鎌倉ってどんなところ?
鎌倉といえば、今もその名残を残すように、文化的な魅力にあふれています。それだけでなくサーフィンの聖地として有名な湘南など、マリンスポーツも盛んです。都心から電車で約1時間でありながら、都会とは一味違った雰囲気を楽しめる、魅力いっぱいの場所です。年間を通して観光客が絶えず、何度訪れても飽きないことからリピーターが多いのも納得です。
王道の観光スポットといえば、やはり鶴岡八幡宮(つるがおかはちまんぐう)は外せません。参拝後は、若宮大路や小町通りを散策しましょう。併せて高徳院の大仏や長谷観音、江の島にも足を伸ばしてみたいものです。恋愛成就や仕事運・金運アップなどの祈願はもちろんのこと、厳かな雰囲気の中、座禅や写経・写仏体験など非日常の時間を過ごしてみるのも忘れられない思い出になるでしょう。
気の向くままに少し歩くだけで、おしゃれなカフェや雑貨店、SNS映えスポットや食べ歩きグルメなど。お一人様や友人同士、家族連れでも、それぞれに合わせた楽しみ方ができる、長年人気の衰えない観光地です。
鎌倉旅行の見どころ
鎌倉の象徴!鶴岡八幡宮と鎌倉大仏を参拝する
鎌倉観光といえば、「鶴岡八幡宮」と「鎌倉大仏(高徳院)」の2大スポットは外せません。
約800年もの歳月と伝統が薫る境内のここかしこに、歴史の足跡や四季の趣など見ごたえがあります。比較的混雑しない午前中の早い時間に訪れ、境内各所をゆっくり巡ることをおすすめします。また、四季折々のお祭りと花が楽しめるのも魅力です。
江ノ電「長谷駅」から徒歩約10分、「高徳院」の境内に鎮座している「鎌倉の大仏」。作者は不明ですが、慶派の作風と宋代中国の仏師の影響を併せ持った、いかにも鎌倉期らしい仏像です。大仏の「内部」は空洞になっていて、入ることができます。どの季節でも、どの角度からでもこれぞ鎌倉の写真が撮れます。
古都をのんびり散策する
歴史情緒漂う古都・鎌倉。のんびり散策をしてみませんか。風情ある街並みと季節ごとに咲く花々とのコラボも魅力の一つ。日頃の喧騒から離れ、見頃を迎える花々を愛でて癒やされてみては。彩りが楽しめる鎌倉には、花で知られる神社仏閣が多くあります。
- サクラ(東慶寺(とうけいじ)、高徳院、妙本寺、建長寺、長谷寺、若宮大路など)
- アジサイ(円覚寺、明月院、長谷寺、浄光明寺など)
- 紅葉(佐助稲荷神社、妙本寺、明月院、覚園寺など)
- 竹林(報国寺、英勝寺など)
- フジ(光触寺(こうそくじ)、瑞泉寺(ずいせんじ)、英勝寺(えいしょうじ)など)
パワースポットで運気UPを祈願する
古き良き日本の和を感じられる観光地で、多くのパワースポットが点在していることでも人気があります。
源頼朝に助言をしたといわれる、祭神と稲荷神を祀っている「佐助稲荷神社」。参道に立ち並ぶのぼりと鳥居が演出する景観が見どころ。出世開運の神社として有名ですが、源頼朝と政子の関係にあやかり、縁結びのご利益があるとも言われています。
「銭洗弁財天宇賀福神社」は、1185年、源頼朝が「この水で神仏を供養すれば天下は太平に治まる」という夢のお告げをうけ建てられたと伝わる古社。霊水(鎌倉五名水)でお金を洗うと福寿開運すると言われ、全国的にも有名なパワースポットです。
良縁を見つけたいなら、「長谷寺」。境内のどこか3ヵ所に「良縁地蔵さま」がいるのだとか。すべて見つけられたら、良縁に恵まれるといわれています。
フォトジェニックスポットを巡る
鎌倉ならではのSNS映えするフォトジェニックスポットがたくさん。歴史ある寺社仏閣のみではなく、ドラマや映画のロケにも起用され、聖地と言われる名所もあります。
「七里ヶ浜海岸」のサンセットや夕日に輝く海。海と踏切、そして電車を1度に見ることのできる「江ノ電 鎌倉高校前駅」のすぐ側の景観など一度は目にしたことがあるのでは。
また、「極楽寺駅」は、関東の駅百選に選ばれたかわいらしい雰囲気の駅で、駅前のベンチとレトロな赤いポストが雰囲気抜群です。小泉今日子と中井貴一が出演したドラマ「最後から2番目の恋」、綾瀬はるかや広瀬すずなど4姉妹を中心とした映画「海街Diary」のロケ地としても知られています。
カフェめぐりやショッピングを楽しむ
おしゃれなカフェが多いことから、特にスイーツ好きに人気です。雰囲気やインテリアにこだわっていたり、見た目がかわいいスイーツ、モーニングやランチを楽しめたり、ひとりの時間をゆったり過ごせたり。シーンに合わせて選べるのがポイントです。
「小町通り」にはたくさんの喫茶店や甘味処があり、テイクアウト可能なお店も多くあります。古民家を改装し、外装や内装は古さを残したレトロな雰囲気を保っているカフェも。落ち着いた雰囲気の「茶房 雲母(さぼう きらら)」では、もちもちとした大きな白玉が人気です。あんみつやアイスと一緒に食べます。
そのほか、センスの光るおしゃれでかわいい雑貨屋さんも点在。個性的な品ぞろえが魅力なので、オンリーワンを探すのも良いですね。
鎌倉駅周辺
鎌倉の中心地で拠点となる人気の観光エリア。鶴岡八幡宮を中心に、参拝客や観光客で賑わう小町通りや若宮大路。一方で、住宅街に一歩足を踏み入れると、古い洋館や教会がさりげなくたたずむ街並みを見ることができます。「銭洗弁財天宇賀福神社」や「佐助稲荷神社」を参拝して運気アップを祈願してみては。
鶴岡八幡宮
「鶴岡八幡宮」の起源は、1063年。京都の石清水八幡宮を由比ガ浜の浜辺に祀ったのが始まりです。その後の1180年、源頼朝が現在の場所に八幡宮を遷し、1191年に現在のような上下両宮の造りになりました。
