海と山と美食の新潟《後編》~湯沢町・南魚沼市・魚沼市・小千谷市~
新潟海と山と美食の新潟《後編》~湯沢町・南魚沼市・魚沼市・小千谷市~
新潟の旅の続編です。十日町市から山肌にスキーリゾートが広がる湯沢町へ入りました。 日本一と言われる米どころ、魚沼もこのエリアです。霊峰・八海山、越後駒ケ岳、中ノ岳の越後三山をはじめとし、谷川岳や苗場山などの日本名山がパノラマで見渡せるビュースポット!あいにくの天候で満喫とまではいかなかったのですが、お酒にコシヒカリ、へぎそば…数々のおいしいものをいただく事が出来ましたよ。 緑豊かな魚沼エリア…今度は違う季節にも訪れてみたいデス ε-(´∀`*)
ココ、行きたかったんです~。 上越新幹線の停車駅でもある「越後湯沢駅」、その改札のほど近くに位置するCOCOLO湯沢内、お酒のテーマパークと言っても過言ではないこちら、「ぽんしゅ館」では県内96のすべての酒蔵の地酒を利き酒で味わうことができる画期的なスポットなのです。 レジで購入したメダル(5枚=500円)とオリジナルのおちょこを持って、ズラリ並んだ地酒ラベルの前へ。各銘柄のお酒がマシンの中に入っています。好みの地酒が見つかったらメダルを入れておょこをセット、ボタンを押せば適量の冷えた地酒が出てきます。この一連の作業の楽しい事!!みなさん、おちょこを片手に好みのお酒を吟味されていました。
がんぎどおり~たべあるき横丁
県内でよく見られる「雁木」を模した造りで、昭和期の越後の町並みを再現しているそうです。写真の飲食店街と、お土産物店がズラリと並ぶ中央いちばに分かれています。
おっと!のんべぇサラリーマン!
ぽんしゅ館の入り口にはスーツ姿のサラリーマンが…。 あ~寝転がっちゃって…💦ぐでんぐでんだな~。いい味だしてます。
迷う、おおいに迷う💦
コレ!お酒マシン!酒蔵や銘柄の紹介文が記されていて、アルコール度数や在庫の有無、辛口or甘口なんかの表示もあるので探しやすいです。モノによってはメダルが2枚、3枚必要なのもありますが基本1枚でおちょこになみなみ入ります。 いや~、お酒の事 詳しくはないんですが…迷っちゃいますよ~。
やっぱり最初はこれかな?
一つ目はコレに決めた!私の中では新潟と言えば「八海山」。キリッとさわやかな味わい。イッキにいただいてしまいました。おいしい~💛
梅酒もあった
日本酒だけではないんです。あらゆるお酒がスタンバイしていて眺めてるだけでもたのしいというか、面白いんです。ラベルもどこも洒落ていますよ。
ナント、ワインまで!
後ほどご紹介する「越後ワイナリー」さんの赤!こちらはメダル2枚いりました。ぶどうが生きてる!酸味とうまみを感じるワインです。
日本酒のためのお塩もスタンバイ
マシンの後ろには塩コーナーが。日本酒とお塩は相性がいいらしく、通の方はお塩をなめつつお酒をたしなむそうですね。こちらでは世界の塩を90種揃えテイスティングできるようになっています。初心者の私にはお酒とお塩の「おいしいカンケイ」はまだわかりませんが…(笑)
酒風呂 湯の沢
ナント!奥には温泉も!湯沢の天然温泉に専用の浴用酒をドボドボ入れた酒風呂に浸かることできるそうです。なんちゅう至れり尽くせり…(嬉)
がんぎどおりの駅側にあるカフェスタンド。糀を使ったドリンクやスイーツがいただけます。なんでも、アノ、清酒「八海山」の糀が使われているとかでガイドブックでチェックしていました(笑) 糀ってどんな味なんやろ?と一末の不安もありつつメニュー表を見てみたのですが、その種類の豊富さに驚かされました!定番の甘酒から始まって抹茶や黒ごま、しょうがなどのフレーバー仕立ての麹ラテ、糀ソフトクリームなど魅力的なナインナップです。
日本伝統のヘルシー食材が大変身!
