小網神社
東京都中央区日本橋小網町16-23
当地にはかつて恵心僧都源信が編んだ草庵が位置していた。
1466年、疫病が流行し、この草庵には稲穂を持った老人が訪れ、連泊した。
庵主は恵心僧都の夢を見て、「この老人を稲荷神として崇めれば、疫病は退散する」というお告げを聞いた。
翌朝、老人の姿はなかった。
稲荷神を祀る神社を建立すると、疫病も収束したという。
領主の太田道灌もこの話を聞き、土地を寄進し、折に触れて参詣した。
明治時代、神仏分離により、別当寺「萬福寿寺」(廃寺)から分離。
1873年、近代社格制度における「村社」となった。
1923年、関東大震災により被災。
1929年、明治神宮造営の工匠長・内藤駒三郎宮大工一門によって再建。