川棚温泉♨に1泊して、山口県下関を巡る♪
山口川棚温泉♨に1泊して、山口県下関を巡る♪
明治維新150年を記念して、幕末、維新ゆかりのスポットの集まる山口県下関市に行きました。 ”歴史スポット””パワースポット”を回り、”宿は源泉かけ流しの温泉”…!ちょっと欲張りに計画しました。 ”歴史スポット”は、「功山寺」のある幕末、維新ゆかりの城下町長府を街歩きをメインに…! ”パワースポット”は、「住吉神社」「赤間神宮」「亀山八幡宮」を…! ”源泉かけ流し温泉”は、「川棚温泉」をピックアップしました。 最初、名古屋から1泊2日でこれだけを回るは難しいように思いました。 でも”新幹線”プラス”レンタカー”でなんとかクリア。そのため宿はリーズナブルなところへ…。 当初、川棚温泉では瓦そばの専門店にも行く予定でしたが、「川棚の杜」でコルトーに取り憑かれ(?)、かなりゆっくり滞在したので、瓦そばはパスすることに…。また車を返す前にちょっと時間があったので、予定していなかった高杉晋作ゆかりの「東行庵」へも立ち寄りました。旅の途中での予定変更も、旅の面白さの一つだったかも…。
川棚温泉の近くに、コンクリート造りの不思議な形をした建物があります。これが川棚温泉交流センターです。 ここで注目したいのは、川棚とコルトーとの繋がりです。 1952年に来日した世界的ピアニスト、アルフレッド・コルトーは下関公演の時、川棚温泉に滞在しました。 ホテルの窓からの厚島の風景に魅せられ、「この島に住みたい。」と言い残して帰国したそうです。 この夢は実現できませんでしたが、コルトーが魅せられた厚島は、別名”孤留島”と呼ばれるようになりました。 コルトーの滞在したホテルの跡地にこの施設が建てられ、コルトーの名前の付けられたホールも作られました。 コルトーと川棚との繋がりが今も生きています。
建物は不思議な形の外観
建物は2010年に竣工。建築家、隈研吾氏によるものです。建物の中には、観光案内所、民族資料館、ホール、カフェがあり、いろいろ楽しめる施設でした。
島を眺めるコルトーの像
コルトーの来日公演は1952年。亡くなって60年近くなりますが、今なお人気ピアニストのようですね。You-Tubeで演奏も聴けます。庭にはコルトー像があり、視線の先には厚島が見えます。
大交流室 コルトーホール
コルトーの名前の入った多目的ホールです。ホールが使われていない時は内部の見学もできます。コルトー関係の音楽資料もたくさん展示されていて、音楽マニアさんには興味深いものかも…。
コルトーホールのピアノ
ホールには河合楽器の木目調のピアノが置かれていました。建物は新しいけれど、ピアノは古いもののようです。温かみのあるマイルドな音色がホールに響いていました。
カフェ孤瑠島(コルトー)
豆から挽く香り豊かなコーヒーが自慢のカフェです。コルトーに関する音楽書籍もいろいろ置いてあります。本を読みながらのんびりくつろげるスポットでした。
リーズナブルな料金で泊まれる川棚温泉の温泉旅館です。 昭和初期からの歴史ある老舗だとか…。 建物は古いですが、アットホームな雰囲気です。 温泉は源泉かけ流し。露天風呂も小さいながらいい感じです。 夕食は下関ならではの味覚がいろいろ楽しめました。
夕食は下関の味がいろいろ…!
夕食のコースでは、ふぐ、くじら、うになどの食材を使った下関ならではのお料理が登場しました。いろいろちょっとずつ味わうことができて感激…!
川棚名物、ミニサイズの瓦そばも登場
川棚温泉と言えば瓦そばが有名ですが、夕食コースの中に、ミニサイズの瓦そばも登場しました。瓦の上に茶そば、牛肉いため、錦糸卵、もみじおろしなどが載せられ、だしに付けていただきます。
長門の国の一宮として知られる神社。 大阪の住吉大社と同じ住吉大神が祀られる、禊祓いのパワースポットです。 室町時代の建物をほぼ完全な形で残す本殿は国宝。 戦国武将、毛利元就が寄進した拝殿も重要文化財です。
輝くような華やかさ…!
住吉神社の楼門、唐門、透塀が国の登録有形文化財に指定されました。朱色の建物が並んでいて、輝くような華やかさです。”輝きのパワー”がいただけるかも…!
”国宝オーラ”感じました
華やかな社殿の奥に、国宝の本殿が眺められます。整然とした美しい建物です。5つの破風を持つ建物は、南北朝時代の武将、大内氏が造営したものです。
源平最後の決戦、壇ノ浦の戦いに敗れ、入水して亡くなった安徳天皇を祀る神社です。平家物語の悲劇や、怪談”耳なし芳一”の舞台となったスポットですが、暗い感じはなく、明るく華やかな雰囲気の神社でした。竜宮城のような美しい社殿が印象に残りました。
水天門
竜宮城を思わせる華やかな水天門です。「海の中にも都はあります。」と二位の尼(安徳天皇のおばあちゃん)に言われ、海に沈んだ幼い天皇に捧げるものだそうです。
リアル…!耳なし芳一像
小泉八雲の怪談で有名な「耳なし芳一」のお堂がありました。真夜中に平家の亡霊の前で芳一が琵琶の弾き語りをしたというあの怖~い話です。怖いもの見たさにお堂を覗けば、リアルな芳一像が…!