甘酒と牛乳をあわせたアイスの糀ラテを注文。なんともまろやかで優しい味わいです。鼻から抜けるかすかな酒粕の香り…これだな、糀!! 発酵食品ですものね、カラダにいいのがわかるような気がします。
レトロモダンなイートインスペースもあり
お店の奥には喫茶スペースが。ジャズが流れていて時を忘れてしまいそうになる感じです。 こちらでゆっくりするもよし。
湯沢町の共同浴場のひとつ「山の湯」。イチバン古いそうですよ。嬉しいことに朝6時から開いていると聞きましたので、宿から10分足らず、車を走らせてひとっ風呂浴びてきました。 急な坂道を登ったさきに山小屋風の建物が。朝風呂待ちの地元の方がすでに数人おられました。
レトロ感あり
6時!券売機で入場券を買って受付へ。そばにはちょこっとお土産が並んでいました。 奥へ進むと銭湯のようなロッカーと入り口ののれん…旅情をかきたててくれます。
小さな湯船です
あの有名な小説「雪国」の著者・川端康成も入ったと言われるお湯は源泉かけ流し!ドバドバとお湯が注がれる贅沢さ。地元では「やまんぼちゃ」と親しまれています。硫黄泉で美肌の湯!湯上りも肌がツルツルしています✨
湯上りのいっぱい
よ~く冷えたトマトとにんじんジュース。いずれも濃厚で自然の甘みたっぷり❤プハ~ッ(*´ω`*) 湯上りの一杯にいかが?
下を行くのは上越新幹線
湯沢町は新幹線もとまるし、高速道路も整っているのでアクセスしやすいですよね。 冬はスキー天国なんだろうなぁ。
湯沢の街をぶらぶらしてみました。JR湯沢駅の前に位置するオシャレなお宿。雁木や杉玉など昔にタイムスリップしたような店構えが印象的です。 お客様が望む旅館の過ごし方ができるように「囲炉裏の間」や「うたたねの間」など、それぞれテーマになったお部屋をスタンバイされているそうです。 館内にあるレストランやカフェもホント、魅力的なんですよ。
足湯
お宿の前のある無料の足湯が嬉しい(^^♪ 贅沢にも湯沢温泉の源泉かけ流しが注がれているそうな! 井仙さんのある通りには他にもこのような足湯がぽつぽつありますよ。足湯巡りもいいですね。
越後湯澤 んまや
井仙さんで提供しているコシヒカリやお味噌、お酒など湯沢のおいしいのもが集結!ライトダウンした店内は落ち着いた大人の雰囲気でゆっくりお買い物が楽しめます💛 ご飯のお供もたくさんあって目移りしちゃいますよ。
カフェスペース 水屋
んまやのお隣にはしっとり落ち着けるカフェが。こちらのコーヒーは全て温泉水を使用。約8時間かけて水出しします。 店内で丁寧に作られる「湯澤るうろ」は魚沼産コシヒカリの米粉を使って焼き上げるロールケーキ、コーヒーとの相性は言うまでもありません。
魚沼キュイジーヌ料理「むらんごっつぉ」
2階にある宿泊者でなくても利用できるのが嬉しいダイニング。「魚沼キュイジーヌ」と名付けられたお料理は、地元産の素材を使い 伝統の料理法を活かしたごっつぉ(ごちそう)なのだとか。
新潟を代表する「八海醸造」さんが運営する魚沼の里は、八海山山麓ののどかな田園地帯が広がる里山にあります。雪国・魚沼の文化や暮らしの中から”郷愁ややすらぎを感じてほしい”との願いを込めて誕生し人気のスポットとなっているんです。 カフェ、菓子処、レストランや売店…また、八海山の雪を利用した貯蔵庫の見学もできて一日楽しめる施設なのです。
魚沼の里ガーデン
どこまでも見渡せる空と、魚沼の山なみ。季節の草花があちこちに咲き、風がそよぐ心地よい空間になっています。果樹園や畑もありましたよ。
菓子工房「ブランドゥブラン」
黄色い三角屋根がかわいい工房。周囲のお花畑にも溶け込んで絵本から抜けでてきたみたい!
