御朱印ってなに?
御朱印とは、神社や寺院に参拝した人が頂く証書のことを指します。江戸時代頃までは写経を納めた人だけが御朱印をもらえましたが、現在は写経を納めずとも御朱印を購入できることがほとんどです。
一般的に御朱印には、参拝した日付、寺社名が記され、半紙に朱色の押印がされています。御朱印は文字を崩さない形(楷書)の文字が多く、墨書きは比較的シンプル。その反面、自由度も高く「かわいい御朱印」も多いです。
季節限定のものや、月参りの御朱印などがあるため、御朱印集めを趣味にされている方も増えています。
御朱印の種類
御朱印の種類は、神社や寺院によって様々です。文字が少ないシンプルなものもあれば、たくさんの文言が書いてあるものもあります。御朱印を集めている方にとっては、そのデザインも注目したいポイントです。
深大寺では、通常3種類の御朱印があります。そのほか、毎月17日限定の御朱印も用意されています。
無量寿(むりょうじゅ)
本堂本尊で祀られている阿弥陀如来の御朱印です。「無量寿」とは、阿弥陀仏の寿命が無量であるところから阿弥陀仏のことを意味します。
国宝白鳳仏(はくほうぶつ)
釈迦堂本尊で祀られている釈迦如来の御朱印です。「白鳳」と呼ばれる時代につくられた深大寺釈迦如来像は「白鳳仏」として知られています。
元三大師(がんざんだいし)
大師堂本尊で祀られている元三大師の御朱印です。
【限定】深沙大王御朱印(じんじゃだいおう)
そして2033年に開創1300年を迎えることを記念して、縁結びにご利益がある「深沙大王御朱印」が期間限定で授与されています。この「深沙大王御朱印」は、深沙大王月例法要が行われる毎月17日のみ限定で頂くことができます。こちらは、書き置きのみで、御朱印帳に手書きしていただくことはできません。
御朱印帳の種類
また御朱印だけでなく、御朱印帳にも種類があります。御朱印帳とは、御朱印をもらうための手帳のようなものです。一般的に蛇腹(じゃばら)と和綴じ(わとじ)の2タイプがあります。
御朱印をノートや手帳に頂くのは無礼にあたるため、御朱印をいただく際には御朱印帳を忘れないようにしましょう。書き置きのみをいただくことは可能です。他の神社・寺院や、ショップで購入したものを持っていくことは失礼に当たりませんので、自分のお気に入りの御朱印帳を持っていくのがおすすめです。
深大寺で頂ける御朱印帳は、蛇腹タイプの1種類です。西陣織で、表面には深大寺の山門、裏面には国宝・釈迦如来像がデザインされています。
詳しくは公式サイトをご参照ください。深大寺公式サイトはこちら
深大寺の御朱印を解説
(1)奉拝
「奉拝(ほうはい)」とは「つつしんで拝します」という意味です。多くの御朱印に記載されています。「国宝白鳳仏」の御朱印には、奉拝の字の下に「白鳳釈迦如来」と書かれた印が押されています。
(2)日付
参拝した日付を書いていただけます。
(3)御本尊の名称
中央に神社の名称が墨書きされる御朱印が多いですが、深大寺では「無量寿」「白鳳仏(佛)」「元三大師」と、それぞれ御本尊の名称が書かれています。
(4)御宝印
それぞれ異なる御宝印が押されています。「無量寿」には、阿弥陀如来の教えとして「現世安穏・後生善処」という言葉が書かれ、「白鳳仏」には、釈迦如来の教えとして「令法久住・利益人天」という言葉が書かれています。
「元三大師」には、蓮華座と火炎宝珠、キリークと呼ばれる梵字、そして元三大師という文字の印が押されています。
(5)印
それぞれ異なる印が押されています。「無量寿」の印は「宝冠阿弥陀如来」の文字、「白鳳仏」の印は「東日本最古の国宝佛」という文字です。
そして「元三大師」には、元三大師が鬼の姿となり疫病神を退散したときの姿を写し取った「角大師(つのだいし)」の印が押されています。
(6)寺の名称・押印
「深大寺」という文字の下に、篆書体(てんしょたい)で書かれた「深大寺印」という印が押されています。
御朱印はどこで頂くのか
御朱印は全て、寺務所横にある「朱印所」で頂くことができます。
【授与時間】9:00〜16:30
※年末年始は授与時間が異なります
御朱印をどうやって頂くのか
1.深大寺でお参りをする
2.元三大師堂の御朱印受付に行く
3.御朱印帳に御朱印を押印してもらう
4.お布施として500円を渡す
5.御朱印をもらった後は、お礼を伝え出て行く
必要なものは、お布施となるお金と御朱印帳だけなので気負う必要はありません。ただ、一つ一つ手書きの上、押印しているため時間がかかる場合があります(紙の御朱印はすぐに頂くことができます)。さらに、三が日、土日、祝日はとても混雑するので、時間に余裕をもっていくようにしましょう。
御朱印の価格(お布施)
御朱印のお布施
各500円
御朱印帳のお布施
2,000円