北海道の春ならでは!雪にまつわる4月のイベント
阿寒湖の砕氷帯遊覧船クルーズ
4月になると暦上は春、道南では桜も咲き始める頃ですが、阿寒湖のある道東ではまだ雪が残るほどの寒さです。そのため阿寒湖はまだ氷が張った状態ですが、遊覧船は例年4月末から運航を開始するので、営業開始の約1週間限定で氷を割りながら進む遊覧船に乗船することができるんです!
氷がはっている湖を遊覧できるのは阿寒湖の観光遊覧船だけなので、まさに北海道ならではのイベントになっています。阿寒湖の雄大な景色を見ながら氷割の迫力を体感してみませんか?
知床の雪壁ウォーク&バス
知床の長い冬の終わりと春を告げる、毎年恒例のイベント「知床雪壁ウォーク」。北海道では高いところで8mも雪が積もってしまうため、冬季通行止めされていた知床横断道路が半年ぶりに開通する直前ということで、毎年4月に行われている1日限定のイベントです。
圧巻の迫力の雪壁に囲まれた国道を歩いたり、除雪作業を目の前で見ることができる、春の北海道ならではの内容になっています。歩きながらオホーツクの海や国後島の景色を楽しむことができ、終了後は海鮮汁が振舞われるお楽しみも。晴れた日の雪壁ウォーキングは太陽の光が雪をキラキラと照らし、爽快な景色に出会えます。
蘭越町ニセコ連峰歩くスキー大会
スキーシーズン最後を飾るクロスカントリースキーのイベント。毎年蘭越町チセヌプリスキー場という、札幌から車で3時間の場所で開催されています。ニセコ連峰チセヌプリ山麓の大自然を舞台に、白樺コース(5km)、シャクナゲコース(10km)、チセヌプリコース(15km)、パノラマコース(30km)の4つのコースがある大会です。
春の陽を浴びてニセコアンヌプリや羊蹄山などニセ連峰の雄大な景色をみながら、北海道ならではのパウダースノーを歩き、体を動かしてみてはいかがですか?スキーはどうしても4月が最後になってしまうので、この大会に参加して今年のスキーシーズンを締めくくりましょう。
4月後半〜GWまでが見頃の桜を見れるスポット
松前さくらまつり
「さくら名所100選」に選定され、「さくらの里」として全国的に知られている、北海道を代表するお花見スポットです。道南にあるため北海道でも4月の内から桜を見ることができるため、4月の北海道観光でお花見をしたい方にはおすすめです。
春には約250種、1万本の桜が咲き乱れ、その約8割が八重咲きです。なかには松前固有の品種もあり、品種が多いので様々な桜で約1ヵ月間もお花見を楽しめるのも嬉しいポイントです。
五稜郭公園の桜
星形の城郭跡で知られる函館市の公園、五稜郭公園。4月も下旬に差し掛かると、約1,600本のソメイヨシノやヤエザクラなどが咲き乱れます。堀のほとりや郭内に咲く桜が、所狭しと星形の稜郭を埋め尽くし、上空から見下げると、ピンク色の星が浮かび上がります。また、貸しボートに乗船し、堀から見上げる桜もまた美しく、五稜郭公園ならではの楽しみかたと言えます。
円山公園の桜
円山原始林の北側に位置する広大な公園。札幌市内でも古くから知られる桜の名所の1つです。札幌の基礎をつくった開拓判官の島義勇を偲び、福玉仙吉が1875年に北海道神宮の参道に150本の桜を植えたのが始まりとされています。上記の2つのスポットは函館市と札幌に比べると北になりますが、品種が主にエゾヤマザクラであるため4月下旬~5月中旬がベストシーズンになっています。
4月に食べたい北海道グルメ
ジンギスカン
北海道民のソウルフード、ジンギスカン。4月に食べるイメージがある方は少ないかもしれませんが、なんと北海道には、花見をしながらジンギスカンを味わうお花見ジンギスカンという文化が春の風物詩の1つとして根付いているのだとか。北海道各地の桜の名所では、花見の期間だけ一部のエリアが火気使用OKとなり、そこかしこにジンギスカンの良い香りが漂うそう。
上記の円山公園など、複数のお花見スポットでは食材の販売や調理器具のレンタルも行っているので、観光客でも手ぶらでお花見ジンギスカンを堪能することが出来ます。春の陽気の中外で食べるジンギスカンは室内で食べるよりも美味しさ倍増!4月に北海道を訪れる場合はぜひ体感してみましょう。
ニシン
春告魚と呼ばれ、ニシンが獲れ始めたら春が訪れるといわれており、北海道民には非常になじみの深い魚です。ニシン漁は明治〜大正に掛けて豊漁が続き、最盛期は約100万トンの漁獲量があったといわれているほど。しかし1955年以降、漁獲量はめっきり減りましたが、漁業者による資源回復の取り組みなどで最近では漁獲量が回復してきています。
小樽の祝津にある小樽貴賓館は、ニシンで儲かっていた頃の漁師が大正時代に建てたニシン御殿のひとつ。国の有形登録文化財である旧青山邸を見学できるほか、お食事処では、美しい日本庭園を眺めながら、ニシンお重やニシンそばといったニシン料理を堪能することができる施設になっています。北海道民にとっての春の訪れを味わってみてはいかがでしょうか。
オホーツク産毛ガニ
流氷が溶けたばかり4月、オホーツク海で獲れる毛ガニは「海明け毛ガニ」と呼ばれ、北海道の毛ガニのなかで最も美味しいともいわれています。美味しさの秘密は、北海道ならではの「流氷」。冬のオホーツク海には、流氷とともに栄養豊富なプランクトンが運ばれてくるので、そのプランクトンを食べた毛ガニは、身入りが良く甘くなるのだとか。
身はもちろんですが、毛ガニはカニ味噌も絶品。ですが、自分でさばくとなるとなかなか大変なので、北海道のカニ専門店や居酒屋で、きれいにさばいた毛ガニを食べてみませんか?美味しい毛ガニを丸ごと味わえます!