以来、鎌倉の町づくりの中心として崇敬を集めるように。地図を見ても、鎌倉の町の中心に八幡宮が位置することや、海から八幡宮へ若宮大路が一直線に続いていることから、古くから鎌倉にとって重要な存在であったことが伺えます。
見どころは、まず上下両宮となっている「本宮(上宮)」と「若宮(下宮)」。後方の大臣山の緑に、朱塗りの装飾が映えます。大石段に向かって左手にある「ご神木」。樹齢1,000年、高さ推定30m、幹の太さ約7mの大木でしたが、2010年の強風により倒れてしまいました。
現在は高さ4mに切断された樹幹部分の「親木」と、元あった場所から芽吹いた「子イチョウ」の姿が見られます。ご神木としての神聖さと、力強い生命力が伝わってきます。さらに、鶴岡八幡宮内には摂末社が複数あります。
鎌倉の中心的存在である鶴岡八幡宮では、七夕祭や例大祭など、季節ごとのイベントが盛大に行われます。訪れる際にはこちらも要チェックです。
小町通り
鎌倉のグルメ&食べ歩きを楽しみたいなら「小町通り」は外せません。鎌倉駅東口から鶴岡八幡宮まで、北東に伸びる通りを指します。若宮通りの西側にあり、昔ながらの和菓子から最新スイーツ、B級グルメや土産屋まで、さまざまなお店が立ち並びます。
人通りも多く、いつも賑わっています。特に休日は混雑必至なので、事前に行きたいお店をピックアップしてから行くといいでしょう。メインの通りから少し路地に入ったところにも、おしゃれなお店が隠れていたりして、ワクワク感を味わえます。
銭洗弁財天宇賀福神社
鎌倉駅から北西方向へ徒歩20分ほどの距離にある「銭洗弁財天宇賀福神社」、通称「銭洗弁天」。霊水でお金を洗うと何倍にも増えて戻ってくると信じられ、一族繁栄、商売繁盛、金運上昇のご利益があることで人気の観光スポットです。
入り口は隧道(ずいどう)となっていて、くぐって境内へと入る造りが特徴的。秘密の場所に入っていくような感覚です。社務所で100円を納めると、ろうそくと線香、ザルが渡されるので、本社にろうそくと線香を奉納します。それぞれに「身を清める」、「智慧の光で闇を照らす」という意味があるそうなので、心を込めて火をつけましょう。
心身を清めたら、いよいよ洞窟の中にある奥宮へ。ここから湧き出る水は「銭洗水」と呼ばれています。ザルにお金を置き、ひしゃくで銭洗水をかけて清めます。清めたお金は、保管するのではなく、役に立つことに使うと良いそうです。
源頼朝が1185年の巳の月、巳の日の巳の刻に見た夢のお告げによって建てられた銭洗弁天。金運アップのご利益にあやかると同時に、鎌倉の人々の平安を願って奔走した源頼朝にも思いを馳せてみてはいかがでしょうか?
佐助稲荷神社(さすけいなりじんじゃ)
閑静な住宅街の奥、「銭洗弁天」と「鎌倉大仏」の中間で鎌倉の隠れ里と言われる地にあり、最寄り駅は、JR横須賀線・江の島電鉄「鎌倉駅」下車徒歩約20分ほどです。
御祭神は「宇迦之御霊神(うかのみたまのかみ)」。朱の鳥居を抜ける参道から神狐、境内には所狭しと白狐が祀られ、至るところがフォトジェニックスポットになっています。源頼朝を歴史的快挙に導いたという伝説から、別名「出世稲荷」と呼ばれ信仰を集めています。
赤いのぼり旗に彩られた約40の鳥居をくぐり、階段を登りつめると社殿があります。連なる鳥居からは、パワーをもらえているような不思議な感覚を覚えます。また、ご利益は開運、出世運のみでなく、美人の尼僧が男女の良縁を願って彫ったとされるため、縁結びなど複数あります。
源氏山公園
「源氏山公園」は、JR横須賀線「鎌倉駅」と「北鎌倉駅」の中間に位置しています。源義家が「後三年の役(ごさんねんのえき)」へと出陣する際に、白旗を立てて戦勝を祈願した場所と伝えられていて、「旗立山」や「白旗山」とも呼ばれています。
春には満開の桜が楽しめる桜の名所。源頼朝像の周りにこぢんまりと咲くガクアジサイや、秋には紅葉も楽しめる穴場スポットでもあります。葛原岡・大仏ハイキングコースの中間地点にあり、近くには鎌倉七切通の1つ「化粧坂切通(けわいざかきりどおし)」や「銭洗弁財天」なども。源氏山公園と併せて観光が楽しめます。
鎌倉国宝館
1928(昭和3)年に開館した歴史・美術の博物館で鶴岡八幡宮境内に設立されています。鎌倉市域、近隣の社寺に伝来する彫刻・絵画・工芸・書跡・古文書・考古資料などさまざまな文化財のうち、代表的な作品の多くが寄託され、保管・展示をしています。
正倉院を模した校倉造りの本館は国登録有形文化財。5,000点を超える収蔵品は絵画・彫刻・書跡・工芸など多岐にわたり、日々鎌倉の歴史文化の紹介に努めています。
アクセスは、JR横須賀線・江ノ電「鎌倉駅」から徒歩約12分です。ぜひ、鶴岡八幡宮とのセットで観光してみましょう。
大町・材木座(ざいもくざ)
マリンスポーツが盛んな材木座海岸では、しっとりとした風情の古刹の前をサーファーたちが行き交う、独特の情景が楽しめます。近年はおしゃれな飲食店や雑貨店が続々オープンしている、穴場的エリアです。
光明寺
「天照山蓮華院光明寺」といい、浄土宗の大本山です。創立は鎌倉時代の1243(寛元元)年、4代執権・北条経時の帰依を受けて然阿良忠により開かれました。圧倒的な存在感を持ちながらも親しみやすい雰囲気を放っています。
本堂裏手の山へ上がると展望台も設置されており、壮大な伽藍を上から眺めるという楽しみ方も。材木座海岸から由比ヶ浜までを見渡す絶景が待っています。
お寺のイメージがあまりない材木座エリアですが、隠れた名寺であり、春は桜、夏は蓮の名所として有名です。
材木座テラス
2016年にオープンした複合施設。夏には海水浴で賑わう材木座海岸の正面、134号線沿いに位置します。アクセスは、JR横須賀線・江ノ電「鎌倉駅」から徒歩約15分です。
