インドってどんなところ?
インドの基本情報
インドは南アジアに位置し、約5,000年の歴史を有する国で、正式名称はインド共和国、首都は国土北部に位置するニューデリー(通称デリー)です。
国土面積は日本の約8.7倍と広大で、その人口は2018年の推計によると約13億5,140万人と現在中国に次いで世界第2位です。国連が2019年に発表したデータによると、この順位は向こう10年以内に入れ替わり、いずれ中国を抜いて世界一になるそうです。
日本との時差はマイナス3.5時間で、公用語はヒンディー語ですが観光地では英語も広い範囲で通用します。また、この国には非常に多様な宗教が存在するのですが、国民の約8割はヒンドゥー教を信仰しているといわれています。
他にも、仏教やイスラム教およびキリスト教はもちろんのこと、スィク教やジャイナ教など普段ではなかなか聞き慣れない名前の宗教まで、多くの異なる宗教が広く信仰されていることが分かります。現地を訪れる場合は、これらの異なる宗教観やルールに沿った行動が必要となります。
電圧とプラグに関して
現地の電圧は220〜240ボルトで、日本のそれと比較しても2倍以上です。ヘアドライヤーをはじめとする日本の電化製品を持ち込んで使用される際は変圧器を必ず使用して下さい。
また、インドではプラグの形状も異なりB3、BF、BおよびCタイプが主流です。通常日本で使用している携帯の充電器なども変換プラグが無いと差し込み口が異なり、使えない場合がほとんどです。旅行へ出掛ける際は、事前に世界対応のマルチ変換プラグを用意しておくと便利です。
インドの歴史
インダス文明の誕生から全土統一まで
インドの歴史は、主に紀元前とそれ以降の出来事の2つに分けられます。この地に人類が居住し始めたのは紀元前2500〜1500年といわれ、インド史の原点となるインダス文明がインド北西部に位置するインダス川流域で繁栄しました。この時代の代表的な遺跡としてモエンジョ・ダーロおよびハラッパーなどが挙げられます。
紀元前1500〜1000年には、これらの地域にアーリヤ人が侵入し、以降国土中部および北部に王国が誕生しました。紀元前4世紀後半になると仏教の開祖として知られるブッダが登場し、それとほぼ同時にジャイナ教が誕生しました。また、現在もインド社会に強い影響を及ぼす「カースト」という枠組みは、この時代にこれらの宗教と共に誕生した、バラモン教からであると言われています。
南端を除くインド全土が統一されたのは紀元前268年で、アショーカ王の時代でした。また、当時の統治理念に置かれたのは仏教であったといわれています。
ヒンドゥー教の誕生およびイスラムによる奴隷王朝
アショーカ王による統一以降である150年頃には、カニシカ王によるクシャーナ朝が最盛期を迎えたものの、すぐに衰退へと至りました。
再び全土統一するキッカケとなったのは、チャンドラグプタ1世が興したグプタ朝の時代のことでした。現在では国民の約8割が信仰すると言われるヒンドゥー教は、この頃バラモン教が発展して誕生しました。この時代の代表的な遺跡は、マハラーシュートラ州北部に位置するアジャンター石窟群が挙げられます。
しかし、この王朝も長く続くことは無く500年頃になるとクシャーナ王朝同様に衰退してしまいました。以降700年の間、インドではいくつかの王朝が興っては衰退を何度か繰り返すこととなりました。カジュラーホーやエローラといった都市遺跡は、この時代に誕生しました。
1206年には、アイバク率いるマムルーク朝が興り、この頃を境にイスラム支配が始まりました。現在インドの首都が置かれているデリーという都市は、マムルーク朝の都が置かれた場所でもあります。また、この頃を代表する遺跡「クトゥブ・ミーナール」は現在も良好な保存状態で保たれ、ユネスコの世界遺産として登録されています。
ムガル帝国の誕生からインドの独立
以降、マムルーク朝はデリーを都に5つの王朝へと変化し、約3世紀もの間繁栄しました。大航海時代にあたる14世紀末から15世紀初頭には、ポルトガルがインド航路を開拓し、ヴァスコ・ダ・ガマが来航。これにより鉄砲を手にしたバーブルという人物が1526年に起こした戦いが、ムガル帝国建国のキッカケとなったといわれる「パーニーパットの戦い」でした。
以降、ムガル帝国は約3世紀半ものあいだ繁栄し、アーグラー城、ファテープル・スィークリー、タージ・マハルなどの有名建築物を多数築きました。1858年にはイギリスの直接統治下になりましたが、この統治はたったの90年程度で終わりを告げ、1950年には「インド共和国」として独立を果たしました。
通貨に関して
インドの基本通貨はルピー(Rs)と呼ばれ、2020年2月1日(土)現在1ルピー(Rs)あたり約1.52円です。
紙幣はRs1,Rs2,Rs5,Rs10,Rs,20,Rs50,Rs100,Rs200,Rs500,Rs2000の10種類、Rs1,Rs2,Rs5,Rs10の4種類の硬貨が存在します。その他にもPaisa(パイサー)と呼ばれる少額の通貨(単位P)があり、100PでRs1とみなします。
硬貨に関してはルピー(Rs)以外にも、P5,P10,P20,P25,P50の5種類が存在しますので参考までに覚えておきましょう。
一般的によく使われる紙幣と硬貨について
上でも紹介した通り、インドで流通している紙幣と硬貨の種類は非常に多く計算が面倒なのが特徴です。しかしながら実際に現地を訪れる際、目にする紙幣や硬貨は意外と限られています。
一般的によく使用されている紙幣は、Rs10,Rs20,Rs50,Rs100,Rs200,Rs500の6種類、そして硬貨は Rs1,Rs2,Rs5,Rs10の4種類のみです。
紙幣はより少額の紙幣に両替しておくと便利
私たち日本人にとっては普通のことでも、その常識がなかなか通用しないのがインドです。例えば日本で500円の買い物をする際に会計で5,000円札を出しても、大抵の場合は文句を言われることは無いと思います。
しかし、インドでは基本的に少額の会計に対して大きな額の紙幣で支払う習慣が存在しないため、お釣りが手元に無く支払いを拒否されることがあります。それだけなら良いのですが、場合によってはお釣りを貰えない、もしくはお釣りの金額を誤魔化して渡してくることもあるので注意が必要です。
これらによる不要なストレスを溜めないためにも、大きい額の紙幣はあらかじめ少額に崩しておくことをオススメします。なお、大きい金額の紙幣の基準はRs500以上が相場で、それらはホテルでの支払いや観光客向けのレストランの会計時に利用することが出来ます。
タイミングを上手く見計らって、高額紙幣を細かく両替するように心掛ける必要があります。
両替に関して
日本円からルピーへの両替は空港や銀行、および市内の両替所などで行うことが可能です。レートや手数料は両替を行う場所により異なるので、現地での滞在時間に余裕がある方はいくつかの両替場所を訪れて、最終的に手元に残る金額を比較することをオススメします。
日本出国時に渡航先である国の通貨をあらかじめ用意しておきたいという方が少なからず存在すると思うのですが、羽田および成田空港、そして関西国際空港をはじめとする日本の空港ではルピーの両替が行われていないので必ず現地で両替を行う必要があることに注意が必要です。
現地で上手に両替するコツ