八海山雪室
雪室をはじめ、売店や試飲カウンター、キッチン雑貨などが入っています。 ライトダウンされた店内はしっとりした雰囲気♥
「雪室 千年こうじや」
八海醸造珠玉のお酒やお米、糀を使ったお菓子や加工品がオシャレにディスプレイされています。
フォトジェニックな商品の数々
カラフルなビネガー漬けの瓶たち。 「ユキナカキッチン」ではこのような商品や新鮮お野菜などを使って試食などのイベントを行っているそうです。おいしいものには人が集まってきますものね。
ゆき!!
豪雪地域ならではの知恵だな~と感心したのがコレ、雪中貯蔵。年間を通して1000tもの雪をたくわえ日本酒を貯蔵する施設です。5年もの月日をかけてまろやかなお酒ができあがるんだとか。自然な製法で自然な風味の名酒になるんですね~。
焼酎貯蔵庫
雪室の地下に位置するため年間を通して安定した温度管理ができるそうです。ほわっと薫るんですよね~。
試飲カウンター
お隣の大きな焼酎の樽を眺めながら利き酒ができます。
キッチン雑貨「okatte」
2階はシンプルでいて機能的なキッチン雑貨のお店になっています。 清酒「八海山」から生まれたスキンケア商品も見逃せません!
霊峰・八海山の麓にある地ビール醸造所。こちらも「八海醸造」さんが手掛けているとか。木をふんだんに使ったモダンな建物は、建築家・白鳥健二氏によるもの。越後の山なみや周囲の自然に溶け込んでフ~ッと深呼吸できる癒しの空間になっています。 イタリアンレストランに窯焼きパンのお店、バーベキューもフィッシングもウエディングもできちゃう複合施設です。 もちろん、地ビールや銘酒「八海山」もゲットできますよ~。
建物中央に「泉」
エントランスから奥に進むと光がまばゆい「泉」が。この泉を建物がぐるりと囲む造りになっているのです。回廊になっているのでゆっくり歩いてみるのもオススメです。 北陸建築文化賞を受賞している建物らしいですよ。本当に気持ちいいです。
雪国発カジュアルレストラン「タベルナ・ゴッツォ」
本日のランチは2階のイタリアン。店内中央にドーンと構えるおくどさんのようないでたちの「石窯」…こちらで焼く本格ピッツァがおいしいと評判のお店です。出来立ての「八海山泉ビール」がいただけますよ。
アツアツカリカリ!
魚沼で採れた夏野菜がたっぷりのったピッツァ。小麦の滋味豊かな薫りと芳ばしさ!たまりません~。みんなでとり分けられるサイズもうれしい❤
売店「ポルティコ」で買えます
1階の売店には八海山酒造の魅力的な商品がズラリ。「八海山泉ビール」はこちらで購入できます。 店内にある石窯で焼いた天然酵母のパンはおやつに最適!