開放的な空間にはレストラン、サーフクラブ、スタジオ、ショップがラインナップ。サーフクラブやマリンテイストの洋服や雑貨が揃うショップ、潮風を感じられるレストランなどが軒を連ねます。朝からサンセットまで、ゆっくりとした時間を過ごせます。
鎌倉市農協連即売所
70年以上の歴史をもつ鎌倉市内の野菜直売所で、複数件の農家が一同に集っています。略して「レンバイ」の愛称で親しまれています。
鎌倉の農業は、温暖な気候と肥沃な大地の恩恵を受けて、年間を通して多種多彩な野菜が生産されています。また多くの農業者が少量多品目で野菜を育て、1つの畑が様々な色の野菜で彩られることから、「七色畑」と呼ばれる作付が行われています。
鎌倉の野菜は「鎌倉やさい」としてブランド化され、鎌倉市農協連即売所を始め、各農業者による大小様々な直売所や市内のスーパーなどで購入することができます。きゅうり、トマト、ほうれんそう、だいこん、ねぎ、ルッコラ、バジル等の野菜の生産やシクラメン、花壇苗などの花きが生産されています。
「鎌倉やさい」は「新鮮・安全・安心」であることから人気も高く、市民の日々の食卓だけではなく、レストラン等でも広く利用されています。早朝はプロの人、午前中に近所の人、昼過ぎから観光客も増えてきます。あまり見かけない品種も並び、お土産にも喜ばれます。アクセスは、「鎌倉駅」東口から、徒歩約3分です。
北鎌倉
駅から降り立った瞬間に、自然と調和した古都の趣を味わえるエリア。「建長寺」や「円覚寺」などの名刹が集中するため、四季折々の風情を味わいながら、寺社めぐりなどの古都さんぽに絶好です。山あいに位置するので美しい自然も楽しめます。
円覚寺(えんがくじ)
鎌倉時代後期の1282年に北条時宗の命を受けて開山された「円覚寺」。国家の鎮護や、蒙古襲来による死者を平等に弔うため、また禅を広める目的もあって建てられました。谷戸という鎌倉特有の地形を生かして造られた境内はとても広く、荘厳な雰囲気を放っています。
三門や仏殿、妙香池など、どの建造物をとっても圧巻の一言。特に「舎利殿」と「洪鐘(おおがね)」は国宝に指定されていて、歴史的背景も美しさも格別です。
舎利殿は年に一度、宝物風入の時にだけ一般公開されます。その際には大勢の参拝客が訪れるほどの人気ぶりです。洪鐘は弁天堂と一緒に見学しましょう。近くには「洪鐘弁天茶屋店」があり、お抹茶やコーヒー、おしるこなどで一服できます。高台にあるので景観も良く、眼下には北鎌倉の景色が広がります。
JR横須賀線「北鎌倉駅」から徒歩1分。アクセスの良さも魅力的で、歴史と自然を堪能できるおすすめスポットです。
建長寺
鎌倉にある臨済宗の禅寺のうち、最も格式の高い寺として知られています。この制度は「鎌倉五山」といい、円覚寺は第2位です。
1253年、北条時頼によって建立された建長寺には、日本初の純粋禅道場が開かれ、数多くの僧侶が修行に訪れたそうです。今でも境内の方丈では座禅会や写経会が定期的に開催されています。
境内では、「三門」「鐘楼の梵鐘」「仏殿」などの国宝や国の重要文化財が見られます。また、四季折々の風景が素晴らしい事でも有名な建長寺。春には桜、初夏にはアジサイ、秋には紅葉が美しい人気スポットです。日本らしさを存分に楽しみましょう。
明月院
「あじさい寺」の異名を持つ「明月院」には、5月下旬から7月上旬にかけて、約2,500株のアジサイが咲き誇ります。境内に植えられているアジサイは「明月院ブルー」と呼ばれ、まじりっ気のない青さと、手毬のように丸みを帯びた形が可愛らしい品種「ヒメアジサイ」で統一されています。爽やかな晴れの日も、かすみがかった曇りの日も、しっとりとした雨の日も、それぞれ違った表情で楽しませてくれます。
見どころはアジサイだけではありません。北条時宗によって建立された当時は、禅興寺の塔頭でしたが、明治時代初頭に塔頭は廃絶。明月院だけが残り、今では境内全体が国指定の史跡となっています。
山門をくぐって左手にある「方丈」には、「悟りの窓」という丸い形の窓があります。窓の外には年に2回しか開放されない「後庭園」の景色が広がり、それはまるで景色を切り取った一枚の絵画のよう。「後庭園」が公開される時期は、3,000株の花菖蒲が開花する6月と、紅葉が美しい12月です。
金沢街道周辺
古くは"塩の道"として栄えた金沢街道。山あいの中にひっそりと古刹が佇み、味わい深い風情の寺に多く出会えます。竹庭で有名な「報国寺」や、枯山水の庭園が美しい「浄妙寺」などSNS映えすること間違いなし。最寄り駅から少し離れているエリアなので、バスの利用がおすすめです。
報国寺
空に向かって一心に伸びる、青々とした美しい竹。和の心を呼び覚ます、美しい竹林「竹の庭」で有名なのが「報国寺」です。竹の庭には石畳の遊歩道があり、静かな竹林を散策できます。また、竹の庭の茶席「休耕庵」では、お抹茶をいただきながら竹林を間近に眺められ、至福のひと時を過ごせます。
竹林の他にも、報国寺には趣深い枯山水庭園があります。開基は足利家時で、その後4代にわたって栄えてきたものの、終焉の時もこの地で迎えることに。そんな儚さもぜひ感じてみてください。
ミシュラン・グリーンガイドで最高ランクの三つ星評価を獲得しているのは、この報国寺と東慶寺の2ヵ所だけ。日常生活では見られない、洗練された空間があります。
浄妙寺(じょうみょうじ)