現地に到着したら、まず行っておきたいのが「現地通貨の調達」です。空港から滞在先のホテルへ移動したり、ちょっとした食事をしたり、現金は必要な場面が非常に多いため、到着空港である程度まとまった金額を両替される方は多いと思います。
しかし、インドの空港での両替は非常にレートが悪いうえに渡される金額を誤魔化される、両替可能な最低金額を勝手に設定される、現在使用不可能な旧札を混ぜて手渡される、本来存在しないはずの手数料を勝手に上乗せされるなど様々なトラブルが報告されています。
現地の空港でどうしても日本円を両替したいという場合は、日本出国時に1,000円札などなるべく細かいお札を用意しておくと、空港での両替金額を必要最低限に抑えられるので便利です。
また日本円の両替は、デリーやムンバイなどの日本から観光客が多く訪れる都市では可能なのですが、観光客が少ない地方都市では不可能な場合があります。この場合米ドルを両替することが可能なので、あらかじめいくらか用意しておくと安心でしょう。
気候について
暑い国というイメージが定着しつつあるインドですが、その気候はタイをはじめとする東南アジア諸国と同様に乾季、雨季、暑季の3つに分類されます。国土が日本の約8.7倍と広大なため訪れる地域によって気候は全く異なりますが、一般に10〜3月頃が乾季、4〜6月が暑季、そして7〜9月が雨季に当てはまります。
乾季の特徴
乾季は降雨量が少なく、平均気温が約26〜29度と過ごしやすいため、多くの観光客が訪れるハイシーズンです。特に11〜2月は、かなり過ごしやすい気候として知られるため、インド初心者の方には是非旅行をオススメしたい季節です。
暑季の特徴
インドの気温が最も上がり、デリー周辺でも最高気温が約40度、砂漠地帯では約50度と、うだるような暑さと強い日差しが特徴である季節が暑季です。この季節に都市部を訪れる場合は、熱中症対策をしっかりと行っておく必要があります。
しかしながら、ヒマラヤ山脈地方やデカン高原地方のような、標高が高いところに位置する観光地を訪れるのであれば、暑季はベストシーズンであるといえます。例えば、ヒマラヤ山脈南側に位置するダージリンでは、暑季でも平均気温が15〜20度とかなり過ごしやすいです。
雨季の特徴
インドの雨季は、日本の梅雨のように1日中雨が降るわけではなく、一定の時間帯にスコールと呼ばれる強い雨が降るのが特徴です。これは国土南西から吹き寄せる季節風(モンスーン)の影響で、特にインド北部のヒマラヤ山岳部、ガンジス河流域の中部から東にかけて、そしてインド南部を中心に多量の雨が降ると言われています。
この季節は蒸し暑く、地域により豪雨による洪水の危険性もありますので、旅行を計画する場合は南部地域を避けて首都近郊あたりを旅行するのが理想です。
服装について
インドを訪れる場合の服装は、基本的に日本の夏と同じような服装が適しています。また、この時に薄手のカーディガンなど軽く羽織れるものを持っていくと、強い日差しや効きすぎた冷房など状況に合わせて対応が出来るので便利です。
乾季に旅行する場合または暑季に山岳部を訪れる場合は、厚手の防寒着こそ不要なものの、人によっては少し肌寒く感じることがあるかもしれないので、念のため、コンパクトにまとまる防寒着を持って行きましょう。
また、雨季には傘が役に立たない程の雨が降るため、雨具を持ち歩くというよりは、思い切って雨宿りすることをオススメします。
インドの文化
インドは様々な神様を信仰する宗教国家です。先にも述べた通り、この国では全人口の約8割がヒンドゥー教を信仰するほか、イスラム教、キリスト教、仏教および日本ではなかなか耳にすることの無いような宗教がいくつも混在しています。
この国を訪れると、これらの「宗教」が文化として人々の生活に根強く定着しているのが分かります。私達が住む日本とは環境、人種、文化、宗教観、そして食生活など基本的なところは全て異なります。つまり、日本人が持つ「常識」は通用しないということを常に頭に入れて行動する必要があります。
特に初めてインドを訪れる場合は慣れない環境に驚く方も少なくありませんが、慣れないのも当然です。この国に一歩足を踏み入れたら、これまでの先入観は捨てて、あらゆる物事を寛容に受け入れる「心の余裕」を持ちましょう。
インドへ旅行する前に知っておきたいマナー
インドでは宗教だけでなく、日常生活に関連する基本的なマナーや習慣など、あらゆる事柄が日本と異なります。旅行先で余計なトラブルに遭わない為にも、必要最低限のマナーや生活習慣は身に付けておかなければなりません。
まず、日本では「おはようございます」、「こんにちは」などと時間により言い方が異なる挨拶ですが、インドでは時間帯に関わらず「ナマステー」と言うことが出来ます。これは「あなたを尊敬します」という意味を持ち、挨拶する相手の宗教に関係なく使うことが出来ます。
また、インドでは排便後に左手を使って洗う習慣があるため、「左手は不浄」という認識が社会全体に浸透しています。挨拶時はもちろんのこと食事や物の受け渡しなどにも右手を使用する文化があるので、左手の使用は極力避けるようにしましょう。
また、この国では唾液や血液も不浄として扱われます。ご自身の唾液が付着した物は、他人と共有しない様に気を付けて下さい。
喫煙および飲酒に関する習慣
インドでは、飲酒や喫煙が制限されており、そのルールは日本や諸外国と比べても厳しいことでよく知られています。外国人旅行者だからといって、現地のルールや法律の適用の対象外になるということは無く、行為の内容や状況によっては厳しい罰則が科せられることもあるので注意が必要です。
【飲酒】
日本ではスーパーやコンビニなどで簡単に手に入るお酒ですが、インドでは宗教上の都合から、その提供および販売が厳しく制限されています。旅行先でお酒を飲みたい方は、ホテルのバーや観光客向けのレストランなど限られた場所でのみ飲酒可能なので注意して下さい。
また、グジャラート州、マニプル州、ビハール州およびナーガーランド州では禁酒法が適用され、その他の州でも禁酒日という一切酒類の販売を行わない日が毎月1〜 2日設定されています。現地での飲酒の可否は、余計なトラブルを避けるためにも滞在先のホテルや添乗員など信用出来る相手に念のため確認しておくと安心でしょう。
【喫煙】
インドでは、2003年に施行された禁煙法により、公共の場所での喫煙が全面的に禁止されています。駅やレストランはもちろん、バーや路上での喫煙も禁煙の対象で、これに違反した場合は罰則が適用されます。
これは、公共の場でのみ適用されるため自分の部屋や喫煙所は規制の対象外になります。
インドの治安
旅行をより楽しむためには、現地の治安情報を事前にしっかりと確認しておく必要があります。インドの治安に関する情報は、女性への性的暴行関連の話題がどうしても目立ってしまいがちなのですが、実はその他にも注意すべき項目がいくつかあるので紹介したいと思います。
まず、デリー、アーグラー、ジャイプールおよびムンバイのような外国人観光客が多く訪れるエリアの治安についてですが、外務省が運営している海外安全ホームページによると、現在の危険レベルは1で「十分注意してください」と記されています。