- アプリで地図を見る
1200年の歴史がある曹洞宗のお寺。10世・北高全祝禅師は越後の上杉謙信のみならず、甲斐の武田信玄らの禅の師だったと言われています。民の迷惑にならないよう、戦を川中島で戦うように図ったのも、謙信公に信玄へ塩を送るように諭したのも禅師の指導だったそうです。 13世・通天存達和尚の頃、10歳の上杉景勝と5歳の直江兼続がここで教育を受けたと伝わります。兼続公の兜の「愛」の字はここでの教えから学んだものだとも言われています。 写真の「赤門」は1429年に建立。昔は、皇室や大名の来山時にしか開門されない「開かずの門」とされていたそうです。
「雲洞庵の土ふんだか」
地元ではこのような話がよくされるそうです。その、由縁になっているのがこの参道なんです。 赤門をくぐると本堂に向かってこのような石畳が続きます。この石の下に法華経の経文が刻まれているそうで、踏みしめて歩くと罪障消滅、万福多幸のご利益を授かるとか。ありがた~い参道なのですね。
「長生きの水」
本堂内に湧いている?「長生きの水」。 奈良時代、時の大臣だった藤原房前の母がこの霊泉で幾人のも命を救ったという伝説が残されています。母の菩提を弔うため、養老3年(717年)、雲洞庵を建立したのが起源なんですって。
越後三山のすそ野を横断するように走る「魚沼スカイライン」。八箇峠から、十二峠まで20㎞の天空のドライブが堪能できます。 十日町市から魚沼に抜ける国道253号線から六日町展望台へ向かいました。この辺りは道幅もさほど広くなく、一瞬不安になりますが突如、パーンと景色が抜け、空と山で覆われます。
素晴らしいロケーション独り占め!
越後の山々にそって走る魚沼スカイラインにはいくつかの展望台がありますが、どこから見てもこのように見ごとなパノラマロケーションです。雲が多くててっぺんまで見通すことが出来ませんでしたが…う~ん、大満足!絶景です!!
霊峰・八海山のの麓にある八海山尊神社。飛鳥時代、藤原鎌足公がご神託を受けて八海山の六合目に祠を設けたのが始まりとされています。山岳修験者の修行場となっているそうで、役行者や空海もここで修行をしたと言われています。 ご祭神は、国狭槌尊(クニサヅチノミコト)、天津彦火瓊瓊杵尊(アマツヒコホノニニギノミコト)、木花咲耶姫尊(コノハナサクヤヒメノミコト)、大山祇尊(オオヤマヅミノミコト)、日本武尊(ヤマトタケルノミコト)。 山懐に抱かれた神聖なお社でしたよ。
龍鳴の階(きざはし)
本殿へ続く石段。この下で本殿に向かって柏手を打つとひゅんひゅんと音がします。まるで龍が鳴いているかのようだと言うことでこう呼ばれているそうです。
金剛霊泉
八海山の二合目辺りから湧き出る清水が注がれています。 八海山山麓には他にもこのような湧き水が至る所に見られます。大自然の恵みだな~。
お札に猫(=^・^=)?
真ん中にあるお札に猫が描かれています。これってなんのお札?? 実は「ねずみ除け」のお札だそうです。最近はもっぱら愛猫家の方が求めてこられるようですが…。おもしろいですよね。
玄武の奇岩
重さはナント、20t!八海山の山中から産出された巨石なんですって。 北を守護する「玄武」に形が似ていることから奉納されたそうです。
ワインの勉強をする息子のリクエストでワイナリーに立ち寄りました。周囲を田園やぶどう畑に囲まれたのどかな景観の中に佇んでいます。 「雪が育む、雪が守る、雪が醸す」を掲げ、豪雪地域ならではの製法で醸されるワインは全て新潟県産のぶどうを使用。テイスティングしてお好みの味を探るもよし、越後の山なみを愛でつつワインレストランで舌鼓を打つもよし…いろんな楽しみ方ができるワイナリーです。
店内はこんな感じ
ワインはもちろん、ワインを使ったケーキなどのお土産や関連グッズ、スタイリッシュなグラスなど見どころアリ!地元で採れる肉厚の「八色しいたけ」などお野菜も販売されてます。
カウンターで試飲できますよ
お好みのテイストを伝えると係の方がセレクトしてグラスに注いでくださいます。じっくり選ぶ事が出来るのでありがたいです. 未成年の娘にはぶどうジュースも。おいしい~💛
ジェラートにもワインを使用
店内にあるワイナリー直営のジェラートが味わえる「ジェラート ヴィーノ」では、越後ワイン(赤)を使った大人味のジェラートが!お酒感はなく、あっさりとしていてさわやかです。
雪中貯蔵庫
ナント、地上2階から地下1階もの高さがある雪室には、屋根から直接雪を入れる事が出来、その量は最大250tに及ぶそうです。雪の冷気が送られるのがこの木樽熟成庫。年間通じて室温は15℃と、熟成に適した温度がたもたれているんですって。奥に雪のタンクが見えました。
ご当地マンホール~魚沼市(旧大和町)~
越後三山と八色すいかでしょうか。
「日本のミケランジェロ」と称される彫刻家が存在していたのをご存じですか?私も新潟の旅を計画していて初めて知ったのですが、江戸彫の一流派である石川流の彫物師で「石川雲蝶(いしかわうんちょう)」と言います。30代で越後に入った雲蝶は、魚沼をはじめ、周辺各地で創作活動を開始しました。 永林寺は約500年前に創建された曹洞宗の名刹。江戸時代末期、雲蝶は当時の住職だった弁成和尚と仕事の請負の賭け勝負をしたそうです。負けてしまった雲蝶は、無償でお堂に手間ひま惜しまず作品を造り上げると言う約束をしたのだとか。ウソみたいなお話しですが、13年の年月をかけ彫工、絵画、欄間など100点もの作品を手掛けたそうです。
永林寺に来たらコレを見なきゃ!