臨済宗建長寺派の古刹。鎌倉五山の第5位で、1188(文治4)年に、足利義兼(あしかがよしかね)が開創しました。本堂裏手の墓地には、足利尊氏の父である貞氏の墓と伝えられる石塔があります。五山の格式にふさわしく、最盛期には23の塔頭(たっちゅう)を持つ大寺院でした。度重なる災害で失われ、現在は本堂の大きな銅葺き屋根のみがかつての威容を偲ばせます。
境内にはなんと「石釜ガーデンテラス」という一軒家のレストランがあり、食事ができるという珍しいスタイル。鎌倉野菜などの地元食材をふんだんに使ったメニューや、石窯で焼いた自家製パンなどを味わうことができます。また、古民家を移築した「喜泉庵」があり、手の行き届いた枯山水の庭園を眺めながら抹茶をいただけます。
瑞泉寺(ずいせんじ)
1327年に夢想疎石(むそうそせき)によって建立された「瑞泉寺」は、鎌倉五山に次いで高い格式「関東十刹」の第1位に位置づけられています。
瑞泉寺が建つ場所は「紅葉ヶ谷」と呼ばれる谷戸で、紅葉が美しいことで有名です。また、瑞泉寺の山号は「錦屏山(きんぺいざん)」といい、周囲の山々の紅葉が錦の屏風のような美しさであることから名付けられました。古くからこの地域の紅葉が人々に称賛されてきたことが伺えます。
紅葉の美しさとともに名を馳せているのが、夢想疎石が手掛けた「瑞泉寺庭園」です。本堂の裏手には、鎌倉石の岩盤がむき出しになっている崖があります。夢想疎石はここに、彫刻ともいえる手法を施しました。崖には水月観の道場である「天女洞」と、坐禅を行う「坐禅窟・葆光窟」、そして足元には「貯清池」を配置。
岩肌の荒々しさと、池に湛えられた水の穏やかさ、草木の生命力が織り成す、荘厳な景色が広がる「岩庭」です。書院庭園のさきがけで、鎌倉に現存する鎌倉時代唯一の庭園。国の名勝に指定されている庭園美は必見です。
由比ヶ浜・長谷・稲村ガ崎・七里ガ浜
鎌倉のシンボルともいえる高徳院の大仏をはじめ、レトロバスが走る由比ケ浜通り、静寂に満ちた極楽寺駅周辺など、変化に富んだエリア。また、マリンスポーツを楽しむ若者で賑わう七里ガ浜・稲村ガ崎は、まさに「湘南」の名がふさわしい一画。カフェやサーフショップが点在し、海沿いのヨットやウィンドサーフィンの群れを眺めながら、ゆったりとした散策を楽しみましょう。
高徳院
鎌倉歴史探訪で外せないのが「鎌倉大仏」です。江ノ電「長谷駅」から徒歩約7分の場所にある「高徳院」内に鎮座している鎌倉大仏。造られ始めたのは1252年と言われ、2度の台風や大地震による損壊、復興を経て、現在「露座の大仏」として、国内外にその名を轟かせています。
大仏像の高さは11.3m、重さ約121t。美しく存在感のあるその姿は、多くの人々を惹きつけてやみません。高徳院の拝観料とは別に20円を支払うことで、胎内を拝観することもできます。
また、大仏像に向かって右手には、長さ1.8m、幅0.9m、重さ45㎏もの巨大な藁草履がかけられている回廊があります。大仏像の足のサイズに合わせて作られていて、戦後1951年より3年ごとに、当時の茨城県久慈郡、現常陸太田市松栄町の子ども達によって奉納され続けています。
長谷寺
736年に創建された、鎌倉有数の古寺です。境内は「上境内」と「下境内」に分かれ、上境内にある観音堂には、本尊「十一面観世音菩薩」が安置されています。
一方、下境内は回遊式庭園となっていて「妙智池」と「放生池」の2つの池を回れます。紅葉シーズンにはこの辺りの紅葉もライトアップされ、息をのむほど美しい光景が楽しめます。
長谷寺と言えばアジサイの名所としても人気です。広い境内には眺望散策路があり、シーズンには在来種をはじめ40種類以上、約2,500株が咲き乱れます。アジサイと歴史的建造物との相性は抜群で、和の情緒を堪能できます。散策路上段は、由比ガ浜や鎌倉の街並みが一望できる絶景ポイント。
境内にはお食事処「海光庵」や、おしゃれな雰囲気のお休み処「てらやカフェ」など、他にはない見どころ満載の寺院です。
由比ガ浜大通り(ゆいがはまおおどおり)
「長谷観音前」の交差点から東方向に伸びる路、「若宮大路」との交差点までを「由比ヶ浜大通り」といいます。約1.5kmにおよそ120軒のショップが立ち並びます。約20〜30分ほど歩くと長谷寺へ到着します。
老舗の和菓子屋さんやオシャレな洋菓子屋さん、路地裏には個性的な雑貨屋さんなど、鎌倉の隠れたスポットに出会えます。近年は、新たなお店も増え、新旧入り乱れているのも魅力です。江ノ電での移動も良いけれど、お気に入りを探しながら散策するのもおすすめです。
極楽寺
江ノ電「極楽寺駅」より徒歩2分ほどの場所にある「極楽寺」は、桜やサルスベリ、アジサイなどが美しいことで知られています。「あじさい寺」としても親しまれていて、特に茅葺屋根の山門前に咲くアジサイが見事です。現在は吉祥院を本堂とするこぢんまりとした寺院ですが、最盛期には七堂伽藍と49もの院を有する大寺院でした。
極楽寺はもともとは深沢にあった寺院でしたが、1259年に北条重時によって現在の地へと遷されます。のちの1267年、忍性(にんしょう)による真言律宗の寺として開山。施薬院・療病院・薬湯寮などを備え、病気や貧困で苦しむ人々の救済も行っていたと伝えられています。しかしその後、度重なる火災や大震災の被害を受け、現在の姿に至ります。
境内には、毎年春と秋の2回、期間限定で公開される「転法輪殿(宝物館)」があります。ここでは本尊である「釈迦如来立像」をはじめ、重要文化財指定の仏像など、数多くの貴重な像を拝観できます。また、通常非公開の本堂は、毎年4月の3日間だけ開帳。「不動明王坐像」や「薬師如来坐像」、「文殊菩薩」が安置されている姿が見られます。
境内は写真撮影やスケッチ禁止となっているため、極楽寺の魅力は訪れてみないと実感できません。貴重な歴史と、季節の花々を体感しに、ぜひ足を運んでみてください。