これを読まれている方で「レベル1って大丈夫?」、「安全の基準って何?」などと不安に思う方が居るかと思いますが、一般的な外国人観光客として行動する分には、基本的に問題無いと思っていただいて結構です。しかしながら、この情報は現地での安全を保証するものではありません。
インド旅行の際は、不測の事態も考慮した上であらかじめ海外旅行保険に加入して行かれることを強くオススメします。
外国人観光客を狙った軽犯罪は世界共通
大都市をはじめ、外国人観光客が多く訪れる観光地ではスリやひったくり、そして置き引きなどの被害が非常に多く報告されています。手荷物および貴重品の管理はしっかりしましょう。
また、都市部では睡眠強盗や詐欺といった悪質な犯罪被害も報告されています。路上で急に日本語で話掛けられる場合がありますが、全て無視していただいて結構です。
また、フレンドリーな人間を装ってこちらを信用させ、あとでお金をしっかり騙し取るといった被害もよく耳にします。余計なトラブルに巻き込まれて、大切な旅行の時間を台無しにしない為にも、現地では手荷物の管理を徹底した上で慎重に行動しましょう。
女性はなるべく肌の露出を避ける
インドは世界的に見ても、女性の性犯罪被害報告件数が非常に高い国です。これには現地の宗教、生活文化、そしてしきたりなど様々な事柄が理由として挙げられるのですが、性的暴行は驚くほど頻繁に行われているのが実態です。これは外国人も例外ではありません。
女性がこの国を訪れる場合は、なるべく肌の露出を控え、ボディラインが強調される服装は避ける必要があります。また、もしも路上で見知らぬ男性から話し掛けられたとしても、絶対に無視を貫いて下さい。自分の身は、しっかりと自分で守りましょう。
交通事故に注意
日本ではかなり厳しく取り締まりが行われている「交通ルール」ですが、インドでの事情は、全く異なるので注意して下さい。まず、現地では歩行者よりも車優先の社会が成り立っています。そのため、仮に道路を横断中、運悪く車に轢かれてしまった場合でも、ひき逃げされてしまうことが非常に多いです。
日本のように「警察が来て、その後にかかる病院代は相手の保険会社が支払う」なんて事は非常に稀です。大切な旅行を交通事故で台無しにすることが無いよう、道の横断などには気をつけましょう。
人気観光都市
インドには39ヵ所の世界遺産があり、それらを中心に以下の観光地が人気です。
【人気観光地一覧】
- ムガル帝国とイギリス植民地時代の面影が漂う、首都デリー
- ヒマラヤ山脈を臨む山岳リゾート、ダージリン
- 仏教の聖地として多くの信者が巡礼しに訪れるブッダ・ガヤー
- ヨガの聖地リシュケーシュ
- ヒンドゥー教の聖地ワラーナシー
- ムガル帝国の古都アーグラー
- ピンクシティーと呼ばれる美しい旧市街が魅力のジャイプル
定番スポット10選
タージ・マハル
タージ・マハルは、ムガル帝国第5代皇帝であるシャー・ジャハーン皇帝が、その妃ムムタズ・マハルの死を悼んでヤムナー河のほとりに建てた総大理石の大霊廟です。その建築には3万人近くの建築家や職人が携わったほか、様々な貴石を世界各国から取り寄せた為、国が傾くほど膨大な費用がかかったといわれています。
この偉大な建築には、約22年もの歳月が費やされ、1653年に完成しました。比較対象となる建造物が周囲に存在しないため、その大きさは実際に敷地内に足を踏み入れるまで実感が湧きにくいのですが、基壇は95m四方、本体は57m四方で高さは67m、4本のミナレットは高さ43mと想像以上に大きな建物であるのが分かります。
タージ・マハルは完璧なまでに左右対称に造られ、美しい4本のミナレットを持つほか、細部まで細かい装飾が施されているため「イスラム建築の至宝」とも呼ばれています。観光で足を運ぶ際は是非メインゲートを潜ったところで霊廟と美しい庭園をバックに写真撮影をしましょう。
アンベール城
アンベール城はジャイプール郊外の高台に位置する宮殿城塞で、2013年に世界文化遺産「ラージャスターンの丘陵砦群」を構成する城砦の一つとして登録されました。この城塞は、8世紀頃からジャイプール一帯を支配したラージプート族のマハラジャ、マン・スィンにより16世紀初頭に築城されたといわれています。
以降、ジャイプールに遷都するまでの150年間、歴代のマハラジャにより増改築が繰り返されたのち、17世紀のマハラジャ、ジャイ・スィン1世の時代にほぼ現在の姿に完成されました。城塞ならではの外観とは裏腹に細やかな幾何学模様の装飾が施された美しい宮殿建築は必見です。
また、アンベール城は高台に位置しているので、麓からゾウのタクシーを利用してアクセスするのが便利です。
【主な見どころ】
- かつてマハラジャが公務を行なっていたとされる一般謁見の間
- 美しいフレスコ画が特徴である宮殿の入り口、ライオン門
- 細やかなフレスコ画が描かれ、「インド屈指の美しい門」と称されるガネーシャ門
- かつては賓客を迎える際に利用され、キラキラとした鏡が壁や天井に無数に埋め込まれている鏡の間
- 優美なフレスコ画をはじめ透かし彫りの装飾が非常に見応えのあるソーハグ・マンディル
風の宮殿
別名「ハワー・マハル」と呼ばれる風の宮殿は、ピンクシティーと親しまれる北インドの人気観光都市ジャイプールの定番観光スポットです。この宮殿は、1799年にサワーイー・プラタップ・スィンというマハラジャが、当時姿を見られることを禁じられていた宮廷女性達のために建造したもので、彫刻を施したテラスが大通りに面してびっしりと並んでいるのが特徴です。
この宮殿が「風の宮殿」と呼ばれているのは、建物内部の小部屋にどの方角からでも風が入るように工夫されているのが理由です。壮大な外観もさることながら、内部に施された美しい造りも必見です。この宮殿は旧市街の中心部に位置しているので、ここを観光の起点として行動すると便利でしょう。
エレファンタ石窟群
エレファンタ石窟群は、ムンバイに位置するインド門の港から、フェリーで約1時間程の場所に位置する小さな島「エレファンタ島」が誇る世界遺産です。この遺跡の見どころはヒンドゥー教の石窟寺院で、全部で5ヵ所あります。
これらは6〜8世紀頃にこの島で修行していた僧侶により造られたもので、内部は全てシヴァ神にまつわる彫刻が施されているのが特徴です。これらの多くは、かつてこの島に上陸したポルトガル人により破壊されてしまいましたが、幸い第1窟だけその被害を免れたといわれています。
第1窟はシヴァ神を祀る神殿のほか、壁面を削って造られた細かいレリーフが非常に良い保存状態で残るため、当時の人々の信仰深さを現代に伝える貴重な手掛かりとして大切にされています。最大の見どころは、奥の壁中央に深彫りされた「シヴァの三面上半身像」で、シヴァ神が持つそれぞれの顔が「調和」、「平和」および「破壊」と3つの異なる意味を持つことで知られています。
エローラ石窟群
アウランガーバードの北西に位置する「エローラ石窟群」は、インド最大の石窟寺院として知られる世界遺産です。この遺跡は、仏教、ジャイナ教およびヒンドゥー教の3つの宗教による合計34の石窟で構成され、その歴史は最も古いもので5世紀頃まで遡ります。
また、これらの石窟は約6世紀もの歳月をかけて掘られたといわれ、壁や天井をはじめ細部まで細かく施された彫刻の数々は人力で削り出されたとは思えない程、高い完成度を誇っています。
