンプをする珍しい瞬間も見ることができます。
レクチャーが行われるスペースはスタジアムほど広くはないので、混雑状況によっては人だかりで見ることができないかもしれません。早めのご準備をおすすめします。
うみがたり大水槽〜素晴らしき日本海〜 で日本海を感じる
3階部分に位置するのが、「うみがたり大水槽」です。イワシの群れやコブダイ・マンボウ・サメなどの50種類38,000もの生き物たちが一緒に暮らしている日本海の魅力がぎっしり詰まった水槽です。
館内の巨大な水槽には、サケとブリが同じ水槽で泳いでいる場面をみることができる点で日本初となっています。こちらも、日本海・そして上越沖ならではのポイント。上越沖は、寒い地域に生息するブリと暖かい地域に生息するサケがどちらも観られる特別な海域なのです。
2階部分からはこの大水槽の底層部分を突き抜けるトンネル「うみがたりチューブ」があります。こちらは360度ガラス張りでまるで海の中に入ってしまったかのような空間となっています。また、人口の光ではなく3階部分から注ぐ自然の光にも照らされているので、季節や時間帯によっても異なる表情が楽しめます。
イルカたちをじっくり眺める「ふれんどプール」と「イルカホール」
華麗なショーを繰り広げるバンドウイルカたちのプールは「イルカホール」でゆったりと眺めることができます。
部分的な窓ではなくプール全体が見えるような造りになっているホール内では、イルカたちがのびのびと泳ぎ回っている様子を見ることができます。
「ふれんどプール」ではシロイルカとアザラシが泳いでいる姿を見ることができます。プールは2階の側面眺めるエリアと3階の水面から眺めるエリアの2箇所。
シロイルカは人懐っこい性格を持っていることもあるのでしょうか、水槽の前に座っているとこちらへ寄ってきてくれ、挨拶をしにきてくれました。
定番のクラゲや熱帯魚・深海魚を観る
大水槽のほかにも、熱帯魚や深海魚、イカやタコなどの海の生き物もみることができます。
- 「いか・たこベース」
イカやタコなどの頭足類と呼ばれる生き物たちを観ることができます。暗い空間の中に浮かび上がるようにして展示されているイカはネオンのようで綺麗でした。
- 「くらげギャラリー」
色とりどりのくらげたちも、丸いフレームの中にオシャレな展示をされていました。
- 「しんかいワールド」
しんかいワールドでは、神秘的な雰囲気で深海に生息する魚やカニ・エビなどを観ることができます。
深海ならではの、色が鮮やかではない生き物たちにも注目して見てみると新しい発見があるかもしれません。
不思議な展示方法に多くの人が立ち止まって写真を撮っていたりする場面もありました。
- 「きらめきリーフ」
黄色・赤・青など色鮮やかで小さな熱帯魚たちがスイスイと泳ぎ回る可愛らしい様子を見ることができます。イルカの展示と同じスペースにあり、ゆったりとした雰囲気の中眺めることができます。
- 「からふるキューブ」
大人気のカクレクマノミなどが、しかくいキューブ型の水槽で泳ぎ回る様子を見ることができます。
小さなマンボウなども可愛らく、キューブ型の水槽がお似合いです。
海の生き物に触ったり餌をあげたりして楽しむ
1階の屋外エリアには「タッチングプール」と「フィーディングプール」という二つのプールがあり、生き物たちに触ったり、餌をあげて楽しむことができます。
「タッチングプール」では、ヒトデやナマコに触ることができます。飼育員さんが生き物たちの生態のことなどを教えてくれます。
「フィーディングプール」では無数の錦鯉に餌をあげることができます。活発な鯉たちが餌を巡って本気になる姿を間近で見ることができます。
日本海を望むテラスから海を眺める
3階部分に位置する「日本海テラス」からは、日本海を一望する絶景を見ることができます。大水槽上部と日本海の水面が一体となっており、観たことのない景色が広がります。
おすすめは夕日の時間帯です。雄大な日本海と大水槽の水面に反射する太陽がとても綺麗に見えるそうです。天気の良い日に行ってみましょう。
うみがたりと合わせて観光におすすめ
うみがたりと合わせて観光におすすめの人気スポットには、直江津駅から徒歩約20分にある五智国分寺や高田城跡にある高田公園、春日山駅から徒歩約30分の上杉謙信公ゆかりの林泉寺などがあります。
五智国分寺(ごちこくぶんじ)
五智国分寺は直江津駅から徒歩約20分の位置にあり、うみがたりからも徒歩約15分ほどで着きます。
今から1200年程前の天平13年に聖武天皇が日本の平和と繁栄を祈願して、その国ごとに国分寺と国分寺尼寺を建立された越後の国の国分寺です。本尊が五智如来であることから、五智国分寺ともいいます。位置も規模も変わりましたが、なお直江津の五智にその優美な姿を残しています。
主たる建物は本堂・三重塔・経蔵・仁王門・親鸞堂(竹の内草庵)で、本堂には4尺の五体の仏像(五智如来)が並び、竹の内草庵は親鸞聖人ご自刻の坐像(80cm)が置かれ、経蔵には黄檗版の一切経が、三重塔は数多の彫刻が附帯され、仁王門は修理のための奉加をしています。また、再建された本堂は、鎌倉時代のものをモデルとして青森ひば材を使い外見は簡素で、内部は重厚な造りで槍かんなで仕上げてあります。
高田公園
高田公園は高田駅からバスで約10分の位置にあり、うみがたりからも電車を使って約1時間ほどで着きます。