鎌倉海浜公園
由比ヶ浜、稲村ヶ崎の海岸線に面している公園。大きな芝生広場と遊具のある「由比ガ浜地区」・展望台があり史跡ともなっている「稲村ガ崎地区」・海を間近に臨む「坂ノ下地区」の3つの地区に別れ、それぞれ多くの人々に親しまれています。晴れた日には海の向こうに伊豆大島や伊豆半島の山々を見ることができます。
- 由比ガ浜地区
常に開放されており、芝生でくつろいだり、浜辺を散策したり、とのんびりと過ごせます。体を動かせる「多目的広場」、昔の江ノ電車両(愛称タンコロ)、くつろぎの「芝生の広場」、見晴らしの「築山のある広場」に分かれています。 - 稲村ガ崎地区
自然の地形を利用し、ゆっくり景色を楽しめる芝生広場があります。冬には、展望台から江ノ島の背景に富士山がくっきりと見えることも。国指定史跡「新田義貞徒渉伝説地」でもあります。 - 坂ノ下地区
海を眺めながら一休みできる広場とプールのある広場とに分かれています。
七高通り(しちこうどおり)
「七里ガ浜高校」と「鎌倉プリンスホテル」の間の坂道のことです。江ノ電越しに海が眺められる絶景ポイントとして知られ、ドラマなどにもよく登場しています。このエリアは観光客が少ないこともあり、心ゆくまで景色を楽しめます。また、江ノ電「鎌倉高校前駅」からも素晴らしい景色が見られることで有名です。
江の島
鎌倉観光とセットで楽しみたいのが「江の島」です。鎌倉駅から江ノ電で約25分。鎌倉の西側に浮かぶ、周囲約4kmの島。パワースポットや景勝地、水族館など観光スポットが充実しています。漁港が近いため、海の幸を堪能できるのも魅力。歩き疲れたら、オーシャンビューのカフェで一息してみても。
江島(えのしま)神社
「江島神社」というのは「辺津宮(へつみや)」、「中津宮(なかつみや)」、「奥津宮(おくつみや)」の海の女神を祀った3社からなる神社の総称。境内には日本3大弁財天の一つといわれる「妙音弁財天」や「八臂弁財天」が祀られています。
また、縁結びをはじめ、金運向上や芸道上達など様々なご利益があるといわれ、国内外問わず多くの人が参拝に訪れています。江ノ島の最強パワースポット地点が、最奥にある「奥津宮・龍宮・岩屋のエリア」と言われています。
青銅の鳥居から江島神社の鳥居まで伸びる約200mの参道「江の島弁財天 仲見世通り」。せんべいやアイスなど、テイクアウトグルメが充実し、多くの観光客で賑わいます。最寄駅は、小田急線「片瀬江ノ島駅」、江ノ島電鉄「江ノ島駅」、湘南モノレール「湘南江の島駅」です。
江の島サムエル・コッキング苑
江の島の貿易商・サムエル・コッキング氏が1882(明治15)年から造成した和洋折衷の庭園跡です。総面積は約10,000平方mを超え、園路、築山、池、花壇のほか、広さ660平方mもの温室がありました。1949(昭和24)年に「江の島植物園」となり、2003(平成15)年には「江の島サムエル・コッキング苑」として新たに生まれ変わりました。
世界各国の植物や四季の草花が植えられていて、自然を楽しめます。湘南のシンボルとして親しまれている「江の島シーキャンドル(展望灯台)」が立っています。360度見渡せる景色からは、富士山や伊豆半島、箱根や丹沢などが望め、サンセットも美しいです。
新江ノ島水族館
いつも新しい「発見」に出会える場として“わくわくドキドキ冒険水族館”をコンセプトに掲げる「新江ノ島水族館」。「えのすい」の愛称で親しまれています。小田急江ノ島線「片瀬江ノ島駅」下車徒歩約3分です。地元の海をさまざまな角度から紹介し、館内で一番大きな大水槽では、相模湾に生息する2万匹の魚たちの美しい群泳の中で、2種類のダイビングショーが楽しめます。
60年以上の飼育研究と展示手法で培われた経験を活かしたクラゲ展示「クラゲファンタジーホール」。世界で一番大きなクラゲの一つとされるシーネットルをはじめ、常時約14種類のクラゲを公開しています。クラゲの球型水槽「クラゲプラネット(海月の惑星)」では、照明演出により極上の世界を楽しめます。
またペンギンやアザラシ、カワウソ、カピバラなどの愛らしい姿や、ウミガメののんびり泳ぐ姿にも癒されます。そのほか、イルカショーや生き物とのふれあいプログラムも充実。天候に左右されないので、家族連れやデートに絶好のスポットです。
鎌倉のグルメスポット
生しらす(しらすや)
鎌倉の名物といえば、「生しらす」。4〜12月の期間の旬は春と秋が一般的と言われてます。新鮮な生しらすはちょっと醤油を垂らすだけで十分においしく、ツルンとしてプチプチした食感がたまりません。
しらす&腰越の地魚料理「しらすや」は、網元「勘浜水産」直営のしらす料理専門店。獲れ立て湘南しらすの他、腰越の海で獲れたての地魚を味わえます。生しらす、釜揚げしらす、畳いわし、佃煮、しらすのかき揚げなどを一度に楽しめる「しらすづくし定食」が人気です。
なお、しらす&腰越の地魚料理「しらすや」本店の方は、しらす丼が主体です。
玉子焼(玉子焼おざわ)
小町通りから1本入った細い小路沿いにあり、アクセス至便。マンションビルの2階の小さなお店は、開店前から行列ができるほどの人気店です。
「玉子焼御膳」は、メインの玉子焼きと白ご飯、味噌汁というシンプルなセット。1人前に卵を4個使用しているふわっふわの分厚い玉子焼きから染みだすほんのり甘い出汁が特徴。リピーターが多いのも頷けます。ほかほかごはんと一緒に頬張ると、思わず顔がほころんでしまうほどの幸せに包まれるはず。知る人ぞ知る鎌倉の極上ごはん、卵がなくなり次第の終了となります。
