見どころいっぱい♪京都宇治~黄檗の社寺めぐり&食べ歩き
京都見どころいっぱい♪京都宇治~黄檗の社寺めぐり&食べ歩き
京都宇治~黄檗、見どころいっぱいの6つの社寺をご案内します。6つの社寺とは…、平安貴族の極楽浄土、世界遺産にもなっている宇治平等院。日本最古の神社建築の宇治上神社。学業成就の神社として知られる宇治神社。道元禅師が開いた禅寺、興聖寺。西国観音霊場札所の三室戸寺。中国風で独特な雰囲気を持つ黄檗山万福寺です。 さらに宇治茶スイーツの店もご紹介します。”お抹茶体験”のできる中村藤吉本店では、”抹茶ガトーショコラ”とお抹茶を…。宇治橋のたもと、歴史ある茶屋の通園では、”茶団子”を…。お茶作り体験の他、抹茶スイーツも味わえる福寿園宇治茶工房では、”抹茶あんみつ”などを…。 そして、黄檗山万福寺の近くの普茶料理の店、白雲庵の普茶料理(中国料理風精進料理)コースもご案内します。 中でも、非日常の世界を味わえる”お抹茶体験”、”普茶料理コース”は、オススメです。
世界文化遺産で知られる平等院です。平安時代、関白であった藤原道長の別荘をその息子、頼道がお寺にしたことが始まりだそうです。当時、貴族の間では、阿弥陀さまに極楽往生を願う浄土信仰が高まっていました。時の権力者、藤原頼道は、”極楽浄土”の様子をそっくり、この宇治の地に作りあげたのです。鳳凰堂は2014年に改修され、美しい姿によみがえりました。
鳳凰堂の鳳凰
鳳凰堂の上に金色に輝く鳳凰は、レプリカ。いや、二代目です。以前からあったものは、今はミュージアム鳳翔館に展示されています。
鳳凰堂の阿弥陀如来さま
鳳凰堂の内部は、内部拝観を申し込むと30分ごとに案内してもらえます。人々を極楽浄土に導く阿弥陀さまは、穏やかでやさしいお顔。仏師定朝の作で国宝です。
雲中供養菩薩
全部で52体の雲中供養菩薩さまは、鳳凰堂の他、ミュージアムにも展示されています。踊る人あり、楽器を奏でる人あり…。菩薩さまはいろいろな楽器を奏でていますが、どんな音色がするのでしょうか…?
鳳凰堂の扉絵
扉絵は、人が臨終を迎える時、阿弥陀如来さまが音楽を奏でながらお迎えに来る様子が描かれています。ミュージアムでは、彩色も鮮やかに復元されたものを見ることができます
鳳翔館の十一面観音さま
ミュージアム鳳翔館は、平等院に祀られるいろいろな仏さまがおいでです。以前、観音堂のお厨子の中に祀られていた十一面観音さまは、現在こちらにおいでです。以前より注目度アップかも…。
ミュージアム鳳翔館
平等院の宝物が集められています。入口は「え…?ここが入口…?」といった目立たないものですが、出口で見ると写真のような立派な建物です。建物が周囲の景観に溶け込むように作られているのでしょうか…。
日本最古の神社建築として、世界文化遺産にも指定されています。国宝の拝殿は平安時代の住宅風の建物で、寝殿造りの遺構です。 パワースポットマニアさんは、「ここは、国宝の建物で知られていますが、実は穴場パワースポット。宇治にもこんなすばらしい聖地があるのです。」と言っていました。
国宝の本殿
拝殿も本殿も国宝になっています。応神天皇、仁徳天皇、菟道稚郎子が祀られています。山の前に建てられた本殿に立つと、清浄な気が届いてくるよう…。確かに聖地の雰囲気を感じ取ることができました。
桐原水
”宇治七名水”の一つとして知られています。この湧水は、参詣者が手を清めるための手水として使われています。この湧水のあたりは、浄化のパワースポットだそうです。
天降石(あもりいし)
境内には天降石と呼ばれる磐座があります。ここが古代から聖地だったことを表す石だとか…。磐座の上には、参拝者が願いをこめて小石をたくさん積み上げています。境内にはもう一つ磐座がありました。
摂社末社めぐり
藤原氏を祀る春日社は、重要文化財になっています。そして、そのお隣にも、古い歴史を感じさせるお社が並んでいました。この辺りも、深い森から”森の香り”がほのかに届き、野鳥のさえずりが聞こえてきます。
宇治神社も菟道稚郎子(うじのわきいらつこ)を祀る神社です。 都から宇治にやってきた菟道稚郎子を、ウサギがこの地へ案内したという伝説があります。菟道稚郎子は、学業に優れていたそうで、学問成就の神様として信仰されています。小さな神社ですが、こちらの本殿も重要文化財です。
ウサギさんに導かれて…!