敷地内の面積は広大かつ訪れる石窟の数も非常に多いため、全て見学しようとすると膨大な時間を費やす必要があります。観光で訪れる際は、各宗教エリアごとの見どころをしっかりと押さえ、効率的に巡るのがオススメです。
仏教石窟群(第1〜12窟)
7〜8世紀に造られたもので、第10窟以外はヴィハーラと呼ばれる僧院です。ここで訪れておきたいのが第10窟で、仏塔を祀る目的で7世紀に造られたチャイティヤ窟です。
ヒンドゥー教石窟群(第13〜29窟)
6〜9世紀に造られたもので、優れた装飾性が際立ち見どころが多いのが特徴です。ここで是非訪れておきたいのが第16窟、21窟、29窟です。なかでも第16窟にあたるカイラーサナータ寺院は「エローラ最大の見どころ」と称されるほど壮大な石彫り寺院として知られています。
ジャイナ教石窟群(第30〜34窟)
9世紀頃に造られたもので、同敷地内で最も北に位置する石窟群です。石窟の規模こそ小さいものの、芸術性が非常に高い見事な彫刻が魅力です。ここでは第32窟および33窟を訪れましょう。
ファテープル・スィークリー
ファテープル・スィークリーは、ムガル帝国第3代皇帝アクバルが1571年に遷都したことをキッカケに築いた城跡です。この場所は、かつて広大な敷地を城壁で囲み、赤砂岩を用いて造られた宮廷やモスクをはじめとする多数の美しい建造物が築かれた古都です。
しかし遷都したのも束の間、人々は深刻な水不足と猛暑が原因でわずか14年間でこの都を離れることになりました。以降、この地は長い間廃墟としての歴史を歩み、戦禍に巻き込まれることもなく現在に至っています。
その為、この都城遺跡では約450年も昔に築かれた壮大な建造物群が非常に良好な保存状態で残されているのが特徴です。イスラム様式とインド古典様式が反映された特徴的な建築様式は必見です。
見どころが非常に多い観光スポットなので、是非専用のツアーガイドと一緒に訪れることをオススメします。
フマユーン廟
フマユーン廟はムガール帝国第2代皇帝フマユーンの為に、その妃でペルシア出身のハージー・ベーガムが9年もの歳月を費やしたのち、1565年に完成させたお墓です。その建物は「ムガル建築」と呼ばれる、イスラム様式とペルシア様式が融合した特徴的な造りをしていて、「ムガル建築の傑作」と称えられています。
広大な庭園に位置する左右対称な霊廟を訪れて、アーグラーのタージ・マハルを連想する方は少なくないと思います。それもそのはず、フマユーン廟は、後にタージ・マハルの建築にも影響を与えた「タージ・マハルのモデル」とも呼べる建物なのです。
主な見どころはペルシアが起源といわれる正方形の庭園、完全な点対称に造られた赤砂岩の建物および大理石のドームです。インド旅行でタージ・マハルを訪れる予定の方は是非こちらの建物にも足を運んでみて下さい。
クトゥブ・ミーナール
この遺跡は「インド最古のイスラム様式の建築」として知られる世界遺産です。ここはインド最初の王朝であったイスラム王朝からハルジー朝時代の歴史的に大変重要な建造物群が残る北インドの定番観光スポットで、デリー郊外に位置しています。
主な見どころは、13世紀に建設が中断して以降未完の状態で残されたミナレット(モスクの塔)、グプタ朝によるインド統一記念として造られた鉄柱および複数の霊廟など様々ですが、この遺跡で必ず訪れておきたいのが「クトゥブ・ミーナール」と呼ばれる石塔です。
この石塔は、当時この王朝のスルターンであったクトゥブッディーン・アイバクが、ヒンドゥー教に対する勝利を記念して建てたもので、それぞれ建築年代と資材が異なる5層構造をとっています。塔の全長は72.5m、基部の直径は14.3m、そして5層目にあたる頂部は2.7mと、上部へ行くに従って細くなっています。
クトゥブ・ミーナールの歴史は1192年まで遡りますが、クトゥブッディーン・アイバク存命中に完成したのは、一層目だけであったといわれています。残りの2〜3層は後継者であるシャムスディーン・イルトゥミシュが1210〜1235年に完成させ、残る2層をトゥグルク朝のスルタン、アラーウッディーン・ハルジーが1368年に完成させました。
完成当初は5層目の上にドームが加えられていたそうですが、地震によって落下してしまった為、現在は確認することが出来ません。また、そのすぐ横には1188年に築かれたインド最古のモスク「クワットアル・イスラム・マスジット」が位置しています。
このモスクはヒンドゥー教やジャイナ教の寺院を破壊し、それらの建築資材をそのまま使用して建てられた為、回廊の柱など所々にその名残が残っているのが特徴です。
ラール・キラー
タージ・マハルを築いたことで知られる、ムガル帝国第5代皇帝であるシャー・ジャハーン皇帝が、オールドデリー地区に要塞として建築した城です。また、この城は1639〜1648年に建造され、赤い砂岩で造られていることから「レッド・フォート」という別名を持ちます。
イギリス統治時代には軍事施設として利用され、1857年に起きたインド大反乱(セポイの乱)では宮殿の一部が破壊されてしまったものの、城内にはムガル帝国の面影が色濃く残る見どころが多いです。
【主な見どころ】
- 貴石を用いた装飾が美しい宮殿、カース・マハル
- 「真珠のモスク」と呼ばれる大理石製のモーティー・マスジット
- 9つの大理石ドームが特徴的で、当時ムガル帝国の一部だったパキスタン北東部のラホールの方向を向いている、ラホール門
- 当時密談が行われていたとされる「貴賓謁見の間」、ディーワーネ・カース
- ムガル帝国の伝統的なモチーフが施された「一般謁見の間」、ディーワーネ・アーム
ガンガー
ガンガーは、インド北部のヒマラヤ山脈から南部のベンガル湾へ流れる大河で、別名ガンジス河と呼ばれています。川沿いにはヒンドゥー教の聖地として知られるワラーナシーが位置し、旧市街に沿って並ぶ84のガートには、沐浴および祈りを捧げる目的で多くの信者が訪れています。
北インドの定番3都市を巡る観光スポット4選
インド門(デリー)
第一次世界大戦で戦死したインド兵士を敬うため、1931年に築かれた慰霊碑です。パリの凱旋門をもとに造られたといわれ、その高さは42m、壁面には1万3,500人に及ぶ戦没者の名前が刻まれています。夜は美しくライトアップされるので、時間に余裕のある方は是非昼夜共に訪れてみると良いでしょう。
ラージ・ガート
ヤムナー河のほとりに位置する公園墓地で、1948年1月30日(金)に暗殺された民族運動の指導者マハートマー・ガンディーの慰霊碑があります。ここはインド独立の父として慕われるガンディーの遺体が火葬された場所で、インド各地から多くの人々がお祈りに訪れます。
ジャマー・マスジット
オールドデリー地区に位置する、インド最大規模のイスラム教モスクです。14年の歳月を費やしたのち、1656年にシャー・ジャハーナーバードの本寺として完成されました。赤砂岩と白大理石が調和した外観はとても美しく、中庭には2万5,000人もの人々を収容することが出来るといわれ、その建築規模の大きさが伺えます。
毎週金曜日はイスラム教徒にとって休日にあたるため、礼拝に訪れる多くの信者で賑わいます。モスクへの入場そのものは無料なのですが、カメラやスマートフォンを持っていると、持ち込み料としてRs300徴収されることがあるので注意が必要です。
アーグラー城
