【下関】単線列車に揺られて下関の奥座敷・川棚温泉へ☆
山口【下関】単線列車に揺られて下関の奥座敷・川棚温泉へ☆
2015年大河ドラマ「花燃ゆ」の影響で山口県が盛り上がっています。が、萩ばかりが山口の全てではありません。幕末の最前線の一つでであった下関から単線のローカル列車に揺られて、歴代の長州藩主も愛した川棚温泉へおでかけしてみましょう。海沿いを走る列車の車窓からの眺めは素晴らしいの一言。 川棚温泉は新旧織り交ざったお湯も人も温かい温泉地。漂泊の俳人・種田山頭火に思いを馳せつつ、一人旅や二人旅のような少人数の落ち着いた旅に最適です。
旅の始まりは下関駅から。新幹線の停車する新下関駅からは山陽本線で10分、小倉駅からも15分ほどです。 ここから山陰本線で川棚温泉を目指します。
ホームからの眺め
目の前に彦島が見えます。彦島の租借を要求する大英帝国を高杉晋作が外交交渉で退けました。ホームに立ちながら高杉晋作の気分になりましょう。
山陰の車窓から
車窓から響灘の景観を楽しむことができます。
下関駅から40分程度で川棚温泉駅に着きます。無人改札駅なので、切符は降車前に車掌さんに渡しましょう。
川棚温泉散策は先ずここから始めましょう。観光案内所と民族資料館、カフェスペース、音楽ホールを備えた多目的施設です。設計はかの有名な隈研吾です。観光案内所のスタッフの方は博識なので何でも聞いちゃいましょう。
民族資料館
訪問時(2015年11月)は地元出身の元内大臣の湯浅倉平の展示をしていました。
カフェスペース
一息つけます。
カフェ孤留島
孤留島とはこの地域を愛したピアニスト、アルフレッド・コルトーにちなんでいます。
川棚温泉にいくつも存在する温泉宿。その中でもこの藤屋さんは異色の存在です。その秘密は、こちらの若旦那さんは板前兼切り絵アーティストだということ。館内のいたるところで作品を堪能できます。
お食事は要予約
食事希望の場合は事前予約をしていきましょう
切り絵アート①
井上先生公認のバガボンドの切り絵。写真で凄さが伝わらないかもしれませんが、コピーではなく切り絵です! 背景の金箔の用紙も何枚も吟味して選んだそうです。
切り絵アート②
同じく井上先生公認のスラムダンクの切り絵。躍動感MAXです。
大正12年創建の老舗旅館。「玉椿」という関取が創業し、新横綱が誕生する度にその四股名をつけた部屋を増築し、最初にその横綱に泊まってもらったそうです。 国の有形文化財にも登録されています。
力士の手形
館内のいたるところに力士の手形が飾られています。知っている四股名も先々代だったりして、大相撲の歴史の長さを実感できます。
瓦そば
地元で愛されている瓦そば。専門店もありますが、町内のほとんどの旅館で頂けるそうです。 日本蕎麦の焼きそばを甘めのつけ汁につけて食べます。ボリューム満点ですが、後引く美味しさでペロリと感触できます。
秋の味覚・ぼたん鍋
捕れたて?のイノシシ肉を使ったぼたん鍋は絶品です!!日本酒にもよく合います。 メニューは事前に相談が可能とのことです。冬はふくですかね〜☆
川棚の杜を少し奥に行ったところにある妙青寺。かの種田山頭火の縁のお寺ということで句碑が立っています。漂泊の俳人・種田山頭火、ローカル列車での旅になんとも似つかわしいと思いませんか?彼は「花いばら ここの土とならうよ」と川棚を終の棲家としたいと詠んだほど、この地を愛していたそうです。
庭
侘び寂びた良い味を出しております。
種田山頭火句碑
「湧いてあふれる中にねている」という句が掘られています。
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日帰りの公衆浴場がこちらです。朝から地元の方で賑わっています。
目印の看板
黄色の看板が目を引きます。
料金表
良心的な価格ですね。
川棚温泉から少し離れますが、ぜひ足を運んで頂きたいのがこちらのメガネ屋さん。オシャレな店内でオシャレなメガネを選ぶことができると同時に、美味しいオリジナルブレンドのコーヒーをドリップで頂くことができます。 ちなみに、店長は激しくイケメンです。
店内
広々とした店内は50年代アメリカンスタイルな印象。
コーヒースタンド
KAROWTO COFFEE。かろうと、とは地元にある狩音山(かろうとやま)から来ているそうです。下関は実は難読地名が多いです。
コーヒー
オリジナルデザインのテイクアウトカップがかわいいです。