亀山八幡宮も平安時代からの歴史を持つ古い神社です。 下関と言えば”ふぐ”を連想しますが、境内には世界最大のふくの像もあります。社務所にはとてもカワイイふぐの絵馬も…! また幕末維新を語る歴史スポット、亀山砲台跡などの史跡もあります。境内からの関門海峡の眺めは素晴らしいです。
ふぐの絵馬がカワイイ
亀山八幡宮は、応神天皇、神功皇后を祀る、開運&戦勝祈願のパワースポット神社です。開運のフグの絵馬は手造り。下関では、フグは”ふく”と呼ばれ、”福”を招くと言われています。
明治維新への歴史スポット
幕末維新のころ、このあたりに外国の連合艦隊が来襲。八幡宮の境内には砲台が築かれ、攘夷戦の口火を切る砲弾が発射されました。亀山砲台跡は明治維新へのスタートとなった歴史スポットです。
功山寺~長府毛利邸~下関市立歴史博物館あたりは、城下町らしい雰囲気の街並みが続いて、歴史散策にもってこいのスポットです。 崩れかけた土塀にが続く小路をぶらぶら歩いて、城下町の情緒をたっぷり味わいました。
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城下町長府の街歩きの途中、長府毛利邸に立ち寄りました。 明治36年、長府毛利家14代元敏公により建てられた邸宅です。 武家屋敷を思わせる格調高い日本家屋は、明治天皇の宿泊所にもなったそうです。 この由緒ある建物が公開され、あちこちのお部屋を見学することができました。
御屋敷内を探検(?)
建物の前には、手入れの行き届いた美しいお庭が広がっています。お座敷には季節の花が活けられ、おもてなしの心が感じられました。セルフサービスで無料でいただけるお茶もありました。
今日のお抹茶ブレイク
見事なお庭が眺められる一室でお抹茶とお菓子をいただくこともできます。(500円)お抹茶席は城下町長府の雰囲気に浸れる最高のスポットでした。
城下町長府にある功山寺は、曹洞宗の古刹。 わが国最古の禅宗様建築の仏殿があります。 幕末の頃、ここで高杉晋作がわずか80名の兵を率いて挙兵。 軍事クーデターを成功させた歴史スポットとして知られています。 当時の功山寺には、都から落ちのびてきた尊攘派の公卿たちが潜んでいました。 晋作は公卿たちのもとを訪れ、自らの決意を語って挙兵したと言われています。 書院には、公卿たちが2か月間潜居していた部屋も残されています。歴史マニアさんにお勧めのスポットです。
城下町長府の中にある歴史博物館。 長府毛利家や幕末維新の資料を中心に展示しています。 明治維新150年を記念して、幕末維新関係の特別展も開催中です。 歴史マニアさんに特にお勧めのスポットです。
坂本龍馬とインスタしよう
エントランスホールは写真撮影OKでした。館内にはこんな案内表示があり、坂本龍馬の像と一緒に写真撮影するコーナーもありました。
龍馬ベンチ
幕末維新の人物としては、下関なら高杉晋作…!なのですが、実は坂本龍馬とも深い関係がありました。エントランスホールにはこんな「龍馬ベンチ」もありました。
旧桂邸と呼ばれる由緒あるお屋敷をそのまま使ったお食事処”祥”に行きました。 古民家のお座敷、ゆったりとした雰囲気の中でのランチタイムです。 たまご掛けご飯に、肉料理、魚料理が選べ、他にもいろいろな小皿料理が付くランチは1200円でした。
小皿の並ぶ賑やかなランチです
一の膳、二の膳が運ばれ、小皿にいろいろな家庭料理が盛り付けられています。”金運アップの卵かけごはん”がメイン。食後にコーヒーとビスケットのサービスもありました。
忌宮(いみのみや)神社は、城下町長府の中心に位置する神社です。 この地は、神功皇后が西国平定の時、ここに豊浦宮を建てて7年間滞在した旧跡だと言われています。 聖武天皇の時代、神功皇后を祀ったのが神社の始まりです。 勝運、安産のパワースポット神社として信仰されています。
鬼石
仲哀天皇の時代、この地に新羅の塵輪が攻めてきました。激しい戦いの末、塵輪を打ち取ったそうです。その塵輪の首を切って埋め、石を置いたところが”鬼石”です。勝利のパワースポットだとか…。
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明治維新への道半ば、29歳で病死した高杉晋作…。 晋作の亡き後、愛人おうのは出家してここに住み、晋作の菩提を弔ったそうです。 普段建物の内部は公開されていませんが、ゆかりの品などは隣にある下関市立東行記念館で公開されています。 ちなみに「東行庵」の「東行」は晋作の号でした。
東行庵の隣にあり、高杉晋作ゆかりの品や、彼の作った奇兵隊関係の歴史資料を展示しています。 高杉晋作自筆の書状や写真も肖像画もありました。 ここも歴史マニアさんには興味深いスポットかも…。