宇治にやってくる時、道に迷った菟道稚郎子を、ウサギさんが何度も振り返りながら、ここへ案内したという伝説にちなんで、”見返りウサギ”も祀られています。
手水舎のウサギさん
宇治神社のシンボルはウサギさんです。手水舎にもウサギさんの姿が…。昔、”宇治”は、”菟道”とも書かれていたのは、ウサギ伝説に由来するものなのでしょうか…。
境内でウサギさんを見つけよう…!
境内にはあちこちにうさぎさんの像が…。デイズニーランドで”隠れミッキー”を捜すみたいに、宇治神社では”隠れウサギ”を見つけてみましょう。何かいいことがあるかも…?
道元禅師の開いた禅寺。本堂は伏見城の遺構です。慶長5年、関ヶ原合戦の直前のことです。数少ない東軍の兵で守っていた伏見城を西軍の大軍が攻めてきました。壮絶な戦いの後、伏見城は落城。伏見城で討死した武者たちの血で染まった床板が、このお寺の天井にはめられています。この伏見城の床板は、武者たちの供養のため、京都市内の5か所のお寺の天井に分けられたようです。戦国の歴史を語るお寺ですが、境内は別世界のように清々しく、修行道場らしい静寂な雰囲気に満ちています。
参道の雰囲気がステキです
興聖寺の参道は”琴坂”と呼ばれ、京都でも有名な紅葉スポットです。今回、新緑の頃訪れましたが、どこかから聞こえる水音、楓の緑もすがすがしい、素晴らしい参道でした。
曹洞宗の修行道場です
アーチ型の通路のあるちょっと印象的な門です。中に入ると、禅寺らしい清々しい庭園が広がっています。修行僧さん達がせっせと草むしり&掃除に励んでおられました。
三面大黒天さま
境内には三面大黒天さまが祀られていました。金運アップ、福を招く大黒様のパワーに、音楽、芸能上達の弁財天さま、勝負運アップの毘沙門天さまのパワーがプラスされるとか…。
西国観音霊場札所の一つで、千手観音さまをお祀りしています。 戦国時代のこと。三室戸寺は、槇島の合戦で足利義昭側についたため、織田信長に焼き払われました。現在の建物は、江戸時代に再建されたものです。毎月17日には、重要文化財に指定されている仏像も公開されています。
ここにもウサギさんが…!
宇治ではウサギさんの像をよく見かけますが、本堂前にも狛兎さんが…。この狛兎さんは玉を持っています。玉の中には卵があり、卵をうまく立てることができたら願いが叶う…、と言われています。
広い庭園を散策
広い庭園は、あじさいの名所としても知られています。春のつつじ、秋の紅葉も見事です。池泉庭園、枯山水庭園、趣の異なった2種類の庭園があり、散策にもってこいの場所です。
江戸時代、中国からやってきた隠元禅師の開いたお寺です。伽藍配置、建物、食事など、すべて中国の禅寺風です。創建当時と今と、その風景はあまり変わっていないそうです。写真の魚板は、黄檗山万福寺のトレードマークのよう。時を知らせるものだそうです。
ほてい祭手作り市
万福寺のシンボルは、大きなお腹のほてい様。そのほてい様の縁日は8日です。毎月8日(2月と8月はお休み)には、”ほてい祭”が開催され、手作り市を中心に、法話や奉納コンサートも行われています。
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160年の歴史を持つ老舗のお茶屋さんです。最近では、お店の奥にカフェもできて、「生茶ゼリイ」など抹茶スイーツが人気を集めています。オススメは”お抹茶体験”です。まず、お座敷でお茶の葉を石臼で挽きます。その後、お茶室に移動して挽いた抹茶とお菓子をいただきます。お茶室ではゆったりとした時間が流れているように感じられ、”侘びさびの世界”をちょっとだけ味わうことができました。その上、歴史ある貴重な建物見学もできて感激のひとときでした。料金は4320円、所要時間60分~80分程度です。
お抹茶体験スタート
体験は、まず歴史ある家屋の見学からスタート。建物の見学は、”お抹茶体験”の人だけの特典です。勝海舟の書もありました。「お茶の香りが永遠に途絶えることのないように」…と書かれているそうです。
お茶の葉を石臼で挽きます
お座敷に案内され、お茶の葉を石臼で挽きます。石臼は思ったより重く、回すのに力が要ります。ちゃんとできているのか心配になりましたが、お茶の葉は少しずつ粉になっていきました。
路地を通ってお茶室へ
お茶を挽き終わると、用意されたわらじを履いて、”瑞松庵”と名付けられたお茶室へ移動します。お茶室は江戸時代に作られた珍しい構造のもの。お茶席でのお作法は知らなくても大丈夫。わかり易く教えてもらえます。
季節のお菓子が登場…!