アーグラー城は、ムガール帝国第3代皇帝のアクバル帝が1565年から10年の歳月を費やし、ヤムナー河岸に建造した要塞で、第4代皇帝シャハンギールおよび第5代皇帝シャー・ジャハーンの時代まで拠点として利用されました。
城塞の敷地は高さ20mの壁により囲まれていて、それぞれの皇帝により造られた特徴的な建造物が主な見どころです。かつて王族の住居として使用されていた「ジャハーンギール宮殿」や謁見の間として親しまれる「ディーワーネ・アーム」、貴賓謁見の間として親しまれる「ディーワーネ・カース」およびシャー・ジャハーンが幽閉されたことでも有名な塔「ムサンマン・ブルジュ」など様々な歴史的建造物がひしめいているのが特徴です。
壮大な自然を満喫できる観光スポット3選
ダージリン
インド北東部に位置するヒマーラヤの尾根の上、標高2,134mの場所にイギリス人が避暑地として築いた山岳リゾートです。植民地の面影を残す建造物の数々と、タイガー・ヒルから望むヒマーラヤの美しい眺望が魅力です。
この町は良質な紅茶の産地としても名高く、3月中旬〜11月下旬頃に茶園を訪れると「本場の茶摘み」が楽しめます。その他にも、ガイドと一緒に茶園を見学して紅茶作りの工程を学んだり、ダージリンならではの体験ができるのも嬉しいポイントでしょう。
また、この町は1881年に開業し、アジアで最も古い登山鉄道として知られる「ダージリン・ヒマラヤ鉄道」観光の拠点としても、多くの観光客により訪れられています。同鉄道は、インドがまだイギリスの統治下であった時代に紅茶の輸送と、避暑客の便宜を図る目的で整備されたのち、1999年にユネスコの世界遺産として登録されました。
ダージリンまたはスィリグリーから往復しているレトロな観光列車から眺める景色は絶景そのものです。現地滞在時間に余裕のある方は是非乗車してみて下さい。
ゴア
ゴアは15世紀初頭に、ポルトガルが大航海時代に植民地として、インド南西部のアラビア海沿岸に東方貿易の拠点として築いた都市です。
かつては人口20万人規模の都市として繁栄を極めたものの、疫病の蔓延や他国の勢力が強まるにつれてその勢いは次第に弱まり、新しい町であるパナジが造られました。現在は、このパナジ市、ヴァスコ・ダ・ガマ市およびオールド・ゴアなどの町を総称して「ゴア」として親しまれています。
沿岸には美しいビーチがいくつも連なり、街には植民地時代の名残が感じられる建造物が多く残っています。
ジャイサルメール
インド北西部に位置する、かつての城塞都市です。町の歴史は12世紀まで遡り、当時バッティ家の王であったジャイサルにより、東西貿易の要所として築かれたのが始まりです。
主な見どころは、ラジャスターン最古の城の一つで、2013年には「ラージャスターンの丘陵城塞群」としてユネスコの世界遺産に登録されたジャイサルメール城や豪華な建築様式が美しいハヴェーリーが挙げられるほか、近郊に位置する砂漠や砂丘を訪れるのが人気です。
古代の仏教寺院を訪れる観光スポット3選
マハーボディー寺院
ブッダが悟りを開いたとされる仏教最大の聖地「ブッダガヤ」に位置する寺院です。この寺院は、仏教を篤く信仰していたといわれるマウリヤ朝の3代目・アショーカ王によって紀元前3世紀に築かれたのが起源とされていますが、現在訪れることが出来る建物は5~6世紀のグプタ朝時代のものです。
12世紀のイスラーム勢による侵攻以降仏教は衰退の一途を辿り、長い間放棄されることとなりましたが、1830年代にはイギリス人考古学者により発見されたことをキッカケに修復作業が行われました。
主な見どころは、ブッダが覚りを開いた場所に建つ、高さ52mの大塔、ブッダが足跡を刻んだとされる仏足石、および寺院の裏側にある菩提樹の下には釈迦が沐浴したという伝説が残る蓮池があります。
前正覚山
スィッダールタ(覚りを開く前のブッダ)が5人の修行者と共に6年にも及ぶ修行を行ったという言い伝えが残る岩山です。山の中腹にはチベット寺院が位置し、その一段上にある小さな洞窟では断食の修行が行われていたそうです。
結局覚りを得ることは出来ませんでしたが、その洞窟内には当時を連想させる「断食の苦行を行うブッダの姿を模した像」が祀られています。
アジャンター石窟群
アジャンター石窟群は、マハラーシュートラ州北部に位置するワーグラー川沿いの岩山を削って造られた仏教寺院遺跡で、上でも紹介したエローラ石窟群よりもさらに古い時代に築かれたといわれています。
ここで訪れることが出来る石窟は全部で29窟ですが、これらは完成された年代により、以下の2種類に分けられます。
- 前期窟=紀元前1世紀頃の上座部仏教期に完成された石窟
- 後期窟=5~6世紀の大乗仏教期に完成された石窟
これらの石窟には、鮮やかな色彩が残る壁画や天井画をはじめ、細部まで細かく彫刻が施された豪華なファサードなど、とにかく見どころがいっぱいです。
なかでも、この寺院群で必ず訪れておきたいのが、アジャンターで最も美しい内部装飾が施されている第1窟です。石窟内部に描かれている蓮花手菩薩は、奈良の法隆寺金堂に描かれる菩薩像のモデルにもなったことで知られ、仏教絵画の傑作として名高い作品です。
古代のヒンドゥー教およびバラモン教寺院を訪れる観光スポット5選
カジュラーホーの寺院群
カジュラーホーは、9~13世紀に中央インドを統一したチャンデーラ朝の都があった場所です。950〜1050年の100年間に及ぶ最盛期には、当時の王により85ヵ所ものヒンドゥーおよびジャイナ教寺院が建設されましたが、14世紀にはイスラーム勢力の侵攻により破壊され、そのうちの25ヵ所が現在残っている状態です。
これらは歴史的および文化的に大変重要であるため、1986年に「カジュラーホーの建造物群」としてユネスコの世界遺産として登録されました。
遺跡群の敷地は、ヒンドゥー教寺院が多く立ち並ぶ西側とジャイナ教寺院が残る東側の2エリアに分かれていますが、その見どころのほとんどは西側に集中しています。抱擁する男女として知られるミトゥナをはじめ、寺院の外壁を埋め尽くす官能的な彫刻は精巧で完成度が非常に高く、訪れる者全てを魅了します。
参考までに、各エリアの見どころを以下に挙げます。
【西側の見どころ】
- 同寺院群で最も良い保存状態であるラクシュマナー寺院
- 太陽神スーリヤを祀るチットラグプター寺院
- 当時の習慣および風俗の様子をうかがい知ることが出来るヴィシュワナータ寺院
- シヴァ神を祀る、同寺院遺跡最大規模を誇るカンダーリヤ・マハーデーヴァ寺院
【東側の見どころ】
- 天女アプサラスの像が美しいと高い評判を誇るドゥラーデーオ寺院
- 白亜の外観が目を引くシャーンティナータ寺院
マハーバリプラム
インド東部タミルナードゥ州の州都であるチェンナイからバスで2時間ほどの場所に位置するリゾート地です。この町の歴史は4〜9世紀頃までさかのぼり、当時はパッラヴァ朝の首都が置かれ、アラビア海を渡ってくる商人たちが東西貿易の拠点として利用し、大いに繁栄したことで知られます。
ベンガル湾を望む海岸や岩山には、パッラヴァ朝時代に築かれた多くのヒンドゥー教寺院や彫刻が良好な保存状態で残されています。
