ところざわサクラタウンってどんなところ?
ところざわサクラタウンは、株式会社KADOKAWAと埼玉県所沢市の共同プロジェクトである「クール ジャパン フォレスト(COOL JAPAN FOREST)構想」の核を担う施設として、2020年4月に竣工しました。クール ジャパン フォレスト(COOL JAPAN FOREST)構想とは、みどり・文化・産業が調和した、誰もが「住んでみたい」「訪れてみたい」地域づくりを進める構想です。
ところざわサクラタウンの施設内には、この街のランドマークと言える「角川武蔵野ミュージアム」を始め、多くのイベントが行われる「ジャパンパビリオン」、様々な世界観を演出し異空間の雰囲気を感じられるホテル「EJアニメホテル」、アニメ聖地88一番札所でもある「武蔵野坐 令和神社」などが揃えられ、訪れた人は出会ったことのない未知の体験や経験をすることができます。
また、最寄り駅である「JR武蔵野線・東所沢駅」から、日本初となる「LEDマンホール」が設置されており、ところざわサクラタウンへの道標となっています。所沢市上下水道局がマンホールのふたを利用した広告事業の一環で開発され、防犯などの面でも効果が期待されており、まさにクール ジャパン フォレスト構想の一端を担っていると言えます。
見どころ
新時代のミュージアムで遊ぶ
まず始めに紹介するのはところざわサクラタウンのランドマークである角川武蔵野ミュージアム。設計は日本を代表する建築家で、国立競技場の設計などにも携わった隈研吾氏が担当。外観は「武蔵野台地に隆起した岩」をイメージし、中国の花崗岩2万枚を手で切り出して貼り付けられ、見る角度によって様々な表情が表れるように設計されています。
外観からは階層を読み取ることができませんが、フロアは5階に分かれていて、博物館やアニメ専門美術館などを備えた複合文化施設になっています。
角川武蔵野ミュージアム内で特に注目したいスポットは4Fにある「本棚劇場」です。高さ8メートルの巨大な本棚には、KADOKAWA刊行物を始め、角川源義文庫、山本健吉文庫のほか、個人蔵書の書物など、約5万冊が収められています。その光景は圧巻の一言に尽きます。
本棚劇場では定期的に「本と遊び、本と交わる」をコンセプトとしたプロジェクションマッピングを上映予定ですので、上映時間に合わせて訪れるのも良いかもしれません。
また、3Fにある「EJアニメミュージアム」にも目が離せません。EJとは「Entertainment Japan」の意味です。ここでは、日本のアニメを世界に誇る文化として、独自の切り口から紹介する場所となっています。原作、スタジオ、キャスト、スタッフなど多くの創造性をもとに制作されたアニメを、作品を取り巻くエンターテイメント全体とともに紹介します。
そのほか、施設内には角川グループのほぼ全てのライトノベルが揃う「マンガ・ラノベ図書館」や角川武蔵野ミュージアムならではのグッズを販売している「ロックミュージアムショップ」、カフェやワークショップなども開催されています。
様々な催し物を楽しむ
ところざわサクラタウンには、イベント開催のためのホールが設備されています。イベントの趣旨や規模によって使い分けることができ、大規模eスポーツ大会、2.5次元ミュージカル、ライブコンサート、映画上映など様々な用途で使用される予定です。
最も収容人数の多い「ジャパンパビリオン ホールA」ではスタンディング時には1,800人、シーティング時には650人が収容可能です。もう1つのホール「ジャパンパビリオン ホールB」には DCP(デジタルシネマパッケージ)を導入した200席のシアターが設備されており、映画上映などに有効的です。
また、ホールとは別に2つの野外オープンスペースも設けられています。その1つである「千人テラス」はパブリックビューイングから発表会まで実施できる開放的な場所です。春には桜が咲き、お花見にも最適です。もう1つの「中央広場」は、ハロウィンやクリスマスなどシーズンに合わせた様々なイベントを実施していく予定となっています。
アニメの聖地を訪れる
ところざわサクラタウンの街内には武蔵野坐 令和神社(むさしのにます うるわしき やまとの みやしろ)、通称「武蔵野令和神社」と呼ばれる神社が存在します。
