バージニア州の基本情報
アメリカ最初の13州のひとつで長い歴史を持つバージニア州は、チェサピーク湾やブルーリッジ山脈など豊かな自然に魅了された多くの観光客が訪れます。また首都ワシントンD.C.に隣接し、政府の仕事に従事する人が多く住んでいたり、国防総省や中央情報局(CIA)などの連邦政府の施設が設置されています。ちなみにニューヨークも電車で4時間で行くことができます。
バージニア州の魅力
ビーチ
海の生き物の楽園であるチェサピーク湾を擁し、ボードウォークが続く海岸では、新鮮なシーフードを味わうことはもちろん、クジラやイルカなどと触れ合うこともできます。バージニアビーチ、バージニア東海岸のケープチャールズ、サンドブリッジビーチが有名です。
山岳地帯
バージニア州は海だけでなく、トレッキングやハイキングが楽しめる山岳地帯の絶景も見逃せません。ブルーリッジ山脈の絶景が魅力のシェナンドー国立公園、ジョージア州からメイン州まで3,500キロを結ぶアパラチアントレイル(バージニア州は最長の870キロを擁します)、全米でも有数の鍾乳洞があるルーレイ洞窟、美しい景色と四季折々の大自然が楽しめる自然国定景観道(ナショナル・シーニックバイウェイズ/コロニアル・パークウェイ、スカイライン・ドライブ、ブルーリッジ・パークウェイ、ジョージ・ワシントン・メモリアル・パークウェイが含まれる)など、都会からアクセスしやすい場所に素晴らしい自然が広がっています。
史跡
50州の中でも長い歴史を持つバージニア州には、アメリカ史を感じられる史跡もたくさんあります。歴代大統領の家(ジョージ・ワシントンの家マウント・バーノンやトーマス・ジェファーソンの家モンティチェロ)、イギリス植民地時代や独立戦勝、南北戦争時代の多くの史跡などがあり、こちらも見逃せません。
博物館やアート
バージニア州内には多くの博物館、美術館、アートギャラリーがあり、すべてを網羅するのは大変です。代表的なものでは、実物のコンコルドやスペースシャトル、米軍の戦闘機が目の前で見られるスミソニアン協会の航空&宇宙博物館が有名です。自分のお気に入りのスポットを見つけたり、工芸・民芸品のお土産を探すのも楽しいです。
グルメ
一番の魅力はシーフード、牡蠣や蟹は特に有名で、大統領が訪れたことのあるレストランもあります。ワイナリーや最近では多くのクラフトビールのブルワリーも増えており、美味しいもの巡りも大きな魅力のひとつです。
今回のバーチャルツアー
牡蠣漁師さん、地元のレストラン、クラフトビールのブルワリーの皆さんがそれぞれプレゼンテーションをして魅力を伝えてくれました。時差の関係でアメリカは朝の7時でしたが、たくさんの魅力が感じられる時間でした。
Rappahannock Oyster Co.
世界的に有名なバージニア州の海の幸の中でも、州が「オイスタートレイル」と認定している8箇所の牡蠣は、環境の違いでそれぞれ味が異なり、観光客だけでなく地元の人にも親しまれています。
いとこ同志のトラビスさんとライアン・クロックストンさんがオーナーを務める「Rappahannock Oyster」は、当地で4代続く家族経営の牡蠣養殖の会社です。彼らはビジネスだけではなく、生育技術の向上によるチェサピーク湾の水質改善も進め、より質の高い牡蠣に留まらない海産物の収穫増に寄与しています。
Perch
「Rappahannock Oyster」で獲れた牡蠣をライブで調理してくれたのがマイク・レデスマさん。彼の経営する「Perch」というレストランからの中継で、ミルクで煮込まれたり、オーブンでこんがりと焼かれた牡蠣は、画面から良い香りが漂ってきそうなほどでした。
フィリピンにルーツを持ち、ニューヨーク、アナポリス、メリーランドで育った彼の料理は、育ってきた地域のスタイルをミックスして、バージニアで獲れる新鮮な食材の素晴らしさを際立たせるものです。
クラフトビールのテイスティング体験
今回のプレゼンテーションに参加されていた「Hardywood Park」社で作られているビールとおつまみを自宅にお送りいただき、説明を受けながらのテイスティングを楽しみました。
バージニア州リッチモンドには40ものクラフトビールの醸造所があり、世界的にも著名な地ビールの産地として認められています。今回プレゼンテーションをしていただいた「Hardywood Park」は2011年の創業以来、トラディショナルで重厚なものから、新しい手法を用いた革新的なものまで、様々なビールを製造し、なだたる品評会やコンテストで高い評価を受けている注目のブルワリーです。
GBS(Ginger Bread Stout/写真中央)
アルコール度数は11.5%、生姜と蜂蜜がふんだんに使われてただでさえ濃厚なビールをバーボン樽で12週間香り付けした手間暇が掛かったビール。最初はその甘さと濃厚さに驚きますが、飲んでいるうちに強いクセが美味しさに変わります。少しずつ香りを楽しみながらいただきました。
Southern Peach Suncrush(写真両端)
なんと桃と抹茶がブレンドされたエール。ビールと思うとかなり驚きますが、もっとさっぱりとした果汁入りサイダーを想像すると味のイメージに近いです。アルコール度数も4.2%と低く、爽やかな香りでゴクゴク飲めます。
Great Return IPA(写真右から2つ目)
不思議な名前のこのビールは、リッチモンドを流れるジェイムズ川に絶滅の危機に瀕していたチョウザメが戻ってきたことを記念して作られたビールだそう。グレープフルーツの香りがするホップが使われているそうで、爽やかな苦味が癖になります。このビールの売上の一部はジェイムズ川の環境保全団体に寄付されます。
Richmond Lager(写真左から2つ目)
これはオーソドックスでさっぱりとしたまさにアメリカのラガービールという馴染みのある味でした。冷蔵庫にいっぱい冷やしておいて気軽に飲みたい感じです。
どのビールも本当に美味しく、また丁寧に作られていることが伝わるプレゼンテーションでした。いつか現地で飲みたい!と心に誓いました。
バーチャルツアーに参加してみて
バーチャルツアー自体に初めての参加でしたが、知らなかったことも多く、バージニア州の魅力が伝わってくる楽しい体験でした。なかなか気軽に海外旅行ができる状況ではありませんが、交通の便が良くアクティビティも多いおすすめのディスティネーションです。