ホットケーキ(イワタコーヒー)
鎌倉で最も古いと言われる、1945年創業の老舗喫茶店。名物はホットケーキ。提供までに30分程かかり、約4cmほどのかなり厚みのある生地の2枚重ねが特徴。付属のバターとメープルシロップをかけます。カリッと焼かれた表面のビジュアルも美しく、しっかりめの生地は食べごたえ抜群。素朴な味わいは、カステラのよう。
ホットケーキ以外のメニューも豊富。フルーツサンドも人気です。JR横須賀線の鎌倉駅から徒歩1分ほどです。
クレープ(コクリコクレープ店)
「小町通り」と「御成通り」に店舗がある、老舗のクレープ屋。ダントツで人気なのは「レモンシュガー」。素朴なクレープに、手絞りでレモン果汁をかけ、シュガーをまぶしたというとてもシンプルな行程です。レモンの酸っぱさと砂糖が見事にマッチ。素朴な味は、甘すぎるのが苦手な方にもおすすめです。定番のチョコバナナやおかず系もあります。
鎌倉への主要エリアからのアクセス・所要時間
東京・品川からの行き方
- JR横須賀線(久里浜行)に乗り「鎌倉駅」で下車:約1時間
- JR東海道本線(小田原行)で「戸塚駅」まで行き、JR横須賀線(久里浜行)に乗り換えて「鎌倉駅」で下車:約1時間
池袋・新宿・渋谷からの行き方
- JR湘南新宿ライン(逗子行)に乗り「鎌倉駅」で下車:約1時間5分
- JR山手線(内回り)で「品川駅」まで行き、JR横須賀線(逗子行)に乗り換えて「鎌倉駅」で下車:約1時間3分
- 東京メトロ副都心線(元町・中華街行)で「横浜駅」まで行き、JR横須賀線(久里浜行)に乗り換えてで「鎌倉駅」で下車:約1時間
千葉方面からの行き方
- JR総武本線快速(逗子行)で直通で「鎌倉駅」で下車:約1時間40分
- JR中央総武線各停(御茶ノ水行)で「秋葉原駅」に行き、JR京浜東北線・根岸線(蒲田行)に乗り換えて「品川駅」、さらにJR横須賀線(久里浜行)に乗り「鎌倉駅」で下車:約2時間
成田空港からの行き方
- JR成田線[千葉-空港]快速(逗子行)で直通で「鎌倉駅」で下車:約2時間
- スカイライナー2号(京成上野行)で「日暮里駅」まで行き、JR山手線(外回り)に乗り換えて「新橋駅」、さらにJR横須賀線(久里浜行)に乗り「鎌倉駅」で下車:約2時間5分
羽田空港からの行き方
- 京急エアポート急行(新逗子行)で「横浜駅」まで行き、JR横須賀線(久里浜行)に乗り換えて「鎌倉駅」で下車:約1時間15分
- 京急空港線快特(印旛日本医大行)で「京急蒲田駅」まで行き、京急本線快特(京急久里浜行)に乗り換えて「横浜駅」、さらにJR横須賀線(久里浜行)に乗り「鎌倉駅」で下車:約1時間
JR鎌倉駅・江ノ電 鎌倉駅を紹介
JR鎌倉駅
「とんがり帽子の時計台」が特徴のJR横須賀線沿線の駅です。JRと江ノ電の両方に「鎌倉駅」が存在します。「JR東日本横須賀線」と「江ノ島電鉄線」が乗り入れています。
JR線では横須賀線・総武線快速で東京駅や成田空港駅にアクセスすることができます。湘南新宿ラインの開通で、新宿駅や大宮駅にも近くなりました。
鎌倉駅から横須賀線を利用すると、横須賀駅まで約26分・久里浜駅まで約37分です。湘南新宿ラインを利用すると、新宿駅まで約1時間5分・大宮駅まで約1時間35分です。鎌倉駅から江ノ島電鉄線で、江ノ島駅まで約23分・藤沢駅までは約33分です。
江ノ電 鎌倉駅
江ノ電の始発駅で、「JR鎌倉駅」に隣接しています。湘南観光に訪れる多くの人が、この駅から江ノ電を利用して目的地へ向かいます。駅周辺を観光するだけでも1日満喫できます。
江ノ電は「鎌倉駅」と「藤沢駅」の約10kmを、約34分で結ぶ小さな鉄道。街中の店先や湘南の海沿いや山際のトンネルなど変化に富んでいるので、乗車するだけでも観光気分が味わえます。江ノ電の電車全線で1日何度でも、どの駅でも「のりおり」ができる乗車券「のりおくん」もあります。料金は、おとな 650円、こども 330円です。
鎌倉の年間イベント情報
1月
船おろし(坂ノ下海岸・材木座海岸)
毎年1月2日に行われる、漁師の仕事始め「船おろし」。漁船は大漁旗に飾られて港に勢ぞろいし、1年間、大漁続きで、事故もなく平安に働けるよう船霊(ふなだま)様に祈ります。船上では、美しく彩られた、さしこの半てんを着た船主が海に向かってみかんを投げます。みかんの色が黄金色であることから、黄金が漁によって返ってくるようにとの願いが込められています。
鎌倉えびす/本えびす祈祷会(本覚寺)
小町にある日蓮宗のお寺「本覚寺」。鎌倉随一の商売繁盛のご利益があり、特に正月には初えびす(正月三ヶ日)、本えびす(1月10日)と全国から参拝客が訪れます。福娘たちが福笹を授けてくれます。
4月
鎌倉まつり(鶴岡八幡宮ほか)
毎年4月の第2日曜日から第3日曜日にかけて「鎌倉まつり」が開催されます。鶴岡八幡宮を中心に、「流鏑馬」や「鎌倉まつり行列巡行」など、市内でさまざまなイベントが見られます。
極楽寺特別拝観(極楽寺)
秘仏である本尊の釈迦如来立像(国重要文化財)を特別公開する3日間。特別拝観料は500円です。期間中には、本堂も公開され、開山の忍性菩薩像、西大寺の興正菩薩像、文書菩薩像なども拝観できます。
5月
菖蒲祭(鶴岡八幡宮)
5月5日の「端午の節句」は、「菖蒲の節句」ともいわれ、宮中では平安時代より盛んに催された節会の一つです。5日の当日は舞殿に薬玉が下げられ、13時より執り行われる氏子崇敬者の皆様の無病息災と延命長寿を祈念する神事の際は、神前に菖蒲が供えられます。
また、この日を、子供の成長を祈ると同時に、子供達にお年寄りに対する敬慕の念を抱いてもらうという趣旨から敬老の日としています。
