神代植物公園ってどんなところ?
神代植物公園(じんだいしょくぶつこうえん)は、調布市に位置する都内唯一の植物公園です。本園と水生植物園、植物多様性センターなどの施設があり、園内には約4,800種類、10万本・株の植物が植えられています。
また、神代植物公園では春・秋のバラフェスタをはじめ、花の見頃にあわせた四季折々のイベントが開催され、多くの人々が訪れます。
神代植物公園の本園には、正門・深大寺門という2つの入り口があります。また、本園と水生植物園に挟まれるようにして隣接した場所には、日本三大だるま市の1つ「深大寺だるま市」で知られている深大寺があります。
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正門
植物多様性センターから本園に入る場合は、正門を利用するのが便利です。つつじ園やしゃくなげ園に近い位置にあります。 -
深大寺門
水生植物園や深大寺から本園に入る場合は、深大寺門が便利です。深大寺の北門を出てすぐに神代植物公園の深大寺門が見えるので、迷うことはないでしょう。園内では、雑木林やうめ園などに近い門です。
神代植物公園の歴史
もともと、この公園は東京の街路樹などを育てるための苗圃(びょうほ)でした。しかし、戦後には神代緑地として公開され、1961(昭和36)年からは「神代植物公園」と名前を改めて、都内唯一の植物公園として開園されました。1984(昭和59)年には大温室が開館し、翌年には水生植物園が開園しました。
神代植物公園のみどころ
本園
ばら園
神代植物公園では年に2回、ばらが見頃を迎えます。春は5月下旬頃に見頃を迎え、秋は10月中旬から咲きはじめます。春バラは409品種・約5,200本、秋バラは約300品種・約5,000本あり、それぞれの期間で行われるバラフェスタでは、多くの人々が訪れます。
大温室の手前に広がる、シンメトリックに設計された沈床式庭園のばら園には噴水や彫刻があり、まるでヨーロッパにいるような気分を味わうことができます。
メインの庭園のほかにも「野生種・オールドローズ園」「国際ばらコンクール花壇」があります。「野生種・オールドローズ園」では、都立園芸高校のバラ園をもとに、鈴木省三氏が世界各地から収集したコレクションが育てられています。
「国際ばらコンクール花壇」は、国際ばら新品種コンクール(JRC)のために、世界各国から出品されるバラの試作や審査が行われる花壇です。
大温室
2016(平成28)年5月に、リニューアルオープンした大温室には、約1,300品種の植物が植えられています。熱帯の花木室、熱帯スイレン室、ベゴニア室、ラン室、小笠原植物室、乾燥地植物室があり、普段はなかなか見られない珍しい植物も多いのが特徴です。赤、オレンジ、黄色と、色とりどりのベゴニア室はフォトスポットとしても人気があります。
つつじ園
正門から入ってすぐの位置にあるつつじ園には、約280品種・12,000株のつつじやさつきが植えられています。例年4月下旬から5月上旬頃が見頃です。この時期にはつつじ園に隣接するしゃくなげ園も咲き始めるので、より一層園内が華やかになります。
水生植物園
神代植物公園の本園から深大寺を挟んで南東に位置する「水生植物園」は、深大寺の裏山から湧き出た水が集まって湿地帯になっていたところを利用し、木道などを整備した回遊式の水生植物庭園です。本園とは異なり、無料で利用することができるので、気軽に散策を楽しみたい方にもおすすめとなっています。
また、園内の深大寺城跡は、1998年に東京都指定史跡となり、2007年に国の史跡に指定されました。そのほか、ハナショウブやカキツバタ、アシ、オギ、そば畑などがあります。
植物多様性センター
東京の植物について詳しく学びたいという方は、「植物多様性センター」を訪れてみてください。「学習園」では、奥多摩・武蔵野・伊豆諸島の3つのゾーンに分けて東京の主要な環境が再現されています。「情報館」には東京の植物多様性、絶滅危惧植物などに関する展示、映像、図書があります。センター内で開花している植物マップが情報館のボードに掲載されているので、訪れた際にはぜひチェックしてみてください。
神代植物公園へのアクセス
電車・バスの場合
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京王線調布駅から
小田急バス:吉祥寺駅行き(吉06)または三鷹駅行き(鷹56)「神代植物公園前」下車徒歩1分
京王バス:深大寺行き(調34)「神代植物公園」下車徒歩1分 -
京王線つつじヶ丘駅から
京王バス:深大寺行き(丘21)「神代植物公園」下車徒歩1分 -
JR中央線三鷹駅から
小田急バス:調布駅北口行き(鷹56)または深大寺行き(鷹65)「神代植物公園前」下車徒歩1分 -
JR中央線吉祥寺駅から
小田急バス:調布駅北口行き(吉06)または深大寺行き(吉04)「神代植物公園前」下車徒歩1分
車の場合
①中央自動車道の調布インターから、新宿方面へ甲州街道に降ります。
②「下石原交差点」を左折します。
③「神代植物公園北」の信号を右折すると、左側に「神代植物公園駐車場(有料)」があります。
※行楽シーズンは駐車場が混雑するので、できるだけ公共交通機関をご利用ください。
よくある質問
ペットは同伴できますか?
植物公園外の東側にあるドッグラン、無料開放区域の自由広場までであれば、ペットを連れていくことができます。しかしながら、神代植物公園本園、植物多様性センター、水生植物園内に関しては、ペットの同伴はできません。また、ドッグランの利用には登録が必要となります。
無料で利用できる場所はどこですか?
無料開放されている主な施設・広場は以下の通りです。
- 水生植物園
- 植物多様性センター
- 自由広場
- ドッグラン
再入園はできますか?
はい、チケットに日付印を押してもらうことで、再入園が可能となります。日付印は、出口付近にある受付で押してもらうことができます。
基本情報
神代植物公園
【開園時間】
9:00〜17:00
※本園の最終入園は16:00まで
※水生植物園の閉門時間は16:30
【休園日】
- 毎週月曜日(月曜日が国民の祝日や振替休日、都民の日の場合はその翌日が休園日)
- 年末年始(12月29日 〜翌年1月1日)
【料金】
- 一般・大人 500円(団体:400円)
- 65歳以上 250円(団体:200円)
- 中学生 200円(160円) ※都内在住・在学の中学生は無料
- 小学生以下無料
※団体割引は、20名以上
※身体障害者手帳、愛の手帳、精神障害者保健福祉手帳または療育手帳持参の方と付添の方は無料
※無料公開日はみどりの日(5月4日)、都民の日(10月1日)
【年間パスポート】
- 一般・大人 2,500円
- 65歳以上 1,250円
【住所】東京都調布市深大寺元町5-31-10
【問い合わせ先】
神代植物公園サービスセンター
TEL:042-483-2300