アニメツーリズム協会が行っている「訪れてみたい日本のアニメ聖地88」の1番札所に選ばれ、クール ジャパンの聖地にできた新たなお祈りスポットとして、注目を集めています。
命名されたのは元号「令和」の発案者と考えられている国文学者の中西進氏。また、設計は角川武蔵野ミュージアムと同じく、隈研吾氏が担当。細部までこだわり抜いた設計に目が離せません。
拝殿の中には、ファイナルファンタジーのビジュアルコンセプトデザインをされた天野喜孝氏による鳳凰の巨大天井画や、土屋仁応氏が手掛けた狛犬などがあり、アート要素を存分に楽しむことができます。参拝した後は御朱印を購入してみたり、絵馬を書いてみたりして神様にお願いごとをするのも良いですね。
様々な世界観を感じられるホテルに泊まる
次に紹介するのは「EJアニメホテル」です。EJアニメホテルは「好きな物語に、泊まる。」をコンセプトに、アニメをはじめゲーム、コミック、映画、特撮、アイドルなど、世界に誇る様々なコンテンツの世界観を演出する体験型ホテルです。和室を含め、5タイプ全33部屋にプロジェクター、スピーカー、スマートLED照明を設置しており、新感覚の宿泊体験ができます。
全客室には専用スマートフォンが設置されており、スマートフォンから挑戦できるミッションをクリアすると、EJアニメホテル限定のキャラクターボイスが聞けたり、特製グッズがもらえたり、という楽しみ方も。
また、HDMIで接続することで、持ち込みのBDプレイヤーやゲームなどを大画面・高音質で楽しむことができます。
ホテル内のレストランでは、作品の世界を料理で表現したコラボレーションフードを体験できます。ここでしか味わえないコラボレーションディナーをぜひお楽しみください。
食事やショッピングを楽しむ
ところざわサクラタウンにある個性的なお店にも注目です。中でも、KADOKAWA直営の未来型ブックストア「ダ・ヴィンチストア」では、編集部や外部のキュレーター、そして角川武蔵野ミュージアムの館長である松岡正剛氏が厳選した書籍がずらり。各ブロックのテーマに合わせて、そのイメージが膨らむような模型やオブジェも配置されているのも特徴です。
また、「ダ・ヴィンチストア」は、KADOKAWAが各地で展開しているグッズ販売スペース「グッズステーション」の旗艦店としても機能し、他の店舗では手に入らない限定グッズも販売しています。
そのほか、ジャパンパビリオンで開催されているイベントと連動したコンサートグッズの販売を行ったり、本に関連した様々なイベントを開催したり、KADOKAWAと所縁のある著名人を招待したりと、ところざわサクラタウンを訪れた際には足を運びたいスポットです。
同じくKADOKAWAが展開しているお店として、3階に「角川食堂」があります。角川食堂は社員食堂でありながら、一般の人も利用可能。解放感あふれる店内には、フリーWi-Fiや電源を備えたカウンター席、ソファー席、キッズスペースを含め、全170席が用意されており、多くの人が利用できます。店内は、本などがおしゃれにディスプレイされ、KADOKAWAらしい雰囲気になっています。
提供しているメニューは、ベストセラー料理本を刊行するKADOKAWAがこれまでに培った経験を活かした“新しい価値ある食体験”を生み出すもの。一番人気はKAZOKAWA社員によって独自に研究・開発したカレー。角川食堂のカレーは特徴はオリジナルのガラムマサラ。カルダモンやクローブをはじめ、ターメリックやコリアンダーなど数種類を独自に配合しています。
また、料理以外にも埼玉県の現地野菜やコーヒー豆、実際に角川食堂で使用されているお皿などの販売も行っています。お皿を手掛けたのは、磁器作家のイイホシユミコ氏。こだわりはなんと言っても特徴のある青い色です。本来、青色は食欲を減退されるとして、飲食店では敬遠されがちですが、実は昔から食器に使われ、食材をのせた時にぱっと映える色として使用されています。
自然とデジタルのアートに触れる
ところざわサクラタウンを訪れた際には隣接する「東所沢公園」も楽しみましょう。東所沢公園の一画には、アート集団「チームラボ」が手掛ける新たな作品「チームラボ どんぐりの森の呼応する生命」が2020年8月より常設展示されています。