鎌倉ビーチフェスタ(由比ガ浜海岸)
由比ガ浜海岸で、一日のんびり過ごすことを目的としたイベントが「鎌倉ビーチフェスタ」です。メインステージではフラダンスやライブが行われ、ウィンドサーフィン体験やアクセサリー作り、ゲームコーナー、屋台など内容盛りだくさん。家族や友人、カップルで楽しめるイベントです。同時開催の「 鎌倉市民カーニバル」も必見です。
大船まつり
「JR大船駅」東口周辺地域で様々なイベントが開催される市民祭り。かつて、大船のまちのシンボルだった「松竹撮影所」の閉鎖後、再びまちの活気をとり戻し、盛り上げようと地域住民の手によってスタートしました。当日はパレードやコンサート、フリーマーケットや模擬店、はしご車体験乗車など、内容盛りだくさんです。
7月
七夕祭(鶴岡八幡宮)
鶴岡八幡宮で行われる行事の1つ。7月1日から7日にかけて、本殿と舞殿、太鼓橋が七夕の装飾で彩られます。祭り初日には、鈴懸け神事が行われ、7日には短冊形の絵馬が神前に奉納されます。
鎌倉花火大会
鎌倉の夏の風物詩「鎌倉花火大会」。花火が海上で打ち上げられ、海面を明るく照らす光景はとてもファンタスティックです。海の花火ならではのポイントは、水面から扇形に広がる花火が見られること。上空の花火とのコラボレーションは圧巻です。
8月
ぼんぼり祭(夏越祭・立秋祭・実朝祭)(鶴岡八幡宮)
毎年8月の立秋の前日から9日までの3日間(もしくは4日間)行われるお祭りです。各界の著名人や鎌倉在住の文化人によって書かれた書画約400点が、ぼんぼりとなって参道に並びます。また、期間中には次の祭事が行われます。
- 夏越祭(なごしさい):夏の邪気を払う神事のあと、参道で「茅の輪くぐり」、舞殿では「夏越の舞」が行われます。
- 立秋祭:夏の無事を感謝するとともに、秋の訪れを奉告するため、神域で育った鈴虫が供えられます。
- 実朝祭:源実朝の誕生日である9日に行われ、俳句会・短歌会が開催されます。
ぼんぼりのはかなげな灯かりに照らし出された、夜の鶴岡八幡宮を楽しめます。
9月
鶴岡八幡宮 例大祭、神幸祭
鶴岡八幡宮の例大祭は、毎年9月14日から16日までの3日間で行われています。およそ800年の伝統を誇る「流鏑馬神事」や、宮司やちょうちん、太鼓などが数百メートルの行列をなして若宮大路を進む「神幸祭」など、数々の神事が盛大に執り行われます。出店も多く、華やかなお祭りです。
10月
お十夜(光明寺)
毎年10月12日から15日にかけて、平和と安泰を願って行われる行事です。12日には献茶を受けられたり、山門楼上が特別公開されたりします。特に夜店は有名で、多くの参拝客でにぎわいます。
12月
歳の市(長谷寺)
年の瀬に行われる「歳の市」では、長谷寺の参道で、熊手や神棚、だるまなどの縁起物を販売する露天を中心に、さまざまな出店が並びます。また、年間でもこの日だけの催し、観音様の御足に直接ふれられる「御足参り」もあります。
大祓(おおはらえ)・古神札焼納祭・除夜祭(鶴岡八幡宮)
大晦日の鶴岡八幡宮では、新年に向けて日ごろの罪や汚れを祓い清める「大祓」(6月30日と大晦日)と「古神札焼納祭」、「除夜祭」が行われます。なお、「大祓」は事前の申込みが必要です。
鎌倉観光の移動手段
JR
建長寺や円覚寺、亀ヶ谷坂切通など、歴史的スポットの多い北鎌倉方面へ行くなら、「JR横須賀線」を利用すると便利。北鎌倉を中心に、ディープな鎌倉を楽しみたい方におすすめです。
江ノ電
レトロな出で立ちが可愛らしい「江ノ電」。それもそのはず、100年以上の歴史がある電車なんです。電車が運行しているのは「鎌倉駅」から「藤沢駅」の区間。始発駅から終着駅までの約34分間、海沿いを、時には街中を、また時には山間を走ります。
その日の季節や天気、時間によって変わる車窓からの景色は、まさに一期一会。夕焼けに染まる海や、アジサイが咲き乱れる線路脇など、ノスタルジックな瞬間に出会えます。鎌倉のシンボル的存在の江ノ電に乗ること自体が、鎌倉観光とも言えるかもしれません。
バス
駅から離れた観光スポットへ行くときにはバスが便利です。「鎌倉フリー環境手形」を利用すれば、バスと江ノ電の指定区間が乗り放題になるので、電車と組み合わせれば使い勝手も良いでしょう。
ただし、渋滞が発生しやすい場所があるので、短い距離の移動なら徒歩の方が早く目的地にたどり着ける場合もあります。その辺りは柔軟に対応しましょう。
京浜急行バスの「りんどう号」は、赤い車体にレトロな装飾が施されたバスです。鎌倉駅にも停車するので、見つけたらぜひ乗ってみてください。鎌倉観光がより楽しくなることうけ合いです。
タクシー・レンタカー
鎌倉は道幅が狭く、バスや人通りも多いので、観光スポット周辺では交通渋滞が起きやすい側面があります。そのため、タクシーやレンタカーだとスムーズに移動できずイライラ・・・なんていうこともしばしば。
歩く距離が少なくて楽という面もあるので、目的地が少ない方や、シニアの方などにはいいですが、「とにかくたくさんのスポットを巡りたい!」という方には不向きかもしれません。
レンタサイクル
鎌倉観光で特におすすめしたいのが、「レンタサイクル」。鎌倉市内にはレンタサイクルショップが点在していて、1時間500円前後で自転車をレンタルできます。ショップによっては、1日料金も設定されていて、1,500円前後で自転車を自由に乗り回せます。
自転車なら狭い道もなんのその。渋滞も関係なく進めるので、快適に移動できます。しかも景色を楽しみながら運動もできて、かなりメリットを感じられるのではないでしょうか?
