【参拝】深大寺はどんなところですか?
「厄除け大師」として知られている深大寺(じんだいじ)は、奈良時代に法相宗の寺院として開かれ、その後天台宗に改宗した寺院です。敷地内には本堂や釈迦堂の他に4つのお堂があるので、短時間でお寺巡りをしたい方には必見です。
正月三が日の初詣のほか、日本三大だるま市である「だるま市」や、「深大寺鬼燈(ほおずき)まつり」などの行事の際には、多くの人々が訪れます。
また、深大寺が位置する調布市は、「ゲゲゲの鬼太郎」の作者・水木しげる氏のゆかりの地でもあります。そのため、深大寺門前にある「鬼太郎茶屋」では、キャラクターをモチーフにしたメニューを楽しむことができます。
【参拝】参拝方法を教えてください。
1.山門の前で一礼
まず、深大寺の入り口である山門の前で一礼します。その後は道の端を歩いて境内に入りましょう。
2.手・口を清める
手水舎(ちょうずや)で、手と口を清めます。
①右手で柄杓(ひしゃく)をとり、水をたっぷりくみ、左手を清めます。
②左手に柄杓を持ち替え、右手を清めます。
③右手に持ち替え、左手に水を受け、口をすすぎます。※柄杓に口を直接つけてはいけません。
④左手をもう一度清めます。
⑤両手で柄杓を縦に持ち、持ち手の部分も清めます。
3.常香炉で身を清める
本堂に続く道を通ると、常香炉(じょうこうろ)があります。出ている煙を、手を使って自分の方へ寄せるように仰ぐことで清められるとされています。また、身体の悪い部分に煙を当てると良くなるとも言われています。
4.本堂で参拝
身を清めたあとは、本堂まで進みます。賽銭を納め、鳴らし物があれば鳴らします。胸の前で合掌し、一礼します。お願いごとは合掌したタイミングに念じましょう。この時、拍手は行いません。
5.山門の前で合掌して一礼
参拝や御朱印受け取りが終わって帰る際には、山門を出たあとに、本堂の方へ振り返って合掌・一礼をします。
【マップ】境内のマップが見たいです。
【マップ】境内の見どころスポットを教えてください。
本堂
山門を入って真っ直ぐ進んだ場所に位置する、メインの御堂です。幕末の火災によって江戸時代の本堂が焼かれ、現在の本堂は1919(大正8)年に建てられました。
元三大師堂(がんざんだいしどう)
本堂と並んで、多くの人が参拝に訪れる元三大師堂には、元三大師(慈恵大師)像があります。基本的には、元三大師像を拝観することはできませんが、稀に限定開帳している場合もあるので、機会が会えば直接拝観してみてください。
釈迦堂(しゃかどう)
釈迦堂は1976(昭和51)年に、国宝である白鳳仏を安置するために建てられました。また、重要文化財の旧梵鐘も安置されており、どちらもガラス越しに鑑賞することができます。深大寺では釈迦堂のみ、拝観料が必要となります。拝観料は大人300円、高校生以下は無料です。白鳳仏の撮影は不可となっています。
鐘楼(しょうろう)
除夜の鐘など、行事の際に使われているのを目にすることも多い鐘楼。現在釣られているのは、2001(平成13)年に新鋳された平成新鐘と呼ばれているものです。
山門
深大寺の正面から入る際に通る、山門。現在残っている建物の中では最も古く、1865(慶応元)年の火災も免れています。切妻の茅葺き屋根が見どころの一つです。
【マップ】お手洗いはありますか?