パンフレットでスミマセン…撮影できなかったので。 有名な本堂欄間の「天女」の透かし彫り。極彩色の鮮やかさもさることながら、白いもち肌と切れ長な目の天女にしばし見とれてしまいます。裏に回ると艶やかな背中があわらに!なんでも、魚沼に住む雲蝶の憧れの女性がモデルらしいですよ。
遊び心あふれる庭園
本堂の前に広がるお庭にはユニークな彫刻や石碑がたくさんあります。 こちらは雲蝶の手形?以外に小さいです…。
- アプリで地図を見る
こちらでも石川雲蝶の作品が見られるという事でやってきました。お盆のお祭りの準備を地元の方が総出で進められにぎやかな雰囲気です。 室町時代の1534年に芳室祖春(ほうしつそしゅん)和尚によって開山され500年の歴史を持つ越後の名刹。 中でも有名なのが開山堂。祖春と曹洞宗の開祖・道元をお祀りするために建立されました。雲蝶がこのお堂に老若男女が集い、道元禅師の教えに触れる事が出来る空間を見事に造り上げているのです。その功績から、江戸時代には天皇家より「菊桐紋」を許されたと言います。 雲蝶の息を飲む様な彫刻の数々、絵画、埋め木細工に漆喰細工を惜しみなく見せていただけますよ。
ノミをふるう石川雲蝶の像
力強い表情で彫る雲蝶さんの姿に出会いました。まさに魂を込める…そんな印象です。
越後日光と称される開山堂
茅葺き二重層の屋根をしっかり覆っているのは櫓。豪雪から守るために平成11年に造られたそうです。
向拝の彫刻
見事な正面の唐破風向拝!眼光鋭い烏天狗がいます。一瞬ドキッとします。中の長押のところに雲蝶の署名があるらしいのですがわからなかったなー。
雲蝶の世界広がる開山堂内部
中は撮影が禁止されているので臨場感をお伝えできないのが残念💦 こちらは、天井一面の「道元禅師猛虎調伏の図」。透かし彫りの大彫刻に岩絵の具で鮮やかに彩色されています。他にも欄間、壁面にも作品が…。完成まで約6年。雲蝶終生の大作と言われているそいです。
埋め木細工探しも楽しい♬
足元に目をやると「木槌」の埋め木細工が施されています。本堂の廊下や柱のあちこちで見られるこの細工は、将来傷みが目立ってしまいそうな部分に目隠しや強化の為に施されるもの。その大きさや形状に合わせたカワイイ埋め木が見られるんですよ。矢、花瓶にいけたアヤメ…ジャンルにとらわれない自由感がいいです。
パンフレットからも感じる躍動感
開山堂にある鬼退治仁王像です。今にも動きだしそう! 間近でみるともっとそう感じますよ~。ケヤキで造られているのですが、まとっている衣の曲線が本当に滑らかでやわらかさをも感じます。 本堂の襖絵や、書院の障子も雲蝶が手掛けた作品が見られます。彫刻だけでなく幅の広い才能を持った人物だったことがうかがえます。
魚沼中心部から奥只見湖へ通じる国道352号線を30分ほど走ったところが今回の旅の最終宿泊地。携帯もつながらない山ん中。昨今、こんな体験はなかなかできないぞ!とワクワクしてきます。 湯之谷温泉郷の最奥、駒の湯温泉です。駒ケ岳の麓に位置し、小倉尾根登山口にある一軒宿。雪に閉ざされる11月半ばから4月末頃までは休業される秘湯中の秘湯! 毎分2000ℓと湯量が豊富で使っているうちに体に泡がびっしりついています。化粧水がわりにも使われるほどやわらかで肌がつるつるするお湯を堪能してきました。