レンタサイクルを利用する際の注意点としては、車や人の通行の妨げにならないよう気を付けることと、どこかに立ち寄る際は、しっかり駐輪場に自転車を停めること。マナーを守って、気持ちよく観光を楽しみましょう。
人力車
「人力車」に揺られながら、鎌倉の情緒あふれる景色を眺める、というのも、とても粋な移動手段です。普通に移動するだけでは、ただの通過点だった場所も、人力車で行くといろいろな発見があるものです。
鎌倉市内では、複数の人力車がいたるところで待機しています。人力車の会社によってコースや料金は異なってきますので、「ここはぜひ人力車で案内してもらいたい」というエリアがあったら、乗ってみるものいいかもしれません。途中途中で、車夫さんがポイントを説明してくれたり、写真撮影してくれたりします。
お得なフリーチケット
鎌倉フリー環境手形
※2020年4月9日以降、「鎌倉フリー環境手形」の販売を当面の間、休止しています。再開は未定です。
「鎌倉フリー環境手形」は、5つの路線バスと江ノ電の指定区間が自由に利用できる便利なフリーパスです。以下の区間がフリーとなります。
- 江ノ電「鎌倉駅」~「長谷駅」
- 鎌倉駅東口~北鎌倉駅
- 鎌倉駅東口~大塔宮
- 鎌倉駅東口~大仏前
- 鎌倉駅東口~名越
バスは京浜急行バスと江ノ電バス、どちらも利用可。また、鎌倉フリー環境手形を使えば、協賛寺社の拝観料割引や縁起物をもらえたり、協賛店の特別サービスを受けられたりして、とてもお得です。
鎌倉フリー環境手形:https://www.city.kamakura.kanagawa.jp/koutsu/kankyotegata1.html
パークアンドライド
※2020年4月9日以降、「パークアンドライドシステム」の利用を当面の間、休止しています。再開は未定です。
車で鎌倉観光に来られる方におすすめなのが「パークアンドライド」。鎌倉は狭い道も多く、バスや人の往来も多いので、渋滞に巻き込まれることもしばしばあります。
そこで目的地の近くの提携駐車場に車を停め、電車に乗り換えて観光を楽しめるのが、このフリーパスです。現在、4ヵ所の駐車場で利用できます。
- 七里ガ浜パークアンドレールライド
- 駐車料金:5時間分
〜 1日フリー切符(2名分):江ノ電「鎌倉駅」~「藤沢駅」
- 駐車料金:5時間分
- 由比ガ浜パークアンドライド
- 駐車料金:4時間分
〜 1日フリー切符(2名分):江ノ電「長谷駅」~「鎌倉駅」、路線バス(指定5路線)、シャトルバス(駐車場~八幡宮)
- 駐車料金:4時間分
- 江ノ島パークアンドレールライド
- 駐車料金:5時間分
〜 1日フリー切符(2名分):江ノ電「鎌倉駅」~「藤沢駅」
- 駐車料金:5時間分
- 稲村ガ崎パークアンドレールライド
- 駐車料金:6時間分
〜 1日フリー切符(2名分):江ノ電「鎌倉駅」~「藤沢駅」
- 駐車料金:6時間分
お得な特典もあるので、観光スポットの集中するエリアを快適に移動して、1日を楽しみましょう。
パークアンドライド:https://www.city.kamakura.kanagawa.jp/koutsu/park_ride.html
江ノ電のりおりくん
※2020年4月8日以降、「のりおりくん」の販売を当面の間、休止していましたが、6月22日(月)から平日のみ発売しています。
「江ノ電のりおりくん」は、江ノ電全線で1日に何度でも電車を利用できるフリーパス。全駅の券売機で購入できる手軽さも魅力的。その他、江ノ電沿線の施設でさまざまな特典が受けられるお得なパスです。
江ノ電のりおりくん:https://www.enoden.co.jp/tourism/ticket/noriorikun/
江の島・鎌倉フリーパス
江ノ電と小田急線「藤沢駅」~「片瀬江ノ島駅」で乗り降り自由で、小田急線「藤沢駅」までの発駅からの往復チケットも付いてきます。また、新江ノ島水族館や長谷寺をはじめとする周辺施設でパスを提示すれば、優待・割引料金で利用可です。
江の島・鎌倉フリーパス:https://www.odakyu-freepass.jp/enokama/
鎌倉のおすすめホテル10選
鎌倉パークホテル
基本情報
【住所】 神奈川県鎌倉市坂ノ下33-6
【価格帯】税込 17,000円~/1泊2名
【子供連れ】利用可
【ペット】不可
鎌倉プリンスホテル
基本情報
【住所】 神奈川県鎌倉市七里ヶ浜東1-2-18
【価格帯】税込 11,710円~/1泊2名
【子供連れ】利用可
【ペット】不可
BREATH HOTEL
基本情報
【住所】 神奈川県藤沢市鵠沼海岸1-7-11
【価格帯】税込 21,780円~/1泊2名
【子供連れ】不可
【ペット】不可
ホテルメトロポリタン 鎌倉
基本情報
【住所】 神奈川県鎌倉市小町1-8-1
【価格帯】税込 12,300円~/1泊2名
【子供連れ】利用可
【ペット】不可
琥珀-AMBER-
基本情報
【住所】 神奈川県 鎌倉市材木座6-4-4
【価格帯】税込 18,000円~/1泊2名
【子供連れ】利用可
【ペット】不可
SCAPES THE SUITE
基本情報
【住所】 神奈川県三浦郡葉山町堀内922-2
【価格帯】税込 43,000円~/1泊2名
【子供連れ】不可(但し、未就学児のお子様に限り添い寝にて受入れ可。)
【ペット】不可
葉山ホテル音羽ノ森
基本情報
【住所】 神奈川県 横須賀市秋谷5596-1
【価格帯】税込 34,500円~/1泊2名
【子供連れ】利用可
【ペット】不可
葉山 うみのホテル
基本情報
【住所】 神奈川県 三浦郡葉山町堀内251-1
【価格帯】税込 10,320円~/1泊2名
【子供連れ】利用可
【ペット】不可
大磯プリンスホテル
基本情報
【住所】 神奈川県中郡大磯町国府本郷546
【価格帯】税込 11,890円~/1泊2名
【子供連れ】利用可
【ペット】不可
小田急ホテルセンチュリー相模大野
基本情報
【住所】 神奈川県相模原市南区相模大野3-8-1
【価格帯】税込 11,100円~/1泊2名
【子供連れ】利用可
【ペット】不可
鎌倉のおすすめ旅行プラン10選
よくある質問Q&A
電車でどのくらいかかりますか?
都内からであれば約1時間、成田空港がある千葉県からでも約2時間というアクセスの良さ。思い立った時に出かけられるのが嬉しいですね。
鎌倉の気候はどうですか?
三方を山に囲まれ、南側が海に面しているという地形の鎌倉。神奈川県の中でも温暖な地と言われています。冬の冷たい北東風は丘陵にさえぎられ、夏の涼しい南西風は海から吹いてくるため、冬は暖かく、夏は涼しくすごしやすいです。
何泊くらいが最も楽しめるでしょうか?
日帰りでも楽しめる鎌倉。ゆっくりしたペースで満喫するなら、1泊2日がおすすめです。泊まりであれば、海沿いでのサンセットやサンライズを眺めたり、古民家カフェでモーニングを味わったり、市場に足を運んでみたり、と楽しみ方が広がります。