境内及び周辺に3ヵ所あります
- 南門の近く
- 翠子地蔵の近く
- そば守観音の近く
【行事】有名な年中行事を教えてください。
初詣大護摩供(1月1日 〜)
正月の三が日には、初詣をしに約20万人もの参拝客が訪れます。
境内の元三大師堂(がんざんだいしどう)では、1月1日午前0時、除夜の鐘とともに迎える新年最初の行事が行われます。深大寺全僧侶によって執行されるこの「修正会大護摩供(しゅしょうえおおごまく)」は天下泰平、国家安穏、仏法興隆を祈願するものです。
厄除元三大師大祭・だるま市(3月3日・4日)
知名度の高い深大寺の「だるま市」では、境内に100以上が出店します。日本三大だるま市のひとつとして知られています。「だるま開眼所」が設けられ、買っただるまの目に深大寺独特の梵字(インドの古文字)を入れてもらえます。
深大寺鬼燈まつり(7月)
深大寺の夏の風物詩である「深大寺鬼燈(ほおずき)まつり」は、提灯に見立てたほおずきを参道や境内に並べる行事です。境内では、大道芸をはじめ猿回しや紙芝居といったさまざまなパフォーマンス、手作り市が行われます。
【行事】混雑する時期はいつですか?
深大寺は、正月の三が日とだるま市の季節に最も混雑します。華やぐ時期ではありますが、移動の際や御朱印を頂く際などに時間がかかることは想定しておきましょう。
【御朱印】深大寺で頂ける御朱印について教えてください。
深大寺では、通常「無量寿(むりょうじゅ)」「国宝白鳳仏(はくほうぶつ)」「元三大師(がんざんだいし)」という3種類の御朱印がいただけます。また、毎月17日限定で「深沙大王御朱印(じんじゃだいおう)」の御朱印もいただけます。
深大寺の御朱印を紹介したコラムはこちら
【周辺】深大寺のご当地グルメはありますか?
名物の「深大寺そば」を食べましょう!
深大寺周辺には現在、20店舗以上のそばのお店があります。「深大寺そば」は、江戸時代に近隣の農家が深大寺にそば粉を納め、それを使ってそばを提供したのが始まりとされています。
外席を設けているそば処も多くあるので、過ごしやすい季節の日には、外でゆったりとそばを堪能してみてはいかがでしょうか。深大寺そばのお供として、ご当地ビールの「深大寺ビール ピルゼン」「深大寺ビール ミュンヘン」が大人に人気です。
深大寺周辺の蕎麦屋を紹介したコラムはこちら
【周辺】近くの立ち寄りスポットを教えてください。
都立神代植物公園
境内から徒歩約1分と非常に近い、深大寺の北側に広がる植物公園です。園内にはさまざまな花が植えられており、季節ごとに異なる魅力を発見することができるスポットとなっています。雨の日でも大温室では、ランやベゴニア、スイレン、サボテンや多肉植物などを、濡れることなく鑑賞することができます。
都立神代植物公園を紹介したコラムはこちら
湯守の里(旧 深大寺温泉ゆかり)
深大寺から徒歩約7分の場所に位置する、日帰り温泉施設です。湧出された源泉そのままの濃さを楽しめる天然温泉となっています。観光の疲れを癒して帰りたいという方におすすめです。
【基本情報】拝観料はかかりますか?
釈迦堂「国宝 白鳳仏」
【拝観時間】
- 9:00〜17:00(夏期)
- 9:00〜16:00(冬期)
【拝観料】300円
※団体(10人以上)の場合、200円
※高校生以下は無料
※障害者手帳をお持ちの方は無料
【基本情報】アクセス情報について教えてください。
公共交通機関を利用して深大寺へ向かう場合、まず電車で最寄り駅まで向かい、そこからバスに乗り換えるのがおすすめです。最寄り駅は下記の4駅となっています。ただし、京王線 調布駅から深大寺へは、徒歩約25分で向かうこともできます。
- 京王線 調布駅
- 京王線 つつじヶ丘駅
- JR 吉祥寺駅
- JR 三鷹駅
深大寺のアクセスを紹介したコラムはこちら
【基本情報】駐車場はありますか?
境内の駐車場は、法事または車両祈願の方のみ利用できます。 その他の方は、近隣の有料駐車場をご利用ください。