主な見どころは、女神ガンガーにまつわるレリーフが美しく、世界最大規模の岩壁彫刻として知られる「アルジュナの苦行」、ひとつの巨大な花崗岩から掘り出されたとは信じられないほど、精巧に造られた石彫寺院「ファイブ・ラタ」、巨大な丸岩が坂の途中で止まっているかの様な不思議な光景が広がる「クリシュナのバターボール」および切石を積んでシヴァ神を祀るために7世紀頃建造された「海岸寺院」が挙げられます。
これらは「マハーバリプラムの建造物群」として1984年にユネスコの世界遺産として登録されました。
ミーナークシー・アンマン寺院
タミル・ナードゥ州の都市マドゥライに位置するヒンドゥー教の寺院です。ゾウの頭を持つ神であるガネーシャをはじめ、その両親にあたるミーナークシー女神およびスンダレーシュワラ神、そしてシヴァの乗り物の牡牛として知られるナンディーなどの様々な神を祀ったドラダ様式の建造物で、町のシンボルとして親しまれています。
敷地内にはシヴァ神を本尊とする「スンダレーシュワラ神殿」および魚の目をもつ女神として知られるミーナークシーを祀る「ミーナークシー・アンマン神殿」の神殿2ヵ所に加え、礼拝者が身を清める為に用いられる池「黄金のハスタンク」、そして豪華な装飾が施された985本の柱が立ち並ぶ「千柱堂」が位置し、大小12ヵ所の色鮮やかな塔門により囲まれています。
パレシュナート寺院
多くのジャイナ教徒が居住するコルカタで最も有名なジャイナ教寺院です。1867年に建てられたこの建物はステンドグラス、鏡および大理石などで美しく装飾が施されています。周辺にもいくつかジャイナ教寺院が位置しているので、併せて観光しましょう。入場は無料ですが、内部の撮影は禁止されているので、訪れる際はしっかりとマナーを守って観光しましょう。
カイラーサナータ寺院
エローラ石窟群の第16窟にあたるカイラーサナータ寺院は、8世紀の中頃から約5,000人に及ぶ職人が携わり、100年もの年月を費やして築いたといわれる、インド最大のヒンドゥー教寺院です。
巨大な岩山を奥行き81m、幅47m、高さ33mにわたり切り開いて造られた寺院は、シヴァ神が住むヒマーラヤの「カイラス山」を連想させます。高さ33mの本殿をはじめ、壁面には動植物やインドの叙事詩に関する彫刻が非常に丁寧に施されています。
イギリス植民地時代の歴史を感じる観光スポット4選
セント・ジョージ砦
セント・ジョージ砦はインド南東部に位置するチェンナイに現存する、イギリス植民地時代に築かれた最古の建造物の一つです。
この建物は、東インド会社の本拠地として1639年に築かれた商館およびそれを守る目的で築かれた要塞で、イギリスが南インド支配を行う際の拠点として利用された歴史を持ちます。敷地内の一角には、植民地時代に使用されていた武器や戦争に関連する展示などを行う「要塞博物館」も併設していて、植民地時代のインドを知る重要な手掛かりとなる場所でもあります。
モイダン公園
インドの西ベンガル州の州都・コルカタのフーグリー河とチョウロンギ通りの間に位置する公園で、南北に3km、東西に1kmと広大な敷地面積を誇ります。
敷地内には、イギリスがインド支配の拠点として1773年に完成させた「ウィリアム要塞」、イギリスがネパールとの戦争に勝利したことを記念して1814年に築いた、高さ48mの塔「ジャヒード・ミーナール」、19世紀に建てられたゴシック様式の教会「セント・ポール寺院」、19世紀初頭にインド国王を兼ねていたヴィクトリア女王を記念して1921年に完成された白亜の建造物「ヴィクトリア記念堂」など歴史的な建物が多く点在しています。
チャトラパティ・シヴァージー・ターミナス駅
イギリス人のF.W.スティーブンによって設計されのたのち、10年もの歳月を費やし、1887年に完成したヴィクトリアン・ゴシック様式の駅舎です。この国がイギリスの統治下に置かれていた時代を思わせるような、コロニアル調の美しい建築は必見です。今日では、インド最大級の乗降客数を誇る最も大きな駅で、2004年にユネスコの世界遺産として登録されました。
インド門(ムンバイ)
英国王のジョージ5世とメアリー王妃のインド上陸を記念して1911年に築かれた、ムンバイを象徴する建造物です。門の高さは26mで、グジャラート様式で造られています。英国王来印以降も、イギリスから訪れる要人を歓迎する式典が行われたり、19世紀以降、目まぐるしく変化するインド、そしてムンバイの歴史を見届けてきた建造物として多くの人々に親しまれています。
すぐ目の前には、インド最大の富豪といわれたジャムシェードジー・ターターにより建造され、1903年12月16日(水)に開業した世界有数のホテル「タージ・マハル・ホテル」が位置しています。25万ポンドに及ぶ巨額の資金を投入して造られた建築は、インドの伝統様式と西洋の様式が融合した特徴的な見た目を持ちます。
また、こちらのホテルは2008年11月26日(水)に起きた、ムンバイ同時多発テロにおいてテロリストに占領されたことでも知られています。インド門と同じくイギリスによる統治時代から、この地の歴史を見守ってきた重要な建造物です。インド門を訪れる際は、タージ・マハル・ホテルをバックに写真を撮るのも忘れずに行いましょう。
失敗なしのインド定番お土産
スパイス
インド料理を語る上で、絶対に欠かせない存在であるのが「スパイス」です。私たちが住む日本でも大人気のカレーですが、現地で食べるカレーの味は日本のとは全く異なるのが現実です。それだけに、インド旅行で口にしたカレーの味が忘れられないという方は非常に多いです。
インドを旅行で訪れる際は、教室に参加して地元の方から「奥深いカレーの世界とレシピ」を教わることを強くオススメします。それは、スパイスから作るインドカレーのレシピが学べるだけではなく、現地の文化を理解するためにもとても役立ちます。
スパイスは、料理好きなお友達へのお土産として喜ばれるほか、現地で習得したインドカレーの味を家族や知人に振舞って旅行の思い出をシェアする素敵なキッカケをくれます。スーパーや市場では、お好きな量を計り売りしてくれるので地元の方々に混ざってお買い物を楽しみましょう。
紅茶
実は世界最大の紅茶生産国であるインド。ダージリンやアッサムをはじめ、インド北東部を中心に栽培が盛んに行われています。そんな「紅茶の本場」を訪れたら、絶対買っておきたいお土産が紅茶です。価格は、スーパーや市場で手軽に手に入るような安価なものから、美しく包装された高級なものまで様々です。
その種類は非常にたくさんあって、どれを買えばいいか迷ってしまうほどです。有名なものはダージリン、アッサムおよびニルギリです。実際にお店へ足を運んで茶葉の香りを嗅ぎ比べてみましょう。
アーユルヴェーダコスメ
世界三大医学のひとつとして知られるインドの伝統医学「アーユルヴェーダ」。身体の調子をつかさどる3つのエネルギー要素をコントロールし、心と体の健康を整えることを目的とする様々な療法は美容にも応用されています。
インドでは、この伝統医学に基づいたコスメが多数手に入ります。その殆どは天然素材にこだわったオーガニックの製品で非常に高品質なことから、地元の方のみならず海外から訪れる観光客にも人気です。無添加のフェイスクリームや美容液は、肌への負担が少なくオススメです。
地ビール
暑い夏を過ごすのに欠かせないのが、キンキンに冷えたビール。一年のうち、ほとんどが高気温で日差しが強く照りつけるインドを旅行する上で、一度は試しておきたいのがインド産の地ビールなのではないでしょうか?