お茶席では、まずお菓子が運ばれました。お菓子は季節により変わります。この時は抹茶ガトーショコラが登場…!(お茶席は撮影禁止でした。これは、お土産で購入した抹茶ガトーショコラです。)
2種類のお茶を味わいます
お菓子の後は、お濃茶です。どろりとしたお濃茶を味わった後、自分で挽いたお茶を使った薄茶が登場。お店のスタッフさんの優雅なお点前でいただきます。茶釜から湯気が立ちのぼるお茶室の雰囲気は心に残るものでした。
お庭にはキリシタン灯篭も…!
体験の時、お茶室とお庭もゆっくり見学できます。お庭には珍しいキリシタン灯篭もありました。灯篭の竿に刻まれているのはマリア様だとか…。(私にはお地蔵様のように見えるんですけど…。)
お座敷には細川三斎の文が…!
お座敷には、戦国武将であり茶人でもあった細川三斎(忠興)からの文を軸にしたものが…。祐筆の筆ですが、珍しいローマ字の印章を使っています。これは三斎の夫人、切支丹だったガラシャの影響だろうか…?とのことです。
一番人気は生茶ゼリイ…?
中村藤吉本店、お店の奥のカフェで一番人気のメニューは、なんといっても名物(?)”生茶ゼリイ”のようです。抹茶とほうじ茶と2種類あって、テイクアウトもできます。
中村藤吉本店の近くに”はりよし”というお肉屋さんがあります。このお店の揚げたてコロッケが人気です。お茶の産地、宇治にぴったりの”抹茶コロッケ”も売出し中です。甘いものは苦手…という方にお勧めです。揚げたてのアツアツをその場でどうぞ…!1個130円+税です。
古い歴史を持つお茶の店です。子供時代、京都の人に案内されて、ここで茶だんごを食べた記憶があります。昔からずっと続いているお店だと思ったら、創業1160年と聞いてびっくり…! 茶団子は、甘さをおさえてお抹茶の風味を生かした、上品な味わいでした。
ほうじ茶づくり体験、茶道体験など、いろいろな宇治茶関係の体験ができる工房です。その他、ショップと茶寮があり、抹茶スイーツや宇治茶を使った料理もいろいろあります。
ウェルカムティー
お店に入ると、「ウェルカムティーです。」と、お茶が運ばれてきました。杯のような小さな器に、冷たいお茶です。一口いただいて思わず、「おいしい…!」
抹茶あんみつ
ここでは、”抹茶あんみつ”を注文しました。5種類の豆、ほうじ茶風味のかんてん、抹茶白玉団子、宇治茶アイスが盛り付けられ、お好みで抹茶シロップをかけていただきます。
京阪宇治駅近くにある宇治茶のお店。ティールームが人気で休日はいつも混雑しています。ティールームでは、やはりお抹茶スイーツですね。「抹茶パフェ」が看板メニューのようです。いつも待っている人の多さに圧倒されますが、しばらくして席に案内され「よくばり抹茶パフェ」を注文しました。
よくばり抹茶パフェ
「抹茶パフェ」をグレードアップした「よくばり抹茶パフェ」を注文。抹茶アイス、お茶せんべい、宇治の茶団子、わらび餅、抹茶ゼリーで飾られた豪華なパフェでした。これに宇治茶パウダーを掛けていただきます。
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白雲庵は、黄檗山万福寺の門前にある黄檗普茶料理のお店です。黄檗普茶料理というのは、万福寺の開山、隠元禅師が伝えた中国禅寺の料理です。つまり中国料理風の精進料理。メニューはコースのみで、5000円~。「これ、何…?」「どうやって作ったの…?」次々と珍しい料理が登場して、ちょっと感動。頑張った自分にご褒美のプチ贅沢なランチでした。
普茶料理コース
まず、”スメ”という蘭の花のお茶が登場。これは、食事の前に口を清めるものだそうです。そして、”マフ”という胡麻豆腐、”ウンペン”という暖かい野菜に葛をかけた料理が運ばれてきました。
ロンパン、シュンカン
”ロンパン”は、和え物です。”シュンカン”は、大皿にいろいろな料理の盛り合わせ。茄子の田楽、抹茶寒天、ニンジンの松風風、黄檗豆腐、鰻もどきという、鰻のかば焼き風の精進料理もありました。
ユジ(味付け天ぷら)
次は、味付け天ぷらの盛り合わせです。野菜をメインに、レンコンや生湯葉、巻湯葉、ヤマイモ、ぎんなんなど大皿に色とりどりに盛りつけられ、見た目も豪華でした。
ご飯、お吸い物、デザート
季節のご飯、湯葉のお吸い物、お漬物はザーサイなど3種。デザートは、豆腐の杏仁豆腐風。マンゴー風味のソースがかかっていて、さっぱりとおいしかったです。