囲炉裏のある角部屋
テレビなし。眼下の渓のせせらげ音がBGM。8月中旬でしたがとっても涼しくて快適~♪ 普段、生活している環境に慣れすぎて当たり前になっている事がいっぱいあることに気づかされたりするのよねぇ。 そして、ここのお宿の灯りは…。
ランプ!
…なんです!部屋には2つ灯りがあって一つは自家発電の電灯ですが、もう一つはランプ。夕食に出ている間にセットしてくださってました。懐かしさを感じるアルコールのにおい、ゆらぐ炎…心からゆったりくつろげる明りです。
自家製の真珠いただけます
オーナーさんが温泉水で育てた貝から採取された真珠。「おひとつずつどうぞ(^^♪」とのこと。 ほんのり桃色で形もいびつだけど美しい。
おまちかねの夕食
これが山の中のお宿で出される食事?ビックリするほどゴージャスです。魚沼牛のたたきユッケや鯨肉入りのお吸い物。次々と出てくる天ぷらに肉厚の八色しいたけの煮しめ…名物の笹団子もあったっけ。これらが全て赤い漆器に盛り付けられています。高級料亭に来たみたい。 オーナーさんがひとつひとつお料理の解説をしてくださるのが嬉しい。お味も本当においしく量もハンパないんです!
渓谷沿いの混浴露天風呂
お風呂の種類も豊富。日帰り入浴できる外のお風呂から家族風呂、野趣あふれる混浴の露天風呂などなど。 人の少ない早朝に混浴露天へ!女性は専用の赤い巻きタオルが用意されているので安心して入れます。
新鮮なお湯がドバドバ注がれます
どのお風呂も湯船が2つあります。33度の源泉湯船と、加温した熱い目の湯船。交互に入ると温浴効果があるそうです。 川の流れる音を聞きつつ湯に浸かる幸せ…。
朝食の目玉、それは、
濃厚なブドウジュースで目を覚まし、ツヤツヤのコシヒカリをたっぷりいただきました。 大粒のこの納豆…「全国納豆鑑評会」で最優秀賞を受賞したことがあるそうです!そんな大会があるんですね。ふむふむ、確かに豆の味がしっかりしていて大粒なので食べやすくおいしい納豆でした。
魚沼産コシヒカリ…期待を裏切りません✨
文句なしのうまさ、甘みも香りも極上です。温泉水で炊き上げているそうですよ。 ここでは、コーヒー以外は全て温泉水を使用。「水道水より温泉水の方がお金がかからないので」と笑っておっしゃっていたオーナーさんが印象的でした。
旅の締めくくりにへぎそばをいただきたいと思い小千谷市へ。 小千谷の駅前で見つけたへぎそばのお店、「和田」さん。建物には小千谷名産の錦鯉がゆうゆうと泳ぐ装飾が施されていました。 へぎそばとは、つなぎに「布海苔」と言う海藻を使ってうつおそばの事でほんのり緑色をしています。それを、へぎと言う杉板でできた長方形の箱に入れ、独特の盛り付け方をします。ツルツルとのどごしがよく風味豊かなのが特徴なのだとか。