インドでは「キングフィッシャー」や「マハラジャ」をはじめとする、インド料理によく合う地ビールが生産されています。お酒好きな方へのお土産には、地ビールが喜ばれるでしょう。
インドへのアクセス
日本からインドへは、直行便または乗り継ぎ便を利用してアクセスするのが一般的です。日本から直行便を利用して行くことが出来る都市はデリーおよびムンバイで、日本からの出発空港は成田国際空港のみです。
成田空港からニューデリー(DEL)までの所要時間は直行便の利用で約10時間、ムンバイは約10時間40分です。また、中部国際空港をはじめとするその他の都市から向かう場合は、乗り継ぎ便で第3国を経由してアクセスすることになります。
その場合、日本からニューデリー(DEL)までの最短所要時間は約11時間20分となります。乗り継ぎ便を利用しての所要時間は経由地での乗り換え時間の長さにより異なるので、その他の国や都市を経由する場合は、乗り継ぎ時間の長さを必ず確認しておきましょう。
インド観光の移動手段
インド国内を観光で移動する為の主な移動手段は鉄道、中長距離バス、そして国内線の利用が一般的です。
中長距離バス
現地での滞在期間に余裕があり、ゆっくりと旅行を楽しみたいという方には、中長距離バスでの移動が便利です。バスの路線は基本的に国内全土を覆っていて、しっかりと舗装された道から田舎のデコボコ道まで状態も様々です。
バスは公営および民間の2種類あり、当然ながら公営バスの方が乗車料金が低く設定されています。路線の種類は、ふたつ以上の州をまたいで走行する「インターステート・バス」、長距離を走行する急行バス「エクスプレス・バス」、そして多くの停留所に泊まりながら短距離を走行する「ローカル・バス」と大きく分けて3種類あります。
乗車券は主要なバスターミナルおよびRedbusやBusindiaのようなバスチケット予約サイトで購入することが可能です。
大都市のバスターミナルからの出発であれば、英語で行き先が表示されていますが、少し田舎にある小さなバスターミナルではそうでないことが多いので、出来ればバスが出発する予定の時刻よりも30分以上前にバスターミナルに到着して、ご自身が向かうバス乗り場を確認しておくと安心でしょう。
注意:先進国でよく見掛けるようなバスには荷物専用のトランクが設備されていると思います。インドでも、そのようなバスは走っているのですが、まだまだ数が少なく、大きな荷物はバスの屋根の上に括り付けるのが一般的です。もし、荷物を運ぶのを手伝ってくれる人が居たらRs20ほどのチップを忘れずに払うようにしましょう。
国内線
インドの国内線は、エア・インディアおよびジェットエアウェイズをはじめとする民間航空会社が、首都ニューデリーを中心に主に以下の都市へ直行便を運航しています。短い滞在期間で多くの都市や観光スポットを効率よく回りたいという方および長距離の陸移動が体力的に厳しいという方には大変便利な交通手段です。
- ジャイプール
- チャンディーガル
- バンガロール
- アムリトサル
- チェンナイ
- ムンバイ
- コルカタ
- アウランガバード
鉄道
インド国内を鉄道で移動する場合、主要都市をはじめ全土に路線が広がるインド鉄道の利用が便利です。
国内で運行されている列車の種類は、特急列車「スーパーエクスプレス」、急行列車「エクスプレス」もしくは「メイル」、普通列車「オーディナリー」の3種類があり、客席クラスは乗車する列車のタイプにより異なりますが、全部で8種類あります。それぞれの客席の違いを以下に載せてあるので、予約時の参考にして下さい。
また、切符の購入は乗車駅の窓口や旅行会社で行うことが出来ますが、最もスムーズな方法はインド鉄道(IRCTC)の公式ホームページから予約する方法です。
【客席クラス一覧】
- A/C First(1A):エアコンと洗面台が完備されている1等個室です。中は快適で広々としたスペースに寝台が取り付けられており、内部から鍵を閉めることが可能です。
- A/C 2-Tier Sleeper(2A):エアコンが完備されている寝台車両で、ベッドは2段になっています。1Aと比較すると乗車料金は半額程度
- A/C 3-Tier Sleeper(3A):エアコンが完備されている寝台車両で、ベッドは3段になっています。上の寝台または天井までのスペースが狭いです。
- 3-Tier Sleeper(SL):小さな扇風機が完備されている3段ベッドの寝台車両です。上の寝台または天井までのスペースは3Aと同様ですが、料金は半額以下です。
- Exective Chair Car(EC):エアコンが完備されている座席車両で、シートの配置は1列あたり4席でフットレストが付いているので快適です。
- A/C Chair Car(CC):エアコンが完備されている座席車両。シートの配置は1列あたり5席で、フットレストはありません。
- 1st(FC):エアコンが完備されていないコンパートメント式の一等車
- 2nd Seating (2S):一般に自由席と呼ばれ、特急列車にも1〜2車両連結されています。シートが木製であるため、長距離移動で利用すると後で後悔する可能性が高いです。
インド観光でお得なフリーパス
Indrail Pass
Indrail Pass(インドレイルパス)とは、インド国鉄が運行するすべての列車が、利用する路線に関係なく有効期間中乗り放題になるパスです。パスは3種類、国内の主要鉄道駅または大きな旅行代理店などで購入することが可能で、支払いは米ドルまたは英ポンドで行うことができます。
購入するパスの値段は、有効期間および利用するクラスにより金額が異なるため、参考までに以下に紹介したいと思います。利用クラスの詳細は、以下に紹介する【移動手段/電車】で確認していただけます。正式なパスの名前は存在しないので、ここでは各レイルパスで利用可能なクラスごとに分けて紹介します。
全てのクラスが利用可能であるパスの料金
12時間パス
大人:57米ドル/小児:29米ドル
24時間パス(1day)
大人:95米ドル/小児:47米ドル
48時間パス(2days)
大人:160米ドル/小児:80米ドル
4daysパス
大人:220米ドル/小児:110米ドル
7daysパス
大人:270米ドル/小児:135米ドル
15daysパス