この展示スペースにはコナラなどの落葉広葉樹の森が広がっており、季節によって景色が変化し、秋にはどんぐりの実を熟します。縄文時代、どんぐり類は人々の主要な食料であり、どんぐりの森で共に生きてきました。そんなどんぐりがなる武蔵野の森を、人々の存在によって変化する光のアート空間に変化させたのが「チームラボ どんぐりの森の呼応する生命」です。
同展示では、「自立しつつも呼応する生命 – 液化された光の色」と「呼応する木々」の2作品を楽しむことができます。自立しつつも呼応する生命 – 液化された光の色では、ovoid(オーボイド)と言われる卵形体が人に押されたり、風に吹かれたりして倒れると、音色が森に響きます。その音色は他のovoidと呼応し、美しいメロディーを奏でます。夜になるとovoidは自ら光り輝き始め、音色と共に、光も呼応していき、一帯に幻想的な空間が広がります。
「呼応する木々」では、木々がまるで呼吸するかのように点滅しています。人が近くを通ると色が変化し、その色特有の音色が森中に響きわたります。その呼応は周辺にある木々にも繋がっていき、連続していきます。色によって様々な景色が見られ、薄ピンク色に染まった時はまるで夜空に浮かぶサクラのようです。
また、こちらにも隈研吾氏がデザインされたカフェ「武蔵野樹林カフェ」がオープンしており、狭山茶など地元の食材を使ったメニューが並んでいます。気温が下がる夜や秋冬などにチームラボを訪れる際には温かいコーヒーやカフェラテを飲んでみてはいかがでしょうか。
おすすめの周辺スポット
ところざわサクラタウンから徒歩10分圏内でいけるランチ
キッチンキング 東所沢店
ところざわサクラタウンから徒歩で5分ほどの場所にあり、本格的なインド・ネパール料理を味わうことができます。ランチタイムでは豊富なカレーメニューから選ぶことができ、ナンかライスか選ぶことができ、お代わりは自由。料金もお手頃で、ボリューム満点です。
海鮮亭 浦島屋
ところざわサクラタウンから徒歩10分ほどの場所にある海鮮丼屋です。マグロがこのお店の一押しで様々なマグロのメニューがあります。生のお魚は苦手という方には天ぷらメニューがおすすめ。こちらも絶品です。
竹馬
ところざわサクラタウンから徒歩8分ほどの場所にある定食屋です。一押しはとんかつとうなぎ。他にも和の料理を味わうことができます。ランチメニューには小鉢サイズのサラダや漬物がついているのも嬉しいですね。
ベルテコ
ところざわサクラタウンから徒歩4分ほどの場所にあるパン屋です。種類も豊富で朝から多くのお客さんが訪れます。パンの味はもちろんのこと、外観も南欧風な作りで可愛らしい印象です。
ところざわサクラタウンと合わせて観光におすすめ
所沢航空記念公園
所沢航空記念公園は日本初の飛行場として「所沢飛行場」の跡地に建設された大型公園です。園内にはテニスコートや野球場などの運動施設や野外ステージや日本庭園などの施設もあり、スポーツ・文化の拠点になっています。
東所沢公園
ところざわサクラタウンの隣にある大型公園です。2020年8月には園内の一画にチームラボ どんぐりの森の呼応する生命が常設展示され、多くの昼夜問わず、多くの観光客で賑わいを見せています。
西武ゆうえんち
ところざわサクラタウンから車で約30分ほどの場所にあり、昔から地元に愛される遊園地です。
グランエミオ所沢
ところざわサクラタウンから車で20分ほどの場所にある、バラエティ豊かな店舗が揃うショッピングモールです。朝から夜まで一日中楽しむことができるスポットです。
アクセス情報
電車で行く場合
JR武蔵野線「東所沢駅」から徒歩約10分
車で行く場合
関越自動車道 所沢ICから約8分
バスで行く場合
羽田空港から東所沢へのバスが1日23本運行
よくある質問Q&A
コインロッカーはありますか?
ジャパンパビリオンの東側壁にコインロッカーがあります。ただし、貴重品は自身での管理となります。
車椅子の貸し出しはありますか?
インフォメーションセンターで、車椅子の貸し出しを行っています。ベビーカーの用意はありません。
駐車場はありますか?
ところざわサクラタウンに直結している駐車場(148台)と、その近隣に第2駐車場(40台)と第3駐車場(142台)があります。
基本情報
施設名 ところざわサクラタウン
【住所】埼玉県所沢市東所沢和田3-31-3
【営業時間】施設によって異なる
詳しくはところざわサクラタウン公式サイトをご確認ください。