外せない!映える桜スポット
二条城
世界遺産にも登録されている二条城には、約50種・約300本もの桜が植えられています。毎年3月下旬から4月中旬の期間には「二条城桜まつり」が開催され、多くの人が訪れます。
「二条城桜まつり」の期間中は夜間のライトアップが行われるので、重要文化財の唐門をはじめとする歴史的建造物と桜の美しいコラボレーションを夜遅くまで楽しむことができます。昼と夜で異なる魅力が感じられるので、ぜひどちらも足を運んでみてください。
蹴上インクライン
まさにフォトジェニックな桜スポットといえば、蹴上(けあげ)インクライン。蹴上駅の近くから、南禅寺前辺りまで約582m続いています。かつて使用されていた傾斜鉄道の跡地で、現在も廃線跡が残り、その道を自由に散策できる貴重なスポットです。
毎年春になると約90本のソメイヨシノが咲き誇ります。ぜひ廃線跡を歩きながら、ゆったりと花見を楽しんでみてください。思わず写真におさめたくなる素敵な景色に出会うことができます。
祇園白川
京都らしさをしっかりと感じ取れる桜スポットとしておすすめなのが、祇園白川です。ただなんとなく散策するだけでも十分に楽しめますが、見どころとなるのは巽橋(たつみばし)や、辰巳大明神(たつみだいみょうじん)の周辺ではないでしょうか。
決して桜の本数が多いわけではありませんが、京都ならではの美しい景観と桜のコラボレーションを楽しみたい時にまず押さえておきたいスポットです。
寺社で楽しむ優雅な花見
平安神宮
観光名所としてよく知られている平安神宮ですが、広大な神苑があるのは意外と知られていません。そんな平安神宮の神苑こそ、桜が咲き誇るおすすめスポットです。平安神宮でのお花見の様子は、谷崎潤一郎の『細雪』、川端康成の『古都』にも登場しています。
特に見どころとなっているのが、東神苑にある栖鳳池(せいほういけ)の周辺です。しだれ桜が水面に映り込む様子はあまりの美しさに圧倒されるでしょう。
平野神社
京都で昔から愛されてきた桜の名所といえば平野神社です。平安時代から植えられ、現在では境内に約60種・約400本もの桜があります。3月中旬頃から咲き始める「魁桜(さきかげざくら)」を筆頭に、約1ヵ月半、さまざまな種類の桜が楽しめるおすすめスポットです。
江戸時代から庶民にも親しまれてきた「平野の夜桜」もまた見どころの一つ。無料で楽しめるイベントなので、要チェックです。
醍醐寺
「花の醍醐」という言葉を耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。平安時代から桜の名所として知られている醍醐寺は、豊臣秀吉が晩年開催した豪華絢爛な「醍醐の花見」でも有名な花見スポットです。「醍醐の花見」にならい、毎年「豊太閤花見行列」というイベントが4月の第2日曜に行われています。
約1,000本にも及ぶ、種類もさまざまな桜の見頃は約3週間ほど続きます。特に、境内に点在している、大きなしだれ桜は必見です。
花街の舞踊を観に行こう
祇園甲部「都をどり」
毎年京都では「祇園甲部」「宮川町」「上七軒」「先斗町」「祇園東」の京都五花街で、舞踊の公演が行われます。その中で4月に行われるのが「祇園甲部」「宮川町」「上七軒」です。
京都最大の花街・祇園甲部の「都をどり」は、毎年4月1日から約1ヵ月間催されます。その創始は非常に古く、1872(明治5)年から続いています。
開演すると幕を下ろすことなく、春・夏・秋・冬、そして再び春の情景を表すのが特徴です。日本の美を間近で体感することができるので、非日常を楽しみたい方必見です。
宮川町「京おどり」
「三ツ輪」の紋が目印の宮川町では、毎年春に「京おどり」が開催されます。1950(昭和25)年から続いている伝統的な行事です。毎年新作書き下ろしの演目を、生演奏で披露するのが特徴となっています。フィナーレの「宮川音頭」は、観客も口ずさむ定番曲です。2等席券は、初めての方も手頃な価格でおすすめです。
上七軒「北野をどり」
北野天満宮の千五十年大萬燈祭で1952(昭和27)年に初演されて以降、毎年春に開催されている「北野をどり」は、3月下旬から始まり、京都五花街の舞踊の中でも開催時期が早いのが特徴です。
上七軒花街の紋は「五つ団子」。近くを通るだけでも五つ団子をあしらった、たくさんの提灯が目に入るでしょう。公演内容は舞踊劇、純舞踊、そしてフィナーレに分かれています。フィナーレの定番『上七軒夜曲』では、芸妓さん・舞妓さんが総出演し、一際華やかなのが見どころです。