大人:370米ドル/小児:185米ドル
21daysパス
大人:396米ドル/小児:198米ドル
30daysパス
大人:495米ドル/小児:248米ドル
60daysパス
大人:800米ドル/小児:400米ドル
90daysパス
大人:1060米ドル/小児:530米ドル
1AおよびEC以外のクラスが利用可能であるパスの料金
12時間パス
大人:26米ドル/小児:13米ドル
24時間パス(1day)
大人:43米ドル/小児:22米ドル
48時間パス(2days)
大人:70米ドル/小児:35米ドル
4daysパス
大人:110米ドル/小児:55米ドル
7daysパス
大人:135米ドル/小児:68米ドル
15daysパス
大人:185米ドル/小児:95米ドル
21daysパス
大人:198米ドル/小児:99米ドル
30daysパス
大人:248米ドル/小児:126米ドル
60daysパス
大人:400米ドル/小児:200米ドル
90daysパス
大人:530米ドル/小児:265米ドル
SLおよび2Sクラスが利用可能であるパスの料金
12時間パス
大人:11米ドル/小児:6米ドル
24時間パス(1day)
大人:19米ドル/小児:10米ドル
48時間パス(2days)
大人:30米ドル/小児:15米ドル
4daysパス
大人:50米ドル/小児:25米ドル
7daysパス
大人:80米ドル/小児:40米ドル
15daysパス
大人:90米ドル/小児:45米ドル
21daysパス
大人:100米ドル/小児:50米ドル
30daysパス
大人:125米ドル/小児:65米ドル
60daysパス
大人:185米ドル/小児:95米ドル
90daysパス
大人:235米ドル/小児:120米ドル
インドの年間イベント情報
1月
共和国記念日(1月26日)
1950年1月26日(木)にインド憲法を発布し、共和国になったことを記念するインドの祝日です。この日は国内各地でパレードが催されますが、なかでも首都デリーの大統領官邸からインド門までを結ぶ大通りで催されるパレードは、規模が盛大なことでよく知られています。
デリー周辺ではセキュリティー対策の都合上、主要な観光施設が前後数日間閉鎖されます。この時期にインドを訪れる場合は、旅行計画を慎重に行う必要があるので注意してください。
3月
ホーリー
ホーリーはヒンドゥー教最大およびインド三大祭りの一つとして知られ、毎年3月下旬に2日間の日程で開催されます。人々は1日目に街頭で焚き火をしながら幸福の祈願を行い、2日目に色が付いた粉や水を互いに掛け合い、春の訪れを祝います。
シヴァラートゥリ
ヒンドゥー教徒が破壊神シヴァ神を祭る祝日です。何億人もの信者が讃歌を歌いながら夜通し祈りを捧げ、功徳を積みます。
4月
聖金曜日
イースターとして知られる復活祭前の金曜日を意味する、キリスト教において最も重要な祝日の一つです。イエス・キリストが十字架にかけられて処刑された日で、受難日とも呼ばれています。
5月
メーデー
メーデーは、毎年5月1日に祝われる国際的な労働者の祭典です。インドでもこの日は祝日にあたり、一部のお店およびレストランそして公的機関が休みになるので注意しましょう。
6月
イスラム教断食明け祭
イスラム暦における第9月の断食月「ラマダーン」の終わりを告げるお祭りで、イスラム教徒は断食明けを祝ってごちそうを食べます。日付は、預言者「ムハンマド」が聖地メッカからメディナに移住した622年を元年としてつくられた暦である「イスラム暦」に従うため、毎年変化します。
8月
インド独立記念日(8月15日)
1947年8月15日(金)、インドがイギリスから独立したことを記念する日です。1月の共和国記念日と同じく国内各地でパレードなどが行われるほか、デリー周辺のセキュリティ強化に伴い、主要観光施設が前後数日閉鎖されます。この時期にインド旅行を計画される方は、注意してください。
クリシュナ神誕生日
ヒンドゥー教の神様の中でも非常に人気が高いクリシュナ神の誕生を祝う祭りで、クリシュナ・ジャンマシュタミーとも呼ばれています。
9月
イスラム教新年
イスラム教の預言者として知られるムハンマドが、聖地メッカからメディナに移住したといわれる日です。この日付は、622年を元年としてつくられた「イスラム暦」に従うため、毎年変動します。
ガネーシャ生誕祭
ガネーシャ生誕祭は、特徴的なゾウの頭と大きなお腹を持つヒンドゥー教の神様であるガネーシャの生誕を祝う西インド最大のお祭りです。各地で毎年8月下旬から9月上旬頃まで合計11日間にわたり開催されますが、特にマハーラーシュトラ州に位置するプネーのものが盛大として知られています。
10月
マハートマー・ガンディー生誕祭(10月2日)
民主運動の主導者であり、インド建国の父と呼ばれる、マハートマー・ガンディーの誕生日です。彼の誕生日である10月2日は、毎年インドの祝日として祝われています。
また、1948年1月30日(金)に暗殺された彼の亡骸を火葬したことで知られるラージ・ガートには、政府の要人を始め、全国各地から多くの人々が参拝に訪れます。
ヒンドゥー教ダシェラ祭
ダシェラ祭はインド三大祭りのなかで最も盛大かつ人気が高いお祭りで、毎年9月から10月の間、10日間催されます。
これは、「ヒンドゥー教の英雄ラーマ王子が3人の悪魔と10日間にわたる戦いの末、勝利した」という伝説にまつわるお祭りで、信者は健康と繁栄を願って9日間の断食を行います。祭り最終日にあたる10日目になるとラーマ王子に倒された魔王ラーヴァナを模した巨大な人形をインド各地で燃やします。
ゴバードハンプジャ
ゴバードハンプジャは、精進料理を神に捧げてお祝いするヒンドゥー教のお祭りです。
11月
ムハンマド生誕祭
ムハンマド生誕祭は、イスラム教の預言者として知られるムハンマドの生誕を祝う日です。祭りの日付は9月のイスラム教新年と同じくイスラム暦に従うため、毎年変化します。
ディワーリー(ヒンドゥー教新年祭)
ディワーリーは、ホーリーおよびダシェラ祭と共にインド三大祭りを構成するヒンドゥー教のお祭りです。このお祭りは毎年10〜11月にヒンドゥー教の富と幸運の女神として知られるラクシュミーを招き、人々が商売繁盛および幸運を祈願します。
ディワーリーの前後5日間は、女神を招くための灯明が家々の戸口を照らすので「光の祭典」とも呼ばれています。