四季を通じてさまざまな表情を見せる高田公園は、徳川家康の六男・松平忠輝公の居城として築城された高田城の跡に整備され、全体が新潟県の史跡に指定されています。
現在の公園の地形は、旧陸軍第十三師団が入城する際、1907(明治40)年に土塁の大半を崩して堀を埋める工事が行われたことによって出来たものとされています。公園の面積は約50ヘクタールあり、市街地の中心部に位置する公園としては、全国的にも有数の規模を誇っています。
園内には、復元された高田城三重櫓や総合博物館、小林古径記念美術館、高田図書館、小川未明文学館(高田図書館内)などの文化施設、陸上競技場、野球場等のスポーツ施設、岩野勇三ブロンズコーナーやブロンズプロムナード、芝生広場や外堀をめぐる遊歩道などがあり、市民の散策や憩いの場となっています。
三重櫓の1・2階は高田藩ゆかりの品が見られる展示室になっており、3階の展望室からは高田公園内が一望できます。美しくライトアップされた城は、大阪城、高知城と並び「日本三大夜城」に認定されています。
春には桜の名所としても有名で、公園やその周辺を含めて約4,000本のソメイヨシノが咲き誇り、三重櫓とともにボンボリの灯りに照らし出される美しさは、「日本三大夜桜」のひとつに数えられています。桜の開花に合わせ、毎年「高田城百万人観桜会」(毎年4月上旬~中旬)が開催されます。
桜並木をライトアップした「さくらロード」も人気。三重櫓と桜がぼんぼりの明かりに映え、お堀の水面に映る様は「日本三大夜桜」のひとつに数えられています。
また、夏にはお堀一面を埋め尽くす蓮を見ることができます。その規模と美しさから、「東洋一」と称されており、こちらもオススメです。蓮の見頃(7月下旬~8月中旬)には「上越蓮まつり」が開催されます。
さらに、秋には色とりどりの葉が訪れる人を楽しませてくれる人気の紅葉スポット、冬には幻想的な雪景色となり、四季折々の表情が美しい公園です。
林泉寺(りんせんじ)
林泉寺は春日山駅から徒歩約30分の位置にあり、うみがたりからも車で約15分ほどで着きます。
上杉謙信の祖父である長尾能景(ながおよしかげ)が、父・重景の菩提を弔うため1497(明応6)年に建立した寺院です。ここで謙信公は名僧・天室光育(てんしつこういく)の厳しい教えのもと、7~14歳までを過ごしました。戦国武将の中でも教養が高く、信仰心が厚い謙信公の素養はこの時期に培われたといわれています。
上杉氏に替った堀氏も菩提とし、後に高田藩主も厚く保護しています。惣門(市指定文化財)は春日山城から移築したといわれ、山門は鎌倉時代の和様と唐様を取り入れた大正時代の名作です。また、山門に掲げられる「第一義」の扁額は、謙信公の自筆(現在掲げられているものは複製、実物は境内の宝物館にて保管)のものです。墓所には、謙信公の墓や川中島合戦の戦死者の供養塔などがあります。
上越後の歴史を今に伝える、戦国の名将上杉謙信公ゆかりのお寺として長年親しまれています。
さらにおすすめ
アクセス情報
電車で行く場合
- 北陸新幹線「上越妙高駅」からえちごトキめき鉄道で15分の「直江津駅」より徒歩約15分
車で行く場合
- 北陸自動車道上越ICから約15分
- 上信越自動車道上越高田ICから約30分
よくある質問Q&A
駐車場はありますか?
あります。一般車約580台、大型バス20台分です。
べビーカー・子供連れも可能ですか?
エレベーターがあるのでベビーカーも持ち込むことができます。貸し出しもあります。おむつ替えスペースや授乳室もあるので子供連れの方も安心して利用することができます。ですが、館内は暗いところも多いので怖がることもあるかもしれません。
チケットの入手方法は?
前売りチケットが全国のコンビニエンスストア、(セブンイレブン、ローソン、ファミリーマート)、各前売りチケットサイト(チケットぴあ、パスミー、アソビュー)で購入できます。
当日に窓口でも購入できます。
写真撮影は可能ですか?
可能です。フラッシュ撮影はご遠慮いただいているようです。
基本情報
上越市立水族博物館 うみがたり
【開館時間】
- 夏期 6/27~8/31
- 平 日:9:00〜19:00
- 土日祝:8:00〜19:00
- 秋期 9/1~10/31
- 全日9:00〜18:00
※11/1以降は上越市立水族博物館 うみがたりへお問合せください。
※上記の終了時間は最終入館時間です。閉館は最終入館時間の30分後となります。
【料金】
- 大人(18歳以上):1,620円
- 高校生:990円
- 中学生:810円
- 小学生:810円
- 幼児(4歳以上)/幼稚園児/保育園児:450円
- シニア(65歳以上):1,350円
【再入館について】出口にて、お客さまの手の甲に再入場のスタンプを押しています。ご入場当日であれば、何度でも再入場が可能。
【住所】新潟県上越市五智2-15-15
【TEL】025-543-2449
【駐車場】無料
【前売り券について】
各コンビニエンスストア(セブンイレブン、ローソン、ファミリーマート)、各前売りチケットサイト(チケットぴあ、パスミー、アソビュー)にて購入可能。
【問い合わせ先】公式ホームページはこちら
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