6月の京都を静かに彩るあじさいスポット
三室寺
宇治市にある三室戸寺は、四季を通じてさまざまな花を楽しめることから、花の寺としても有名です。
「あじさい園」が開園するシーズン中は、西洋紫陽花(せいようあじさい)や柏葉紫陽花(かしわあじさい)、七段花(しちだんか)など約50種、約10,000株が色とりどりの花を咲かせています。
夜間は庭園がライトアップされるので、いつもとは少し違う幻想的な雰囲気を味わってみませんか?
善峯寺
善峯寺の「白山桜あじさい苑」では、斜面一面にあじさいが咲き誇ります。高台からは、あじさい越しに京都市街を一望でき、絶景スポットとしても有名です。
また、境内では、あじさいの他にさつきの花も見ごろを迎えますので、京都市街の絶景とともにあじさいや、さつきの花を写真に収めるのもオススメです。
三千院
三千院では、毎年6月中旬頃にあじさい祭りが開催されます。シーズン中は、小紫陽花(こあじさい)や珍しい星紫陽花(きらきら星)、山紫陽花(やまあじさい)・額紫陽花(がくあじさい)など、様々な種類のあじさいを見ることができます。
三千院は苔の名所としても知られていますが、あじさいと苔は同じ頃に見頃を迎えます。この時期にしか見ることのできない、あじさいと苔のコラボレーションは一度見る価値があります。
心身ともに健やかに「夏越の大祓」で訪れたい神社
北野天満宮
夏越の大祓(なごしのおおはらえ)とは、自らの心身のけがれ、災厄の原因となる諸々の罪・過ちを祓い清めることを目的としています。年に2度行われ、1年のちょうど半分にあたる、6月30日に夏越の大祓が行われます。
身についた半年間のけがれを祓い、無病息災を祈るため、茅の輪(ちのわ)を神前に立てて、これを三回くぐりながら「水無月の夏越の祓する人は千歳の命のぶというなり(みなづきのなごしのはらえするひとはちとせのいのちのぶというなり」と唱えます。
北野天満宮では、本殿正面に設置した「茅の輪」の前で神事行い、神職とともに「茅の輪くぐり」を行って、日常無意識のうちに身につけた罪や、けがれを祓い、無病息災を祈願します。直径7~8センチの小型の「茅の輪」の授与もあります。
貴船神社
朱色の灯篭が両脇に並ぶ石段で有名な、貴船神社の夏越の大祓式では、「茅の輪」を3回くぐった後、神職が大祓詞を唱える中、罪・けがれが移された人形を貴船川(きふねがわ)に流します。
貴船神社周辺には、川床で味わえる食事や流しそうめんのお店もたくさんあるので、少し蒸し暑くなった季節でも、川のせせらぎを聞きながらの食事は涼を感じることができます。
伏見稲荷大社
伏見稲荷大社は、全国に約30,000社ある稲荷神社の総本宮です。商売繁昌・家内安全のご利益があるとされ、1年を通してたくさんの参拝者で賑わっています。
伏見稲荷大社の夏越の大祓で茅の輪をくぐった後は、2017年に境内に新設された休憩所「啼鳥菴(ていちょうあん)」にある「稲荷茶寮」で一休みしてはいかがでしょう。こちらのお店では、冷たいドリンクや、お稲荷さんをモチーフにしたパフェ、かき氷などがいただけます。
6月の京都へ行くなら「鱧」(はも)は外せない!
富久
鱧とふぐの専門店として、一つ星を獲得している老舗です。鱧料理は旬を迎える6月~8月を中心に、店主がこだわって厳選した最良の産地のものを使用しています。
富久で人気の「鱧しゃぶ付きフルコース」や、リーズナブルに鱧を味わえる「はもしゃぶ昼コース」があり、予約が必要です。
京都の情緒漂う雰囲気の店内で、今しか味わえない鱧づくしのお料理を堪能してください。
三源庵
JR京都駅から車で15分ほどの閑静な住宅地にあり、おばんざいや、酒肴・京懐石まで幅広いお料理を堪能することができる名店です。
三源庵の鱧料理は、5月~11月頃提供されていて、お昼限定の「京のはも膳」は1日20食限定です。6月~7月の鱧は、産卵に備えて栄養を蓄えているためとても肉厚です。肉厚な鱧を贅沢に1本丸ごと使った鱧寿司は大変な人気があります。
お店を訪れる際は、事前予約をおすすめします。